JPH10188621A - 階段通路誘導灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】屋外階段のように壁のない箇所で、高い意匠性
を発揮する階段通路誘導灯を提供する。 【手段】例えば屋外階段の手すりの支柱１を構成する二
枚の側板１ａと背板１ｂとの間の空間に内向きの収納部
３を形成し、この収納部３内に照明器具２を収納して支
柱１と照明器具２とを一体化し、この照明器具２の蛍光
管照明部４には、パンチングメタルを折り曲げた蓋体５
を被せる。蛍光管照明部４の光は蓋体５のパンチングメ
タルの円孔から漏れて足元を照らす。また、パンチング
メタルからなる蓋体５の色彩は何色でもよいから、全て
を同色とすることで誘導灯全体を目立たなくして意匠性
を高めることできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、階段や通路等を誘
導する誘導灯に関するものであり、特に壁や天井のない
部位に設置するのに好適なものである。

【０００２】

【従来の技術】例えば防災用として階段や通路を誘導す
る誘導灯は、通常、発光部となる照明器具を壁や天井や
床に埋め込んだり、或いは壁に掛けたり、天井から吊る
したりするのが一般的である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の階段通路誘導灯は、その発光部となる照明器具を壁
や天井や床に埋め込んだり、壁に掛けたりするため、例
えば屋外階段のように、これらの壁や天井や床がない場
合には取付けできない。また、天井に吊るすタイプのも
のは設置可能ではあるが、例えば屋外階段のように足元
を積極的に照らしたい誘導灯としては、光源が遠過ぎて
やや不利であるし、また風に対する配慮を必要とする。
また、一般に市販されている誘導灯は、何れも意匠性に
劣り、特に屋外階段のように外部から見える箇所に使用
するには難がある。

【０００４】本願発明は、これらの諸問題に鑑みて開発
されたものであり、例えば屋外階段であっても手すり等
に使用されている支柱に照明器具を一体化して取付ける
ことで、如何様な箇所にも設置可能であり、また意匠性
に優れる階段通路誘導灯を提供することを目的とするも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項１に係る階段通路誘導灯は、階
段や通路の支柱に照明器具を収納する収納部を形成し、
この収納部内に照明器具を収納して当該支柱と一体化し
てなることを特徴とするものである。

【０００６】また、本発明のうち請求項２に係る階段通
路誘導灯は、前記収納器具の発光部を、パンチングメタ
ルでできた蓋体で覆うことを特徴とするものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図１は、本発明の階段通路誘
導灯を、実際の階段の踊り場に設けられた手すり用支柱
に設置したものである。

【０００８】この図１における支柱１は、二枚の側板１
ａ間に一枚の背板１ｂを直角に挟んだ，略Ｈ型鋼形状を
なし、この二枚の側板１ａと背板１ｂとの間の空間が、
後述する照明器具２の収納部３になる。なお、この収納
部３より下方に位置する側板１ａと背板１ｂとの空間
は、個別の前板１０で閉塞されている。

【０００９】そして、この収納部３内に、蛍光管照明部
４を光源とする照明器具２が収納され、支柱１と一体化
されている。この照明器具２は、例えば通常の防災用照
明器具として用いられるものと同様の構成を有し、通常
時は商用電源からの電力によって点灯するが、非常時に
は、内部電池（一次電池でも二次電池でもよい）による
点灯に自動的に切り換わるタイプのものが好適である。
また、この照明器具２と支柱１との一体化手段として
は、例えば溶接やボルト等の締結手段、或いは接着等が
考えられる。

【００１０】また、前記蛍光管照明部４の前面には、パ
ンチングメタルをコ字状に折り曲げてなる蓋体５が被せ
られる。このパンチングメタルは、所謂鋼板に多数の円
孔を規則的に穿ったものであり、この多数の円孔から蛍
光管正面部４の光が漏れて、十分な照度で足元を照ら
す。従って、蓋体５の色彩は何色であってもよく、例え
ば支柱１、照明器具２等と同色の塗装を施せば、それが
誘導灯であるとはっきり認識することもなく、それでい
て十分な照度で足元を照らす、正に屋外誘導灯としての
機能を十分に果たすと共に、意匠性にも優れるという利
点がある。また、パンチングメタルは鋼板なので、蛍光
管照明部４を保護する機能も十分に備えている。但し、
当該蓋体５の上下端部は蛍光管証明部４のソケット部に
相当し、発光しないこの部分には円孔を設けないほうが
意匠的にも優れる。

【００１１】なお、本発明の階段通路誘導灯は、その設
置箇所を屋外階段に限るものではなく、例えば屋上や屋
外通路等のような、壁のない箇所であればどのような箇
所にでも設置可能である。また、特に壁があっても、意
匠や設計の都合上でどのような支柱にも設置することが
できる。

【００１２】また、照明器具や照明部に構造や形式は前
記に限定されるものではなく、例えば通常の白熱灯やネ
オン管等を用いることも可能である。また、その点灯方
法についても前記に限定されるものではく、例えば非常
時には、個別の非常用電源からの電力による点灯に切り
換えられるようにしてもよい。

【００１３】また、前記パンチングメタルによる蓋体
は、これに限定されるものではなく、通常の透明又は半
透明の蓋体を照明部に被せてもよいし、必要ならば照明
部に何らの蓋体を被せなくてもよい。但し、一般に蛍光
管等の発光体は壊れ易いから、できれば強度の高いパン
チングメタル等からなる蓋体を被せた方が、特に屋外施
設には好適である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の階段通路
誘導灯は、照明器具を支柱の収納部内に収納して両者を
一体化することにより、屋外階段のように十分な壁や床
や天井のない箇所でも、足元を十分に照らす誘導灯を設
置することができる。また、この照明器具の発光部にパ
ンチングメタルからなる孔空き蓋体を被せることにより
蛍光管等の発光体を隠しながら十分な光量を得ると共
に、高い意匠性を発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の階段通路誘導灯の一実施形態を示す斜
視図である。

【符号の説明】

１は支柱 ２は照明器具 ３は収納部 ４は照明部 ５は蓋体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 階段や通路の支柱に照明器具を収納する
   収納部を形成し、この収納部内に照明器具を収納して当
   該支柱と一体化してなることを特徴とする階段通路誘導
   灯。
2. 【請求項２】 前記収納器具の発光部を、パンチングメ
   タルでできた蓋体で覆うことを特徴とする請求項１記載
   の階段通路誘導灯。