JP3401401B2 - 金属製本瓦棒葺き屋根構造 - Google Patents

金属製本瓦棒葺き屋根構造

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JP3401401B2 JP13035297A JP13035297A JP3401401B2 JP 3401401 B2 JP3401401 B2 JP 3401401B2 JP 13035297 A JP13035297 A JP 13035297A JP 13035297 A JP13035297 A JP 13035297A JP 3401401 B2 JP3401401 B2 JP 3401401B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、屋根を施工する際に用
いられる金属製本瓦棒葺きの構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】まず、図10及び図11により、従来の
金属製本瓦棒葺き屋根に用いられている部材の実施例に
ついて説明する。図10は瓦棒カバー1であり、図10
(ア)のように、所定の寸法に切断され、棟側を表面側
に折り返して水上返し部12が、軒側を裏面側に折り返し
て水下返し部13がそれぞれ形成されて平板な状態で工場
から出荷される。そして、後述するが、現場にて施工す
る際に、図10(イ)のように左右両側縁を裏面側に折
り返してカバー馳部14・14を形成し、芯材Aの頂部に添
った形状(たとえば断面略半円状)にする。または、水
上返し部12と水下返し部13とを形成した金属板を断面略
半円状にして出荷される。 【0003】図11は谷瓦2の実施例であり、図11
(ア)のように、所定の葺き足に応じた長さ及び芯材A
と芯材Aとの間に納まる幅を有する谷部28と、その左右
両側縁を立ち上げた側面部26・26とを有しており、谷部
28の棟側は立ち上げてからさらに軒側に折り返して折り
返し部24を形成してあり、軒側は折り下げて折り下げ部
25を形成してからさらに棟側に折り返してある。そし
て、現場にて、図11(イ)のように側面部26・26の上
縁を表面側に折り曲げて、瓦棒カバー1と接続するため
の谷瓦馳部27・27を形成する。 【0004】次に、図12により、これまで述べた瓦棒
カバー1と谷瓦2を用いた施工状態の実施例を説明す
る。まず、タルキの上に敷設された野地材3の上に防水
紙を敷き、続いて次のような芯材Aを屋根の傾斜に沿っ
て所定の間隔で施工するが、たとえば、第1台木5を釘
等の止着具でタルキに止着し、その上にも防水紙を敷い
てから第2台木6を止着し、さらにその上に断面略半円
状の頂部材7を止着する。このようにして固定された芯
材Aと芯材Aとの間に谷瓦2を落とし込み、下の段に施
工してある谷瓦2の棟側に、上の段に施工する谷瓦2の
軒側をかぶせていき、下の段に施工してある谷瓦2の側
面部26の棟側と上の段に施工する谷瓦2の側面部26の軒
側との重なり箇所を釘等により芯材Aに止着する。 【0005】そして、図12(ア)のように、芯木Aに
添っている一方の谷瓦2の谷瓦馳部27に瓦棒カバー1の
一方のカバー馳部14を引っ掛け、瓦棒カバー1を芯木7
に添って湾曲させながらかぶせ、図12(イ)のように
他方の谷瓦2の谷瓦馳部27に組む。左右の馳組み部分
は、掴みで掴みこんだり拍子木で叩いたりしてしっかり
接続させる。さらに、図12(イ)に示したような瓦棒
カバー1の棟側を釘等で芯木7に止着し、その上に、棟
側に施工する瓦棒カバー1の軒側をかぶせて施工してい
く。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従来の金属本瓦棒葺き
には、次のような問題点があった。まず、瓦棒カバーや
谷瓦といった部材の製造工程を簡略化している分、現場
での職人の技術が頼りで手間がかかっていた。具体的に
説明すると、谷瓦の側面部の上縁を表面側に折り曲げて
谷瓦馳部を形成する際には、軒側よりも棟側の方を幅広
くするために、左用右用と寸法出しをした2台の折曲機
でまず曲げ、それよりきつい角度にするためにさらに掴
みという道具を用いて折り曲げ、止着箇所を得るために
軒側と棟側の寝かせた馳を起こすという作業をしなけれ
ばならなかった。 【0007】また、瓦棒カバーも、折曲機を用いて左右
にカバー馳部を形成しなければならなかった。さらに、
谷瓦と瓦棒カバーとを馳組みする作業は、掴みや拍子木
等を用いた熟練を要する作業であるとともに、厚みのあ
る場合には特に力が必要であり、それらの作業を1枚ず
つ行い、瓦棒カバーを止着しては重ねていくという作業
を繰り返して行わなければならないため、たいへん手間
がかかっていた。 【0008】そのうえ、谷瓦と瓦棒カバーを馳組みした
あとでしっかり接続させるために掴みや拍子木で掴んだ
り叩いたりするので、キズがつきやすく美観を損ねる要
因になっていた。 【0009】本願発明は、熟練工を必要とせず簡単に手
間がかからずに施工するために大幅なコストダウンがは
かれ、1枚ずつ釘止めしなくとも強固な止着ができ、キ
ズがつきにくく美観を向上させる金属製本瓦棒葺き屋根
構造を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の金属製本瓦棒葺
き屋根構造に係る瓦棒カバーと谷瓦とは、たとえば次の
ような形状になっている。瓦棒カバーは、まず、芯材の
頂部に合わせた形状をしており、棟側は表面側に折り返
されて水上返し部が、軒側は裏面側に折り返されて水下
返し部が形成されている。そして、左右両側縁には、裏
面側に折り返したカバー馳部が形成されている。このカ
バー馳部は、軒側馳部と棟側馳部とから成る段差を付け
たものにするとよい。また、カバー馳部よりも棟側に
は、裏面側に突出した突起が形成されている。この突起
は、谷瓦の谷瓦馳部に形成される穴に嵌合する形状であ
り、たとえば、金属板に切り込みを入れて裏面側に折り
曲げたり、金属板を裏面側にくぼませたりして形成す
る。 【0011】谷瓦は、所定の葺き足に応じた長さ及び芯
材と芯材との間に納まる幅を有する谷部と、その左右両
側縁を立ち上げた側面部と、側面部の上縁を表面側に折
り返した谷瓦馳部とを有しており、瓦棒カバーの突起が
嵌合する穴が形成されている。さらに、谷部の棟側を表
面側に折り返し、軒側を裏面側に折り返す。または、谷
部の棟側を立ち上げてからさらに軒側に折り返して折り
返し部を形成し、軒側を折り下げて折り下げ部を形成し
てからさらに棟側に折り返す。 【0012】谷瓦の側面部の上縁をそれぞれ表面側に折
り返して形成された谷瓦馳部は、側面部の中央部分を折
り返したものであり、その軒側と棟側とには、軒−棟方
向に谷瓦を重ねてから釘等により止着する止着部分をあ
らかじめ立ち上げておくとよい。 【0013】このような構成の瓦棒カバーと谷瓦とを用
いた金属製本瓦棒葺き屋根は、まず、タルキの上に敷設
された野地材の上に防水紙を敷き、続いてその上に芯材
を屋根の傾斜に沿って所定の間隔で配設してタルキに止
着し、芯材と芯材との間に谷瓦を落とし込み、下の段に
施工してある谷瓦の棟側に、上の段に施工する谷瓦の軒
側がかぶさるようにし、側面部の重なり箇所である止着
部分を釘等の止着具により芯材に止着して施工してい
く。そして、瓦棒カバーを芯材にかぶせ、棟側に施工し
てある瓦棒カバーの軒側を少し持ち上げるか、これから
施工する瓦棒カバーの棟側を芯材に押し付けて、瓦棒カ
バーの棟側を差し込み、芯材の左右に位置する谷瓦の谷
瓦馳部と、瓦棒カバーのカバー馳部とを馳組みしなが
ら、カバー馳部を軒側から棟側に摺動させ、谷瓦の谷瓦
馳部に形成されている穴に瓦棒カバーの突起を嵌合させ
る。 【0014】瓦棒カバーと谷瓦とは道具を必要とせずに
接続することができるし、瓦棒カバーの突起が谷瓦の穴
に嵌合していることで、瓦棒カバーを釘等により1枚ず
つ止着しなくとも瓦棒カバーが軒側へ落ちてくることが
ない。 【0015】 【実施例】本願発明の実施例について、図面をもとに説
明する。図1は本願発明の施工状態を表す説明図であ
り、図2は施工状態を側面方向から見た場合の説明図で
あり、図3は本願発明に係る瓦棒カバーの説明図であ
り、図4は谷瓦の説明図であり、図5(ア)は図2A−
A’線で切断したときの端面図であり、図5(イ)は図
2B−B’線で切断したときの端面図で突起が穴に嵌合
した状態を表しており、図6は瓦棒カバーに形成される
突起の他の実施例の説明図であり、図7(ア)(イ)は
芯材の他の実施例を表す説明図であり、図8(ア)は瓦
棒カバーの他の実施例の説明図であり、(イ)は谷瓦の
他の実施例の説明図であって(ア)と組み合わせられる
谷瓦を示しており、図9は施工手順の説明図である。 【0016】まず、図3により瓦棒カバー1の実施例に
ついて説明する。この瓦棒カバー1は銅板等の金属板で
できており、芯材Aの頂部に合わせた形状をしている。
そして、棟側は表面側に折り返されて水上返し部12を、
軒側は裏面側に折り返されて水下返し部13を形成してい
る。また、左右両側縁には裏面側に折り返されたカバー
馳部14・14が形成されており、段差を付けた軒側馳部14
a・14aと棟側馳部14b・14bとから成っている。軒側
馳部14a・14aと棟側馳部14b・14bは谷瓦2と馳組み
しやすいように、端部が丸みを帯びてカットされてい
る。さらに、棟側両側縁も丸みを帯びて切り欠かれて馳
組みしやすくなっていたり、棟側馳部14b・14bの棟側
端には1ミリ程度の段差を付けて軒−棟方向の瓦棒カバ
ー1の下端を揃えられるようになっていたりといった工
夫が施されている。 【0017】それぞれの棟側馳部14b・14bよりも棟側
には、裏面側に突出した縦長の突起11・11が形成されて
いる。この突起11・11は谷瓦2の穴21・21に嵌合する
が、金属板に切り込みを入れた縦長の片を裏面側に略直
角に折り曲げたり、金属板を裏面側に突出させたりして
形成する。図6(ア)のように片で形成された突起11・
11の場合にはその片が、図6(イ)のように金属板を裏
面側に突出させた場合にはその突出部分が、それぞれ谷
瓦2の穴21・21に嵌合する。図6(イ)のように、裏面
側に金属板を突出させる場合には、縦長の突起11を、そ
の突出部分が軒側にいくに連れて高くなるようにし、さ
らに軒側端を切り離して形成するとよい。 【0018】次に、図4により谷瓦2の実施例について
説明する。この谷瓦2も銅板等の金属板でできており、
所定の葺き足に応じた長さ及び芯材Aと芯材Aとの間に
納まる幅を有する谷部28を有している。また、その左
右両側縁から立ち上げられた側面部26・26と、側面部26
・26の上縁を表面側に扁平な略U字状に折り返した谷瓦
馳部27・27とを有しており、谷瓦馳部27・27には瓦棒カ
バー1の突起11・11が嵌合する穴21・21が形成され、本
実施例の場合には縦長の穴21・21が一対あけられてい
る。さらに、谷部28の棟側は立ち上げてからさらに軒側
に折り返して折り返し部24が形成してあり、軒側は折り
下げて折り下げ部25を形成してからさらに棟側に折り返
してある。 【0019】谷瓦2の側面部26・26から折り返されて形
成された谷瓦馳部27・27は、側面部26・26の中央部分を
折り返し、その軒側と棟側とに、谷瓦2・2の側面部26
・26を重ねてから釘等により止着する止着部分22・22を
立ち上げておくとよい。また、谷瓦馳部27・27の軒側に
段差を付ける等して重なりの目印23・23を付けておいた
ならば、下の段に施工してある谷瓦2の棟側の止着部分
22の棟側端に、上の段に施工する谷瓦2の目印23を合わ
せることで重なり箇所がわかりやすくなる。 【0020】続いて、図1及び図2並びに図5(ア)
(イ)により、このような構成の瓦棒カバー1と谷瓦2
とを用いた金属本瓦棒葺きの施工の実施例について説明
する。まず、タルキの上に敷設された野地材3の上に防
水紙を敷き、続いて次のような芯材Aを施工するが、た
とえば、第1台木5を釘等の止着具でタルキに止着し、
その上にも防水紙を敷いてから第2台木6を止着し、さ
らにその上に断面略半円状の頂部材7を止着する。 【0021】木材は、しなうので社寺建築等に見られる
むくりやそりを比較的容易に出すことができ、発泡スチ
ロールとは異なり谷瓦2を釘等により止着することもで
きるし、錆びて電食を起こすこともないので、芯材Aと
して広範に用いられている。しかし、木材の芯材Aの替
わりに図7(ア)に示したような金属製の芯材Aにした
り、高価な断面略半円状の頂部材7の替わりに図7
(イ)に示したような発泡ポリスチレン製の頂部材7に
したりすることもできる。 【0022】このような下地の上に、続いて谷瓦2を施
工するが、屋根面の傾斜に沿って所定の間隔で固定され
た芯材Aと芯材Aとの間に谷瓦2を落とし込み、下の段
に施工してある谷瓦2の折り返し部24に上の段に施工す
る谷瓦2の折り下げ部25をかぶせるようにして谷瓦2を
施工していく。このとき、谷瓦2の下に、谷瓦2のつぶ
れを防止するための発泡ポリスチレン製等の支持材を入
れてもよい。 【0023】軒−棟方向に谷瓦2を重ねる際には、下の
段に施工してある谷瓦2の棟側の止着部分22に、これか
ら施工する谷瓦2の軒側の止着部分22を重ねていくが、
このとき、下の段の谷瓦2の棟側の止着部分22の棟側端
に、これから施工する谷瓦2の目印23を目安として重な
り位置を決める。そして、その重なった箇所を釘等によ
り止着するが、芯材Aにおいて頂部材7から第2台木6
にかけて斜めに打ち込むようにして谷瓦2を固定する。 【0024】本発明によれば、谷瓦2を棟側から施工す
ることもできる。その場合には、上の段の谷瓦2の軒側
を持ち上げて下の段に施工する谷瓦2の棟側を差し込ん
でから、上の段の谷瓦2を下の段の谷瓦2に重ねること
になる。図9に基づいて説明すれば、図中左側は、の
谷瓦2の軒側を持ち上げての谷瓦2の棟側を差し込
み、さらにの谷瓦2の軒側を持ち上げての谷瓦2の
棟側を差し込み、それぞれの重なり箇所を止着しながら
施工していくのである。 【0025】続いて、瓦棒カバー1を芯材Aの頂部であ
る頂部材7にかぶせ、棟側に施工してある瓦棒カバー1
の軒側を少し持ち上げて、これから施工する瓦棒カバー
1の棟側を差し込むか、これから施工する瓦棒カバー1
の棟側を頂部材7に押し付けて、左右に位置する谷瓦2
の谷瓦馳部27・27と、瓦棒カバー1のカバー馳部14・14
とを馳組みしながら棟側に摺動させ、谷瓦2の穴21・21
に瓦棒カバー1の突起11・を嵌合させる。このとき、上
の段に施工してある谷瓦2と瓦棒カバー1の棟側馳部14
b・14bとが、下の段に施工してある谷瓦2とその瓦棒
カバー1の軒側馳部14a・14aとがそれぞれ馳組みされ
る。穴21・21と突起11・11とは少なくとも一対以上形成
するが、それぞれの数を増やしてもよい。 【0026】この手順を繰り返して、谷瓦2と瓦棒カバ
ー1とにより金属本瓦棒葺きを施工していくが、本実施
例の場合には、瓦棒カバー1が谷瓦2に組み合わせられ
たときには、カバー馳部14・14が、軒側馳部14a・14a
と棟側馳部14b・14bとから成る段差を付けて形成され
ており、その段差部分が谷瓦2の折り下げ部25の段差に
相当するので、美観が向上する。 【0027】さらに、他の実施例について図8により説
明する。図8(ア)に示した瓦棒カバー1は、図3に示
した瓦棒カバー1とは異なり、段差を付けた軒側馳部14
a・14aと棟側馳部14b・14bとがなく、単にカバー馳
部14を形成しただけのものである。このような瓦棒カバ
ー1であっても、図8(イ)に示した谷瓦2や、谷部の
軒側を裏面側に、棟側を表面側にそれぞれ折り返した谷
瓦と組み合わせて本瓦棒葺き屋根を施工することが可能
である。 【0028】その組み合わせの手順は、まず、軒側また
は棟側から谷瓦2を施工し、上の段の谷瓦2を下の段の
谷瓦2に重ねることから始まる。図9に基づいて説明す
れば、図中左側は、の谷瓦2の軒側を持ち上げての
谷瓦2の棟側を差し込み、さらにの谷瓦2の軒側を持
ち上げての谷瓦2の棟側を差し込み、それぞれの重な
り箇所を止着しながら施工していくのである。次に、瓦
棒カバー1を棟側から施工するが、谷瓦2との組み合わ
せ方法はこれまで述べた実施例と同じである。 【0029】また、別の施工手順として、次のような方
法もある。その方法を図9に基づいて説明すると、の
谷瓦2との谷瓦2を配設し、次にの谷瓦2との谷
瓦2の棟側をそれぞれとの谷瓦2の軒側に差し込
み、イの瓦棒カバー1をアの瓦棒カバー1の軒側から差
し込んで及びの谷瓦2と馳組みする。次に、
との谷瓦2の軒側にとの谷瓦2の棟側をそれぞれ
差し込み、イの瓦棒カバー1の軒側からウの瓦棒カバー
1を差し込んで及びの谷瓦2と馳組みする。こ
の手順を繰り返していく。 【0030】本発明に係る金属製本瓦棒葺き屋根は、芯
材Aの頂部に合わせて瓦棒カバー1を変形させずに済み
美観を損ねる心配がないので、銅板以外の金属板で部材
を作成してもよい。 【0031】 【発明の効果】従来は、まず、瓦棒カバーや谷瓦といっ
た部材の製造工程を簡略化している分、現場での職人に
よる熟練した技術が必要であるとともに、厚みのある場
合には特に力が必要でありたいへん手間がかかっていた
が、本発明に係る瓦棒カバーと谷瓦とを用いて施工した
ならば、簡単で手間がかからずに施工することができ
る。たとえば、従来のように、谷瓦の馳部を加工してか
ら納めるまでに行っていた、左用右用と寸法出しをした
2台の折曲機でまず曲げ、それよりきつい角度にするた
めにさらに掴みという道具を用いて折り曲げ、止着箇所
を得るために軒側と棟側の寝かせた馳を起こすという作
業が省ける。また、瓦棒カバーにも折曲機を用いて左右
にカバー馳部を形成し、掴みや拍子木等を用いて谷瓦と
瓦棒カバーとを馳組みし、瓦棒カバーを止着しては重ね
ていくという繰り返し作業を行わなくて済む。 【0032】さらに従来は、谷瓦と瓦棒カバーを馳組み
したあとでしっかり接続させるために掴みや拍子木で掴
んだり叩いたりするので、キズがつきやすく美観を損ね
る要因となっていたが、本願発明に係る瓦棒カバーを谷
瓦に馳組みしながら嵌合することで強固に接続できるの
で、美観が保てキズをつけることもなくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明の施工状態を表す説明図である。 【図2】施工状態を側面方向から見た場合の説明図であ
る。 【図3】本願発明に係る瓦棒カバーの説明図である。 【図4】谷瓦の説明図である。 【図5】(ア)は図2A−A’線で切断したときの端面
図であり、図5(イ)は図2B−B’線で切断したとき
の端面図である。 【図6】瓦棒カバーに形成される突起の実施例の説明図
である。 【図7】(ア)(イ)は芯材の他の実施例を表す説明図
である。 【図8】(ア)は瓦棒カバーの他の実施例の説明図であ
り、(イ)は谷瓦の他の実施例の説明図であって(ア)
と組み合わせられる谷瓦を示している。 【図9】は施工手順の説明図である。 【図10】(ア)(イ)は従来の金属製本瓦棒葺き屋根
に係る瓦棒カバーの実施例の説明図である。 【図11】(ア)(イ)は従来の金属製本瓦棒葺き屋根
に係る谷瓦の実施例の説明図である。 【図12】従来の施工状態を表す説明図である。 【符号の説明】 1 瓦棒カバー 11 突起 12 水上返し部 13 水下返し部 14 カバー馳部 14a 軒側馳部 14b 棟側馳部 2 谷瓦 21 穴 22 止着部分 23 目印 24 折り返し部 25 折り下げ部 26 側面部 27 谷瓦馳部 28 谷部 A 芯材 3 野地材 5 第1台木 6 第2台木 7 頂部材
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−32530(JP,U) 実開 昭62−163225(JP,U) 実開 昭61−201416(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/02 E04D 1/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 瓦棒カバーには、左右両側縁からそれぞ
    れ裏面側に折り返されたカバー馳部が形成され、該カバ
    ー馳部よりも棟側には、裏面側に突出して谷瓦の谷瓦馳
    部に形成された穴に嵌合する突起が設けられており、谷
    瓦には、谷部と、その左右両側縁から立ち上げられた側
    面部と、該側面部の上縁が表面側に折り返された谷瓦馳
    部とが形成され、該谷瓦馳部には、瓦棒カバーの突起が
    嵌合する穴が設けられており、芯材と芯材との間に谷瓦
    が落とし込まれて、該谷瓦の軒棟方向の重なり箇所であ
    る止着部分に止着具が打ち込まれて芯材に固定されてお
    り、瓦棒カバーが芯材にかぶせられ、棟側に施工された
    瓦棒カバーの軒側に、これから施工される瓦棒カバーの
    棟側が差し込まれ、左右に位置する谷瓦の谷瓦馳部と瓦
    棒カバーのカバー馳部とが馳組みされ、カバー馳部が軒
    側から棟側に向かって摺動され、谷瓦の穴に瓦棒カバー
    の突起が嵌合されることで、谷瓦と瓦棒カバーとが接続
    される金属製本瓦棒葺き屋根構造。
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