JP2023040477A - ユニット家具 - Google Patents

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Masaki Niki
直樹 富田
Naoki Tomita
昌也 荒川
Masaya Arakawa
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Abstract

【課題】階段を構成する部品点数を極力減らし、階段の組み立てを容易に行えるようにする。【解決手段】部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10が、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床2上に設置されて床ユニット11を支持する複数の脚ユニット12,13と、複数の脚ユニット12,13のうちのいずれかに付属して設けられる階段部18と、を有し、階段部18が付属する脚ユニット13は、床2に対して垂直方向に配置された背板131及び側板132,133を有しており、階段部18は、背板131及び側板132,133のうち、平面視において階段部18の昇降方向に沿って配置される背板132,133に付属している。【選択図】図1

Description

本発明は、部屋に据え置かれて設けられるユニット家具に関する。
従来、建物躯体を構成する床の上に据え置かれて用いられる大型のユニット家具について知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のユニット家具は、天井ユニットと、天井ユニットの下面に対して立った状態に取り付けられた複数の柱ユニット及び複数の壁面ユニットと、建物の床と天井ユニットとの間を昇降可能とする昇降手段と、を備えている。そして、このようなユニット家具は、各ユニットを組み替えることにより、様々な態様に変形できるようになっている。
また、昇降手段には階段ユニットが含まれており、階段ユニットは、複数の踏み板と、天井ユニット上面と同じ高さに設けられた踊り場と、複数の蹴込み板と、下段側の踏み板にそれぞれ設けられた2つの引き出しと、を備えてユニット化されている。そして、このようにユニット化された階段は、壁面ユニットに接するように設けられている。
特開2014-195486号公報
ところで、ユニット家具は大型であるため、住宅内に各ユニットを持ち込んで、ユニット家具が使用される部屋で組み立てが行われる。ユニット家具を構成する各ユニットの中で、階段ユニットは比較的大型の部品であり、輸送も困難であるし、組み立て時における取り扱いも困難である。しかしながら、現場で階段を組み立てるとなると、部品点数も多く、組立作業も手間である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、階段を構成する部品点数を極力減らし、階段の組み立てを容易に行えるようにすることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図8に示すように、部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10において、
前記部屋1の床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、
前記床2上に設置されて前記床ユニット11を支持する複数の脚ユニット12,13と、
前記複数の脚ユニット12,13のうちのいずれかに付属して設けられる階段部18と、を有し、
前記階段部18が付属する脚ユニット13は、前記床2に対して垂直方向に配置された複数の垂直板体(背板131、側板132,133)を有しており、
前記階段部18は、前記複数の垂直板体131,132,133のうち、平面視において前記階段部18の昇降方向に沿って配置される垂直板体132,133に付属していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、階段部18が付属する脚ユニット13は、床2に対して垂直方向に配置された複数の垂直板体131,132,133を有しており、階段部18は、複数の垂直板体131,132,133のうち、平面視において階段部18の昇降方向に沿って配置される垂直板体132,133に付属しているので、垂直板体132,133を階段部18の一部として用いることができ、階段部18をユニット家具10に作り付けた状態にすることができる。これにより、階段部18をユニット化する必要がなくなるので、階段部18を構成する部品点数を極力減らすことができ、階段部18の組み立ても容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2、図4、図7等に示すように、請求項1に記載のユニット家具10において、
前記階段部18が付属する脚ユニット13は、前記階段部18の昇降方向に沿って配置される第一垂直板体(側板132,133)と、平面視において前記第一垂直板体132,133と直交する第二垂直板体(背板131)と、を有し、
前記第二垂直板体131は、前記階段部18の昇降方向上昇側に位置しており、
前記階段部18は、昇降方向上昇側に位置する端部が、前記第二垂直板体131に付属していることを特徴する。
請求項2に記載の発明によれば、階段部18が付属する脚ユニット13は、階段部18の昇降方向に沿って配置される第一垂直板体132,133と、平面視において第一垂直板体132,133と直交する第二垂直板体131と、を有しており、第二垂直板体131は、階段部18の昇降方向上昇側に位置しており、階段部18は、昇降方向上昇側に位置する端部が、第二垂直板体131に付属しているので、互いに直交する第一垂直板体132,133及び第二垂直板体131を階段部18の一部として用いることができ、階段部18をユニット家具10に作り付けた状態にすることができる。これにより、階段部18をユニット化する必要がなくなるので、階段部18を構成する部品点数を極力減らすことができ、階段部18の組み立ても容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1~図3、図7等に示すように、請求項1又は2に記載のユニット家具10において、
第一方向(前後方向)に間隔を空けて配置された前記脚ユニット(第一脚ユニット12,12)同士を連結する第一連結板15と、
前記第一方向に直交する第二方向(左右方向)に間隔を空けて配置された前記脚ユニット(第一脚ユニット12と第二脚ユニット13)同士を連結する第二連結板16と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第一方向(前後方向)に間隔を空けて配置された脚ユニット12,12同士を連結する第一連結板15と、第一方向に直交する第二方向(左右方向)に間隔を空けて配置された脚ユニット12,13同士を連結する第二連結板16と、を備えているので、ユニット家具10の水平方向のぐらつきを抑制することができ、床ユニット11上での移動や作業を快適に行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1、図7等に示すように、請求項3に記載のユニット家具10において、
前記第一連結板15及び前記第二連結板16は、カウンターデスクとして使用可能であり、
前記第一連結板15の上面と、前記第二連結板16の上面と、は同じ高さ位置に設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第一連結板15及び第二連結板16は、カウンターデスクとして使用可能であり、第一連結板15の上面と、第二連結板16の上面と、は同じ高さ位置に設定されているので、使い勝手が良く、第一連結板15と第二連結板16との間で作業する際の作業性が向上し、また、見栄えも良い。
請求項5に記載の発明は、例えば図2、図4、図7、図8等に示すように、請求項1から4のいずれか一項に記載のユニット家具10において、
前記階段部18は、前記複数の脚ユニット12,13のうちの少なくとも二つの脚ユニット13に付属しており、
前記少なくとも二つの脚ユニット13は、前記階段部18におけるささら桁(側板18c)によって連結されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、階段部18が付属する少なくとも二つの脚ユニット13は、当該階段部18におけるささら桁18cによって連結されているので、階段部18を構成する部材(ささら桁18c)によってユニット家具10のぐらつきを抑制することができる。したがって、階段部18が付属する少なくとも二つの脚ユニット13間に専用の部材を設けることなく、ぐらつきを抑制することが可能となるので、ユニット家具10の部品点数を極力減らすことができる。
本発明によれば、階段部を構成する部品点数を極力減らすことができ、階段部の組み立ても容易に行うことができる。
ユニット家具を示す正面図である。 図1におけるA-A線断面図である。 図1におけるB-B線断面図である。 図1におけるC-C線断面図である。 脚ユニットと天板と床ユニットとの関係を説明する図である。 床ユニットの配置について説明する図である。 ユニット家具の概略構成を示す斜視図である。 第二脚ユニットと階段部との関係を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態及び図示例における方向は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
図1~図4において符号1は、部屋を示す。この部屋1は、住宅等の建物の内部に配設されたものであり、床面2(床2)と、互いに対向する一対の壁面3,4(壁3、壁4)と、一対の壁面3,4に直交する他の壁面5(壁5)と、天井と、を備えている。そして、これら床2と、壁3,4,5と、天井によって囲まれたスペースが、部屋1の部屋空間とされている。
このような部屋1の床2上に対して、ユニット家具10が据え置かれて設けられている。
なお、一対の壁面3,4のうち一方の壁面3は、ユニット家具10を前側(正面側)から見た場合において左側に位置し、他方の壁面4は右側に位置している。また、他の壁面5は、ユニット家具10の後側(背面側)に位置している。そのため、以下の説明では、左側に位置する壁面3を左側壁面3(左側壁3)と称し、右側に位置する壁面4を右側壁面4(右側壁4)と称し、後側に位置する他の壁面5を後側壁面5(後側壁5)と称する。
なお、各壁面3,4,5には、壁クロス(図示省略)や巾木7、廻り縁(図示省略)等の仕上げが予め施されており、また、床面2にも、フローリング材やマット等の仕上げが予め施されている。そして、このような各壁面3,4,5及び床面2を備えた部屋1に対してユニット家具10が据え置かれて設けられるようになっている。そのため、ユニット家具10を部屋1内に設ける際は、このような各仕上げに傷がつかないように作業を行う必要がある。
ユニット家具10は、部屋1に据え置かれて設けられる置き家具であり、建物躯体に対して固定されていない状態となっている。すなわち、このユニット家具10は、建物躯体との機械的接合(ビス等の固定具や接着剤、各種金具等による接合)が一切無く、建物躯体に対して造り付けられてもいない状態となっている。要するに、ユニット家具10は、部屋1の床面や壁面に接してはいるものの、単に、部屋1に据え置かれた家具であり、いわゆる戸建て住宅や、マンション・アパート等の集合住宅、事務所・オフィスビル等の商業用建物を始めとする様々な建物の部屋に対して配置することができる。
ユニット家具10は、建物躯体に対して接合されないため、ユニット家具10が据え置かれる建物の構造も特に限定されない。すなわち、建物躯体は、木造でもよいし、鉄骨造、RC造、SRC造でもよく、その工法の分類(軸組工法、壁式工法、ラーメン工法等)も特に限定されるものではない。要するに、ユニット家具10と建物躯体とを接合する必要がないため、ユニット家具10と建物躯体とを接合する際の相性を考慮する必要がない。
ユニット家具10自体は、現場で組み立てられる組立型家具であり、家具を構成する部材同士の接合には、ビス等の固定具や接着剤、各種金具等が適宜使用されているものとする。
具体的には、ユニット家具10は、図1~図4に示すように、基本構成として、床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12,13(第一脚ユニット12、第二脚ユニット13)と、部屋1の床面2とユニット家具10の上面とを接続する階段部18と、を備えている。そして、床ユニット11を境にして上下に空間10a,10bが形成されるようになっている。本実施形態において、下側空間10aは、部屋1内から使用できる一つの部屋(居室として使用可能な天井高を有するスペース)として使用され、上側空間10bは、低天井収納スペースとして使用することが可能となっている。また、脚ユニット12,13の高さ寸法によっては、下側空間10aを低天井収納スペース、上側空間10bを一つの部屋として使用する場合もあるし、下側空間10a及び上側空間10bの双方を、一つの部屋又は低天井収納スペースとして使用する場合もある。
また、本実施形態におけるユニット家具10は、上記基本構成に加えて、天板14と、連結板15,16と、手摺ユニット17と、を備えている。
床ユニット11は、床用構造材によって構成されており、上面に人が乗るのは勿論のこと、上面に重量物を置くことも可能となっている。
本実施形態における床ユニット11は、いわゆる木質パネル接着工法に用いられる木質の建築用パネルによって構成されており、ユニット家具10が据え置かれる建物の躯体と遜色ない構造的強度を有している。
建築用パネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
なお、本実施形態においては、床用構造材として、このような木質の建築用パネルを用いるが、これに限られるものではなく、CLT(Cross Laminated Timber)等の積層材や、ツーバイフォー工法に用いられる耐力壁パネル、所定の厚み(例えば厚さ24mm以上)を有する厚物構造用合板、所定の厚みを有する一枚板等の木質系でもよく、あるいは、配筋したコンクリートパネル(RC造、S造)でもよい。
床ユニット11は、床体(床用の建築用パネル11a,11b)によって構成されるとともに床面2の一部の上方に設けられ、左側壁面3と右側壁面4との間の間隔よりも若干短い幅寸法に設定されている。
床用の建築用パネル11a,11b(以下、建築用床パネル11a,11b)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。本実施形態においては、床面2から床ユニット11(床面材19a)の上面までの高さが1.6m~1.8mになる高さ位置に、複数の建築用床パネル11a,11bが設けられている。
なお、床面2から床ユニット11(床面材19a)の上面までの高さが1.6m~1.8mになる高さ位置とは、人が立った姿勢で下側空間10aに入って歩行・作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲である。すなわち、本実施形態においては、下側空間10aの天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にするとともに、上側空間10bの天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にして、上側空間10bをロフトのように使用できるようにする。ただし、これに限られるものではなく、天井高については部屋1の天井高に応じて任意に設定してもよい。すなわち、例えば部屋1に吹き抜けがあり、部屋1の天井高が高い場合は、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にしてもよい。また逆に、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にしてもよい。要するに、ユニット家具10は、あくまでも家具であるため、下側空間10a及び上側空間10bにおける上下方向の高さについては特に制限されるものではなく、任意に設定可能となっている。
建築用床パネル11a,11b同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11を構成している。
床ユニット11は、図5、図6に示すように、建築用床パネル11a,11bによって構成されており、全体として矩形状に形成されている。そして、床ユニット11の右方に、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口20が設けられている。
建築用床パネル11a,11bは、形状・サイズが異なるものの、基本構成として、複数の框材110と、複数の補助桟材112と、これら框材110及び補助桟材112が組み合わせられてなる枠体の上面に固定された面材111と、を備えている。
左側に位置する建築用床パネル11a(第一建築用床パネル11a)は、補助桟材112の長さ方向が前後方向と揃うように配置されている。
右側に位置する建築用床パネル11b,11b(第二建築用床パネル11b,11b)は、補助桟材112の長さ方向が左右方向と揃うように、前後に並んで配置されている。また、この第二建築用床パネル11bは、左右方向の寸法が、第一建築用床パネル11aよりも長く設定されており、前後方向の寸法が、第一建築用床パネル11aの半分に設定されている。
第一脚ユニット12は、複数の脚ユニット12,13のうち、階段部18が付属しない脚ユニットであり、本実施形態においては、床ユニット11の四隅のうち左側の二つの隅に設けられて床ユニット11を支持している。
第一脚ユニット12は、少なくとも背板121と、左右の側板122と、を有しており、平面視略コ字状をなしている。側板122の高さ寸法は、背板121の高さ寸法よりも長く設定されている。すなわち、第一脚ユニット12の上部(第一連結板15よりも上側の部分)は背板を有しておらず、前後方向に視線が抜ける状態となっている。また、第一脚ユニット12は、左右の側板122によって床ユニット11を支持するようになっている。すなわち、第一脚ユニット12(具体的には側板122,122)は、本実施形態においては、床面2から床ユニット11(床面材19a)の上面までの高さが1.6m~1.8mになる高さ寸法に設定されている。
本実施形態における第一脚ユニット12のうち、床ユニット11における後端部(背面側端部)の下方に設けられた第一脚ユニット12は、背板121と左右の側板122からなる平面視略コ字状の状態のままで使用されている。一方、床ユニット11における前端部(正面側端部)の下方に設けられた第一脚ユニット12は、上部(第一連結板15よりも上側の部分)に棚板123を有しており、収納家具として使用できるようになっている。なお、後側の第一脚ユニット12は、棚板123を有していてもよい。
第一脚ユニット12を構成する板体121~123は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、第一脚ユニット12を構成している。背板121及び側板122,122は、平面視略コ字状をなしている。また、棚板123は、背板121よりも高い位置に設けられており、棚板123と側板122,122とは、棚板123の左端面及び右端面と、側板122,122の対向面(側板122,122の互いに対向する面)と、が接した状態で連結されている。
なお、棚板123の数は2枚に限定されず、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、棚板123は可動棚であってもよい。また、棚板123は、第一脚ユニット12の下部(第一連結板15よりも下側の部分)に設けられていてもよい。
第一脚ユニット12を構成する板体121~123は、例えば、MDF(Medium density fiberboard:中密度繊維板、JISA5905)やパーティクルボード(JISA5908)等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
第二脚ユニット13は、複数の脚ユニット12,13のうち、階段部18が付属する脚ユニットであり、本実施形態においては、床ユニット11の四隅のうち右側の二つの隅に設けられて床ユニット11を支持している。
第二脚ユニット13は、背板131と、左右の側板132,133と、を有しており、平面視略コ字状をなしている。左右の側板132,133のうち、第一側板132は左側(ユニット家具10の中央側)に位置し、第二側板133は右側に位置している。
第二脚ユニット13は、当該第二脚ユニット13を構成する板体131~133のうち、第一側板132によって床ユニット11を支持しており、第一側板132と第二側板133との間に下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口20を備えた状態となっている。すなわち、第一側板132と第二側板133との間のスペースが昇降口20になっている。
このように、第一脚ユニット12は左右の側板122によって床ユニット11を支持しているが、第二脚ユニット13は第一側板132のみで床ユニット11を支持している。したがって、本実施形態における第二脚ユニット13は、第一側板132を補強するための補強板134を更に備えている。この補強板134は、第一側板132の左側面(ユニット家具10の中央側の側面)に固定されている。すなわち、第二脚ユニット13の左右の側板のうち左側(中央側)の側板は、2枚の板体を重ねて構成されているとも言える。
第一側板132及び補強板134は、第一脚ユニット12の側板122と等しい高さ寸法に設定されている。
また、第二側板133の高さ寸法は、第一側板132よりも長く設定されている。本実施形態においては、第二側板133の高さ寸法は、第二側板133の上端面が床ユニット11(床面材19a)の上面と略等しい高さ位置となるような寸法に設定されている。
また、背板131の高さ寸法は、第一側板132よりも短く設定されている。本実施形態においては、前後の第二脚ユニット13のうち後側の第二脚ユニット13における背板131の高さ寸法は、当該背板131の上端面に階段部18における最上段の段板18aが載った状態となるような寸法に設定されている。
第二脚ユニット13を構成する板体131~134は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、第二脚ユニット13を構成している。
第二脚ユニット13を構成する板体131~134は、第一脚ユニット12を構成する板体121~123と同様に、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
ユニット家具10は、複数の天板14を備えており、前後方向に並ぶ脚ユニット12,13同士で天板14を共有した状態となっている。
換言すれば、左側に配置される天板14は、左側の前後方向に間隔を空けて配置された第一脚ユニット12同士の上端面に架け渡されて設けられている。左側に配置される天板14は、当該天板14の長さ寸法(前後方向の寸法)が床ユニット11の奥行き寸法(前後方向の寸法)と略等しい寸法に設定されている。
右側に配置される天板14は、右側の前後方向に間隔を空けて配置された第二脚ユニット13同士の上端面に架け渡されて設けられている。昇降口20には天板14は設けられないため、右側に配置される天板14は、その分、形状やサイズが、左側に配置される天板14と異なる。
そして、天板14の中央側縁部は中央側に突出している。
具体的には、例えば図5に示すように、左側の天板14は、第一脚ユニット12の右側の側板122よりも、右方に突出している。すなわち、左側の天板14の右縁部(中央側縁部)は右側(ユニット家具10の中央側)に跳ね出している。
また、右側の天板14は、第二脚ユニット13の補強板134よりも、左方に突出している。すなわち、右側の天板14の左縁部(中央側縁部)は左側(ユニット家具10の中央側)に跳ね出している。
天板14は、第一化粧パネル14aと、第二化粧パネル14bと、によって構成されており、第二化粧パネル14bは、第一化粧パネル14aよりも内側(ユニット家具10の中央側)に配されている。すなわち、第二化粧パネル14bが、各脚ユニット12,13よりも中央側に突出している。
第一化粧パネル14aは、例えば、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
また、第二化粧パネル14bは、例えば、MDF(JISA5905)やパーティクルボード(JISA5908)等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
さらに、第一化粧パネル14aと第二化粧パネル14bは、強度の異なる板材を選択してもよく、その場合、第二化粧パネル14bを、第一化粧パネル14aよりも高強度の板材とする。
なお、昇降口20には天板14は設けられないため、右側に配置される天板14は、第二化粧パネル14bのみによって構成されている。
脚ユニット12,13と天板14(第一化粧パネル14a、第二化粧パネル14b)との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、天板14が、ビスによって脚ユニット12,13に固定されている。
そして、床ユニット11は、左右に並ぶ天板14の上に載せられた状態となっている。具体的には、例えば図5に示すように、第一建築用床パネル11aは、左側の第一脚ユニット12同士に架け渡された天板14の上面に固定されている。また、第二建築用床パネル11bは、一方の天板14の上面と他方の天板14の上面との間に架け渡されて固定されている。より詳細には、第二建築用床パネル11bは、その左端部が、左側の天板14における第二化粧パネル14bの上面に固定されているとともに、その右端部が、右側の天板14における第二化粧パネル14bの上面に固定されている。
天板14と床ユニット11との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、床ユニット11(建築用床パネル11a,11b)が、ビスによって天板14に固定されている。
本実施形態では、天板14が左右の脚ユニット12,13よりも中央側に突出しているので、左側の脚ユニット12と右側の脚ユニット13との間の距離(すなわち下側空間10aに出入りするための開口部の幅寸法)として下側空間10aに出入りしやすい長さを確保しつつ、第二建築用床パネル11bの脱落を防止することが可能となっている。また、天板14の歪みや撓みを防ぐことができ、床ユニット11の安定性が向上する。
第一連結板15は、左側の前後方向に間隔を空けて配置された第一脚ユニット12,12間に架け渡されて設けられており、例えばカウンターデスクや棚板として使用できるようになっている。
前後の第一脚ユニット12のうち、前側の第一脚ユニット12は、背板121が前側を向くように配置されており、後側の第一脚ユニット12は、背板121が後側を向くように配置されている。すなわち、前後の第一脚ユニット12は、背板121の反対側の開放部が互いに対向するように配置されている。そして、前側の第一脚ユニット12の背板121の上端面と、後側の第一脚ユニット12の背板121の上端面と、の間に第一連結板15が架け渡されて固定されている。
第一連結板15は、化粧パネルによって構成されている。第一連結板15は、例えば、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
第一脚ユニット12と第一連結板15との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、第一連結板15が、ビスによって第一脚ユニット12に固定されている。なお、第一連結板15の第一脚ユニット12への取り付け手段は特に限定されるものではなく、例えば、第一連結板15と第一脚ユニット12に固定されるアングル材を用いてもよいし、第一脚ユニット12に第一連結板15の端部が嵌め込まれる凹溝部を形成して当該凹溝部に嵌め込んで取り付けてもよい。
第二連結板16は、後側の左右方向に間隔を空けて配置された第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間に架け渡されて設けられており、例えばカウンターデスクや棚板として使用できるようになっている。
第二連結板16は、化粧パネルによって構成されている。第二連結板16は、例えば、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
第一脚ユニット12に対する第二連結板16の取り付けは、例えば、第二連結板16の下面と第一脚ユニット12の右側の側板122に固定されるアングル材を用いてもよいし、右側の側板122の右側面に第二連結板16の端部が嵌め込まれる凹溝部を形成して当該凹溝部に嵌め込んで取り付けてもよい。すなわち、第二連結板16の第一脚ユニット12への取り付け手段は特に限定されるものではなく、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて取り付けてもよい。
また、第二脚ユニット13に対する第二連結板16の取り付けは、第一脚ユニット12に対する第二連結板16の取り付けと同様に、例えば、第二連結板16の下面と第二脚ユニット13の補強板134に固定されるアングル材を用いてもよいし、補強板134の左側面に第二連結板16の端部が嵌め込まれる凹溝部を形成して当該凹溝部に嵌め込んで取り付けてもよい。すなわち、第二連結板16の第二脚ユニット13への取り付け手段は特に限定されるものではなく、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて取り付けてもよい。
手摺ユニット17は、床ユニット11の上面(上側空間10b)にいる人が収納家具として使用できる収納家具型のユニットである。手摺ユニット17は、床ユニット11の上面の前端部に設けられている。
床ユニット11と手摺ユニット17との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
手摺ユニット17は、2枚の側板171と、2枚の側板171の間を左右に仕切る複数の仕切板172と、天板173と、底板174と、を有している。すなわち、手摺ユニット17は、背板を有しておらず、前後方向に視線が抜ける状態となっている。なお、仕切板172の数は2枚に限定されず、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。
手摺ユニット17を構成する板体171~174は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、手摺ユニット17を構成している。
なお、本実施形態における手摺ユニット17は、上記のように収納家具型とされているが、これに限られるものではなく、例えば、単に手摺壁が設けられるだけでもよいし、柵状の手摺ユニットが設けられるものとしてもよい。
階段部18は、複数の段板18aと、複数の蹴込板18bと、2枚の側板18cと、を備えて箱状に形成されている。側板(ささら桁)18cは、側面視において段状に形成されており、階段部18における左側及び右側の外側面を構成している。
階段部18の高さ寸法は、床面2から床ユニット11(床面材19a)の上面までの高さを考慮したものとなっている。すなわち、床面2から最下段の段板18a上面までの高さと、各段板18aの上面間の高さと、最上段の段板18a上面から床ユニット11(床面材19a)の上面までの高さと、が略等しくなるように設定されている。また、本実施形態においては、最上段の段板18aは、踊り場として使用されるので、他の段板18aよりも奥行き寸法(前後方向の寸法)が長く設定されている。
階段部18は、第二脚ユニット13における板体131~133のうち、階段部18の昇降方向に沿って配置された側板132,133に付属している。
より詳細に説明すると、例えば図7に示すように、階段部18における左右の側板18cのうち、左側の側板18cは、前側の第二脚ユニット13の第一側板132と後側の第二脚ユニット13の第一側板132とに跨って設けられており、これら第一側板132,132の右側面に固定されている。また、右側の側板18cは、前側の第二脚ユニット13の第二側板133と後側の第二脚ユニット13の第二側板133とに跨って設けられており、これら第二側板133,133の左側面に固定されている。そして、階段部18における複数の段板18aは、段状に形成された左側の側板18cの上面と、段状に形成された右側の側板18cの上面と、の間に架け渡されて、左右の側板18cの各段の上面にビス等によって固定されている。また、階段部18における複数の蹴込板18bも、左右の側板18cに対してビス等によって固定されている。
ここで、階段部18における左右の側板18cは、ビスBによって第二脚ユニット13の側板132,133に固定されている。具体的には、例えば第二脚ユニット13の第一側板132がフラッシュパネル等の芯材Cを有する板材である場合には、例えば図8に示すように、左側の側板18cの右側面から、第一側板132の芯材Cに向けてビスBを打つことで、左側の側板18cを第一側板132に連結する。また、同様に、第二脚ユニット13の第二側板133がフラッシュパネル等の芯材Cを有する板材である場合には、右側の側板18cの左側面から、第二側板133の芯材Cに向けてビスBを打つことで、右側の側板18cを第二側板133に連結する。
なお、第二脚ユニット13の側板132,133に対する段板18aの取り付けは、側板18cを用いて行う手段に限られるものではなく、例えば、段板18aの下面と側板132,133に固定されるアングル材を用いてもよいし、側板132,133における階段部18側の側面に、段板18aの端部が嵌め込まれる凹溝部を形成して当該凹溝部に嵌め込んで取り付けてもよい。すなわち、段板18aの第二脚ユニット13への取り付け手段は特に限定されるものではない。また、蹴込板18bの第二脚ユニット13への取り付け手段も特に限定されるものではない。
また、階段部18は、昇降方向上昇側に位置する端部が、後側の第二脚ユニット13における板体131~133のうち、階段部18の昇降方向上昇側に位置する背板131に付属している。
より詳細に説明すると、例えば図4に示すように、後側の第二脚ユニット13における背板131の高さ寸法は、当該背板131の上端面が複数の段板18aのうち最も上方に位置する段板18a(最上段の段板18a)の下面に接する寸法に設定されており、最上段の段板18aは、当該最上段の段板18aにおける後端部が、後側の第二脚ユニット13における背板131に載った状態で当該背板131の上端部に固定されている。また、背板131の上端面には、最上段の段板18aにおける後端部と共に、化粧板19dが載っている。この化粧板19dは、例えば図2、図7に示すように、床ユニット11と、後側の第二脚ユニット13の第二側板133と、を連結するものであり、化粧板19dを設けることによって、床ユニット11と階段部18と第二脚ユニット13との一体感を高めることができ、見栄えが良くなる。また、化粧板19dを設けることによって、ユニット家具10のぐらつきを抑制する効果も得られる。
なお、後側の第二脚ユニット13に対する最上段の段板18aの取り付けは、最上段の段板18aを背板131に載せて行う手段に限られるものではなく、例えば、背板131の高さ寸法を当該背板131の上端面が最上段の段板18aの上面と略面一の状態となるような寸法あるいは最上段の段板18aの上面よりも上側に位置するような寸法に設定して、最上段の段板18aの下面と背板131に固定されるアングル材を用いてもよいし、背板131における階段部18側の側面に、最上段の段板18aの端部が嵌め込まれる凹溝部を形成して当該凹溝部に嵌め込んで取り付けてもよい。すなわち、最上段の段板18aの第二脚ユニット13への取り付け手段は特に限定されるものではない。
また、前側の第二脚ユニット13の背板131は、階段部18の下方を横断している。すなわち、前側の第二脚ユニット13の背板131の高さ寸法は、例えば、当該背板131の上端面前端が、側板18cの傾斜面と接するような寸法に設定されている。
前側の第二脚ユニット13の側板132,133と、後側の第二脚ユニット13の背板131及び側板132,133と、は昇降口20の縁部に沿って配置されており、階段部18は昇降口20に配置され、昇降口20の縁部に沿って配置されたこれらの板体に付属している。そして、階段部18は、ユニット家具10の前端部からも右側端部からも、はみ出ないようにサイズ設定されている。
なお、階段部18は、部屋1の床面2に対して非固定状態で接した状態であって、かつ部屋1の各壁面3,4,5には接していないか、緩衝材を介して接する状態で設けられる。
床ユニット11の上面には、フローリング材やマット等の床面材19aが設けられている。
また、左側の天板14と右側の天板14との間には、天井材19bが配置されている。当該天井材19bは、天板14と等しい厚みの化粧パネルであり、第二建築用床パネル11bの下面に固定されている。
また、床ユニット11の前端部側の端面には幕板19cが設けられている。当該幕板19cは、床ユニット11と、天板14と、天井材19bと、の前端面を被覆している。また、幕板19cは、昇降口20(床ユニット11の右端面)にも設けられている。
ユニット家具10は、部屋1の床面2上に据え置かれて設けられている。ユニット家具10は、左右方向の寸法が、左側壁面3と右側壁面4との間の距離よりも若干短い程度であり、部屋1の床面2及び壁面3,4,5に対し、非固定状態で接している。つまり、ユニット家具10は、建物躯体に固定されてはいないが、部屋1の一角にぴったりと嵌まる(納まる)ように接して設けられている。
その際、ユニット家具10と、部屋1の床面2及び壁面3,4,5との間には、例えばウレタンフォーム等のような振動抑制可能な樹脂(発泡性樹脂材料)や、エチレンプロピレンゴムであるEPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer)からなる振動抑制手段が介在しており、ユニット家具10と建物躯体との間の振動の伝達を抑制したり、施工誤差を吸収したりできるようになっている。
ユニット家具10の組み立て作業は、作業員によって現場で適宜判断されて進められていくため、詳細な説明は省略するが、通常の建築用構造躯体と同様に、基本的には下方から順次組み上げられていくことになる。
すなわち、まずは脚ユニット12,13の組み立て及び設置が行われる。続いて、連結板15,16の設置が行われて、天板14が、脚ユニット12,13の上端面に設けられる。続いて、建築用床パネル11a,11bが天板14の上面に設けられて床ユニット11が形成される。続いて、床ユニット11の上面に床面材19aが設けられるとともに、当該上面における前端部に手摺ユニット17が設けられるとともに、当該上面における右端部に上がり框材(図示省略)が設けられる。続いて、床ユニット11の下面の中央部に天井材19bが設けられて、床ユニット11の前端面及び右端面に幕板19cが設けられ、続いて、階段部18が組み立てられて設けられる。これにより、ユニット家具10が形成される。
なお、床ユニット11を構成する建築用パネル(各建築用床パネル)は、予め工場で製造され、現場に納品される。予め工場で製造されていれば、輸送しやすく、現場では加工等を行わずに、すぐに組み立て作業を行うことができるという利点がある。
ユニット家具10は、以上のように構成されているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。同様に、ユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋1についても、以上のような構成に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、階段部18が付属する脚ユニット(第二脚ユニット13)は、床2に対して垂直方向に配置された複数の垂直板体(背板131、側板132,133)を有しており、階段部18は、複数の垂直板体131,132,133のうち、平面視において階段部18の昇降方向に沿って配置される垂直板体(側板132,133)に付属しているので、垂直板体132,133を階段部18の一部として用いることができ、階段部18をユニット家具10に作り付けた状態にすることができる。これにより、階段部18をユニット化する必要がなくなるので、階段部18を構成する部品点数を極力減らすことができ、階段部18の組み立ても容易に行うことができる。
また、階段部18が付属する第二脚ユニット13は、階段部18の昇降方向に沿って配置される第一垂直板体(側板132,133)と、平面視において第一垂直板体132,133と直交する第二垂直板体(背板131)と、を有しており、第二垂直板体131は、階段部18の昇降方向上昇側に位置しており、階段部18は、昇降方向上昇側に位置する端部が、第二垂直板体131に付属しているので、互いに直交する第一垂直板体132,133及び第二垂直板体131を階段部18の一部として用いることができ、階段部18をユニット家具10に作り付けた状態にすることができる。これにより、階段部18をユニット化する必要がなくなるので、階段部18を構成する部品点数を極力減らすことができ、階段部18の組み立ても容易に行うことができる。
また、階段部18が付属する第一垂直板体132,133及び第二垂直板体131は、昇降口20の縁部に沿って配置されており、階段部18は昇降口20に配置され、昇降口20の縁部に沿って配置された第一垂直板体132,133及び第二垂直板体131に付属しているので、階段部18を昇降口20内に収めて、平面視において床ユニット11の側端部から外側にはみ出さないようにすることができる。これにより、ユニット家具10のコンパクト化を図ることができる。
また、第一方向(前後方向)に間隔を空けて配置された脚ユニット(第一脚ユニット12,12)同士を連結する第一連結板15と、第一方向に直交する第二方向(左右方向)に間隔を空けて配置された脚ユニット(第一脚ユニット12と第二脚ユニット13)同士を連結する第二連結板16と、を備えているので、ユニット家具10の水平方向のぐらつきを抑制することができる。特に、本実施形態のユニット家具10は、上側空間10bをロフトのように使用できるものであり、高さ寸法が長いため、水平方向にぐらつきやすいが、連結板15,16を備えて、ぐらつきを抑制しているので、床ユニット11上(上側空間10b)での移動や作業を快適に行うことが可能となる。
また、第一連結板15及び第二連結板16は、カウンターデスクとして使用可能であるので、カウンターデスクの天板(すなわち連結板15,16)によってユニット家具10のぐらつきを抑制することができる。したがって、第一方向に間隔を空けて配置された脚ユニット12,12間や、第二方向に間隔を空けて配置された脚ユニット12,13間に、専用の部材(ぐらつきを抑制するための専用の部材)を設けることなく、ぐらつきを抑制することが可能となるので、ユニット家具10の部品点数を極力減らすことができる。
また、第一連結板15の上面と、第二連結板16の上面と、は同じ高さ位置に設定されているので、カウンターデスクの使い勝手が良く、第一連結板15と第二連結板16との間で作業する際の作業性が向上し、また、見栄えも良い。
また、第一連結板15及び第二連結板16は、棚板としても使用可能であり、第一連結板15の上面と、第二連結板16の上面と、は同じ高さ位置に設定されているので、使い勝手が良く、第一連結板15と第二連結板16との間で物品を移動しやすい。
また、階段部18が付属する少なくとも二つの脚ユニット(第二脚ユニット13,13)は、当該階段部18におけるささら桁(側板18c)によって連結されているので、階段部18を構成する部材(ささら桁18c)によってユニット家具10のぐらつきを抑制することができる。したがって、階段部18が付属する少なくとも二つの脚ユニット13間に専用の部材(ぐらつきを抑制するための専用の部材)を設けることなく、ぐらつきを抑制することが可能となるので、ユニット家具10の部品点数を極力減らすことができる。
1 部屋
2 床
10 ユニット家具
11 床ユニット
12 第一脚ユニット
13 第二脚ユニット
15 第一連結板
16 第二連結板
18 階段部
18c 側板(ささら桁)
131 背板(垂直板体、第二垂直板体)
132 第一側板(垂直板体、第一垂直板体)
133 第二側板(垂直板体、第一垂直板体)

Claims (5)

  1. 部屋に据え置かれて設けられるユニット家具において、
    前記部屋の床の一部の上方に配置される床ユニットと、
    前記床上に設置されて前記床ユニットを支持する複数の脚ユニットと、
    前記複数の脚ユニットのうちのいずれかに付属して設けられる階段部と、を有し、
    前記階段部が付属する脚ユニットは、前記床に対して垂直方向に配置された複数の垂直板体を有しており、
    前記階段部は、前記複数の垂直板体のうち、平面視において前記階段部の昇降方向に沿って配置される垂直板体に付属していることを特徴とするユニット家具。
  2. 請求項1に記載のユニット家具において、
    前記階段部が付属する脚ユニットは、前記階段部の昇降方向に沿って配置される第一垂直板体と、平面視において前記第一垂直板体と直交する第二垂直板体と、を有し、
    前記第二垂直板体は、前記階段部の昇降方向上昇側に位置しており、
    前記階段部は、昇降方向上昇側に位置する端部が、前記第二垂直板体に付属していることを特徴するユニット家具。
  3. 請求項1又は2に記載のユニット家具において、
    第一方向に間隔を空けて配置された前記脚ユニット同士を連結する第一連結板と、
    前記第一方向に直交する第二方向に間隔を空けて配置された前記脚ユニット同士を連結する第二連結板と、を備えることを特徴とするユニット家具。
  4. 請求項3に記載のユニット家具において、
    前記第一連結板及び前記第二連結板は、カウンターデスクとして使用可能であり、
    前記第一連結板の上面と、前記第二連結板の上面と、は同じ高さ位置に設定されていることを特徴とするユニット家具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のユニット家具において、
    前記階段部は、前記複数の脚ユニットのうちの少なくとも二つの脚ユニットに付属しており、
    前記少なくとも二つの脚ユニットは、前記階段部におけるささら桁によって連結されていることを特徴とするユニット家具。
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