JPH0648029Y2 - 手摺壁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は踊り場付きの回り階段において、階下と踊り場
との間に亘る下部階段部と、踊り場と上階との間に亘る
上部階段部との間を仕切るように設ける手摺壁に関し、
詳しくは上階と下階に亘る手摺壁を上部壁パネルと下部
壁パネルとで構成して連結する構造に関するものであ
る。

［従来の技術］ 一般に踊り場付きの回り階段においては階下から階上に
亘るように手摺壁が設けられるが、この手摺壁の高さは
高いためパネル工法で施工するとき１枚のパネルで施工
するような仕様にできなく、上部壁パネル１と下部壁パ
ネル２とに分割し、現場で上部壁パネル１と下部壁パネ
ル２とを連結して施工しているのが現状である。従来、
上部壁パネル１や下部壁パネル２は枠材３に面板４を貼
ったパネルで構成してあり、第７図に示すように下部壁
パネル２の上端に上部壁パネル１の下端を載置し、木質
材よりなる連結材５′を上下の上部壁パネル１と下部壁
パネル２とに亘るように当接し、連結材５′から釘を枠
材３に打入したりして連結し、上部壁パネル１と下部壁
パネル２の側端に断面略コ字状の化粧材６を被嵌してい
た。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、上下の上部壁パネル１と下部壁パネル２とを
連結するのに木質材の連結材５′を当接して連結してお
り、木質材の連結材５′で連結した場合、連結材５′の
厚さが厚くて化粧材６を被せたとき化粧材６内面と枠材
３の側端との間に大きな隙間があき（上部壁パネル１と
下部壁パネル２との間の継ぎ目には連結材５′がある
が、連結材５′のない大半の部分では大きな隙間があ
く）、化粧材６を被せたとき隙間のため所定の状態に納
めにくいという問題がある。

本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであって、本考
案の目的とするところは厚さの薄い連結材で連結できて
化粧材の納まりがよい手摺壁を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本考案手摺壁は、上部壁パネ
ル１と下部壁パネル２とが接続されて上階と下階との間
に亘るように形成される手摺壁において、上部壁パネル
１と下部壁パネル２とが枠材３の両面に面板４を貼った
構造とされると共に面板４の側端より枠材３の側端が突
出させられ、下部壁パネル２の上端に上部壁パネル１の
下端が載置され、金属よりなる溝型の連結材５が上部壁
パネル１及び下部壁パネル２の枠材３の側端に亘るよう
に被嵌されると共に連結材５が枠材３に固定されて上部
壁パネル１と下部壁パネル２とが連結され、上部壁パネ
ル１及び下部壁パネル２の側端に断面略コ字状の化粧材
６が被嵌されて取り付けられた。

［作用］ 上部壁パネル１と下部壁パネル２とを連結するとき金属
で形成せる厚さの薄い断面コ字状の連結材５を被嵌して
連結できて化粧材６を被嵌して取り付けたとき化粧材６
内面との間に殆ど隙間ができなく、化粧材６を納まりよ
く装着できる。

［実施例］ 第１図乃至第３図に示すように回り階段は下階の床７と
上階の床８との間に亘るように設けられるものであっ
て、踊り場９を介して方向転換して登り降りできるよう
になっている。下階の床７と踊り場９との間には下部階
段部10を架設してあり、踊り場９と上階の床８との間に
は上部階段部11を設けてあり、上部階段部11と下部階段
部12には上下に複数の踏板部13を設けてある。踊り場９
にも複数の段部14を設けてある。上部階段部11と下部階
段部12との間には下階から上階に亘るように手摺壁Ａが
設けられている。この手摺壁Ａはパネル工法で形成され
るものであり、上部壁パネル１と下部壁パネル２とで構
成されている。上部壁パネル１と下部壁パネル２は枠材
３の両面に面板４を貼って形成されており、枠材３の側
端を面板４の側端から突出させてある。下部壁パネル１
の上端には上部壁パネル２の下端を載置してあり、第４
図に示すように薄い金属板を断面コ字状に曲げて形成し
た連結材５を上下の上部壁パネル１と下部壁パネル２の
枠材３の側端間に亘るように被嵌してあり、連結材５か
らビス15を打入して連結材５にて上部壁パネル１と下部
壁パネル２とを連結してある。化粧材６は断面コ字状に
形成され、この化粧材６は上部壁パネル１及び下部壁パ
ネル２の側端に被嵌して取り付けてある。このとき連結
材５の厚さが薄いので化粧材６を被せたとき化粧材６の
内面との間に隙間が殆どできなく、化粧材６ががたつか
ないように納めることができる。上部壁パネル１の上部
の傾斜面には笠木16を装着してあり、上階の床８には上
部壁パネル１に沿わせて手摺柱17を装着してある。また
下部階段部12の側部にも側部手摺壁Ｂを設けてある。

［考案の効果］ 本考案は叙述の如く上部壁パネルと下部壁パネルとが枠
材の両面に面板を貼った構造とされると共に面板の側端
より枠材の側端が突出させられ、下部壁パネルの上端に
上部壁パネルの下端が載置され、金属よりなる溝型の連
結材が上部壁パネル及び下部壁パネルの枠材の側端に亘
るように被嵌されると共に連結材が枠材に固定されて上
部壁パネルと下部壁パネルとが連結されているので、金
属の連結材にて上下の上部壁パネルと下部壁パネルとを
強固に連結できるものであり、しかも厚さの薄い連結材
にて連結できるので、上部壁パネル及び下部壁パネルの
側端に断面略コ字状の化粧材が被嵌されて取り付けられ
たとき化粧材内面との間に殆ど隙間ができなく化粧材が
納まりやすくなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案手摺壁を設ける回り階段を示す平面図、
第２図は第１図のＸ−Ｘ線断面図、第３図は第１図のＹ
方向矢視図、第４図は第２図のＺ−Ｚ線断面図、第５図
は第４図に示す部分の一部切欠斜視図、第６図は第２図
のＶ部拡大平面図、第７図は従来例の斜視図であって、
１は上部壁パネル、２は下部壁パネル、３は枠材、４は
面板、５は連結材、６は化粧材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上部壁パネルと下部壁パネルとが接続され
   て上階と下階との間に亘るように形成される手摺壁にお
   いて、上部壁パネルと下部壁パネルとが枠材の両面に面
   板を貼った構造とされると共に面板の側端より枠材の側
   端が突出させられ、下部壁パネルの上端に上部壁パネル
   の下端が載置され、金属よりなる溝型の連結材が上部壁
   パネル及び下部壁パネルの枠材の側端に亘るように被嵌
   されると共に連結材が枠材に固定されて上部壁パネルと
   下部壁パネルとが連結され、上部壁パネル及び下部壁パ
   ネルの側端に断面略コ字状の化粧材が被嵌されて取り付
   けられた手摺壁。