JPS6114512Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、組立形式の玄関の敷台に関するも
のである。

玄関は、一般に建物の正面に位置しており、目
につきやすい所であつて、出入口としての機能の
ほかに耐久性と美観が要求される。このため、敷
台の施工には特に注意が払われ、踏板部は、床板
片を端面の溝に釘を打ち込み根太に固定し、その
溝に隣接床板片の端面凸部を嵌め込むように、順
次各床板片を固定して造作されるが、かなり手間
がかかると共に、地面との間隔が狭い場所である
ため、根太取り付け等の作業がしにくい等の欠点
がある。

この考案は、前記のような問題点を解決するた
め、釘を用いず簡単に組み立てられ、継手が強固
で且つ体栽がよく、しかも施工時間の短縮を図る
ことができる玄関の組立敷台を提供するものであ
る。

以下、この考案の構成を図面に基づいて説明す
る。

第１図は、この考案を係る玄関の組立敷台の斜
視図、第２図は同上の側面図、第３図は分解斜視
図である。この玄関の組立敷台は、敷居１と、等
間隔に配列した縦根太２上の踏板３と、前かまち
４とを組み合せて成る。

前記敷居１には、下面長手方向に蟻溝５と、前
面下端部長手方向に小幅の溝６とが形成されてい
る。

前記根太２には、後端部上面に前記敷居１の蟻
溝５に対向する蟻溝５′が形成されている。

前記踏板３は、広幅の化粧合板等からなる断面
Ｌ形状で、後部上縁コーナに前記敷居１の溝６に
嵌め込む凸部７が設けられ、前面に蟻溝８と、前
部上縁コーナに切り欠き９が形成されている。

前記前かまち４には、背面に前記踏板３の前部
を嵌め込む溝１０と、蟻溝８に対向する蟻溝８′
とが設けられ、その上縁コーナに踏板３の切り欠
き９へ嵌め込む凸部１１が形成されている。

前記敷居１と根太２との接触部は、第３図及び
第４図に示すように、対向する蟻溝５，５′に、
互に背面で摺動する端面Ｖ形のテーパくさび１
２，１２′を左右対向して打ち込み、両部材が強
固に接合される。また、前記踏板３と前かまち４
との接触部も同じように、対向する蟻溝８，８′
に、端面Ｖ形のテーパくさび１３，１３′を左右
対向して打ち込み、両部材が強固に接合される。
なお、根太２と踏板３は、予め接着剤で固着する
か、根太２の裏面から釘を打ち込んで固定してお
く。

この考案に係る玄関の組立敷台は、以上のよう
な構成であり、予め設計図に従つて各部材を製作
し、あり継ぎ手によつて強固に接合され、現場合
せによつて所要長に切断して玄関に取り付けられ
る。

上述のように、この考案に係る玄関の組立敷台
は、予め作業がしやすい木工場で製作するため作
業性がよく、また、簡単に玄関に取り付けられ、
施工時間の短縮を図ることができると共に、耐久
性があり、しかも丁寧に造作ができるため体裁が
よい等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る玄関の組立敷台の斜
視図、第２図は同上の側面図、第３図は分解斜視
図、第４図は要部底面図である。 １……敷居、２……根太、３……踏板、４……
前かまち、５，５′，８，８′……蟻溝、１２，１
２′，１３，１３′……テーパくさび。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 敷居と、根太上の踏板と、前かまちとを組み立
   てて成り、前記敷居下面長手方向と、敷居に接す
   る根太上面とにそれぞれ対向する蟻溝を形成し、
   前記踏板前面長手方向と、踏板に接する前かまち
   背面にそれぞれ対向する蟻溝を形成し、前記蟻溝
   にくさびを打ち込んで両部材を接合するようにし
   たことを特徴とする玄関の組立敷台。