JP2023042276A - 部屋構造及びユニット家具 - Google Patents

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政揮 仁木
Masaki Niki
直樹 富田
Naoki Tomita
昌也 荒川
Masaya Arakawa
啓史 島
Hiroshi Shima
裕太 山本
Yuta Yamamoto
千菜美 吉川
Chinami Yoshikawa
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

【課題】ユニット家具の使い勝手の良さを向上することを目的とする。【解決手段】床2と壁3~5とを少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備えて、床ユニット11と床2との間に下側空間10aが形成されており、壁4には、部屋空間RSとその外部とを連通する出入り用開口部7が形成されており、下側空間10aは、出入り用開口部7と隣接して配置されている。【選択図】図17

Description

本発明は、ユニット家具が据え置かれて設けられる部屋構造、及び部屋に据え置かれて設けられるユニット家具に関する。
従来、建物躯体を構成する床の上に据え置かれて用いられる大型のユニット家具について知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のユニット家具は、天井ユニットと、天井ユニットの下面に対して立った状態に取り付けられた複数の柱ユニット及び複数の壁面ユニットと、建物の床と天井ユニットとの間を昇降可能とする昇降手段と、を備えている。
特開2014-195486号公報
ユニット家具における床ユニット(特許文献1の場合、天井ユニット)の下側空間及び上側空間は、それぞれ人の立ち入りや起居が可能となっている。そのため、下側空間や上側空間へのアクセスしやすさが求められている。特に、下側空間へは、床ユニットを支持するユニット間から出入りすることになるので、出入りしにくく使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ユニット家具の使い勝手の良さを向上することである。
請求項1に記載の発明は、例えば図16~図18等に示すように、
床2と壁3~5とを少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、前記床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、
前記ユニット家具10は、前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、前記床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備えて、前記床ユニット11と前記床2との間に下側空間10aが形成されており、
前記壁4には、前記部屋空間RSとその外部(空間S1)とを連通する開口部(出入り用開口部7)が形成されており、
前記下側空間10aは、前記開口部7と隣接して配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、壁4には、部屋空間RSとその外部S1とを連通する開口部7が形成されており、下側空間10aは、開口部7と隣接して配置されているので、脚ユニット同士の間のスペースのうち、壁3~5に対向しないスペースに加えて、開口部7が設けられた壁4に対向するスペースからも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、壁3~5に開口部7を設けることで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項2に記載の発明は、例えば図18等に示すように、請求項1に記載の部屋構造において、
前記開口部7の上下寸法は、前記下側空間10aの天井高と略等しい寸法に設定されており、
前記床ユニット11は、前記壁3~5に対し、振動抑制手段19cを介して非固定状態で接していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、開口部7の上下寸法は、下側空間10aの天井高と略等しい寸法に設定されているので、開口部7の上下寸法が下側空間10aの天井高未満である場合に比べて、開口部7の使い勝手が良い。また、床ユニット11は開口部7から露出していない(すなわち、開口部7を介して外部S1側から部屋空間RS側を見たときに床ユニット11の端面は見えない)ので、見栄えが良い。さらに、床ユニット11のうち、開口部7が設けられていない壁に対向する部分だけでなく、開口部7が設けられた壁に対向する部分も、その全体が、壁3~5に対し、振動抑制手段19cを介して非固定状態で接することになるので、床ユニット11と壁3~5との一体感を高めることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図19~図24、図26~図27等に示すように、
床2を少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、前記床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、
前記ユニット家具10は、前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、前記床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備えており、
前記床2は、第一床2aと、当該第一床2aよりも高い第二床2bと、を含み、
前記床ユニット11は、前記第一床2a上に設置される前記脚ユニット12,13と、前記第二床2b上に設置される前記脚ユニット12,13と、によって支持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12,13と、当該第一床2aよりも高い第二床2b上に設置される脚ユニット12,13と、によって支持されているので、第一床2a上に設置される脚ユニット同士の間のスペースに加えて、第二床2b上に設置される脚ユニット同士のスペースからも、床ユニット11と床2との間の下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、高さが異なる床2a,2bに跨って床ユニット11を配置することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項4に記載の発明は、例えば図25等に示すように、
床2を少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、前記床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、
前記ユニット家具10は、前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、前記床ユニット11を支持する脚ユニット12と、を備えており、
前記床2は、第一床2aと、当該第一床2aよりも高い第二床2bと、を含み、
前記第二床2bには、手摺9が設置されており、
前記床ユニット11は、前記第一床2a上に設置される前記脚ユニット12と、前記手摺9と、によって支持されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12と、当該第一床2aよりも高い第二床2bに設置されている手摺9と、によって支持されているので、手摺9に開口が設けられている場合(例えば手摺9が柵状の手摺である場合等)には、第一床2a上に設置される脚ユニット同士の間のスペースに加えて、手摺9の開口からも、床ユニット11と床2との間の下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、高さが異なる床2a,2bに跨って床ユニット11を配置することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項5に記載の発明は、例えば図28~図29等に示すように、
部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10において、
前記部屋1の床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、
前記床2上に設置されて前記床ユニット11を支持する脚ユニット13と、
前記床ユニット11と前記床2との間の下側空間10a内に配置されて、当該下側空間10a外へ水平移動可能な収納ユニット20と、を備え、
前記収納ユニット20は、前記下側空間10a内から当該下側空間10a外における第一位置へ移動可能な収納ユニット20と、前記下側空間10a内から当該下側空間10a外における第二位置へ移動可能な収納ユニット20と、を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、収納ユニット20として、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第一位置へ移動可能な収納ユニット20と、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第二位置へ移動可能な収納ユニット20と、を備えているので、第一位置に加えて、第二位置からも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、移動方向が異なる複数の収納ユニット20を備えることで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項6に記載の発明は、例えば図30~図33等に示すように、
部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10において、
前記部屋1の床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、
前記床2上に設置されて前記床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備え、
前記床ユニット11と前記床2との間に下側空間10aが形成されるとともに、前記床ユニット11と前記部屋1の天井6との間に上側空間10bが形成されており、
前記床ユニット11には、前記下側空間10aと前記上側空間10bとを連通する昇降口113が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、床ユニット11には、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口113が形成されているので、脚ユニット同士の間のスペースに加えて、上側空間10bからも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、床ユニット11に昇降口113を形成することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項7に記載の発明は、例えば図30~図31等に示すように、請求項6に記載のユニット家具10において、
前記昇降口113は、前記床ユニット11の端部を含んで形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、昇降口113は、床ユニット11の端部を含んで形成されているので、床2上にいる人が脚ユニット同士の間にスペースを介して下側空間10aへアクセスする際に、立った姿勢のまま下側空間10aへと進入することができ、使い勝手が良い。
請求項8に記載の発明は、例えば図33等に示すように、請求項6に記載のユニット家具10において、
前記昇降口113を介して、前記下側空間10aと前記上側空間10bとの間を移動可能な収納ユニット30を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、昇降口113を介して下側空間10aと上側空間10bとの間を移動可能な収納ユニット30を備えているので、収納ユニット30を、下側空間10aから上側空間10bへと引き上げるだけで、上側空間10bから下側空間10aへアクセスすることができ、使い勝手が良い。
本発明によれば、ユニット家具の使い勝手の良さを向上することができる。
ユニット家具を示す斜視図である。 部屋に据え置かれたユニット家具を示す斜視図である。 ユニット家具を示す正面図である。 ユニット家具を示す右側面図である。 ユニット家具を示す平面図である。 ユニット家具を示す底面図である。 図3におけるA-A線断面図である。 図3におけるB-B線断面図である。 図3におけるC-C線断面図である。 図3におけるD-D線断面図である。 図4におけるE-E線断面図である。 図4におけるF-F線断面図である。 手摺ユニットの使用例を示す図である。 ユニット家具(床ユニットと支持ユニットのみ)を示す分解斜視図である。 脚ユニットと天板と床体との接触部分の構造を説明する図である。 構成例1:ユニット家具が設けられた部屋を有する建物の一例を示す断面図である。 構成例1:ユニット家具が設けられた部屋の一例を示す斜視図である。 構成例1:ユニット家具が設けられた部屋の一例を示す断面図である。 構成例2:ユニット家具が設けられた部屋を有する建物の一例を示す断面図である。 構成例2:ユニット家具の一例を示す前方斜視図である。 構成例2:ユニット家具の一例を示す後方斜視図である。 構成例2:ユニット家具の一例を示す断面図である。 構成例2:ユニット家具の他の一例(変形例1)を示す後方斜視図である。 構成例2:ユニット家具の他の一例(変形例1)を示す断面図である。 構成例2:ユニット家具の他の一例(変形例2)を示す断面図である。 構成例2:ユニット家具の他の一例(変形例3)を示す前方斜視図である。 構成例2:ユニット家具の他の一例(変形例3)を示す正面図である。 構成例3:ユニット家具の一例を示す前方斜視図である。 構成例3:ユニット家具の一例を示す断面図である。 構成例4:ユニット家具の一例を示す前方斜視図である。 構成例4:床ユニットの一例を示す断面図である。 構成例4:床ユニットの他の一例(変形例1)を示す断面図である。 構成例4:ユニット家具の他の一例(変形例2)を示す前方斜視図である。 構成例5:ユニット家具の一例を示す正面図と、当該ユニット家具が設けられた部屋の一例を示す図である。 構成例5:ユニット家具の一例を示す右側面図と、当該ユニット家具が設けられた部屋の一例を示す図である。 構成例5:ユニット家具を撤去した後の部屋の状態の一例を示す図である。 構成例5:ユニット家具を撤去した後の部屋の状態の一例を示す図である。 構成例6:ユニット家具の一例を示す前方斜視図である。 構成例6:床ユニットの一例を示す断面図である。 構成例6:床ユニットの他の一例(変形例1)を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態(構成例やその変形例を含む)及び図示例における方向は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
図2において符号1は、部屋を示す。この部屋1は、住宅等の建物の内部に配設されたものであり、床面2(床2)と、互いに対向する一対の壁面3,4(壁3、壁4)と、を少なくとも備えている。また、本実施形態においては、一対の壁面3,4に直交する他の壁面5(壁5)と、天井6と、を備えている。そして、これら床2と、壁3,4(5)と、天井6によって囲まれたスペースが、部屋1の部屋空間RSとされている。
このような部屋1の床2上に対して、図1に示すようなユニット家具10が据え置かれて設けられている。
なお、一対の壁面3,4のうち一方の壁面3は、ユニット家具10を前側(正面側)から見た場合において左側に位置し、他方の壁面4は右側に位置している。また、他の壁面5は、ユニット家具10の後側(背面側)に位置している。そのため、以下の説明では、左側に位置する壁面3を左側壁面3(左側壁3)と称し、右側に位置する壁面4を右側壁面4(右側壁4)と称し、後側に位置する他の壁面5を後側壁面5(後側壁5)と称する。
なお、各壁面3,4,5には、壁クロス(図示省略)や巾木40、廻り縁(図示省略)等の仕上げが予め施されており、また、床面2にも、フローリング材やマット等の仕上げが予め施されている。そして、このような各壁面3,4,5及び床面2を備えた部屋1に対してユニット家具10が据え置かれて設けられるようになっている。そのため、ユニット家具10を部屋1内に設ける際は、このような各仕上げに傷がつかないように作業を行う必要がある。
ユニット家具10は、部屋1に据え置かれて設けられる置き家具であり、建物躯体に対して固定されていない状態となっている。すなわち、このユニット家具10は、建物躯体との機械的接合(ビス等の固定具や接着剤、各種金具等による接合)が一切無く、建物躯体に対して造り付けられてもいない状態となっている。要するに、ユニット家具10は、部屋1の床面や壁面に接してはいるものの、単に、部屋1に据え置かれた家具であり、いわゆる戸建て住宅や、マンション・アパート等の集合住宅、事務所・オフィスビル等の商業用建物を始めとする様々な建物の部屋に対して配置することができる。
ユニット家具10は、建物躯体に対して接合されないため、ユニット家具10が据え置かれる建物の構造も特に限定されない。すなわち、建物躯体は、木造でもよいし、鉄骨造、RC造、SRC造でもよく、その工法の分類(軸組工法、壁式工法、ラーメン工法等)も特に限定されるものではない。要するに、ユニット家具10と建物躯体とを接合する必要がないため、ユニット家具10と建物躯体とを接合する際の相性を考慮する必要がない。
ユニット家具10自体は、現場で組み立てられる組立型家具であり、家具を構成する部材同士の接合には、ビス等の固定具や接着剤、各種金具等が適宜使用されているものとする。
具体的には、ユニット家具10は、図1~図15に示すように、基本構成として、床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12,13(第一脚ユニット12、第二脚ユニット13)と、を備えている。そして、床ユニット11を境にして上下に空間10a,10bが形成されるようになっている。本実施形態において、下側空間10aは、部屋1内から使用できる低天井収納スペースとして使用され、上側空間10bは、居室として十分な天井高を有する一つの部屋として使用することが可能となっている。なお、部屋1の天井高や脚ユニット12,13の高さ寸法によっては、下側空間10aを一つの部屋、上側空間10bを低天井収納スペースとして使用する場合もあるし、下側空間10a及び上側空間10bの双方を、一つの部屋又は低天井収納スペースとして使用する場合もある。
また、本実施形態におけるユニット家具10は、上記基本構成に加えて、天板14と、手摺ユニット15と、昇降手段16と、を備えている。
床ユニット11は、床用構造材によって構成されており、上面に人が乗るのは勿論のこと、上面に重量物を置くことも可能となっている。
本実施形態における床ユニット11は、いわゆる木質パネル接着工法に用いられる木質の建築用パネルによって構成されており、ユニット家具10が据え置かれる建物の躯体と遜色ない構造的強度を有している。
建築用パネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
なお、本実施形態においては、床用構造材として、このような木質の建築用パネルを用いるが、これに限られるものではなく、CLT(Cross Laminated Timber)等の積層材や、ツーバイフォー工法に用いられる耐力壁パネル、所定の厚み(例えば厚さ24mm以上)を有する厚物構造用合板、所定の厚みを有する一枚板等の木質系でもよく、あるいは、配筋したコンクリートパネル(RC造、S造)でもよい。
床ユニット11は、床体(床用の建築用パネル11a,11b)によって構成されるとともに床面2の一部の上方に設けられ、左側壁面3と右側壁面4との間の間隔よりも若干短い幅寸法に設定されている。
床用の建築用パネル11a,11b(以下、建築用床パネル11a,11b)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。本実施形態においては、下側空間10aの天井高が、0.8~1.4メートルになる高さ位置に、複数の建築用床パネル11a,11bが設けられている。
なお、この0.8m~1.4mの天井高とは、人が下側空間10aに入り、腰を屈めるなどして何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲である。ただし、これに限られるものではなく、天井高については部屋1の天井高に応じて任意に設定してもよい。すなわち、下側空間10aの天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にするとともに、上側空間10bの天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にして、上側空間10bをロフトのように使用できるようにしてもよい。また、例えば部屋1に吹き抜けがあり、部屋1の天井高が高い場合は、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にしてもよい。また逆に、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にしてもよい。要するに、ユニット家具10は、あくまでも家具であるため、下側空間10a及び上側空間10bにおける上下方向の高さについては特に制限されるものではなく、任意に設定可能となっている。
建築用床パネル11a,11b同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11を構成している。
第一脚ユニット12は、背板121と、左右の側板122,122と、底板124と、棚板125と、を有しており、収納家具として使用できるようになっている。第一脚ユニット12は、床ユニット11における前端部(正面側端部)の下方に、2つ並んで立った状態にして設けられている。すなわち、ユニット家具10は、左右に並ぶ一対の第一脚ユニット12,12を備えている。
第一脚ユニット12は、下側空間10aの天井高が、本実施形態においては、0.8~1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。
第一脚ユニット12を構成する板121,122,124,125は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、第一脚ユニット12を構成している。
背板121及び側板122,122は、平面視略コ字状をなしている。また、底板124と背板121及び側板122,122とは、底板124の下面と、背板121及び側板122,122の下端面と、が略面一な状態で連結されている。また、棚板125と背板121とは、棚板125の後端面と、背板121の前面と、が接した状態で連結されている。また、棚板125と側板122,122とは、棚板125の左端面及び右端面と、側板122,122の対向面(側板122,122の互いに対向する面)と、が接した状態で連結されている。
なお、棚板125の数は1枚に限定されず、複数枚であってもよい。また、棚板125は可動棚であってもよい。
第一脚ユニット12を構成する板121,122,124,125は、例えば、MDF(Medium density fiberboard:中密度繊維板、JISA5905)やパーティクルボード(JISA5908)等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
第二脚ユニット13は、背板131と、左右の側板132,132と、を有している。第二脚ユニット13は、床ユニット11における後端部(背面側端部)の下方に、2つ並んで立った状態にして設けられている。すなわち、ユニット家具10は、左右に並ぶ一対の第二脚ユニット13,13を備えている。
第二脚ユニット13は、下側空間10aの天井高が、本実施形態においては、0.8~1.4メートルになる高さ寸法に設定されている。すなわち、第一脚ユニット12と等しい高さ寸法に設定されている。
第二脚ユニット13を構成する板131,132は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、第二脚ユニット13を構成している。背板131及び側板132,132は、平面視略コ字状をなしている。
第二脚ユニット13を構成する板131,132は、第一脚ユニット12を構成する板121,122,124,125と同様に、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
なお、本実施形態における第二脚ユニット13は、平面視略コ字状をなす最低限の要素によって構成された状態となっているが、底板や棚板を備えて第一脚ユニット12と同様に構成されてもよいものとする。
図14に示すように、ユニット家具10は、2枚の天板14,14を備えており、一対の第一脚ユニット12,12のうち左側の第一脚ユニット12と、一対の第二脚ユニット13,13のうち左側の第二脚ユニット13と、は一方の天板14(左側の天板14)を共有した状態となっている。また、一対の第一脚ユニット12,12のうち右側の第一脚ユニット12と、一対の第二脚ユニット13,13のうち右側の第二脚ユニット13と、は他方の天板14(右側の天板14)を共有した状態となっている。すなわち、天板14は、当該天板14の長さ寸法(前後方向の寸法)が床ユニット11の奥行き寸法(前後方向の寸法)と略等しい寸法に設定されており、第一脚ユニット12の上端面と第二脚ユニット13の上端面との間に架け渡されて固定されている。
そして、天板14のうち中央側に位置する天板14の中央側縁部は中央側に突出している。
具体的には、左側の天板14の右縁部は、左側の第一脚ユニット12における内側(右側)の側板122及び左側の第二脚ユニット13における内側(右側)の側板132よりも、右方に突出している。すなわち、左側の天板14は右側(ユニット家具10の中央側)に跳ね出している。
また、右側の天板14の左縁部は、右側の第一脚ユニット12における内側(左側)の側板122及び右側の第二脚ユニット13における内側(左側)の側板132よりも、左方に突出している。すなわち、右側の天板14は左側(ユニット家具10の中央側)に跳ね出している。
天板14は、第一化粧パネル141と、第一化粧パネル141よりも高強度の第二化粧パネル142と、により構成されており、第二化粧パネル142は、第一化粧パネル141よりも内側(ユニット家具10の中央側)に配されている。すなわち、より強度の高い第二化粧パネル142が、脚ユニット12,13における内側の側板122,132よりも側方に突出している。
第一化粧パネル141は、例えば、MDFやパーティクルボード等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
また、第二化粧パネル142は、例えば、MDF(JISA5905)やパーティクルボード(JISA5908)等のボード材であってもよいし、あるいは、これらのボード材を用いてフラッシュ構造としたものやベタ芯構造としたもの等であってもよく、適宜選択可能である。
また、第二化粧パネル142は、第一化粧パネル141よりも高強度のものに限定されない。すなわち、第二化粧パネル142は、第一化粧パネル141よりも高強度のものであってもよいし、第一化粧パネル141と同等の強度のものであってもよいし、第一化粧パネル141よりも低強度のものであってもよい。
脚ユニット12,13と天板14(第一化粧パネル141、第二化粧パネル142)との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、天板14が、ビスBによって脚ユニット12,13に固定されている。そして、床ユニット11は、左右に並ぶ一対の天板14,14の上に載せられた状態となっている。
すなわち、第一脚ユニット12と、第二脚ユニット13と、当該第一脚ユニット12と当該第2脚ユニット13との間に架け渡された天板14と、によって、床ユニット11を支持する支持ユニットUを構成している。
図10に示すように、床ユニット11は、左右に並ぶ一対の第一建築用床パネル11a,11aと、これら一対の第一建築用床パネル11a,11aの間に配置される第二建築用床パネル11bと、を有する。本実施形態における建築用床パネル11a,11bは、框材110と、補助桟材112と、框材110及び補助桟材112からなる枠体の上面に貼設された面材111と、を少なくとも備えて構成されている。
第一建築用床パネル11aは、補助桟材112が前後方向に配置される状態で、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間に架け渡された天板14の上面に固定されている。また、第二建築用床パネル11bは、補助桟材112が左右方向に配置される状態で、一方の天板14の上面と他方の天板14の上面との間に架け渡されて固定されている。より詳細には、第二建築用床パネル11bは、その左右の端部が、左右の天板14,14における中央側縁部の上面に架け渡されて固定されている。
天板14,14と床ユニット11との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。例えば本実施形態においては、床ユニット11(建築用床パネル11a,11b)が、ビスBによって天板14に固定されている。
具体的には、図15に示すように、天板14の下面から、第一建築用床パネル11aの框材110(前後方向に配置される框材110)や補助桟材112に向けてビスB(例えば長さ75mmのビス)を打つことで、天板14と第一建築用床パネル11aとを連結している。
また、天板14の下面から、第二建築用床パネル11bの框材110(左右方向に配置される框材110)や補助桟材112に向けてビスB(例えば長さ75mmのビス)を打つことで、天板14と第二建築用床パネル11bとを連結している。
さらに、第二建築用床パネル11bの上面から、脚ユニット12,13における内側の側板122,132に向けてビスB(例えば長さ150mmのビス)を打つことで、第二建築用床パネル11bと天板14と脚ユニット12,13とを連結している。
また、第二建築用床パネル11bの框材110(前後方向に配置される框材110)から、第一建築用床パネル11aの框材110(前後方向に配置される框材110)に向けてビスB(例えば長さ50mmのビス)を打つことで、第一建築用床パネル11aと第二建築用床パネル11bとを連結している。
また、図示は省略するが、第一建築用床パネル11aの上面から、脚ユニット12,13における外側の側板122,132や背板121,131に向けてビスB(例えば長さ150mmのビス)を打つことで、第一建築用床パネル11aと脚ユニット12,13とを連結している。
そして、本実施形態において、天板14の突出長さ(内側の側板122,132よりも側方に突出した部分の左右方向の寸法)は、25mm~30mmに設定されている。突出長さが25mmよりも短いと、第二建築用床パネル11bにおける天板14と接する部分が狭くなる(第二建築用床パネル11bと天板14との係合が弱まる)ので、十分な脱落防止効果を得ることができなくなる。また、突出長さが30mmよりも長いと、第二建築用床パネル11bの框材110(前後方向に配置される框材110)から、第一建築用床パネル11aの框材110(前後方向に配置される框材110)に向けてビスBを打つ作業が困難となる。
このように、本実施形態では、天板14が内側の側板122,132よりも側方に突出しているので、左側の脚ユニット12,13と右側の脚ユニット12,13との間の距離(すなわち下側空間10aに人や物品が出入りするための開口部(出入口10c)の幅寸法)として下側空間10aに出入りしやすい長さを確保しつつ、左右の支持ユニットUの間に架け渡された床体(以下「中央床体」という)の脱落を防止することが可能となっている。
すなわち、本実施形態のユニット家具10においては、天板14が脚ユニット12,13における内側の側板122,132よりも側方に突出しているので、例えば、左右の脚ユニット12,13の間の距離を短くしたり、左右方向に長い中央床体を用意したりしなくても、中央床体における天板14と接する部分が広くなり、中央床体が、天板14に脱落しない程度に係合された状態となる。したがって、下側空間10aに出入りしやすい幅寸法の開口部(出入口10c)を確保しつつ、中央床体(第二建築用床パネル11b)の脱落を防止することが可能となる。
さらに、本実施形態では、図15に示すように、中央床体(第二建築用床パネル11b)を、ビスBによって天板14に固定するだけでなく、ビスBによって脚ユニット12,13における内側の側板122,132にも固定しているので、第二建築用床パネル11bの脱落を確実に防止することが可能である。
また、本実施形態では、図15に示すように、第一建築用床パネル11aと第二建築用床パネル11bとの接触面が、内側の側板122,132の上方に位置している(図15の二点鎖線参照)。すなわち、第一建築用床パネル11aと第二建築用床パネル11b双方の接触端部(互いに接触する端部)を側板122,132によって支持しているので、天板14の歪みや撓みを防ぐことができ、床ユニット11の安定性が向上する。
また、本実施形態では、図15に示すように、第二建築用床パネル11bの枠体構成部材(框材110及び補助桟材112)のうち、前後方向に配置される枠体構成部材だけでなく、左右方向に配置される枠体構成部材の端部も、天板14上に載っている。
さらに、本実施形態では、第二建築用床パネル11bの枠体構成部材(框材110及び補助桟材112)のうち、前後方向に配置される枠体構成部材だけでなく、左右方向に配置される枠体構成部材も、ビスBを用いて天板14に固定されている。
なお、第二建築用床パネル11bにおいて、前後方向に配置される枠体構成部材と左右方向に配置される枠体構成部材との接合は、ビス等の固定具を用いて行うことに加えて、接着剤を用いて行うことが好ましい。
手摺ユニット15は、床ユニット11の上面(上側空間10b)にいる人が机として使用できる机型のユニットである。また、手摺ユニット15のうち右側部分の前面側は、複数の棚板156を有する収納棚になっており、床面2にいる人(ユニット家具10の正面側にいる人)が収納家具として使用できるようになっている。
本実施形態のユニット家具10においては、昇降手段16が右側壁面4側(床ユニット11の前端部右側)に設置されている。したがって、床ユニット11の上面の前端部においては、右側部分に上がり框材19aや昇降手段16を固定するための固定金具(図示省略)が設けられており、それ以外の部分(中央部分及び左側部分)に手摺ユニット15が設けられている。
なお、昇降手段16を設置する箇所は、右側壁面4側ではなく、左側壁面3側(床ユニット11の前端部左側)であってもよく、その場合、床ユニット11の上面の前端部において、左側部分に上がり框材19aや昇降手段16を固定するための固定金具(図示省略)が取り付けられて、それ以外の部分(中央部分及び右側部分)に手摺ユニット15が設けられることとなる。
また、昇降手段16を設置する箇所は、中央部(床ユニット11の前端部中央)であってもよく、その場合、床ユニット11の上面の前端部において、中央部分に上がり框材19aや昇降手段16を固定するための固定金具(図示省略)が取り付けられて、それ以外の部分(左側部分及び右側部分)に手摺ユニット15,15が設けられることとなる。
床ユニット11と手摺ユニット15との接合は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて行われている。
手摺ユニット15は、2枚の背板151と、2枚の側板152と、2枚の側板152の間を左右に仕切る仕切板153と、天板154と、天板154の前端面から起立する起立板155と、2枚の棚板156と、底板157と、を有している。左側の背板151は、仕切板153及び左側の側板152の前端部同士の間に設けられているのに対し、右側の背板151は、仕切板153と右側の側板152との間を前後に仕切る位置に設けられており、その前側空間に棚板156と底板157とが設けられている。
なお、棚板156の数は2枚に限定されず、1枚であってもよいし、3枚以上であってもよい。また、棚板156は可動棚であってもよい。
手摺ユニット15を構成する板151~157は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、手摺ユニット15を構成している。
なお、本実施形態における手摺ユニット15は、上記のように机型とされているが、これに限られるものではなく、例えば、収納家具として使用できる収納家具型の手摺ユニットでもよい。収納家具型の手摺ユニットとしては、例えば、2枚の側板と、2枚の側板の間を左右に仕切る仕切板と、天板と、複数枚の棚板と、底板と、を有するユニットが挙げられる。このユニットは、背板を有しておらず、前後方向に視線が抜ける状態となっている。
また、その他にも、単に手摺壁が設けられるだけでもよいし、柵状の手摺ユニットが設けられるものとしてもよい。
昇降手段16は、本実施形態においては床ユニット11の上面に上るための梯子である。昇降手段16(梯子)は、床ユニット11に着脱自在に取り付けられている。
また、昇降手段16は、部屋1の床面2に対し、非固定状態で接している。一方で、この昇降手段16は、部屋1の各壁面3,4,5には接していない状態となっている。
なお、昇降手段16が、梯子ではなく、部屋1の床面2とユニット家具10の上面とを接続する階段やスロープ等であった場合も部屋1の床面2に対して非固定状態で接した状態であって、かつ部屋1の各壁面3,4,5には接していない状態で設けられる。
床ユニット11の上面には、フローリング材やマット等の床面材17が設けられている。当該床面材17のうち手摺ユニット15を避けた前縁部は、上がり框材19aに納められている。
また、左側の天板14と右側の天板14との間には、天井材18が配置されている。当該天井材18は、天板14と等しい厚みの化粧パネルであり、第二建築用床パネル11b,11bの下面に固定されている。
また、床ユニット11の前端面には幕板19bが設けられている。当該幕板19bは、床ユニット11と、天板14と、天井材18と、の前端面を被覆している。
ユニット家具10は、部屋1の床面2上に据え置かれて設けられている。ユニット家具10は、左右方向の寸法が、左側壁面3と右側壁面4との間の距離よりも若干短い程度であり、部屋1の床面2及び壁面3,4,5に対し、非固定状態で接している。つまり、ユニット家具10は、建物躯体に固定されてはいないが、部屋1の一角にぴったりと嵌まる(納まる)ように接して設けられている。
その際、ユニット家具10と、部屋1の床面2及び壁面3,4,5との間には、例えば、ウレタンフォーム等のような振動抑制可能な樹脂(発泡性樹脂材料)や、エチレンプロピレンゴムであるEPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer)からなる振動抑制手段19cが介在しており、ユニット家具10と建物躯体との間の振動の伝達を抑制したり、施工誤差を吸収したりできるようになっている。
ユニット家具10の組み立て作業は、作業員によって現場で適宜判断されて進められていくため、詳細な説明は省略するが、通常の建築用構造躯体と同様に、基本的には下方から順次組み上げられていくことになる。
すなわち、まずは脚ユニット12,13の組み立て及び設置が行われる。続いて、天板14が、脚ユニット12,13の上端面に設けられて支持ユニットUが形成される。続いて、建築用床パネル11a,11bが天板14の上面に設けられて床ユニット11が形成される。続いて、床ユニット11の上面に床面材17が設けられるとともに、当該上面における前端部に手摺ユニット15と上がり框材19aと昇降手段16を固定するための固定金具(図示省略)とが設けられる。続いて、床ユニット11の下面の中央部に天井材18が設けられて、床ユニット11の前端面に幕板19bが設けられ、最後に昇降手段16が設けられて、ユニット家具10が形成される。
なお、床ユニット11を構成する建築用パネル(各建築用床パネル)は、予め工場で製造され、現場に納品される。予め工場で製造されていれば、輸送しやすく、現場では加工等を行わずに、すぐに組み立て作業を行うことができるという利点がある。
また、図2に示す例においては、左側の第一脚ユニット12と右側の脚ユニット12との間、すなわち下側空間10aに出入りするための開口部(出入口10c)に、可動式の収納ワゴンWが配置されている。収納ワゴンWを出入口10cに配置することで、下側空間10a内を目隠しできるとともに、出入口10cを収納スペースとして使用することが可能となる。また、収納ワゴンWは可動式であるので、下側空間10aに出入りする際には、容易に移動させることができ、使い勝手がよい。
なお、収納ワゴンWの数は1台に限定されず、複数台以上であってもよい。また、収納ワゴンWを家族の人数分用意して、一人一人が収納ワゴンWを使用できるようにしてもよい。
図1~図15に示す例においては、第一脚ユニット12を、背板121が後側を向くように配置したが、背板121の向きは適宜変更可能である。また、第二脚ユニット13を、背板131が後側を向くように配置したが、背板131の向きは適宜変更可能である。
すなわち、支持ユニットUを構成する第一脚ユニット12の背板121の向きと、当該支持ユニットUを構成する第二脚ユニット13の背板131の向きと、は同じでもよいし、異なってもよい。
また、ユニット家具10が備える一対の支持ユニットUにおいて、一方の支持ユニットUを構成する第一脚ユニット12の背板121の向きと、他方の支持ユニットUを構成する第一脚ユニット12の背板121の向きと、は同じでもよいし、異なってもよい。
また、ユニット家具10が備える一対の支持ユニットUにおいて、一方の支持ユニットUを構成する第二脚ユニット13の背板131の向きと、他方の支持ユニットUを構成する第二脚ユニット13の背板131の向きと、は同じでもよいし、異なってもよい。
ユニット家具10は、以上のように構成されているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。同様に、ユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋1についても、以上のような構成に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下に、部屋1の構造(部屋構造)及びユニット家具10の構成例について説明する。以下に挙げる構成例及びその変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、各構成例及び各変形例において、上述の説明と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔構成例1〕
図16は、ユニット家具10が設けられた部屋1を有する建物の一例を示す断面図であり、図17は、ユニット家具10が設けられた部屋1の一例を示す斜視図であり、図18は、ユニット家具10が設けられた部屋1の一例を示す断面図である。なお、図17では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
本構成例においては、ユニット家具10の前方及び右方から下側空間10aへアクセスできるようになっている。具体的には、本構成例における右側壁4には、ユニット家具10の下側空間10aと、部屋空間RSに隣接する空間S1と、を連通する出入り用開口部7が設けられている。空間S1は、パントリー50と洗面所の洗濯機置き場60との間の空間であり、右側壁4を介して部屋空間RSと隣り合っている。すなわち、ユニット家具10は、空間S1と、右側壁4を介して隣り合っている。
なお、出入り用開口部7を設ける壁は、右側壁4に限定されず、左側壁3に出入り用開口部7を設けてもよいし、後側壁5に出入り用開口部7を設けてもよい。また、出入り用開口部7を設ける壁は、壁3~5のうちの一つの壁でもよいし、複数の壁でもよい。
出入り用開口部7を設けることで、下側空間10aに人や物品が出入りするための開口部(出入口10c)の数を増やすこと、すなわち出入口10cの総面積を増大させることができる。壁3~5のいずれにも出入り用開口部7が設けられていない場合には、脚ユニット同士の間のスペースのうち、後側のスペース(左側の第二脚ユニット13と右側の第二脚ユニット13との間のスペース)と、左側のスペース(左側の支持ユニットUを構成する第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間のスペース)と、右側のスペース(右側の支持ユニットUを構成する第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間のスペース)と、は壁で塞がれているので、出入口10cとして使用できるスペースは、前側のスペース(左側の第一脚ユニット12と右側の第一脚ユニット12との間のスペース)のみとなる。これに対し、右側壁4に出入り用開口部7を設けることで、前側のスペースに加えて、右側のスペースも出入口10cとして使用することが可能となる。すなわち、部屋空間RSからだけでなく、空間S1からも下側空間10aへアクセスすることができる。
出入り用開口部7の上下寸法は、例えば図18に示すように、床面2からユニット家具10における天板14の下面までの寸法と略同一に設定されている。すなわち、出入り用開口部7の上下寸法は、下側空間10aの天井高と略同一に設定されている。
これにより、空間S1側から出入り用開口部7を介して部屋空間RS側を見たときに、天板14の右端面や床ユニット11の右端面が見えないので、見栄えが良い。また、
出入り用開口部7の上下寸法が下側空間10aの天井高よりも長い場合には、床ユニット11の右端面の一部(出入り用開口部7に面する部分)は振動抑制手段19cを介して右側壁4と接することができないが、出入り用開口部7の上下寸法を下側空間10aの天井高と略同一に設定することで、床ユニット11の右端面全体が振動抑制手段19cを介して右側壁4と接することとなるので、床ユニット11と右側壁4との一体感を高めることができ、地震等が発生した場合に、ユニット家具10と建物躯体との揺れ方が異なる等の不都合を回避することが可能となる。
また、出入り用開口部7の幅寸法は、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間の間隔よりも短く設定されている。これにより、空間S1側から出入り用開口部7を介して部屋空間RS側を見たときに、右側の支持ユニットUを構成する脚ユニット12,13が見えないので、見栄えが良い。
本構成例においては、パントリー50及び洗濯機置き場60の配置の都合上、空間S1の幅(前後方向の寸法)が、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間の間隔よりも短い。仮に、空間S1の幅が、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間の間隔以上である場合には、見栄え、出入り用開口部7の使い勝手等の観点から、出入り用開口部7の幅寸法を、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間の間隔と略同一に設定してもよい。
なお、出入り用開口部7の上下寸法は、床面2からユニット家具10における天板14の下面までの寸法と略同一の寸法に限定されず、例えば、床面2からユニット家具10における床ユニット11の下面までの寸法と略同一の寸法であってもよい。
また、出入り用開口部7の幅寸法は、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間の間隔よりも短い寸法、あるいは当該間隔と略同一の寸法に限定されない。
また、部屋空間RS(ユニット家具10)と出入り用開口部7によって連通される空間S1は、パントリー50と洗面所の洗濯機置き場60との間の空間に限定されない。また、空間S1は、部屋1を有する建物内の空間(パントリー、洗面所、階段室等)でもよいし、部屋1を有する建物外の空間(裏庭等)でもよい。
また、出入り用開口部7には、当該出入り用開口部7を開閉する開閉部材が設けられていてもよい。
本構成例によれば、床2と壁3~5とを少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備えて、床ユニット11と床2との間に下側空間10aが形成されており、壁3~5の少なくとも一つに、部屋空間RSとその外部(空間S1)とを連通する出入り用開口部7が形成されており、下側空間10aは、出入り用開口部7と隣接して配置されている。
このように、壁3~5の少なくとも一つに、部屋空間RSとその外部(空間S1)とを連通する出入り用開口部7が形成されており、下側空間10aは、出入り用開口部7と隣接して配置されているので、脚ユニット同士の間のスペースのうち、壁3~5に対向しないスペース(前側のスペース)に加えて、出入り用開口部7が設けられた壁に対向するスペースからも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、壁3~5の少なくとも一つに出入り用開口部7を設けることで、下側空間10aへの出入口10cの数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
また、本構成例によれば、出入り用開口部7の上下寸法は、下側空間10aの天井高と略等しい寸法に設定されているので、出入り用開口部7の上下寸法が下側空間10aの天井高未満である場合に比べて、出入り用開口部7の使い勝手が良い。また、床ユニット11は出入り用開口部7から露出していない(すなわち、出入り用開口部7を介して空間S1側から部屋空間RS側を見たときに床ユニット11の端面は見えない)ので、見栄えが良い。さらに、床ユニット11のうち、出入り用開口部7が設けられていない壁に対向する部分だけでなく、出入り用開口部7が設けられた壁に対向する部分も、その全体が、壁3~5に対し、振動抑制手段19cを介して非固定状態で接することになるので、床ユニット11と壁3~5との一体感を高めることができる。
〔構成例2〕
図19は、ユニット家具10が設けられた部屋1を有する建物の一例を示す断面図である。また、図20は、ユニット家具10の一例を示す前方斜視図であり、図21は、ユニット家具10の一例を示す後方斜視図であり、図22は、ユニット家具10の一例を示す断面図である。なお、図20、図21では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
本構成例におけるユニット家具10は、スキップフロアや階段の踊り場等が設けられた部屋1に据え置かれて設けられている。具体的には、ユニット家具10は、床2として、第一床2aと、第一床2aよりも高い第二床2bと、を備える部屋1に、第一床2aと第二床2bとに跨って据え置かれて設けられており、ユニット家具10の前方(第一床2a側)及び後方(第二床2b側)から下側空間10aへアクセスできるようになっている。
本構成例における部屋1は、例えば図19に示すように、床2として、1.5階の床である第一床2aと、2階の床である第二床2bと、を備えている。そして、ユニット家具10の後端は壁と接しておらず、後側のスペース(左側の第二脚ユニット13と右側の第二脚ユニット13との間のスペース)は壁で塞がっていない。したがって、図20、図21に示すように、脚ユニット同士の間のスペースのうち、前側のスペース(左側の第一脚ユニット12と右側の第一脚ユニット12との間のスペース)に加えて、後側のスペースも、下側空間10aへの出入口10cとして使用可能となっている。すなわち、1.5階(第一床2a側)からだけでなく、2階(第二床2b側)からも下側空間10aへアクセスできるようになっている。
第一脚ユニット12は第一床2a上に設置されているとともに、第二脚ユニット13は第二床2b上に設置されており、天板14は、第一床2a上に設置される第一脚ユニット12と、第二床2b上に設置される第二脚ユニット13と、の間に架け渡されて固定されている。
第一床2a上に設置される第一脚ユニット12と、第二床2b上に設置される第二脚ユニット13と、では高さが異なる。具体的には、第一床2a上に設置される第一脚ユニット12の高さ寸法は、第二床2b上に設置される第二脚ユニット13の高さ寸法よりも、第一床2aと第二床2bとの高低差の分だけ長く設定されている。
脚ユニット12,13の高さ寸法は、第一床2aと床ユニット11の下面(天板14や天井材18の下面)との間の間隔が、人(例えば平均身長の成人男性)が立った姿勢で歩行・作業ができるような間隔となり、かつ、第二床2bと床ユニット11の上面(床面材17の上面)との間の間隔が、1m未満の間隔となるような寸法に設定されている。
第一床2aと床ユニット11の下面との間の間隔(第一床2aにおける下側空間10aの天井高)を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような間隔に設定することで、第一床2a上にいる人は、腰を屈めない状態で下側空間10aへと出入りすることができるので、使い勝手が良い。
また、第一床2aと第二床2bとには半階分の高低差があるので、第一床2aと床ユニット11の下面との間の間隔を人が立った姿勢で歩行・作業ができるような間隔に設定しても、第二床2bと床ユニット11の上面との高低差を1m未満にすることができる。第二床2bと床ユニット11の上面との高低差を1m未満にすることで、床ユニット11から第二床2bへと人が転落しても怪我する等の不都合が生じる可能性が格段に低くなるので、手摺ユニット15を床ユニット11の後端部(第二床2b側)に設ける必要がなくなる。すなわち、手摺ユニット15は、少なくとも床ユニット11の前端部(第一床2a側)に設けられていればよい。
なお、第一床2aと床ユニット11の下面(天板14や天井材18の下面)との間の間隔は、人(例えば平均身長の成人男性)が立った姿勢で歩行・作業ができるような間隔に限定されない。
また、第二床2bと床ユニット11の上面(床面材17の上面)との間の間隔は、1m未満に限定されない。
また、第一床2aは、1.5階の床に限定されない。また、第二床2bは、2階の床に限定されず、第一床2aよりも高ければよい。また、第一床2aと第二床2bとの高低差は、半階分の差に限定されず、半階分の差よりも小さくてもよいし、半階分の差よりも大きくてもよい。
また、第一床2a上に第二脚ユニット13を設置して、第一床2aよりも高い第二床2b上に第一脚ユニット12を設置してもよい。その場合、第一床2a上に設置される第二脚ユニット13の高さ寸法は、第二床2b上に設置される第一脚ユニット12の高さ寸法よりも、第一床2aと第二床2bとの高低差の分だけ長く設定される。
(構成例2の変形例1)
図23は、ユニット家具10の他の一例(変形例1)を示す後方斜視図であり、図24は、ユニット家具10の他の一例(変形例1)を示す断面図である。なお、図23では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
例えば図23、図24に示すように、第二床2b上に設置される第二脚ユニット13において、背板131の高さ寸法を、側板132の高さ寸法よりも短く設定して、第二脚ユニット13の後面下部に開口が形成されるようにしてもよい。これにより、当該開口も下側空間10aにアクセスするための出入口10cとなるので、第二脚ユニット13の後方から当該開口を介して下側空間10aへアクセスすることが可能となる。
さらに、例えば図23、図24に示すように、第一床2a上に設置される第一脚ユニット12において、当該第一脚ユニット12を、背板121が第二床2bとは反対側(前側)を向くように設置して、複数の棚板125のうちの一つを、当該棚板125よりも奥行き寸法(前後方向の寸法)が長い長棚板126に替えて、長棚板126を、当該長棚板126の上面が第二床2bの床面と略面一な状態となるように配置してもよい。これにより、第二床2bの床面と、第一床2a上に設置される第一脚ユニット12の長棚板126の上面と、が連続した状態になるので、第二床2b上にある物品をスライドさせるだけで、第二脚ユニット13の後面下部に形成された開口(出入口10c)を介して、長棚板126の上面、すなわち第一床2aの上方へと移動させることが可能となる。したがって、第一床2aと第二床2bとの間における物品の受け渡しをスムーズに行うことが可能となるので、下側空間10aへの物品の収納を楽に行うことができ、使い勝手が良い。
なお、長棚板126の先端部を支持する支持部材を備えてもよい。
また、長棚板126を、当該長棚板126の先端部が第二床2bに載った状態になるように配置してもよい。
(構成例2の変形例2)
図25は、ユニット家具10の他の一例(変形例2)を示す断面図である。
例えば図25に示すように、第二床2bの縁部に手摺9が設置されている場合には、天板14を、第一床2a上に設置される脚ユニット12と、手摺9と、の間に架け渡してもよい。この場合、例えば図25に示すように、天板14に、既設の手摺9の形状に合った手摺受部材143を設けることが好ましい。これにより、天板14を手摺9に安定的に固定することができる。
(構成例2の変形例3)
図26は、ユニット家具10の他の一例(変形例3)を示す前方斜視図であり、図27は、ユニット家具10の他の一例(変形例3)を示す正面図である。なお、図26では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
例えば図26、図27に示すように、ユニット家具10が備える一対の支持ユニットUのうち、左側の支持ユニットUを第一床2a上に設置するとともに、右側の支持ユニットUを第二床2b上に設置して、ユニット家具10の前方(第一床2a側)及び右方(第二床2b側)から下側空間10aへアクセスできるようにしてもよい。
あるいは、右側の支持ユニットUを第一床2a上に設置するとともに、左側の支持ユニットUを第二床2b上に設置して、ユニット家具10の前方(第一床2a側)及び左方(第二床2b側)から下側空間10aへアクセスできるようにすることも可能である。
本構成例(本構成例の変形例2を除く)によれば、床2を少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備えており、床2は、第一床2aと、当該第一床2aよりも高い第二床2bと、を含み、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12,13と、第二床2b上に設置される脚ユニット12,13と、によって支持されている。
このように、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12,13と、当該第一床2aよりも高い第二床2b上に設置される脚ユニット12,13と、によって支持されているので、第一床2a上に設置される脚ユニット同士の間のスペースに加えて、第二床2b上に設置される脚ユニット同士の間のスペースからも、床ユニット11と床2との間の下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、高さが異なる床2a,2bに跨って床ユニット11を配置することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
本構成例の変形例2によれば、床2を少なくとも備えて部屋空間RSが形成され、かつ、床2上にユニット家具10が据え置かれて設けられる部屋構造において、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持する脚ユニット12と、を備えており、床2は、第一床2aと、当該第一床2aよりも高い第二床2bと、を含み、第二床2bには、手摺9が設置されており、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12と、手摺9と、によって支持されている。
このように、床ユニット11は、第一床2a上に設置される脚ユニット12と、当該第一床2aよりも高い第二床2bに設置されている手摺9と、によって支持されているので、手摺9に開口が設けられている場合(例えば手摺9が柵状の手摺である場合等)には、第一床2a上に設置される脚ユニット同士の間のスペースに加えて、手摺9の開口からも、床ユニット11と床2との間の下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、高さが異なる床2a,2bに跨って床ユニット11を配置することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
〔構成例3〕
図28は、ユニット家具10の一例を示す前方斜視図であり、図29は、ユニット家具10の一例を示す断面図である。なお、図28では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
本構成例においては、ユニット家具10の前方及び後方から下側空間10aへアクセスできるようになっている。具体的には、本構成例におけるユニット家具10は、脚ユニットとして、第一脚ユニット12を備えておらず、第二脚ユニット13のみを備えている。この第二脚ユニット13の奥行き寸法(前後方向の寸法)は、床ユニット11の奥行き寸法と略同一に設定されている。さらに、ユニット家具10は、前後にスライド自在な収納ユニット20を備えている。
収納ユニット20は、左側の第二脚ユニット13内と、右側の第二脚ユニット13内と、左側の第二脚ユニット13と右側の第二脚ユニット13との間と、のそれぞれに配置されている。すなわち、ユニット家具10は、3つの収納ユニット20を備えている。なお、図28では、説明の便宜上、右側の第二脚ユニット13内に配置されている収納ユニット20の図示を省略している。
また、ユニット家具10は、左側の第二脚ユニット13における内側(右側)の側板132と、右側の第二脚ユニット13における内側(左側)の側板132と、の前端部同士を連結する前側連結板21と、第二脚ユニット13の側板132に取り付けられたレール22と、を備えている。レール22は、前後方向に沿って設けられており、収納ユニット20の側面には、当該レール22に摺動可能に係合されるスライダー(図示省略)が取り付けられている。
左側の収納ユニット20及び右側の収納ユニット20は、下側空間10aからユニット家具10の前方に向かってスライド移動する。これにより、ユニット家具10の前方にいる人が、下側空間10a内(収納ユニット20内)に物品を収納したリ、下側空間10a内(収納ユニット20内)に収納されている物品を取り出したりできるようになっている。
また、中央の収納ユニット20は、下側空間10aからユニット家具10の後方に向かってスライド移動する。後側壁5には出入り用開口部7が設けられており、中央の収納ユニット20は、スライド移動することで、当該出入り用開口部7を通って、空間S2(後側壁5を介して部屋空間RS(ユニット家具10)と隣り合っている空間)へと進入可能となっている。これにより、ユニット家具10の後方(空間S2)にいる人が、下側空間10a内(収納ユニット20内)に物品を収納したリ、下側空間10a内(収納ユニット20内)に収納されている物品を取り出したりできるようになっている。
本構成例においては、第二脚ユニット13は底板133を有しているとともに、ユニット家具10は、左側の第二脚ユニット13における内側(右側)の側板132と、右側の第二脚ユニット13における内側(左側)の側板132と、の下端部同士を連結する下側連結板23を備えている。左側の収納ユニット20及び右側の収納ユニット20は、下側空間10a内に配置されている状態において、底板133上に載っており、中央の収納ユニット20は、下側空間10a内に配置されている状態において、下側連結板23上に載っている。これにより、前後方向の寸法が長い第二脚ユニット13の形状安定性を高めることができるとともに、収納ユニット20がスライドすることによって床2が傷ついてしまうことを防ぐことができる。
なお、収納ユニット20の数は、3つに限定されず、複数であればよい。
また、収納ユニット20のスライド方向は、前後方向に限定されず、左右方向であってもよい。また、ユニット家具10は前後にスライドする収納ユニット20と左右にスライドする収納ユニット20とを備えるものであってもよい。
本構成例によれば、部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10において、部屋1の床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床2上に設置されて床ユニット11を支持する脚ユニット13と、床ユニット11と床2との間の下側空間10a内に配置されて、当該下側空間10a外へ水平移動可能な収納ユニット20と、を備え、収納ユニット20として、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第一位置(例えばユニット家具10の前方)へ移動可能な収納ユニット20と、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第二位置(例えばユニット家具10の後方)へ移動可能な収納ユニット20と、を備えている。
このように、収納ユニット20として、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第一位置へ移動可能な収納ユニット20と、下側空間10a内から当該下側空間10a外における第二位置へ移動可能な収納ユニット20と、を備えているので、第一位置に加えて、第二位置からも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、移動方向が異なる複数の収納ユニット20を備えることで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
〔構成例4〕
図30は、ユニット家具10の一例を示す前方斜視図であり、図31は、床ユニット11の一例を示す断面図である。なお、図30では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
本構成例においては、ユニット家具10の前方及び上側空間10bから下側空間10aへアクセスできるようになっている。具体的には、本構成例における床ユニット11には、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口113が形成されている。この昇降口113は、床ユニット11を構成する複数の床体(建築用床パネル)のうちの一の床体によって覆い塞がれており、当該一の床体を跳ね上げることで出現するようになっている。
本構成例における床ユニット11は、例えば図31に示すように、左右に並ぶ一対の第一建築用床パネル11a,11aと、これら一対の第一建築用床パネル11a,11aの間において前後に並ぶ一対の第三建築用床パネル11c,11cと、を有する。
第一建築用床パネル11aは、補助桟材112が前後方向に配置される状態で、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間に架け渡された天板14の上面に固定されている。
また、前後に並ぶ一対の第三建築用床パネル11c,11cのうち、後側の第三建築用床パネル11cは、補助桟材112が左右方向に配置される状態で、一方の天板14の上面と他方の天板14の上面との間に架け渡されて固定されている。これに対し、前側の第三建築用床パネル11cは、補助桟材112が左右方向に配置される状態で、一方の天板14の上面と他方の天板14の上面との間に架け渡されているが、天板14,14には固定されておらず、左側の第一建築用床パネル11aに回動自在に固定されている。
具体的には、前側の第三建築用床パネル11cにおける前後方向に配置される左右の框材110,110のうちの左側の框材110が、蝶番等の連結手段(図示省略)を介して、左側の第一建築用床パネル11aにおける前後方向に配置される左右の框材110,110のうちの右側の框材110に連結されている。したがって、前側の第三建築用床パネル11cの右端部を左上方へ引き上げることで、当該第三建築用床パネル11cを跳ね上げること、すなわち昇降口113を開放する(出現させる)ことができるようになっている。なお、前側の第三建築用床パネル11cには、昇降口113を開閉する際に把持する把持手段が取り付けられていてもよい。
前側の第三建築用床パネル11cを跳ね上げて昇降口113を開放することで、床ユニット11の上面(上側空間10b)にいる人が、昇降口113を介して、下側空間10a内に物品を収納したリ、下側空間10a内に収納されている物品を取り出したりできるようになっている。また、昇降口113内には昇降手段16(梯子)を設置することが可能であり、これにより、人が下側空間10aと上側空間10bとの間を行き来(昇り降り)できるようになっている。
すなわち、昇降口113を開放することで、当該昇降口113を、下側空間10aに人や物品が出入りするための開口部(出入口10c)として使用することが可能となる。
また、本構成例における昇降口113は、前側の出入口10c(左側の第一脚ユニット12と右側の第一脚ユニット12との間のスペース)と一体的に設けられている。したがって、昇降口113を開放することで、ユニット家具10の前方にいる人が、立った姿勢のまま、前側の出入口10cを通って下側空間10aの中央部へと進入することが可能となるので、使い勝手が良い。
なお、前側の第三建築用床パネル11cが回動自在に固定されている建築用床パネルは、左側の第一建築用床パネル11aに限定されず、右側の第一建築用床パネル11aに回動自在に固定されてもよいし、後側の第三建築用床パネル11cに回動自在に固定されてもよい。
また、回動自在な建築用床パネル(跳ね上げ可能な建築用床パネル)は、前側の第三建築用床パネル11cに限定されず、後側の第三建築用床パネル11cが回動自在に固定されていてもよいし、前側の第三建築用床パネル11cと後側の第三建築用床パネル11cとの双方が回動自在に固定されていてもよい。
また、例えば、左右に並ぶ一対の第一建築用床パネル11a,11aの間に、前後に並ぶ3枚の建築用床パネルを配置して、これら3枚の建築用床パネルのうちの真ん中の建築用床パネルを跳ね上げ可能としてもよい。すなわち、昇降口113は、床ユニット11の端部を含んで形成されるものでなくてもよい。
(構成例4の変形例1)
図32は、床ユニット11の他の一例(変形例1)を示す断面図である。
床ユニット11を構成する建築用床パネルは、複数の框材110と、複数の補助桟材112と、が組み合わされてなる枠体の上面に面材111が固定されて構成されるが、複数の框材110と複数の補助桟材112とを、例えば図32に示すように適宜組み合わせて床ユニット11に昇降口113を形成し、当該昇降口113の上面には面材111に替えて当該昇降口113を開閉する蓋部材を取り付けてもよい。すなわち、昇降口113を開閉する部材は、床体(建築用床パネル)ではなく、蓋部材(フロアハッチ等)であってもよい。また、昇降口113は、床ユニット11の端部を含んで形成されるものでなくてもよい。
(構成例4の変形例2)
図33は、ユニット家具10の他の一例(変形例2)を示す前方斜視図である。なお、図33では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
ユニット家具10は、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口113を昇降可能な収納ユニット30を備えていてもよい。本変形例における床ユニット11は、図10に示すように、左右に並ぶ一対の第一建築用床パネル11a,11aと、これら一対の第一建築用床パネル11a,11aの間に配置される第二建築用床パネル11bと、を有するものであり、第二建築用床パネル11bを構成する面材111の一部(あるいは全部)が着脱自在となっている。
本変形例におけるユニット家具10は、キャスター付きの収納ユニット30を備えている。収納ユニット30は、下側空間10a内に配されており、前側の出入口10c(左側の第一脚ユニット12と右側の第一脚ユニット12との間のスペース)を介して、ユニット家具10の前方へとキャスターによる移動が可能となっている。また、収納ユニット30は、第二建築用床パネル11bを構成する面材111の一部を取り外すことで、第二建築用床パネル11bを構成する補助桟材112,112間を介して、上側空間10bへと引き上げることが可能となっている。すなわち、互いに隣接する補助桟材112,112間が昇降口113(出入口10c)となっている。
収納ユニット30の左右方向の寸法は、左右の天板14,14間の間隔よりも短く設定されており、収納ユニット30の前後方向の寸法は、第二建築用床パネル11bを構成する補助桟材112のうちの互いに隣接する補助桟材112,112間の間隔よりも短く設定されている。また、本変形例におけるユニット家具10は、天井材18を備えていない。
本変形例においては、床ユニット11の上面(上側空間10b)にいる人が、左右の天板14,14間であり、かつ互いに隣接する補助桟材112,112間といった限られたスペースを介して収納ユニット30を上側空間10bへと引き上げるようになっている。そのため、収納ユニット30が前後方向や左右方向に位置ずれしている場合には、天板14や補助桟材112が邪魔になって収納ユニット30を引き上げることができない。このような不都合を回避するために、ユニット家具10は、下側空間10a内の定位置に収納ユニット30を配置するための位置決め手段を備えていてもよい。
また、ユニット家具10は、収納ユニット30の上下移動(上側空間10bと下側空間10aとの間の移動)を案内するための案内手段(レール等)を備えていてもよい。これにより、収納ユニット30の引き上げを楽に行うことが可能となる。
また、収納ユニット30全体を上側空間10bへ引き上げた際には、床ユニット11上(例えば面材111が取り外されていない部分の上)に収納ユニット30を配した状態で、当該収納ユニット30内に物品を収納したリ、当該収納ユニット30内に収納されている物品を取り出したりすることができる。
また、例えば収納ユニット30に棚板等が設けられていて収納ユニット30内が上下に仕切られている場合には、収納ユニット30全体を引き上げる途中の状態(例えば、収納ユニット30の上部が上側空間10bに位置し、当該収納ユニット30の下部が下側空間10aに位置する状態)で、当該収納ユニット30内に物品を収納したり、当該収納ユニット30内に収納されている物品を取り出したりすることができる。しかしながら、その際、収納ユニット30の把持部材を手で握って、収納ユニット30の一部が上側空間10bに位置する状態を維持しながら、当該収納ユニット30へ物品を出し入れしなければならず、使い勝手が悪い。このような不都合を回避するために、ユニット家具10は、収納ユニット30の一部(全部でもよい)が昇降口113から突出した状態を維持するための維持手段(ストッパー等)を備えていてもよい。
本構成例によれば、部屋1に据え置かれて設けられるユニット家具10において、部屋1の床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床2上に設置されて床ユニット11を支持する脚ユニット12,13と、を備え、床ユニット11と床2との間に下側空間10aが形成されるとともに、床ユニット11と部屋1の天井6との間に上側空間10bが形成されており、床ユニット11には、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口113が形成されており、昇降口113には、当該昇降口113を開閉する開閉部材(建築用床パネル11c、蓋部材、面材111)が設けられている。
このように、床ユニット11には、下側空間10aと上側空間10bとを連通する昇降口113が形成されているので、脚ユニット同士の間のスペースに加えて、上側空間10bからも、下側空間10aへアクセスすることができる。したがって、床ユニット11に昇降口113を形成することで、下側空間10aへの出入口の数を増やすことができるので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
また、本構成例(本構成例の変形例1,2を除く)によれば、昇降口113は、床ユニット11の端部(例えば前端部)を含んで形成されているので、床2上にいる人が脚ユニット同士の間のスペースを介して下側空間10aへアクセスする際に、立った姿勢のまま下側空間10aへと進入することができ、使い勝手が良い。
また、本構成例の変形例2によれば、昇降口113を介して下側空間10aと上側空間10bとの間を移動可能な収納ユニット30を備えているので、収納ユニット30を、下側空間10aから上側空間10bへと引き上げるだけで、上側空間10bから下側空間10aへアクセスすることができ、使い勝手が良い。
〔構成例5〕
図34は、ユニット家具10の一例を示す正面図と、当該ユニット家具10が設けられた部屋1の一例を示す図であり、図35は、ユニット家具10の一例を示す右側面図と、当該ユニット家具10が設けられた部屋1の一例を示す図である。また、図36、図37は、ユニット家具10を撤去した後の部屋1の状態の一例を示す図である。
本構成例におけるユニット家具10は、手摺ユニット15を備えておらず、本構成例における部屋1は、ユニット家具10における床ユニット11の前端部の一部の上方に、吊棚8aを備えている。この吊棚8aは、収納家具として使用可能であるとともに、手摺としても使用可能であり、左側壁3(あるいは右側壁4でもよい)に固定されている。
ユニット家具10に手摺ユニット15を設けないことで、脚ユニット12,13に対する上方からの荷重が軽減されるので、脚ユニット12,13の幅寸法(左右方向の寸法)や奥行き寸法(前後方向の寸法)を短くすることができる。脚ユニット12,13の幅寸法が短くなると、前側の出入口10cや後側の出入口10cの開口幅が広くなり、また、脚ユニット12,13の奥行き寸法が短くなると、左側の出入口10cや右側の出入口10cの開口幅が広くなるので、出入口10cの使い勝手が良くなる。
また、本構成例においては、床ユニット11の上面の前端部における全体(左側部分、中央部分、右側部分)に上がり框材19aが取り付けられている。
吊棚8aは、例えば図34に示すように、幅寸法(左右方向の寸法)が脚ユニット12,13よりも短く設定されており、例えば図35に示すように、奥行き寸法(前後方向の寸法)が脚ユニット12,13と略同一に設定されている。
また、吊棚8aの高さ位置は、床2と吊棚8aとの間に上下に並ぶ複数の脚ユニット12,13がぴったりと納まる位置に設定されている。これにより、例えば図36や図37に示すように、ユニット家具10を撤去した後に、床2と吊棚8aとの間に脚ユニット12,13を配設することができるので、ユニット家具10を撤去した後に吊棚8aのみが残っている違和感を解消することができるとともに、ユニット家具10を撤去した後も当該ユニット家具10を構成するユニットを利用することができる。
図36に示す例では、床2と吊棚8aとの間に、2つの第一脚ユニット12が上下に並んだ状態で配設されている。これら2つ第一脚ユニット12は、ダボ材等の接合手段8bによって連結されている。また、これら2つの第一脚ユニット12のうち上側の第一脚ユニット12の上面には、収納家具等として使用可能な補完ユニット8cが載っている。本構成例においては、吊棚8aの幅寸法が、第一脚ユニット12の幅寸法よりも短いので、床2と吊棚8aとの間に第一脚ユニット12,12を配設した場合に、吊棚8aと第一脚ユニット12との間に段差が生じることとなるが、補完ユニット8cを設けることで、この段差を埋めることができ、吊棚8aと第一脚ユニット12との一体感を高めることができる。
また、図37に示す例では、床2と吊棚8aとの間に、2つの第一脚ユニット12が上下に並んだ状態で配設されている。これら2つの第一脚ユニット12は、板材等の支持手段8d,8dによって連結されている。具体的には、上側の第一脚ユニット12は、天地逆の状態で下側の第一脚ユニット12上に載っている。そして、支持手段8d,8dは、下側の第一脚ユニット12の棚板125上に載っており、当該支持手段8d,8d上に、上側の第一脚ユニット12の棚板125が載った状態となっている。
なお、図36及び図37に示す例では、ユニット家具10を撤去した後に、床2と吊棚8aとの間に2つの第一脚ユニット12を上下に並んだ状態で配設するようにしたが、これに限定されず、例えば、2つの第二脚ユニット13を上下に並んだ状態で配設してもよいし、一つの第一脚ユニット12と一つの第二脚ユニット13とを上下に並んだ状態で配設してもよい。また、ユニット家具10を撤去した後に、当該ユニット家具10とは関係のない新規のユニットを、床2と吊棚8aとの間に配設してもよい。
〔構成例6〕
図38は、ユニット家具10の一例を示す前方斜視図であり、図39は、床ユニット11の一例を示す断面図である。なお、図38では、ユニット家具10については床ユニット11及び支持ユニットUのみを図示している。
本構成例における床ユニット11は、左右に並ぶ5枚の建築用床パネル11d,11eによって構成されている。
第四建築用床パネル11dは、第一建築用床パネル11aと同様に、補助桟材112が前後方向に配置される状態で、第一脚ユニット12と第二脚ユニット13との間に架け渡された天板14の上面に固定されている。第四建築用床パネル11dは、長辺方向の寸法が第一建築用床パネル11aと略同一に設定されているとともに、短辺方向の寸法が第一建築用床パネル11aよりも短く(例えば半分に)設定されている。したがって、第四建築用床パネル11dは、第一建築用床パネル11aよりも小さい(幅が狭い)ので、持ち運びやすく、搬入時の作業性が向上する。
また、第五建築用床パネル11eは、第二建築用床パネル11bと同様に、補助桟材112が左右方向に配置される状態で、一方の天板14の上面と他方の天板14の上面との間に架け渡されて固定されている。第五建築用床パネル11eは、長辺方向の寸法が第二建築用床パネル11bと略同一に設定されているとともに、短辺方向の寸法が第二建築用床パネル11bよりも短く(例えば半分に)設定されている。したがって、第五建築用床パネル11eは、第二建築用床パネル11bよりも小さい(幅が狭い)ので、持ち運びやすく、搬入時の作業性が向上する。
(構成例6の変形例1)
なお、床ユニット11は、形状が異なる複数種類の床体(建築用床パネル)によって構成されていてもよい。
具体的には、例えば図40に示すように、図39に示す例における第五建築用床パネル11eに替えて、前後に並ぶ一対の第三建築用床パネル11c,11cを配置することも可能である。この場合、第三建築用床パネル11cは、第五建築用床パネル11eよりも幅が広いので、第五建築用床パネル11eを配置する場合に比べて、前側の出入口10cや後側の出入口10cの開口幅が広くなる。また、第三建築用床パネル11cは、第二建築用床パネル11bよりも小さい(短い)ので、第二建築床パネル11bを配置する場合に比べて、持ち運びやすく、搬入時の作業性が向上する。
1 部屋
2 床
2a 第一床
2b 第二床
3 壁
4 壁
5 壁
6 天井
7 出入り用開口部(開口部)
9 手摺
10 ユニット家具
10a 下側空間
10b 上側空間
11 床ユニット
12 第一脚ユニット
13 第二脚ユニット
19c 振動抑制手段
20 収納ユニット
30 収納ユニット
113 昇降口
RS 部屋空間
S1 空間(外部)

Claims (8)

  1. 床と壁とを少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、前記床上にユニット家具が据え置かれて設けられる部屋構造において、
    前記ユニット家具は、前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、前記床ユニットを支持する脚ユニットと、を備えて、前記床ユニットと前記床との間に下側空間が形成されており、
    前記壁には、前記部屋空間とその外部とを連通する開口部が形成されており、
    前記下側空間は、前記開口部と隣接して配置されていることを特徴とする部屋構造。
  2. 請求項1に記載の部屋構造において、
    前記開口部の上下寸法は、前記下側空間の天井高と略等しい寸法に設定されており、
    前記床ユニットは、前記壁に対し、振動抑制手段を介して非固定状態で接していることを特徴とする部屋構造。
  3. 床を少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、前記床上にユニット家具が据え置かれて設けられる部屋構造において、
    前記ユニット家具は、前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、前記床ユニットを支持する脚ユニットと、を備えており、
    前記床は、第一床と、当該第一床よりも高い第二床と、を含み、
    前記床ユニットは、前記第一床上に設置される前記脚ユニットと、前記第二床上に設置される前記脚ユニットと、によって支持されていることを特徴とする部屋構造。
  4. 床を少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、前記床上にユニット家具が据え置かれて設けられる部屋構造において、
    前記ユニット家具は、前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、前記床ユニットを支持する脚ユニットと、を備えており、
    前記床は、第一床と、当該第一床よりも高い第二床と、を含み、
    前記第二床には、手摺が設置されており、
    前記床ユニットは、前記第一床上に設置される前記脚ユニットと、前記手摺と、によって支持されていることを特徴とする部屋構造。
  5. 部屋に据え置かれて設けられるユニット家具において、
    前記部屋の床の一部の上方に配置される床ユニットと、
    前記床上に設置されて前記床ユニットを支持する脚ユニットと、
    前記床ユニットと前記床との間の下側空間内に配置されて、当該下側空間外へ水平移動可能な収納ユニットと、を備え、
    前記収納ユニットは、前記下側空間内から当該下側空間外における第一位置へ移動可能な収納ユニットと、前記下側空間内から当該下側空間外における第二位置へ移動可能な収納ユニットと、を含むことを特徴とするユニット家具。
  6. 部屋に据え置かれて設けられるユニット家具において、
    前記部屋の床の一部の上方に配置される床ユニットと、
    前記床上に設置されて前記床ユニットを支持する脚ユニットと、を備え、
    前記床ユニットと前記床との間に下側空間が形成されるとともに、前記床ユニットと前記部屋の天井との間に上側空間が形成されており、
    前記床ユニットには、前記下側空間と前記上側空間とを連通する昇降口が形成されていることを特徴とするユニット家具。
  7. 請求項6に記載のユニット家具において、
    前記昇降口は、前記床ユニットの端部を含んで形成されていることを特徴とするユニット家具。
  8. 請求項6に記載のユニット家具において、
    前記昇降口を介して、前記下側空間と前記上側空間との間を移動可能な収納ユニットを備えることを特徴とするユニット家具。
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