JP2604536Y2 - 壁面出隅構造 - Google Patents

壁面出隅構造

Info

Publication number
JP2604536Y2
JP2604536Y2 JP1992080276U JP8027692U JP2604536Y2 JP 2604536 Y2 JP2604536 Y2 JP 2604536Y2 JP 1992080276 U JP1992080276 U JP 1992080276U JP 8027692 U JP8027692 U JP 8027692U JP 2604536 Y2 JP2604536 Y2 JP 2604536Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner
wall
corridor
wall panel
wheelchair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992080276U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0640178U (ja
Inventor
信夫 根塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP1992080276U priority Critical patent/JP2604536Y2/ja
Publication of JPH0640178U publication Critical patent/JPH0640178U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604536Y2 publication Critical patent/JP2604536Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、壁面出隅構造に関し、
特に廊下の曲り角を車椅子が曲がり易くした壁面出隅構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の建築工法として、軸組工法
とパネル工法とがあり、パネル工法における建物内部の
廊下の曲り角は、図6に示すように形成されていた。即
ち、廊下は、側面が壁パネル10によって囲まれてお
り、曲り角では壁パネル10と壁パネル10とを、突き
合わせ構造で固着させて形成されていた。従って、廊下
の内側には、出隅が直角に突出する構造になっていた。
【0003】ところで、近年の高齢化社会においては、
住宅内部で高齢者が車椅子20に乗って生活することが
多く、必然的に廊下を車椅子20に乗ったまま移動する
必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、車椅子
に乗って、直角に角を曲がるには、内側の車輪を動かな
いように手で固定し、外側の車輪のみを回転させて曲が
らなければならず、この作業は、特に高齢者にとって困
難である。
【0005】また、車椅子は両端に車輪を装着してあ
り、該車輪の間に座席が形成されているため、歩行者に
比べて、前後、左右方向に広い空間を必要とする。従っ
て、もともと直角には曲がりにくい車椅子に乗って、廊
下の曲り角を曲がるには、出隅の出っ張りが邪魔であ
り、曲がりにくくなっていた。
【0006】ところで、この不都合を解消するには廊下
の幅を拡げることが考えられるが、土地価格や建物価格
が高いという我国の住宅事情からは、廊下の幅を拡げる
のは困難である。
【0007】この考案は、前記事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、廊下の幅を拡げなくても、車椅
子に乗ったまま、容易にかつ安全に廊下の曲り角を曲が
ることができる壁面出隅構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本考案にかかる壁面出隅構造は、複数の建築用パネ
ルを接合して建物躯体が構築されるパネル工法により構
築される壁部の壁面出隅構造において、前記建築用パネ
ルは、廊下の曲り角で、端面同士を直交させて廊下内側
に突出させて配置される一対の壁パネルを含み、前記端
面間に介在し一対の壁パネルを端面において連結固定す
る隅切コーナー部材を備え、前記隅切コーナー部材は、
直交する前記端面のそれぞれに当接する直角に屈曲した
当接面と、前記一対の壁パネルのそれぞれの外側面を交
点位置まで延ばした延長線の内側に位置する外側面と、
を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成の壁面出隅構造によれば、廊下の曲り
角の出隅を形成する二枚の壁パネルにおいて、例えば一
方の壁パネルの端面に、予め隅切コーナー部材を取り付
けておく。
【0010】そして、この壁パネルと他方の壁パネルと
を、両者の側面が直交する位置に設置し、前記隅切コー
ナー部材と他方の壁パネルとを釘等により固定して、廊
下内側に突出させた壁面出隅構造を形成する。
【0011】この状態において、隅切りコーナー部材
が、直交する壁パネルの外側面を交点位置まで延ばした
延長線の内側に位置しているため、曲り角の出隅の出っ
張りが無くなり、出隅部廊下幅が広くなる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1は、実施例の横断面を示す説明図であ
り、建物の床が、外壁によって外部と内部とに区切られ
ており、内壁によって内部がさらに仕切られている。こ
うして、外壁と内壁とによって囲まれた床が、廊下8と
なる。この廊下8の曲がり角において、外壁は従来通り
の突き合わせ構造により接合されており、内壁は本出隅
構造によって接合されて出隅が形成してある。ここで、
本壁面出隅構造は、壁パネル10と隅切コーナー部材1
2とから構成される。
【0014】壁パネル10は、本実施例では、家屋の間
仕切り壁として使用されると共に、廊下8の曲り角を形
成するものである。この曲り角を形成するため、壁パネ
ル10は図2に示すように、一対となる二枚を、端面が
直交して、廊下の内側に突出する状態で、側端と側端と
を当接させて、廊下コーナー部に立設されている。
【0015】次に、隅切コーナー部材12は、壁パネル
10の直交する端面同士を連結するためのものであっ
て、壁パネル10の端面と当接させる当接面16と、壁
パネル10の連結部の空間を埋める外側面18とから構
成される。当接面16は、挟角が直角となる隣接する二
面により構成され、その挟角の反対側に外側面18が平
面で形成されている。そして、当接面16と外側面18
とによって、本隅切コーナー部材12は横断面が直角二
等辺三角形になっている。
【0016】本壁面出隅構造を形成するには、例えば、
まず一対となる二枚のうち、一方の壁パネル10の端面
に、予め隅切コーナー部材12の当接面16を当接さ
せ、釘(図示せず)等を使用して固着しておく。
【0017】そして、隅切コーナー部材12が取付けら
れた一方の壁パネル10と、他方の壁パネル10とを廊
下コーナー部に立設し、他方の壁パネル10の端面と、
前記隅切コーナー部材12の当接面16とを当接させ、
釘(図示せず)等を使用して両者を固定する。
【0018】こうして形成された本壁面出隅構造におい
ては、隅切コーナー部材12は、壁パネル10、10の
外側面を交点15まで延ばした延長線14、14の内側
に、外側面18が位置するため、出隅に隅切が形成され
て、出っ張りがなくなり、車椅子20で曲り角を容易に
曲がることができる。なお、本隅切コーナー部材12は
木材により形成されるものである。
【0019】このように、本壁面出隅構造においては、
出隅に隅切が形成されているので、車椅子20に乗っ
て、廊下の曲り角を曲がるときには、出隅の出っ張りを
避けながら大回りする必要がない。従って、廊下の幅を
拡げなくても、車椅子20で曲り角を容易に曲がれる構
造にすることができる。また、壁パネル10の側面と隅
切コーナー部材12の外側面18とによって形成される
角が、鈍角であるので、車椅子20が緩やかに曲がるこ
とができ、安全である。
【0020】なお、隅切コーナー部材12は木材で造ら
れる場合に限定されず、金属であってもよい。ただし、
その場合、釘を挿通する孔を穿設しておく必要がある。
【0021】図3は、実施例の隅切コーナー部材の変更
例を示す図である。この隅切コーナー部材12aは、木
材で形成してあり、その外側面18aの両端部を面取り
した横断面五角形にし、両端部が尖鋭状である場合に比
し、両端部の損傷が少くなるようにしている。
【0022】また、図4は、実施例の隅切コーナー部材
の、他の変更例を示す図であり、この隅切コーナー部材
12bは、外側面8bを円弧状にし、横断面を扇形にし
て、コーナー部分に丸みを持たせるようにしている。
【0023】このように、隅切コーナー部材の横断面
は、三角形である場合に限定されるものではない。特
に、横断面が扇形の場合には、壁パネル10の側面と隅
切コーナー部材12の外側面18とが丸くなって接合さ
れていて、角が形成されないため安全性が高くなる。
【0024】図5は、実施例の隅切コーナー部材の、更
に他の変更例を示す図である。この図においては、隅切
コーナー部材として、既成のアングル材22を使用し
て、その外側面18cを、横断面扇形の軟質合成樹脂2
4で覆った場合の実施例を示している。この場合、廊下
の出隅の先端が丸くなっていると共に、軟らかくなって
いるので、車椅子20で通行する場合の安全性をさらに
高められるという効果がある。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、本考案に係る壁面
出隅構造によれば、隅切りコーナー部材が、直交する壁
パネルの外側面を交点位置まで延ばした延長線の内側に
位置しているため、曲り角の出隅の出っ張りが無くな
り、廊下の幅を広げなくても、車椅子に乗ったまま、容
易にかつ安全に廊下の曲り角を曲がることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成、及び車椅子の通行する様子を示
す横断面図である。
【図2】実施例の構成を示す斜視図である。
【図3】実施例の隅切コーナー部材の変更例として、横
断面を五角形にしたことを示す横断面図である。
【図4】実施例の隅切コーナー部材の変更例として、横
断面を扇形にしたことを示す横断面図である。
【図5】実施例の隅切コーナー部材の変更例として、ア
ングル材を使用し、その外側面を断面扇形の軟性合成樹
脂で覆った状態を示す、横断面図である。
【図6】従来の壁面出隅構造における車椅子の通行状態
を示す横断面図である。
【符号の説明】
8 廊下 10 壁パネル 12、12a、12b、22 隅切コーナー部材 14 延長線 15 交点 18、18a、18b、18c 外側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 19/02 E04F 13/08 E04B 2/56 E04B 2/74 531

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の建築用パネルを接合して建物躯体
    が構築されるパネル工法により構築される壁部の壁面出
    隅構造において、 前記建築用パネルは、 廊下の曲り角で、端面同士を直交
    させて廊下内側に突出させて配置される一対の壁パネル
    を含み、 前記端面間に介在し一対の壁パネルを端面において連結
    固定する隅切コーナー部材を備え、 前記隅切コーナー部材は、直交する前記端面のそれぞれ
    に当接する直角に屈曲した当接面と、前記一対の壁パネ
    ルのそれぞれの外側面を交点位置まで延ばした延長線の
    内側に位置する外側面と、を有することを特徴とする壁
    面出隅構造。
JP1992080276U 1992-10-27 1992-10-27 壁面出隅構造 Expired - Fee Related JP2604536Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992080276U JP2604536Y2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 壁面出隅構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992080276U JP2604536Y2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 壁面出隅構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0640178U JPH0640178U (ja) 1994-05-27
JP2604536Y2 true JP2604536Y2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=13713756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992080276U Expired - Fee Related JP2604536Y2 (ja) 1992-10-27 1992-10-27 壁面出隅構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604536Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4543229B2 (ja) * 2004-03-04 2010-09-15 株式会社いうら 車椅子用昇降機
JP5290042B2 (ja) * 2009-05-07 2013-09-18 大和ハウス工業株式会社 階段隅切り材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0640178U (ja) 1994-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5524400A (en) Wall assembly and method of making the same
US5531051A (en) Connector clip for corner bead
JP2604536Y2 (ja) 壁面出隅構造
JP2600637Y2 (ja) 建物の外壁構造及びコーナーパネル
JP3124486B2 (ja) 鉄骨柱と鉄骨梁の接合部構造
JPH0611306Y2 (ja) 建物のコ−ナ−部の外壁材の接続構造
JP3423132B2 (ja) 笠 木
JP3331565B2 (ja) 組み立て式構造体の接合構造
JPH0333843Y2 (ja)
JP2572442B2 (ja) パネル組立型建築物の内貼り石膏ボードの施工方法および石膏ボード付きパネル
JP2518138Y2 (ja) 壁 材
JPS6237882Y2 (ja)
JP2003041729A (ja) 階段構造
JP3026730B2 (ja) 家屋の外壁の構造
JPS6114512Y2 (ja)
JPH08165774A (ja) 階段幅木
JPS5931850Y2 (ja) 階段装置
JPS6037925Y2 (ja) 建築板接合金具
JPS5850021Y2 (ja) パネル構造体
JPH0218188Y2 (ja)
JPH0413306Y2 (ja)
JPS628274Y2 (ja)
JPH09279797A (ja) 回り階段の付設方法及び回り階段付設用側板
JP3012122B2 (ja) 建物における入隅部の目地構造
JPS597272Y2 (ja) 内部補強したタンク

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371