JP6850665B2 - 階段構造及び鋼製階段の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の階段構造及び鋼製階段の製造方法に関する。
特許文献1の鋼製階段には、踏板部材が支持補強金物に支持されて段板ユニットが用いられており、段板ユニットは、支持補強金物が一対のささら桁の間に掛渡されて固定されている。また、特許文献1の鋼製階段は、ささら桁に固定された段板ユニットの踏板部材を下地として、踏板部材の表面に化粧板が設置されている。
ところで、踏板部材は、表面処理鋼板の折り曲げ加工により断面略L字状にされて踏面部及び蹴込板部が形成されており、下地補強金物には、リップ溝形鋼が用いられている。また、踏板部材及び下地補強金物の各々は、階段幅に合わせた長さにされて、一対のささら桁の間に橋渡し状に固定されている。
階段を施工する際には、作業者が段板ユニットを手で持ち運んでささら桁の間に取り付ける必要がある。しかし、踏板部材及び下地補強金物が一体にされた段板ユニットを手で持ち運ぶ作業は、作業者にとって重労働となってしまう。また、作業者が段板ユニットを手で持ち運ぶ作業をなくすためには、重機等を用いることが考えられるが、特に屋内階段を施工する際に、重機等を用いる作業は、大掛かりな作業となってしまう。さらに、段板ユニットをささら桁に取り付けた後には、化粧板を取り付ける作業を行う必要があり、鋼製階段を仕上げるまでの作業工数が多くなる。
特開2014−177762号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、階段の組み付け作業を容易にできる階段構造及び鋼製階段の製造方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様の階段構造は、階段の踏面を形成する踏板を含む化粧部材と、前記踏板の長手方向の長さよりも短い間隔で配置された一対の力桁と、長手方向の長さが前記踏板の長さよりも短い長さとされて、前記踏板の前記踏面とは反対側の面に取り付けられると共に、前記一対の力桁の間に掛渡されることで前記化粧部材を前記力桁に支持させる鋼製の支持部材と、を有する。
第1の態様では、踏板を含む化粧部材に支持部材が取り付けられている。また、支持部材は、力桁に取り付けられる。これにより、化粧部材が支持部材を介して力桁に支持される。力桁は、1本であっても良いが、化粧部材の支持安定性及び化粧部材の軽量化の観点から2本であることがより好ましい。
ここで、一対の力桁の間隔は、階段幅よりも短くされており、支持部材は、長手方向の長さが階段幅の長さとされた場合よりも軽くでき、且つ、化粧部材の踏板を支持すればよいので、さらに軽くできる。従って、支持部材を軽くできて、支持部材と化粧部材とを一体にしても持ち運びが容易になり、化粧部材を取り付けた支持部材を力桁に取り付ける作業を容易にできる。
第2の態様の階段構造は、第1の態様において、前記一対の力桁の両側に位置する階段の側壁面に設けられて、前記踏板の長手方向端部が載せられることで、該踏板の高さ方向位置が位置決めされる位置決め部材を有する。
第2の態様では、力桁が取り付けられる階段の側壁面に、位置決め部材を取り付けている。位置決め部材は、踏板が載せられたときの、踏板の高さ(上面の高さ)が階段の蹴上がり寸法に応じた高さ(上下方向の位置)になるように側壁面に取り付けられる。これにより、側壁面の位置決め部材に化粧部材の踏板を載せることで、化粧部材と共に支持部材の上下方向の位置決めを容易にできて、階段の組み付け作業を容易にできる。
第3の態様は、第2の態様において、昇降方向に隣り合う複数の前記踏板が載せられる複数の前記位置決め部材が一体に連結されている。
第3の態様では、昇降方向に隣接する踏板の各々の位置決めを行う位置決め部材が一体に連結されている。このため、複数の位置決め部材を一つずつ側壁面に位置決めしながら取り付ける場合に比べて、取り付け作業が容易になり、複数の踏板が設けられた階段の組み付け作業を一層容易にできる。
第4の態様の鋼製階段の製造方法は、建物に一対の力桁を組み付ける力桁組付工程と、階段の踏面を形成する踏板を含む化粧部材に、長手方向の長さが前記踏板の長手方向の長さよりも短く、前記一対の力桁の間に掛渡し可能にされた鋼製の支持部材を前記踏板の踏面とは反対側に取り付けて単段部材を形成する単段部材組付工程と、前記支持部材を一対の前記力桁に取り付けて、前記単段部材を前記力桁に支持させる単段取付工程と、を有する。
第4の態様では、力桁組付工程において、力桁を建物に組み付ける。また、端段部材組付工程は、踏板を含む化粧部材に、踏板の長さよりも短く、一対の力桁の間に掛渡し可能にされた鋼製の支持部材を踏板の踏面とは反対側の面(裏面)に取り付けて単段部材を形成する。
また、単段取付工程では、単段部材の支持部材を一対の力桁に取り付けて、単段部材の化粧部材を力桁に支持させる。この単段取付工程を繰り返すことで、所定数の踏板を設けた階段を容易に製造できる。
さらに、第4の態様においては、建物がユニット式建物である場合、建物のユニットを製造する製造工場において、ユニットに力桁と共に化粧部材を取り付けておいても良い。これにより、建物の施工場所において、ユニットを配列して固定すればよいので、ユニットを配列した後の階段の組み付け作業を不要にできて、建物の施工作業を容易にできる。
第5の態様の鋼製階段の製造方法は、第4の態様において、前記単段取付工程に先立って、前記一対の力桁の両側に位置する階段の側壁面に、前記踏板の長手方向端部が載せられることで、該踏板の高さ方向位置が位置決めされる位置決め部材を前記側壁面に取り付ける位置決め部材取付工程を有する。
第5の態様では、位置決め部材取付工程において、一対の力桁の超側に位置する階段の側壁面に位置決め部材を取り付ける。これにより、単段部材を力桁に取り付ける際に、踏板の上下方向位置の位置決めを容易にできる。
第6の態様の鋼製階段の製造方法は、第5の態様において、昇降方向に隣り合う複数の前記踏板が載せられる複数の前記位置決め部材が一体に連結されている。
第6の態様では、昇降方向に隣接する複数の踏板の各々の位置決めに用いる複数の位置決め部材を、予め一体に形成している。これにより、単段取付工程に先立って、複数の位置決め部材を側壁面に取り付ける作業を容易にできて、複数の単段部材を取り付ける作業を一層容易にできる。
第7の態様は、第4の態様から第6の態様の何れかにおいて、最上段の前記単段部材は、階上の床下に組まれて階下の天井板が取り付けられる鋼製の天井下地枠に隣接される。
建物では、例えば、2階と3階との間に階段を設ける場合、2階の天井が準耐火構造の規定を満たす必要がある。ここから、第7の態様では、階上の床下に鋼製の天井下地枠が組み付けられる。最上段の単段部材は、この天井下地枠に隣接される。
このような、鋼製の天井下地枠は、最上段の単段部材に隣接する位置に組み付けられるものであっても良い。予め鋼製の天井下地枠を組み付けておくと、重くなって持ち上げるのが難しいことがある。このような場合、最上段の単段部材に隣接する位置で組み付けるようにしても良く、これにより、容易に階上の床下に階下の天井下地を形成して、準耐火構造の規定を満たす天井を形成することができる。
以上説明したように第1の態様によれば、化粧部材に含まれる踏板よりも長さの短い支持部材を用いることで、化粧部材に支持部材を取り付けた状態であっても、重量の増加を抑えることができるので、階段の組み付け作業を容易にできる、という効果がある。
また、第2の態様によれば、化粧部材の上下方向の位置決めを容易にできて、階段の組み付け作業を容易にできる。また、第3の態様によれば、複数の化粧部材の各々の上下方向の位置決めを容易にできて、階段の組み付け作業を一層容易にできる。
第4の態様によれば、力桁への踏板の取り付け作業を容易にできて、階段の組み付け作業を容易にできる、という効果を有する。
また、第5の態様によれば、単段部材の上下方向の位置決めを容易にできて、階段の組み付け作業を容易にできる。また、第6の態様によれば、複数の単段部材の各々の上下方向の位置決めを容易にできて、階段の組み付け作業を一層容易にできる。
本実施の形態に係る建物用ユニットの概略構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る建物用ユニットの主要部を示す斜視図である。 第1の実施の形態に係る階段を示す平面図である。 (A)は、単段ユニットを示す斜視図、(B)は、力桁側から見た単段ユニットの立面図である。 (A)は、位置決め部材を示す側壁面の立面図、(B)は階段モジュールの立面図である。 (A)は、固定部材の他の一例を示す側壁面の立面図、(B)は(A)の固定部材を用いた階段モジュールの立面図である。 第2の実施の形態に係る階段の主要部を示す立面図である。 第2の実施の形態に係る階段を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る下地フレームを示す斜視図である。 (A)及び(B)の各々は、下地フレームの取り付けを示す階段側とは反対側から見た主要部の断面図である。 (A)〜(C)は、下地フレーム及び天井板の取り付けの概略を示す主要部の概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
〔建物の構成〕
本実施の形態に係る建物10は、準耐火構造の規定を満たすユニット式住宅(ユニット式の建物)とされている。図1には、建物10に用いる建物用ユニット12が斜視図にて示されている。
図1に示すように、建物用ユニット12は、直方体枠状に形成されており、建物用ユニット12には、各々が角型とされた4本のフレーム支柱14が設けられている。フレーム支柱14の各々は、長手方向を上下方向にされて、互いに平行に配置されている。4本のフレーム支柱14の上部には、天井フレーム16が形成されており、4本のフレーム支柱14の下部には、床フレーム18が形成されている。
天井フレーム16には、一対の桁天井大梁20A及び一対の妻天井大梁20Bが設けられており、天井フレーム16は、桁天井大梁20A及び妻天井大梁20Bの各々の端部がフレーム支柱14の上部の接合部14Aに剛接合されて矩形枠状に形成されている。また、天井フレーム16の桁天井大梁20Aの間には、各々が妻天井大梁20Bに平行とされた複数の天井小梁20Cが配置されており、天井小梁20Cの各々の端部が桁天井大梁20Aに接合されている。これにより、天井フレーム16が略梯子状に形成されている。
床フレーム18には、一対の桁床大梁22A及び一対の妻床大梁22Bが設けられており、床フレーム18は、桁床大梁22A及び妻床大梁22Bの各々の端部がフレーム支柱14の下部の接合部14Bに剛接合されて矩形枠状に形成されている。また、床フレーム18の桁床大梁22Aの間には、各々が妻床大梁22Bに平行とされた複数の床小梁22Cが配置されており、床小梁22Cの各々の端部が桁床大梁22Aに接合されている。これにより、床フレーム18が略梯子状に形成されている。
建物10は、複数の建物用ユニット12が水平方向(縦横)に配列されると共に、上下に配列されて、縦横及び上下に隣接する建物用ユニット12が連結されることで、鉄骨ラーメン構造の躯体が形成されている。建物10は、地上において水平方向に配列された建物用ユニット12により1階部分が構成され、1階部分の建物用ユニット12に重ねられた複数の建物用ユニット12により2階部分が構成されている。また、建物10は、2階部分の建物用ユニット12に重ねられた複数の建物用ユニット12により3階部分が構成される。これにより、建物10は、複数の建物用ユニット12が重ねられることで、2階建て(一部2階建てを含む)、又は3階建て(一部3階建てを含む)に形成されている。
建物用ユニット12には、天井フレーム16の天井小梁20Cを天井下地として又は天井小梁20Cから吊り下げられて設けられた天井下地に天井板24が取り付けられて天井が形成される。また、建物用ユニット12には、床フレーム18の床小梁22Cを床下地として又は床小梁22Cに配置された図示しない根太を床下地として、床下地上に床板26が取り付けられて床が形成される。なお、床は、床フレーム18に配置した根太の間に断熱材を敷き詰めて、断熱材の上に複数枚の板材(床板26)が重ねられて形成されても良い。
建物用ユニット12は、製造工場において枠組みが形成されると共に、建物10の室内レイアウトに基づいて間仕切り(仕切り壁)等が形成される。この際、屋外に面する建物用ユニット12には、外壁材(外壁パネル、図示省略)が取り付けられる。また、建物10は、水平方向に配列された複数の建物用ユニット12の間の仕切り壁が予め除かれて連通されることで、1つの建物用ユニット12よりも広い居住空間となる居室等が形成される。さらに、建物用ユニット12の内部が仕切り壁により区画されることで、廊下、物入れなどの小部屋が形成される。また、製造工場において製造された建物用ユニット12は、建物10の建築場所に搬送されて組み立てられることで、建物10が形成される。
一方、2階建て及び3階建ての建物10においては、階下と階上とを繋ぐ階段が設置される。階段は、階下の建物用ユニット12に設けられる。
ここで、第1の実施の形態では、1階部分と2階部分とを繋ぐ階段の一例を説明し、第2の実施の形態では、2階部分と3階部分とを繋ぐ階段の一例を説明する。
〔第1の実施の形態〕
図2には、第1の実施の形態に係る階段30が設けられた建物用ユニット12Aの主要部が斜視図にて示されている。また、図3には、第1の実施の形態に係る階段30が平面図にて示されている。
図2に示すように、第1の実施の形態に係る建物用ユニット12Aには、一方の妻大梁(妻天井大梁20B及び妻床大梁22B)側に階段室28が形成されており、建物用ユニット12Aには、階段室28の天井小梁20Cが予め除かれて、階段室28が所謂吹き抜けにされている。なお、建物用ユニット12Aに重ねられる2階部分の建物用ユニット12(図示省略)では、予め吹き抜け部分の床小梁22Cが除かれている。これにより、1階から2階に連通された階段室28が形成される。
図2及び図3に示すように、階段30は、折れ階段にされており、階段30は、階段室28内に設置される。図3に示すように、階段室28は、階段30の上がり口及び下り口側を除く3方が仕切り壁28A、28B、28Cによって囲われていると共に、上がり口側と下り口側との間に仕切り壁28Dが設けられている。なお、図2では、仕切り壁等を省略している。また、以下の説明において、階段30の幅方向の両側の仕切り壁28A 、28D又は仕切り壁28C、28Dの表面を側壁面32という。
図2に示すように、階段30は、上下方向の中間部に平坦モジュール34A、34Bが配置されている。また、階段30には、平坦モジュール34Aと1階の床板との間に階段モジュール36Aが配置されていると共に、平坦モジュール34Bと2階の床側(1階の天井側)との間に階段モジュール36Bが配置されている。即ち、階段30は、階段モジュール36A、平坦モジュール34A、34B、及び階段モジュール36Bの4モジュールにより構成されている。
図2に示すように、建物用ユニット12Aには、妻側の2本のフレーム支柱14の中間位置において、中柱38が配置されており、中柱38は、上端が妻天井大梁20Bに連結されていると共に、下端が妻床大梁22Bに連結されている。中柱38には、上下方向の中間部にブラケット40が取り付けられている。ブラケット40は、中柱38の平坦モジュール34A側の面、及び平坦モジュール34B側の面の各々に取り付けられており、ブラケット40は、平坦モジュール34B側が平坦モジュール34A側よりも高い位置に取り付けられている。
平坦モジュール34A、34Bには、軽溝形鋼などが用いられて矩形枠状に組まれたフレーム42が設けられており、フレーム42の各々がブラケット40に締結固定されている。これにより、平坦モジュール34Aは、平坦モジュール34Bにより低い位置にされて中柱38に支持されており、平坦モジュール34Aと平坦モジュール34Bとの間の段差は、階段30の蹴上がり寸法にされている。
平坦モジュール34A、34Bの各々のフレーム42には、矩形枠内に複数の下地が取り付けられており、下地上に鋼板(図示省略)が敷かれると共に、鋼板上に踏板44(図3参照)が敷かれて、鋼板及び踏板44の各々がビス或いはネジ釘により下地に固定されている。これにより、階段30には、平坦モジュール34A、34Bの各々が踏板44により覆われて、蹴上がり寸法の段差で2段の踊り場が形成されている。また、平坦モジュール34Bには、平坦モジュール34A側の面に蹴込板(図示省略)が取り付けられている。
一方、図2及び図3に示すように、階段モジュール36Aには、鋼製の力桁46Aが設けられており、階段モジュール36Bには、鋼製の力桁46Bが設けられている。力桁46A、46Bの各々は、側壁面32の間に対で設けられている。
力桁46Aは、上側が平坦モジュール34Aのフレーム42に連結されていると共に、下側が建物用ユニット12Aの床面に取り付けられて、平坦モジュール34A側が上側にされて傾斜されている。また、力桁46Bは、下側が平坦モジュール34Bのフレーム42に連結されていると共に、上側が建物用ユニット12Aの天井小梁20Cに締結固定されて、平坦モジュール34B側が下側にされて傾斜されている。また、図3に示されるように、平面視において、一対の力桁46Aは、平坦モジュール34Aのフレーム42の両縁から直線状に連続するように連結されており、一対の力桁46Bは、平坦モジュール34Bのフレーム42の両縁から直線状に連続するように連結されている。
階段モジュール36A、及び階段モジュール36Bは、力桁46A、46Bの各々に単段部材としての単段ユニット48が取り付けられている。
ここで、図4(A)及び図4(B)を参照しながら、第1の実施の形態に係る単段ユニット48を説明する。図4(A)には、単段ユニット48が分解斜視図にて示されており、図4(B)には、単段ユニット48が階段(階段30)の裏側から見た立面図にて示されている。なお、単段ユニット48の説明において、階段モジュール36A及び階段モジュール36Bを総称して階段モジュール36とすると共に、力桁46A及び力桁46Bを総称して力桁46という。
単段ユニット48には、化粧部材としての木製の踏板50及び蹴込板52が設けられている。踏板50及び蹴込板52は、平面矩形状にされて、長さが階段30において側壁面32の間隔(階段30の幅寸法)と同様にされている。また、踏板50の幅は、階段30の踏面(踏み面の寸法)より僅かに長くされており、蹴込板52の幅は、階段30の蹴上がり(蹴上がり寸法)より僅かに長くされている。
蹴込板52は、踏板50の下面側において、踏板50の幅方向の一端側に取り付けられて、踏板50から下方に垂下されている。蹴込板52は、例えば、踏板50の幅方向の一端側に、長手方向に沿って細溝を形成して、細溝に蹴込板52を嵌め込んで接着するなどして踏板50に取り付けられている。なお、踏板50は、表面の一部又は全部が樹脂被覆されていても良く、踏板50の上面において蹴込板52側の端部にすべり止め等が設けられていても良い。
単段ユニット48には、支持部材としての鋼製(鋼板製)の長尺略平板状の支持板54及び一対の脚板56が設けられている。支持板54は、長さが踏板50の長さよりも短くされていると共に、幅(幅寸法)が踏板50の幅よりも短くかつ人が踏板50がなくても昇降に使用可能な幅にされている。また、図4(B)に示すように、支持板54は、長手方向の長さが、一対の力桁46の間に掛渡すことができる長さにされている。
脚板56は、支持板54の長手方向の両端部に対で配置されて、支持板54の下側面に固定されており、一対の脚板56は、支持板54から平行に下方へ突出されている。一対の脚板56の内側面(互いに対向した面)の間隔は、一対の力桁46の外側面(各々の反対側の面)の間隔と略同様にされている。なお、一対の脚板56の外側面の間隔は、一対の力桁46の内側面の間隔にされても良い。
単段ユニット48は、支持板54の長手方向が踏板50の長手方向にされて、ネジ等が用いられて支持板54が踏板50の下面に締結固定されている。また、単段ユニット48は、支持板54が一対の力桁46の間に掛渡されるように配置される。また、単段ユニット48は、例えば、ボルト・ナットが用いられて、一対の脚板56の各々が力桁46に締結固定される。
階段モジュール36は、一つ又は複数の単段ユニット48が力桁46に固定されて構成される。図2及び図3に示すように、階段30は、5台の単段ユニット48が力桁46Aに取り付けられて階段モジュール36Aが構成され、6台の単段ユニット48が力桁46Bに取り付けられて階段モジュール36Bが構成されている。また、階段モジュール36Aの最上段は、平坦モジュール34Aよりも蹴上がり寸法だけ低くされた位置に取り付けられ、階段モジュール36Bの最上段は、上階(2階)の床面よりも蹴上がり寸法だけ低くされた位置に取り付けられる。
一方、図5(A)には、階段モジュール36(36A、36B)が取り付けられる側壁面32が立面図にて示されている。また、図5(B)には、単段ユニット48が取り付けられた階段モジュール36(36A、36B)が側方視の立面図にて示されている。
図5(A)及び図5(B)に示すように、階段モジュール36(36A、36B)が取り付けられる側壁面32には、位置決め部材としての固定部材60が設けられている。固定部材60は、各々が長尺直方体状にされた複数の横部材62及び複数の縦部材64により形成されており、横部材62は、力桁46に取り付けられる単段ユニット48と同数にされ、縦部材64は、横部材62よりも一つ少ない数にされている。また、第1の実施の形態では、横部材62の長さが階段30の踏み面(踏み面の寸法、踏板50の幅寸法)より僅かに短くされると共に、縦部材64の長さが階段30の蹴上げ(蹴上がり寸法)よりも僅かに長く(例えば、蹴上げ寸法に横部材62の太さを加えた長さと同様の長さ)されている。
図5(A)に示すように、固定部材60は、横部材62の上面の長手方向の一端部に縦部材64の長手方向一方の端面が当接されて接合されると共に、縦部材64の長手方向の他方の端部に次の横部材62の長手方向の一方の単面が当接されて接合されている。これにより、固定部材60は、横部材62と縦部材64とが互いに略直角になるように複数が順に接続された階段状にされて一体化されている。
固定部材60は、階段モジュール36の両側の側壁面32に取り付けられる。この際、固定部材60は、横部材62の各々の長手方向が水平方向にされると共に、複数の単段ユニット48によって階段を形成したときの踏板50の下面に、横部材62の上面が当接する位置にされている。また、固定部材60は、複数の単段ユニット48により階段を形成したときに、縦部材64が蹴込板52の裏側となる位置にされている。これにより、図5(B)に示すように、各単段ユニット48において、踏板50の長手方向の端部を固定部材60の横部材62に載せることで、複数の単段ユニット48の各々について昇降方向のうちの上下方向の位置決めを行うことができる。
次に、第1の実施の形態の作用として、建物用ユニット12Aへの階段30の組み付けを説明する。
建物用ユニット12Aは、他の建物用ユニット12と共に製造される。この際、建物用ユニット12Aには、階段室28が形成される共に、階段室28の仕切り壁28Bからブラケット40が突出される。
建物用ユニット12Aへの階段30の取り付けは、平坦モジュール34A、34Bのフレーム42をブラケット40に取り付ける共に、平坦モジュール34Aのフレーム42に階段モジュール36Aの力桁46Aを取り付けると共に、平坦モジュール34Bのフレーム42に階段モジュール36Bの力桁46Bを取り付ける。
また、力桁46A、46Bの各々の外側には、予め横部材62と縦部材64とが組まれて一体にされた固定部材60が位置決めされて取り付けられる。これにより、階段モジュール36A、36Bの各々への単段ユニット48の取り付けが可能となる。
単段ユニット48は、踏板50、蹴込板52、支持板54及び脚板56の各々を製造し、踏板50に蹴込板52を取り付けると共に、支持板54に脚板56を対で取り付けられる。
この後、複数の単段ユニット48を順に、力桁46A、46Bの各々に取り付ける。単段ユニット48の取り付けは、踏板50の長手方向(階段の幅方向)の両端部を固定部材60の横部材62に載せる。これにより、単段ユニット48の上下方向(階段の高さ方向)の位置決めがなされる。この状態で、踏板50の水平方向位置(例えば、階段室28の奥側の仕切り壁28Aからの出面)を調整することで、単段ユニット48の各々の位置決めを行い、位置決めした単段ユニット48の脚板56を力桁46A、46Bに固定する。これにより、上段側の蹴込板52の下端部が下段側の踏板50の階段裏側に重ねられて、踏板50及び蹴込板52の各々が力桁46A、46Bに固定された階段30が製造され、階段30を容易に製造できる。
この際、単段ユニット48は、力桁46A、46Bの上方側部分から下方側部分に向けて順に取り付けられることが好ましい。これにより、上段側の蹴込板52の下端部を下段側の踏板50の階段裏側にしながら、順に単段ユニット48を取り付けることができる。即ち、下段側から単段ユニット48を配置した場合、上段側の単段ユニット48の蹴込板52の下端が下段側の踏板50の上面に当たることがあり、このために、下段側の踏板50(単段ユニット48)の位置をずらす2度手間の作業が生じるが、この2度手間の作業を不要にできる。
このように製造された建物用ユニット12Aは、他の建物用ユニット12と共に運搬されて、水平方向及び左右方向に配列されて連結されることで、建物10の躯体が形成される。また、建物用ユニット12Aに予め階段30が設置されているので、10の作業場所において、階段30の組み付け作業を不要にできる。
なお、第1の実施の形態では、位置決め部材として、複数の横部材62と縦部材64とを連結して一体にした固定部材60を用いたが、位置決め部材は、これに限るものではない。図6(A)及び図6(B)には、位置決め部材の他の一例とする位置出しブロック66が示されている。なお、図6(A)及び図6(B)の各々は、図5(A)及び図5(B)の各々と同様の立面図にて示されている。
固定部材としての位置出しブロック66は、横部材62よりも短い直方体状に形成されており、位置出しブロック66は、単段ユニット48ごとに側壁面32に取り付けられている。各位置出しブロック66の位置は、固定部材60において横部材62に対応する位置にされている。
図6(B)に示すように、位置出しブロック66を用いる場合、階段モジュール36の両側の側壁面32の各々に取り付けられた位置出しブロック66の間に、単段ユニット48の踏板50を載せて、単段ユニット48を仮配置する。これにより、単段ユニット48は、踏板50の上下方向の位置決めがなされる。
この後に、単段ユニット48の各々の踏板50を階段30の前後方向に位置決めして、単段ユニット48の各々を力桁46に締結固定する。これにより、単段ユニット48を容易に力桁46に取り付けることができて、階段モジュール36の組み付け作業が容易になる。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の機能部品については、第1の実施の形態と同様の符号を付与してその説明を省略する。
図7には、第2の実施の形態に係る階段70が幅方向の一側から見た立面図にて示されており、図8には、階段70が平面図にて示されている。
第2の実施の形態に係る階段70は、2階部分の建物用ユニット12Bに設けられて、2階部分と3階部分とを繋いでいる。建物用ユニット12Bには、天井フレーム16の天井小梁20Cの一部が予め除かれて矩形形状の吹き抜けが形成されており、この吹き抜け内に階段室68が形成されている。なお、建物用ユニット12Bの上に重ねられた3階部分の建物用ユニット12(図示省略)は、階段室68の一部に掛かる床小梁22C(図1参照)が予め取り除かれて、2階部分の階段室68の一部が3階部分に連通されている。
図7及び図8に示すように、階段70は、回り階段にされており、階段室68内に設置されている。階段70は、階段モジュール36(36C)、及び階段モジュール72A、72Bによって構成されており、階段70の下側から階段モジュール36C、72A、72Bの順に配置されている。
階段モジュール72A、72Bには、フレーム42が設けられている。階段モジュール72Aのフレーム42は、階段モジュール72Bのフレーム42よりも低い位置にされており、階段モジュール72Bのフレーム42の上下方向位置が、階段モジュール72Aのフレーム42と建物用ユニット12Bの天井との中間位置にされている。
図8に示すように、建物用ユニット12Bには、階段モジュール72Aのフレーム42と階段モジュール72Bのフレーム42との間に中柱38が設けられており、中柱38のブラケット40に階段モジュール72A、72Bの各々のフレーム42が締結固定されている。また、建物用ユニット12Bには、階段モジュール72Bの階段モジュール72Aとは反対側に中柱38Aが設けられており、中柱38Aは、建物用ユニット12Bの桁天井大梁20Aと桁床大梁22A(何れも図示省略)とに接続されている。中柱38Aには、ブラケット40が取り付けられており、ブラケット40に階段モジュール72Bのフレーム42が締結固定されている。これにより、階段モジュール72Aは、中柱38に支持されて建物用ユニット12Bに取り付けられており、階段モジュール72Bは、中柱38、38Aに支持されて、建物用ユニット12Bに取り付けられている。また、第2の実施の形態において、階段モジュール72Aのフレーム42と階段モジュール72Bのフレーム42との高さの差は、3段分の蹴上がり高さにされている。
図7に示すように、階段モジュール36Cには、力桁46Cが設けられている。力桁46Cは、側壁面32の間に対で設けられており、上端側がブラケット40を介して階段モジュール72Aのフレーム42に連結されていると共に、下側が2階の床面(建物用ユニット12Bの床板26)に締結固定されている。また、一対の力桁46Cは、平面視において、階段モジュール72Aのフレーム42の両縁から直線状に連続するように設けられている。
階段モジュール36Cの力桁46Cには、7台の単段ユニット48が取り付けられている。階段モジュール36Cが設けられる側壁面32には、7台分の単段ユニット48の各々の踏板50に対応された横部材62が一体にされた固定部材60又は、7台分の単段ユニット48の各々の踏板50に対応された位置決めブロック66が取り付けられている(図示省略)。
階段モジュール36Cは、単段ユニット48の各々の踏板50が固定部材60(横部材62)又は位置決めブロック66により位置決めされて、力桁46Cに取り付けられている。これにより、階段モジュール36Cには、7段のステップが形成されており、最上段の単段ユニット48の踏板50は、階段モジュール72Aよりも蹴上がり寸法だけ低い位置に形成されている。
一方、階段モジュール72A、72Bの各々には、踏板74Aが設けられていると共に、2台ずつの単段ユニット76A、76Bが設けられている。踏板74Aは、略三角形状にされており、単段ユニット76Bには、略三角形状の踏板74Cが設けられている。また、単段ユニット76Aには、踏板74Bが設けられており、踏板74Bは、踏板74Aと踏板74Cとの間に配置されることで、平面視で矩形形状となる四角形状に形成されている。
単段ユニット76A、76Bには、平面形状が踏板74B、74Cと略相似形とされると共に、面積が踏板74B、74Cより小さくされた鋼製の支持板78A、78Bが設けられており、支持板78A、78Bが、踏板74B、74Cに取り付けられている。さらに、支持板78A、78Bの各々には、脚板80A、80Bの各々が取り付けられており、脚板80A、80Bがフレーム42に固定されることで、支持板78A、78Bと共に踏板74B、74Cがフレーム42に支持されている。また、単段ユニット76Aの脚板80Aは、単段ユニット76Bの脚板80Bよりも蹴上がり寸法だけ短くされている。
階段モジュール72A、72Bには、下階側から上階側に向けて順に、踏板74A、単段ユニット76A、76Bが配置されている。これにより、階段モジュール72A、72Bには、3段分ずつの階段(ステップ)が形成されており、階段モジュール72Bの最上段の踏板74Cは、上階(3階)の床面よりも蹴上がり寸法だけ低い位置に配置されている。なお、図示は省略するが、踏板74A〜74Cの各々には、蹴込板が設けられている。
これにより、階段70は、階段モジュール36C、72A、72Bにより準耐火構造の規定を満たす鋼製階段にされている。また、階段70においても、階段30と同様に、単段ユニット48が用いられているので、階段モジュール36Cの組み付け作業を容易にできる。
一方、図7及び図8に示すように、階段70は、階段モジュール72Aの踏板74Aから階段モジュール72Bの踏板74Cとの間で、約180度向きを変える回り階段にされている。このため、建物用ユニット12Bの上側(階段70の上階(3階)側)の建物用ユニット12には、平面視において階段モジュール36Cに隣り合う位置に、床(以下、通路床82という)が形成される。建物用ユニット12Bの上に重なる建物用ユニット12には、製造工場において予め通路床82に合せて鋼材により床下地が形成され、この床下地に床板26を貼り付けることで、通路床82が形成されている。
ここで、通路床82の下側の2階の天井は、準耐火構造の規定を満たす必要があり、建物用ユニット12Bでは、通路床82の下側の領域が吹き抜けに含まれていることで、天井小梁20Cが除かれており、建物用ユニット12Bには、準耐火構造の規定を満たす天井下地を建物10の現場作業で形成する必要がある。図9には、第2の実施の形態に係る天井下地が斜視図にて示されている。
階段70が設けられた建物用ユニット12Bでは、天井下地枠としての天井下地フレーム84が用いられ、天井下地フレーム84が通路床82の下側に取り付けられる。天井下地フレーム84には、軽溝形鋼などを用いた一対ずつの枠材86A、86B、及び複数本の下地材86Cが用いられている。
天井下地フレーム84は、一対の枠材86A及び一対の枠材86Bにより矩形形状の枠体88が形成される。枠体88には、枠材86Bの間に枠材86Bと略平行にされて複数の下地材86Cが所定間隔で配置され、下地材86Cの各々の端部が枠材86Aに連結されている。これにより、天井下地フレーム84は、略梯子状に形成される。なお、枠材86A、86B及び下地材86Cは、ボルト・ナット或いはタッピングねじ等が用いられて締結固定されて組み付けられる。
ここで、図10及び図11を参照しながら建物用ユニット12Bの吹き抜け部分への天井下地フレーム84及び天井板24の取り付けを説明する。図10(A)には、図8のA-A線に沿った概略断面が示されており、図10(B)には、図10(A)とは異なる構成の概略断面図が示されている。また、図11(A)〜図11(C)には、天井下地フレーム84の取り付け手順が、図10(A)の主要部が断面図にて示されている。
図8及び図10(A)に示されるように、通路床82の階段モジュール36C側には、仕切り壁90が形成されており、通路床82の階段モジュール36Cとは反対側には仕切り壁92が設けられている。なお、図10(A)では、建物用ユニット12Bの仕切り壁90、92を仕切り壁90A、92Aとし、建物用ユニット12Bの上側の建物用ユニット12の仕切り壁90、92を仕切り壁90B、92Bとしている。
仕切り壁90(90A、90B)、92(92A、92B)には、仕切り板(内壁材)94の間に複数の当て材94Aが配置されると共に、ロックウールなどの図示しない断熱材が配置されて準耐火構造にされている。また、仕切り壁92Aと仕切り壁92Bとの間には、建物用ユニット12Bの桁天井大梁20Aと、3階の建物用ユニット12の桁床大梁22Aとが重ねられている。また、3階の建物用ユニット12には、通路床82の床下地として製造工場において予め通路床フレーム96が取り付けられており、通路床フレーム96の下地材96Aが、仕切り壁90Aと仕切り壁90Bとの間に配置されている。これにより、通路床82は、通路床フレーム96の下地材96Aに床板26がビス止め等により貼り付けられて形成されている。
天井下地フレーム84は、桁天井大梁20Aと仕切り壁90Aとの間に取り付けられる。この際、桁天井大梁20Aには、下地材98Aが取り付けられると共に、仕切り壁90A内には、下地合板98Bが取り付けられて、天井下地フレーム84の枠体88がタッピングねじなどにより下地材98Aに締結固定されると共に、バインドドリルねじ等により下地合板98Bに締結固定される。また、天井下地フレーム84は、枠体88に下地材86Cがバインドドリルねじ等を用いて締結固定されて組み付けられる。
また、天井下地フレーム84には、鋼板等を用いた下地板100が下地材86Cに締結固定されると共に、下地板100の周囲にMDF(medium density fiberboad:中密度繊維板)等を用いた野縁102が取り付けられる。さらに、強化石膏ボード等を用いた天井板24が、サラタッピングねじ等により野縁102及び下地板100に締結固定されて取り付けられる。
ここで、鋼材を用いて形成される天井下地フレーム84は、枠体88(枠材86A、86B)に下地材86Cを取り付けて組まれた状態では、重量が十数kg程度になってしまうことがある。このため、天井下地フレーム84を予め組んだ状態で取り付ける作業は、重労働となってしまう。
ここから、第2の実施の形態では、天井下地フレーム84をばらした状態(組み付け前の状態)としておいて、桁天井大梁20Aと仕切り壁90Aとの間で組み立てながら取り付けるようにしている。
図11(A)に示すように、天井下地フレーム84の組み付けは、最初に枠体88を桁天井大梁20Aと仕切り壁90Aとの間に組み付ける。この際、枠材86Aを桁天井大梁20A及び仕切り壁90Aの各々に取り付けたのち、枠材86Bを枠材86Aに取り付けても良く、予め枠材86A、86Bを連結固定して枠体88を形成しておいて、枠体88を持ち上げて取り付けても良い。
次に、枠材86Aの間に下地材86Cを片側ずつ嵌め込んで、下地材86Cを1本ずつ枠体88に締結固定する。この際、枠材86A、86Bとして軽溝形鋼を用い、互いの開口側(ウエブとは反対側)を向けて枠体88を形成することで、枠体88の間に下地材86Cを容易に挿入できて固定できる。これにより、図11(B)に示すように、桁天井大梁20Aと仕切り壁90Aとの間に天井下地フレーム84を取り付けることができる。 この後、図11(C)に示すように、下地板100及び野縁102を取り付け、さらに、天井板24を取り付ける。
このように、天井下地フレーム84を構成する枠材86A、86B及び下地材86Cを個別に持ち上げて取り付けることができるので、天井側への天井下地フレーム84の取り付けが作業者に重労働となってしまうのを抑制できる。
一方、図10(A)では、通路床82が桁床大梁22Aなどの床大梁に掛かる場合を例にした。この場合、床大梁の下側に建物用ユニット12Bの天井大梁が重なることで、天井大梁(桁天井大梁20A、妻天井大梁20B)と仕切り壁90Aとの間に天井下地フレーム84を取り付けることができる。
ここで、図10(B)に示すように、通路床82が床大梁に掛からない場合には、天井下地フレーム84を、建物用ユニット12Bの天井小梁20Cを用いて取り付けても良い。即ち、仕切り壁90Aに対向する天井小梁20Cを用い、天井小梁20Cと仕切り壁90Aとの間に、天井下地フレーム84を取り付けるようにしても良い。
なお、以上説明した第1及び第2の実施の形態では、製造工場において製造される建物用ユニット12A、12Bに階段30又は階段70を予め取り付けるように説明した。しかしながら、既存の建物において、階段の改修に適用しても良い。この場合、既存の建物の階段室に力桁46を取り付ける。この際、側壁面に固定部材60を取り付けることが好ましい。この後、複数の単段ユニット48を力桁46に取り付けて固定することで、準耐火構造の階段を製造することができる。
また、階段の改修に限らず、階段の新設において適用しても良い。この場合、単段ユニット48が軽量化されているので、作業者が容易に持ち運びできて、作業性を向上できる。
また、第1及び第2の実施の形態では、複数の建物用ユニット12を用いて鉄骨ラーメン構造の躯体が形成された建物10を例に説明した。しかしながら、本発明は、鉄骨軸組構造の躯体が形成された建物等の準耐火構造の建物に適用できる。
10 建物
12、12A、12B 建物用ユニット
30、70 階段(鋼製階段)
32 側壁面
36(36A、36B、36C) 階段モジュール
46(46A、46B、46C) 力桁
48 単段ユニット(単段部材)
50 踏板(化粧部材)
52 蹴込板(化粧部材)
54 支持板(支持部材)
56 脚板(支持部材)
60 固定部材(位置決め部材)
66 位置決めブロック(位置決め部材)
82 通路床
84 天井下地フレーム(天井下地枠)
88 枠体

Claims (7)

  1. 階段の踏面を形成する踏板を含む化粧部材と、
    前記踏板の長手方向の長さよりも短い間隔で配置された一対の力桁と、
    前記階段の側壁面の各々に設けられて、前記踏板の長手方向端部が各々に載せられることで、該踏板の高さ方向位置が位置決めされると共に、該踏板の水平方向位置が調整可能とされる位置決め部材と、
    長手方向の長さが前記踏板の長さよりも短い長さとされて、前記踏板の前記踏面とは反対側の面に取り付けられており、前記一対の力桁の各々に取り付けられて、長手方向端部を各々前記位置決め部材に載せられて水平方向位置が調整されて前記位置決め部材に掛渡された前記踏板を、前記化粧部材と共に前記力桁に支持させる鋼製の支持部材と、
    を有する階段構造。
  2. 前記支持部材は、前記踏板の長手方向長さよりも短い長さとされると共に前記一対の力桁に掛渡し可能とされ、前記踏板の前記踏面とは反対側の面に取り付けられた支持板と、前記支持板の前記踏板とは反対側の面に取り付けられて前記一対の力桁の各々の側面に取り付けられることで前記化粧部材を前記力桁に支持させる脚板と、を有する請求項1に記載の階段構造。
  3. 昇降方向に配置される複数の前記踏板の各々が載せられる複数の前記位置決め部材が一体に連結されている請求項1又は請求項2に記載の階段構造。
  4. 建物に一対の力桁を組み付ける力桁組付工程と、
    階段の踏面を形成する踏板を含む化粧部材に、長手方向の長さが前記踏板の長手方向の長さよりも短く、前記一対の力桁の間に掛渡可能にされた鋼製の支持部材を前記踏板の踏面とは反対側に取り付けて単段部材を形成する単段部材組付工程と、
    前記踏板の長手方向端部の各々が載せられることで該踏板の高さ方向位置が位置決めされると共に、該踏板の水平方向位置が調整可能に掛渡される位置決め部材を、前記一対の力桁の階段の側壁面の各々に取り付ける位置決め部材取付工程と、
    前記単段部材の各々について、前記踏板の長手方向端部を前記位置決め部材の各々に載せて掛渡して前記踏板を高さ方向及び水平方向に位置決めし、前記支持部材を前記一対の力桁の各々に取り付けて、前記一対の力桁に支持させる単段取付工程と、
    を有する鋼製階段の製造方法。
  5. 前記単段部材組付工程は、前記踏板の長手方向長さよりも短い長さとされると共に前記一対の力桁に掛渡し可能とされた支持板を前記踏板の前記踏面とは反対側の面に取り付け、前記支持板の前記踏板とは反対側の面に前記一対の力桁の各々の側面に取り付けられることで前記化粧部材を前記力桁に支持させるための脚板を取り付けることを含む請求項4に記載の鋼製階段の製造方法。
  6. 昇降方向に配置される複数の前記踏板が各々に載せられる複数の前記位置決め部材が一体に連結されている請求項4又は請求項5に記載の鋼製階段の製造方法。
  7. 最上段の前記単段部材は、階上の床下に組まれて階下の天井板が取り付けられる鋼製の天井下地枠に隣接される請求項4からは請求項6の何れか1項に記載の鋼製階段の製造方法。
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