JPH08260641A - 階段化粧部材 - Google Patents

階段化粧部材

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JPH08260641A
JPH08260641A JP7067590A JP6759095A JPH08260641A JP H08260641 A JPH08260641 A JP H08260641A JP 7067590 A JP7067590 A JP 7067590A JP 6759095 A JP6759095 A JP 6759095A JP H08260641 A JPH08260641 A JP H08260641A
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JP
Japan
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staircase
decorative member
plate
decorative
riser
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Application number
JP7067590A
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English (en)
Inventor
Kenji Ogawa
健治 小川
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場での組立作業が容易となり、強度が低下
せず、部品数を減らし、部品の保管、維持管理等が容易
となり製造コストを低減することができる階段化粧部材
を提供する。 【構成】 階段化粧部材は、その表面から凹状に凹んだ
収納部(25)を有し、その収納部(25)の内部には、階段化
粧部材の表面から突出せずに階段を昇降する人の足下を
照らす照明器具(70)を収納可能にし、さらに、階段化粧
部材は、照明器具(70)からの光を通す開口部(28)を形成
するために取り外し可能な取り外し部(27)を有し、その
取り外し部(27)は、取り付けてある状態において化粧面
の一部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、階段を昇降する人の
足下を照らす照明器具を備えた階段化粧部材に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般の住宅において、階段昇降時の安全
面を考慮して階段を設けた階段室は明るい方が良いが、
必要以上に照明を付けることは経済性が悪くなるため、
通常は階段室の天井等に1カ所若しくは2カ所程度、照
明を形成していた。しかし、階段室という立体的で複雑
な空間の場所なので足元まで光が届かず、影ができてし
まう場合もあり、補助的に足元灯をつけて、階段昇降時
の足元を見易くする場合があった(例えば特開昭58-118
01号、特開平4−70459号)。
【0003】従来の照明器具を設けた階段は、例えば、
階段の水平に配置された段板の段鼻の下端に直接、照明
器具を設けるもの(例えば特開昭58-11801号)や、蹴込
板の手前側の表面に凹部を形成し、その内部に照明器具
を設けるもの(例えば特開平4−70459号)があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の階段は、照明器具を直接、段板や蹴込板等の階段の荷
重を主として支持する階段構造部材に取り付けたり、照
明器具を取り付けるための収納部を階段構造部材に形成
していた。かかる階段構造部材は強度設計上、幅、厚み
共に大きく、その分、重量も大きくなり、取り扱いが大
変で、作業が容易ではなく、手間がかかるという第1の
問題点があった。
【0005】また、階段構造部材に収納する空間を設け
るため強度が低下するという第2の問題点もあった。さ
らに、照明器具を取り付ける場合と取り付けない場合と
で異なる部品を使用しなければならず、部品数が増加
し、部品の保管、維持管理等が煩雑となり製造コストを
低減することが難しくなるという第3の問題点があっ
た。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する第1,2の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、階段化粧部材に
照明器具を取り付けるため、現場での組立作業が容易と
なり、強度が低下しないようにした階段化粧部材を提供
しようとするものである。請求項2記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第3の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、照明器具を取り
付ける場合と取り付けない場合とで共通の部品を使用で
きることにより、部品数を減らし、部品の保管、維持管
理等が容易となり製造コストを低減することができるよ
うにした階段化粧部材を提供しようとするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載の目
的に加え、折り取ることにより、取り外し部を容易に取
り外すことができるようにした階段化粧部材を提供しよ
うとするものである。請求項4記載の発明は、請求項2
または請求項3記載の目的に加え、発明を限定したもの
であって、化粧蹴込板が照明器具を取り付ける場合と取
り付けない場合とで共通の部品を使用でき、部品数を減
らし、部品の保管、維持管理等が容易となり製造コスト
を低減することができるようにした階段化粧部材を提供
しようとするものである。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4記載の目的に加え、木目模
様を呈するように形成した階段化粧部材を提供しようと
するものである。なお、上記の課題を解決する技術を、
日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査(パト
リス)の利用により、以下の検索式で昭和55年以後の
特許出願、実用新案登録出願を調査した。
【0009】検索式 :(E04F11/02+階段)
*(照明+ライト) その結果、特許出願30余件、実用新案登録出願60余
件を抽出した。しかし、この先行技術調査によっては、
本願発明と同一の技術は発見できなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項1記載の発明
は、階段の水平に配置した段板本体(50)とその段板本体
(50)間に立設させる蹴込板本体(30)とを備えて形成され
る階段構造部材の表面を化粧する階段化粧部材であっ
て、階段化粧部材は、その表面から凹状に凹んだ収納部
(25)を有し、その収納部(25)の内部には、階段化粧部材
の表面から突出せずに階段を昇降する人の足下を照らす
照明器具(70)を収納可能にしたことを特徴とする。
【0011】なお、ここで階段の階段構造部材である段
板本体(50)及び蹴込板本体(30)は、建築駆体に固定さ
れ、階段自身の自重や、階段上を昇降する人および物の
荷重を主として支持するものである。ここで、段板本体
(50)及び蹴込板本体(30)は、それぞれ分離独立したもの
でも良く、また、両者が一体に形成されたものでも良
い。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の特
徴に加えて、階段化粧部材は、照明器具(70)からの光を
通す開口部(28)を形成するために取り外し可能な取り外
し部(27)を有し、その取り外し部(27)は、取り付けてあ
る状態において化粧面の一部を形成していることを特徴
とする。請求項3記載の発明は、請求項2記載の特徴に
加えて、取り外し部(27)は、折り取り可能に形成されて
いることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の特徴に加えて、階段化粧部材は、蹴込板(1
0)の表面を化粧する化粧蹴込板(20)であって、その化粧
蹴込板(20)は、手前側を化粧面で覆う前板部(23)と、そ
の前板部(23)に固定されて前板部(23)の奥側に位置する
後板部(24)と、前板部(23)及び後板部(24)の間に照明器
具(70)を挟み込み可能な収納部(25)とを有し、取り外し
部(27)は、前板部(23)の下端から収納部(25)の下部まで
に形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4記載の特徴に加えて、階段
化粧部材を、セルロース系材料の微粉末の表面に、この
微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成し
た粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目
模様を呈するように形成したことを特徴とする。
【0015】
【作 用】最初に、請求項1記載の発明に係る階段化粧
部材の作用について説明する。階段化粧部材の内部に設
けた照明器具(70)が階段を昇降する人の足下を照らす。
このため、夜間、階段を昇降する人は部屋の中を明るく
することなく、自分の足下を明るくすることができて、
他の就寝中の人の睡眠を妨げることなく、階段を確実に
昇降することができる。
【0016】また、照明器具は(70)は、階段化粧部材の
表面から凹状に凹んだ収納部(25)の内部に、階段化粧部
材の表面から突出しないよう収納されているため、階段
を昇降する人の邪魔になることもない。また、照明器具
(70)は階段の段板本体(50)や蹴込板本体(30)等の階段構
造部材でなく、階段の表面を化粧する階段化粧部材に取
り付ければ良いため、階段構造部材に直接、照明器具(7
0)を取り付けるよりも、はるかに取り扱いが容易とな
り、現場での組立作業が容易となる。
【0017】また、段板本体(50)や蹴込板本体(30)等の
階段構造部材に照明器具(70)を取り付けるための孔や照
明器具(70)を収納するための収納部(25)を形成する必要
がないため、階段構造部材の断面積を維持することがで
き、階段の強度を充分確保することが容易となる。つぎ
に、請求項2記載の発明に係る階段化粧部材の作用につ
いて説明する。
【0018】階段化粧部材の取り外し部(67)は、照明器
具(70)を取り付けない場合には、化粧面の一部を形成し
て取り外すことなくそのまま使用することができる。ま
た、照明器具(70)を取り付ける場合には、取り外し部(6
7)を取り外し、照明器具(70)からの光が通過可能な開口
部を確保する。すなわち、照明器具(70)の取り付けの有
無により、2種類の階段化粧部材を用意する必要がな
く、1種類の階段化粧部材を共通して使用することがで
き、保管や管理が容易となり、製造コストを低減するこ
とができる。
【0019】つぎに、請求項3記載の発明に係る階段化
粧部材の作用について説明する。階段化粧部材に照明器
具(70)を取り付ける場合には、取り外し部(27)を折り取
り、階段化粧部材から取り外し部(27)を取り外す。これ
により、照明器具(70)からの光を通すことができる開口
部を形成することができる。一方、階段化粧部材の内部
に照明器具(70)を収納しない場合には、取り外し部(27)
を折り取らずに使用する。取り外し部(27)は化粧面を形
成しているため、そのまま化粧面の一部として使用する
ことができる。
【0020】つぎに、請求項4記載の発明に係る階段化
粧部材の作用について説明する。前板部(23)及び後板部
(24)の間の収納部(25)に照明器具(70)を挟み込む場合に
は、取り外し部(27)を折り取り、前板部(23)の下端から
収納部(25)までの下部までを取り外す。これにより、収
納部(25)に挟み込まれた照明器具(70)からの光を前板部
(23)に遮られることなく、手前側に通すことができる開
口部を形成することができる。
【0021】一方、収納部(25)に照明器具(70)を収納し
ない場合には、取り外し部(27)を折り取らずに使用す
る。取り外し部(27)は化粧面を形成しているため、その
まま前板部(23)に連続する化粧面の一部として使用する
ことができる。つぎに、請求項5記載の発明に係る階段
化粧部材の作用について説明する。階段化粧部材を、セ
ルロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小
径でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合し
た樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよ
うに形成したので、外部から見える部材に木目模様を出
すことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例及び図面に基づいて、
更に詳しく説明する。図1乃至図3は、本発明の第1実
施例を示すものであり、図1は照明器具を取り付けた状
態の階段化粧部材の一部縦断面図、図2は照明器具を取
り付けていない状態の階段化粧部材の一部縦断面図、図
3は階段化粧部材の縦断面図をそれぞれ示す。
【0023】まず、本実施例の構成について説明する。
階段に使用される階段部材は、高さ方向に所定間隔で水
平に配置された段板40と、この段板40の奥側に垂直に立
設された蹴込板10と、段板40及び蹴込板10の両端を支持
するささら桁80とを有している。そのささら桁80は、図
示しないが、上端が階段の形にぎざぎざに欠き込まれて
おり、略水平状態の段板40を下側から支持し、略垂直状
態の蹴込板10を前面で支持している。
【0024】段板40は、その手前側の長手方向側縁が下
方に隣接する段板40の奥側の長手方向側縁の上方に位置
している。また、段板40は、その奥側の長手方向側縁が
上方に隣接する段板40の手前側の長手方向側縁の下方に
位置するように設定されている。段板40の手前側の蹴込
板10は、段板40の手前側の長手方向側縁から下方に隣接
する段板40の奥側の長手方向側縁に向かって垂直下方に
形成されている。また、段板40の奥側の蹴込板10は、段
板40の奥側の長手方向側縁から上方に隣接する段板40の
手前側の長手方向側縁に向かって垂直上方に形成されて
いる。
【0025】上述したように段板40と蹴込板10とをささ
ら桁80の上面及び室内側の前面に沿って連続して交互に
直角に配置することにより、人が上り下りに使用するこ
とができる通路となる階段が形成されている。階段の段
板40は、図示しないが平行に配置した2枚のささら桁80
の水平上面に略水平に配置した矩形薄板状の段板本体50
と、その段板本体50の一方の端部を連続して覆う化粧段
板60とを接着一体化して用いるものである。
【0026】段板40の化粧段板60は、段板本体50の水平
上面を覆って階段の踏み板となる上面部61と、その上面
部61の手前側から下方に垂設されて、段板本体50の長手
方向側縁の垂直側面を覆う前面部64と、その前面部64の
下端縁から奥方向に延設されて、段板本体50の水平下面
の長手方向に沿った一部の面を覆う下面部65とを有して
いる。
【0027】化粧段板60の上面部61の上側の表面には、
化粧段板60の長手方向に沿って滑り止め用の凹凸部62が
形成されている。また、化粧段板60の前面部64及び上面
部61の角部には、軟質材からなる軟質部63が形成されて
いる。化粧段板60の下面部65の上面側には、縦断面形状
がヘ字状であって、前面部64の下端から奥側に向かって
延びる弾性突起66が形成されている。この弾性突起66
は、化粧段板60を段板本体50にはめ込む前は上面部61の
下面からの距離が段板本体50の厚さより小さく形成さ
れ、化粧段板60を段板本体50にはめ込んだ後は弾性変形
により拡開して、上面部61との間に段板本体50を挟み込
むように設定されている。
【0028】蹴込板10は、ささら桁80の垂直側面に沿っ
て略垂直に固定され、構造部となる蹴込板本体30と、そ
の蹴込板本体30の室内側に沿って略垂直に固定され、蹴
込板本体30の表面を化粧する化粧蹴込板20とを有してい
る。蹴込板本体30は、図示しないが、その水平長手方向
の左右両端をささら桁80の室内側の前面に釘により固定
され、また、水平長手方向に沿う上下端を段板本体50に
釘により固定されている。
【0029】化粧蹴込板20は、蹴込板本体30の手前側の
面に沿って平行に配置され、手前側を化粧面で覆う前板
部23と、その前板部23から蹴込板本体30に向かって水平
に延びる複数の支持片21と、前板部23の下端の支持片21
から下方に延びて前板部23の奥側に位置する後板部24と
を有している。化粧蹴込板20の支持片21は、蹴込板本体
30に臨む面に対して開口し、水平長手方向に沿って形成
された溝22を有している。そして、前板部23及び後板部
24の間には、化粧蹴込板20の表面から凹状に凹んだ収納
部25を有している。収納部25は、図1に示すように、そ
の内部に照明器具70を収納可能であって、前板部23及び
後板部24の間に照明器具70を挟み込み可能に形成されて
いる。その照明器具は、化粧蹴込板20の表面から突出せ
ずに階段を昇降する人の足下を照らすことができるもの
である。
【0030】化粧蹴込板20の前板部23には、前板部23の
下端から収納部25の下部までに形成され、収納部25に照
明器具70を収納した場合に、その照明器具70からの光を
通す開口部28を形成するために取り外し可能な取り外し
部27を有している。この取り外し部27は、取り付けてあ
る状態において化粧蹴込板20の手前側の化粧面の一部を
連続して形成している。また、取り外し部27の上端であ
って、化粧蹴込板20の奥側表面には水平方向に沿って折
り取り可能な切欠溝26が形成されている。
【0031】なお、上述した段板本体50、蹴込板本体30
及びささら桁80等により、階段の荷重を主として支持す
る階段構造部材を形成しており、化粧段板60及び化粧蹴
込板20等により、階段構造部材の表面を化粧する階段化
粧部材を形成している。また、階段化粧部材の化粧段板
60及び化粧蹴込板20は、セルロース系材料の微粉末の表
面に、この微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担持さ
せて形成した粉体を混合した樹脂を着色成形することに
よって木目模様を呈するように形成されている。
【0032】次に、上記した実施例の作用及び効果につ
いて説明する。化粧蹴込板20の収納部25の内部に設けた
照明器具70が階段を昇降する人の足下を照らす。このた
め、夜間、階段を昇降する人は部屋の中を明るくするこ
となく、自分の足下を明るくすることができて、他の就
寝中の人の睡眠を妨げることなく、階段を確実に昇降す
ることができる。
【0033】また、照明器具は70は、階段化粧部材の表
面から凹状に凹んだ収納部25の内部に、階段化粧部材の
表面から突出しないよう収納されているため、階段を昇
降する人の邪魔になることもない。また、照明器具70は
階段の段板本体50や蹴込板本体30等の階段構造部材でな
く、階段の表面を化粧する階段化粧部材に取り付ければ
良いため、階段構造部材に直接、照明器具70を取り付け
るよりも、はるかに取り扱いが容易となり、現場での組
立作業が容易となる。
【0034】また、段板本体50や蹴込板本体30等の階段
構造部材に照明器具70を取り付けるための孔や照明器具
70を収納するための収納部25を形成する必要がないた
め、階段構造部材の断面積を維持することができ、階段
の強度を充分確保することが容易となる。前板部23及び
後板部24の間の収納部25に照明器具70を挟み込む場合、
切欠溝68を回転中心として取り外し部67を手で持って変
形させることにより、切欠溝66を容易に折り取ることが
できる。これにより、現場施工において、他の道具等を
使用することなく、取り外し部67を化粧蹴込板20から容
易に取り外すことができる。そして、収納部25に挟み込
まれた照明器具70からの光を前板部23に遮られることな
く、手前側に通すことができる開口部28を形成すること
ができる。
【0035】一方、収納部25に照明器具70を収納しない
場合には、取り外し部27を折り取らずに使用する。取り
外し部27は化粧面を形成しているため、そのまま前板部
23に連続する化粧面の一部として使用することができ
る。したがって、照明器具70の取り付けの有無により、
2種類の化粧蹴込板20を用意する必要がなく、1種類の
化粧蹴込板20を共通して使用することができ、保管や管
理が容易となり、製造コストを低減することができる。
【0036】また、階段化粧部材の化粧段板60及び化粧
蹴込板20を、セルロース系材料の微粉末の表面に、この
微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担持させて形成し
た粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目
模様を呈するように形成している。これにより、外部か
ら見える階段化粧部材に木目模様を出すことができる。
【0037】またここで、化粧蹴込板20及び化粧段板60
は押出成型が可能であり、押出成型によって、木目模様
を一層明瞭に出すことが可能である。ここで「セルロー
ス材料」とは木粉等をいう。また、「微粉末よりも小径
でかつ固い微粉末」とは、酸化チタン、フェライト、ア
ルミニウム、ニッケル、銀等の金属微粉末、あるいはセ
ラミック等の非金属微粉末をいうものである。
【0038】なお、本実施例において、階段部材は、荷
重を主として支持する段板本体50及び蹴込板本体30等か
らなる階段構造部材と、この階段構造部材の表面を化粧
する化粧段板60及び化粧蹴込板20等からなる階段化粧部
材とを分けてあるが、階段部材の構造は特にこれに限定
されるものではない。すなわち、階段構造部材と階段化
粧部材とに分離されずに単に、荷重を支持し、且つその
まま仕上げ材として使用することができるような段板及
び蹴込板等を備えた階段部材であっても良く、上述した
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0039】つぎに、本発明の第2の実施例について説
明する。図4は、本発明の第2の実施例を示すものであ
って、照明器具を取り付けた状態の階段化粧部材の一部
縦断面図を示す。本実施例は、第1の実施例とほぼ同様
であるが、化粧蹴込板20の上端に、手前側に向かって開
口するとともに、化粧蹴込板20の表面から凹状に凹んだ
収納部125を有し、その収納部125の内部に化粧蹴込板20
の表面から突出せずに階段を昇降する人の足下を照らす
照明器具170を収納可能にしてある。そして、化粧段板6
0の下面部65の下端に、照明器具170からの光を通す開口
部128を形成するために取り外し可能な取り外し部127を
有し、その取り外し部127は、取り付けてある状態にお
いて化粧面の一部を形成している。さらに、取り外し部
127には、手で折り取り可能な切欠溝126が形成されてい
る。本実施例は上記の点に特徴を有するものであって、
その他の構成は、第1の実施例とほぼ同様の構成であ
り、同様の部品には同一の部品番号を付けて説明を省略
する。
【0040】本実施例においては、第1の実施例で説明
した作用及び効果に加えて、照明器具170が化粧蹴込板2
0の上端に取り付けてあり、照明器具170の取付位置が第
1の実施例より高い位置に設定してある。このため、部
屋全体を明るくせずに、他の就寝中の人の睡眠を妨げる
ことなく、化粧段板60の表面のみををより広範囲に明る
くすることができる。これにより、自分の足下のみを第
1の実施例より、さらに明るく照らすことができ、より
確実に階段を昇降することができる。
【0041】つぎに、本発明の第3の実施例について説
明する。図5は、本発明の第3の実施例を示すものであ
って、照明器具を取り付けた状態の階段化粧部材の一部
縦断面図を示す。本実施例は、第1の実施例とほぼ同様
であるが、化粧段板60の下面部65の下端に、照明器具27
0からの光を通す開口部228を形成するために取り外し可
能な取り外し部227を有し、その取り外し部227は、取り
付けてある状態において化粧面の一部を形成している。
そして、取り外し部227を取り外した状態において、開
口した部分に、凹状に凹んだ収納部225を有し、その収
納部225の内部に化粧段板60の表面から突出せずに階段
を昇降する人の足下を照らす照明器具270を収納可能に
してある。さらに、取り外し部227には、手で折り取り
可能な切欠溝226が形成されている。本実施例は、上記
の点に特徴を有するものであって、その他の構成は、第
1の実施例とほぼ同様の構成であり、同様の部品には同
一の部品番号を付けて説明を省略する。
【0042】本実施例においては、第1の実施例で説明
した作用及び効果に加えて、第2の実施例と同様に、照
明器具270の取付位置が第1の実施例より高い位置に設
定してあり、化粧段板60の表面のみをより広範囲に明る
くすることができる。さらに、第2の実施例と異なり、
照明器具270が下方に向かって光りを照射しているた
め、化粧段板60の表面や自分の足下を、第2の実施例よ
りもさらに明るく照らすことができ、より確実に階段を
昇降することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、階段化粧部材に照明器具を取り付
けるため、現場での組立作業が容易となり、強度が低下
しないようにした階段化粧部材を提供することができ
る。
【0044】請求項2記載の発明によれば、照明器具を
取り付ける場合と取り付けない場合とで共通の部品を使
用できることにより、部品数を減らし、部品の保管、維
持管理等が容易となり製造コストを低減することができ
るようにした階段化粧部材を提供することができる。請
求項3記載の発明によれば、折り取ることにより、取り
外し部を容易に取り外すことができるようにした階段化
粧部材を提供することができる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、化粧蹴込板
が照明器具を取り付ける場合と取り付けない場合とで共
通の部品を使用でき、部品数を減らし、部品の保管、維
持管理等が容易となり製造コストを低減することができ
るようにした階段化粧部材を提供することができる。請
求項5記載の発明によれば、木目模様を呈するように形
成した階段化粧部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、照明
器具を取り付けた状態の階段化粧部材を示す一部縦断面
図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、照明
器具を取り付けていない状態の階段化粧部材を示す一部
縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すものであって、階段
化粧部材を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すものであって、照
明器具を取り付けた状態の階段化粧部材を示す一部縦断
面図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示すものであって、照
明器具を取り付けた状態の階段化粧部材を示す一部縦断
面図である。
【符号の説明】
10 蹴込板 20 化粧蹴込板 21 支持片 22 溝 23 前板部 24 後板部 25,125,225 収納部 26,126,226 切
欠溝 27,127,227 取り外し部 28,128,228 開
口部 30 蹴込板本体 40 段板 50 段板本体 60 化粧段板 61 上面部 62 凹凸部 63 軟質部 64 前面部 65 下面部 66 弾性突起 70,170,270 照
明器具 80 ささら桁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階段の水平に配置した段板本体とその段
    板本体間に立設させる蹴込板本体とを備えて形成される
    階段構造部材の表面を化粧する階段化粧部材であって、 階段化粧部材は、その表面から凹状に凹んだ収納部を有
    し、 その収納部の内部には、階段化粧部材の表面から突出せ
    ずに階段を昇降する人の足下を照らす照明器具を収納可
    能にしたことを特徴とする階段化粧部材。
  2. 【請求項2】 階段化粧部材は、照明器具からの光を通
    す開口部を形成するために取り外し可能な取り外し部を
    有し、 その取り外し部は、取り付けてある状態において化粧面
    の一部を形成していることを特徴とする請求項1記載の
    階段化粧部材。
  3. 【請求項3】 取り外し部は、折り取り可能に形成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の階段化粧部材。
  4. 【請求項4】 階段化粧部材は、蹴込板の表面を化粧す
    る化粧蹴込板であって、 その化粧蹴込板は、手前側を化粧面で覆う前板部と、そ
    の前板部に固定されて前板部の奥側に位置する後板部
    と、前板部及び後板部の間に照明器具を挟み込み可能な
    収納部とを有し、 取り外し部は、前板部の下端から収納部の下部までに形
    成されていることを特徴とする請求項2または請求項3
    記載の階段化粧部材。
  5. 【請求項5】 階段化粧部材を、セルロース系材料の微
    粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い微粉末
    を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色成形す
    ることによって木目模様を呈するように形成したことを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項
    4記載の階段化粧部材。
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