JP3234488B2 - 軒樋曲がり継手 - Google Patents

軒樋曲がり継手

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JP3234488B2
JP3234488B2 JP03857496A JP3857496A JP3234488B2 JP 3234488 B2 JP3234488 B2 JP 3234488B2 JP 03857496 A JP03857496 A JP 03857496A JP 3857496 A JP3857496 A JP 3857496A JP 3234488 B2 JP3234488 B2 JP 3234488B2
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博幸 月森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入母屋造りの屋根
に取り付けられた軒樋を屋根のコーナー部分において接
続するための軒樋曲がり継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より屋根のコーナー(外隅)部分に
おいて軒樋同士を接続するためには軒樋曲がり継手が用
いられているが、この軒樋曲がり継手は屋根のコーナー
部分に屋根の軒から軒先に突出する隅木に取り付けられ
る。実開平3−98225号公報には軒樋曲がり継手A
の一例が提案されている。この軒樋曲がり継手Aは図2
2に示すように、曲がり継手本体1の内隅(入隅)から
曲がり継手本体1の内側に向けて隅木嵌め込み用区域2
を形成し、隅木嵌め込み用区域2の外周に沿って仕切り
壁3を曲がり継手本体1の底面に立設し、曲がり継手本
体1の内隅外隅方向(入隅出隅方向)に隅木嵌め込み用
区域2を区画する複数枚の仕切り板7を曲がり継手本体
1の底面に設け、隣合う仕切り板7の間の曲がり継手本
体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向と略直交
する方向に長い複数本の切断用溝条4を互いに平行に設
けると共に隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1
の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向と略平行な方
向に複数本のけがき線11を互いに平行に設けて形成さ
れるものである。
【0003】この軒樋曲がり継手を屋根のコーナー部分
に取り付けるにあたっては、先ず隅木の幅寸法に応じた
間隔で設けられた一対のけがき線11に沿って鋸の刃で
軒樋曲がり継手の内隅側から隅木嵌め込み用区域2内の
曲がり継手本体1の底面に切り込みを入れ、この切り込
みを隅木の突出長さに対応した位置の切断用溝条4にま
で到達させる。次に一対の切り込みと切断用溝条4とで
囲まれる隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の
底面をこの切断用溝条4の箇所で折り取ることによっ
て、軒樋曲がり継手Aの内隅側に切欠部39を形成す
る。そして図23に示すようにこの切欠部39に隅木3
1の屋根の軒先に突出する部分を被嵌して軒樋曲がり継
手Aを屋根に取り付けることによって、軒樋曲がり継手
Aを隅木31の軒先側に突出させないようにすることが
できるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例の軒
樋曲がり継手Aでは図24(a)(b)に示すように、
隅木31の上に載せて取り付ける場合に、丸樋用ではあ
まり大きな問題がないが、角樋用では内隅側の端部が隅
木31の上面に当たって取り付けずらく、施工がおこな
いにくいという問題があった。また上記従来例の軒樋曲
がり継手Aでは、隅木31の突出寸法が小さくても隅木
嵌め込み用区域2を除去して切欠部39を形成しなけれ
ばならず、施工に手間がかかるという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、施工がおこないやすく、且つ施工に手間がかから
ないようにすることができる軒樋曲がり継手を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、曲がり継手本体1の内隅から外隅側に向かっ
て隅木嵌め込み用区域2を形成し、隅木嵌め込み用区域
2の外周に沿う仕切り壁3を曲がり継手本体1の底面に
立設すると共に隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本
体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向と略直交
する方向に切断用溝条4を複数本略平行に設け、隅木嵌
め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面を曲がり継
手本体1の他の部分の底面よりも浅く形成して隅木嵌め
込み用区域2の下方に内隅側と下側に開口する隅木収納
部30を設けると共に上記隅木嵌め込み用区域2内の曲
がり継手本体1の底面を隅木31の傾斜角度と略等しい
傾斜角度の傾斜面22として形成し、曲がり継手本体1
の内隅外隅方向の二等分線Bと平行な一対の対向する側
部仕切り壁3aと、曲がり継手本体1の底面の外隅側に
立設される一対の前部仕切り壁3cとを具備して上記の
仕切り壁3を構成し、各前部仕切り壁3cの内隅側の端
部を各側部仕切り壁3aの外隅側の端部にそれぞれ連接
すると共に前部仕切り壁3cの外隅側の端部を二等分線
B上において互いに連接して成ることを特徴とするもの
である。
【0007】また本発明の請求項2に記載の発明は、請
求項1の構成に加えて、上記傾斜面22を傾斜角度の異
なる外隅側傾斜面22aと内隅側傾斜面22bとで構成
し、外隅側傾斜面22aの傾斜角度よりも内隅側傾斜面
22bの傾斜角度を大きく形成して成ることを特徴とす
るものである。また本発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2の構成に加えて、曲がり継手本体1の内
隅外隅方向に隅木嵌め込み用区域2を区画する仕切り板
7を曲がり継手本体1の底面に設けて成ることを特徴と
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。曲がり継手本体1は、平面視で略L型にABS樹
脂等で形成されるものである。図2のものでは90°の
曲げ角度になっているが、90°以外でもよい。曲がり
継手本体1の両端には、上面が開口した断面コ字型の軒
樋(角樋)の端部が接続される接続部20が形成してあ
り、接続部20の上端には軒樋の耳部に弾性的に係止さ
れる保持片21が設けてある。また曲がり継手本体1に
は曲がり継手本体1の内隅から外隅側に向かって隅木嵌
め込み用区域2が形成されていると共にこの隅木嵌め込
み用区域2の外周に沿う仕切り壁3が曲がり継手本体1
の底面に立設されている。
【0009】仕切り壁3は、曲がり継手本体1の内隅外
隅方向の二等分線B(図1のB−Bを結ぶ線)と平行な
一対の対向する側部仕切り壁3aと、曲がり継手本体1
の底面の内隅側に立設される後部仕切り壁3bと、曲が
り継手本体1の底面の外隅側に立設される一対の前部仕
切り壁3cとで構成されている。側部仕切り壁3aは側
面視で曲がり継手本体1の内隅側が高く外隅側が低くな
るような階段状に形成されている。また後部仕切り壁3
bは二等分線Bと略直交する方向に長く形成されてお
り、後部仕切り壁3bの両端部は両側の側部仕切り壁3
aの内隅側の端部にそれぞれ連接させてある。また各前
部仕切り壁3cはその内隅側の端部を側部仕切り壁3a
の外隅側の端部にそれぞれ連接させて立設してあると共
に前部仕切り壁3cの外隅側の端部は二等分線B上にお
いて互いに連接させてある。
【0010】上記隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手
本体1の底面には、曲がり継手本体1の内隅外隅方向に
隅木嵌め込み用区域2を区画するための複数枚の仕切り
板7が立設されている。この仕切り片7は二等分線Bと
略直交する方向に長く互いに平行に形成されるものであ
って、側部仕切り壁3aの段落ち部分に対応する位置に
設けられており、各仕切り片7の両方の端部は各側部仕
切り壁3aにそれぞれ連接させてある。
【0011】また図1に示すように上記隅木嵌め込み用
区域2における曲がり継手本体1の底面は、曲がり継手
本体1の端部などの他の部分の底面よりも浅く形成され
ており、このことで隅木嵌め込み用区域2の下方には下
面と内隅側に開口する隅木収納部30が凹設されてい
る。また隅木嵌め込み用区域2における曲がり継手本体
1の底面は、内隅側に上り傾斜する傾斜面22として形
成されている。
【0012】また上記隅木嵌め込み用区域2内の曲がり
継手本体1の底面には、二等分線Bと略直交する方向に
長く断面略V形状の複数本の切断用溝条4が互いに平行
に設けてある。また隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継
手本体1の底面には図3に示すように、各仕切り板7の
内隅側の基部の全長に沿って溝条23を設けて肉薄部1
0が形成されている。隣合う切断用溝条4同士の間隔、
及び隣合う切断用溝条4と溝条23の間隔は約10mm
に設定されている。尚、溝条23は切断用溝状4として
用いることができ、この溝条23で切断して隅木嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面を除去すること
ができる。
【0013】さらに隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継
手本体1の底面には、二等分線Bと平行な方向に長い複
数本の切断用溝条5が互いに平行に設けてある。この切
断用溝条5は二等分線Bから等距離あるもの同士が対を
なすものであり、隅木嵌め込み用区域2の最内側にある
切断用溝条5同士の間隔は約75mm(2寸5分)に、
内側から二番目の切断用溝条5同士の間隔は約90mm
(3寸)に、内側から三番目の切断用溝条5同士の間隔
は約105mm(3寸5分)に、内側から四番目の切断
用溝条5同士の間隔は約120mm(4寸)に、側部仕
切り壁3aに沿って形成される内側から五番目の切断用
溝条5同士の間隔は約135mm(4寸5分)にそれぞ
れ設定されている。このように切断用溝条5同士の間隔
を示す表示35を曲がり継手本体1の底面に形成してお
いてもよい。通常、隅木の幅寸法は標準で4寸までであ
り、この隅木の外面に隅木飾りを設けた場合であって
も、その幅寸法は130mm程度となり、上記のように
最外側の切断用溝条5同士の間隔を約135mm(4寸
5分)に設定しておくことで、ほぼすべての隅木に対応
した切欠部39を形成することができる。
【0014】また図4(a)(b)に示すように後部仕
切り壁3bにはその上面から外隅側の面の下端に亘って
壁切断用溝条6が形成してあり、この壁切断用溝条6は
二等分線Bと平行な方向に長い切断用溝条5のそれぞれ
に対応した位置において後部仕切り壁3bの複数の箇所
に設けられている。尚、壁切断用溝条6の下端と切断用
溝条5の内隅側の端部は連続させてもよい。さらに図5
に示すように最も内隅側に立設された仕切り板7と内隅
側から二番目の仕切り板7には、その上面と内隅側の面
に開口する凹欠部25が形成してあり、この凹欠部25
は二等分線Bと平行な方向に長い切断用溝条5のそれぞ
れに対応した位置において上記仕切り板7の複数の箇所
に設けられている。
【0015】上記隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部
は、一対の前部仕切り壁3cと最も外隅側に位置する仕
切り板7とで平面視で一対の前部仕切り壁3cを等辺と
する略二等辺三角形に形成されている。このように隅木
嵌め込み用区域2の外隅側の端部を平面視で略二等辺三
角形に形成することによって、各前部仕切り壁3cとそ
れと対向する曲がり継手本体1の側壁26の間隔を大き
くすることができ、雨水の流れが前部仕切り壁3cによ
って妨げられないようにすることができる。
【0016】この隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部
内の曲がり継手本体1の底面には、前部仕切り壁3cの
内隅側の基部の全長に沿って切断用溝条8を設けられて
いると共に最も外隅側に位置する仕切り板7の外隅側の
基部の全長に沿って切断用溝条28を設けられている。
また隅木嵌め込み用区域2の外隅側の先端(前部仕切り
壁3c同士の連接部分)と最も外隅側に位置する仕切り
板7の中央部を結ぶ線、つまり二等分線Bに沿って長い
切断用溝条9が隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部内
の曲がり継手本体1の底面に形成されている。
【0017】次に図6に示すように形成される軒樋曲が
り継手Aの施工現場での加工及び施工について説明す
る。まず図7に示すように軒からの隅木31の突出寸法
が小さいか或いはそれ程大きくない屋根の隅木31の上
面に軒樋曲がり継手Aを施工する場合には図8(a)
(b)に示すように、隅木31の端部を隅木収納部30
の下面の開口及び内隅側の開口から隅木収納部30内に
収めると共に傾斜面22を隅木31の上面に沿わせて載
置して隅木31に軒樋曲がり継手Aを取り付ける。この
ように本発明の軒樋曲がり継手Aは、隅木嵌め込み用区
域2内の曲がり継手本体1の内隅側の下部に隅木収納部
30を有し、且つ隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手
本体1の底面を隅木31の傾斜角度と等しい傾斜角度の
傾斜面22に形成してあるので、この隅木31の上面に
傾斜面22を沿わせて隅木収納部30に隅木31の端部
を収めることができ、軒からの隅木31の突出寸法が小
さいか或いはそれ程大きくない場合には隅木嵌め込み区
域2を切除しないで取り付けることができるものであ
る。
【0018】次に図9に示すように軒からの隅木31の
突出寸法が大きい屋根の隅木31の上面に軒樋曲がり継
手Aを施工する場合には、隅木31の突出寸法に応じて
隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面及び
後部仕切り壁3b及び仕切り板7を除去するような加工
を施す。この加工の手順は、まず図10に示すように軒
樋曲がり継手Aの内隅側から鋸36を用いて隅木嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り
壁3b及び必要に応じて仕切り板7に切断用溝条5及び
壁切断用溝条6に沿った切り込み60を入れる。切り込
み60の長さは隅木31の突出寸法に応じて設定される
が、切り込み60の先端は隣合う仕切り板7同士の間に
ある切断用溝条4、或いは隣合う仕切り板7の後部仕切
り壁3cの間にある切断用溝条4、或いは最も外隅側に
ある仕切り板7の外隅側の基部に沿って形成された切断
用溝状28に到達させる。
【0019】このとき何れの切断用溝条5及び壁切断用
溝条6に沿って切り込みを入れるかは、隅木31の幅寸
法によって適宜選択するが、後部仕切り壁3の上面には
壁切断用溝条6が形成してあるので、隅木31の幅寸法
に応じた切りはじめの位置を目視で容易に確認すること
ができる。また切断用溝条5及び壁切断用溝条6に沿っ
て鋸36の刃37を進めていく際に、切断用溝条5及び
壁切断用溝条6の側面に鋸36の刃37が当たって左右
にぶれにくくすることができ、従来例のようにけがき線
11に沿って切り込みを入れるよりも容易に正確に位置
に切り込みを入れることができる。さらに仕切り板7の
上面には凹欠部25が設けてあるので、仕切り板7の切
りはじめの位置を目視で容易に確認することができる。
【0020】上記のようにして切り込みを入れた後、図
11(a)(b)に示すように隅木嵌め込み用区域2の
内隅側の端部を下方に折り曲げるなどして、切り込みの
先端が到達した切断用溝条4の部分で隅木嵌め込み用区
域2の不要な曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁
3b及び仕切り板7を切断して取り除く。隅木嵌め込み
用区域2内の曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁
3b及び全ての仕切り板7を除去した後、さらに平面視
で略二等辺三角状の隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端
部を除去する。この加工の手順は、まず図12に示すよ
うに軒樋曲がり継手Aの内隅側から鋸36を用いて隅木
嵌め込み用区域2内の切断用溝状9に切り込み61を入
れ、この切り込みの先端を嵌め込み用区域2の先端の切
断用溝条8にまで到達させる。
【0021】次に図13に示すように二分された嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面をそれぞれ手で
持って下方に折り曲げるなどして、前部仕切り壁3cの
基部に沿って形成された切断用溝条8の部分で隅木嵌め
込み用区域2の不要な曲がり継手本体1の底面を切断し
て取り除く。このようにして図14に示すように軒樋曲
がり継手Aの内隅に切欠部39を形成する。
【0022】上記のようにして切欠部39を形成した
後、図8(c)及び図15(a)(b)に示すようにこ
の切欠部39に隅木31の端部を被嵌して軒樋曲がり継
手Aを隅木31に取り付ける。この後軒樋曲がり継手A
の一方の接続部20の内側に軒樋40の端部を嵌め込ん
で接続すると共に軒樋曲がり継手Aの他方の接続部20
の内側に他の軒樋40の端部を嵌め込んで接続すること
によって、軒樋40、40を軒樋曲がり継手Aを介して
接続することができる。
【0023】このように本発明の軒樋曲がり継手Aは、
隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部を平面視で略三角
形に形成したので、この部分を除去して切欠部39を大
きく形成することができるのもかかわらず、各前部仕切
り壁3cとそれと対向する曲がり継手本体1の側壁26
の間隔を大きくすることができ、雨水の流れが前部仕切
り壁3cによって妨げられないようにすることができ
る。
【0024】また本発明の軒樋曲がり継手Aは、隅木嵌
め込み用区域2の外隅側の端部を囲う前部仕切り壁3c
に沿って隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の
底面に切断用溝8を設けると共に上記底辺の仕切り板7
の幅方向の略中央部とこの仕切り板7と対向する隅木嵌
め込み用区域2の先端を結ぶ線、つまり二等分線Bに沿
って切断用溝条9を曲がり継手本体1の底面に形成した
ので、切断用溝条9に内隅側から切り込みを入れて二分
された嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面を
それぞれ手で持って下方に折り曲げるなどして、前部仕
切り壁3cの基部に沿って形成された切断用溝条8の部
分で隅木嵌め込み用区域2の不要な曲がり継手本体1の
底面を容易に切断して取り除くことができ、隅木嵌め込
み用区域2の外隅側の端部を平面視で略三角形に形成し
たにもかかわらず、この部分の除去を簡単におこなうこ
とができる。
【0025】次に図16(a)(b)(c)に示すよう
に、隅木31の端部の前側(軒側)に軒樋曲がり継手A
を施工する場合について説明する。まず図10に示すよ
うに軒樋曲がり継手Aの内隅側から鋸36を用いて隅木
嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面及び後部
仕切り壁3b及び必要に応じて仕切り板7に切断用溝条
5及び壁切断用溝条6に沿った切り込みを入れる。切り
込みの長さは隅木31の突出寸法に応じて設定される
が、例えば図16(a)のように隅木31の突出寸法が
小さい場合には、曲がり継手本体1の最も内隅側に位置
する仕切り板7までにある切断用溝状4或いは溝状23
に到達させて切り込み60を入れる。また図16(b)
のように隅木31の突出寸法が中くらいの場合には、曲
がり継手本体1の最も内隅側に位置する仕切り板7と内
隅側から二番目に位置する仕切り板7の間にある切断用
溝状4或いは溝状23に到達させて切り込み60を入れ
る。また図16(c)のように隅木31の突出寸法が大
きい場合には、曲がり継手本体1の内隅側から二番目に
位置する仕切り板7と最も外隅側に位置する仕切り板7
の間にある切断用溝状4或いは溝状23にまで到達させ
て切り込み60を入れる。
【0026】上記のようにして切り込みを入れた後、図
11(a)(b)に示すように隅木嵌め込み用区域2の
内隅側の端部を下方に折り曲げるなどして、切り込みの
先端が到達した切断用溝条4の部分で隅木嵌め込み用区
域2の不要な曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁
3b及び仕切り板7を切断して取り除く。このようにし
て図17に示すように軒樋曲がり継手Aの内隅に切欠部
39を形成する。
【0027】上記のようにして切欠部39を形成した
後、図18(a)(b)に示すようにこの切欠部39に
隅木31の端部を被嵌して軒樋曲がり継手Aを隅木31
に取り付ける。この後軒樋曲がり継手Aの一方の接続部
20の内側に軒樋40の端部を嵌め込んで接続すると共
に軒樋曲がり継手Aの他方の接続部20の内側に他の軒
樋40の端部を嵌め込んで接続することによって、軒樋
40、40を軒樋曲がり継手Aを介して接続することが
できる。
【0028】このように上記実施の形態では、隅木嵌め
込み用区域2内の曲がり継手本体1の内隅側の下部に隅
木収納部30を有し、且つ隅木嵌め込み用区域2内の曲
がり継手本体1の底面を隅木31の傾斜角度と等しい傾
斜角度の傾斜面22に形成してあるので、この隅木31
の上面に傾斜面22を沿わせて隅木収納部30に隅木3
1の端部を収めることができ、軒からの隅木31の突出
寸法が小さいか或いはそれ程大きくない場合には隅木嵌
め込み区域2を切除しないで隅木31の上に載せて取り
付けることができるものであり、また軒からの隅木31
の突出寸法が大きい場合には、隅木嵌め込み区域2内の
不要部分を上記のようにして取り除いて切欠部39を形
成し、この切欠部39に隅木31の端部を嵌め込んで隅
木31の上に載せて或いは隅木31の前側(軒側)に取
り付けることができ、隅木31の突出寸法にかかわら
ず、隅木31の上に載せて取り付けることができると共
に隅木31の前側に取り付けることができるものであ
る。
【0029】図19、20には他の実施の形態が示して
ある。この実施の形態では、傾斜面22は隅木嵌め込み
用区域2内の変曲点Cをはさんで外隅側と内隅側とで傾
斜角度を異ならせてあり、外隅側傾斜面22aは約18
°の傾斜角度で、図21(a)のような棒隅の場合の角
度、つまり隅勾配(下り隅の勾配)に合わせて形成して
ある。また内隅側傾斜面22bは約25°の傾斜角度
で、図21(b)のような本隅の場合の角度、つまり隅
内勾配(隅木の上面の角度)に合わせて形成してある。
その他の構成及び施工の方法は上記の実施の形態と同様
である。
【0030】この実施の形態では、傾斜面22の傾斜角
度を外隅側傾斜面22aと内隅側傾斜面22bとで異な
らせてあるので、図8(a)(b)(c)のように隅木
31の上に載せて施工する場合、隅木31の種類や形状
や勾配に合わせて隅木31の上面に外隅側傾斜面22a
と内隅側傾斜面22bのいずれか一方或いは両方を沿わ
せて取り付けることができ、多くの種類や形状、勾配の
隅木31に対応させることができる。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、曲がり継手本体の内隅から外隅側に向かって隅
木嵌め込み用区域を形成し、隅木嵌め込み用区域の外周
に沿う仕切り壁を曲がり継手本体の底面に立設すると共
に隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面に曲が
り継手本体の内隅外隅方向と略直交する方向に切断用溝
条を複数本略平行に設け、隅木嵌め込み用区域内の曲が
り継手本体の底面を曲がり継手本体の他の部分の底面よ
りも浅く形成して隅木嵌め込み用区域の下方に内隅側と
下側に開口する隅木収納部を設けると共に上記隅木嵌め
込み用区域内の曲がり継手本体の底面を隅木の傾斜角度
と略等しい傾斜角度の傾斜面として形成したので、隅木
嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の内隅側の下部に隅
木収納部を有し、且つ隅木嵌め込み用区域内の曲がり継
手本体の底面を隅木の傾斜角度と等しい傾斜角度の傾斜
面に形成してあるので、この隅木の上面に傾斜面を沿わ
せて隅木収納部に隅木の端部を収めることができ、軒か
らの隅木の突出寸法が小さいか或いはそれ程大きくない
場合には隅木嵌め込み区域を切除しないで隅木の上に載
せて取り付けることができ、施工をおこないやすく、且
つ施工に手間がかからないようにすることができるもの
である。しかも隅木の突出寸法に対応した位置の切断用
溝条まで曲がり継手本体の内隅から外隅側に向かって切
り込みを入れ、この切断用溝条よりも内隅側の隅木嵌め
込み用区域内の曲がり継手本体の底面を除去して隅木を
嵌め込むための部分を形成し、この部分に隅木を被嵌し
て隅木の前側(軒側)に取り付けることができ、隅木の
突出寸法にかかわらず、隅木の上に載せて取り付ける場
合と隅木の前側に取り付ける場合の両方に対応させるこ
とができるものである。さらに、曲がり継手本体の内隅
外隅方向の二等分線と平行な一対の対向する側部仕切り
壁と、曲がり継手本体の底面の外隅側に立設される一対
の前部仕切り壁とを具備して上記の仕切り壁を構成し、
各前部仕切り壁の内隅側の端部を各側部仕切り壁の外隅
側の端部にそれぞれ連接すると共に前部仕切り壁の外隅
側の端部を二等分線上において互いに連接したので、隅
木嵌め込み用区域の外隅側の端部を平面視で略二等辺三
角形に形成することによって、隅木嵌め込み用区域内の
がり継手本体の底面を除去して隅木を嵌め込むための
部分を大きく形成することができるにもかかわらず、各
前部仕切り壁とそれと対向する曲がり継手本体の側壁の
間隔を大きくすることができ、雨水の流れが前部仕切り
壁によって妨げられないようにすることができるもので
ある。
【0032】また本発明の請求項2に記載の発明は、上
記傾斜面を傾斜角度の異なる外隅側傾斜面と内隅側傾斜
面とで構成し、隅木収納部に隅木を収納して外隅側傾斜
面の傾斜角度よりも内隅側傾斜面の傾斜角度を大きく形
成したので、隅木の上に載せて施工する場合、隅木の種
類や形状や勾配に合わせて隅木の上面に外隅側傾斜面と
内隅側傾斜面のいずれか一方或いは両方を沿わせて取り
付けることができ、多くの種類や形状、勾配の隅木に対
応させることができるものである。
【0033】また本発明の請求項3に記載の発明は、曲
がり継手本体の内隅外隅方向に隅木嵌め込み用区域を区
画する仕切り板を曲がり継手本体の底面に設けたので、
隅木の突出寸法に対応した位置の切断用溝条まで曲がり
継手本体の内隅から外隅側に向かって切り込みを入れ、
この切断用溝条よりも内隅側の隅木嵌め込み用区域内の
曲がり継手本体の底面を除去して隅木を嵌め込むための
部分を形成し、この部分に隅木を被嵌して隅木の前側に
取り付ける際に、曲がり継手本体と隅木の間に隙間が形
成されないようにすることができ、屋根の外観の低下を
防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の一部を示す断面図である。
【図4】(a)は同上の一部を示す平面図、(b)は背
面図である。
【図5】同上の一部を示す平面図である。
【図6】同上の斜視図である。
【図7】屋根の一例を示す斜視図である。
【図8】同上の施工例を示し(a)(b)(c)は側面
図である。
【図9】屋根の他例を示す斜視図である。
【図10】本発明の加工方法を示す斜視図である。
【図11】(a)は同上の加工方法を示す斜視図、
(b)は一部の断面図である。
【図12】同上の加工方法を示す斜視図である。
【図13】同上の加工方法を示す斜視図である。
【図14】同上の加工後の平面図である。
【図15】(a)同上の加工後の施工状態の一例を示す
斜視図、(b)は概略斜視図である。
【図16】同上の他の施工例を示し(a)(b)(c)
は側面図である。
【図17】同上の他の加工後の平面図である。
【図18】(a)同上の加工後の施工状態の他例を示す
斜視図、(b)は概略斜視図である。
【図19】同上の他の実施の形態を示す側面図である。
【図20】同上の他の実施の形態の一部を示す断面図で
ある。
【図21】(a)は隅木の一例を示す斜視図、(b)は
隅木の他例を示す斜視図である。
【図22】従来例の平面図である。
【図23】従来例の施工状態を示す斜視図である。
【図24】(a)は従来例の施工状態を示す側面図、
(b)は他の従来例の施工状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 曲がり継手本体 2 隅木嵌め込み用区域 3 仕切り壁3a 側部仕切り壁 3c 前部仕切り壁 7 仕切り板 22 傾斜面 22a 外隅側傾斜面 22b 内隅側傾斜面 30 隅木収納部B 二等分線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 進 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−98225(JP,U) 実開 昭62−187023(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/068

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲がり継手本体の内隅から外隅側に向か
    って隅木嵌め込み用区域を形成し、隅木嵌め込み用区域
    の外周に沿う仕切り壁を曲がり継手本体の底面に立設す
    ると共に隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面
    に曲がり継手本体の内隅外隅方向と略直交する方向に切
    断用溝条を複数本略平行に設け、隅木嵌め込み用区域内
    の曲がり継手本体の底面を曲がり継手本体の他の部分の
    底面よりも浅く形成して隅木嵌め込み用区域の下方に内
    隅側と下側に開口する隅木収納部を設けると共に上記隅
    木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面を隅木の傾
    斜角度と略等しい傾斜角度の傾斜面として形成し、曲が
    り継手本体の内隅外隅方向の二等分線と平行な一対の対
    向する側部仕切り壁と、曲がり継手本体の底面の外隅側
    に立設される一対の前部仕切り壁とを具備して上記の仕
    切り壁を構成し、各前部仕切り壁の内隅側の端部を各側
    部仕切り壁の外隅側の端部にそれぞれ連接すると共に前
    部仕切り壁の外隅側の端部を二等分線上において互いに
    連接して成ることを特徴とする軒樋曲がり継手。
  2. 【請求項2】 上記傾斜面を傾斜角度の異なる外隅側傾
    斜面と内隅側傾斜面とで構成し、外隅側傾斜面の傾斜角
    度よりも内隅側傾斜面の傾斜角度を大きく形成して成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の軒樋曲がり継手。
  3. 【請求項3】 曲がり継手本体の内隅外隅方向に隅木嵌
    め込み用区域を区画する仕切り板を曲がり継手本体の底
    面に設けて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の軒樋曲がり継手。
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