JPH07290485A - 樹脂成形品の成形方法及び成形用金型装置 - Google Patents

樹脂成形品の成形方法及び成形用金型装置

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JPH07290485A
JPH07290485A JP8892494A JP8892494A JPH07290485A JP H07290485 A JPH07290485 A JP H07290485A JP 8892494 A JP8892494 A JP 8892494A JP 8892494 A JP8892494 A JP 8892494A JP H07290485 A JPH07290485 A JP H07290485A
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mold
resin material
molding
cavity
cavities
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JP8892494A
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Hiroshi Suyama
博史 須山
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2701Details not specific to hot or cold runner channels
    • B29C45/2703Means for controlling the runner flow, e.g. runner switches, adjustable runners or gates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
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    • B29C2045/2691Plurality of independent mould cavities in a single mould sequentially filled
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    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
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    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】1つの金型装置で複数の樹脂成形品を成形する
に際し、型締め力を低減し、装置全体に要するコストダ
ウンや成形品の大型化を図るのを可能とする。 【構成】金型装置3は、下型4と上型とを備え両型4が
型締めされることによりドアトリム形成用の2つのキャ
ビティ11,12が形成される。射出成形機からの射出
に伴い、樹脂材料は各分岐ホットランナ14〜17内に
導入される。このときバルブ31〜34は閉じられてい
る。そして、コントローラによって、第1及び第2のバ
ルブ31,32が開放されると、樹脂材料はダイレクト
ゲート21〜24からキャビティ11へと射出され充填
される。所定時間後、第3及び第4のバルブ33,34
が開放され、樹脂材料はキャビティ12へと射出され充
填される。一括の射出によって全てのキャビティ内に射
出充填した場合に比べ、総合でのキャビティ11,12
内圧力がほぼ半分程度に低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形品の成形方法
及び成形用金型装置に係り、特に、ドアトリム等の複数
の成形品を1つの金型装置で成形する場合に採用されう
る成形品の成形方法及び成形用金型装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばドアトリム等の板状の樹脂
成形品は、いわゆる通常の射出成形方法により成形され
る。すなわち、まず、金型が所定圧にて型締めされた
後、可塑化された樹脂がゲートからキャビティ内部に射
出され、充填される。そして、樹脂が冷却固化した後、
金型が開かれ、樹脂成形品が取り出される。
【0003】ところで、近年では、1つの金型装置によ
って、例えば2つのドアトリムを同時に得るという技術
が開発され、実施化されている。すなわち、図10に示
すように、固定型51には、右側ドア及び左側ドア用の
2つのドアトリムの一部を成形するための成形面52,
53が形成されている。もちろん、図示しない可動型に
も同様にして2つの成形面が形成されている。これら相
対する成形面同士の整合により、2つのキャビティ5
4,55が構成される。また、固定型51には、各キャ
ビティ54,55内へ樹脂材料を供給するためのゲート
56が形成されている。そして、ゲート56を介してキ
ャビティ54,55内に可塑化された樹脂材料が射出、
充填されることにより、2種類のドアトリムが同時に得
られる。その結果、生産性の向上が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、2つのドアトリムが1つの金型装置
によって同時に得ることができるものの、キャビティ5
4,55内圧力は、著しく大きなものとなってしまって
いた。例えば、ドアトリムを2つ同時に成形する場合に
は、図11に示すように、内圧力は約1600トン/cm
2 にも達していた。そのため、非常に大きな型締め力が
必要であり、成形品の大きさの割には比較的大きな成形
装置(射出ユニット、型締めユニットを含む)を必要と
していた。その結果、装置全体にかかる費用が非常に大
きなものとなってしまっていた。また、上記の制約か
ら、成形品の大型化が制限されてしまっていた。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、1つの金型装置を用い
て複数の樹脂成形品を成形するに際し、型締め力の低減
を図ることができ、もって成形装置全体に要するコスト
ダウンや成形品の大型化を図ることのできる樹脂成形品
の成形方法及びその成形用金型装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、複数の樹脂成形
品を1つの金型装置で得るための成形方法であって、複
数の第1の成形面を備える第1の金型と、該第1の金型
に対し相対的に接離可能に配設され、第2の成形面を備
える第2の金型とからなる金型装置を用意し、前記第1
の成形面及び第2の成形面の整合によって前記複数の樹
脂成形品を形成するための複数のキャビティを構成する
工程と、可塑化された樹脂材料を前記第1及び第2の金
型の少なくとも一方に設けられたゲートより前記キャビ
ティ内に順次射出し、充填する工程と、前記充填後、冷
却固化された樹脂材料を前記金型装置から取り出す工程
とを備えたことをその要旨としている。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
請求項1に記載の成形方法において、前記キャビティの
数は2つであり、一方のキャビティ内に樹脂材料が充填
された後に残りのキャビティ内に樹脂材料を充填するよ
うにしたことをその要旨としている。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明において
は、複数の樹脂成形品を得るための金型装置であって、
複数の第1の成形面を備える第1の金型と、前記第1の
金型に対し相対的に接離可能に配設され、前記第1の成
形面との整合により前記複数の樹脂成形品を形成するた
めのキャビティを構成する第2の成形面を備える第2の
金型と、前記第1及び第2の金型の少なくとも一方に設
けられ、可塑化された樹脂材料を前記キャビティ内に射
出し充填するためのゲートと、前記ゲートからの樹脂材
料の射出を遮断又は許容するバルブと、前記ゲートから
の樹脂材料の射出時間を、対応するキャビティに応じて
可変とするべく、前記バルブを駆動制御する制御手段と
を備えたことをその要旨としている。
【0009】併せて、請求項4に記載の発明において
は、請求項3に記載の金型装置において、前記キャビテ
ィの数は2つであり、かつ、前記制御手段は、一方のキ
ャビティ内に樹脂材料が充填された後に残りのキャビテ
ィ内に樹脂材料が充填されるよう、前記バルブを駆動制
御することをその要旨としている。
【0010】
【作用】上記請求項1に記載の成形方法によれば、複数
の第1の成形面を備える第1の金型と、該第1の金型に
対し相対的に接離可能に配設され、第2の成形面を備え
る第2の金型とからなる金型装置が用意され、第1の成
形面及び第2の成形面の整合によって複数のキャビティ
が構成される。
【0011】そして、可塑化された樹脂材料が、第1及
び第2の金型の少なくとも一方に設けられたゲートより
キャビティ内に射出される。このとき、複数のキャビテ
ィ内には、樹脂材料が順次射出され、充填される。その
充填後、冷却固化された樹脂材料が金型装置から取り出
される。
【0012】従って、本発明によれば、キャビティ毎に
射出時間にずれが生じることとなる。このため、一括の
射出によって全てのキャビティ内に射出充填する場合に
比べて、上記のずれによりキャビティ内圧力が低いもの
となる。このため、型締め圧を比較的低くしたとしても
不具合は発生しない。
【0013】また、請求項2に記載の成形方法によれ
ば、請求項1における作用に加えて、2つのキャビティ
のうち、一方のキャビティ内に樹脂材料が充填された後
に残りのキャビティ内に樹脂材料が充填される。このた
め、個々のキャビティ内圧力は、一括の射出によって全
てのキャビティ内に射出充填する場合に比べてほぼ半分
となる。その結果、型締め圧の大きな低減を図ることが
可能となる。しかも、2つのキャビティ内に樹脂材料を
充填すればよいため、総合的な射出時間の長期化が抑制
されうる。
【0014】さらに、請求項3に記載の金型装置によれ
ば、第1の金型の複数の第1の成形面と、第1の金型に
対し相対的に接離可能に配設された第2の金型の第2の
成形面をとの整合により、前記複数の樹脂成形品を形成
するためのキャビティが構成される。
【0015】そして、前記第1及び第2の金型の少なく
とも一方に設けられたゲートから、可塑化された樹脂材
料がキャビティ内に射出され、充填される。ここで、バ
ルブの開閉により、ゲートからの樹脂材料の射出が遮断
又は許容される。また、バルブは、制御手段により駆動
制御され、ゲートからの樹脂材料の射出時間は、対応す
るキャビティに応じて可変とされる。このため、第1の
発明と同様、キャビティ毎に樹脂材料の射出時間にずれ
が生じることとなる。このため、一括の射出によって全
てのキャビティ内に射出充填する場合に比べて、上記の
ずれによりキャビティ内圧力が低いものとなる。このた
め、型締め圧を比較的低くしたとしても不具合は発生し
ない。
【0016】併せて、請求項4に記載の金型装置によれ
ば、請求項3に記載の作用に加えて、2つのキャビティ
内に樹脂材料が射出充填されるのであるが、この際、制
御手段により、バルブが駆動制御される。そして、一方
のキャビティ内に樹脂材料が充填された後に残りのキャ
ビティ内に樹脂材料が充填される。このため、個々のキ
ャビティ内圧力は、一括の射出によって全てのキャビテ
ィ内に射出充填する場合に比べてほぼ半分となる。その
結果、型締め圧の大きな低減を図ることが可能となる。
しかも、2つのキャビティ内に樹脂材料を充填すればよ
いため、総合的な射出時間の長期化が抑制されうる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
9に基づいて説明する。図2は、本実施例における樹脂
成形品としてのドアトリム1を意匠面側から見た状態を
示す平面図である。同図に示すように、ドアトリム1
は、ポリプロピレン(以下、単にPPという)によりほ
ぼ板状に形成され、図示しない車両の右側フロントドア
の内張りに供される。ドアトリム1の同図左側下部に
は、スピーカ1aが一体的に形成されている。また、ド
アトリム1のほぼ中央部等には、種々の部品を取着する
ための複数の透孔(便宜上図示せず)が形成されてい
る。さらに、ドアトリム1には、機能上及び意匠性向上
の都合から、いたるところに複雑な凹凸が形成されてい
る。なお、図では、右側フロントドア用のドアトリム1
のみ示しているが、これと同時に左側フロントドア用の
ドアトリム(左右ほぼ対称形)も成形される。
【0018】次に、上記一対のドアトリム1を形成する
際に用いられる金型装置3について説明する。図1は、
本実施例で使用される金型のうちの下型4を示す平面図
である。また、図3は、金型装置3の一部を示す断面図
である。これらの図に示すように、金型装置3は、第1
の金型としての下型4と、第2の金型としての上型5と
を備えている。下型4には、2つのドアトリムを成形す
るための2つの第1の成形面6,7が形成されている。
また、上型5は、下型4に対して接離可能に配設されて
いるとともに、この上型5においても、上記成形面6,
7に対応した位置に第2の成形面8,9が形成されてい
る。そして、両型4,5が互いに型締めされることによ
り、ドアトリム1を形成するための2つのキャビティ1
1,12が形成される。
【0019】下型4には、図示しない射出成形機から射
出される可塑化された樹脂材料(本実施例では、ポリプ
ロピレン)をキャビティ11,12内に導入するための
通路が形成されている。すなわち、通路は、メインホッ
トランナ13、分岐ホットランナ14,15,16,1
7及びダイレクトゲート21,22,23,24,2
5,26,27,28により構成されている。より詳し
く説明すると、メインホットランナ13は前記射出成形
機に連通されている。また、分岐ホットランナ14〜1
7は、前記メインホットランナ13から四方に分岐形成
されている。さらに、ダイレクトゲート21〜28は、
前記各分岐ホットランナ14〜17からさらに二分割さ
れ、分岐ホットランナ14〜17とキャビティ11,1
2との間を連通するように形成されている。より詳しく
は、ダイレクトゲート21〜24は図1の右側のキャビ
ティ11に連通し、ダイレクトゲート25〜28は図1
の左側のキャビティ12に連通している。
【0020】図1に示すように、前記分岐ホットランナ
14〜17の途中には、樹脂材料の流れの許容・遮断を
切り換えるための第1〜第4のバルブ31,32,3
3,34が設けられている。これらのバルブ31〜34
の開閉は、図示しない制御手段としてのコントローラに
よって制御される。すなわち、本実施例において、当初
バルブ31〜34は全て閉じられた状態となっている。
そして、射出成形機からの樹脂材料の射出に伴い、コン
トローラは、その状態からまず第1及び第2のバルブ3
1,32を開放制御する。そして、第1及び第2のバル
ブ31,32から射出された樹脂材料が右側のキャビテ
ィ11内に充填されて所定時間経過した後、コントロー
ラは、第3及び第4のバルブ33,34を開放制御する
ようになっている。また、コントローラは、第3及び第
4のバルブ33,34を開放する段階では、第1及び第
2のバルブ31,32を閉鎖制御するようになってい
る。但し、これらの開閉制御は、全て時間の流れに沿っ
て、つまり、所定のタイミング毎に実行されるものであ
る(後述する図4参照)。
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
前述したように、当初において、第1〜第4のバルブ3
1〜34は全て閉じられた状態となっている。そして、
射出成形機からの射出に伴い、金型装置3内に導入され
た可塑化された樹脂材料は、メインホットランナ13を
流れて、各分岐ホットランナ14〜17内に導入され
る。この時点では、各ダイレクトゲート21〜28は閉
鎖されている。そして、コントローラによって、まず第
1及び第2のバルブ31,32が開放される。
【0022】すると、図5,6に示すように、樹脂材料
は、分岐ホットランナ14,15を流れて、ダイレクト
ゲート21〜24からキャビティ11へと射出される。
そして、樹脂材料は、キャビティ11内を広がるように
して流動してゆき、やがて、充填される。
【0023】次に、上記樹脂材料がキャビティ11内に
充填された時点で、第1及び第2のバルブ31,32を
閉鎖する(図4参照)。そして、所定時間だけキャビテ
ィ11内の高圧状態が保持され、その後、キャビティ1
1内圧力が低下する。
【0024】続いて、一定のタイムラグを経た後、コン
トローラにより、第3及び第4のバルブ33,34が開
放される。この開放により、図7,8に示すように、樹
脂材料は、分岐ホットランナ16,17を流れて、ダイ
レクトゲート25〜28からキャビティ12へと射出さ
れ充填される。
【0025】そして、キャビティ12内に樹脂材料が充
填された後、第3及び第4のゲート33,34が閉鎖さ
れ、所定時間高圧状態が保持される。その後、キャビテ
ィ12内圧力が低下する。
【0026】キャビティ11,12内の樹脂材料が固化
した後、上型5が下型4に対し移動する。すなわち、金
型装置3が型開きされ、内部から成形品が取り出され
る。これらの一連の工程を経ることにより、2つのドア
トリム1が1つの金型装置3によって成形されるのであ
る。
【0027】以上説明したように、本実施例によれば、
射出成形機からの樹脂材料の射出に伴い、第1及び第2
のバルブ31,32が開放され、キャビティ11内に充
填される。そして、キャビティ11内に樹脂材料が充填
された後、第3及び第4のバルブ33,34が開放さ
れ、キャビティ12内に樹脂材料が充填される。このた
め、図9に示すように、一括の射出によって全てのキャ
ビティ内に射出充填していた従来技術に比べて、上記の
時間差により、総合でのキャビティ11,12内圧力が
ほぼ半分程度に低いものとなる。このため、型締め圧を
低くしたとしても不具合は発生しない。その結果、金型
装置3の簡素化を図ることができ、大幅なコストダウン
を図ることができる。また、逆に、ドアトリム1のサイ
ズを大きくしたとしても、内圧力がさほど増大しない。
そのため、少ないコストで製品の大型化を図ることがで
きる。
【0028】しかも、本実施例では、2つのキャビティ
11,12内に樹脂材料を充填すればよいため、総合的
な射出時間が著しく長くなってしまうことがない。その
結果、射出時間の長期化を抑制することができ、かかる
長期化に伴う充填不良等の不具合の発生を未然に防止す
ることができる。
【0029】尚、本発明は構成の一部を適宜に変更して
次のように実施してもよい。 (1)前記実施例では、樹脂成形品としてドアトリム1
を成形する場合に具体化したが、その外にもインストル
メントパネル、サイドガーニッシュ、ピラーガーニッシ
ュ等の樹脂成形品に具体化してもよい。また、1つの金
型装置3で複数の異種成形品を成形する場合に具体化し
てもよい。
【0030】(2)前記実施例にでは、2つのキャビテ
ィ11,12を有する金型装置3を用意したが、3つ、
あるいはそれ以上のキャビティを有する金型装置を用い
てもよい。
【0031】(3)前記実施例では、1つの射出成形機
を用いてメインホットランナ13に射出する場合に具体
化したが、個々のランナに注入する場合に具体化しても
よい。
【0032】(4)前記実施例では、分岐ホットランナ
14〜17内にバルブ31〜34を設ける構成とした
が、ゲートを開閉しうるところであればバルブをいかな
る箇所に設けてもよい。また、ゲート21〜28の個数
も何ら限定されるものではない。
【0033】(5)前記実施例では、樹脂材料としてポ
リプロピレンを採用したが、熱可塑性の樹脂材料であれ
ば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等、いか
なる素材を用いてもよい。
【0034】(6)前記実施例では、所定のタイミング
毎にバルブ31〜34を開閉制御するようにしたが、金
型装置3内部に圧力センサを設け、該センサにて検出さ
れた内圧に基づきバルブ31〜34を開閉制御するよう
にしてもよい。特許請求の範囲の各請求項に記載されな
いものであって、上記実施例から把握できる技術的思想
について以下にその効果とともに記載する。
【0035】(a)請求項1〜4のいずれかに記載の樹
脂成形品の成形方法又は成形用金型装置において、前記
複数の樹脂成形品は、該成形品が一括で成形された場合
には、1000トン/cm2 以上のキャビティ内圧力がか
かる、ほぼ平板状のものであることを特徴とする。かか
る構成によれば、金型装置の著しいコストダウンを図る
ことができる。
【0036】(a)請求項1〜4のいずれかに記載の樹
脂成形品の成形方法又は成形用金型装置において、前記
少なくとも一方のキャビティには、500トン/cm2
上のキャビティ内圧力がかかることを特徴とする。かか
る構成によれば、金型装置の著しいコストダウンを図る
ことができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂成形
品の成形方法及びその成形用金型装置によれば、1つの
金型装置を用いて複数の樹脂成形品を成形するに際し、
型締め力の低減を図ることができ、もって成形装置全体
に要するコストダウンや成形品の大型化を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における金型装置
のうち下型を示す平面図である。
【図2】一実施例におけるドアトリムの平面図である。
【図3】一実施例における図1のA−A線断面図であ
る。
【図4】一実施例において、時間経過における射出サイ
クルを示すタイミングチャートである。
【図5】一実施例において、第1及び第2のバルブを開
放した状態を示す下型の模式的平面図である。
【図6】一実施例において、第1及び第2のバルブを開
放した状態を示す金型装置の断面図である。
【図7】一実施例において、第3及び第4のバルブを開
放した状態を示す下型の模式的平面図である。
【図8】一実施例において、第3及び第4のバルブを開
放した状態を示す金型装置の断面図である。
【図9】一実施例において、時間の経過に対するキャビ
ティ内圧力の関係を示すグラフである。
【図10】従来技術における下型を示す平断面図であ
る。
【図11】従来技術において、時間の経過に対するキャ
ビティ内圧力の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…樹脂成形品としてのドアトリム、3…金型装置、4
…第1の金型としての下型、5…第2の金型としての上
型、6,7…第1の成形面、8,9…第2の成形面、1
1,12…キャビティ、21,22,23,24,2
5,26,27,28…ゲート、31,32,33,3
4…バルブ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂成形品(1)を1つの金型装
    置(3)で得るための成形方法であって、 複数の第1の成形面(6,7)を備える第1の金型
    (4)と、該第1の金型(4)に対し相対的に接離可能
    に配設され、第2の成形面(8,9)を備える第2の金
    型(5)とからなる金型装置(3)を用意し、前記第1
    の成形面(6,7)及び第2の成形面(8,9)の整合
    によって前記複数の樹脂成形品(1)を形成するための
    複数のキャビティ(11,12)を構成する工程と、 可塑化された樹脂材料を前記第1及び第2の金型(4,
    5)の少なくとも一方に設けられたゲート(21,2
    2,23,24,25,26,27,28)より前記キ
    ャビティ(11,12)内に順次射出し、充填する工程
    と、 前記充填後、冷却固化された樹脂材料を前記金型装置
    (3)から取り出す工程とを備えたことを特徴とする樹
    脂成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記キャビティ(11,12)の数は2
    つであり、一方のキャビティ(11)内に樹脂材料が充
    填された後に残りのキャビティ(12)内に樹脂材料を
    充填するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    樹脂成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 複数の樹脂成形品(1)を得るための金
    型装置(3)であって、 複数の第1の成形面(6,7)を備える第1の金型
    (4)と、 前記第1の金型(4)に対し相対的に接離可能に配設さ
    れ、前記第1の成形面(6,7)との整合により前記複
    数の樹脂成形品(1)を形成するためのキャビティ(1
    1,12)を構成する第2の成形面(8,9)を備える
    第2の金型(5)と、 前記第1及び第2の金型(4,5)の少なくとも一方に
    設けられ、可塑化された樹脂材料を前記キャビティ(1
    1,12)内に射出し充填するためのゲート(21,2
    2,23,24,25,26,27,28)と、 前記ゲート(21,22,23,24,25,26,2
    7,28)からの樹脂材料の射出を遮断又は許容するバ
    ルブ(31,32,33,34)と、 前記ゲート(21,22,23,24,25,26,2
    7,28)からの樹脂材料の射出時間を、対応するキャ
    ビティ(11,12)に応じて可変とするべく、前記バ
    ルブ(31,32,33,34)を駆動制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする樹脂成形品の成形用金型
    装置。
  4. 【請求項4】 前記キャビティ(11,12)の数は2
    つであり、かつ、前記制御手段は、一方のキャビティ
    (11)内に樹脂材料が充填された後に残りのキャビテ
    ィ(12)内に樹脂材料が充填されるよう、前記バルブ
    (31,32,33,34)を駆動制御することを特徴
    とする請求項3に記載の樹脂成形品の成形用金型装置。
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