JP2018029512A - 縦長型カップ入り茹で麺の製造方法 - Google Patents
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Description
また、縦長型カップ内の側面部または底部に、麺をほぐすための空間を設けるように麺および麺用つゆを配置することにより、狭いカップ内であっても喫食時に容易に麺をほぐし、つゆを絡ませて美味しく食べることができることを見出した。
また、冷やし茹で麺については、縦長型カップ内において、麺用つゆの袋の上端部が茹で麺より上方に飛び出した状態に配置することにより、喫食時に麺に触れることなく麺用つゆの袋をつまんで取り出すことができ、衛生的であることを見出した。
さらに、温茹で麺については、縦長型カップ内の底部にゼリー状に固めた麺用つゆを配置し、その上に茹で麺を載置することにより、重心が縦長型カップの底部付近に設けられて安定し、ベルトコンベアに載せて高速で移動させるライン生産においても転倒が抑止されて、高い製造効率で製品を製造できることを見出した。
そこで、これらの知見に基づいて、下記の各発明を完成した。
すなわち、本発明によれば、自動車の車内のカップホルダーに置くことができて置き場所に困らず、かつ片手で安定して保持することができて食べ易い縦長型カップ入り茹で麺を製造することができる。
また、茹でた麺は、元来、時間の経過に伴い麺どうしが付着して塊を形成し、風味や食感が著しく低下するところ、本発明によれば、狭い縦長型カップ内であっても喫食時に容易に麺をほぐし、つゆを絡ませて美味しく食べることができる縦長型カップ入り茹で麺を製造することができる。
また、喫食時に麺に触れることなく麺用つゆの袋をつまんで取り出すことができ、衛生的に美味しく食べることができる縦長型カップ入り冷やし茹で麺を製造することができる。
さらに、縦長型カップは、元来、安定性が乏しく転倒しやすいところ、本発明によれば、ベルトコンベアに載せて高速で移動させるライン生産においても転倒が抑止されて、効率的に縦長型カップ入り温茹で麺を製造することができる。
本発明に係る縦長型カップの寸法は、自動車の車内のカップホルダーに収まる寸法が好ましい。ここで、本発明に係る縦長型カップの一実施例と、市販のカップ入り即席麺において汎用されているカップとを、汎用のカップホルダーに差し込んだ様子を、図1に示す。図1に示すように、市販のカップ入り即席麺において汎用されているカップの寸法(口径100mm×底部直径70mm×高さ110mm、容量501mL)では、汎用のカップホルダーに収まらないことを本発明者らは見出している。従って、カップホルダーに収まる寸法としては、上記市販のカップ入り即席麺において汎用されているカップの寸法より一回り小さい寸法を挙げることができ、具体的には、例えば、口径が80〜100mm、底部の直径が50〜65mmおよび高さが90〜110mmを挙げることができる。
縦長型カップは、飲料用カップとして市販されているものを用いることができる。縦長型カップ入り温茹で麺の製造に用いる場合は、ポリプロピレン(PP)製など、耐熱性の材質のものを用いることが好ましい。
また、「縦長型カップ入り冷やし茹で麺」とは、縦長型カップに入った1食分の茹で麺であって、喫食時に加熱を要さず、冷たい状態のまま食されるものをいう。
一方、「縦長型カップ入り温茹で麺」とは、縦長型カップに入った1食分の茹で麺であって、喫食時に電子レンジ等を用いて容器ごと温める程度に加熱して、温かい状態で食されるものをいう。
すなわち、本発明に係る「縦長型カップ入り茹で麺」は、いわゆる弁当・総菜の類に属するものであり、長期保存には適さず、煮たり、湯戻しする必要がない点で、即席麺とは明確に異なる。
1食分の茹で麺の量は、上述の縦長型カップに収まる範囲で、麺の種類や製品の販売対象となる消費者層などに応じて適宜設定することができ、具体的には、例えば、80〜160gとすることができる。
袋に充填した麺用つゆを縦にして縦長型カップ内に配置するA工程、
前記麺用つゆの袋を前記縦長型カップの内壁面に立てかけて前記袋の上端部をカップ開口部付近に保持した状態で前記縦長型カップに茹で麺を投入して、前記麺用つゆの袋の上端部が前記茹で麺より上方に飛び出した状態に配置するB工程。
ゼリー状に固めた麺用つゆを縦長型カップ内の底部に配置するC工程、
前記ゼリー状の麺用つゆの上に冷ました茹で麺を載置して、前記縦長型カップ内の底部付近に重心と麺ほぐし用空間とを設けるD工程。
ここで、1食分のつゆゼリーの量は、麺の種類や量、麺用つゆの種類や配合に応じて、適宜設定することができるが、80〜120gとすることが好ましい。係る量であれば、喫食時に美味しく飲み干すことができるため、自動車の車内において、食後に残った麺用つゆを捨てる場所に困る事態を避けることができる。つゆゼリーの量として、より具体的には、例えば、100gのそばに対して100gのそばつゆゼリー、100gのうどんに対して100gのうどんつゆゼリー、100gのラーメンに対して100gのラーメンスープゼリーなどとすることができる。
(1)製造準備
図2に示す麺投入器を用意した。すなわち、この麺投入器の形状は、長手方向の中途位置から先端にかけてテーパー状に細く形成された長尺筒状とした。長手方向の長さは280mmとし、先端の麺排出口の口径は55mm、後端の筒口の口径は86mm、材質はステンレス製とした。また、後端の筒口の両側面に、茹で麺機への取り付けのための鉤状のスリットを設けた。この麺投入器を、図3<1>に示すように業務用茹で麺機の麺排出口に装着した。
そば粉、小麦粉および水を混合して、定法に従ってそばを作製した。次に、業務用茹で麺機を、2秒間隔で2食ずつ排出される速度で作動し、そばを茹でた。1食当たりのそばの重量は120g(茹で上がり重量)とした。そばつゆ小袋を縦にしてカップ内に配置した。続いて、図3<2>に示すように、そばつゆ小袋をカップの内壁面に立てかけて、小袋上端部をカップ開口部付近に指で押さえて保持した状態で、麺投入器の麺排出口をカップの中に入れた。図3<3>に示すように、この状態で、麺排出口から排出される1食分のそばをカップ内に受け入れた。これにより、図4<1>および<2>に示すように、カップ内において、そばつゆ小袋の上端部が茹で麺より上方に飛び出した状態に配置することができた。
また、製品を一定時間、冷蔵温度(10℃以下)にて保管した後に喫食して評価した。喫食時には、図4<1>〜<3>に示すように、麺に触れることなく、麺より上方に飛び出したそばつゆ小袋の上端部をつまんで取り出すことができ、衛生的であった。そして、図4<4>および<5>に示すように、そばつゆを麺にかけた後は、そばつゆ小袋が占めていた空間を利用して麺を容易にほぐし、つゆを絡ませて美味しく食べることができた。また、食事中、カップは片手で安定して保持することができた。また、つゆは美味しく飲み干すことができた。
実施例1(1)および(2)に記載の方法により、縦長型カップ入り冷やしそばを製造した。ただし、そばつゆ小袋は、カップ内に縦にして配置することに代えて、茹でたそばをカップに投入した後、麺の上に横にして載置した。
(1)製造準備
実施例1(1)と同様に、麺投入器を業務用茹で麺機に装着した。また、耐熱性の縦長型カップ(容量400mL、口径96mm、底部直径54mm、高さ105mm、ポリプロピレン製)および「揚げ玉(1食当たり5g)」を用意した。
そばつゆ重量に対して1.77%重量のゼラチンを水に浸してふやけさせておいた。かけそば用のそばつゆを50〜60℃に温め、ふやけさせておいたゼラチンを入れて煮溶かした。これを、10kg容量のプラスチック容器に流し入れ、当該容器を冷水に浸漬して冷やし固めることにより、柔らかめのゼリー状に固めたそばつゆ(そばつゆゼリー)を作製した。また、実施例1(2)と同様にそばを作製した。
また、製品を一定時間、冷蔵温度(10℃以下)にて保管した後に電子レンジを用いて加熱し、喫食して評価した。加熱により麺がほぐれ易くなるとともに、そばつゆゼリーが融解して一部の麺がつゆに自然に浸かった。また、そばつゆゼリーが融解して生成したカップ底部の空間を利用して麺を容易にほぐし、つゆを絡ませて美味しく食べることができた。また、カップはスリーブを穿かせているため、熱さを感じることなく、食事中、片手で安定して保持することができた。また、つゆは美味しく飲み干すことができた。
実施例3(1)および(2)に記載の方法により、縦長型カップ入り温そばを製造した。ただし、そばつゆゼリーは、カップ内の底部に配置することに代えて、茹でたそばをカップに投入した後、麺の上に流し入れて配置した。
また、製品を一定時間、冷蔵温度(10℃以下)にて保管した後に電子レンジを用いて加熱し、喫食して評価した。茹で麺の上に載っているそばつゆゼリーが融解した当該製品では、喫食時に麺をほぐす空間が上方にしかないため、ほぐしにくかった。
1.片手で持ちやすく、自動車の車内のカップホルダーに置くことができる縦長型カップ入り茹で麺を提供することができる。
2.狭い縦長型カップ内であっても側面部や底部の空間を利用して固まった茹で麺を容易にほぐすことができ、つゆを上手に絡ませて美味しく食べることができる。
3.喫食時に麺に触れることなく麺用つゆの袋をつまんで取り出すことができ、衛生的に美味しく食べることができる。
4.縦長型カップは、元来、安定性が乏しく転倒しやすいところ、重心をカップ底部に配置することでベルトコンベアに載せて高速で移動させるライン生産においても転倒が抑止される。
5.テーパ状の麺投入器を使用することにより、投入口の狭い縦長型カップであっても確実、効率的かつ衛生的に茹で麺を投入することができる。
6.麺の量と麺用つゆの量とのバランスが良く、麺を食べ終えるとともに麺用つゆを無理なく美味しく飲み干すことができる。
Claims (3)
- 下記のA工程およびB工程を有する、縦長型カップ入り冷やし茹で麺の製造方法;
袋に充填した麺用つゆを縦にして縦長型カップ内に配置するA工程、
前記麺用つゆの袋を前記縦長型カップの内壁面に立てかけて前記袋の上端部をカップ開口部付近に保持した状態で前記縦長型カップに茹で麺を投入して、前記麺用つゆの袋の上端部が前記茹で麺より上方に飛び出した状態に配置するB工程。 - 下記のC工程およびD工程を有する、縦長型カップ入り温茹で麺の製造方法;
ゼリー状に固めた麺用つゆを縦長型カップ内の底部に配置するC工程、
前記ゼリー状の麺用つゆの上に冷ました茹で麺を載置して、前記縦長型カップの底部付近に重心と麺ほぐし用空間とを設けるD工程。 - 麺投入器を介して茹で麺を縦長型カップに投入する縦長型カップ入り茹で麺の製造方法であって、
前記麺投入器は、長尺筒状に形成されているとともに、長手方向の中途位置から先端にかけてテーパー状に細く形成されており、その先端の麺排出口の口径が前記縦長型カップの口径よりも小さく形成されている、請求項1または請求項2に記載の縦長型カップ入り茹で麺の製造方法。
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JP2016163332A JP6795175B2 (ja) | 2016-08-24 | 2016-08-24 | 縦長型カップ入り茹で麺の製造方法 |
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JP2018029512A true JP2018029512A (ja) | 2018-03-01 |
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CN113875933A (zh) * | 2021-10-19 | 2022-01-04 | 安徽信息工程学院 | 一种速食面蒸煮一体机 |
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- 2016-08-24 JP JP2016163332A patent/JP6795175B2/ja active Active
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