JP6931450B2 - 冷凍食品および容器入り冷凍食品 - Google Patents
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Description
後者の一体化タイプは、水平方向のサイズが相対的に大きく、垂直方向のサイズが相対的に小さい平らな形状の容器の底部に固形主食材が配置され、固形主食材の上方に流動性副食材が配置されることが一般的である(特許文献1)。
そこで、持ち歩きながら手軽に食べることができるようにするために、水平方向のサイズが相対的に小さく、垂直方向のサイズが相対的に大きいカップ型の容器に入れることを検討した。
箸/スプーン/フォーク等の柄の広範囲に流動性副食材が付着してしまうと、流動性副食材が付着していない柄の端の部分(図4(a)に示す凹状部41から離れた部分421)を持って食べることとなり、持ちにくく食べにくい。
しかし、柄の長さを長くすることでは、長くした分だけ(図4(a)の領域423)流動性副食材が付着しない領域を増やすことはできても、流動性副食材が付着する領域(図4(a)の領域422)を減らすことはできない。
そのため、混ぜ合わせた固形主食材と流動性副食材とを凹状部41に載せて口に運ぶ際に、図4(b)に示すように、凹状部41がカップ型容器のほぼ真上に位置するようにすると、流動性副食材が付着した領域422の一部はカップ型容器の開口部の外側に位置することとなり、スプーンの柄から垂れ落ちた流動性副食材424がカップ型容器の外に落ちる恐れがある。
固形主食材を冷凍固化してなる冷凍固形主食材と、流動性副食材を冷凍固化してなる冷凍流動性副食材とを有する冷凍食品であって、
前記冷凍固形主食材の形状は、円柱又は円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材は前記冷凍固形主食材の周囲に配置されている冷凍食品が提供される。
固形主食材を冷凍固化してなる冷凍固形主食材と、流動性副食材を冷凍固化してなる冷凍流動性副食材とを有する冷凍食品が容器に入れられた容器入り冷凍食品であって、
前記冷凍固形主食材の形状は、円柱又は円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記容器の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材は前記冷凍固形主食材の周囲に配置されている容器入り冷凍食品が提供される。
本発明に係る容器入り冷凍食品は、固形主食材を冷凍固化してなる冷凍固形主食材と、流動性副食材を冷凍固化してなる冷凍流動性副食材とを有する冷凍食品である。
前記冷凍固形主食材の形状は、円柱又は円錐台である。
前記冷凍流動性副食材の形状は、中空の逆円錐台である。
前記冷凍流動性副食材は前記冷凍固形主食材の周囲に配置されている。
図2は、図1に示す容器入り冷凍食品の容器、冷凍固形主食材、及び冷凍流動性副食材それぞれの模式的な斜視図である。
図1、図2に示される実施形態においては、
冷凍固形主食材10の形状は、円錐台である。
冷凍流動性副食材20の形状は、中空の逆円錐台である。
カップ型の容器30の形状も、中空の逆円錐台である。
円錐台とは、円錐を底面に平行な平面で切り、小円錐の部分を除いた立体図形である。
逆円錐台とは、円錐台の上下を逆さにした立体図形である。
R1<R2
一方、冷凍流動性副食材20の形状は、逆円錐台であるから、上底の円の直径R4と下底の円の直径R6との関係は以下のとおりである。
R4>R6
カップ型の容器30の形状も、冷凍流動性副食材20と同様に、逆円錐台であるから、上底の円の直径R7と下底の円の直径R8との関係は以下のとおりである。
R7>R8
R3<R5
そして、冷凍流動性副食材20は冷凍固形主食材10の周囲に配置されるため、前記直径(外径)R1、直径(外径)R2、直径(内径)R3、直径(内径)R5の関係は以下のとおりである。
R1<R3
R2<R5
R4<R7
R6<R8
なお、容器30のサイズの一例として下記の値が挙げられる。
R7:9cm、 R8:6cm、 H:10.5cm
1)加熱調理の際に均一に加熱されやすい。
2)手に持ったときにバランスが良く持ちやすい。
3)流動性副食材の密度の方が固形主食材の密度よりも大きいため、流動性副食材から固形主食材に向かって(つまり、外側から中心に向かって)圧力が作用する。そしてこの圧力が前後左右ほぼ均等となり加熱調理後も固形主食材が崩れにくい。
なお、流動性副食材の密度はおよそ以下のとおりである。
カレー: 1.10[g/mL]
八宝菜: 1.00[g/mL]
ミートソース:1.06[g/mL]
一方、固形主食材の密度はおよそ以下のとおりである。
米飯: 0.80[g/mL]
焼きそば: 0.62[g/mL]
パスタ: 0.80[g/mL]
前記固形主食材としての米飯の種類は特に限定されず、例えば、白飯、赤飯、炒飯が挙げられる。前記固形主食材としての米飯は、通常少なくとも、生米に炊飯又は蒸煮などの加水加熱処理を施したものである。
前記固形主食材としての麺の種類は特に限定されず、例えば、スパゲッティ、マカロニ等のパスタ;うどん、ひやむぎ、そうめん、平めん、日本蕎麦、中華麺;餃子、焼売、春巻き、ワンタンの皮等の麺皮類が挙げられる。
容器入り冷凍食品の製造方法の一例について説明する。
A)米飯や麺類などの固形主食材と、カレーやパスタなどの流動性副食材を別々に冷凍する。
B)固形主食材は、円錐形の上部を切り取って平らにしたような形状(円錐台)となるように冷凍する(図2(b))。流動性副食材は、カップ型の容器に固形主食材を入れた際に生じるスキマを埋めるような形状(逆円錐台)となるように冷凍する(図2(a))。
C)別々に冷凍した固形主食材と流動性副食材とをカップ型の容器(図2(c))の中に組み合わせて入れて(図1)、封をする。
また、カップ型の容器の中の固形主食材のくずれを、周りの流動性副食材による圧力が防ぐため、カップ型の容器の底に至るまで、固形主食材と流動性副食材とが自然に混ざり合うことが少ない。
1)冷凍した後、高さ方向(深さ方向)に、層状に切り分けた状態でカップ型容器に充填する。
2)いくつかの層に分けてカップ型容器に充填した後、冷凍する。
20:冷凍流動性副食材
30:カップ型の容器
41:スプーンの凹状部
42:スプーンの柄
Claims (2)
- 固形主食材を冷凍固化してなる冷凍固形主食材と、流動性副食材を冷凍固化してなる冷凍流動性副食材とを有する冷凍食品であって、
前記冷凍固形主食材の形状は、円柱又は円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記冷凍固形主食材の形状が円柱であるときは、前記冷凍流動性副食材の中空空間の形状も円柱であり、
前記冷凍固形主食材の形状が円錐台であるときは、前記冷凍流動性副食材の中空空間の形状も円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材は前記冷凍固形主食材の周囲に配置されており、
前記冷凍固形主食材の高さと、前記冷凍流動性副食材の高さとは、等しい、
ことを特徴とする冷凍食品。 - 固形主食材を冷凍固化してなる冷凍固形主食材と、流動性副食材を冷凍固化してなる冷凍流動性副食材とを有する冷凍食品が容器に入れられた容器入り冷凍食品であって、
前記冷凍固形主食材の形状は、円柱又は円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記容器の形状は、中空の逆円錐台であり、
前記冷凍固形主食材の形状が円柱であるときは、前記冷凍流動性副食材の中空空間の形状も円柱であり、
前記冷凍固形主食材の形状が円錐台であるときは、前記冷凍流動性副食材の中空空間の形状も円錐台であり、
前記冷凍流動性副食材は前記冷凍固形主食材の周囲に配置されており、
前記容器の高さは、前記容器の上底の外径よりも大きく、
前記冷凍固形主食材の高さと、前記冷凍流動性副食材の高さとは、等しい、
ことを特徴とする容器入り冷凍食品。
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