JP4675090B2 - 胴縁一体型フェンス用パネルおよび胴縁一体型フェンス - Google Patents
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従来、防風・防雪柵、防砂柵、通風性を有する目隠し柵として適するように、多数の孔が規則的配列に設けられた金属板を採用したフェンス用パネルまたは金属板型フェンスに関しては、以下のような技術が公知である。
金属平板の全面に左右方向に長い長孔1…が上下及び左右方向に規則的な配列で多数設けられた孔あき金属板の上端部と下端部の双方、又はいずれか一方の端部に、同孔あき金属板を折り曲げて長孔1を有する胴縁部2(又は2a、2b)が一体的に形成されて成り、
前記孔あき金属板の胴縁部2に設けられた前記長孔1を利用してボルトを通し、ブラケットのボルト孔へも通すボルト接合により胴縁部2の支柱4への取り付け、又は胴縁部2同士の連結が行われ、また、平板部3の長孔1へ通したボルトによる平板部3の支柱4のへ取り付け、又は平板部3の長孔へ通したボルトをブラケットのボルト孔へも通すボルト接合により平板部3を支柱4へ取り付け、若しくは平板部3、3同士の連結を行ってフェンスを構築できることを特徴とする。
支柱4と支柱4の間の部位に、上記請求項1に記載した胴縁一体型フェンス用パネルP1又はP2が配置され、
該胴縁一体型フェンス用パネルP1又はP2の胴縁部2(又は2a、2b)は、胴縁固定ブラケット5の一端部を胴縁部2の中空部内へ挿入し、胴縁部2の長孔1へ通したボルト5cを前記胴縁固定ブラケット5のボルト孔へも通してボルト接合され、更に前記胴縁固定ブラケット5の他端部を支柱4とボルト接合して胴縁部2の支柱4への取り付けが行われ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルP1又はP2の平面部3は、前記支柱4を挟んで隣接する平面部3、3同士へ跨る長さを有し同平面部3の前後面を挟む配置とした一対の平面ブラケット6の各ボルト孔から各平面部3の該当する長孔1へボルト6bを通して接合し平面部3の支柱4への取り付けが行われていることを特徴とする。
金属平板の全面に左右方向に長い長孔1…が上下及び左右方向に規則的な配列で多数設けられた孔あき金属板の上端部にのみ同孔あき金属板を折り曲げて長孔1を有する上側胴縁部2が一体的に形成されて成る胴縁一体型フェンス用パネルP1が、支柱4の前面に平面部3を接し、上側胴縁部2は支柱4の上端よりも上方に位置させ、隣合う支柱4、4の中間位置で同パネルの上側胴縁部2、2同士及び縦縁同士を突き合わせた配置とされ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルP1が支柱4と接する平面部3は、同平面部3の長孔1からこれと一致する支柱4のボルト孔へ通したボルト7により接合して支柱4への取り付けが行われ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルP1の上側胴縁部2、2同士は、突き合わされた双方の上側胴縁部2、2に跨って外接される長さを有し上側胴縁部2の前後面へ外接された一対の円弧状ブラケット8のボルト孔から上側胴縁部2の長孔1へ通したボルト8bにより接合して相互に連結され、
前記隣合う支柱4、4の中間位置で縦縁同士を突き合わされた胴縁一体型フェンス用パネルP1の平面部3、3同士は、双方の平面部3へ跨る長さを有し前後面へ外接された一対の平板状ブラケット9のボルト孔から平面部3の長孔1へ通したボルト9bにより接合して連結されていることを特徴とする。
また、金属平板の全面に上下・左右方向に規則的配列で長孔1…を設けるので、孔あけ加工が簡単で生産性に優れる。この胴縁一体型フェンス用パネルP1又はP2は、支柱4への取り付け間隔に合わせて裁断長さの調節が自在にできる。すなわち、任意所望の位置で縦に裁断して寸法を小さくしたときも、支柱4へ取り付けるための取付け孔を別途設ける加工は不要である。
請求項2、3に記載した発明に係る胴縁一体型フェンスF1〜F3は、別途支柱4、4間に胴縁を取り付ける手間が無用で、支柱4へブラケットを取り付けて用意し、或いはパネル同士の連結用ブラケットを用意するだけで良く、他に格別孔あけ加工を必要とすることなく、簡単、確実に少ない工数で設置することができる。
本発明の胴縁一体型フェンスは、支柱4と支柱4の間の部位又は支柱の前面に、前記構成の胴縁一体型フェンス用パネルP1又はP2を配置し、同パネルの胴縁部2は、胴縁固定ブラケット5の一端部5aを胴縁部2の中空部内へ挿入して、胴縁部2の長孔1へ通したボルト5cを前記胴縁固定ブラケット5のボルト孔5hへも通してボルト接合し、同ブラケット5の他端部5eを支柱4とボルト接合して支柱4へ取り付ける。
前記パネルの平面部3は、前記支柱4を挟んで隣接する平面部3、3同士へ跨る長さを有し同平面部3の前後面を挟む配置とした一対の平面ブラケット6、6の各ボルト孔6aから平面部3の該当する長孔1へボルト6bを通して接合し構築する。
この胴縁一体型フェンス用パネルP1は、金属平板(通例鋼板)の全面に左右方向に長い長孔1…を上下及び左右方向に整列した規則的配列で設けた孔あき金属板の上端部を、前記孔あけ加工の後に折り曲げた円筒形状の上側胴縁部2を形成した構成であり、平面部3と上側胴縁部2に複数の長孔1…が共通な形状と大きさ・配列で設けられている。
長孔1は、図3のようにフェンス用柵板として使用した場合には、使い勝手の良い左右方向に長い長円形状として、かつ全て同大、同一形状に設けられている。長孔1は、上側胴縁部2及び平板部3の端部近傍にまで設けられている(そのように孔あき金属板が縦に裁断されている)。よって、これらの長孔1を利用すると、図3のように、この胴縁一体型フェンス用パネルP1を支柱4、4の間へ取り付けるための取付け孔を別途に設けることは不要である。長孔1…は、上下・左右方向に整列した規則的配列で設けているので、支柱4、4の設置間隔に応じた縦の裁断が容易である。
図1に示した実施例の胴縁一体型フェンス用パネルP1は、平板状の下縁部をL字形又はレ形状その他の所望形状に曲げて使用することもできる。
図2に示した胴縁一体型フェンス用パネルP2も、やはり金属平板の全面に左右方向に長い多数の長孔1…を上下・左右方向に規則的な配列で設けた孔あき金属板の上端部および下端部の双方に、同孔あき金属板を折り曲げてそれぞれ長孔1を有する円筒形状の上側胴縁部2aおよび下側胴縁部2bが形成されている。本実施例2の場合も、平面部3と上側胴縁部2aおよび下側胴縁部2bの長孔1…は、共通な配列で左右方向に長い同形・同大の長円形状である。本実施例2の場合は下側胴縁部2bを備えているので、上下に胴縁を備えた胴縁一体型フェンスの設置に好都合である。
この胴縁一体型フェンスF1は、図1に示した胴縁一体型フェンス用パネルP1を用いた実施例である。道路の路側に沿って一定の間隔で立てられ支柱4、4…の間へ、同支柱4、4の間隔と一致する長さ寸法に裁断した胴縁一体型フェンス用パネルP1を配置し、その上側胴縁部2aと平面部3を専用のブラケット5、6にて支柱4へ取り付けて支持させ設置されている。
上記胴縁一体型フェンス用パネルP1の上側胴縁部2の中空部内へ胴縁固定ブラケット5における平板状の一端部5aを差し込む。一方、上側胴縁部2の前後の両面へ当てがった座金5bは、その上下の爪部を上側胴縁部2の対応する長孔1、1へ掛け止める。この座金5bの外側から上側胴縁部2の該当する長孔1へ貫通させたボルト5cを、前記胴縁固定ブラケット5の一端部5aのボルト孔へも通し、前記座金5bを介してナット5dを締め付け接合が行われている。
当該胴縁固定ブラケット5の他端に形成した半円筒部5eは、左右のもの同士を互い違いの関係で支柱4の外周へ半巻き状に重ね、ボルト5fを前記半円筒部5eのボルト孔5hから支柱4の直径線方向に設けたボルト孔へ共通に通し、反対側からナット5gを締め付けて接合されている。
こうして一対の胴縁固定ブラケット5、5を支柱4へボルト5f、ナット5gで接合することにより、同支柱4の両側に隣接する胴縁一体型フェンス用パネルP1、P1の上側胴縁部2は支柱4に支持させ固定されている。
なお、胴縁一体型フェンス用パネルP1の支柱4に対する上側胴縁部2の取り付け手段は、図4に示した構成の胴縁固定ブラケット5を使用する手法に限るものではなく、適合する他の種々な構成のブラケットを採用して実施することできる。
平面ブラケット6は、支柱4を間に挟んで隣接する胴縁一体型フェンス用パネルP1の平面部3のうち、縦縁近傍の前後面をサンドイッチ状態に挟み付ける一対で構成されている(図5A)。この平面ブラケット6は、支柱4の外周を二分して挟む半円状筒部6dの両側に平坦な接合平面6eを一定の長さで有している。該平面ブラケット6は、前記胴縁一体型フェンス用パネルP1の平面部3の縦縁近傍の前後面を平坦な接合平面6eでサンドイッチ状態に挟み付ける。そして、前記接合平面6eのボルト孔6aと、これに合致する平面部3の長孔1とへボルト6bを通し、反対側からナット6cを締め付けて接合することで支柱4への取り付けも行われる。
但し、胴縁一体型フェンス用パネルP1の平面部3、3同士の接合及び支柱4への取り付け手段として、図5に示す構成の平面ブラケット6を使用する手法に限定する意味ではない。適合する他の種々な構成の平面ブラケットを採用して実施することができる。
なお、本発明の胴縁一体型フェンスF1には、図1に示した上側胴縁部2のみ有する胴縁一体型フェンス用パネルP1のほか、図2に示すように上下に胴縁部2a、2bを有する胴縁一体型フェンス用パネルP2を用いて構築することもできる。後者の場合は、上下の胴縁部2a、2bを図4に示した胴縁固定ブラケット5で支柱4へ支持させ固定する。
この胴縁一体型フェンスF3は、やはり図1に示した上側胴縁部2のみ有する胴縁一体型フェンス用パネルP1を用いた実施例である。道路の路側に沿って立てられた各支柱4、4の前面に、前記胴縁一体型フェンス用パネルP1が、その上側胴縁部2aが支柱4の上端よりも少し上方へ位置するように配置され(図7B)、各支柱4の前面に平面部3が接し、同平面部3の長孔1へ通したボルト7にて接合し固定されている。
そして、図7Aの実施例では、隣り合う支柱4、4の略中央で、胴縁一体型フェンス用パネルP1,P2の上側胴縁部2及び縦縁同士が突き合わされ、突き合わせた上側胴縁部2、2同士、及び平面部3、3同士はそれぞれブラケット8、9を介して相互に連結されている。
ブラケット8は、突き合わされた上側胴縁部2、2の双方に跨って連結するに足る長さを有し、各上側胴縁部2の外周面の前後面に外接する断面円弧状をなす一対(8a、8a)から成り、この一対のブラケット8a、8aの左右2個のボルト孔へ通し、且つ該当する上側胴縁部2の長孔1へ貫通させたボルト8bへナット8cを締結して相互に連結されている。
但し、上側胴縁部2、2同士の連結は上記構成の手法に限らない。
ブラケット9は、上記したように隣接する胴縁一体型フェンス用パネルP1の平面部3、3の双方へそれぞれ等分の長さ跨って連結するに足る長さを有し、各平面部3の前後面へ外接される一対9a、9aで構成されている。この一対の平板状ブラケット9a、9aは、その左右2個のボルト孔を通じて平面部3の該当する長孔1へ貫通させたボルト9bへナット9cを締結して相互に連結されている。
但し、平面部3、3同士の連結は、上記構成の手法に限らない。
1 長孔
2 胴縁部
3 平面部
P2 胴縁一体型フェンス用パネル
2a 上側胴縁部
2b 下側胴縁部
F1 胴縁一体型フェンス
4 支柱
5 胴縁固定ブラケット
6 平面ブラケット
7 ボルト
F2 胴縁一体型フェンス
8 胴縁部の連結用ブラケット
9 平面部の連結用ブラケット
Claims (3)
- 金属平板の全面に左右方向に長い長孔が上下及び左右方向に規則的な配列で多数設けられた孔あき金属板の上端部と下端部の双方、又はいずれか一方の端部に、同孔あき金属板を折り曲げて長孔を有する胴縁部が一体的に形成されて成り、
前記孔あき金属板の胴縁部に設けられた前記長孔を利用してボルトを通し、ブラケットのボルト孔へも通すボルト接合により胴縁部の支柱へ取り付け、又は胴縁部同士の連結が行われ、また、平板部の長孔へ通したボルトによる平板部の支柱への取り付け、又は平板部の長孔へ通したボルトをブラケットのボルト孔へも通すボルト接合により平板部を支柱へ取り付け、若しくは平板部同士の連結を行ってフェンスを構築できることを特徴とする、胴縁一体型フェンス用パネル。 - 支柱と支柱の間の部位に、上記請求項1に記載した胴縁一体型フェンス用パネルが配置され、
該胴縁一体型フェンス用パネルの胴縁部は、胴縁固定ブラケットの一端部を胴縁部の中空部内へ挿入し、胴縁部の長孔へ通したボルトを前記胴縁固定ブラケットのボルト孔へも通してボルト接合され、更に前記胴縁固定ブラケットの他端部を支柱とボルト接合して胴縁部の支柱への取り付けが行われ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルの平面部は、前記支柱を挟んで隣接する平面部同士へ跨る長さを有し同平面部の前後面を挟む配置とした一対の平面ブラケットの各ボルト孔から各平面部の該当する長孔へボルトを通して接合し平面部の支柱への取り付けが行われていることを特徴とする、胴縁一体型フェンス。 - 金属平板の全面に左右方向に長い長孔が上下及び左右方向に規則的な配列で多数設けられた孔あき金属板の上端部にのみ同孔あき金属板を折り曲げて長孔を有する上側胴縁部が一体的に形成されて成る胴縁一体型フェンス用パネルが、支柱の前面に平面部を接し、上側胴縁部は支柱の上端よりも上方に位置させ、隣合う支柱の中間位置で同パネルの上側胴縁部同士及び縦縁同士を突き合わせた配置とされ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルが支柱と接する平面部は、同平面部の長孔からこれと一致する支柱のボルト孔へ通したボルトにより接合して支柱への取り付けが行われ、
前記胴縁一体型フェンス用パネルの上側胴縁部同士は、突き合わされた双方の上側胴縁部に跨って外接される長さを有し上側胴縁部の前後面へ外接された一対の円弧状ブラケットのボルト孔から上側胴縁部の長孔へ通したボルトにより接合して相互に連結され、
前記隣合う支柱の中間位置で縦縁同士を突き合わされた胴縁一体型フェンス用パネルの平面部同士は、双方の平面部へ跨る長さを有し前後面へ外接された一対の平板状ブラケットのボルト孔から平面部の長孔へ通したボルトにより接合して連結されていることを特徴とする、胴縁一体型フェンス。
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