JP2023042287A - ユニット家具及び部屋構造 - Google Patents

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政揮 仁木
Masaki Niki
直樹 富田
Naoki Tomita
昌也 荒川
Masaya Arakawa
啓史 島
Hiroshi Shima
裕太 山本
Yuta Yamamoto
千菜美 吉川
Chinami Yoshikawa
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Abstract

【課題】ユニット家具の使い勝手の良さを向上させることを目的とする。【解決手段】床2と、一対の壁3,4と、を少なくとも備えた部屋に設けられるユニット家具10において、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、一対の壁3,4の間で突っ張って床ユニット11を支持する支持手段12と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、部屋に設けられるユニット家具、及びユニット家具が設けられる部屋構造に関する。
従来、建物躯体を構成する床の上に据え置かれて用いられる大型のユニット家具について知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のユニット家具は、天井ユニットと、天井ユニットの下面に対して立った状態に取り付けられた複数の柱ユニット及び複数の壁面ユニットと、建物の床と天井ユニットとの間を昇降可能とする昇降手段と、を備えている。
特開2014-195486号公報
ユニット家具における床ユニット(特許文献1の場合、天井ユニット)の下側空間及び上側空間は、それぞれ人の立ち入りや起居が可能となっている。そのため、下側空間や上側空間へのアクセスしやすさが求められている。特に、下側空間へは、床ユニットの下面に対して立った状態に取り付けられた複数のユニットの間から出入りすることになるので、出入りしにくく使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、ユニット家具の使い勝手の良さを向上させることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図10に示すように、
床2と、一対の壁3,4と、を少なくとも備えた部屋1に設けられるユニット家具10において、
前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、
前記一対の壁3,4の間で突っ張って前記床ユニット11を支持する支持手段12と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、一対の壁3,4の間で突っ張って床ユニット11を支持する支持手段12と、を備えているので、床ユニット11の下面に対して立った状態に取り付けられるユニットを備える必要がない。すなわち、下側空間10a(床ユニット11と床2との間の空間)への出入口の開口幅を狭める原因となるユニットを備える必要がないので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項2に記載の発明は、例えば図11、図12に示すように、
床2と、天井6と、を少なくとも備えた部屋1に設けられるユニット家具10において、
前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、
前記床2と前記天井6との間で突っ張って前記床ユニット11を支持する支持ユニット14と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床2と天井6との間で突っ張って床ユニット11を支持する支持ユニット14と、を備えているので、床ユニット11の下面に対して立った状態に取り付けられるユニットを備える必要がない。すなわち、下側空間10a(床ユニット11と床2との間の空間)への出入口の開口幅を狭める原因となるユニットを備える必要がないので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
請求項3に記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項1又は2に記載のユニット家具10において、
前記部屋1の壁3,4に設置される吊棚ユニット13を更に備え、
前記吊棚ユニット13は、当該吊棚ユニット13の上面が前記床ユニット11の下面に接する位置に配設されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、部屋1の壁3,4に設置される吊棚ユニット13を更に備え、吊棚ユニット13は、当該吊棚ユニット13の上面が床ユニット11の下面に接する位置に配設されるので、吊棚ユニット13によって床ユニット11を補助的に支持することができる。また、吊棚ユニット13を床ユニット11よりも先に設置することで、吊棚ユニット13が床ユニット11の高さ位置の目安となるので、床ユニット11を設置する作業(突っ張る作業)が行いやすくなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図8~図10に示すように、
床2と、壁3,4と、を少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、ユニット家具10が設けられる部屋構造において、
前記壁3,4の一部には、ふかし壁8が形成されており、
前記ユニット家具10は、前記床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、前記床ユニット11を支持するための突っ張り支持部120と、を備えており、
前記床ユニット11は、当該床ユニット11の下面が前記ふかし壁8の上面に接する位置に配設されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、壁3,4の一部には、ふかし壁8が形成されており、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持するための突っ張り支持部120と、を備えており、床ユニット11は、当該床ユニット11の下面がふかし壁8の上面に接する位置に配設されるので、ふかし壁8によって床ユニット11を補助的に支持することができる。また、ふかし壁8が床ユニット11の高さ位置の目安となるので、床ユニット11を設置する作業(突っ張る作業)が行いやすくなる。
請求項5に記載の発明は、例えば図9に示すように、請求項4に記載の部屋構造において、
前記ふかし壁8には、内部に照明器具が配置される凹部8aが設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、ふかし壁8には、内部に照明器具が配置される凹部8aが設けられているので、ふかし壁8を間接照明として使用することができる。したがって、ふかし壁8は、部屋1にユニット家具10が設置されている間は、ユニット家具10を補助的に支持するものとして使用でき、部屋1にユニット家具10を設置する前、あるいは部屋1からユニット家具10を撤去した後は、間接照明として使用できるので、ふかし壁8を有効利用することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、例えば図10に示すように、請求項4に記載の部屋構造において、
前記ふかし壁8の上面には、天板8bが設けられており、
前記床ユニット11は、当該床ユニット11の下面が前記天板8bの上面に接する位置に配設されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、ふかし壁8の上面には、天板8bが設けられているので、ふかし壁8をカウンターテーブルとして使用することができる。したがって、ふかし壁8は、部屋1にユニット家具10が設置されている間は、ユニット家具10を補助的に支持するものとして使用でき、部屋1にユニット家具10を設置する前、あるいは部屋1からユニット家具10を撤去した後は、カウンターテーブルとして使用できるので、ふかし壁8を有効利用することが可能となる。
本発明によれば、ユニット家具の使い勝手の良さを向上させることができる。
部屋に設けられたユニット家具を示す斜視図である。 ユニット家具を示す縦断面図である。 ユニット家具を示す横断面図である。 突っ張り支持部を示す縦断面図である。 変形例1:支持手段の変形例を示す縦断面図である。 変形例2:支持手段の変形例を示す縦断面図である。 変形例3:部屋構造の変形例を示す縦断面図である。 変形例4:部屋構造の変形例を示す縦断面図である。 変形例4:部屋構造の変形例を示す縦断面図である。 変形例4:部屋構造の変形例を示す縦断面図である。 変形例5:ユニット家具の変形例を示す縦断面図である。 変形例5:支持ユニットを示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。なお、以下の実施形態、変形例、及び図示例における方向は、あくまでも説明の便宜上設定したものである。
図1は、部屋1に設けられたユニット家具10の一例を示す斜視図である。
図1において符号1は、部屋を示す。この部屋1は、住宅等の建物の内部に配設されたものであり、床2(床面2)と、互いに対向する一対の壁3,4(壁面3、壁面4)と、を少なくとも備えている。また、本実施形態においては、一対の壁3,4に直交する他の壁5(壁面5)と、天井6と、を備えている。そして、これら床2と、壁3,4,5と、天井6とによって囲まれたスペースが、部屋1の部屋空間とされている。
このような部屋1の床2の上方に、ユニット家具10が設けられている。
なお、一対の壁3,4のうち一方の壁3は、ユニット家具10を前側(正面側)から見た場合において左側に位置し、他方の壁4は右側に位置している。また、他の壁5は、ユニット家具10の後側(背面側)に位置している。そのため、以下の説明では、左側に位置する壁3を左側壁3(左側壁面3)と称し、右側に位置する壁4を右側壁4(右側壁面4)と称し、後側に位置する他の壁5を後側壁5(後側壁面5)と称する。
なお、各壁面3,4,5には、壁クロス7や巾木(図示省略)、廻り縁(図示省略)等の仕上げが予め施されており、また、床面2にも、フローリング材やマット等の仕上げが予め施されている。そして、このような各壁面3,4,5及び床面2を備えた部屋1に対してユニット家具10が設けられるようになっている。そのため、ユニット家具10を部屋1内に設ける際は、このような各仕上げに傷がつかないように作業を行う必要がある。
ユニット家具10は、部屋1に設けられる家具であり、建物躯体に対して固定されていない状態となっている。すなわち、このユニット家具10は、建物躯体との機械的接合(ビス等の固定具や接着剤、各種金具等による接合)が一切無く、建物躯体に対して造り付けられてもいない状態となっている。要するに、ユニット家具10は、部屋1の床面や壁面に接してはいるものの、単に、部屋1に設けられた家具であり、いわゆる戸建て住宅や、マンション・アパート等の集合住宅、事務所・オフィスビル等の商業用建物を始めとする様々な建物の部屋に対して配置することができる。
ユニット家具10は、建物躯体に対して接合されないため、ユニット家具10が設けられる建物の構造も特に限定されない。すなわち、建物躯体は、木造でもよいし、鉄骨造、RC造、SRC造でもよく、その工法の分類(軸組工法、壁式工法、ラーメン工法等)も特に限定されるものではない。要するに、ユニット家具10と建物躯体とを接合する必要がないため、ユニット家具10と建物躯体とを接合する際の相性を考慮する必要がない。
図2は、ユニット家具10の一例を示す縦断面図であり、図3は、ユニット家具10の一例を示す横断面図である。
ユニット家具10自体は、現場で組み立てられる組立型家具であり、家具を構成する部材同士の接合には、ビス等の固定具や接着剤、各種金具等が適宜使用されているものとする。
具体的には、ユニット家具10は、図2、図3に示すように、基本構成として、床ユニット11と、床ユニット11を支持する支持手段12と、を備えている。そして、床ユニット11を境にして上下に空間10a,10bが形成されるようになっている。本実施形態において、下側空間10aは、部屋1内から使用できる低天井収納スペースとして使用され、上側空間10bは、居室として十分な天井高を有する一つの部屋として使用することが可能となっている。なお、部屋1の天井高やユニット家具10の設置高さによっては、下側空間10aを一つの部屋、上側空間10bを低天井収納スペースとして使用する場合もあるし、下側空間10a及び上側空間10bの双方を、一つの部屋又は低天井収納スペースとして使用する場合もある。
また、本実施形態におけるユニット家具10は、上記基本構成に加えて、昇降手段16(図1参照)を備えている。
床ユニット11は、床用構造材によって構成されており、上面に人が乗るのは勿論のこと、上面に重量物を置くことも可能となっている。
本実施形態における床ユニット11は、いわゆる木質パネル接着工法に用いられる木質の建築用パネルによって構成されており、ユニット家具10が設けられる建物の躯体と遜色ない構造的強度を有している。
建築用パネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填される。
なお、本実施形態においては、床用構造材(床体)として、このような木質の建築用パネルを用いるが、これに限られるものではなく、CLT(Cross Laminated Timber)等の積層材や、ツーバイフォー工法に用いられる耐力壁パネル、所定の厚み(例えば厚さ24mm以上)を有する厚物構造用合板、所定の厚みを有する一枚板等の木質系でもよく、あるいは、配筋したコンクリートパネル(RC造、S造)でもよい。
床ユニット11は、床体(床用の建築用パネル11a)によって構成されるとともに床面2の一部の上方に設けられ、左側壁面3と右側壁面4との間の間隔よりも短い幅寸法に設定されている。
床用の建築用パネル11a(以下、建築用床パネル11a)は、複数用いられており、部屋1の床面2の全体ではなく、一部の上方に、所定の高さで設けられている。本実施形態においては、下側空間10aの天井高が、0.8~1.4メートルになる高さ位置に、複数の建築用床パネル11aが設けられている。
なお、この0.8m~1.4mの天井高とは、人が下側空間10aに入り、腰を屈めるなどして何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲である。ただし、これに限られるものではなく、天井高については部屋1の天井高に応じて任意に設定してもよい。すなわち、下側空間10aの天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にするとともに、上側空間10bの天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にして、上側空間10bをロフトのように使用できるようにしてもよい。また、例えば部屋1に吹き抜けがあり、部屋1の天井高が高い場合は、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が立った姿勢で歩行・作業ができるような寸法にしてもよい。また逆に、下側空間10aと上側空間10bの双方の天井高を、人が腰を屈めた状態で歩行・作業できるような寸法にしてもよい。要するに、ユニット家具10は、あくまでも家具であるため、下側空間10a及び上側空間10bにおける上下方向の高さについては特に制限されるものではなく、任意に設定可能となっている。
建築用床パネル11a同士は、ビス、ボルト・ナット等の道具を用いて連結され、これにより、床ユニット11を構成している。
図3に示すように、床ユニット11は、前後に並ぶ2枚の建築用床パネル11a,11aを有する。本実施形態における建築用床パネル11aは、框材110と、補助桟材112と、框材110及び補助桟材112からなる枠体の上面に貼設された面材111と、を少なくとも備えて構成されている。
建築用床パネル11aは、補助桟材112が左右方向に配置される状態で、左側壁3と右側壁4との間に架け渡されている。
なお、床ユニット11を構成する建築用床パネル11aは、2枚に限定されず、1枚でもよいし、複数枚でもよい。
また、形状やサイズが異なる建築用床パネルを組み合わせて床ユニット11を構成してもよい。
支持手段12は、一対の突っ張り支持部120,120を有しており、左側壁3と右側壁4との間において左右方向に突っ張ることで、床ユニット11を支持する。これにより、床ユニット11を、所望の高さ位置に維持することができるようになっている。支持手段12における一対の突っ張り支持部120,120のうち、一方の突っ張り支持部120は、建築用床パネル11aの左端部に設けられており、他方の突っ張り支持部120は、建築用床パネル11aの右端部に設けられている。
図4は、突っ張り支持部120の一例を説明する縦断面図である。
突っ張り支持部120は、壁面3,4に対して押し当てられる当接板121と、建築用床パネル11aを構成する框材110のうち前後方向に配置された框材110に内蔵されるナット122と、当該ナット122に螺合するボルト123と、を備えている。
ボルト123は、頭部が建築用床パネル11a内に、軸部の先端部が建築用床パネル11a外に位置した状態で、框材110に内蔵されたナット122に螺合している。ボルト123の軸部の先端部は当接板121に回転自在に固定されており、ボルト123を回転させることで、ナット122が内蔵された框材110と、当接板121と、の間の距離が変化するようになっている。
ナット122が内蔵された框材110と、当接板121と、の間の距離が長くなる方向へボルト123を回転させることで、一方の突っ張り支持部120における当接板121と、他方の突っ張り支持部120における当接板121と、の間の距離も長くなる。これにより、支持手段12は、左側壁3と右側壁4との間に建築用床パネル11aを突っ張り固定することができる。
当接板121の壁面3,4に接する側の面には、ウレタンフォームやエプトシーラー等からなる滑り止め手段121aが設けられている。これにより、当接板121と壁面3,4との間に滑り止め手段121aが介在することとなる。すなわち、当接板121が滑り止め手段121aを介して壁面3,4に接することとなるので、当接板121が壁面3,4からずり落ちることを防止できる。さらに、滑り止め手段121aを設けることで、ユニット家具10(床ユニット11)と建物躯体(壁3,4)との間の振動の伝達を抑制したり、施工誤差を吸収したりすることもできる。
なお、床ユニット11の後端面に滑り止め手段121aを設けることも可能である。これにより、床ユニット11と後側壁面5との間に滑り止め手段121aが介在することとなるので、床ユニット11のずり落ちをより効果的に防止できるとともに、ユニット家具10(床ユニット11)と建物躯体(壁5)との間の振動の伝達を抑制したり、施工誤差を吸収したりすることができる。
昇降手段16は、図1に示すように、本実施形態においては床ユニット11の上面に上るための梯子である。なお、図1以外の図面では、昇降手段16の図示を省略している。
また、昇降手段16は、部屋1の床面2に対し、非固定状態で接している。一方で、この昇降手段16は、部屋1の各壁面3,4,5には接していない状態となっている。
なお、昇降手段16が、本実施形態のように部屋1の床面2とユニット家具10の上面とを接続する梯子ではなく、部屋1の床面2とユニット家具10の上面とを接続する階段やスロープ等であった場合も部屋1の床面2に対して非固定状態で接した状態であって、かつ部屋1の各壁面3,4,5には接していない状態で設けられるものとする。いずれにせよ、昇降手段16は、ユニット家具10には固定されて、ユニット家具10の一部として付属し、建物躯体である床面2に対して接しはするものの、固定されない状態で設けられる。
本実施形態において、昇降手段16(梯子)は、床ユニット11に着脱自在に固定されている。これにより、昇降手段16を使用しないときには、昇降手段16を床ユニット11から外して上側空間10b等に収納しておくができるので、乳幼児が誤って床ユニット11上に上がってしまう等の不都合を回避でき、安全性が高い。
床ユニット11の上面には、フローリング材やマット等の床面材17が設けられている。当該床面材17の前縁部は、上がり框材19aに納められている。
また、床ユニット11の前端面には幕板19bが設けられている。当該幕板19bは、床ユニット11の前端面を被覆している。
ユニット家具10の組み立て作業は、作業員によって現場で適宜判断されて進められていく。例えば、まず、支持手段12を介して建築用床パネル11aが設置されて、床ユニット11が形成される。続いて、床ユニット11の上面に床面材17が設けられるとともに、当該上面における前端部に上がり框材19aと昇降手段16を固定するための固定金具(図示省略)とが設けられる。続いて、床ユニット11の前端面に幕板19bが設けられ、最後に昇降手段16が設けられて、ユニット家具10が形成される。
なお、床ユニット11を構成する建築用パネル(各建築用床パネル)は、予め工場で製造され、現場に納品される。予め工場で製造されていれば、輸送しやすく、現場では加工等を行わずに、すぐに組み立て作業を行うことができるという利点がある。
本実施形態によれば、床2と、一対の壁3,4と、を少なくとも備えた部屋1に設けられるユニット家具10において、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、一対の壁3,4の間で突っ張って床ユニット11を支持する支持手段12と、を備えているので、床ユニット11の下面に対して立った状態に取り付けられるユニットを備える必要がない。すなわち、下側空間10a(床ユニット11と床2との間の空間)への出入口の開口幅を狭める原因となるユニットを備える必要がないので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、各変形例において、上述の説明と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔変形例1〕
図5は、支持手段12の変形例を示す縦断面図である。
本変形例の支持手段12は、一対の突っ張り支持部120A,120Aを有している。この突っ張り支持部120Aは、壁面3,4に対して押し当てられる当接板121と、建築用床パネル11aを構成する框材110のうち前後方向に配置された框材110を貫通するボルト123Aと、当該ボルト123Aに螺合するナット122Aと、を備えている。
ボルト123Aは、頭部が当接板121に回転不能に固定されており、軸部が框材110を回転自在に貫通している。ナット122Aは、建築用床パネル11a内において、ボルト123Aと螺合しており、ナット122Aを回転させることで、ボルト123Aが貫通している框材110と、当接板121と、の間の距離が変化するようになっている。
ボルト123Aが貫通する框材110と、当接板121と、の間の距離が長くなる方向へナット122Aを回転させることで、一方の突っ張り支持部120Aにおける当接板121と、他方の突っ張り支持部120における当接板121と、の間の距離も長くなる。これにより、本変形例の支持手段12は、左側壁3と右側壁面4との間に建築用床パネル11aを突っ張り固定することができる。
〔変形例2〕
図6は、支持手段12の変形例を示す縦断面図である。
支持手段12が備える一対の突っ張り支持部は、一方の突っ張り支持部と他方の突っ張り支持部とが同一のものに限定されない。すなわち、支持手段12は、第一突っ張り支持部と、第一突っ張り支持部とは異なる第二突っ張り支持部と、を有するものであってもよい。
例えば、第一突っ張り支持部が、突っ張り支持部120(図4参照)である場合、第二突っ張り支持部は突っ張り支持部120A(図5(b)参照)であってもよい。
また、例えば図6に示すように、第一突っ張り支持部は、ボルト及びナットを有する突っ張り支持部120(あるいは突っ張り支持部120A)であり、第二突っ張り支持部は、付勢手段を有する突っ張り支持部120Bであってもよい。
突っ張り支持部120Bは、壁面3,4に対して押し当てられる当接板121と、当接板121を建築用床パネル11aから離れる方向に付勢するバネ124と、を備えている。
〔変形例3〕
図7は、ユニット家具10の変形例を示す縦断面図である。
本変形例のユニット家具10は、床ユニット11及び支持手段12に加えて、複数の吊棚ユニット13を備えている。
本変形例のユニット家具10は、例えば、まず、吊棚ユニット13を壁面3,4に取り付けて、次いで、左側壁面3に取り付けられた吊棚ユニット13に建築用床パネル11aの左端部を載せるとともに、右側壁面4に取り付けられた吊棚ユニット13に当該建築用床パネル11aの右端部を載せて、その状態で、当該建築用床パネル11aに取り付けられている支持手段12を左右方向に突っ張るようになっている。これにより、吊棚ユニット13が建築用床パネル11aの配設位置の目安となるので、支持手段12によって壁3,4間に床ユニット11を突っ張り固定する作業を楽に行うことができる。また、床ユニット11を突っ張り固定した後は、吊棚ユニット13によって床ユニット11を補助的に支持することができる。
本変形例によれば、ユニット家具10は、部屋1の壁3,4に設置される吊棚ユニット13を備えており、吊棚ユニット13は、当該吊棚ユニット13の上面が床ユニット11の下面に接する位置に配設されるので、吊棚ユニット13によって床ユニット11を補助的に支持することができる。また、吊棚ユニット13を床ユニット11よりも先に設置することで、吊棚ユニット13が床ユニット11の高さ位置の目安となるので、床ユニット11を設置する作業(突っ張る作業)が行いやすくなる。
〔変形例4〕
図8は、部屋構造の変形例を示す縦断面図である。
本変形例の部屋1においては、左側壁3の一部にふかし壁8が形成されているとともに、右側壁4の一部にふかし壁8が形成されている。ふかし壁8の高さ寸法は、ふかし壁8の上面が、床ユニット11の下面に接するような寸法に設定されている。
本変形例においては、ユニット家具10は、例えば、左側のふかし壁8に建築用床パネル11aの左端部を載せるとともに、右側のふかし壁8に当該建築用床パネル11aの右端部を載せて、その状態で、当該建築用床パネル11aに取り付けられている支持手段12を左右方向に突っ張るようになっている。これにより、ふかし壁8が建築用床パネル11aの配設位置の目安となるので、支持手段12によって壁3,4間に床ユニット11を突っ張り固定する作業を楽に行うことができる。また、床ユニット11を突っ張り固定した後は、ふかし壁8によって床ユニット11を補助的に支持することができる。
なお、例えば図9に示すように、部屋1には、ふかし壁8を利用した間接照明が設けられていてもよい。具体的には、例えば、ふかし壁8の上端部に、電球等の照明器具の収納スペースとして、上向きに開口する凹部8aが設けられていてもよい。この場合、照明器具を外した状態で、ユニット家具10を設置することが好ましい。
また、例えば図10に示すように、部屋1には、ふかし壁8を利用したカウンターテーブルが設けられていてもよい。具体的には、ふかし壁8の上面に天板8bが設けられていてもよい。
また、部屋1の壁3,4の一部に腰壁が設けられていてもよい。この場合には、左右の腰壁に建築用床パネル11aの左右の端部を載せて、その状態で、当該建築用床パネル11aに取り付けられている支持手段12を左右方向に突っ張ることで、壁3,4間に床ユニット11を突っ張り固定する作業を楽に行うことができるとともに、腰壁によって床ユニット11を補助的に支持することが可能となる。
また、部屋1の壁3,4に手摺が設置されていてもよいし、部屋1の床2の壁3,4際に手摺が設置されていてもよい。この場合には、左右の手摺に建築用床パネル11aの左右の端部を載せて、その状態で、当該建築用床パネル11aに取り付けられている支持手段12を左右方向に突っ張ることで、壁3,4間に床ユニット11を突っ張り固定する作業を楽に行うことができるとともに、手摺によって床ユニット11を補助的に支持することが可能となる。
本変形例によれば、床3と、壁3,4と、を少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、ユニット家具10が設けられる部屋構造において、壁3,4の一部には、ふかし壁8が形成されており、ユニット家具10は、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床ユニット11を支持するための突っ張り支持部120と、を備えており、床ユニット11は、当該床ユニット11の下面がふかし壁8の上面に接する位置に配設されるので、ふかし壁8によって床ユニット11を補助的に支持することができる。また、ふかし壁8が床ユニット11の高さ位置の目安となるので、床ユニット11を設置する作業(突っ張る作業)が行いやすくなる。
また、ふかし壁8に、内部に照明器具が配置される凹部8aを設けてもよい。すなわち、ふかし壁8は間接照明として使用するためのものであってもよい。この場合、ふかし壁8は、部屋1にユニット家具10が設置されている間は、ユニット家具10を補助的に支持するものとして使用でき、部屋1にユニット家具10を設置する前、あるいは部屋1からユニット家具10を撤去した後は、間接照明として使用できるので、ふかし壁8を有効利用することが可能となる。
また、ふかし壁8の上面に、天板8bを設けてもよい。すなわち、ふかし壁8はカウンターテーブルとして使用するためのものであってもよい。この場合、ふかし壁8は、部屋1にユニット家具10が設置されている間は、ユニット家具10を補助的に支持するものとして使用でき、部屋1にユニット家具10を設置する前、あるいは部屋1からユニット家具10を撤去した後は、カウンターテーブルとして使用できるので、ふかし壁8を有効利用することが可能となる。
〔変形例5〕
図11は、ユニット家具10の変形例を示す縦断面図であり、図12は、支持ユニット14の一例を示す斜視図である。
本変形例のユニット家具10は、床ユニット11と、床ユニット11を支持する一対の支持ユニット14,14と、を備えている。
支持ユニット14は、支持手段12と、略長方形フレーム状の支持フレーム140と、を有している。すなわち、支持ユニット14は、一対の突っ張り支持部120,120を備えており、床2と天井6との間において上下方向に突っ張ることで、床ユニット11を支持する。
支持フレーム140は、前後方向に沿って長尺な一対の横フレーム材141,141と、上下方向に沿って長尺な一対の縦フレーム材142,142と、一対の縦フレーム材142,142間に架け渡されるアングル材143と、を備えて構成されている。支持手段12における一対の突っ張り支持部120,120のうち、一方の突っ張り支持部120は、上側の横フレーム材141に取り付けられており、他方の突っ張り支持部120は、下側の横フレーム材141に取り付けられている。すなわち、横フレーム材141には、突っ張り支持部120のナット122が内蔵されており、当該ナット122に螺合するボルト123を回転させることで、横フレーム材141と、当接板121と、の間の距離が変化するようになっている。これにより、支持手段12は、床2と天井6との間に支持フレーム140を突っ張り固定することができる。
建築用床パネル11aは、左側壁3の壁際に突っ張り固定されている支持フレーム140におけるアングル材143と、右側壁4の壁際に突っ張り固定されている支持フレーム140におけるアングル材143と、の間に架け渡されて固定されている。すなわち、床ユニット11は、一対の支持ユニット14,14間に架け渡されて固定されている。
本変形例によれば、床2と、天井6と、を少なくとも備えた部屋1に設けられるユニット家具10において、床2の一部の上方に配置される床ユニット11と、床2と天井6との間で突っ張って床ユニット11を支持する支持ユニット14と、を備えているので、床ユニット11の下面に対して立った状態に取り付けられるユニットを備える必要がない。すなわち、下側空間10a(床ユニット11と床2との間の空間)への出入口の開口幅を狭める原因となるユニットを備える必要がないので、下側空間10aへ出入りしやすく、使い勝手が良い。
1 部屋
2 床
3 壁
4 壁
6 天井
8 ふかし壁
8a 凹部
8b 天板
10 ユニット家具
11 床ユニット
12 支持手段
13 吊棚ユニット
14 支持ユニット
120 突っ張り支持部

Claims (6)

  1. 床と、一対の壁と、を少なくとも備えた部屋に設けられるユニット家具において、
    前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、
    前記一対の壁の間で突っ張って前記床ユニットを支持する支持手段と、を備えることを特徴とするユニット家具。
  2. 床と、天井と、を少なくとも備えた部屋に設けられるユニット家具において、
    前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、
    前記床と前記天井との間で突っ張って前記床ユニットを支持する支持ユニットと、を備えることを特徴とするユニット家具。
  3. 請求項1又は2に記載のユニット家具において、
    前記部屋の壁に設置される吊棚ユニットを更に備え、
    前記吊棚ユニットは、当該吊棚ユニットの上面が前記床ユニットの下面に接する位置に配設されることを特徴とするユニット家具。
  4. 床と、壁と、を少なくとも備えて部屋空間が形成され、かつ、ユニット家具が設けられる部屋構造において、
    前記壁の一部には、ふかし壁が形成されており、
    前記ユニット家具は、前記床の一部の上方に配置される床ユニットと、前記床ユニットを支持するための突っ張り支持部と、を備えており、
    前記床ユニットは、当該床ユニットの下面が前記ふかし壁の上面に接する位置に配設されることを特徴とする部屋構造。
  5. 請求項4に記載の部屋構造において、
    前記ふかし壁には、内部に照明器具が配置される凹部が設けられていることを特徴とする部屋構造。
  6. 請求項4に記載の部屋構造において、
    前記ふかし壁の上面には、天板が設けられており、
    前記床ユニットは、当該床ユニットの下面が前記天板の上面に接する位置に配設されることを特徴とする部屋構造。
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