JP3234487B2 - 軒樋曲がり継手 - Google Patents

軒樋曲がり継手

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JP3234487B2
JP3234487B2 JP03799996A JP3799996A JP3234487B2 JP 3234487 B2 JP3234487 B2 JP 3234487B2 JP 03799996 A JP03799996 A JP 03799996A JP 3799996 A JP3799996 A JP 3799996A JP 3234487 B2 JP3234487 B2 JP 3234487B2
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博幸 月森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入母屋造りの屋根
に取り付けられた軒樋を屋根のコーナー部分において接
続するための軒樋曲がり継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より屋根のコーナー(外隅)部分に
おいて軒樋同士を接続するためには軒樋曲がり継手が用
いられているが、屋根のコーナー部分には屋根の軒から
軒先に突出する隅木が設けられており、このため軒樋曲
がり継手は隅木の軒先側に突出させて取り付けなければ
ならず、屋根の外観が低下するという問題があった。
【0003】そこで実開平3−98225号公報には、
隅木31の軒先に突出させないで取り付けることができ
る軒樋曲がり継手Aが提案されている。この軒樋曲がり
継手Aは図20に示すように、曲がり継手本体1の内隅
(入隅)から曲がり継手本体1の内側に向けて隅木嵌め
込み用区域2を形成し、隅木嵌め込み用区域2の外周に
沿って仕切り壁3を曲がり継手本体1の底面に立設し、
曲がり継手本体1の内隅外隅方向(入隅出隅方向)に隅
木嵌め込み用区域2を区画する複数枚の仕切り板7を曲
がり継手本体1の底面に設け、隣合う仕切り板7の間の
曲がり継手本体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅
方向と略直交する方向に長い複数本の切断用溝条4を互
いに平行に設けると共に隅木嵌め込み用区域2内の曲が
り継手本体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向
と略平行な方向に複数本のけがき線11を互いに平行に
設けて形成されるものである。
【0004】この軒樋曲がり継手を屋根のコーナー部分
に取り付けるにあたっては、先ず隅木の幅寸法に応じた
間隔で設けられた一対のけがき線11に沿って鋸の刃で
軒樋曲がり継手の内隅側から隅木嵌め込み用区域2内の
曲がり継手本体1の底面に切り込みを入れ、この切り込
みを隅木の突出長さに対応した位置の切断用溝条4にま
で到達させる。次に一対の切り込みと切断用溝条4とで
囲まれる隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の
底面をこの切断用溝条4の箇所で折り取ることによっ
て、軒樋曲がり継手Aの内隅側に切欠部39を形成す
る。そして図21に示すようにこの切欠部39に隅木3
1の屋根の軒先に突出する部分を被嵌して軒樋曲がり継
手Aを屋根に取り付けることによって、軒樋曲がり継手
Aを隅木31の軒先側に突出させないようにすることが
できるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例の軒
樋曲がり継手Aでは図22に示すように、仕切り板7と
隅木の先端の間に切り取られなかった曲がり継手本体1
の底面の一部が不要片50として残ることになり、この
不要片50の先端が隅木31の先端に当たって軒樋曲が
り継手Aを屋根に取着された軒樋40の位置にあわせて
取り付けることができない場合があった。従ってこの不
要片50を施工現場で削ったり切除したりしなければな
らず、軒樋曲がり継手Aの施工がおこないにくいという
問題があった。
【0006】また上記従来例の軒樋曲がり継手Aでは、
けがき線11に沿って鋸の刃で曲がり継手本体1の底面
に切り込みを入れる際に、手の加減だけで鋸の刃がけが
き線11からずれないようにしなければならないので、
切り込みが入れにくく、軒樋曲がり継手Aの加工がおこ
ないにくいという問題があった。さらに上記従来例の軒
樋曲がり継手では、けがき線11に沿って鋸の刃で曲が
り継手本体1の底面に切り込みを入れる際に、まず曲が
り継手本体1の内隅外隅方向と略直交する方向に長い最
も内隅側の仕切り壁3から切りはじめるので、切りはじ
め位置をけがき線11と正確に対応させなければならな
いが、この切りはじめ位置を黙視等で正確に判断するこ
とは難しく、軒樋曲がり継手Aの加工がおこないにくい
という問題があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、施工や加工がおこないやすい軒樋曲がり継手を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、曲がり継手本体1の内隅から外隅側に向かっ
て隅木嵌め込み用区域2を形成し、隅木嵌め込み用区域
2の外周に沿う仕切り壁3を曲がり継手本体1の底面に
立設すると共に曲がり継手本体1の内隅外隅方向に隅木
嵌め込み用区域2を区画する仕切り板7を曲がり継手本
体1の底面に設け、隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継
手本体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向と略
直交する方向に切断用溝条4を複数本略平行に設けると
共に仕切り板7の内隅側の基部に沿って曲がり継手本体
1の底面に折り曲げ可能な肉薄部10を形成し、曲がり
継手本体1の外隅側の隅木嵌め込み用区域2の端部を平
面視で仕切り板7を底辺とする略三角形状に形成し、こ
の隅木嵌め込み用区域2の端部を囲う仕切り壁3に沿っ
て隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面に
切断用溝8を設けると共に上記底辺の仕切り板7の幅方
向の略中央部とこの仕切り板7と対向する隅木嵌め込み
用区域2の先端を結ぶ線に沿って切断用溝条9を曲がり
継手本体1の底面に形成して成ることを特徴とするもの
である。
【0009】また本発明の請求項2に記載の発明は、請
求項1の構成に加えて、隅木嵌め込み用区域2内の曲が
り継手本体1の底面に曲がり継手本体1の内隅外隅方向
と略平行な方向に長い複数本の切断用溝条5を設けて成
ることを特徴とするものである。また本発明の請求項3
に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加えて、曲が
り継手本体1の内隅外隅方向と略平行な方向に長い切断
用溝条5に対応する位置において内隅の仕切り壁3に壁
切断用溝条6を設けて成ることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。曲がり継手本体1は、平面視で略L型にABS樹
脂等で形成されるものである。図1のものでは90°の
曲げ角度になっているが、90°以外でもよい。曲がり
継手本体1の両端には、上面が開口した断面コ字型の軒
樋(角樋)の端部が接続される接続部20が形成してあ
り、接続部20の上端には軒樋の耳部に弾性的に係止さ
れる保持片21が設けてある。また曲がり継手本体1に
は曲がり継手本体1の内隅から外隅側に向かって隅木嵌
め込み用区域2が形成されていると共にこの隅木嵌め込
み用区域2の外周に沿う仕切り壁3が曲がり継手本体1
の底面に立設されている。
【0012】仕切り壁3は、曲がり継手本体1の内隅外
隅方向の二等分線B(図1のB−Bを結ぶ線)と平行な
一対の対向する側部仕切り壁3aと、曲がり継手本体1
の底面の内隅側に立設される後部仕切り壁3bと、曲が
り継手本体1の底面の外隅側に立設される一対の前部仕
切り壁3cとで構成されている。側部仕切り壁3aは側
面視で曲がり継手本体1の内隅側が高く外隅側が低くな
るような階段状に形成されている。また後部仕切り壁3
bは二等分線Bと略直交する方向に長く形成されてお
り、後部仕切り壁3bの両端部は両側の側部仕切り壁3
aの内隅側の端部にそれぞれ連接させてある。また各前
部仕切り壁3cはその内隅側の端部を側部仕切り壁3a
の外隅側の端部にそれぞれ連接させて立設してあると共
に前部仕切り壁3cの外隅側の端部は二等分線B上にお
いて互いに連接させてある。
【0013】上記隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手
本体1の底面には、曲がり継手本体1の内隅外隅方向に
隅木嵌め込み用区域2を区画するための複数枚の仕切り
板7が立設されている。この仕切り片7は二等分線Bと
略直交する方向に長く互いに平行に形成されるものであ
って、側部仕切り壁3aの段落ち部分に対応する位置に
設けられており、各仕切り片7の両方の端部は各側部仕
切り壁3aにそれぞれ連接させてある。
【0014】また図2、3に示すように上記隅木嵌め込
み用区域2における曲がり継手本体1の底面は、内隅側
に上り傾斜する傾斜面22として形成されている。傾斜
面22は隅木嵌め込み用区域2内の変曲点Cをはさんで
外隅側と内隅側とで傾斜角度を異ならせてあり、外隅側
傾斜面22aは約18°の傾斜角度で、棒隅の場合の角
度、つまり隅勾配(下り隅の勾配)に合わせて形成して
ある。また内隅側傾斜面22bは約25°の傾斜角度
で、本隅の場合の角度、つまり隅内勾配(隅木の上面の
角度)に合わせて形成してある。さらに隅木嵌め込み用
区域2内の曲がり継手本体1の底面は、曲がり継手本体
1の端部などの他の部分の底面よりも高い位置に(浅
く)形成されており、このことで傾斜面22の下方には
隅木収納部30が凹設されている。
【0015】また上記隅木嵌め込み用区域2内の曲がり
継手本体1の底面には、二等分線Bと略直交する方向に
長く断面略V形状の複数本の切断用溝条4が互いに平行
に設けてある。また隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継
手本体1の底面には図4に示すように、各仕切り板7の
内隅側の基部の全長に沿って溝条23を設けて肉薄部1
0が形成されている。隣合う切断用溝条4同士の間隔、
及び隣合う切断用溝条4と溝条23の間隔は約10mm
に設定されている。尚、溝条23は切断用溝状4として
用いることができ、この溝条23で切断して隅木嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面を除去すること
で、仕切り板7と隅木31の間に不要片50を発生させ
ないようにすることができる。
【0016】さらに隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継
手本体1の底面には、二等分線Bと平行な方向に長い複
数本の切断用溝条5が設けてある。この切断用溝条5は
二等分線Bから等距離あるもの同士が対をなすものであ
り、隅木嵌め込み用区域2の最内側にある切断用溝条5
同士の間隔は約75mm(2寸5分)に、内側から二番
目の切断用溝条5同士の間隔は約90mm(3寸)に、
内側から三番目の切断用溝条5同士の間隔は約105m
m(3寸5分)に、内側から四番目の切断用溝条5同士
の間隔は約120mm(4寸)に、側部仕切り壁3aに
沿って形成される内側から五番目の切断用溝条5同士の
間隔は約135mm(4寸5分)にそれぞれ設定されて
いる。このように切断用溝条5同士の間隔を示す表示3
5を曲がり継手本体1の底面に形成しておいてもよい。
通常、隅木の幅寸法は標準で4寸までであり、この隅木
の外面に隅木飾りを設けた場合であっても、その幅寸法
は130mm程度となり、上記のように最外側の切断用
溝条5同士の間隔を約135mm(4寸5分)に設定し
ておくことで、ほぼすべての隅木に対応した切欠部を形
成することができる。
【0017】また図5(a)(b)に示すように後部仕
切り壁3bにはその上面から外隅側の面の下端に亘って
壁切断用溝条6が形成してあり、この壁切断用溝条6は
二等分線Bと平行な方向に長い切断用溝条5のそれぞれ
に対応した位置において後部仕切り壁3bの複数の箇所
に設けられている。尚、壁切断用溝条6の下端と切断用
溝条5の内隅側の端部は連続させてもよい。さらに図6
に示すように最も内隅側に立設された仕切り板7と内隅
側から二番目の仕切り板7には、その上面と内隅側の面
に開口する凹欠部25が形成してあり、この凹欠部25
は二等分線Bと平行な方向に長い切断用溝条5のそれぞ
れに対応した位置において上記仕切り板7の複数の箇所
に設けられている。
【0018】上記隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部
は、一対の前部仕切り壁3cと最も外隅側に位置する仕
切り板7とで平面視で一対の前部仕切り壁3cを等辺と
する略二等辺三角形に形成されている。このように隅木
嵌め込み用区域2の外隅側の端部を平面視で略二等辺三
角形に形成することによって、各前部仕切り壁3cとそ
れと対向する曲がり継手本体1の側壁26の間隔を大き
くすることができ、雨水の流れが前部仕切り壁3cによ
って妨げられないようにすることができる。
【0019】この隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部
内の曲がり継手本体1の底面には、前部仕切り壁3cの
内隅側の基部の全長に沿って切断用溝条8が設けられて
いると共に最も外隅側に位置する仕切り板7の外隅側の
基部の全長に沿って切断用溝条28が設けられている。
また隅木嵌め込み用区域2の外隅側の先端(前部仕切り
壁3c同士の連接部分)と最も外隅側に位置する仕切り
板7の中央部を結ぶ線、つまり二等分線Bに沿って長い
切断用溝条9が隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部内
の曲がり継手本体1の底面に形成されている。
【0020】次に上記のようにして図7に示すように形
成される軒樋曲がり継手Aの施工現場での加工及び施工
について説明する。まず軒からの隅木31の突出寸法が
小さい屋根に軒樋曲がり継手Aを施工する場合には図8
に示すように、隅木31の端部を隅木収納部30内に収
めると共に傾斜面22を隅木31の上面に沿わせて載置
して隅木31に軒樋曲がり継手Aを取り付ける。このよ
うに本発明の軒樋曲がり継手Aは、内隅側の下部に隅木
収納部30を有しているので、この隅木収納部30に隅
木31の端部を収めることができ、軒からの隅木31の
突出寸法が小さい場合には隅木嵌め込み区域2を切除し
ないで取り付けることができるものである。
【0021】次に図9に示すように、軒からの隅木31
の突出寸法が少し大きい屋根に軒樋曲がり継手Aを施工
する場合には、隅木31の突出寸法に応じて隅木嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り
壁3b及び仕切り板7を除去するような加工をおこな
う。この加工の手順は、まず図10に示すように軒樋曲
がり継手Aの内隅側から鋸36を用いて隅木嵌め込み用
区域2内の曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁3
b及び必要に応じて仕切り板7に切断用溝条5及び壁切
断用溝条6に沿った切り込み60を入れる。切り込み6
0の長さは隅木31の突出寸法に応じて設定されるが、
切り込み60の先端は隣合う仕切り板7同士の間にある
切断用溝条4、或いは隣合う仕切り板7の後部仕切り壁
3cの間にある切断用溝条4に到達させる。
【0022】このとき何れの切断用溝条5及び壁切断用
溝条6に沿って切り込み60を入れるかは、隅木31の
幅寸法によって適宜選択するが、後部仕切り壁3の上面
には壁切断用溝条6が形成してあるので、隅木31の幅
寸法に応じた切りはじめの位置を目視で容易に確認する
ことができる。また切断用溝条5及び壁切断用溝条6に
沿って鋸36の刃37を進めていく際に、切断用溝条5
及び壁切断用溝条6の側面に鋸36の刃37が当たって
左右にぶれにくくすることができ、従来例のようにけが
き線11に沿って切り込みを入れるよりも容易に正確に
位置に切り込み60を入れることができる。さらに仕切
り板7の上面には凹欠部25が設けてあるので、仕切り
板7の切りはじめの位置を目視で容易に確認することが
できる。
【0023】上記のようにして切り込みを入れた後、図
11(a)(b)に示すように隅木嵌め込み用区域2の
内隅側の端部を下方に折り曲げるなどして、切り込みの
先端が到達した切断用溝条4の部分で隅木嵌め込み用区
域2の不要な曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁
3b及び仕切り板7を切断して取り除く。このようにし
て図12に示すように軒樋曲がり継手Aの内隅に切欠部
39を形成する。
【0024】上記のようにして切欠部39を形成した
後、図13(a)(b)に示すようにこの切欠部39に
隅木31の端部を被嵌して軒樋曲がり継手Aを隅木31
に取り付ける。このとき図14に示すように隅木31の
先端と仕切り板7の間に不要片50が生じているが、本
発明の軒樋曲がり継手Aには仕切り板7の基部に沿って
肉薄部10が形成してあるので、この肉薄部10を折り
曲げて不要片50を弾性的に下方に折り曲げることがで
き、従って不要片50を削ったり切除したりして新たな
加工を施すことなく、軒樋曲がり継手Aを隅木31に押
しつけて不要片50を下方に折り曲げるだけで、軒樋曲
がり継手Aを軒樋40の端部に接続することができる所
定の位置に取り付けることができる。
【0025】この後軒樋曲がり継手Aの一方の接続部2
0の内側に軒樋40の端部を嵌め込んで接続すると共に
軒樋曲がり継手Aの他方の接続部20の内側に他の軒樋
40の端部を嵌め込んで接続することによって、軒樋4
0、40を軒樋曲がり継手Aを介して接続することがで
きる。尚、軒樋曲がり継手Aの接続部20に軒樋40の
端部を嵌め込んだ後、さらに内押さえ具を軒樋40の内
側に嵌め込んで内押さえ具を接続部20の耳部21に係
止させるようにしてもよく、このことで軒樋曲がり継手
Aの接続部20と軒樋40の端部の接続を強固にするこ
とができる。
【0026】次に図15に示すように軒からの隅木31
の突出寸法が大きい屋根に軒樋曲がり継手Aを施工する
場合には、上記と同様にして隅木嵌め込み用区域2内の
曲がり継手本体1の底面及び後部仕切り壁3b及び全て
の仕切り板7を除去した後、さらに平面視で略二等辺三
角状の隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部を除去す
る。この加工の手順は、まず図16に示すように軒樋曲
がり継手Aの内隅側から鋸36を用いて隅木嵌め込み用
区域2内の切断用溝状9に切り込み61を入れ、この切
り込みの先端を嵌め込み用区域2の先端にまで到達させ
る。
【0027】次に図17に示すように二分された嵌め込
み用区域2内の曲がり継手本体1の底面をそれぞれ手で
持って下方に折り曲げるなどして、前部仕切り壁3cの
基部に沿って形成された切断用溝条8の部分で隅木嵌め
込み用区域2の不要な曲がり継手本体1の底面を切断し
て取り除く。このようにして図18に示すように軒樋曲
がり継手Aの内隅に図12のものよりも外隅方向に大き
い切欠部39を形成する。
【0028】上記のようにして切欠部39を形成した
後、図19(a)(b)に示すようにこの切欠部39に
隅木31の端部を被嵌して軒樋曲がり継手Aを隅木31
に取り付ける。この後軒樋曲がり継手Aの一方の接続部
20の内側に軒樋40の端部を嵌め込んで接続すると共
に軒樋曲がり継手Aの他方の接続部20の内側に他の軒
樋40の端部を嵌め込んで接続することによって、軒樋
40、40を軒樋曲がり継手Aを介して接続することが
できる。
【0029】このように本発明の軒樋曲がり継手Aは、
隅木嵌め込み用区域2の外隅側の端部を平面視で略三角
形に形成したので、この部分を除去して切欠部39を大
きく形成することができるのもかかわらず、各前部仕切
り壁3cとそれと対向する曲がり継手本体1の側壁26
の間隔を大きくすることができ、雨水の流れが前部仕切
り壁3cによって妨げられないようにすることができ
る。
【0030】また本発明の軒樋曲がり継手Aは、隅木嵌
め込み用区域2の外隅側の端部を囲う前部仕切り壁3c
に沿って隅木嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の
底面に切断用溝8を設けると共に上記底辺の仕切り板7
の幅方向の略中央部とこの仕切り板7と対向する隅木嵌
め込み用区域2の先端を結ぶ線、つまり二等分線Bに沿
って切断用溝条9を曲がり継手本体1の底面に形成した
ので、切断用溝条9に内隅側から切り込みを入れて二分
された嵌め込み用区域2内の曲がり継手本体1の底面を
それぞれ手で持って下方に折り曲げるなどして、前部仕
切り壁3cの基部に沿って形成された切断用溝条8の部
分で隅木嵌め込み用区域2の不要な曲がり継手本体1の
底面を容易に切断して取り除くことができ、隅木嵌め込
み用区域2の外隅側の端部を平面視で略三角形に形成し
たにもかかわらず、この部分の除去を簡単におこなうこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、曲がり継手本体の内隅から外隅側に向かって隅
木嵌め込み用区域を形成し、隅木嵌め込み用区域の外周
に沿う仕切り壁を曲がり継手本体の底面に立設すると共
に曲がり継手本体の内隅外隅方向に隅木嵌め込み用区域
を区画する複数枚の仕切り板を曲がり継手本体の底面に
設け、隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面に
曲がり継手本体の内隅外隅方向と略直交する方向に切断
用溝条を複数本略平行に設けると共に仕切り板の内隅側
の基部に沿って曲がり継手本体の底面に折り曲げ可能な
肉薄部を形成したので、隅木の突出寸法に対応した位置
の切断用溝条まで曲がり継手本体の内隅から外隅側に向
かって切り込みを入れ、この切断用溝条よりも内隅側の
隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面を除去し
て隅木を嵌め込むための部分を形成した際に、曲がり継
手本体の底面の切り取られなかった一部が仕切り板と隅
木の先端の間に残っても、肉薄部を下方に弾性的に折り
曲げてこの残った部分を下方に位置させることができ、
仕切り板と隅木の先端の間に残った部分を施工現場で削
ったり切除したりする必要がなくなって、施工がおこな
いやすくなるものである。また、曲がり継手本体の外隅
側の隅木嵌め込み用区域の端部を平面視で仕切り板を底
辺とする略三角形状に形成し、この隅木嵌め込み用区域
の端部を囲う仕切り壁に沿って隅木嵌め込み用区域内の
曲がり継手本体の底面に切断用溝を設けると共に上記底
辺の仕切り板の幅方向の略中央部とこの仕切り板に対向
する隅木嵌め込み用区域の先端を結ぶ線に沿って切断用
溝条を曲がり継手本体の底面に形成したので、隅木嵌め
込み用区域の端部を略三角形状に形成することによっ
て、隅木嵌め込み用区域の端部と曲がり継手本体の側壁
の間隔を大きくして、雨水の流れが隅木嵌め込み用区域
の仕切り壁によって妨げられないようにしたにもかかわ
らず、上記底辺の仕切り板の幅方向の略中央部とこの仕
切り板に対向する隅木嵌め込み用区域の先端を結ぶ線に
沿って設けた切断用溝条に鋸の刃で曲がり継手本体の内
隅から外隅側に向かって切り込みを入れ、隅木嵌め込み
用区域の端部を囲う仕切り壁に沿って隅木嵌め込み用区
域内の曲がり継手本体の底面に設けた切断 用溝を折り曲
げて隅木嵌め込み用区域の端部内における曲がり継手本
体の底面を除去することができ、隅木嵌め込み用区域の
端部内における曲がり継手本体の底面を除去する加工を
おこない易くすることができるものである。
【0032】また本発明の請求項2に記載の発明は、隅
木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面に曲がり継
手本体の内隅外隅方向と略平行な方向に長い複数本の切
断用溝条を設けたので、鋸の刃を切断用溝条に沿って進
めて曲がり継手本体の内隅から外隅側に向かって切り込
みを入れる際に、鋸の刃が切断用溝条の側面に当たって
左右にぶれにくくすることができ、切り込みを入れる加
工をおこないやすくすることができるものである。
【0033】また本発明の請求項3に記載の発明は、曲
がり継手本体の内隅外隅方向と略平行な方向に長い切断
用溝条に対応する位置において内隅の仕切り壁に壁切断
用溝条を設けたので、曲がり継手本体の内隅から外隅側
に向かって切り込みを入れる際に、仕切り壁の切りはじ
めの位置を目視で容易に確認することができ、切り込み
を入れる加工をおこないやすくすることができるもので
ある。
【0034】また本発明の請求項4に記載の発明は、曲
がり継手本体の外隅側の隅木嵌め込み用区域の端部を平
面視で仕切り板を底辺とする略三角形状に形成し、この
隅木嵌め込み用区域の端部を囲う仕切り壁に沿って隅木
嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面に切断用溝を
設けると共に上記底辺の仕切り板の幅方向の略中央部と
この仕切り板に対向する隅木嵌め込み用区域の先端を結
ぶ線に沿って切断用溝条を曲がり継手本体の底面に形成
したので、隅木嵌め込み用区域の端部を略三角形状に形
成することによって、隅木嵌め込み用区域の端部と曲が
り継手本体の側壁の間隔を大きくして、雨水の流れが隅
木嵌め込み用区域の仕切り壁によって妨げられないよう
にしたにもかかわらず、上記底辺の仕切り板の幅方向の
略中央部とこの仕切り板に対向する隅木嵌め込み用区域
の先端を結ぶ線に沿って設けた切断用溝条に鋸の刃で曲
がり継手本体の内隅から外隅側に向かって切り込みを入
れ、隅木嵌め込み用区域の端部を囲う仕切り壁に沿って
隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の底面に設けた
切断用溝を折り曲げて隅木嵌め込み用区域の端部内にお
ける曲がり継手本体の底面を除去することができ、隅木
嵌め込み用区域の端部内における曲がり継手本体の底面
を除去する加工をおこない易くすることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す平面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の一部を示す断面図である。
【図4】同上の一部を示す断面図である。
【図5】(a)は同上の一部を示す平面図、(b)は背
面図である。
【図6】同上の一部を示す平面図である。
【図7】同上の斜視図である。
【図8】同上の施工状態の一例を示す断面図である。
【図9】屋根の一例を示す斜視図である。
【図10】本発明の加工方法を示す斜視図である。
【図11】(a)は同上の加工方法を示す斜視図、
(b)は一部の断面図である。
【図12】同上の加工後を示す平面概略図である。
【図13】同上の加工後の施工状態の一例を示す斜視図
である。
【図14】同上の加工後の施工状態の一例を示す一部の
断面図である。
【図15】屋根の他例を示す斜視図である。
【図16】本発明の加工方法を示す斜視図である。
【図17】同上の加工方法を示す斜視図である。
【図18】同上の加工後を示す平面概略図である。
【図19】同上の加工後の施工状態の一例を示す斜視図
である。
【図20】従来例の平面図である。
【図21】従来例の施工状態を示す斜視図である。
【図22】従来例の施工状態を示す一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 曲がり継手本体 2 隅木嵌め込み用区域 3 仕切り壁 4 切断用溝条 5 切断用溝条 6 壁切断用溝条 7 仕切り板 8 切断用溝 9 切断用溝条 10 肉薄部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 進 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−89225(JP,U) 実開 昭62−187023(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/068

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲がり継手本体の内隅から外隅側に向か
    って隅木嵌め込み用区域を形成し、隅木嵌め込み用区域
    の外周に沿う仕切り壁を曲がり継手本体の底面に立設す
    ると共に曲がり継手本体の内隅外隅方向に隅木嵌め込み
    用区域を区画する複数枚の仕切り板を曲がり継手本体の
    底面に設け、隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体の
    底面に曲がり継手本体の内隅外隅方向と略直交する方向
    に切断用溝条を複数本略平行に設けると共に仕切り板の
    内隅側の基部に沿って曲がり継手本体の底面に折り曲げ
    可能な肉薄部を形成し、曲がり継手本体の外隅側の隅木
    嵌め込み用区域の端部を平面視で仕切り板を底辺とする
    略三角形状に形成し、この隅木嵌め込み用区域の端部を
    囲う仕切り壁に沿って隅木嵌め込み用区域内の曲がり継
    手本体の底面に切断用溝を設けると共に上記底辺の仕切
    り板の幅方向の略中央部とこの仕切り板に対向する隅木
    嵌め込み用区域の先端を結ぶ線に沿って切断用溝条を曲
    がり継手本体の底面に形成して成ることを特徴とする軒
    樋曲がり継手。
  2. 【請求項2】 隅木嵌め込み用区域内の曲がり継手本体
    の底面に曲がり継手本体の内隅外隅方向と略平行な方向
    に長い複数本の切断用溝条を設けて成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の軒樋曲がり継手。
  3. 【請求項3】 曲がり継手本体の内隅外隅方向と略平行
    な方向に長い切断用溝条に対応する位置において内隅の
    仕切り壁に壁切断用溝条を設けて成ることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の軒樋曲がり継手。
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