JP5172157B2 - 成形装置 - Google Patents

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本発明は、樹脂製の基材と表皮材とを備えた樹脂成形品を成形する成形装置に関する。
従来より、樹脂製の基材と表皮材とを備えた樹脂成形品を成形する成形装置として、例えば、特許文献1に開示されているように、固定型及び可動型を備え、固定型の成形面にゲートを開口させ、このゲートと樹脂供給装置とを固定型に形成された樹脂通路を介して接続したものが知られている。樹脂供給装置からは基材を構成する溶融樹脂材が供給されるようになっている。また、表皮材は、可動型と固定型の間に保持されるようになっている。
上記成形装置を用いて樹脂成形品を成形する際には、まず、可動型と固定側の間に表皮材を保持させてから、可動型を固定型に接近させていく。そして、樹脂供給装置により溶融樹脂材の供給を開始すると、溶融樹脂材が固定型の樹脂通路を通ってゲートから射出される。溶融樹脂材を射出してから可動型と固定型とを型締めした状態で所定時間保持することで、溶融樹脂材が固化して表皮材と基材が一体化した樹脂成形品が得られる。
特開昭59−150740号公報
ところが、特許文献1の成形装置では、表皮材を保持した状態で可動型を固定型に接近させたときにゲートが表皮材の一部に対向した状態となり、このタイミングでゲートから溶融樹脂材が射出されるようになっている。ゲートから射出されたばかりの溶融樹脂材は、高温でかつ流速に勢いがあり、このような状態の溶融樹脂材が表皮材の一部に集中的に当たることになる。その結果、表皮材に凹凸や変色が発生したり、表皮材が布である場合には毛倒れが起こったり、また、溶融樹脂材が表皮材の表面に染み出す等の外観不良が発生してしまう。
この外観不良を回避するために、製品外にゲートを設けて対応することも考えられるが、こうすると、樹脂にロス分が生じ、樹脂成形品の価格高騰を招く。また、高温でかつ流速に勢いのある溶融樹脂材から表皮材を守るために、型閉じ中、表皮材がゲートから離れている位置にあるときに溶融樹脂材が供給されるように供給タイミングを変更する場合もあるが、このようにした場合には、成形時の条件幅が狭くなり、安定した成形ができなくなり、ひいては、樹脂成形品の価格高騰を招くことになる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材と表皮材が一体化した樹脂成形品を成形する場合に、製品外へのゲートの設定や樹脂供給タイミングを変更することなく、溶融樹脂材による表皮材への影響を抑制できるようにすることで、外観見栄えの良好な樹脂成形品を低コストで得られるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、成形面に窪み部を形成し、この窪み部の底部側にゲートを開口させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、表皮材と基材が一体化した樹脂成形品を成形する成形装置において、第1成形面を有する第1成形型と、上記第1成形面と共にキャビティを形成する第2成形面を有する第2成形型と、上記第1成形型と上記第2成形型の一方を他方に接離させる型駆動装置と、上記表皮材を上記第1成形面側に保持するための保持部と、上記第2成形面に開口するゲートと、上記第2成形型に設けられ、上記ゲートと樹脂供給装置とを接続する樹脂通路とを備え、上記第2成形面には、上記基材の内方で、かつ、上記表皮材の真裏に対応する部位に該基材の裏側へ突出するアンダーカット形状の取付座を形成するための窪み部が形成され、上記窪み部には、上記取付座のアンダーカット形状を形成するためのスライド型が配設され、上記ゲートは、上記窪み部の底部側において上記スライド型と対向するように位置付けられている構成とする。
この構成によれば、表皮材を保持部に保持した状態で、例えば第1成形型を第2成形型に接近させてから、樹脂供給装置により溶融樹脂材の供給を開始すると、溶融樹脂材は、第2成形型の樹脂通路を通ってゲートから第2成形面の窪み部内に射出され、この窪み部内の溶融樹脂材が第2成形面上を広がっていく。このように溶融樹脂材を窪み部内に射出することにより、溶融樹脂材が第1成形面側にある表皮材に達するまでに、温度が低下するとともに、流れの勢いが弱まる。その結果、高温の溶融樹脂材が表皮材の一部に集中的な影響を与えなくなるので、製品外へのゲートの設定や樹脂供給タイミングの変更をしなくても、表皮材に凹凸等が発生し難くなる。
また、基材に取付座を形成するための第2成形面の窪み部を有効利用することが可能になる。
また、ゲートから射出された溶融樹脂材は、スライド型に当たってから窪み部内に広がることになる。これにより、溶融樹脂材が表皮材に達するまでに、温度が低下し易くなるとともに、流れの勢いが弱まり易くなる。
請求項1の発明によれば、第1成形型の第1成形面側に表皮材を保持する保持部を設け、第2成形型の第2成形面に形成した窪み部の底部側にゲートを開口させるようにしたので、樹脂成形品外へのゲートの設定や樹脂供給タイミングの変更をしなくても、ゲートから射出された溶融樹脂材が表皮材に与える影響を抑制することができる。これにより、外観見栄えの良好な樹脂成形品を低コストで得ることができる。
また、樹脂成形品の基材に取付座を形成するために第2成形型に形成されている窪み部を有効利用することができ、第2成形面の形状が複雑化するのを回避できる。
また、第2成形面の窪み部に配設されたスライド型に対向するようにゲートを配置したので、ゲートから射出された溶融樹脂材をスライド型に当てることができ、溶融樹脂材の温度を効果的に低下させることができるとともに、流れの勢いを効果的に弱めることができる。これにより、樹脂成形品の外観見栄えをより一層良好にすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る成形装置1を示すものである。この成形装置1は、自動車のドアトリムTRを成形する際に用いられるモールドプレス成形装置である。成形装置1で成形されるドアトリムTRは、基材50と、該基材50の車室内側(表面側)に貼り付けられた表皮材51とを備える樹脂成形品である。表皮材51は、基材50の略上半部にのみ貼り付けられて基材50と一体化している。また、基材50の略下半部は車室内側に露出している。
上記基材50の車室外側(裏面側)には、ドアトリムTRをドア本体(図示せず)に取り付けるための取付座52が一体成形されている。取付座52は、図2に示すように、表皮材51の真裏に対応する部位に位置しており、一側面にのみ開口部52aを有する箱状のアンダーカット形状をなしている。取付座52には、ドア本体への固定用のファスナ(図示せず)を固定するための切欠部52bが開口部52aに連なるように設けられている。尚、取付座52から図2の下方へ突出している棒状の部分は、後述のスプルー通路20a内で固化した樹脂材である。
図1に示すように、上記成形装置1は、固定型2及び可動型3と、固定型2内に設けられた樹脂供給管4と、エジェクタピン5と、エジェクタ板6と、可動型3を移動させる型駆動装置8とを備えている。固定型2は、成形装置1の下側に配置される一方、可動型3は、固定型2の上側に配置されている。可動型3が本発明の第1成形型であり、固定型2が本発明の第2成形型である。
図4にも示すように、上記固定型2の上面には固定側成形面2aが形成され、一方、可動型3の下面には可動側成形面3aが形成されている。固定側成形面2aは、ドアトリムTRの裏面側を成形するためのものであり、一方、可動側成形面3aは、ドアトリムTRの表面側を成形するためのものである。上記型駆動装置8は、上下方向に伸縮動作する油圧シリンダー等で構成されており、制御装置(図示せず)により制御されるようになっている。上記可動型3は、型駆動装置8によって上下方向に移動して固定型2に対し接離する。
上記固定型2及び可動型3を型締めした状態で、第2成形面としての固定側成形面2aと、第1成形面としての可動側成形面3aとの間にキャビティ(図示せず)が形成されるようになっている。このキャビティ内で、基材50と表皮材51が一体化して上記ドアトリムTRが成形され、成形されたドアトリムTRは型開き後に脱型されるようになっている。
尚、図示しないが、成形装置1には、表皮材51を固定型2と可動型3との間に保持するためのクランプ機構が設けられている。このクランプ機構が本発明の保持部である。
上記固定側成形面2aには、基材50に取付座52を形成するための窪み部2bが形成されている。この窪み部2bによって取付座52の外面が形成されるようになっている。上記固定型2の窪み部2b内には、取付座52がアンダーカット形状であることに対応してスライド型10が配設されている。このスライド型10により、取付座52の内面が形成されるようになっている。スライド型10は、取付座52の開口部52aから出入りする方向にスライドするようになっている。
固定側成形面2aには、第1〜第3ゲートG1〜G3が互いに間隔をあけて開口している。第1ゲートG1は、図4に示すように、窪み部2bの底面に開口しており、従って、第1ゲートG1は、ドアトリムTRの表皮材51に対応する部位に位置にしている。また、第2及び第3ゲートG2、G3は、ドアトリムTRの表皮材51の無い部位に対応するように位置している。
上記固定型2の内部には空洞部12が設けられている。空洞部12の下側には、樹脂供給管4の上流側を構成するホットランナ14が設けられている。このホットランナ14の上流端は、固定型2の左側面(図1の左側)に開口しており、この上流端開口部に、樹脂供給装置7のノズル15が接続されるようになっている。ホットランナ14は、上流端から右側へ向けて延びて下方へ屈曲して延びた後、再び、右側へ向けて大略水平に延びている。このホットランナ14は、図3に示す平面視で、第1〜第3ゲートG1〜G3が形成された範囲と重複する広い範囲に亘るように形成されている。
上記ホットランナ14には、ゲートG1〜G3の数と同じ数の分岐管18、18、18が接続されている。これら分岐管18、18、18は、第1〜第3ゲートG1〜G3の真下に配置され、上下方向に延びる筒状部材で構成されている。各分岐管18の下端部がホットランナ14の外面に固定されてホットランナ14の内部と連通している。各分岐管18の上端部は、固定側成形面2aの近傍まで延びている。図4に示すように、分岐管18の上端部には、スプルーブッシュ20が設けられている。このスプルーブッシュ20は、固定型2に保持されている。スプルーブッシュ20の内部には上下方向に延びるスプルー通路20aが形成され、その内径は、分岐管18の内径よりも小さくされている。スプルー通路20aの下端部が分岐管18の上端部に連通している。また、各スプルー通路20aの上端部が、第1〜第3ゲートG1〜G3を構成している。
上記樹脂供給管4には、各スプルー通路20aを開閉するゲートピン22とゲートピン22を駆動する油圧シリンダー24とが分岐管18毎に計3組設けられている。これら3組とも同じ構造である。ゲートピン22は、分岐管18内に挿入されており、その外径は、分岐管18の内径よりも小さく、かつ、スプルー通路20aの内径よりも大きく設定されている。ゲートピン22の上端部には、上側へ向けて縮径するテーパ面部22aが設けられている。ゲートピン22の下端側は、分岐管18の下端部から下方へ突出してホットランナ14を上下方向に貫通している。ホットランナ14の外壁下部には、上下方向に延びる筒状のゲートピンガイド26が該外壁を貫通するように設けられ、このゲートピンガイド26に、ゲートピン22の下端側が上下方向に移動可能に挿入されている。このゲートピン22の下端部はゲートピンガイド26から下方へ突出している。また、ゲートピン22とゲートピンガイド26との間は、ホットランナ14内の溶融樹脂材が漏れないようにシールされている。
上記ホットランナ14の外壁下部には、上記油圧シリンダー24を取り付けるためのシリンダー取付板28が設けられている。油圧シリンダー24は、油圧により進退するロッド24aを有する周知のものであり、該ロッド24aが上方へ向けて進出するように、ゲートピン22の真下に配置されている。ロッド24aは、ゲートピン22と同軸上に位置付けられている。ロッド24aの上端部とゲートピン22の下端部とは連結されている。
上記油圧シリンダー24のロッド24aを進出させると、図4に示すように、ゲートピン22が上昇端位置まで移動してテーパ面部22aがスプルー通路20aに差し込まれて該スプルー通路20aが閉塞される一方、ロッド24aを後退させると、ゲートピン22が下降端位置(図示せず)まで移動してスプルー通路20aが開放される。各油圧シリンダー24は、図示しないが、制御装置により個別に制御されるようになっており、スプルー通路20aの開閉タイミングや、開閉量はゲートG1〜G3毎に変更可能となっている。
図1にも示すように、上記固定型2には、略水平方向に延びる固定板30が空洞部12のホットランナ14よりも上方に配設されている。この固定板30には、上記3本の分岐管18、18、18がそれぞれ貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。固定板30の上方、すなわち、ホットランナ14と固定側成形面2aとの間には、エジェクタ板6が配置されている。このエジェクタ板6は、平面視でドアトリムTRよりも小さめに形成されている。エジェクタ板6には、図3に示すように、上記3本の分岐管18、18、18がそれぞれ貫通する貫通孔6a、6a、6aと、複数のエジェクタピン5とが設けられている。エジェクタピン5は、図1に示すように、上下方向に延び、その軸線方向に移動可能に固定型2に支持されている。エジェクタピン5の下端部は、上記エジェクタ板6に固定される一方、上端部は型閉じ状態で固定側成形面2aと略同一面上に位置付けられるようになっている。
また、エジェクタ板6の上面には、上記スライド型10を駆動する傾斜ピン34がスライダ36を介して取り付けられている。傾斜ピン34は、鉛直線に対し傾斜して上下方向に延びている。固定型2には、傾斜ピン34が挿通する挿通孔2cが傾斜ピン34の傾斜方向に沿って形成されている。傾斜ピン34の略上半部が挿通孔2cに挿通された状態で軸線方向に移動可能に固定型2に支持されている。傾斜ピン34の上端部は、スライド型10の下端部に連結されている。また、スライダ36は、傾斜ピン34の下端部をエジェクタ板6に対して図1の左右方向にスライド可能に支持するものである。
上記固定型2には、エジェクタ板6を上下方向に移動させる駆動装置(図示せず)が設けられている。この駆動装置は、周知の油圧シリンダー等で構成されており、制御装置により制御されるようになっている。エジェクタ板6は、駆動装置によって図4に示す下降端位置と図8に示す上昇端位置の間を鉛直線方向に移動し、下降端位置にあるとき及び上昇端位置にあるときの両方で、ホットランナ14よりも上方に位置付けられるようになっている。つまり、エジェクタ板6が移動する際に、該エジェクタ板6がホットランナ14と干渉しないようになっている。
上記エジェクタ板6を駆動装置により上方へ移動させると、図6〜図8に示すように、エジェクタピン5が固定側成形面2aから上方へ突出するとともに、傾斜ピン34がスライダ36を介して上方へ押し上げられる。この傾斜ピン34は、斜めに延びる挿通孔2cに支持されているので、挿通孔2cの内周面に案内されながら右斜め上方に移動する。この傾斜ピン34の移動によってスライド型10が固定型2に対して上昇しながら、右側へ移動していく。また、このとき傾斜ピン34の下端部は、エジェクタ板6に対しスライドする。
次に、上記のように構成された成形装置1を用いてドアトリムTRを成形する場合について説明する。まず、図4に示すように、固定型2と可動型3とを型開きし、エジェクタ板6を下降端位置としておく。また、表皮材51をクランプ機構によって可動型3と固定型2との間に保持しておく。
そして、可動型3を下降させて固定型2に接近させていく。すると、第1ゲートG1は、可動型3と固定型2との間に保持されている表皮材51に近づき、第2及び第3ゲートG2、G3は、可動側成形面3aの表皮材51以外の部位に近づくことになる。可動型3を移動させながら、第1〜第3ゲートG1〜G3用の油圧シリンダー24のロッド24aを後退させてゲートピン22を下降させ、スプルー通路20aを開放する。これら第1〜第3ゲートG1〜G3用の油圧シリンダー24の作動タイミングは、ドアトリムTRの形状や大きさにより任意に設定することができる。各スプルー通路20aが開放されると、樹脂供給装置内の溶融樹脂材は、ノズル15からホットランナ14に流入した後、分岐管18に分流する。各分岐管18に分流した溶融樹脂材は、スプルー通路20aを通って第1〜第3ゲートG1〜G3から固定側成形面2a上に射出される。
このとき、第1ゲートG1からは、溶融樹脂材が固定側成形面2aの窪み部2b内に射出され、スライド型10の外面に当たることになる。これにより、溶融樹脂材が表皮材51に達するまでに、温度が低下するとともに、流れの勢いが弱まる。その結果、高温の溶融樹脂材が表皮材51の一部に集中的な影響を与えなくなるので、製品外へのゲートの設定や樹脂供給タイミングの変更をしなくても、表皮材51に凹凸等が発生し難くなる。尚、第2及び第3ゲートG2、G3は、表皮材51に対向していないので、これらゲートG2、G3から射出された溶融樹脂材が表皮材51に影響を与えることは殆どない。
上記第1〜第3ゲートG1〜G3から溶融樹脂材が射出される間、可動型3は下方へ移動しており、やがて可動型3と固定型2とが型閉じ状態となる。この型閉じ状態となる前に溶融樹脂材の射出を完了させ、固定型2と可動型3とを型締めする。
溶融樹脂材が成形されて固化すると、図5に示すように、基材50になるとともに、表皮材51と一体化する。そして、可動型3を上方へ移動させて型開きするとともに、エジェクタ板6を上方へ移動させる。エジェクタ板6を上方へ移動させると、図6に示すように、エジェクタピン5が固定側成形面2aから突出し、ドアトリムTRがエジェクタピン5の上端部により押し上げられて固定側成形面2aから外れる。これと同時に傾斜ピン34が押し上げられることで、スライド型10が取付座52の開口部52aから出る方向に移動していく。図7及び図8に示すように、可動型3及びエジェクタ板6をさらに上方へ移動させていくと、ドアトリムTRが可動側成形面3aからも外れてスライド型10が取付座52の開口部52aから完全に出て、脱型が完了する。この際、エジェクタ板6は、ホットランナ14よりも上方で移動しているので、ホットランナ14と干渉することはない。尚、スプルー通路20a内で固化した樹脂材は、ドアトリムTRから切除する。
以上説明したように、この実施形態に係る成形装置1によれば、固定型2の成形面2aに形成した窪み部2bの底面に第1ゲートG1を開口させたので、製品外へのゲートの設定や樹脂供給タイミングの変更をしなくても、第1ゲートG1から射出された溶融樹脂材が表皮材51に与える影響を抑制することができる。これにより、外観見栄えの良好なドアトリムTRを低コストで得ることができる。
また、第1ゲートG1は、ドアトリムTRに取付座52を形成するための窪み部2bの底面に開口させるようにしたので、該窪み部2bを有効利用することができ、固定側成形面2aの形状が複雑化するのを回避できる。
また、第1ゲートG1が窪み部2b内に配設されたスライド型10に対向しているので、溶融樹脂材の温度を効果的に低下させることができるとともに、流れの勢いを効果的に弱めることができる。
また、上記実施形態では、ドアトリムTRの取付座52に切欠部52bを形成するようにしているが、これに限らず、例えば、図9に示す変形例1のように、切欠部52bを省略してもよい。
また、図10に示す参考例1のように、基材50にリブ54を一体成形する場合には、このリブ54の形状に対応するように窪み部2bの形状を設定してもよい。また、図11に示す参考例2のように、基材50にコ字状リブ54を一体成形する場合には、このコ字状リブ54に対応するように窪み部2bの形状を設定してもよい。これらリブ54はアンダーカット形状でないため、スライド型は不要である。この場合、第1ゲートG1から射出された溶融樹脂材は、窪み部2bから固定側成形面2a上に達する過程において、温度が低下するとともに流れの勢いが弱まるので、表皮材51に与える影響を抑制できる。
尚、上記実施形態では、本発明に係る成形装置1によりドアトリムTRを成形する場合について説明したが、これに限らず、図示しないが、本発明は、ドアトリムTR以外にも自動車の樹脂製バンパーやインストルメントパネル等を成形する際に用いることができる。
また、ゲートG1〜G3の数は、上記した数に限られるものではなく、樹脂成形品の大きさ等によって任意に設定することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る成形装置は、例えば、自動車用内装材を成形する場合に用いることができる。
本発明の実施形態に係る成形装置の概略構造を示す断面図である。 ドアトリムの取付座近傍を拡大して示す斜視図である。 図1のIII−III線における断面図である。 表皮材を可動型に保持し型開きした状態にある成形装置の部分拡大断面図である。 キャビティ内の樹脂材が固化した状態にある図4相当図である。 型開き初期の状態にある成形装置の図4相当図である。 型開き終期の状態にある成形装置の図4相当図である。 ドアトリムを脱型した状態にある成形装置の図4相当図である。 変形例1に係る図2相当図である。 参考例1に係る図2相当図である。 参考例2に係る図2相当図である。
1 成形装置
2 固定型
2a 固定側成形面
2b 窪み部
3 可動型
3a 可動側成形面
8 型駆動装置
10 スライド型
50 基材
51 表皮材
52 取付座
54 リブ
G1 第1ゲート
TR ドアトリム(樹脂成形品)

Claims (1)

  1. 表皮材と基材が一体化した樹脂成形品を成形する成形装置において、
    第1成形面を有する第1成形型と、
    上記第1成形面と共にキャビティを形成する第2成形面を有する第2成形型と、
    上記第1成形型と上記第2成形型の一方を他方に接離させる型駆動装置と、
    上記表皮材を上記第1成形面側に保持するための保持部と、
    上記第2成形面に開口するゲートと、
    上記第2成形型に設けられ、上記ゲートと樹脂供給装置とを接続する樹脂通路とを備え、
    上記第2成形面には、上記基材の内方で、かつ、上記表皮材の真裏に対応する部位に該基材の裏側へ突出するアンダーカット形状の取付座を形成するための窪み部が形成され、上記窪み部には、上記取付座のアンダーカット形状を形成するためのスライド型が配設され、上記ゲートは、上記窪み部の底部側において上記スライド型と対向するように位置付けられていることを特徴とする成形装置。
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