JPS5932662Y2 - 階段装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は予め組立てられた階段を建築の階段部分に取付
ける際にして、階段の側板とその上端に取付く目隠し材
との間に化粧目地を形成することにより、その外観を向
上できかつ施工性に優れる階段装置に関する。

階段を予め組立てたうえ、建築物の階段部分に取付け、
階段を形成する場合がある。

そのときには、階段部分の壁面間は、その挿入のために
やや広幅に形成され、従って第３図に示すように、階段
ａの側板すと該側板すとが隣り合う壁面Ｗとの間に間隙
ｇが生じ、従って従来かかる隙間ｇは断面矩形の目隠し
材ｄを用いて掩蔽していたが、隙間ｇの大小により側板
す上端の目隠し材ｄとの間の寸度ｌが変化し、又該寸度
ｌは階段の上下で異なる場合も多く、階段の見映えを悪
くする。

本考案は目隠し材と側板との間に化粧目地を形成するこ
とを基本として、前記目隠し材と側板との間に生じるバ
ラつきを見映えよく納めるようにした階段装置の提供を
目的とし、以下その一実施例を図面にもとづき説明する
。

第１図〜第２図において本考案の階段装置１は、側板３
との間で、けこみ板４、踏み板５をあらかじめ一体に組
立ててなる階段６の壁面Ｗとの間に生じる間隙ｇを目隠
し材７を用いて見映えよく隠蔽するものであり、階段６
の側板３の上端に、該側板３が隣り合う壁面Ｗに向かう
その外縁９にしゃくり高さｈｌより大きい高さｈｌを有
するしゃくり１１を内縁１２に合しやくり状に形成する
。

従って側板３の上端と、目隠し材７のしゃくり１１下面
との間には、高ｈ２と高さｈｌの差の高さ寸度の化粧目
地１３を形成できる。

然して本考案の階段装置１において、第２図ａに示すご
とく、側板３が壁面Ｗと接触するときには、目隠し材７
をしゃくり１０の内端に一致させることにより目隠し材
７が壁面Ｗに当接しかつ適宜化糠釘を用いて両者を固定
することにより連続した化粧目地１３を形成する一方、
第２図すに示すように、側板３と壁面Ｗとの間に隙間ｇ
が生じるときには、目隠し材７の外縁を壁面Ｗと当接せ
しめることにより、前記隙間ｇを隠蔽する。

又左右の側板３間で前記間隙ｇが異なる場合でも、目隠
し材７と側板３との間の化粧目地１３はそのバラつきを
見映えよく納め異和感を与えない。

さらに側板３と壁面Ｗとが完全には平行でなく従って側
板３上端の目隠し材７との間の寸度１１が階段の上下で
異なる場合にも、化粧目地１３がそのばらつきを隠し見
映えを向上する。

斜上のごとく本考案の階段装置は、合しやくり状に切欠
かれ、かつ化粧目地を形成する目隠し材を用いて側板と
壁面との間を隠蔽するものであるため、階段および壁面
との間に隙間があり又その製作誤差によって隙間にばら
つきが生じる際にも見映えよくそのばらつきを納め外感
のよい階段装置を能率よく形成しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図ａ、ｌ
）はその作用を示す斜視図、第３図は従来装置を示す斜
視図である。 ３・・・・・・側板、６・・・・・・階段、７・・・・
・・目隠し材、１０゜１１・・・・・・しゃくす、１３
・・・・・・化粧目地、ｈｌ・・・・・・しゃくり１０
の高さ、ｈｌ・・・・・・しゃくり１１の高さ、Ｗ・・
・・・・壁面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 階段の側板上端に、該側板が隣り合う壁面に向かうその
   外縁にしゃくりを設けるとともに、該側板のしゃくり高
   さより大きい高さのしゃくりを下部内縁に合しやくり状
   に設けた目隠し材を、その外側面を壁面と当接せしめ側
   板上端に取付けることにより、側板と目隠し材との間に
   化粧目地を或することを特徴とする階段装置。