JP4011191B2 - 採光階段 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば住宅などにおいて用いられる採光階段に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、2階建て、3階建ての戸建て住宅において、階段は、階下と階上を連絡する手段として必須のものであるが、階段は、光を遮り、階段の背後を暗くしてしまう問題がある。そのため、従来より、蹴込み板が省略されて蹴込み部分が開放され、段板間を通じて採光されるようになされた、木製の、いわゆるオープン階段が用いられることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オープン階段は、階段の背後を明るくすることができる反面、階段の背後から段板間を通じて向こう側を見通せてしまい、階段を利用する者のプライバシーが傷つけられることがある。また、このように段板間を通じて階段の背後を見通せてしまうために、階段裏側の空間的スペースを、採光により明るいにもかかわらず、有効利用しにくく、単なる空きスペースとされていまうことが多いという問題もある。
【0004】
本発明は、上記のような従来の欠点を解消し、階段の背後を明るくすることができ、しかも、階段を昇降する者のプライバシーを守ることができ、採光により明るい階段裏側のスペースを有効利用することができる採光階段を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなり、該蹴込み板を通じて階上から階下に採光されるものとなされていることを特徴とする採光階段によって解決される。
【0006】
即ち、この採光階段は、従来のオープン階段と同様に、段板間、即ち透光性の蹴込み板を通じて光が行来され、採光性に優れて階段の背後を明るくすることができる。しかも、この蹴込み板は、透光性を有するものでありながら、目隠しの機能をも併せ持つものであるから、段板間を通じて向こう側を見通せず、従って、階段を利用する者のプライバシーを守ることができ、また、採光により明るい階段裏側のスペースを有効利用することができる。
【0007】
また、段板間の蹴込み部分が開放されると共に、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板にてカバーされ、該段裏プレートを通じて階上から階下に採光されるものとなされていることを特徴とする採光階段によっても解決される。
【0008】
即ち、この採光階段では、段板間の開放された蹴込み部分及び透光性の段裏プレートを通じて光が行来され、採光性に優れて階段の背後を明るくすることができる。しかも、この段裏プレートは、透光性を有するものでありながら、目隠しの機能をも併せ持つものであるから、段板間を通じて階段の背後を見通せず、従って同様に、階段を利用する者のプライバシーを守ることができ、また、採光により明るい階段裏側のスペースを有効利用することができる。
【0009】
また、蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなると共に、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板にてカバーされ、蹴込み板及び段裏プレートを通じて階上から階下に採光されるものとなされ、かつ、内部に発光体が備えられた構成とすることにより、例えば夜間などにおいて、発光体を発光させることで、階段の蹴込み板や段板を明るくでき、足元を照らして、階段を踏み外すことなく、安全に昇っていくことができ、同時に、階段の背後も明るく照らすことができる。しかも、発光体は、階段の正面側からは蹴込み板にて隠蔽され、また、階段の裏側からは段裏プレートに隠蔽され、そのため、外部から直接に視認されず、又は視認されにくく、発光体をスッキリと備えさせることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1に示すように、本実施形態の階段1は、屋上2を有する2階建て、3階建ての戸建て住宅において、屋上の床2aに屋上出入用の開口3が設けられ、この開口3を通じて、階下4から屋上2に出入りできるようにするため、用いられるものである。階下への採光は、この開口3を通じて行われる。
【0012】
階段1は、防火のため、本体部分が鋼等の金属により構成されている。即ち、図2に示すように、左右に型鋼による側桁5,5が備えられ、側桁5,5の上面に三角プレート状の段板受け金物6…6…が取り付けられ、鋼製のプレート状段板7…が左右の受け金物6,6にわたすように取り付けられている。そして、金属部分が露出しないよう、段板7…の上面には仕上げ用の木製段板7aが取り付けられている。
【0013】
段板7…間の各蹴込み部分には、蹴込み板8…が取り付けられている。この蹴込み板8は、透光性を有すると共に、目隠しの機能をも併せもつ板からなっている。具体的には、例えば、乳白色のアクリル板などが用いられる。
【0014】
また、図3に示すように、段裏には、段裏プレート9が備えられている。段裏プレート9も、透光性を有する目隠し板からなる。段裏プレート9については、例えば、防火のため、網入りガラスに半透明フィルムが貼られたものなどが用いられる。本実施形態では、段裏プレート9は、図1に示すように、複数枚用いられ、階段の傾斜方向に沿って互いの間に隙間をおくように間隔的に備えられている。
【0015】
そして、段板7…及び蹴込み板8…の裏側であって、段裏プレート9の上面側の内部空間には、蛍光灯や電球等による照明のための発光体10…が備えられている。なお、図1において、11は幅木、12は手摺りである。
【0016】
上記の階段では、階段1の各蹴込み板8…及び段裏プレート9…が透光性を有するから、図1に示すように、晴れた昼間などは、屋上床2aの開口3を通じて取り入れられる光が、階段1の各蹴込み板8…及び段裏プレート9…を通じて、階段1の背後へとさし込み、階段1の背後を明るくする。
【0017】
しかも、各蹴込み板8…及び段裏プレート9…は、透光性を有するものでありながら、目隠しの機能をも併せもつものである。従って、階段1を昇降する者Aが、階段1の背後にいる者Bによって覗かれてプライバシーを傷つけられることもない。また、階段1の正面に立つ者Cによって階段1の背後を覗かれてしまうというようなこともなく、階段1の背後に存在するスペースを、例えば、物置きや倉庫、トイレなどして有効利用することができる。もちろんそこは、採光により明るい。
【0018】
また、夜間などは、図4に示すように、内部の照明10…を点灯することにより、その光は蹴込み板8…を通じて階段1の正面側に放出され、階段を昇降する者Aの足元を明るく照らし、階段1を安全に昇降することができる。同時に、光は段裏プレート9…を通じて、階段1の背後にも放出され、階段裏のスペースを明るく照らし、そこで用をなすことができる。照明器具10…も、階段1の内部のスペースを利用して収納されているから、階段1がスッキリとしたものになる。また、照明器具10…の直接の光で眩い思いをすることもない。
【0019】
以上に、本発明の一実施形態を示したが、本発明は、これに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、蹴込み板8…や段裏プレート9…は、採光のための透光性を有し、かつこれらを通じて向こう側を見通すことができない目隠し機能をも併せもつものであればよく、上記のような乳白色のアクリル板や、半透明フィールムを貼ったガラス板に限定されるものではない。ポリカーボネート板などによるものであってもよく、またその他各種態様のものであってもよい。また、上記実施形態では、3階立てや防火地域に建てられる住宅に用いられる階段として、階段本体を金属製とし、仕上げを木とした複合構造の階段に適用した場合を示しているが、これに限らず、木製階段や金属製階段、その他各種の階段に適用されうるものであることはいうまでもない。また、上記実施形態では、透光性を有する目隠し板からなる蹴込み板8…と、同じく透光性を有する目隠し板からなる段裏プレート9…との両方が備えられた構造を示しているが、いずれか一方のみが備えられた構造となされていてもよい。また、段裏プレート9は段裏の全部をカバーする構成となされていてもよい。また、発光体10は、備えられるのが好ましいが、省略されてもよい。また、本発明の採光階段は、いろいろなところに様々な形式にて適用されうるものであって、例えば、3階建て住宅において1階と2階、2階と3階を折り返し状につなぐ折返し階段として構成されてもよい。その場合は、3階に採光される光で、1階と2階とをつなぐ階段部分を明るくすることができる。また、上記実施形態では、採光を屋上床の出入用開口を通じて行うようになされているものを示しているが、いわゆる通常の天窓からの採光であってもよいし、階上の側壁に設けられた窓からの採光によるものであってもよいし、採光源に制限はない。
【0020】
【発明の効果】
上述の次第で、本発明の採光階段は、蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなるものである。また、段板間の蹴込み部分が開放されると共に、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板にてカバーされているものである。また、蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなり、かつ、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板にてカバーされているものである。従って、段板間を通じて光が行来され、採光性に優れて階段の背後を明るくすることができる。しかも、蹴込み板や段裏カバーは、透光性を有するものでありながら、目隠しの機能をも併せ持つものであるから、段板間を通じて向こう側を見通せず、従って、階段を利用する者のプライバシーを守ることができ、また、採光により明るい階段裏側のスペースを有効利用することができる。
【0021】
また、蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなり、かつ、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板にてカバーされ、そして、内部に発光体を備えさせた構造とすることにより、例えば夜間などにおいて、発光体を発光させることで、階段を安全に昇っていくことができると同時に、階段の背後も明るく照らすことができる。しかも、発光体を、階段の正面側からも背面側からも隠すことができて、スッキリと備えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採光階段の一実施形態を示す断面側面図である。
【図2】図(イ)は同階段を正面側から見た斜視図、図(ロ)は同階段の分解斜視図である。
【図3】同階段を背面側から見た斜視図である。
【図4】階段の夜間の使用状態を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1…採光階段
8…蹴込み板
9…段裏プレート
10…照明器具(発光体)
Claims (2)
- 蹴込み板が、透光性を有する目隠し板からなり、該蹴込み板を通じて階上から階下に採光されるものとなされていると共に、
段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板からなる段裏プレートにてカバーされ、前記蹴込み板及び該段裏プレートを通じて階上から階下に採光されるものとなされ、かつ、
段板及び蹴込み板の裏側であって段裏プレートの上面側の内部空間に発光体が備えられていることを特徴とする採光階段。 - 段板間の蹴込み部分が開放されると共に、段裏の全部又は一部が、透光性を有する目隠し板からなる段裏プレートにてカバーされ、該段裏プレートを通じて階上から階下に採光されるものとなされていることを特徴とする採光階段。
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