JP2007518901A - 床 - Google Patents

Abstract

【課題】床受け梁とボードとの連結の信頼性を向上できかつ床の組立て時の従来技術の問題を低減できる床を提供することにある。
【解決手段】本発明は、梁が設けられた軸組に取付けられるボードを有する床に関する。各ボードおよび梁はこれらの側面の各々に少なくとも１つの側方スロットを有しており、ボードはカップリングコンポーネンツにより梁に連結されている。各カップリングコンポーネンツには、梁の側方スロット内に固定できる第一ウイングと、ボードの側方スロット内に固定できる第二ウイングとが設けられている。第一および第二ウイングは互いに高さを変えることができかつ支柱により互いに連結されている。第二ウイングは、互いに実質的に反対方向である第一および第二方向内で、支柱の両側に沿って延びている２つの部分からなり、第一ウイングは、前記第一および第二方向に対して実質的に垂直な第三方向内で延びている同一平面上で支柱の両側に沿って延びている２つの部分からなる。
【選択図】図１

Description

本発明は、床受け梁を備えた軸組上に組付けられるボードを有し、該ボードおよび床受け梁は、これらの各側面に少なくとも１つの側方溝を備え、ボードはカップリング部材を介して床受け梁に連結され、各カップリング部材は、床受け梁の側方溝と係合するように配置された第一ウイングと、ボードの側方溝と係合するように配置された第二ウイングとを備え、第一ウイングおよび第二ウイングは互いに高さ方向にオフセットしかつ直立部材により互いに連結されており、第二ウイングは、直立部材の両側で実質的に互いに反対方向の第一および第二方向に延びている２つの部分からなる構成の床に関する。

このような床は既知でありかつSint-TruidenのEctors B.V.B.A社によりZero-Connectの商標で市販されている。これらの床は、例えばテラスに使用されている。このような床を設置するには、最初に、床受け梁（joists）が地面またはルーフ上に敷設される。次に、ボードが、カップリング部材を介して床受け梁に固定される。カップリング部材の第一ウイングが床受け梁と係合し、一方、第二ウイングがボードと係合する。かくして、ねじまたは釘を用いることなく床を建造でき、このため、組立ておよび分解を容易かつ迅速に行うことができる。

この既知の床の１つの欠点は、カップリング部材を床受け梁内に頑丈に係止できないことである。これは、第一ウイングの長さが非常に短くて、小さい表面領域上に載置されるに過ぎないからである。このため、組立て時にカップリング部材が外れてしまい、組立てを妨げるだけでなく、床が敷設された後の構造物の信頼性が損なわれてしまう。

本発明の目的は、床受け梁とボードとの連結の信頼性を向上できかつ床の組立て時の問題を低減できる床を提供することにある。

上記目的を達成するため、本発明による床は、第一ウイングが、直立部材の両側の同一平面内で、前記第一および第二方向に実質的に垂直な第三方向に延びている２つの部分からなることを特徴とする。第一ウイングが２つの部分からなるという事実は、床受け梁との連結が、より大きい表面領域上で行われるようにすることを可能にする。従って、組立て時および完成後に、より信頼性の高い連結が得られる。また、第一ウイングが第二ウイングに対して実質的に垂直で、連結が反対方向の平面内で行われるため、敷設された床からカップリング部材は実質的に離脱できなくなる。

本発明による床の好ましい第一実施形態は、第二ウイングの２つの部分が、互いに一直線状に配置されていることを特徴とする。これにより、隣接する２つのボード間のバランスをとることができる。
本発明による床の好ましい第二実施形態は、各ウイング部分が、二平面幾何学形状（biplanar geometry）を有するウイングにより形成されていることを特徴とする。二平面幾何学形状は、ウイングに或る弾性を付与でき、従って側方溝内へのウイングの挿入を容易にする。
各ウイングは、その前面にラグを有するのが好ましい。ラグが存在することにより、側方溝内での係合が強化される。

本発明による床の好ましい第三実施形態は、直立部材が、第二ウイングが位置する平面を越えて延びていることを特徴とする。これにより、隣接する２つのボード間に空間が形成される。
本発明による床の好ましい第四実施形態は、軸組がマウンティングを備えており、該マウンティングは、これが置かれる地面に対して床を高くするように配置され、マウンティングには、該マウンティングに対して床受け梁を位置決めするように配置される中間コンポーネントが設けられていることを特徴とする。マウンティングは、地面に対して床のレベルを均一にすることができる。
床受け梁には他の長手方向溝が設けられかつ中間コンポーネントには孔が設けられており、床受け梁がマウンティング上に置かれたときに、長手方向溝と孔とが同じ高さに位置するように構成するのが好ましい。これにより、マウンティングと床受け梁との固定が容易になる。

以下、本発明による床の一実施形態を示す添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
図面において、同じ要素または同様な要素は同じ参照番号で示されている。
図１に示す本発明の床１は、床受け梁（床根太）２上に配置される一連のボード３を有している。ボードと床受け梁との間の連結は、カップリング部材４により行われる。各カップリング部材４は、２つの隣接ボード３の間に配置されかつこれらの両ボードに係合する。カップリング部材４はまた、床受け梁２とも係合する。床受け梁２は、中間コンポーネント５の補助によりマウンティング６上に置かれる。しかしながら、マウンティングの使用は、本発明による床の実施にとって本質的なことではないことに留意すべきである。マウンティングは、該マウンティングが置かれる地面に対して床のレベルを高くしたい場合、または地面が傾斜しているか凹凸があって、床を同じレベルにしたい場合に使用される任意的な解決法である。

図２に示すように、床受け梁へのボードの固定は、カップリング部材４により行われる。各カップリング部材４は、該部材４の足７の端部を形成する第一ウイング９-ａ、９−ｂを有している。第一ウイングは、足７に対して実質的に垂直に配置された直立部材８の両側で同じ平面内に延びている２つの部分９-ａ、９−ｂからなる。第一ウイングの２つの部分９-ａ、９−ｂは、直立部材８の幅に等しい幅をもつ空間１５により分離されている。
カップリング部材４はまた、第一ウイングに対して高さ方向にオフセットしている第二ウイング１１、１２を有している。第二ウイングは、直立部材８により互いに分離された第一部分１１および第二部分１２からなる。第一部分１１は第一方向（矢印ａ）に延びかつ第二部分１２は第二方向（矢印ｂ）に延びている。これらの第一方向ａおよび第二方向ｂは互いに実質的に反対方向でありかつ直立部材８に対して垂直である。第一および第二方向については、これらの方向は、第三方向（矢印ｃ）（この第三方向に沿って第一ウイング９が延びている）に対して実質的に垂直である。

好ましくはウイング、直立部材および足は、好ましくは腐蝕が生じない合成材料から作られた単一ピースで形成される。もちろん、スチールまたは木材等の他の材料を使用することもできる。
好ましくは各ウイング９、１１、１２は、それぞれ、フィン９−ｃおよび９−ｄ、１１−ｃおよび１１−ｄ、１２−ｃおよび１２−ｄにより形成される二平面幾何学形状（biplanar geometry）を有している。このようにして得られるフィンは、次に、空間１３により高さ方向に分離される。好ましくは各フィンは、その前面にラグ１０を有している。ラグ１０は、ウイングの平面に対して実質的に垂直に延びる丸められた前面を有するのが好ましい。二平面幾何学形状はウイングの弾性をより大きくし、これにより、ボードまたは床受け梁への組付けを容易にしかつ組付け後のグリップを向上させる。

直立部材８は、突出部１６が設けられているため、第二ウイングが位置する平面より高く延びている。これにより、２つの隣接ボード間に、突出部１６の厚さに等しい距離を付与できる。
図１、図３および図４に示すように、好ましくは床受け梁２は、その各側面に、第一溝１８および第二溝１９を有している。各ボード３は、その各側面に溝２０を有している。溝１８、１９、２０は好ましくは床受け梁またはボードの全長に亘って延びており、これによりカップリング部材の取付けが容易になる。溝１８、２０は、入口部よりも後部の方が幅広の実質的にオメガ（Ω）状の幾何学的形状を有している。

本発明に従って床を組立てるには、最初に、床受け梁を、直接地面の上またはルーフ上に取付けるか、或いは予め配置したマウンティング６上に取付ける。床受け梁を位置決めした後、カップリング部材の第一ウイング９を、床受け梁の第一溝１８内に挿入する。もちろん、最初に第一ウイングを取付け、次に床受け梁を位置決めすることができる。二平面幾何学形状により得られる弾性によって、溝１８内への第一ウイングの挿入が容易に行える。ラグ１０については、このラグは、溝のΩ状幾何学的形状と協働して幅広部分と係合する。ラグの丸められた前面は、溝内への挿入を容易にする。最後に、挿入後に、ウイングの弾性によってウイングが休止状態に戻り、これにより溝の内部に力が加えられ、第一ウイングが溝内の所定位置に確実に保持され、床受け梁とカップリング部材との信頼できる連結が保証される。

次に、ボードが床受け梁上に配置され、これは、実際には、床および床受け梁が互いに実質的に垂直になるように配置される。ボードの溝２０は、第二ウイングが溝２０内に挿入されるように、第二ウイングに対して押し当てられる。もちろん、ボードの厚さおよび溝の位置は、カップリング部材の第二ウイングの位置に一致するように選択される。２平面／Ω状幾何学的形状は、床受け梁について前述したのと同じ長所を得ることができる。
第二ウイングは直立部材の両側に延びている２つの部分を有しているので、カップリング部材は、隣接する２つのボードを床受け梁に固定できる。また、第一および第二ウイングは互いに垂直な方向に延びているので、ボードの可能な移動によって、床受け梁へのカップリング部材の固定に影響を与えることは全くない。

図１および図５に示すように、ボードおよび床受け梁は、中間コンポーネント５によりマウンティング６に組付けることができ、中間コンポーネント５自体は、例えばピン２６によりマウンティング６に固定される。中間コンポーネント５には孔２５が設けられており、該孔２５は、床受け梁を通すように配置された第一チャネルを画定する直立板２７に形成されている。これらの孔２５は、床受け梁がマウンティング上に置かれたときに、溝１９と孔２５とが同じ高さに位置するように配置される。かくして、床受け梁は、例えばピンを孔および溝１９内に挿入することにより、中間コンポーネント従ってマウンティングに固定される。
中間コンポーネントは更に、床受け梁の一端を受入れるための第一および第二凹部２３、２４を有している。これらの凹部は互いに対向するように、かつチャネルに対して垂直に配置される。

マウンティング上に組付けられた床の一部を示す詳細図である。 カップリング部材を示す詳細図である。 床受け梁を示す断面図である。 ボードを示す断面図である。 マウンティングのヘッド上に組付けられた中間コンポーネントを示す詳細図である。

符号の説明

１ 床
２ 床受け梁
３ ボード
４ カップリング部材
５ 中間コンポーネント
６ マウンティング
７ 足
８ 直立部材
９−ａ、９−ｂ 第一ウイング
９−ｃ、９−ｄ フィン
１１、１２ 第二ウイング
１１−ｃ、１１−ｄ、１２−ｃ、１２−ｄ フィン
１６ 突出部
１８ 第一溝
１９ 第二溝
２０ 溝

Claims (8)

1. 床受け梁（２）を備えた軸組上に組付けられるボード（３）を有し、該ボードおよび床受け梁は、これらの各側面に少なくとも１つの側方溝（１８、２０）を備え、ボードはカップリング部材（４）を介して床受け梁に連結され、各カップリング部材は、床受け梁の側方溝と係合するように配置された第一ウイング（９）と、ボードの側方溝と係合するように配置された第二ウイング（１１、１２）とを備え、第一ウイングおよび第二ウイングは互いに高さ方向にオフセットしかつ直立部材（８）により互いに連結されており、第二ウイングは、直立部材の両側で実質的に互いに反対方向の第一および第二方向に延びている２つの部分からなる構成の床において、第一ウイングは、直立部材の両側の同一平面内で、前記第一および第二方向に実質的に垂直な第三方向に延びている２つの部分からなることを特徴とする床。
2. 前記第二ウイングの２つの部分は、互いに一直線状に配置されていることを特徴とする請求項１記載の床。
3. 各ウイング部分は、二平面幾何学形状を有するウイングにより形成されていることを特徴とする請求項１または２記載の床。
4. 各ウイングは、その前面にラグ（１０）を備えていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項記載の床。
5. 前記直立部材は、第二ウイングが位置する平面を越えて延びていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項記載の床。
6. 前記軸組はマウンティング（６）を備えており、該マウンティングは、これが置かれる地面に対して床を高くするように配置され、マウンティングには、該マウンティングに対して床受け梁を位置決めするように配置される中間コンポーネントが設けられていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項記載の床。
7. 前記床受け梁には他の長手方向溝が設けられかつ中間コンポーネントには孔が設けられており、床受け梁がマウンティング上に置かれたときに、前記長手方向溝と孔とが同じ高さに位置することを特徴とする請求項６記載の床。
8. 前記中間コンポーネントは、床受け梁が通されるように配置された第一チャネルと、第一および第二凹部とを有し、これらの凹部は、床受け梁の一端を受入れかつ互いに対向しかつ前記チャネルに対して垂直に配置されていることを特徴とする請求項６または７記載の床。

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