JP3364754B2 - 屋内手摺付階段 - Google Patents

屋内手摺付階段

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JP3364754B2
JP3364754B2 JP19292392A JP19292392A JP3364754B2 JP 3364754 B2 JP3364754 B2 JP 3364754B2 JP 19292392 A JP19292392 A JP 19292392A JP 19292392 A JP19292392 A JP 19292392A JP 3364754 B2 JP3364754 B2 JP 3364754B2
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史夫 目賀田
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Daiwa House Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内手摺付階段の法定
有効幅の確保に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋内間取りは柱や壁の最小の芯間距離を
単位寸法として行われており、その単位寸法は通常91
0mmに設定されている。従って、階段左右の壁パネル
11のデイテールも、それらの芯芯の間の距離を屋内間
取りの単位寸法である910mmに設定し、壁パネル本
体27の最小厚みを64mmに設定し、壁パネル本体2
7の表裏に12mm厚の石膏ボードや合板等の面材28
を張り合わせ、面材28の表面をペンキや壁装クロスで
仕上げるように設計されている。
【0003】階段の段板16と蹴込板17は、壁パネル
本体27に取り付けた側桁18の差込溝22に差し込ん
で取り付けられるように設計されており、側桁18は、
壁面12・13から18mm程度突き出るように設計さ
れている。
【0004】このように従来の階段では、壁パネル11
の芯間の寸法Aが910mmとなっており、壁パネル本
体の厚みBが64mmとなっており、面材28の厚みC
が12mmとなっており、側桁18の出寸法Dが18m
mとなっているから、左右の側桁間の寸法EがA−B−
2(C+D)=910−64−2×30=786(m
m)となって法定有効幅の750mmが確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように有効幅が7
86mmとなる従来の階段に手摺を取り付ける場合、慣
用される円形断面のパイプ手摺15の直径Fが30〜3
5mmであり、その使い勝手をよくするには壁面12と
手摺15の間に30〜40mm程度の隙間Gを必要とす
るので、取り付ける手摺15は、壁面12より約79m
m突き出ることになり、側桁18からは52mm突き出
ることになる。
【0006】その結果、階段の有効幅LはE−52=7
34(mm)となるから、従来の階段では手摺を使い勝
手よく取り付けようとすると、法定有効幅が確保出来な
くなることになる。
【0007】そこで本発明は、間取り単位寸法に合わせ
て左右の壁パネルの芯間の寸法Aが910mmに設定さ
れる従来の階段に、法定有効幅を確保しつつ手摺を使い
勝手よく取り付けることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右が壁パネ
ル11で挟まれており、左右何れか一方の壁面12から
突き出たアーム14に支架された手摺15を有し、段板
16と蹴込板17の左右が壁パネル11に取り付けた側
桁18に支持される屋内手摺付階段19において、手摺
15に向き合う壁パネルに取り付ける側桁を、段板16
と蹴込板17を境にして上下に上桁材20と下桁材21
に2分割し、それらの桁材20・21の間に段板16と
蹴込板17を差し込む差込溝22を形成し、上桁材20
の表面を壁面13から突き出さず壁面13と面一にする
か又は壁面13より窪ますことを特徴とするものであ
る。
【0009】即ち、芯間の寸法Aを910mmとして建
てられる厚みB=64mmの壁パネル本体27の表面に
厚みC=12mmの面材28を取り付けて構成される壁
パネル11に左右が挟まれる階段19の左右何れか一方
の壁面12に、直径F=35mmのパイプ手摺15を、
壁面12との間に40mmの隙間Gを開けて取り付ける
場合において、手摺15に向き合う壁面13の側桁を上
桁材20と下桁材21に上下に2分割し、上桁材20と
下桁材21の間に開けた溝22に段板16と蹴込板17
を差し込むこととし、その上桁材20の厚みHを面材2
8と同じ寸法C=12mmにすると、階段の有効幅Eは
A−B−F−G−H=910−64−35−40−12
=759(mm)となって法定有効幅が確保されること
になる。
【0010】差込溝22にはパッキン29を挿入してお
くことも出来る。
【0011】階段に続く上下階の床24の幅木25と上
桁材20との間に、幅木25と上桁材20の厚みの寸法
差によって壁面からの突き出し段差が出来る場合は、幅
木25と上桁材20の間をフットライト(飾り板)26
で見切るとよい。
【0012】尚、図示する実施例では、階段19の一方
の側桁だけを上桁材20と下桁材21に2分割している
が、左右両方の側桁を上桁材20と下桁材21に2分割
してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明によると、階段左右の面材28を
含む厚みがB+2C=64+12×2=88(mm)と
なる壁パネル11を、左右の芯間の寸法Aを910mm
として施工される一般プレハブ家屋の階段において、そ
の有効幅E910−88=822(mm)となって法定
有効幅が十分に確保される。
【0014】このため、壁面12との間に指先を入れて
余裕のある40mmもの隙間Gを開けて直径F=35m
mの太手のパイプ手摺15を取り付けても法定有効幅が
確保されることになり、家庭内事故の一因である階段で
の転落防止に効果的な階段が施工されることになる。
【0015】そして本発明では、壁パネル11のデイテ
ールの変更を要せず、ただ側桁を上下に2分割するだけ
で法定有効幅が確保されるので、高齢化社会を配慮した
安全で使いよい手摺付階段を施工する上で本発明は頗る
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屋内手摺付階段の断面正面図であ
る。
【図2】本発明に係る屋内手摺付階段の断面側面図であ
る。
【図3】従来の屋内手摺付階段の断面正面図である。
【符号の説明】
11 壁パネル 12 壁面 13 壁面 14 アーム 15 手摺 16 段板 17 蹴込板 18 側桁 19 階段 20 上桁材 21 下桁材 22 差込溝 24 床 25 幅木 26 フットライト 27 壁パネル本体 28 面材 29 パッキン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右を囲む一方の壁パネル(11)の壁
    (12)から突き出たアーム(14)に支架された手
    (15)を有し、その手摺(15)に向き合う壁パネ
    ルに取り付けられた側桁が段板(16)と蹴込板(1
    7)を境に上桁材(20)と下桁材(21)とに上下に
    2分割されており、段板(16)と蹴込板(17)の片
    が上桁材(20)と下桁材(21)の間の差込溝(2
    2)に差し込まれており、その差込溝(22)にはパッ
    キン(29)が挿入されており、そのパッキン(29)
    が段板(16)と蹴込板(17)の片端と壁パネルに挟
    まれており、手摺(15)を有する壁パネルに取り付け
    られた側桁は、上下に2分割されず上桁材と下桁材が一
    体に形成されており、その側桁に付けられた差込溝に段
    板(16)と蹴込板(17)の他の片端が差し込まれて
    いることを特徴とする屋内手摺付階段。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の左右の壁パネル
    (11)の芯間の寸法Aが910mmであり、それらの
    各壁パネル本体(27)の厚みBが64mmであり、各
    壁パネル本体(27)の表面に厚みCが12mmの面材
    (28)が取り付けられており、手摺(15)が直径F
    =30〜35mmのパイプ手摺であって壁面(12)
    の間に30〜40mmの隙間Gを開けて取り付けられて
    おり、上桁材(20)の厚みHが面材(28)の厚みC
    と略同じであり、階段の有効幅Eが750mmであるこ
    とを特徴とする前掲請求項1に記載の屋内手摺付階段。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の上桁材(20)
    ら続く上下階の床(24)の幅木(25)と当該上桁材
    (20)との間がフットライト(飾り板)(26)で見
    切られていることを特徴とする前掲請求項1に記載の
    内手摺付階段。
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