JP2007146499A - 階段を有する建物 - Google Patents

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JP2007146499A JP2005342747A JP2005342747A JP2007146499A JP 2007146499 A JP2007146499 A JP 2007146499A JP 2005342747 A JP2005342747 A JP 2005342747A JP 2005342747 A JP2005342747 A JP 2005342747A JP 2007146499 A JP2007146499 A JP 2007146499A
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佳織 市川
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Abstract

【課題】開放感を感じさせる空間的な広がりを持つ階段を有する建物を得ること、更にはプラニングの自由度を高めることができる階段を有する建物を得ることを目的とする。
【解決手段】建物ユニット12の天井大梁24と床大梁28との間には一対の中柱32、34が設置されている。一方の中柱32には上部階段56の上側階段梁60の端部が固定されており、又他方の中柱34には下部階段58の下側階段梁の端部が固定されている。これにより、従来では階段下方に柱や壁が設置されていた閉鎖的な空間が、このような柱や壁が存在しない開放的な空間が形成される。また、これによりプラニングの自由度も増す。
【選択図】図1

Description

本発明は、階段を有する建物に関する。
下記特許文献1には、上下階を昇降するための階段を、床構造体と壁構造体と天井構造体とを接合して構成された専用の階段室ユニット内に設置する技術が開示されている。なお、階段室ユニットは、上下階に亘って連続する単一ユニットとされ、吹き抜け空間を形成するようになっている。
特開平8−158483号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、階段の一部が階段室ユニットの壁構造体の壁面に固定されているので、空間的な広がり(開放感)を表現することができない。
また、専用の階段室ユニットを用意しなければならず、他の居室とは分離された空間になってしまう。従って、この構成による場合、例えばリビングの中に階段を配置するといったことはできないことになる。このため、プラニングが制約される。
本発明は上記事実を考慮し、開放感を感じさせる空間的な広がりを持つ階段を有する建物を得ること、更にはプラニングの自由度を高めることができる階段を有する建物を得ることを目的とする。
請求項1記載の本発明に係る階段を有する建物は、天井梁と当該天井梁と建物高さ方向に対向して配置された床梁とを梁の端部以外の所定位置で建物高さ方向に繋ぐ中柱と、階段昇降方向に延在されて一部が天井側又は床側に固定されると共に他の一部が前記中柱に直接的に固定され、当該階段に加わる荷重を支持する階段構造材と、を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の階段を有する建物において、前記階段構造材は、階段側面視で屈曲した形状を成しており、前記中柱に繋がり所定のスパン長を有する水平部と、当該水平部における中柱と反対側の端部から階段昇降方向へ延びる屈曲部と、を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項2記載の階段を有する建物において、前記水平部には、踊場パネルが支持されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の階段を有する建物において、前記中柱は所定の間隔をあけて二本設けられており、一方の中柱には天井側へ向けて傾斜された前記階段構造材の端部が固定されていると共に、他方の中柱には床側へ向けて傾斜された前記階段構造材の端部が固定されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明は、請求項4記載の階段を有する建物において、前記天井側へ向けて傾斜された階段構造材と前記床側へ向けて傾斜された階段構造材とは非連結状態で並列的に配置されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の階段を有する建物において、前記天井梁及び前記床梁は建物ユニットのユニット天井梁及びユニット床梁とされ、前記天井側へ向けて傾斜された階段構造材の上端部は当該ユニット天井梁と対向する反対側のユニット天井梁に固定されていると共に、前記床側へ向けて傾斜された階段構造材の下端部は当該ユニット床梁と対向する反対側のユニット床梁に固定されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の階段を有する建物において、前記階段構造材には複数の踏板が所定の間隔で取り付けられていると共に、当該複数の踏板は建物内壁面に対して非固定状態で配置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、建物高さ方向に対向して配置された天井梁と床梁とを梁の端部以外の所定位置で建物高さ方向に繋ぐ中柱を設けたので、中柱は充分な強度を有している。そして、この中柱に、一部が天井側又は床側に固定された階段構造材の他の一部を直接的に固定することとしたので、階段の自重及び人の動荷重等を階段構造材で充分に支持することができる。従って、従来のように階段を設置するために別途設ける壁や柱が本発明では不要となるため、開放的な空間が得られる。
また、中柱を設置することにより、室内中央部等にも階段を設置することが可能となる。換言すれば、中柱を設置することさえできれば、階段を設置することができる。従って、従来に比べて階段の設置箇所の自由度が高い。
請求項2記載の本発明によれば、階段構造材が水平部と屈曲部とを備えているので、屈曲部を踏板の設置に利用し、中柱に繋がる水平部を別の用途に利用することができる。
請求項3記載の本発明によれば、階段構造材の水平部に踊場パネルが支持される構成としたので、L形階段やU形階段等の設置が可能となる。
請求項4記載の本発明によれば、中柱が所定の間隔をあけて二本設けられており、一方の中柱には天井側へ向けて傾斜された階段構造材の端部を固定し、他方の中柱には床側へ向けて傾斜された階段構造材の端部を固定する構成としたので、中柱一本当たりに要求される支持強度が天井側へ向けて傾斜した階段分又は床側へ向けて傾斜した階段分で済む。従って、一本の中柱でL形階段やU形階段を支持する場合に比し、中柱の必要強度を下げることができる。
請求項5記載の本発明によれば、天井側へ向けて傾斜された階段構造材と床側へ向けて傾斜された階段構造材とを非連結状態で並列的に配置したので、天井側へ向けて傾斜された階段と床側へ向けて傾斜された階段とを個別に組み付けることができる。従って、組付対象となる階段の重量を総重量の半分にして中柱への組付を行うことができる。
請求項6記載の本発明によれば、ユニット建物を構築するための建物ユニットの中に階段を設置することができる。具体的には、天井側へ向けて傾斜された階段構造材の上端部を、中柱が固定されるユニット天井梁と対向する反対側のユニット天井梁に固定すると共に、床側へ向けて傾斜された階段構造材の下端部を、中柱が固定されるユニット床梁と対向する反対側のユニット床梁に固定することにより、建物ユニットの中に壁等に依存することなく階段を自由なデザインで設置することができる。しかも、工場内で階段の設置までを行うことができるので、組付誤差等が少なく安定した品質を確保することができる。
請求項7記載の本発明によれば、階段構造材に複数の踏板を所定の間隔で取り付けると共に建物壁面に対して非固定状態で配置したので、所謂スケルトンタイプの階段を設置することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る階段を有する建物は、開放感を感じさせる空間的な広がりを表現することができ、更にはプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る階段を有する建物は、設置可能な階段のデザインの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る階段を有する建物は、踊場を含んだ階段の設置に好適であるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る階段を有する建物は、中柱の強度を特別に高くすることなく、U形階段を設置することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る階段を有する建物は、天井側へ向けて傾斜された階段と床側へ向けて傾斜された階段とを別個に中柱に組み付けることができるので、組付作業労力を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る階段を有する建物は、ユニット建物の内部に、安定した品質の階段を自由な住宅プランで設置することができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る階段を有する建物は、所謂スケルトンタイプの階段の設置が可能になるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る階段を有する建物の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る階段10を備えた建物ユニット12を含んで構成されたユニット建物14の要部が斜視図で示されている。この図に示されるように、建物ユニット12は箱形とされており、天井パネル16及び床パネル18並びに両者を繋ぐ複数の柱20を躯体として備えている。なお、図1では、これらの天井パネル16、床パネル18、柱20をすべて二点鎖線で図示している。
補足すると、天井パネル16は、長短二種類の天井大梁22、24を備えている他、短い方の天井大梁24に対して平行に所定の間隔で配置された複数の天井小梁を備えており、更に天井板を備えている。同様に、床パネル18は、長短二種類の床大梁26、28を備えている他、短い方の床大梁28に対して平行に所定の間隔で配置された複数の床小梁を備えており、更に床板を備えている。また、この建物ユニット12には、階段10が設置される関係で天井パネル16に上下階を連通する開口部30が形成されている。
ここで、本実施形態では、図1及び図2に示されるように、外壁36側で建物高さ方向に対向する短辺側の天井大梁24と床大梁28との間に、二本の中柱32、34が立設されている。二本の中柱32、34は所定の間隔をあけて配置されており、上端部は天井大梁24に接合され、下端部は床大梁28に接合されている。
より詳細に説明すると、図3〜図5に示されるように、中柱32、34は断面コ字状とされており、開放側の端部が外壁36側を向くように配置されている。なお、外壁36はその裏面に配置された外壁フレーム38の上下端部にてボルト40及びナット42によって天井大梁24及び床大梁28に固定されている。また、中柱32、34の上端部及び下端部には、アングル状の上側ブラケット44及び下側ブラケット46がそれぞれ溶接により接合されている。そして、上側ブラケット44のフランジが天井大梁24のウェブに又下側ブラケット46のフランジが床大梁28のウェブにそれぞれ当接状態で配置されて、ボルト48をユニット外方からユニット内方へ向けて挿入しナット50に螺合させることにより、中柱32、34が天井大梁24及び床大梁28に固定されている。補足すると、このようなブラケット構造を用いたのは、工場での組付作業性を考慮してユニット外方からの組付を可能とするためである。また、中柱32、34の納まり状態では、天井材52の天井面52Aよりも上方に中柱32、34の上端面が位置されており、又床材54の床面54Aよりも下方に中柱32、34の下端面が位置されている。
上述した中柱32、34には、U形の階段10が固定されている。すなわち、本実施形態では、上記構成の中柱32、34を利用してU形の階段10を設置している。
図1及び図6に示されるように、階段10は、上部階段56と下部階段58とによって構成されている。上部階段56は、側面視で上下逆向きの略「へ」の字状に屈曲された階段構造材としての上側階段梁60を備えている。上側階段梁60は、上側水平部60Aと当該上側水平部60Aのユニット内方側の端部から所定の傾斜角度で天井パネル16側へ屈曲された上側屈曲部60Bとによって構成されている。上側水平部60Aのユニット外方側の端部60A’は、一方の中柱32の高さ方向中間部にボルトで又は溶接により固定されている。また、上側屈曲部60Bの上端部(ユニット内方側の端部)60B’は、図示しない天井小梁にボルトで又は溶接により固定されている。さらに、上側水平部60Aの上面には幅広のチャンネル状に形成された上側踊場受け材62が溶接接合されており、当該上側踊場受け材62に上側踊場パネル64が嵌着されている。また、上側屈曲部60Bには、所定の間隔で狭幅のチャンネル状に形成された複数の上側踏板受け材66が溶接接合されている。各上側踏板受け材66には、上側踏板68がそれぞれ嵌着されている。
同様に、下部階段58は、側面視で略「へ」の字状に屈曲された階段構造材としての下側階段梁70を備えている。下側階段梁70は、下側水平部70Aと当該下側水平部70Aのユニット内方側の端部から所定の傾斜角度で床パネル18側へ屈曲された下側屈曲部70Bとによって構成されている。下側水平部70Aのユニット外方側の端部70A’は、他方の中柱34の高さ方向中間部にボルトで又は溶接により固定されている。また、下側屈曲部70Bの下端部70B’は、図示しない床小梁にボルトで又は溶接により固定されている。さらに、下側水平部70Aの上面には幅広のチャンネル状に形成された下側踊場受け材72が溶接接合されており、当該下側踊場受け材72に下側踊場パネル74が嵌着されている。また、下側屈曲部70Bには、所定の間隔で狭幅のチャンネル状に形成された複数の下側踏板受け材76が溶接接合されている。各下側踏板受け材76には、下側踏板78がそれぞれ嵌着されている。
上記の如くスケルトン構造の上部階段56と下部階段58とは、互いに連結されることなく、非接触の状態で並列的に配置されている。換言すれば、上部階段56と下部階段58とが平面視でオーバーラップしないように、階段幅と一対の中柱32、34の間隔が設定されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
最初に、工場内での組立手順について簡単に説明する。まず、図2に示されるように、ユニット外方側に配置される短辺側の天井大梁24と床大梁28との間に一対の中柱32、34が所定の間隔をあけて立設される。具体的には、図3〜図5を用いて前述したように、中柱32、34の上端部及び下端部に予め溶接接合された上側ブラケット44と下側ブラケット46を天井大梁24及び床大梁28のウェブにボルト48で固定する。なお、この際の作業は、外壁36を取り付ける前にユニット外方側から行われる。
続いて、図6に示されるように、一方の中柱32の高さ方向中間部に、上部階段56の骨となる上側階段梁60のユニット外方側の端部60A’がボルト接合又は溶接接合される。なお、上側階段梁60の上端部60B’は、図示しない天井小梁にボルト接合又は溶接接合される。同様に、他方の中柱34の高さ方向中間部に、下部階段58の骨となる下側階段梁70のユニット外方側の端部70A’がボルト接合又は溶接接合される。なお、下側階段梁70の下端部70B’は、図示しない床小梁にボルト接合又は溶接接合される。この時点では、上側階段梁60及び下側階段梁70には、上側踊場受け材62並びに上側踏板受け材66が既に溶接により所定の間隔で取り付けられている。その後、上側踊場受け材62には上側踊場パネル64が嵌着され、上側踏板受け材66には上側踏板68が嵌着される。なお、この作業は建築現場で行っても差し支えない。
上記の要領で取り付けられた本実施形態に係る建物ユニット12では、従来では無かった「中柱32、34」というものを天井大梁24と床大梁28との間に立設させたので、天井大梁24、床大梁28を何ら補強しなくても、中柱32、34は階段10を支えるだけの充分な強度を有している。そして、この中柱32、34に上側階段梁60のユニット外方側の端部60A’、下側階段梁70のユニット外方側の端部70A’をそれぞれ直接固定したので、階段10の自重や人の動荷重等をこれらの上側階段梁60及び下側階段梁70で充分に支持することができる。従って、従来のように階段を設置するために別途設ける壁や柱が本実施形態の階段構造では不要となるため、建物ユニット12内に開放的な空間が得られる。つまり、図1で見ると、踊場下方のスペース80に階段用の柱や壁等が存在すると閉鎖的な空間になってしまうが、本実施形態の場合にはこのスペース80に階段用の柱や壁等が存在しないので、開放的な空間を提供することができる。
更に言及すると、本実施形態の場合、階段10を壁で支えるのではなく充分な支持強度を有する中柱32、34で支えるので、階段の支持荷重の一部を壁で受け持つ従来の構造と比較した場合、図7に示されるように、建物ユニット12の外壁に大きな窓等の開口部82を設けることが可能となる。開口部82を設けることにより、玄関ホール84から矢印A方向に見たときに図8に示されるように庭86が見える等、建物ユニット12内の見通し・風通しが良くなり、開放的な空間の演出に非常に効果的である。
また、中柱32、34を設置することにより、室内中央部等にも階段10を設置することが可能となる。換言すれば、基本的には、中柱32、34を設置することさえできれば、階段10を任意の箇所に設置することができる。従って、従来に比べて階段10の設置箇所の自由度が高い。
以上を総括すると、本実施形態に係る階段10を有するユニット建物14によれば、開放感を感じさせる空間的な広がりを表現することができる。さらには、従来に比し、プラニングの自由度を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る階段10を有するユニット建物14によれば、以下に列挙する効果が得られる。
まず、階段構造材としての上側階段梁60及び下側階段梁70が上側水平部60A、下側水平部70Aと上側屈曲部60B、下側屈曲部70Bとを備えているので、上側屈曲部60B、下側屈曲部70Bを上側踏板68、下側踏板78の設置に利用し、中柱32、34に繋がる上側水平部60A、下側水平部70Aを別の用途に利用することができる。従って、設置可能な階段のデザインの自由度を高めることができる。つまり、本実施形態では、上側水平部60A、下側水平部70Aのスパン長をある程度確保して上側踊場パネル64、下側踊場パネル74の設置に利用したが、階段の種類が異なり、例えば中柱を一本のみ設置して直階段を設置する場合、階段を降りる際の最後のステップ(階段を昇る際の最初のステップ)を下側踏板78よりも若干幅広にしかつ床面54Aよりも若干上側に設定し、更に当該最後のステップの近くの壁側に短い手摺を取り付ける等して階段の昇降性を良くするといった用途に使うこともできる。その意味で、上側水平部60A、下側水平部70Aが存在すると、設置する階段のデザインの自由度も高められる。
また、本実施形態のように上側水平部60A、下側水平部70Aに上側踊場パネル64、下側踊場パネル74を設置するのであれば、U形階段の設置が可能になるだけでなく、L形階段の設置も可能になる。つまり、例えば、本実施形態で使った上部階段56はそのまま使い、下側階段梁70の下側水平部70Aを上側階段梁60の上側水平部60Aの中間部側面に直交して配置させて上側踊場パネル64を平面視でT字状に受け、そこから壁と平行に(或いは壁を設置しない構成を採ってもよい。)下部階段が設置されて構成されるL型階段の設置等が可能になる。このように上側階段梁60、下側階段梁70の上側水平部60A、下側水平部70Aは、踊場を含んだ階段の設置に好適である。
さらに、本実施形態では、中柱32、34が所定の間隔をあけて二本設けられており、一方の中柱32には上側階段梁60のユニット外方側の端部60A’を固定し、他方の中柱34には下側階段梁70のユニット外方側の端部60A’を固定する構成としたので、中柱一本当たりに要求される支持強度が片側の階段分で済む。従って、一本の中柱でL形階段やU形階段を支持する場合に比し、中柱32、34の必要強度を下げることができる。その結果、本実施形態によれば、中柱32、34の強度を特別に高くすることなく、U形の階段10を設置することができる。
また、本実施形態では、上部階段56と下部階段58とを非連結状態で並列的に配置したので、上部階段56と下部階段58とを個別に組み付けることができる。従って、組付対象となる階段10の重量を総重量の半分にして中柱32、34への組付を行うことができる。その結果、本実施形態によれば、組付作業労力を軽減することができる。
さらに、本実施形態では、ユニット建物14に供される建物ユニット12内に中柱32、34を使った階段10を設置する構成としたので、中柱32、34の組付や上側階段梁60、下側階段梁70の組付等を工場内ですべて行うことができる。従って、組付誤差等が少なく安定した品質を確保することができる。その結果、本実施形態によれば、安定した品質の階段10を自由な住宅プランで設置することができる。
加えて、本実施形態では、上側階段梁60、下側階段梁70に複数の上側踏板68、下側踏板78を所定の間隔で取り付けると共に建物壁面に対して非固定状態で配置したので、所謂スケルトンタイプの階段10を設置することができる。このようなスケルトンタイプの階段10の設置が可能となるのも、充分な強度を有する中柱32、34の設置を案出したことに依る。
〔第2実施形態〕
次に、図9を用いて、本発明に係る階段を有する建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、この第2実施形態では、上側階段梁60の上側屈曲部60Bの上端部60B’を建物ユニット90の天井大梁24に直接固定すると共に、下側階段梁70の下側屈曲部70Bの下端部70B’(正確には、下端部70B’に接合した固定梁92のユニット内方側の端部)を建物ユニット90の床大梁28に直接固定した点に特徴がある。つまり、前述した第1実施形態では、上側階段梁60の上側屈曲部60Bの上端部60B’を建物ユニット12の図示しない天井小梁に固定すると共に、下側階段梁70の下側屈曲部70Bの下端部70B’を床小梁に固定していたが、この第2実施形態では主たる取付相手を天井大梁24、床大梁28にしている。
また、下側階段梁70の下側屈曲部70Bの下端部70B’には床大梁26に対して平行な固定梁92が設けられており、この固定梁92の両端部を床大梁28とこれに隣接する床小梁94とにそれぞれ溶接接合又はボルト接合している。なお、天井側についても同様の構成とされている。
(作用・効果)
上記構成の階段10を有する建物ユニット90によっても、前述した第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。さらに、上側階段梁60の上端部60B’を天井大梁24と天井小梁との双方に、又下側階段梁70の下端部70B’を床大梁28と床小梁94との双方に接合したので、階段10にかかる荷重を天井大梁24と天井小梁の両方、床大梁28と床小梁94の両方で支持することができる。従って、支持荷重を分散させることができるというメリットがある。
〔本実施形態の補足説明〕
以上説明した本実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)の建物に対して本発明を用いてもよい。
また、本実施形態では、ユニット建物14に対して本発明を適用したが、ユニット形式ではない鉄骨軸組構造の住宅等に対して本発明を適用してもよい。
第1実施形態に係る階段を有するユニット建物の要部を示す斜視図である。 天井大梁及び床大梁間に一対の中柱が立設された状態を示す斜視図である。 図2に示される中柱の組付後の状態を周辺構造を含めて示す縦断面図である。 図3から天井大梁及び床大梁並びに中柱のみを抽出して描いた側面図である。 図4に示される中柱等をユニット外方側から見て示す正面図である。 中柱に上部階段の骨組、下部階段の骨組がそれぞれ取り付けられた状態を示す斜視図である。 図1に示される建物ユニットを使ったユニット建物の一部を示す見取り図である。 図7に示される建物ユニットを図7の矢印A方向から見た外観側面図である。 第2実施形態に係り、スケルトンタイプの階段が設置された建物ユニット(階段ユニット)の斜視図である。
符号の説明
10 階段
14 ユニット建物
24 天井大梁
28 床大梁
32 中柱
34 中柱
48 ボルト
50 ナット
60 上側階段梁(階段構造材)
60A 上側水平部
60A’ユニット外方側の端部(他の一部)
60B 上側屈曲部
60B’上端部(一部)
64 上側踊場パネル
68 上側踏板
70 下側階段梁(階段構造材)
70A 下側水平部
70A’ユニット外方側の端部(他の一部)
70B 下側屈曲部
70B’下端部(一部)
74 下側踊場パネル
78 下側踏板
94 床小梁

Claims (7)

  1. 天井梁と当該天井梁と建物高さ方向に対向して配置された床梁とを梁の端部以外の所定位置で建物高さ方向に繋ぐ中柱と、
    階段昇降方向に延在されて一部が天井側又は床側に固定されると共に他の一部が前記中柱に直接的に固定され、当該階段に加わる荷重を支持する階段構造材と、
    を備えたことを特徴とする階段を有する建物。
  2. 前記階段構造材は、階段側面視で屈曲した形状を成しており、前記中柱に繋がり所定のスパン長を有する水平部と、当該水平部における中柱と反対側の端部から階段昇降方向へ延びる屈曲部と、を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の階段を有する建物。
  3. 前記水平部には、踊場パネルが支持されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の階段を有する建物。
  4. 前記中柱は所定の間隔をあけて二本設けられており、
    一方の中柱には天井側へ向けて傾斜された前記階段構造材の端部が固定されていると共に、他方の中柱には床側へ向けて傾斜された前記階段構造材の端部が固定されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の階段を有する建物。
  5. 前記天井側へ向けて傾斜された階段構造材と前記床側へ向けて傾斜された階段構造材とは非連結状態で並列的に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4記載の階段を有する建物。
  6. 前記天井梁及び前記床梁は建物ユニットのユニット天井梁及びユニット床梁とされ、
    前記天井側へ向けて傾斜された階段構造材の上端部は当該ユニット天井梁と対向する反対側のユニット天井梁に固定されていると共に、
    前記床側へ向けて傾斜された階段構造材の下端部は当該ユニット床梁と対向する反対側のユニット床梁に固定されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の階段を有する建物。
  7. 前記階段構造材には複数の踏板が所定の間隔で取り付けられていると共に、当該複数の踏板は建物内壁面に対して非固定状態で配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の階段を有する建物。
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