JPH09279797A - 回り階段の付設方法及び回り階段付設用側板 - Google Patents

回り階段の付設方法及び回り階段付設用側板

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JPH09279797A
JPH09279797A JP8115460A JP11546096A JPH09279797A JP H09279797 A JPH09279797 A JP H09279797A JP 8115460 A JP8115460 A JP 8115460A JP 11546096 A JP11546096 A JP 11546096A JP H09279797 A JPH09279797 A JP H09279797A
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JP
Japan
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side plate
pillar
notch
plate
column
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Pending
Application number
JP8115460A
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English (en)
Inventor
Daisuke Ikemiya
大輔 池宮
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回り階段の回り部分を設けるには、回り部分
の中心となる柱の周囲面に、踏板を一定の寸法ずつ高さ
を変えて放射状に固定するための溝を掘る必要があり、
これに手間が掛かったので、これを簡単にすることを目
的とする。 【解決手段】 溝の個所に予め切欠を設けておいた側板
を柱の表面に固定するだけで、柱の周囲面に溝を設けた
と同じものにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住居における回
り階段の付設方法に関するものであり、また回り階段の
付設用側板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回り階段は、階段の途中に進行方向が徐
々に変わるような回り部分を持った階段である。その回
り部分は、例えば図1に平面図で示したように、踏板1
1、12、13、14、15、16がそれぞれの出鼻を
1つの柱Pの周りに一定角度αずつ向きを変えつつ段を
なして配置されている。踏板11ないし16は、何れも
柱P側で狭く壁R側で広くなっている。また踏板11な
いし16は、何れも踏面が水平に延びている。
【0003】上述のような回り部分を作るためには、複
雑な作業が必要とされる。例えば、図2に示したよう
に、柱Pの周りに一定の寸法ずつ高さを違えて踏板1
1、12、13、14を放射状に固定するための溝7
1、72、73、74を掘らなければならない。同時
に、隣接する踏板間には、蹴込み板を固定するための溝
81、82、83、84も掘らなければならない。これ
らの溝は、柱Pの限られた表面に集中して設けなければ
ならないために、これを設ける作業には手間がかかるだ
けでなく熟練が必要とされ、従って回り部分を設けるこ
とは容易でない。
【0004】さらに、こうして作った回り部分では柱P
にクロス下地を設けるにも手間がかかる。すなわち、図
3に示したように、踏板12の上方には柱PのA面にそ
の端に合わせて切断し、且つ踏板11の形に沿って切り
抜いたクロス下地41を貼り、踏板12と13との間に
は踏板12の出鼻に合わせて切り取ったクロス下地42
を貼り、踏板13の下方には柱PのB面にその端に合わ
せて切断し、且つ踏板13、14の形に沿って切り抜い
たクロス下地43を貼る必要がある。このように、柱P
と踏板11ないし14との接合状態に合わせてクロス下
地を切り、これを貼ることは甚だ煩瑣であって、その実
施は容易でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、回り階段
において回り部分を設けることが上述のように容易でな
く、またこれを設けるのに手間がかかった、という欠点
を解消しようとして生まれたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、回り部分
の中心となる柱に設けるべき溝を、予め別の板に切欠と
して設けておき、この板を柱の表面に固定するだけで、
柱上に溝を設けることができるように試みた。そして、
実際にこのように別の板を固定して溝を設けると、初め
から柱に溝を掘ったのと何等変わりのない強度を持たせ
ることができるだけでなく、柱の製作が容易となり、従
って回り階段の付設が容易となることを確認した。この
発明は、このような知見に基づいてなされたものであ
る。
【0007】
【発明要旨】この発明は、帯板にその幅方向に延びる切
欠を、複数個所定の間隔をおいて段状に設けてなる側板
を柱の少なくとも一面に固定し、この側板から一定距離
を隔てて側桁を配置し、側板の切欠と側桁の切り込みと
の間に切欠から側桁に近づくに従って幅の広くなる踏板
をさしわたして、柱の周りに回り部分を設けることを特
徴とする、回り階段の付設方法を提供するものである。
【0008】また、この発明は、上述の側板をも提供す
るものである。その側板は、長手方向を一致させて柱に
当接される帯板に、幅方向に延びる複数個の直角四辺形
の切欠を長手方向において所定の間隔をあけて、段状に
設けたことを特徴とするものである。
【0009】上で云う帯板は、1つ又は複数個の平たい
板であってもよいが、好ましいのは横断面がL又はコの
字状に曲げられた帯板の組み合わせ物である。
【0010】
【発明の実施形態】この発明を、実施の一例について添
付の図面に基づき説明すると、次のとおりである。図4
は、この発明方法で用いる柱と帯板との一部切欠斜視図
である。図5は、図4に示した柱と帯板とを用いて、階
段の回り部分を構成する状態を示した斜視図である。図
6は、この発明方法によって付設した回り階段にクロス
下地を付設する状態を示した斜視図である。図7は、6
段の踏板によって進行方向を180度変更する回り部分
の平面図であり、図8は、図7の回り部分を構成する側
板を3個に分けた場合の各側板の正面図を示している。
【0011】この発明では、図4に示したように、回り
部分の中心となる柱Pが、表面に溝を全く持たない普通
の柱である。この柱Pに側板Sが被せられ、固定されて
柱Pは溝の掘られたような状態となる。ここでは、側板
Sは、3個の帯板51、52及び53が長辺を直交させ
て、横断面がコの字状を呈する長尺体とされている。帯
板51にはその幅方向に延びる切欠21、22及び23
が長手方向に所定の間隔をあけて段状に設けられてお
り、また帯板52にもその幅方向に延びる切欠23及び
24が上と同じ間隔をおいて段状に設けられている。切
欠21ないし24は通常直角四辺形とされている。ま
た、図4では側板Sには隣接する切欠の間、例えば切欠
21と22との間には縦溝31が設けられている。側板
Sが固定されると、柱Pは図5に示したように、切欠2
1ないし24と縦溝31ないし34が掘られたような構
造のものとなる。
【0012】こうして切欠と縦溝とを持つに至った柱P
は、従来の柱Pと同様に、これに踏板をさしわたして、
容易に回り部分を構成することができる。すなわち、図
5に示したように、切欠21へ踏板11の端を嵌め込
み、切欠22には踏板12の端を嵌め込み、切欠23に
は踏板13の端を嵌め込んで踏板を固定する。このと
き、柱Pから一定距離隔てたところには、従来方法と同
様に図示していない側桁が配置されていて、踏板12、
13等の他端はこの側桁の切り込みに嵌め込まれて固定
される。踏板12、13等は、従来方法と同様に柱P側
で幅が狭く、側桁に近づくに従って幅が広くなってい
る。こうして回り部分を作ることができる。
【0013】この発明では、側板Sの固定により、図5
に示したように切欠21等とともに縦溝31等が柱Pに
形成されるから、縦溝31等に蹴込み板61等を嵌め込
むことができる。この場合には、踏板11等の下面に溝
を設けておき、溝内に蹴込み板61の端を挿入できるよ
うにすることが望ましい。
【0014】側板Sの固定された柱Pの周りに踏板と蹴
込み板とを付設すると、図6に示したように回り部分が
構成される。こうして構成された回り部分では、柱Pの
表面が側板Sで覆われている。だから、側板Sの表面を
予め平滑にしておくことにより、側板Sの上にはクロス
下地を貼ることを不必要にすることができる。すなわ
ち、これまでは図3に示したように、クロス下地を下地
41、42、43のような形に切り取って付設しなけれ
ばならなかったのが、図6に示したように、側板Sを避
けてそれに接する壁の端からクロス下地44を貼り始め
るだけでよいとすることができる。従ってクロス下地の
付設が容易となる。
【0015】図4及び5では、側板Sを断面コの字状の
ものとして示したが、側板Sは3側板に分けておき、3
側板の組み物としてもよい。例えば、図7に示したよう
に、側板Sを柱Pの3面を蔽う側板A、B、Cに分けて
おいてもよい。図7は、6段の踏板を配置して進行方向
を180度回転させる場合の回り部分の平面図である。
このとき、3側板A、B、Cは図8に示したような構造
のものとなる。
【0016】図8について詳しく云えば、側板Aは踏板
11の端を挿入するための切欠21と、踏板12の端の
一部を挿入するための切欠22と、踏板13の端の一部
を挿入するための切欠23とを備えている。各切欠2
1、22、23は何れも直角四辺形を呈し、長手方向に
所定の間隔をあけて段状に配置されている。ここで段状
とは、これら切欠21、22、23の同じ方向にある端
を結ぶ直線が、側板Aの長手方向に対して僅かに傾いて
いることを意味している。同様に、側板Bは、踏板12
の端の残部を挿入するための切欠22と、踏板13の端
の残部を挿入するための切欠23と、踏板14の端を挿
入するための切欠24と、踏板15の端の一部を挿入す
るための切欠25とを備えている。さらに、側板Cは、
同様な切欠25と26とを備えている。
【0017】各切欠21、22、23等では、側板A、
B、Cの幅方向の内壁面が、踏板11、12、13等の
出鼻の延びる方向に密接するように、切欠ごとに色々な
方向に向いている。例えば、図8における切欠21の右
端面は、図7に示すように踏板11の出鼻が側板Aに対
して垂直に延びているので、側板Aの表面に対して垂直
とされている。ところが、図8における切欠22の右端
面は、図7に示すように、踏板12の出鼻が側板Aに対
して斜めに延びているので、側板Aの表面に対して斜め
に延びるものとされている。各切欠の上下の壁面はすべ
て側板A、B、Cに対して垂直とされているが、各切欠
の左右の壁面は、上述のように踏板の出鼻の向く方向に
よって区々とされる点で特異である。
【0018】図8に示した側板A、B、Cの各々は、こ
れを1つの側板だと見ることもできる。従って、側板は
長手方向を一致させて柱に当接される帯板に、幅方向に
延びる複数個の直角四辺形の切欠を長手方向において所
定の間隔をあけて段状に設けてなるものだと云うことが
できる。図8に示した側板A、B、Cは、これを別々の
ままで柱Pに固定することもできるが、これらを互いに
接着又は溶接して断面がL又はコの字状のものとして使
用する方が好ましい。
【0019】柱Pは木材製でも鉄製でもよい。これに応
じて、側板も木製又は鉄製にすることができる。側板
は、柱Pに沿って長く延びていて、その下端を一定の位
置に置くことにより、その中の切欠が一定の高さの位置
に来るようにすることが望ましい。
【0020】
【発明の効果】この発明方法によれば、柱Pに側板Sを
固定するだけで柱Pに切欠と縦溝とを設けることができ
るので、柱Pに向かって直接に溝を掘る必要がなくな
り、従って回り階段における中心柱の製作が容易であ
る。また、こうして中心柱を製作したあとでは、従来法
と同じく、柱の表面に存在する切欠と縦溝とにそれぞれ
踏板と蹴込み板とを嵌め込むことにより、容易に回り階
段を作ることができる。さらに、この発明方法によれ
ば、側板に平滑美麗な表面を形成しておくことにより、
柱にクロス下地を付設する必要がなくなり、従ってクロ
ス下地は柱を避けたところから始まるように付設すれば
足りることとなり、クロス下地の付設が容易となる。こ
の発明は、このような効果をもたらすものである。
【0021】また、この発明に係る側板は、その製作が
容易であり、またこれを用いることによって回り階段に
おける回り部分の製作が容易になる、という効果をもた
らすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】回り階段の一部切欠平面図である。
【図2】従来の回り階段の一部切欠分解斜視図である。
【図3】従来の回り階段にクロス下地を貼る態様を示し
た斜視図である。
【図4】この発明に係る回り階段の付設方法を示した斜
視図である。
【図5】この発明に係る回り階段の付設方法を示した斜
視図である。
【図6】この発明に係る回り階段にクロス下地を貼る状
態を示した斜視図である。
【図7】この発明に係る回り階段の一部切欠平面拡大図
である。
【図8】図7において用いられる側板の正面図である。
【符号の説明】
P 柱 S、A、B、C 側板 11、12、13、14、15、16 踏板 21、22、23、24、25、26 切欠 31、32、33、34 縦溝 41、42、43、44 クロス下地 51、52、53 帯板 61 蹴込み板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯板にその幅方向に延びる切欠を複数個
    所定の間隔をおいて段状に設けてなる側板を柱の少なく
    とも一面に固定し、この側板から一定距離を隔てて側桁
    を配置し、側板の切欠と側桁の切り込みとの間に切欠か
    ら側桁に近づくに従って幅の広くなった踏板をさしわた
    して、柱の周りに回り部分を設けることを特徴とする、
    回り階段の付設方法。
  2. 【請求項2】 帯板が互いにその長辺を直交させてなる
    断面L又はコの字状において、各帯板にその幅方向に延
    びる切欠を、複数個所定の間隔をおいて段状に設けてな
    る側板を柱の面に固定し、この側板から一定距離を隔て
    て側桁を配置し、側板の切欠と側桁の切り込みとの間に
    側桁がわに近づくに従って幅の広くなった踏板をさしわ
    たして、柱の周りに回り部分を設けることを特徴とす
    る、回り階段を付設する方法。
  3. 【請求項3】 長手方向を一致させて柱に当接される帯
    板に、幅方向に延びる複数個の直角四辺形の切欠を長手
    方向において所定の間隔をあけて段状に設けてなる、回
    り階段付設用側板。
  4. 【請求項4】 長手方向を一致させて柱に当接される断
    面L又はコの字状に連なる各帯板に、その幅方向に延び
    る複数個の直角四辺形の切欠を長手方向において所定の
    間隔をあけて段状に設けてなる、回り階段付設用側板。
JP8115460A 1996-04-12 1996-04-12 回り階段の付設方法及び回り階段付設用側板 Pending JPH09279797A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007077663A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Asahi Woodtec Corp 廻り階段の段板取付構造
JP2007204929A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Sumitomo Forestry Crest Co Ltd 廻り階段における段板支持構造及び内廻り側板
JP2020147946A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 株式会社ウッドワン 廻り階段の施工方法及び廻り階段の施工用セット

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Legal Events

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040304