JP6916354B2 - ユニット家具 - Google Patents

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Description

本発明は、部屋に据え置かれて設けられるユニット家具に関する。
従来、建物躯体を構成する床の上に据え置かれて用いられる大型のユニット家具について知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のユニット家具は、天井ユニットと、天井ユニットの下面に対して立った状態に取り付けられた複数の柱ユニット及び複数の壁面ユニットと、建物の床と天井ユニットとの間を昇降可能とする昇降手段と、を備えている。そして、天井ユニット上のスペース及び天井ユニット下のスペースは、それぞれ人の立ち入りや起居が可能となっている。
特開2014−195486号公報
ところで、特許文献1のユニット家具は、単に、建物躯体を構成する床上に据え置かれたものであり、当該ユニット家具の重心位置と建物躯体の重心位置は当然異なるため、建物躯体に生じた振動に影響を受けやすいという問題があった。
そこで、ユニット家具を、建物躯体の壁や床に対して固定し、建物躯体に生じた振動から受ける影響を軽減することが考えられる。ところが、ユニット家具を、仕上げが施された壁や床に固定するとなると、当該仕上げを傷つけてしまう場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくく、壁や床の仕上げを傷つけにくいユニット家具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図15に示すように、床面2と、壁面3,4と、を少なくとも備えた部屋1に据え置かれて設けられ、建築用構造躯体によって構成されたユニット家具10であって、
前記床面2の一部の上方に設けられた床ユニット11と、
前記床ユニット11を支持する一対の脚ユニット12,13と、を備えており、
前記一対の脚ユニット12,13は、前記床面2に対し、振動抑制手段20(22,23)を介して非固定状態で接し、
前記振動抑制手段20には、
前記一対の脚ユニット12,13の下端面に設けられ、前記一対の脚ユニット12,13と前記床面2との間における振動の伝達を抑制し、かつ粘性及び弾性を有する第二振動抑制材22が含まれていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ユニット家具10は、部屋1に据え置かれて設けられているので、部屋1を備えた建物の躯体には固定されずに構造的に切り離された状態となる。これにより、ユニット家具10を置き家具として取り扱うことができる。そして、ユニット家具10は、建築用構造躯体によって構成されているので、建物とは切り離された置き家具でありながら、例えばユニット家具10上に人が乗ったり、物品を載せたりするのに耐え得るような、建物躯体と同程度の構造的な強度を発揮することができる。
また、一対の脚ユニット12,13は、床面2に対し、振動抑制手段20を介して非固定状態で接するので、振動抑制手段20によって、床面2と一対の脚ユニット12,13双方の振動を抑制できる。そのため、ユニット家具10は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなる。
さらに、例えばユニット家具10が揺れた際に、一対の脚ユニット12,13が床面2を擦る場合が考えられるが、一対の脚ユニット12,13と床面2との間に振動抑制手段20が介在することになるので、床面2に施された仕上げを傷つけにくくなる。
また、第二振動抑制材22は、粘性及び弾性を有するので、一対の脚ユニット12,13に荷重がかかった場合には、例えばユニット家具10に揺れが生じても、これら一対の脚ユニット12,13をその場に留めようとする力が働き、結果的に、ユニット家具10の揺れを軽減することができるようになる。そして、このような第二振動抑制材22によって、一対の脚ユニット12,13と床面2との間における振動の伝達を抑制できるので、一対の脚ユニット12,13は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなり、床面2に施された仕上げを傷つけにくくなる。
請求項に記載の発明は、例えば図10に示すように、請求項に記載のユニット家具10において、
前記一対の脚ユニット12,13における下端面の一部には座堀部25が形成され、当該座堀部25に前記第二振動抑制材22が設けられており、
前記振動抑制手段20には、
前記一対の脚ユニット12,13における下端面のうち前記座堀部25が形成されていない箇所に設けられ、前記一対の脚ユニット12,13に対して荷重がかかった際に、前記第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮され、かつ前記一対の脚ユニット12,13と前記床面2との間における振動の伝達を抑制する第三振動抑制材23が含まれていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、一対の脚ユニット12,13における下端面の一部には座堀部25が形成され、当該座堀部25に第二振動抑制材22が設けられており、第三振動抑制材23は、一対の脚ユニット12,13に対して荷重がかかった際に、第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮されるので、一対の脚ユニット12,13に対して荷重をかけない状態であれば、第二振動抑制材22は床面2に接しないことになる。そのため、一対の脚ユニット12,13に対して荷重をかけない状態であれば、一対の脚ユニット12,13には、第二振動抑制材22による力が働かず、移動させやすくなるので、現場での組み立て作業等が行いやすくなる。
また、第二振動抑制材22は、一対の脚ユニット12,13における下端面の一部に形成された座堀部25に設けられているので、納まりが良くなり、一対の脚ユニット12,13における下端面から外れにくくなる。
さらに、一対の脚ユニット12,13に対して荷重がかかった際に、一対の脚ユニット12,13における下端面のうち座堀部25が形成されていない箇所に設けられた第三振動抑制材23が、第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮され、かつ一対の脚ユニット12,13と床面2との間における振動の伝達を抑制するので、第二振動抑制材22と第三振動抑制材23の双方によって相乗的な振動抑制効果を発揮することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図9等に示すように、請求項1又は2に記載のユニット家具10において、
前記床ユニット11は、前記壁面3,4に対し、振動抑制手段20を介して非固定状態で接し、
前記振動抑制手段20には、
前記床ユニット11における前記壁面3,4側の端面に設けられ、前記床ユニット11と前記壁面3,4との間に形成された隙間を塞ぎ、かつ前記床ユニット11と前記壁面3,4との間における振動の伝達を抑制する第一振動抑制材21が含まれていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、第一振動抑制材21によって、床ユニット11と壁面3,4との間に形成された隙間を塞ぐことができ、床ユニット11と壁面3,4との間における振動の伝達を抑制することができるので、床ユニット11は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなり、壁面3,4に施された仕上げを傷つけにくくなる。
請求項に記載の発明は、例えば図13,図14に示すように、請求項に記載のユニット家具10において、
前記床ユニット11には、前記一対の脚ユニット12,13のうち、いずれか一方の脚ユニット13(12)に対してオーバーハングする箇所があることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、床ユニット11には、一対の脚ユニット12,13の
うち、いずれか一方の脚ユニット13(12)に対してオーバーハングする箇所があるので、例えば脚ユニット13(12)のある方向に出入口を設けたい場合や、部屋1の窓を潰さずに確保したい場合など、部屋1の構造に応じたユニット家具10の配置が可能となる。これによって、ユニット家具10の汎用性が高まることになる。
本発明によれば、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくく、壁や床の仕上げを傷つけにくいユニット家具を提供することができる。
ユニット家具を示す斜視図である。 部屋に据え置かれたユニット家具を示す平断面図である。 部屋に据え置かれたユニット家具を示す平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 図3におけるC−C線断面図である。 図3におけるD−D線断面図である。 図3におけるE−E線断面図である。 床ユニットと壁面との接触部分を示す拡大断面図である。 壁体と床面との接触部分の構造を説明する図である。 壁体と壁面との接触部分の構造を説明する図である。 ユニット家具が設けられた部屋及び隣接する部屋を示す断面図である。 ユニット家具の第2実施形態を示す斜視図である。 ユニット家具の第3実施形態を示す斜視図である。 床ユニットと壁面との接触部分における変形例を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図2,図3において符号1は、部屋を示す。この部屋1は、住宅等の建物の内部に配設されたものであり、床面2と、互いに対向する一対の壁面3,4と、を少なくとも備えている。また、本実施形態においては、一対の壁面3,4に直交する一対の他の壁面5と、天井と、を備えている。
このような部屋1に対して、図1に示すようなユニット家具10が据え置かれて設けられている。
なお、一対の壁面3,4のうち一方の壁面3は、図2,図3において仮に付した方角においては西側に位置し、他方の壁面4は東側に位置している。一対の他の壁面5のうち一方の他の壁面5は北側に位置し、図示しない他方の他の壁面は南側に位置している。そのため、以下の説明では、西側に位置する壁面3を西側壁面3と称し、東側に位置する壁面4を東側壁面4と称し、北側に位置する他の壁面5を北側壁面5と称し、南側に位置する壁面を南側壁面と称する。
建物の内部には、部屋1に隣接する他の部屋6(以下、隣接する部屋6)も配設されている。部屋1は、隣接する部屋6に対して、床レベルが一段低く設定されており、部屋1の天井高は、隣接する部屋6の天井高よりも高く設定されている。
また、部屋1と隣接する部屋6との間には、西側壁面3を構成する仕切り壁が設けられている。この仕切り壁には、部屋1と隣接する部屋6との間を行き来するための開口部8が形成されている。そして、この開口部8に対応する位置に、レベルの異なる部屋1の床面2と隣接する部屋6の床面7とを接続する階段9と、隣接する部屋6の床面7とユニット家具10の上面とを接続する昇降手段17(後述する。)と、が南北方向に並んで設けられている。
なお、本実施形態における隣接する部屋6は、玄関室を含んで構成されており、この玄関室は、玄関土間部6aと、玄関ドア6bと、を備える。また、この隣接する部屋6は、玄関室側と部屋1側とを繋ぐ動線上に位置する内部ドア6cも備える(図2等参照。)。
本実施形態における西側壁面3は、上記した部屋1と隣接する部屋6との間の仕切り壁における部屋1側面と、開口部8下に位置する壁面を含むものとする。すなわち、部屋1は、隣接する部屋6に対して、床レベルが一段低く設定されているため、部屋1と隣接する部屋6との間のうち開口部8に対応する位置には、段差がある状態となっており、その段差の鉛直面も、西側壁面3として含まれるものとする。
本実施形態における北側壁面5は、図2に示すように、平面視において北側に後退する窪みがあるように形成されている。この窪んだ箇所は、例えば収納スペース100として利用されている。
なお、この収納スペース100には、ユニット家具10における床ユニット11(後述する。)と略等しい高さ位置に床パネル101が設けられており、この床パネル101を境にして上下に空間101a,101bが形成されるようになっている。また、下側の空間101aは、ユニット家具10における後述する下側空間10aと連通しており、上側の空間101bは、ユニット家具10における後述する上側空間10bと連通している(図6参照)。そして、これら上下の空間101a,101bは、ユニット家具10に付随する収納スペース100として利用することができる。
なお、各壁面3,4,5には、壁クロス30や巾木31、廻り縁(図示せず。)等の仕上げが予め施されており、このような各壁面3,4,5を備えた部屋1に対してユニット家具10が据え置かれて設けられるようになっている。そのため、ユニット家具10を部屋1内に設ける際は、このような各仕上げに傷がつかないように作業を行う必要がある。
また、床面2に対しても、フローリング材やマット等の仕上げが予め施されているものとする。
ユニット家具10は、部屋1に据え置かれて設けられる置き家具であり、建物躯体に対して固定されていない状態となっている。すなわち、このユニット家具10は、建物躯体との機械的接合(ビス等の固定具や接着剤、各種金具等による接合)が一切無く、建物躯体に対して造り付けられてもいない状態となっている。要するに、ユニット家具10は、部屋1の床面や壁面に接してはいるものの、単に、部屋1に据え置かれた家具であり、いわゆる戸建て住宅や、マンション・アパート等の集合住宅、事務所・オフィスビル等の商業用建物を始めとする様々な建物の部屋に対して配置することができる。
ユニット家具10は、建物躯体に対して接合されないため、ユニット家具10が据え置かれる建物の構造も特に限定されない。すなわち、建物躯体は、木造でもよいし、鉄骨造、RC造、SRC造でもよく、その工法の分類(軸組工法、壁式工法、ラーメン工法等)も特に限定されるものではない。要するに、ユニット家具10と建物躯体とを接合する必要がないため、ユニット家具10と建物躯体とを接合する際の相性を考慮する必要がない。
なお、本実施形態における部屋1は、例えばRC造のマンションの一室であり、東側壁面4は、RC造の壁140における部屋1側面によって構成されている。RC造の壁140は、床面2に沿って部屋1中央側に膨らむ臥梁141を備えている。
マンションは、図12に示すように、部屋1及び隣接する部屋6が配設された複数の住戸を備えている。
ユニット家具10自体は、現場で組み立てられる組立型家具であり、家具を構成する部材同士の接合には、ビス等の固定具や接着剤、各種金具等が適宜使用されているものとする。また、このユニット家具10も、建築用構造躯体によって構成されており、自身が据え置かれる建物の躯体と遜色ない構造的強度を有している。そのため、ユニット家具10は、上面に人が乗るのは勿論のこと、上面に重量物を置くことも可能となっている。
本実施形態におけるユニット家具10の建築用構造躯体は、いわゆる木質パネル接着工法に用いられる木質の建築用パネルによって構成されている。
建築用パネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
なお、図9は、後述する床ユニット11を構成する建築用床パネル11a〜11dの端部における拡大断面図であり、框材110と、補助桟材114と、框材110及び補助桟材114からなる枠体の上面に貼設された面材111と、が表されている。また、枠体の下面には天井仕上げ材112が施され、面材111の上面には床仕上げ材113が施されている。すなわち、本実施形態における各建築用床パネル11a〜11dは、框材110、面材111等を備えて構成されている。
また、後述する一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16は、一つの建築用壁パネルによって又は複数の建築用壁パネルが組み立てられることによって構成され、框材、面材等を備えている。本実施形態においては、各建築用壁パネルを構成する框材に符号Kを付すものとする。
なお、本実施形態においては、建築用構造躯体を構成する材として、このような木質の建築用パネルを用いるが、これに限られるものではなく、CLT(Cross Laminated Timber)等の積層材や、ツーバイフォー工法に用いられる耐力壁パネル等の木質系でもよく、あるいは、配筋したコンクリートパネル(RC造、S造)でもよい。
すなわち、ユニット家具10を構成する建築用構造躯体は、内部に軸材(框材、桟材、鉄筋等)を配し、その軸材に密着し、軸材の周囲を覆うようにして設けられ、かつ外側に“面”を作り出すことができる構造を採用したものである。CLTについても、鉛直方向の集成板を軸材とし、直交する集成板を面材とした構造であり、適用可能となっている。
このようなユニット家具10は、床ユニット11と、一対の脚ユニット12,13と、直交壁ユニット14と、連結壁ユニット15と、仕切り壁ユニット16と、昇降手段17と、を備えている。そして、床ユニット11を境にして上下に空間10a,10bが形成されるようになっている。本実施形態において、下側空間10aは、部屋1内から使用できる低天井収納スペースとして使用され、上側空間10bは、居室として十分な天井高を有する一つの部屋として使用することが可能となっている。
なお、一対の脚ユニット12,13のうち一方の脚ユニット12は、西側に位置しており、以下、第一脚ユニット12と称する。また、他方の脚ユニット13は、東側に位置しており、以下、第二脚ユニット13と称する。
床ユニット11は、床体(床用の建築用パネル11a〜11d)によって構成されるとともに床面2の一部の上方に設けられ、西側壁面3と東側壁面4との間の間隔よりも若干短い幅寸法に設定されている。
床用の建築用パネル11a〜11d(以下、建築用床パネル11a〜11d)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。本実施形態においては、下側空間10aの天井高が、0.8〜1.4メートルになる高さ位置に、複数の建築用床パネル11a〜11dが設けられている。
なお、この0.8m〜1.4mの天井高とは、人が下側空間10aに入り、腰を屈めるなどして何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲である。ただし、これに限られるものではなく、天井高については任意に設定してもよい。すなわち、下側空間10aの天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にするとともに、上側空間10bの天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にして、上側空間10bをロフトのように使用できるようにしてもよい。また、例えば部屋1に吹き抜けがあり、部屋1の天井高が高い場合は、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にしてもよい。また逆に、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にしてもよい。要するに、ユニット家具10は、あくまでも家具であるため、下側空間10a及び上側空間10bにおける上下方向の高さについては特に制限されるものではなく、任意に設定可能となっている。
複数の建築用床パネル11a〜11dのうち、南側の建築用床パネル11dを除く3つの建築用床パネル11a〜11cは、略等しいサイズ・形状に形成されており、南側の建築用床パネル11dは、後述する昇降手段17を考慮したサイズ・形状に形成されている。
複数の建築用床パネル11a〜11d同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11を構成している。
なお、床ユニット11の下面には、石膏ボードやクロス等によって構成された天井仕上げ材112が施されている。
第一脚ユニット12は、一対の脚ユニット12,13の一方であり、壁体(壁用の建築用パネル12a〜12c)によって構成されるとともに、床ユニット11における幅方向一端部(西側端部)の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11は、第一脚ユニット12の上に載せられた状態となっている。
壁用の建築用パネル12a〜12c(以下、建築用壁パネル12a〜12c)は、複数用いられており、これら複数の建築用壁パネル12a〜12cは、下側空間10aの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。
複数の建築用壁パネル12a〜12c同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、脚ユニット12を構成している。
また、複数の建築用壁パネル12a〜12cと床ユニット11との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、床ユニット11(建築用床パネル11a〜11c)が、ロングビスLBによって複数の建築用壁パネル12a〜12cの上端部(框材K)に固定されている。
第二脚ユニット13は、一対の脚ユニット12,13の他方であり、壁体(壁用の建築用パネル13a〜13d)によって構成されるとともに、床ユニット11における幅方向他端部(東側端部)の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11は、第二脚ユニット13の上に載せられた状態となっている。
壁用の建築用パネル13a〜13d(以下、建築用壁パネル13a〜13d)は、複数用いられており、これら複数の建築用壁パネル13a〜13dは、下側空間10aの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。すなわち、西側の脚ユニット12と等しい高さ寸法に設定されている。
複数の建築用壁パネル13a〜13d同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、脚ユニット13を構成している。
また、複数の建築用壁パネル13a〜13dと床ユニット11との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、床ユニット11(建築用床パネル11a〜11c)が、ロングビスLBによって複数の建築用壁パネル13a〜13dの上端部(框材K)に固定されている。
直交壁ユニット14は、壁体(壁用の建築用パネル)によって構成されるとともに、第一脚ユニット12及び第二脚ユニット13に対して直交する方向に配置されるものであり、平面視において東西方向に配置されている。さらに、直交壁ユニット14における第一脚ユニット12側の端部が、第一脚ユニット12の南側端部に対し、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されている。
また、この直交壁ユニット14は、上端面に笠木が設けられ、後述する昇降手段17の手摺壁を兼ねており、一対の脚ユニット12,13に比して高さ寸法が高く設定されている。すなわち、この直交壁ユニット14の上部は、床ユニット11よりも上方に突出している。
床ユニット11(建築用床パネル11c)は、この直交壁ユニット14の側面に対し、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されている(図5参照。)。
連結壁ユニット15は、壁体(壁用の建築用パネル)によって構成されるとともに、第一脚ユニット12及び第二脚ユニット13に平行、かつ、直交壁ユニット14及び仕切り壁ユニット16に対して直交する方向に配置されている。さらに、この連結壁ユニット15は、後述する昇降手段17の東側に配置され、直交壁ユニット14の東側端部と仕切り壁ユニット16とを連結するようにして設けられている。
また、連結壁ユニット15は、第一脚ユニット12及び第二脚ユニット13と略等しい高さ寸法に設定されており、床ユニット11は、連結壁ユニット15の上に載せられた状態となっている(図4参照。)。
連結壁ユニット15と直交壁ユニット14、連結壁ユニット15と仕切り壁ユニット16は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されている。
また、連結壁ユニット15と床ユニット11との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、床ユニット11(建築用床パネル11d)が、ロングビスLBによって連結壁ユニット15を構成する建築用壁パネルの上端部(框材K)に固定されている。
さらに、この連結壁ユニット15には、後述する昇降手段17である階段の桁材17bがビスSBによって固定されるが、その固定に用いられる下地材15aが、当該連結壁ユニット15の内部に設けられているものとする(図4参照。)。
仕切り壁ユニット16は、壁体(壁用の建築用パネル16a〜16d)によって構成されるとともに、第一脚ユニット12及び第二脚ユニット13に対して直交する方向(平面視において東西方向)に配置されている。さらに、仕切り壁ユニット16の東側端部が、第二脚ユニット13の南側端部に対し、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されている。
壁用の建築用パネル16a〜16d(以下、建築用壁パネル16a〜16d)は、複数用いられており、複数の建築用壁パネル16a〜16d同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、仕切り壁ユニット16を構成している。
また、この仕切り壁ユニット16は、上端面に笠木が設けられ、後述する昇降手段17の手摺壁を兼ねており、一対の脚ユニット12,13に比して高さ寸法が高く設定されている。すなわち、仕切り壁ユニット16と直交壁ユニット14は互いに対向して配置され、かつ略等しい高さ寸法に設定されている。床ユニット11(建築用床パネル11c)は、この仕切り壁ユニット16の側面に対し、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されている(図6参照。)。
さらに、西側の建築用壁パネル16aの西側壁面3側面には、調整材161が設けられており、東側の建築用壁パネル16dの東側壁面4側面には、調整材162が設けられている。これら調整材161,162は、仕切り壁ユニット16の両端部を外側に補助的に張り出させるために設けられている。西側の調整材161は、隣接する部屋6の床面7に僅かな隙間を空けて設けられており、東側の調整材162は、RC造の壁140との間に僅かな隙間を空けて設けられ、かつ臥梁141の上面との間に僅かな隙間を空けて設けられている。
なお、調整材161,162は、ユニット家具10全体としての意匠や、壁面3,4の形状を考慮して、使用しない場合や寸法を調整して使用する場合もある。
さらに、仕切り壁ユニット16は、ユニット家具10全体の南側端部に位置しており、部屋1の、ユニット家具10が据え置かれていない箇所に面して配置されている(階段9を下りた先にある部屋1内スペースを指す。)。すなわち、仕切り壁ユニット16は、部屋1と上記した上下の空間10a,10bとを仕切っている。
そして、この仕切り壁ユニット16には、下側空間10aと上記の部屋1内スペースとを連通する出入用の開口部160が形成されている。より詳細に説明すると、複数の建築用壁パネル16a〜16dのうち、開口部160が形成される位置の建築用壁パネル16cにおける上下寸法が、他の建築用壁パネル16a,16b,16dよりも短く形成され、かつ、複数の建築用壁パネル16a〜16dの上面が面一になるように設けられているため、上下寸法の短い建築用壁パネル16cの下に、開口部160が形成された状態となっている。
一対の脚ユニット12,13、仕切り壁ユニット16のように、複数の建築用壁パネルを連結して形成されたユニットは、ビスやボルト・ナット等の固定具だけでなく、例えば合板によって構成された上下の連結板26,27を用いて、さらに強固に連結されている(例えば図7等参照。)。すなわち、連結板26,27は、隣接する建築用壁パネル(図7の例では、各壁体13a〜13d)の下端部間及び上端部間に跨って配置固定されており、これにより、隣接する建築用壁パネル同士が連結されている。また、連結板26,27は、各壁面3,4側面に配置されている。
さらに、連結板26,27は、複数の建築用壁パネル(図7の例では、各壁体13a〜13d)のうち最も外側に位置する建築用壁パネル(図7の例では、各壁体13a〜13d)の下端部にも取り付けられている。
なお、例えば図7に示すように、壁体13a〜13dを構成する壁面4側の面材には、工具や人の手が入る程度の径に設定された作業穴13eが形成されている。隣接する壁体13a〜13d同士を固定具によって連結する場合は、当該作業穴13eを利用して行なわれる。作業穴13eは壁面4側に位置するため、作業工程としては、まず作業穴13eを利用して壁体13a〜13d同士の連結が行われ、その後、壁体13a〜13d同士が連結されてなる脚ユニット13を壁面4際に配置する手順となる。
なお、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16の、下側空間10a側面には、化粧面材もしくは壁クロスや巾木等の仕上げが適宜施されているものとする。これら仕上げも、建物躯体側には一切固定されないものとする。
昇降手段17は、図1等に示すように、本実施形態においては床ユニット11の上面に上るための階段である。
また、昇降手段17は、本実施形態においては、上述のように隣接する部屋6の床面7とユニット家具10の上面とを接続するものであり、かつ、直交壁ユニット14と仕切り壁ユニット16との間の所定の高さ位置に設けられるものである。そのため、昇降手段である階段17は、その下方に設けられた支持ユニット18を含んで構成されているものとする。すなわち、昇降手段である階段17は、複数の段板17aと、これら段板17aを支持する複数の桁材17bと、床ユニット11(建築用床パネル11d)における階段17側縁部に設けられる見切材17cと、昇降手段17を支持する支持ユニット18と、を備える。
また、昇降手段17は、部屋1の床面2に対し、非固定状態で接している。一方で、この昇降手段17は、西側壁面3の、部屋1と隣接する部屋6との間の段差における鉛直面には接しておらず、かつ固定されていない状態となっている。すなわち、部屋1の各壁面3,4,5には接していない状態となっている。
なお、昇降手段17が、本実施形態のように隣接する部屋6の床面7とユニット家具10の上面とを接続する階段17ではなく、部屋1の床面2とユニット家具10の上面とを接続する階段や梯子、スロープ等の昇降手段であった場合も部屋1の床面2に対して非固定状態で接した状態であって、かつ部屋1の各壁面には接していない状態で設けられるものとする。いずれにせよ、昇降手段17は、ユニット家具10には固定されて、ユニット家具10の一部として付属し、建物躯体である床面2に対して接しはするものの、固定されない状態で設けられる。具体的には、昇降手段17における支持ユニット18は、床面2に対して非固定状態で接し、支持ユニット18を含む昇降手段17自体は、直交壁ユニット14と、連結壁ユニット15と、仕切り壁ユニット16に対して固定されている。これにより、昇降手段17にかかる荷重を、各壁ユニット14,15,16に対して荷重を確実に分散して伝達することができるとともに、これら各壁ユニット14,15,16及び支持ユニット18を通じて部屋1の床面2側にも伝達することができる一方、部屋1の各壁面3,4,5には伝達されないようにすることができる。そのため、昇降手段17が各壁面3,4,5に接することに起因して各壁面3,4,5に施された仕上げを傷つけてしまうことを抑制することができる。
支持ユニット18は、直交壁ユニット14の下端部と連結壁ユニット15の下端部と仕切り壁ユニット16の下端部とに対して固定される下側支持部18aと、下側支持部18aの上方に位置し、直交壁ユニット14と連結壁ユニット15と仕切り壁ユニット16とに対して固定される上側支持部18bと、を備えている。
また、上側支持部18bは、受け材18cによって、隣接する部屋6の床面7と面一になる高さに保持されている(図4,図5参照。)。そして、このような上側支持部18bの上面に、階段17の桁材17bが固定されている。上側支持部18bは、桁材17b固定用の下地材18b1を備えており、桁材17bの下端部は、ロングビスLBによって下地材18b1に固定されている。また、桁材17bの上端部は、連結壁ユニット15における下地材15aに対してビスSBによって固定されている。
さらに、下側支持部18a及び上側支持部18bは、西側壁面3に対し、非固定状態で接している。
なお、下側支持部18a及び上側支持部18bは、建築用パネルと同様に、縦横の框材、補助桟材、面材を備えたパネル状体であり、階段17の支持だけでなく、複雑な構造を持つ階段17付近の補強を兼ねて設けられている。
ユニット家具10は、以上のような基本構成を備え、部屋1の床面2上に据え置かれて設けられている。ユニット家具10は、東西方向の寸法が、部屋1の東西方向の寸法よりも若干短い程度であり、部屋1の床面2及び壁面3,4,5に対し、非固定状態で接している。つまり、ユニット家具10は、建物躯体に固定されてはいないが、部屋1にぴったりと嵌まる(納まる)ように接して設けられている。その際、ユニット家具10と、部屋1の床面2及び壁面3,4,5との間には、振動抑制手段20が介在しており、ユニット家具10と建物躯体との間の振動の伝達を抑制できるようになっている。
振動抑制手段20には、第一振動抑制材21と、第二振動抑制材22と、第三振動抑制材23と、第四振動抑制材24と、が含まれている。
これら各振動抑制手段20(21〜24)は、ユニット家具10における床ユニット11の端部や、第一脚ユニット12及び第二脚ユニット13の端部、直交壁ユニット14の端部、連結壁ユニット15の端部、仕切り壁ユニット16の端部にそれぞれ設けられている。各振動抑制手段20は、建物躯体側には一切固定されず接するのみであり、ユニット家具10の各部に対し、ビス等の固定具や両面テープを用いて固定されている。
第一振動抑制材21は、図4〜図7,図9に示すように、床ユニット11における一対の壁面3,4側の端面及び北側壁面5側の端面に設けられている。
この第一振動抑制材21は、スペーサーであり、床ユニット11の端部と、各壁面3,4,5との間の隙間を塞ぐことができるようになっている。
さらに、この第一振動抑制材21は、各壁面3,4,5に接する部位に設けられる振動抑制可能な樹脂(発泡性樹脂材料)からなるスペーサー本体21aと、床ユニット11の端部に設けられてスペーサー本体21aの取付下地となるバックアップ材21bと、を有する。
スペーサー本体21aは、例えばポリエチレンフォームが採用されており、床ユニット11と各壁面3,4,5との間における振動の伝達を抑制することが可能となっている。
バックアップ材21bは、例えば合板によって構成され、かつスペーサー本体21aと一体的に設けられている。スペーサー本体21aに比して硬いバックアップ材21bを同時に上記した隙間に挿入できる(詰めることができる)ので、スペーサー本体21aだけを挿入する場合よりも隙間に挿入しやすいという利点がある。
また、複数の建築用床パネル11a〜11dの端面には、第一振動抑制材21の落下を防ぐ落下防止板28が設けられている。
第二振動抑制材22は、図10に示すように、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16のそれぞれの下端面に設けられている。
この第二振動抑制材22は、例えばウレタンエラストマー等のような粘性及び弾性を有する振動抑制可能な樹脂からなり、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16のそれぞれと、床面2との間における振動の伝達を抑制することが可能となっている。
図10(b),(c)は、図10(a)のF部における拡大図であり、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16それぞれの下端面の一部には座堀部25が形成され、当該座堀部25に第二振動抑制材22が設けられていることが表されている。
座堀部25は、各ユニット12〜16の下端面を構成する框材Kを加工することによって形成されており、第二振動抑制材22は、座堀部25に嵌められるようにして設けられている。そのため、第二振動抑制材22は、例えばユニット家具10が揺れ動いたり、移動してしまったりしたとしても、座堀部25からはみ出しにくくなる。
第二振動抑制材22は、粘性及び弾性を有するため、床面2に接して荷重がかけられた際に、その場に留まろうとする機能(踏ん張り力)が働き、ユニット家具10の位置ずれ等を抑制している。
第三振動抑制材23は、図10に示すように、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16それぞれの下端面のうち、座堀部25が形成されていない箇所に設けられている。すなわち、この第三振動抑制材23は、第二振動抑制材22とセットで用いられている。
この第三振動抑制材23は、エチレンプロピレンゴムであるEPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer)によって構成されて弾力性を有しており、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16に対して荷重がかかった際に、第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮される。そして、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16と床面2との間における振動の伝達を抑制することができるようになっている。
第四振動抑制材24は、図5〜図9,図11に示すように、床ユニット11、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16それぞれの側端面に設けられており、各壁面3,4,5との間の隙間を塞ぐとともに振動の伝達を抑制している。
この第四振動抑制材24は、例えばウレタンフォーム等のような振動抑制可能な樹脂(発泡性樹脂材料)からなるフィラー材であり、床ユニット11、一対の脚ユニット12,13、直交壁ユニット14、連結壁ユニット15、仕切り壁ユニット16と、各壁面3,4,5との間に介在している。
なお、当該第四振動抑制材24は、あくまでも補助的に設けられるものであって、必ずしも設けられていなくてもよい。
以上のような各振動抑制手段20(21〜24)がユニット家具10に設けられることで、当該ユニット家具10は、部屋1内にぴったりと嵌まるように接して設けられることとなり、ユニット家具10と建物躯体との間の振動の伝達が抑制される。
また、一対の脚ユニット12,13の、各壁面3,4側面における下端部には、上述のように、連結板26,27が設けられている。このような連結板26,27は、ユニット家具10が据え置かれて設けられた際には、図11に示すように、各壁面3,4,5の巾木31に密接している。これにより、ユニット家具10が、より一層位置ずれしにくくなる。
以上のように構成されたユニット家具10の組み立て作業は、作業員によって現場で適宜判断されて進められていくため、詳細な説明は省略するが、通常の建築用構造躯体と同様に、基本的には下方から順次組み上げられていくことになる。
すなわち、まずは一対の脚ユニット12,13の組み立て及び設置が行われる。続いて、床ユニット11のうち、直交壁ユニット14よりも他の壁面5側の建築用床パネル11a〜11cが、一対の脚ユニット12,13の上端部に設けられる。続いて、直交壁ユニット14が設けられ、その後、連結壁ユニット15が設けられる。次に、床ユニット11のうち残りの建築用床パネル11dが、第二脚ユニット13と連結壁ユニット15の上端部に設けられる。続いて、仕切り壁ユニット16が設けられ、最後に、昇降手段17が設けられて、ユニット家具10が形成される。
また、例えば床ユニット11と各壁面3,4,5との間の隙間や、一対の脚ユニット12,13及び仕切り壁ユニット16と各壁面3,4,5との間の隙間の寸法に、設計時との誤差が生じた場合は、振動抑制手段20(21,24)を現場で加工して、その誤差を吸収する。これにより、設計誤差が生じて隙間の寸法が変更されても、ユニット家具10の設置状態を良好に保つことができる。
さらに、ユニット家具10を構成する建築用パネル(各建築用床パネル、各建築用壁パネル)は、予め工場で製造され、現場に納品される。予め工場で製造されていれば、輸送しやすく、現場では加工等を行わずに、すぐに組み立て作業を行うことができるという利点がある。
工場では、建築用パネルに対し、第一振動抑制材21の落下を防ぐ落下防止板28等のような建築用パネルの付属物や、化粧面材、壁クロス等の仕上げ材も予め取り付けられているものとする。すなわち、予め工場で取り付けることが可能な付属物や仕上げ材は、建築用パネルに対して予め取り付けられており、建築用パネルと同時に現場まで輸送され、建築用パネルと共にすぐに組み立て作業を行うことができる。
本実施の形態によれば、ユニット家具10は、部屋1に据え置かれて設けられているので、部屋1を備えた建物の躯体には固定されずに構造的に切り離された状態となる。これにより、ユニット家具10を置き家具として取り扱うことができる。そして、ユニット家具10は、建築用構造躯体によって構成されているので、建物とは切り離された置き家具でありながら、例えばユニット家具10上に人が乗ったり、物品を載せたりするのに耐え得るような、建物躯体と同程度の構造的な強度を発揮することができる。
また、床ユニット11は、一対の壁面3,4間の間隔よりも若干短い幅寸法に設定され、一対の壁面3,4に対し、振動抑制手段20を介して非固定状態で接するので、振動抑制手段20によって、一対の壁面3,4と床ユニット11双方の振動を抑制できる。さらに、一対の脚ユニット12,13は、床面2に対し、振動抑制手段20を介して非固定状態で接するので、振動抑制手段20によって、床面2と一対の脚ユニット12,13双方の振動を抑制できる。そのため、ユニット家具10は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなる。
また、例えばユニット家具10が揺れた際に、一対の壁面3,4と床ユニット11との間の隙間が空いたままの状態であると、床ユニット11と一対の壁面3,4とが接触し、一対の壁面3,4の仕上げを傷つけてしまう場合があるが、一対の壁面3,4と床ユニット11との間の隙間を、振動抑制手段20によって塞ぐことができるので、一対の壁面3,4に施された仕上げを傷つけにくくなる。さらに、例えばユニット家具10が揺れた際に、一対の脚ユニット12,13が床面2を擦る場合が考えられるが、一対の脚ユニット12,13と床面2との間に振動抑制手段20が介在することになるので、床面2に施された仕上げを傷つけにくくなる。
また、第一振動抑制材21によって、床ユニット11と一対の壁面3,4との間に形成された隙間を塞ぐことができ、床ユニット11と一対の壁面3,4との間における振動の伝達を抑制することができるので、床ユニット11は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなり、一対の壁面3,4に施された仕上げを傷つけにくくなる。
また、第二振動抑制材22は、粘性及び弾性を有するので、一対の脚ユニット12,13に荷重がかかった場合には、例えばユニット家具10に揺れが生じても、これら一対の脚ユニット12,13をその場に留めようとする力が働き、結果的に、ユニット家具10の揺れを軽減することができるようになる。そして、このような第二振動抑制材22によって、一対の脚ユニット12,13と床面2との間における振動の伝達を抑制できるので、一対の脚ユニット12,13は、建物躯体に生じた振動に影響を受けにくくなり、床面2に施された仕上げを傷つけにくくなる。
また、一対の脚ユニット12,13における下端面の一部には座堀部25が形成され、当該座堀部25に第二振動抑制材22が設けられており、第三振動抑制材23は、一対の脚ユニット12,13に対して荷重がかかった際に、第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮されるので、一対の脚ユニット12,13に対して荷重をかけない状態であれば、第二振動抑制材22は床面2に接しないことになる。そのため、一対の脚ユニット12,13に対して荷重をかけない状態であれば、一対の脚ユニット12,13には、第二振動抑制材22による力が働かず、移動させやすくなるので、現場での組み立て作業等が行いやすくなる。
また、第二振動抑制材22は、一対の脚ユニット12,13における下端面の一部に形成された座堀部25に設けられているので、納まりが良くなり、一対の脚ユニット12,13における下端面から外れにくくなる。
さらに、一対の脚ユニット12,13に対して荷重がかかった際に、一対の脚ユニット12,13における下端面のうち座堀部25が形成されていない箇所に設けられた第三振動抑制材23が、第二振動抑制材22と略等しい厚みに圧縮され、かつ一対の脚ユニット12,13と床面2との間における振動の伝達を抑制するので、第二振動抑制材22と第三振動抑制材23の双方によって相乗的な振動抑制効果を発揮することができる。
また、床ユニット11の上面に上るための昇降手段17は、部屋1の床面2に対し、非固定状態で接しているので、ぐらつきを抑えながら、床ユニット11の上面に上ることが可能となる。
また、仕切り壁ユニット16が、部屋1と床ユニット11における上下の空間10a,10bとを仕切っているので、床ユニット11における上下の空間10a,10bを、部屋1から独立した空間として取り扱うことが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、図面を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1実施形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施形態のユニット家具10Aは、図13に示すように、床ユニット11Aと、一対の脚ユニット12A,13Aと、を備えている。そして、床ユニット11Aを境にして上下に空間10Aa,10Abが形成されるようになっている。
また、ユニット家具10Aは、住宅等の建物の内部に配設された部屋1に据え置かれて設けられている。
床ユニット11Aは、床体(床用の建築用パネル11Aa〜11Ac)によって構成されるとともに部屋1の床面2の一部の上方に設けられている。
床用の建築用パネル11Aa〜11Ac(以下、建築用床パネル11Aa〜11Ac)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。
複数の建築用床パネル11Aa〜11Ac同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11Aを構成している。
第一脚ユニット12Aは、一対の脚ユニット12A,13Aの一方であり、壁体(壁用の建築用パネル12Aa〜12Ac)によって構成されるとともに、床ユニット11Aにおける幅方向一端部の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11Aは、第一脚ユニット12Aの上に載せられた状態となっている。
壁用の建築用パネル12Aa〜12Ac(以下、建築用壁パネル12Aa〜12Ac)は、複数用いられており、これら複数の建築用壁パネル12Aa〜12Acは、下側空間10Aaの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。
複数の建築用壁パネル12Aa〜12Ac同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、脚ユニット12を構成している。
また、複数の建築用壁パネル12Aa〜12Acと床ユニット11Aとの接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
第二脚ユニット13Aは、一対の脚ユニット12A,13Aの他方であり、壁体及び柱体(壁用の建築用パネル13Aa,13Ab及び柱13Ac)によって構成されるとともに、床ユニット11Aにおける幅方向他端部の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11Aは、第二脚ユニット13Aの上に載せられた状態となっている。
壁用の建築用パネル13Aa,13Ab(以下、建築用壁パネル13Aa,13Ab)は、複数用いられ、柱13Acは、一本用いられており、これらは、下側空間10Aaの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。すなわち、上記した第一脚ユニット12Aと等しい高さ寸法に設定されている。
複数の建築用壁パネル13Aa,13Ab及び柱13Ac同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、脚ユニット13Aを構成している。
また、複数の建築用壁パネル13Aa,13Ab及び柱13Acと、床ユニット11Aとの接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
より詳細に説明すると、建築用壁パネル13Aaは、床ユニット11Aにおける建築用床パネル11Aaに接合されており、建築用壁パネル13Abは、床ユニット11Aにおける建築用床パネル11Abに接合されている。柱13Acは、建築用壁パネル13Abの側端部に接合されるとともに、建築用床パネル11Acに接合されている。これにより、建築用床パネル11Acは、第二脚ユニット13Aに対してオーバーハングした状態となる。
このように構成されたユニット家具10Aの場合、建築用床パネル11Acの幅方向他端部と、柱13Acとで囲まれた箇所を、出入用の開口部として利用することができる。この場合は、第二脚ユニット13Aが、部屋1の、ユニット家具10Aが据え置かれていない箇所に面して配置されることになる。
部屋1の壁に窓があるような場合には、その窓のある箇所に合わせて、出入用の開口部が配置されるようにユニット家具10Aを据え置けば、ユニット家具10Aによって窓を潰さずに済む。
また、図示はしないが、複数の建築用壁パネル13Aa,13Abの下端面には座堀部25が形成され、この座堀部25に第二振動抑制材22が設けられている。柱13Acの下端面にも、座堀部25が形成され、この座堀部25に第二振動抑制材22が設けられている。
複数の建築用壁パネル13Aa,13Abの下端面のうち、座堀部25形成されていない箇所には、第三振動抑制材23が設けられている。柱13Acの下端面にも第三振動抑制材23を設けてもよいが、これに限られるものではない。
本実施形態によれば、床ユニット11Aにオーバーハングした箇所が設けられているので、例えば脚ユニット13Aのある方向に出入口を設けたい場合や、部屋1の窓を潰さずに確保したい場合など、部屋1の構造に応じたユニット家具10Aの配置が可能となる。これによって、ユニット家具10Aの汎用性が高まることになる。
〔第3実施形態〕
次に、図面を参照して本発明の第3実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1及び第2実施形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施形態のユニット家具10Bは、図14に示すように、床ユニット11Bと、一対の脚ユニット12B,13Bと、を備えている。そして、床ユニット11Bを境にして上下に空間10Ba,10Bbが形成されるようになっている。
また、ユニット家具10Bは、住宅等の建物の内部に配設された部屋1に据え置かれて設けられている。
床ユニット11Bは、床体(床用の建築用パネル11Ba〜11Bc)によって構成されるとともに部屋1の床面2の一部の上方に設けられている。
床用の建築用パネル11Ba〜11Bc(以下、建築用床パネル11Ba〜11Bc)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。
複数の建築用床パネル11Ba〜11Bc同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11Bを構成している。
第一脚ユニット12Bは、一対の脚ユニット12B,13Bの一方であり、壁体(壁用の建築用パネル12Ba〜12Bc)によって構成されるとともに、床ユニット11Bにおける幅方向一端部の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11Bは、第一脚ユニット12Bの上に載せられた状態となっている。
壁用の建築用パネル12Ba〜12Bc(以下、建築用壁パネル12Ba〜12Bc)は、複数用いられており、これら複数の建築用壁パネル12Ba〜12Bcは、下側空間10Baの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。
複数の建築用壁パネル12Ba〜12Bc同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、脚ユニット12を構成している。
また、複数の建築用壁パネル12Ba〜12Bcと床ユニット11Bとの接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
第二脚ユニット13Bは、一対の脚ユニット12B,13Bの他方であり、柱体(柱13Ba〜13Bc)によって構成されるとともに、床ユニット11Bにおける幅方向他端部の下面に、立った状態にして設けられている。すなわち、床ユニット11Bは、第二脚ユニット13Bの上に載せられた状態となっている。
柱13Ba〜13Bcは、複数用いられており、これら柱13Ba〜13Bcは、下側空間10Baの天井高が、本実施形態においては、0.8〜1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。すなわち、上記した第一脚ユニット12Bと等しい高さ寸法に設定されている。
柱13Ba〜13Bc同士は、図14に示す例では互い連結されていない状態で脚ユニット13Bを構成しているが、例えば隣り合う柱間に筋交い(図示せず)を設けて補強を行う場合は、筋交いによって柱13Ba〜13Bc同士を連結することができる。筋交いと柱13Ba〜13Bcは、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結されるものとする。
また、複数の柱13Ba〜13Bcと、床ユニット11Bとの接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
より詳細に説明すると、複数の柱13Ba〜13Bcのそれぞれは互いに離間して配置されている。また、柱13Baは、ユニット家具10Bの角部に相当する建築用床パネル11Baの端部下面に対して接合されている。柱13Bbは、隣接する建築用床パネル11Ba,11Bbの端部同士の下面に対して接合されている。柱13Bcは、隣接する建築用床パネル11Bb,11Bcの端部同士の下面に対して接合されている。中央側の二本の柱13Bb,13Bcは、三枚の建築用床パネル11Ba〜11Bcを支持している。これにより、ユニット家具10Bの、第二脚ユニット13B側は大きく開放され、かつ、建築用床パネル11Bcが、第二脚ユニット13Bに対してオーバーハングした状態となる。
また、図示はしないが、複数の柱13Ba〜13Bcの下端面には座堀部25が形成され、この座堀部25に第二振動抑制材22が設けられている。
複数の柱13Ba〜13Bcの下端面のうち、座堀部25形成されていない箇所には、第三振動抑制材23が設けられてもよいが、これに限られるものではない。
本実施形態によれば、床ユニット11Bにオーバーハングした箇所が設けられているので、例えば脚ユニット13Bのある方向に出入口を設けたい場合や、部屋1の窓を潰さずに確保したい場合など、部屋1の構造に応じたユニット家具10Bの配置が可能となる。これによって、ユニット家具10Bの汎用性が高まることになる。
また、第二脚ユニット13Bを柱13Ba,13Bb,13Bcで構成することによって、例えば第二脚ユニット13Bを壁体で構成する場合に比してコストの軽減を図ることができる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
本変形例においては、図15に示すように、床ユニット11を構成する床体11a(11b〜11d)の下面に、石膏ボードやクロス等によって構成された天井仕上げ材112が施されており、この天井仕上げ材112の壁面3(4,5)側端部が、床体11a(11b〜11d)の側端面よりも壁面3(4,5)側に突出した状態となっている。
換言すれば、本変形例においては、第四振動抑制材24が設けられておらず、床体11a(11b〜11d)の側端面と壁面3(4,5)との間の隙間を遮蔽するようにして天井仕上げ材112が突出して設けられている。
そして、天井仕上げ材112の突出方向側の端部には、断面視略J字状に形成された長尺のカバー材40が、壁面3(4,5)に接して設けられている。カバー材40の上面板部は、下面板部に対して奥行き寸法(壁3,4,5から直交方向に離間する方向を指す。)が長く設定されており、床体11a(11b〜11d)の框材110の下面にビス41によって固定されている。天井仕上げ材112の端部は、このようなカバー材40の上面板部と下面板部との間に差し込まれるようにして設けられている。
このような本変形例によれば、天井仕上げ材112の突出方向側の端部によって、床体11a(11b〜11d)の側端面と壁面3(4,5)との間の隙間を遮蔽できるとともに、天井仕上げ材112の突出方向側の端部をカバー材40によって被覆できるので、ユニット家具10の下側空間10aにおける天井縁部を見栄え良くすることができるとともに、天井仕上げ材112の突出方向側端部を保護することができる。
1 部屋
2 床面
3 壁面
4 壁面
5 他の壁面
6 隣接する部屋
10 ユニット家具
10a 下側空間
10b 上側空間
11 床ユニット
12 第一脚ユニット
13 第二脚ユニット
14 直交壁ユニット
15 連結壁ユニット
16 仕切り壁ユニット
17 昇降手段
20 振動抑制手段
21 第一振動抑制材
22 第二振動抑制材
23 第三振動抑制材
24 第四振動抑制材
25 座堀部

Claims (4)

  1. 床面と、壁面と、を少なくとも備えた部屋に据え置かれて設けられ、建築用構造躯体によって構成されたユニット家具であって、
    前記床面の一部の上方に設けられた床ユニットと、
    前記床ユニットを支持する一対の脚ユニットと、を備えており、
    前記一対の脚ユニットは、前記床面に対し、振動抑制手段を介して非固定状態で接し、
    前記振動抑制手段には、
    前記一対の脚ユニットの下端面に設けられ、前記一対の脚ユニットと前記床面との間における振動の伝達を抑制し、かつ粘性及び弾性を有する第二振動抑制材が含まれていることを特徴とするユニット家具。
  2. 請求項1に記載のユニット家具において、
    前記一対の脚ユニットにおける下端面の一部には座堀部が形成され、当該座堀部に前記第二振動抑制材が設けられており、
    前記振動抑制手段には、
    前記一対の脚ユニットにおける下端面のうち前記座堀部が形成されていない箇所に設けられ、前記一対の脚ユニットに対して荷重がかかった際に、前記第二振動抑制材と略等しい厚みに圧縮され、かつ前記一対の脚ユニットと前記床面との間における振動の伝達を抑制する第三振動抑制材が含まれていることを特徴とするユニット家具。
  3. 請求項1又は2に記載のユニット家具において、
    前記床ユニットは、前記壁面に対し、振動抑制手段を介して非固定状態で接し、
    前記振動抑制手段には、
    前記床ユニットにおける前記壁面側の端面に設けられ、前記床ユニットと前記壁面との間に形成された隙間を塞ぎ、かつ前記床ユニットと前記壁面との間における振動の伝達を抑制する第振動抑制材が含まれていることを特徴とするユニット家具。
  4. 請求項に記載のユニット家具において、
    前記床ユニットには、前記一対の脚ユニットのうち、いずれか一方の脚ユニットに対してオーバーハングする箇所があることを特徴とするユニット家具。
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