JP7365129B2 - 廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セット - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 展示会名 第40回ジャパン建材フェア 開催期間 平成30年8月24日~平成30年8月25日
本発明は、廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットに関するものである。
廻り階段は、階段の途中で進行方向を徐々に変化させるようにしたものである。廻り階段の施工にあたっては、まず進行方向の変化の中心となる内側のコーナー部にセンター柱を立設し、下側の踏板から上側の踏板に向けて徐々に回転するようにセンター柱に対して踏板を接合するようになっている。センター柱と踏板との接合は、センター柱に形成された溝に踏板を嵌め込むことにより行われる。
建築物の構築過程において、まずは、建築物を構成する部材のうち建物を支える骨組みとなる構造材の施工が必要である。そして、従来、廻り階段のセンター柱は、構造材と同時期に施工されており、センター柱を立設した段階では、踏板接合用の溝は形成されていなかった。そして、階段施工までに行う他の施工のための数日~数週間の空白期間を経て、立設状態のセンター柱に踏板接合用の溝を手作業で加工し、加工した溝に踏板を接合して施工するようにしていた。
一方、特許文献1には、踏板用の溝の位置に予め切り欠きを設けた側板を用意し、この側板を回り部分の中心となる柱の表面に固定することにより、柱の周囲面に溝を設けた状態にするようにした回り階段の付設方法に関する発明が記載されている。
また、特許文献2には、側面に左廻り右廻りのどちらでも掛止め可能なように、各段の踏板掛止め用凹部が対称に形成された中心柱を使用する廻り階段架構法に関する発明が記載されている。
また、特許文献3には、廻り階段の内側に配置する廻り階段用縦ささら材に関する発明が記載されている。
特開平9-279797号公報 特公昭58-37468号公報 特開2015-209693号公報
しかしながら、施工現場で立設状態のセンター柱に踏板接合用の溝を手作業で加工する方法は、時間が掛かり精度も悪い。
一方、特許文献1に記載された回り階段の付設方法によれば、センター柱に直接溝加工をする必要がないため、施工現場での作業負担は軽減されるが、専用の側板を別部材として用意する必要があるためコストアップにつながる。
また、特許文献2に記載された廻り階段架構法によれば、各段の踏板掛止め用凹部が対称に形成された中心柱を事前に用意しておけば、施工現場での作業負担は軽減されるが、中心柱の施工時期が不明確である。そのため、中心柱を構造材と同時に施工してしまうと、階段施工までに数日~数週間の空白期間が生じるため、現場保管での損傷の恐れを考慮すると、中心柱とは別に踏板を搬入せざるを得ず、分割搬入となって輸送コストアップにつながる。
また、特許文献3に記載された廻り階段の内側に配置する廻り階段用縦ささら材を事前に用意しておけば、施工現場での作業負担は軽減されるが、専用のささら材を別部材として用意する必要があるためコストアップにつながる。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、完全プレカットの部材を用いてセンター柱及び踏板を含む階段施工を同時に行うことが可能な、廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の廻り階段の施工方法は、建築物にセンター柱を立設し、前記センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工方法であって、前記センター柱の立設前に前記建築物の構造材を施工し、予め前記踏板の一端側の接合溝を形成してなるセンター柱を立設し、予め形状加工してなる前記踏板の一端側を前記センター柱に接合することを特徴とする。
また好ましくは、予め前記踏板の他端側の接合溝を形成してなる側板に、予め形状加工してなる前記踏板の他端側を接合することを特徴とする。
また、本発明の廻り階段の施工用セットは、建築物にセンター柱を立設し、前記センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工用セットであって、予め形状加工されてなる踏板と、予め前記踏板の一端側の接合溝を形成してなる前記建築物の造作材であるセンター柱とからなることを特徴とする。
また、本発明の廻り階段の施工用セットは、建築物にセンター柱を立設し、前記センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工用セットであって、予め形状加工されてなる踏板と、予め前記踏板の一端側の接合溝を形成してなる前記建築物の造作材であるセンター柱と、予め前記踏板の他端側の接合溝を形成してなる側板とからなることを特徴とする。
なお、「構造材」とは、建築物を構成する部材のうち建物を支える骨組みとなるものをいう。また、「造作材」とは、建築物を構成する部材のうち「構造材」ではないものをいう。
本発明の廻り階段の施工方法は、建築物にセンター柱を立設し、センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工方法であり、まずセンター柱の立設前に建築物の構造材を施工する。そして次に、予め踏板の一端側の接合溝を形成してなるセンター柱を立設し、予め形状加工してなる踏板の一端側をセンター柱に接合する。センター柱の施工は、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に行うので、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱及び踏板の施工を含む階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、センター柱には予め踏板の一端側の接合溝が形成されており、踏板も予め形状加工されているので、完全プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
また、予め踏板の他端側の接合溝を形成してなる側板に、予め形状加工してなる踏板の他端側を接合するようにした場合には、側板も含めて階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、側板も含めて完全プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
また、本発明の廻り階段の施工用セットは、建築物にセンター柱を立設し、センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工用セットであり、予め形状加工されてなる踏板と、予め踏板の一端側の接合溝を形成してなる建築物の造作材であるセンター柱とから構成されている。センター柱は構造材ではなく造作材であるため、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に施工することができるので、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱及び踏板の施工を含む階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、センター柱には予め踏板の一端側の接合溝が形成されており、踏板も予め形状加工されているので、完全プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
また、本発明の廻り階段の施工用セットは、建築物にセンター柱を立設し、センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工用セットであり、予め形状加工されてなる踏板と、予め踏板の一端側の接合溝を形成してなる建築物の造作材であるセンター柱と、予め踏板の他端側の接合溝を形成してなる側板とから構成されている。センター柱は構造材ではなく造作材であるため、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に施工することができるので、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱、踏板及び側板の施工を含む階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、センター柱には予め踏板の一端側の接合溝が形成されており、踏板及び側板も予め形状加工されているので、完全プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
このように、本発明によれば、完全プレカットの部材を用いてセンター柱及び踏板を含む階段施工を同時に行うことが可能な、廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットを提供することができる。
本発明の実施形態に係る(A)廻り階段を示す平面図、(B)踏板を示す平面図である。 センター柱を示す斜視図である。 側板を倒した状態で示す平面図である。 センター柱の施工方法を示す図である。 センター柱の施工方法を示す図である。 センター柱と床材との接合部分を示す図である。
次に、図1乃至図6を参照して、本発明の実施形態に係る廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットについて説明する。まず、廻り階段の施工用セットについて説明する。廻り階段の施工用セットは、踏板、センター柱及び側板から構成されている。
図1(A)は、本実施形態に係る廻り階段100を示す平面図である。廻り階段100は、構造材である複数の柱1及び柱間に設けられた複数の壁2に囲まれた空間内に施工されており、6枚の踏板10(11~16)、センター柱20、3枚の側板30,40,50から構成されている。なお、踏板及び側板の数は特に限定されず、廻り階段における変化の角度も180度以外にも90度など特に限定されない。
廻り階段100は、踏板11の側から踏板16の側に向けて、進行方向を右廻りに徐々に変化させながら上昇している。すなわち、踏板11側が下層階側であり、踏板16側が上層階側である。なお、図1(A)は廻り階段100の部分のみを表示したものであり、踏板11より下側の部分と、踏板16より上側の部分は省略している。また、各踏板の下段側には蹴込板が取り付けられている。
図1(B)は、踏板10(11~16)を示す平面図である。踏板10は、各々の配置位置に応じて形状加工された多角形の板材である。各踏板の一端側(11a,12a,13a,14a,15a,16a)は、センター柱20に接合されるようになっている。また各踏板の他端側(11b,12b,13b,14b,15b,16b)は、側板30,40,50に接合されるようになっている。
図2は、センター柱20を示す斜視図である。センター柱20は建築物の構造材ではなく造作材である。センター柱20には、踏板10の一端側を接合するための踏板用接合溝21,22,23,24,25,26が形成されている。このうち、センター柱20の1つの側面には接合溝21,22が、その左隣の側面には合溝23,24,25が、さらに左隣の側面には接合溝26が、廻り階段の蹴上げ高さ分だけ上昇するように形成されている。各接合溝は、センター柱20の側面に対して同一幅・同一深さの溝を水平方向に端から端まで切り欠くように形成されており、柱の左右側面に達するようになっている。このような溝加工は極めて容易である。
図2(A)に示すセンター柱20は、後述するように上部側面を梁に取り付ける場合(柱勝ち)に使用するものであり、上端部側面に取付用金具を差し込むためのスリット27が形成されており、底面に取付用金具を差し込むためのスリット28が形成されている。
図2(B)に示すセンター柱20は、後述するように上面を梁に取り付ける場合(梁勝ち)に使用するものであり、上面に取付用金具を差し込むためのスリット29が形成されており、底面に取付用金具を差し込むためのスリット28が形成されている。
図3は、側板30,40,50を倒した状態で示す平面図である。側板30には、踏板11,12を接合するための踏板用接合溝31と、蹴込板を接合するための蹴込板用接合溝32が形成されている。また、側板40には、踏板12,13,14,15を接合するための踏板用接合溝41と、蹴込板を接合するための蹴込板用接合溝42が形成されている。また、側板50には、踏板15,16を接合するための踏板用接合溝51と、蹴込板を接合するための蹴込板用接合溝52が形成されている。
本実施形態における廻り階段の施工用セットは、踏板10(11~16)、センター柱20及び側板30,40,50から構成されている。これらの廻り階段施工用セットを構成する各部材は、廻り階段の施工前に予め形状加工がなされている。すなわち、踏板10は各々の配置位置に応じて多角形の板材に形状加工され、センター柱20には踏板10の一端側の接合溝21~26が形成され、側板30,40,50には踏板10の他端側の接合溝31,41,51及び蹴込板用接合溝32,42,52が形成されている。
廻り階段の施工前に予め行う形状加工は、建築物の施工現場で直前に行うことも可能であるが、施工現場に搬入する前の施工現場以外の場所、例えばプレカット工場で完全プレカット部材として加工することが好ましい。
次に、廻り階段の施工方法について説明する。本実施形態に係る廻り階段の施工方法は、建築物にセンター柱20を立設し、センター柱20に踏板10を接合していくものであるが、センター柱20の立設前に建築物の構造材の施工が行われた状態である点を特徴としている。すなわち、センター柱20は構造材ではなく造作材であり、センター柱20の立設は、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に行われる。通常、廻り階段の踏板施工は、構造材の施工後に壁などの施工がある程度進んだ段階で行われるものであるため、構造材と同時にセンター柱を立設してしまうと、センター柱と踏板の施工をまとめて行うことができない。本実施形態に係る廻り階段の施工方法は、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱及び踏板の施工をまとめて行うものである。以下、建築物の構造材の施工が行われた後の状態からの廻り階段の施工方法について説明する。
構造材施工からある程度工事が進んで期間が経過し、廻り階段の施工時期になると、廻り階段の施工用セット(踏板、センター柱、側板)をまとめて搬入する。そして、まずセンター柱20を立設する。
図4は、センター柱20の上部側面を梁3に取り付ける場合(柱勝ち)の施工方法を示している。まず、板状体が上方に突出するように、取付用金具8を床面にビス等で固定する。同様に、板状体が側方に突出するように、取付用金具7を梁3の端部にビス等で固定する。そして、センター柱20を横方向にスライドさせて、取付用金具8をスリット28に差し込み、取付用金具7をスリット27に差し込んで、ドリフトピンを打ち込んで固定する。
図5は、センター柱20の上面を梁3に取り付ける場合(梁勝ち)の施工方法を示している。まず、板状体が上方に突出するように、取付用金具8を床面にビス等で固定する。同様に、板状体が下方に突出するように、取付用金具9を梁3の下面にビス等で固定する。そして、センター柱20を横方向にスライドさせて、取付用金具8をスリット28に差し込み、取付用金具9をスリット29に差し込んで、ドリフトピンを打ち込んで固定する。
図6は、センター柱20と床面との接合部分を示す図である。床面は下から大引き4、床下地材5、フローリング6の順に構成されており、センター柱20は床下地材5の上面に接合している。従来のようにセンター柱20を構造材と同時に施工する場合には、その段階で床下地材5の施工は行われておらず、センター柱20は大引き4に直接立設される。これに対して本実施形態では、構造材を施工し、さらに床下地材5の施工を行った段階で、センター柱20を立設するようになっている。
本実施形態では、センター柱20は梁3と大引き4の間、すなわち上下の横架材の間に立設された状態になっている。ただし、廻り階段の設置構造によっては、センター柱20の上部が横架材に接続されていない場合もある。また、上側の横架材として、水平ではなく斜めに配置されたものに接続される場合もある。
センター柱20の立設が完了すると、踏板10及び側板30,40,50を施工する。踏板10の一端をセンター柱20の各接合溝に嵌め込み、他端を側板30,40,50の各接合溝に嵌め込む。なお、嵌め込むだけでもよいし、釘や接着剤を使用して固定してもよい。
センター柱20、踏板10、側板30,40,50の接合により、廻り階段の施工が完了する。
本実施形態に係る廻り階段の施工方法は、建築物にセンター柱20を立設し、センター柱20に廻り階段の踏板10を接合する廻り階段の施工方法であり、まずセンター柱20の立設前に建築物の構造材を施工する。そして次に、予め踏板10の一端側の接合溝21,22,23,24,25,26を形成してなるセンター柱20を立設し、予め形状加工してなる踏板10の一端側をセンター柱20に接合する。センター柱20の施工は、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に行うので、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱20及び踏板10の施工を含む階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、センター柱20には予め踏板10の一端側の接合溝21,22,23,24,25,26が形成されており、踏板10も予め形状加工されているので、プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
また、予め踏板10の他端側の接合溝31,41,51を形成してなる側板30,40,50に、予め形状加工してなる踏板10の他端側を接合するので、側板30,40,50も含めて階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、側板30,40,50も含めてプレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
また、本実施形態に係る廻り階段の施工用セットは、建築物にセンター柱20を立設し、センター柱20に廻り階段の踏板10を接合する廻り階段の施工用セットであり、予め形状加工されてなる踏板10と、予め踏板10の一端側の接合溝21,22,23,24,25,26を形成してなる建築物の造作材であるセンター柱20と、予め踏板10の他端側の接合溝31,41,51を形成してなる側板30,40,50とから構成されている。センター柱20は構造材ではなく造作材であるため、構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に施工することができるので、構造材施工からある程度時期を空けて、センター柱20、踏板10及び側板30,40,50の施工を含む階段施工や現場への部材搬入をまとめて行うことができ効率的である。また、センター柱20には予め踏板10の一端側の接合溝21,22,23,24,25,26が形成されており、踏板10及び側板30,40,50も予め形状加工されているので、プレカット部材として工場等で加工したものを搬入すれば、施工現場での作業負担が軽減されるとともに、専用の別部材として用意する必要もない。
このように、本実施形態に係る廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットによれば、完全プレカットの部材を用いてセンター柱及び踏板を含む階段施工を同時に行うことが可能である。
また、施工後の廻り階段は、将来リフォームを行う場合にも効果的である。例えば、階段位置を変更するような大掛かりなリフォームを考えた場合、従来の方法では、構造材の柱がセンター柱を兼用している場合が多いので、事前に補強せずにセンター柱を迂闊に撤去してしまうと、住宅の構造に悪影響を及ぼす可能性がある。最悪の場合は耐震性能不足となるが、そこまででなくても、引戸やサッシの開閉がスムースに行かない、隙間風が吹き込む等の不具合が考えられる。また、新しい場所にセンター柱を設置するのも難しいと考えられる。
これに対して、本実施形態に係る廻り階段におけるセンター柱は、そもそも「構造材ではない」ことから、センター柱の撤去や新設に際して、構造上の制約はない。さらに、金具も後付け用を基本としているので、既存の土台・梁間に簡単に後付けすることができる。従って、将来リフォームを行う場合にも、階段の撤去や新設をより自由に行うことができる。
以上、本発明の実施形態に係る廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セットについて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。
上記実施形態では、踏板の他端側に側板を設けたが、ささら桁を設けるようにしてもよい。また、蹴込板は設けなくてもよい。
廻り階段の施工用セットに側板を含めずに、センター柱及び踏板のみを施工用セットとしてもよい。
建築物としては、木造、鉄骨造、RC造等の各種建築物に適用可能である。また、センター柱や踏板等についても、木質材に限らず、樹脂など他の材料を用いることも可能である。
1 柱(構造材)
2 壁
3 梁
4 大引き
5 床下地材
6 フローリング
7 取付用金具
8 取付用金具
9 取付用金具
10 踏板
11 踏板
12 踏板
13 踏板
14 踏板
15 踏板
16 踏板
20 センター柱
21 踏板用接合溝
22 踏板用接合溝
23 踏板用接合溝
24 踏板用接合溝
25 踏板用接合溝
26 踏板用接合溝
27 スリット
28 スリット
29 スリット
30 側板
31 踏板用接合溝
32 蹴込板用接合溝
40 側板
41 踏板用接合溝
42 蹴込板用接合溝
50 側板
51 踏板用接合溝
52 蹴込板用接合溝
100 廻り階段

Claims (3)

  1. 建築物にセンター柱を立設し、前記センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工方法であって、
    前記センター柱の立設前に前記建築物の構造材を施工する工程と、予め前記踏板の一端側の接合溝を切り欠いて形成してなるセンター柱を立設する工程と、予め形状加工してなる前記踏板の一端側を前記センター柱に接合する工程とを有し、
    前記接合溝が前記センター柱の左右側面に達するように形成されていることを特徴とする廻り階段の施工方法。
  2. 構造材の施工と同時ではなく構造材の施工後に、前記センター柱を立設する工程と、前記踏板の一端側を前記センター柱に接合する工程とをまとめて行うことを特徴とする請求項1に記載の廻り階段の施工方法。
  3. 建築物センター柱を立設し、前記センター柱に廻り階段の踏板を接合する廻り階段の施工用セットであって、
    予め形状加工されてなる踏板と、予め前記踏板の一端側の接合溝を切り欠いて形成してなる前記建築物の造作材であるセンター柱とからなり、
    前記接合溝が前記センター柱の左右側面に達するように形成されていることを特徴とする廻り階段の施工用セット。
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