JP6339856B2 - 階段 - Google Patents

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Description

本発明は、階段に関し、特に、ささら桁部を備える階段に関するものである。
従来から、段板の幅方向側面を覆わない力桁形式とし、蹴込み板を設けず、更に、手摺を桟材又は透視性のあるパネル材で構成する階段が知られている。このような階段としては、特許文献1に、スチール製の中空角材などで形成されるささら桁、及び、スチール製などの段板支持プレートと合板などで形成される段板カバーとからなる段板、を有する階段が開示されている。
特開2006−009358号公報
ところで、都市部に建設される狭小建物において開放感を得る為の工夫として、階段を間仕切り壁等で囲わないで視線が抜けるようにすることがある。特許文献1に開示の階段では、このような工夫を施すことによって、階段を側面から見た際に開放感のある構成とすることができる。しかし、この階段を正面から見た際には、中空角材が目につきやすく、段板や他の内装材とのミスマッチによる美観への影響、及び奥行き方向の開放感への影響が大きくなるという問題がある。
特に、工業化住宅などの、部材が規格化されている建物の場合、美観への影響を軽減するために仕上げ(例えば色など)のバリエーションを多く持たせると、高コスト化するおそれや、管理の手間が増大するおそれがある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、外観の意匠性を損なうことなく、正面から見た際に奥行き方向の開放感が得られる階段を提供することである。
本発明の一態様としての階段は、段板部材と、前記段板部材を支持する荷重支持部材と、備え、前記荷重支持部材は、前記段板部材が固定された段板支持部と、前記段板支持部の幅方向の中央部を鉛直方向下方から支持する一対のささら桁部と、を備え、前記ささら桁部の鉛直方向下端部には、前記ささら桁部を建物の躯体又は基礎梁に固定する固定部が設けられており、前記固定部は、前記躯体又は前記基礎梁よりも鉛直方向において上方に位置する床仕上げ面よりも、下方に位置することを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記段板支持部は、前記一対のささら桁部それぞれに対して溶接により接合されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記段板部材及び当該段板部材が固定される前記段板支持部は、それぞれ複数設けられており、前記段板部材は、前記段板支持部の上面に載置される矩形板状の段板部と、前記段板部の奥行き方向の後端部から鉛直方向上方に起立した矩形板状の起立部と、を備え、前記複数の段板部材のうち1つの第1段板部材の前記起立部の上端と、前記第1段板部材よりも1つ上段に位置する第2段板部材の下端及び前記第2段板部材が固定される段板支持部の下端との間には、間隙が形成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記間隙は、蹴上寸法の半分以下であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記起立部の背面は、前記ささら桁部の鉛直方向の上側の長辺における鉛直部に当接していることが好ましい。
本発明によると、外観の意匠性を損なうことなく、正面から見た際に奥行き方向の開放感が得られる階段を提供することができる。
本発明の一実施形態としての階段を示す斜視図である。 図1に示す階段を正面から見た立面図である。 図1に示す階段を側面から見た立面図である。 図1に示す階段における荷重支持部材を示す斜視図である。 図5a及び図5bは、図1に示す階段の鉛直方向の下端部の取り付け詳細を示す詳細図である。 図6a及び図6bは、図1に示す階段の鉛直方向の上端部の取り付け詳細を示す詳細図である。
以下、本発明に係る階段の1つの実施形態としての階段1について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、鉄骨造の軸組を有する建物(住宅)内に設置された階段1の斜視図である。図2は、階段1を正面から見た立面図である。図3は、階段1を側面から見た立面図である。図4は、階段1の荷重支持部材3の斜視図である。図5a及び図5bは、階段1の鉛直方向Aの下端部と躯体との取り付け詳細を示す詳細図である。図6a及び図6bは、階段1の鉛直方向Aの上端部と躯体との取り付け詳細を示す詳細図である。なお、図5a及び図6aは、階段1を正面側から見た場合の詳細図であり、図5b及び図6bは、階段1を側面側から見た場合の詳細図である。
図1〜図6に示すように、階段1は、複数の段板部材2と、複数の段板部材2を支持する荷重支持部材3と、を備え、建物の階層間を接続している。本実施形態の階段1は、建物の1階と2階とを接続する階段であり、階段1の鉛直方向A下端側は、建物の躯体を支持しその荷重を地盤に伝達するコンクリート基礎梁4に固定されると共に、階段1の鉛直方向A上端側は、建物の躯体としての鉄骨梁5に固定されることにより、階段1の位置が固定されている。また、階段1は、幅方向Cの一端部に、手摺部21を有する手摺壁20を備え、階段1の段板部材2及び荷重支持部材3は、幅方向Cにおいて、手摺壁20と、内壁30と、に挟まれている。なお、図2、図3には、階段1に加えて、階段1が固定されるコンクリート基礎梁4などを併せて示す。また、図1では、説明の便宜上、階段1の手摺壁20、及び内壁30を二点鎖線で示し、図2、図3、図5においても、手摺壁20を二点鎖線により示している。
段板部材2は、図1〜図3に示すように、踏み面を有する矩形板状の段板部6と、この段板部6の奥行き方向(階段1の奥行き方向Bと同じ方向)の後端部から連続して鉛直方向A上方に起立した矩形板状の起立部7と、を備える。別の言い方をすれば、段板部材2は、横断面(幅方向Cに直交する断面)形状が略L字形状を有している。段板部6は、荷重支持部材3のうち後述する段板支持部8の上面11(図4等参照)に載置される。起立部7は、荷重支持部材3のうち後述するささら桁部9の鉛直方向Aの上側の長辺12における鉛直部15(図4等参照)に当接するように配置され、階段1の蹴込み板として機能する。なお、段板部材2は集成材などの木質系材料で形成されている。
荷重支持部材3は、図2〜図5に示すように、鋼板で形成され、段板部材2が載置されると共に段板部材2が固定される段板支持部8と、鋼板で形成され、この段板支持部8の幅方向Cの中央部10を鉛直方向A下方から支持する一対のささら桁部9と、を備える。
段板支持部8は、段板部材2の設置数に対応して複数(本実施形態では13個)設けられており、各段板部材2は、各段板支持部8の上面11に載置されると共に、各段板支持部8の鉛直方向A下方から螺入されたビスやボルト等の締結手段により、各段板支持部8に対して固定される。段板支持部8は、図4に示すように、段板部材2が載置される部分に折り曲げ加工が施されていない矩形板状の鋼板で形成されている。そして段板支持部8は、一対のささら桁部9間に架け渡されて、一対のささら桁部9それぞれに対して固定されている。なお、段板部材2が載置される部分に折り曲げ加工が施されていない鋼板としては、図4に示すような、折り曲げ加工が全く施されていない単純な平板状の鋼板に限られるものではなく、例えば、後述するフランジ部26(図2、図5参照)が付設されている一部の段板支持部8のような、段板部材2が載置される部分以外の位置である、段板部材2の段板部6の下面が接触しない位置に他部材の接合部を形成するための折り曲げ加工が施されている鋼板であってもよい。但し、フランジ部26の位置は、段板部材2の起立部7によって正面方向から視認されない、あるいは視認されにくい位置とすることが好ましい。
一対のささら桁部9は、図3に示すように、1階から2階に向かって斜めに延在しており、一対のささら桁部9の鉛直方向Aの上側の長辺12に複数の段板支持部8が載置されることにより、段板支持部8及び段板支持部8に載置された段板部材2を支持している。階段1は、一対のささら桁部9の鉛直方向Aの下端部がコンクリート基礎梁4にネジにより固定されると共に、一対のささら桁部9の鉛直方向Aの上端部が鉄骨梁5にボルト及びナットにより固定されることにより、位置が固定される。この詳細は後述する(図5、図6参照)。なお、「ささら桁部9の鉛直方向Aの上側の長辺12」とは、さらら桁部9の鉛直方向A上側に形成された階段状の端面を意味するものである。
また、一対のささら桁部9それぞれは、図2、図3に示すように、折り曲げ加工が施されていない、長尺な平板状の鋼板で形成されている。一対のささら桁部9は、図2に示すように、鋼板の厚み方向を幅方向Cとして、鉛直平面である側面13同士が幅方向Cにおいて対向するように、平行に配置されている。更に、図3に示すように、一対のささら桁部9の鉛直方向Aの上側の長辺12は、階段1を側面から見た場合に、水平方向に延在する水平部14と、鉛直方向に延在する鉛直部15と、を備える。段板支持部8は、鋼板の厚み方向を鉛直方向Aとして、一対のささら桁部9間に架け渡され、各ささら桁部9の水平部14上にその上面11が水平となるように設置され接合されている。なお、上述した段板部材2の段板部6は、段板支持部8の上面11に載置され、段板部材2の起立部7は、その奥行き方向Bの背面(後端側の面)が、長辺12の鉛直部15に当接するように配置される。
更に、一対のささら桁部9は、段板支持部8の幅方向Cの中央部10を鉛直方向A下方から支持する。具体的には、図2に示すように、一対のささら桁部9が、階段1を正面から見た場合に、段板支持部8の幅方向Cの中心近傍である中央部10に位置し、段板支持部8は、図3に示すように、一対のささら桁部9の水平部14上に設置されることにより、一対のささら桁部9により支持されている。
ここで、ささら桁部9は、図2に示すように、幅方向Cの寸法(厚み)が12mmの平板状の鋼板であり、この幅は、段板部材2及び段板支持部8の幅方向Cの寸法と比較して非常に小さい(薄い)。そのため、ささら桁部9を階段1の正面から見た場合、ささら桁部9は、階段1の蹴込み部分において長辺12の鉛直部15のみが視認され、背後の空間の視認を妨げにくいので、階段1の奥行き方向Bの開放感を邪魔しない。また、階段1を斜め方向から見た場合(階段1を正面と側面との間の位置から見た場合)であっても、ささら桁部9が、幅方向Cにおいて、段板支持部8の端部16(本実施形態では段板部材2の端部近傍でもある)には位置せず、段板支持部8の中央部10(本実施形態では段板部材2の中央部でもある)に位置しているため、一対のささら桁部9が視認されにくい。これにより、ささら桁部9が、たとえ、段板部材2などの仕上げ材や階段1近傍の他の内装材と質感の異なる仕上げ(例えば、鋼板のささら桁部9に対し、段板部材2の仕上げが木質調である場合など)であったとしても、階段1の美観を損ねにくい構成とすることができる。
段板支持部8は、一対のささら桁部9それぞれに対して溶接(本実施形態では隅肉溶接)により接合され、一対のささら桁部9に対して固定されている。段板支持部8と一対のささら桁部9との接合は、溶接に限られるものではなく、例えば、ボルト及びナットなどの締結手段による接合も可能である。但し、本実施形態のように、段板支持部8と一対のささら桁部9とを溶接により接合することにより、ボルト及びナットによる接合と比較して、段板支持部8と一対のささら桁部9との一体性が高まることで、荷重支持部材3の構造体としての剛性が高まり、構造安定性を向上させることができる。また、ボルト及びナットによる接合の場合、接合部において部材どうしがずれて不快な軋み音が発生するおそれがあるが、溶接による接合の場合、接合部でのずれが生じないので軋み音が発生することがない。更に、接合片や接合部材などが必要なくなれば、階段1を構成する部品点数を低減することができると共に、上述したように、溶接によって構造安定性が向上するため、例えば段板支持部8の鋼板の厚みをボルト及びナット接合の場合と比較して薄くできるなど、よりシンプルで洗練された意匠性に優れた荷重支持部材3の構成を実現することができる。また、段板支持部8の厚みを薄くすることにより、階段1の奥行き方向Bの開放感を一層強調することができる。
なお、本実施形態では、段板部材2の幅方向Cにおける幅が800mm程度であるのに対して、各ささら桁部9の幅方向Cにおける幅(厚み)が12mm、段板支持部8の鉛直方向Aの厚みが6mmである。また、幅方向Cにおいて、各ささら桁部9が段板支持部8を鉛直方向A下方から支持する位置、すなわち、階段1を正面から見た場合の各ささら桁部9の幅方向Cにおける位置は、段板支持部8の幅方向Cの中心から100mm離隔した位置である。つまり、本実施形態では、一対のささら桁部9の幅方向Cの中心線間の距離は200mmである。
また、段板支持部8は、図4に示すように、段板部材2が載置される部分に折り曲げ加工が施されていない矩形板状の鋼板で形成されているため、段板支持部8の上面11全領域が段板部材2の下面と面接触して段板部材を支持する。上述した特許文献1のような、段板部材としての段板カバーが係合溝を有する構成の場合、係合溝により断面欠損が生じて強度が低下するので、段板カバーの鉛直方向Aにおける厚みを全体的に大きくしたり高強度の材料を用いたりせざるを得ないことがある。これに対して、本実施形態の段板部材2に断面欠損が生じないので、全体の厚みを小さくしたり低強度の材料を用いたりすることができる。従って、仕上げ材としての段板部材2の鉛直方向Aにおける厚みや材質について、バリエーションを増やすことが容易となる。
ここで、本実施形態のささら桁部9は、ささら桁部9を側面から見た場合に、鉛直方向Aの上側の長辺12に水平方向に延在する水平部14と、鉛直方向に延在する鉛直部15と、を備える形状であるが(図3等参照)、このような形状に限られるものではなく、例えば、側面から見た場合に、水平方向に延在する水平部と、鉛直方向に対して傾斜した傾斜部と、でささら桁部の鉛直方向上側の長辺を構成してもよい。
段板支持部8をささら桁部9の水平部14に溶接により接合することで薄板の鋼板により構成され幅方向Cに変形しやすいささら桁部9の剛性を補うことができ、ささら桁部の波打ちを抑制することができる。
また、本実施形態では、複数の段板部材2のうちの任意の1つである第1段板部材2aの起立部7の上端と、第1段板部材2aよりも1つ上段に位置する第2段板部材2bの下端としての下面及び第2段板部材2bが固定される段板支持部8の下端としての下面とは離隔されており、これらの間には間隙が形成されている(図2等参照)。また、本実施形態の段板部材2における起立部7は、鉛直方向Aにおける長さが、蹴上げ寸法の半分以下となるように構成されている。
起立部7を設けることにより、階段1上で足を滑らせ段板部材2間の隙間から足がすり抜けてしまうことや、乳幼児が段板部材2間の隙間からすり抜けて落下してしまうことを抑制することができる。また、図2に示すように、本実施形態の一対のささら桁部9は、段板支持部8の幅方向Cの中央部10に位置すると共に、奥行き方向Bにおいて段板部材2の背面近傍に長辺12の鉛直部15が位置しているため、居住者は、階段1を昇る際に深く踏み込ことでささら桁部9の幅(厚み)の小さな鉛直部15につま先をぶつけるおそれがあるが、起立部7を設けることにより、居住者のつま先は起立部7の広い面にぶつかるので鉛直部15にぶつける場合に比べて痛みを低減させることができる。また、起立部7の背面が鉛直部15に当接しているので、鉛直部15が片持ち状の起立部7に作用する水平方向のせん断力や曲げモーメントに対する補強部材として機能する。従って、段板部材2における段板部6と起立部7との接合を強固なものとする必要がなく、製造コストを低減させることができ、段板部材2の材質や材厚の選択肢を広げることもできる。また、起立部7の鉛直方向Aの上方には、上述したように隙間が設けられているため、階段1の奥行き方向Bにおける開放感についても維持することができる。なお、本実施形態の隙間は、鉛直方向Aにおいて110mm以下となるように設定されている。
次に、階段1と、コンクリート基礎梁4との接合の詳細について説明する。図5a及び図5bに示すように、ささら桁部9の鉛直方向A下端部には、ささら桁部9をコンクリート基礎梁4に固定する固定部としての第1固定部17が設けられている。第1固定部17は、一対のささら桁部9と一体で形成される、水平面を有する平板状の台座であり、第1固定部17は、ネジやビスやボルトなどの締結手段により、コンクリート基礎梁4と接合される。
第1固定部17は、コンクリート基礎梁4よりも鉛直方向Aにおいて上方に位置する床仕上げ面18よりも、下方に位置しており、床仕上げ面18から露出しない構成となっている。このような構成とすることにより、第1固定部17が露わにならないため、階段1をシンプルな外観に構成することができる
次に、階段1と、建物の躯体としての鉄骨梁5との接合の詳細について説明する。図6a及び図6bに示すように、ささら桁部9の鉛直方向A上端部には、ささら桁部9をH形鋼からなる鉄骨梁5に固定する固定部としての第2固定部19が設けられている。第2固定部19は、一対のささら桁部9と一体で形成される、鉛直平面を有する平板状の台座であり、第2固定部19は、ボルト等の締結手段により、鉄骨梁5と接合される。
ここで、図1に示すように、階段1の段板部材2及び荷重支持部材3(図2〜図4参照)は、幅方向Cの両側を手摺壁20と内壁30とに挟まれている。本実施形態の手摺壁20は、手摺部21と、この手摺部21が設けられた壁部22と、を備え、壁部22は、段板部材2に固定されて鉛直方向Aに延在する補強部材23としての支柱状の補強金物を内包している。この補強部材23は、図3、図5に示すように、隣接する2つの段板支持部8の間で延在し、これら2つの段板支持部8に対してビスやボルトなどの締結手段により固定される基端部24と、この基端部24に対して例えばビスやボルトなどの締結手段や溶接等により固定され、基端部24よりも鉛直方向Aの上方に延在する延在部25と、を備える。また、図2、図5に示すように、基端部24が締結される2つの段板支持部8のうちの下方側の段板支持部8における、奥行き方向Bの後端であって、かつ、幅方向Cの端部には、水平面である上面11から鉛直方向Aに連続して延びるフランジ部26が付設されている。図5に示すように、補強部材23の基端部24のうち鉛直方向Aの下端側は、このフランジ部26の背面に接触し、締結手段により固定される。また、図5に示すように、基端部24のうち鉛直方向Aの上端側は、フランジ部26が付設されている段板支持部8よりも1段上に位置する段板支持部8の下面と接触し、締結手段により固定される。なお、図4に示す荷重支持部材3は、フランジ部26が省略されて描かれている。
壁部22は、補強部材23の周囲に取り付けられる下地枠体と、この下地枠体の外側に取り付けられる石膏ボードと、を備える。壁部22の鉛直方向Aの下端部は、鉛直方向Aにおいて、床仕上げ面よりも下方であって、コンクリート基礎梁4上端よりも上方に位置する、床スラブあるいはモルタル等からなる床下地層に固定されている。
本実施形態の階段1は、一対のささら桁部9と段板支持部8とが溶接により接合されて一体となった荷重支持部材3を構造体としており、手摺壁20がなくても階段1として十分な強度を有するものである。従って、例えば、本実施形態の手摺壁20を取り除くことも可能である。このような構成とすることにより、奥行き方向Bのみならず、幅方向Cにおける開放感をも持たせた階段とすることができる。また、幅方向Cの開放感を実現する手段としては、手摺壁を設けない構成とすることに限られるものではなく、例えば、手摺壁の石膏ボード等の代わりにガラス板を設けて、奥行き方向B及び幅方向Cにおける開放感を持たせた構成とすることもできる。なお、幅方向Cにおいて、階段1と、内壁30との間には空隙が形成されており、構造的に互いに分離されている。また、段板部材2の奥行き方向Bの寸法が、段板支持部8の奥行き方向Bの寸法よりも大きく構成されると共に、段板部材2の幅方向Cの寸法が、段板支持部8の幅方向Cの寸法よりも大きく構成されている。
本実施形態の階段1を備える建物の施工法の一例としては、一対のささら桁部9及び複数の段板支持部8を備える荷重支持部材3を、製造工場等で事前に組み立てておき、躯体工事の際にこの荷重支持部材3を建築現場に搬入して建物内にセットし、次いで、建物内部の木工事や仕上げ工事を行い、その後に、段板支持部8上に段板部材2を載置し固定する方法が考えられる。このような施工法によれば、段板部材2を段板支持部8に載置するのが、例えば内壁30に仕上げを施した後であるため、段板部材2が存在することによる内壁30の施工性の悪化を解消することができ、更には段板部材2を養生する手間も省くことができる。
また、段板部材2の取り付けられていなくとも、荷重支持部材3のみで昇降は可能であるので、仮設の昇降手段を別途設けることなく、スムーズに工事を進めることができる。また、段板支持部8と段板部材2とをビスやボルト等の締結手段で締結する際に、作業者が脚立等を使用することなく、下段の起立部7の上方の隙間を利用して、上段の段板支持部8と段板部材2との締結作業を行うことができる。
本発明に従う階段は、本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば、本実施形態の階段1は、1階と2階との間に設けられたものを示すが、これに限られるものではなく、他の階層間に設ける構成とすることもできる。その際には、荷重支持部材3を、鉛直方向Aにおいて荷重支持部材3の下方側に位置する躯体及び上方側に位置する躯体にそれぞれ固定することにより、荷重支持部材3の位置を固定すればよい。また、本実施形態の段板部材2及び段板支持部8は、鉛直方向A上方から見た場合に、略長方形状の外形輪郭を有するが、この形状に限られるものではなく、例えば、楕円形状など、階段を設置する環境、用途、デザイン等に応じて適宜変更することができる。更に、本実施形態では、幅方向Cにおける段板部材2の中心位置と、幅方向Cにおいて段板支持部8の中心位置とが略一致した構成であるが、このような構成に限られるものではなく、例えば、幅方向Cにおける段板部材の中心位置を、幅方向Cにおける段板支持部8の中心位置からずらすなど、階段を設置する環境、用途、デザイン等に応じて適宜変更することができる。
本発明は、階段に関し、特に、ささら桁部を備える階段に関するものである。
1:階段
2:段板部材
2a:第1段板部材
2b:第2段板部材
3:荷重支持部材
4:コンクリート基礎梁
5:鉄骨梁
6:段板部
7:起立部
8:段板支持部
9:ささら桁部
10:段板支持部の幅方向の中央部
11:段板支持部の上面
12:ささら桁部の鉛直方向上側の長辺(階段状の端面)
13:ささら桁部の側面
14:水平部
15:鉛直部
16:段板支持部の幅方向の端部
17:第1固定部(固定部)
18:床仕上げ面
19:第2固定部(固定部)
20:手摺壁
21:手摺部
22:壁部
23:補強部材
24:基端部
25:延在部
26:フランジ部
30:内壁
A:鉛直方向
B:奥行き方向
C:幅方向

Claims (5)

  1. 段板部材と、
    前記段板部材を支持する荷重支持部材と、備え、
    前記荷重支持部材は、前記段板部材が固定された段板支持部と、前記段板支持部の幅方向の中央部を鉛直方向下方から支持する一対のささら桁部と、を備え
    前記ささら桁部の鉛直方向下端部には、前記ささら桁部を建物の躯体又は基礎梁に固定する固定部が設けられており、
    前記固定部は、前記躯体又は前記基礎梁よりも鉛直方向において上方に位置する床仕上げ面よりも、下方に位置することを特徴とする階段。
  2. 前記段板支持部は、前記一対のささら桁部それぞれに対して溶接により接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の階段。
  3. 前記段板部材及び当該段板部材が固定される前記段板支持部は、それぞれ複数設けられており、
    前記段板部材は、前記段板支持部の上面に載置される矩形板状の段板部と、前記段板部の奥行き方向の後端部から鉛直方向上方に起立した矩形板状の起立部と、を備え、
    前記複数の段板部材のうち1つの第1段板部材の前記起立部の上端と、前記第1段板部材よりも1つ上段に位置する第2段板部材の下端及び前記第2段板部材が固定される段板支持部の下端との間には、間隙が形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の階段。
  4. 前記間隙は、蹴上寸法の半分以下であることを特徴とする、請求項3に記載の階段。
  5. 前記起立部の背面は、前記ささら桁部の鉛直方向の上側の長辺における鉛直部に当接していることを特徴とする、請求項3又は4に記載の階段。
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