JPH0641503Y2 - 輪 灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、仏具において御灯明を灯す輪灯に関するもの
である。

（従来の技術） 従来、仏様を奉る仏具において御灯明を灯す輪灯は、本
来、受け皿に油とともに灯心を入れ、灯心の油から出た
部分に火をつけているが、この場合、輪灯が常夜灯であ
ることも多く、火災の危険があるばかりか、油の補給を
忘れて火が消えると、仏様を粗末にしていることになる
ことから、輪灯の御灯明に電灯が広く用いられている。

（考案が解決しようとする課題） しかし、この場合、電気配線を必要とするものの、この
電気配線が外部から見えると仏壇の風格に水をさすこと
にもなりかねず、そこで電気配線は外部から見えないよ
うにしなければならないことから、細かい仏壇の組立作
業を一層難しくている。

それでも、見えないように配線ができる場合はいいもの
の、輪灯が吊り下げ式の場合には、見えないように配線
することが、現実問題としてできず、これが仏壇の風格
を損なっていると言う欠点があった。

そこで、本考案の目的は、輪灯がたとえ吊り下げ式であ
っても、電気配線なしに或いは外部に電気配線を見せる
ことなしに御灯明に代わる電灯を取り付けることができ
る輪灯を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 即ち、本考案は、仏具として受け皿に灯明を灯す輪灯の
少なくとも前記受け皿の表面に、周囲からの光を受けて
光量に対応した電力を発電する光電池を形成し、かつ、
前記受け皿上に前記光電池からの電力で前記灯明に代え
て点灯する発光体を取り付けた輪灯、又は前記発光体が
蛍光体と一体に、蛍光発光可能に形成されている輪灯又
は、前記受け皿を外部からの熱を受けて熱量に対応した
電力を発電する熱電池とした輪灯にある。

（作用） このように構成された輪灯の場合において、受け皿が光
電池の場合、光電池は仏壇本体に点灯された光又は仏壇
を据え置いた部屋の明かりを受けることによって発光体
を電気配線なしに光らすことができる。更に、発光体が
蛍光体と一体に蛍光発光可能に形成されていると、この
蛍光発光は仏壇の風格を高める働きをする。

（実施例） 次に、本考案の一実施例の構成を図面によって説明す
る。

仏具として受け皿に灯明を灯す輪灯、この場合、第１
図、第２図に示すように、吊り下げ式輪灯１の複数枚の
受け皿２、３に表面には、図示省略、仏壇本体に点灯さ
れた証明用電灯からの光又は仏壇を据え置いた部屋の明
かり、又は、仏壇本体等に隠れて取り付けられた公知の
レーザガンからのレーザ光線を受けて光量に対応した電
力を発電する光電池４が形成され、かつ、上側受け皿２
上には両受け皿２、３の光電池４からの電力で前記灯明
に代えて点灯する発光体、例えばLED5が取り付けられて
いる。

このように構成された輪灯１において、発光体の例えば
LED5はその外周に蛍光体を塗布して、蛍光発光可能に形
成することもできる。

次に、本実施例の作用について説明する。

このように構成された輪灯１の場合において、受け皿
２、３が光電池４の場合、光電池４は仏壇本体に点灯さ
れた証明用電灯からの光又は仏壇を据え置いた部屋の明
かり、又は、仏壇本体等に隠れて取り付けられたレーザ
ガンからのレーザ光線を受けることによって発光体の例
えばLED5を電気配線なしに光らせることができる。更
に、発光体が蛍光体と一体に蛍光発光可能に形成されて
いると、この蛍光発光は仏壇の風格を高める働きをす
る。

（考案の効果） 以上詳細に説明したように、本考案の輪灯によれば、外
部からの電気配線なしに御灯明に代わる電灯を点灯する
ことができる。更に、発光体が蛍光体と一体に蛍光発光
可能に形成されていると、仏壇の風格を高めることがで
きるので、仏壇を設置した部屋の風格を高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の輪灯１を正面から見た斜視
図、第２図はその輪灯１を側面から見た斜視図である。 1:輪灯、２、3:受け皿 4:光電池、5:LED 6:エレクトロルミネセンス、7:飾り

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】仏具として受け皿に灯明を灯す輪灯の少な
   くとも前記受け皿の表面に、周囲からの光を受けて光量
   に対応した電力を発電する光電池を形成し、かつ、前記
   受け皿上に前記光電池からの電力で前記灯明に代えて点
   灯する発光体を取り付けることを特徴とする輪灯。
2. 【請求項２】発光体が蛍光体と一体に、蛍光発光可能に
   形成されていることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の輪灯。