JP2518138Y2 - 壁 材 - Google Patents

壁 材

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JP2518138Y2
JP2518138Y2 JP1989142924U JP14292489U JP2518138Y2 JP 2518138 Y2 JP2518138 Y2 JP 2518138Y2 JP 1989142924 U JP1989142924 U JP 1989142924U JP 14292489 U JP14292489 U JP 14292489U JP 2518138 Y2 JP2518138 Y2 JP 2518138Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、建物の壁面仕上げに使用される壁材に関す
るものである。
[従来の技術] 一般に、所定の幅及び長さを有する多数の壁材を使用
して室内の壁面仕上げを行う場合、これらの壁材を順次
接合しながら壁面下地に固定する方法がとられており、
この場合の壁材の接合方法として実接ぎが知られてい
る。これは、第12図に示すように、壁材40の両側面に実
41と溝42とを形成し、隣接する壁材40,40の実41と溝42
とを相互に嵌合させて両壁材を接合する方法である。
しかしながら、従来の実接ぎは、角形の実41と角溝42
との嵌合により行うものであるため、壁材40を直線的に
しか接合することができず、壁材間の接合角度を調節す
ることは不可能であった。従って、壁材を平らな壁面に
沿って平面的に張設することはできても、壁面が凹面や
凸面等の曲面をなす場合や角によって多面的に折れ曲が
っている場合には、その壁面形状に応じて壁材を曲面的
又は折面的に張設することは不可能であった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案の課題は、壁面が凹面や凸面等の曲面をなす場
合や角によって多面的に折れ曲がっている場合であって
も、その壁面形状に応じて簡単且つ確実に張設すること
ができる壁材を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案によれば、所定の幅
及び長さを有し、幅方向の一側面に実接ぎのための断面
が円弧状の実を、他側面に該実に対応する断面が円弧状
の溝をそれぞれ備えてなり、上記実における断面の円弧
を半円より大きい優弧とすると共に、溝における断面の
円弧を半円より小さい劣弧とし、且つ裏面における幅方
向の両側端部を除く中間部分を凹曲面としたことを特徴
とする壁材が提供される。
本考案の他の例によれば、所定の幅及び長さを有し、
幅方向の両側面にそれぞれ実接ぎのための断面が円弧状
の実を備えた実付き部材と、幅方向の両側面にそれぞれ
上記実が嵌合する断面が円弧状の溝を備えた溝付き部材
とからなり、上記実付き部材における実の断面の円弧を
半円より大きい優弧とすると共に、溝付き部材における
溝の断面の円弧を半円より小さい劣弧とし、且つ両部材
の裏面における幅方向の両側端部を除く中間部分を凹曲
面としたことを特徴とする壁材が提供される。
本考案の更に他の例によれば、所定の幅及び長さを有
し、幅方向の両側面にそれぞれ実接ぎのための断面が円
弧状の溝を備えた溝付き部材と、隣接する溝付き部材の
溝に同時に嵌合してこれらの溝付き部材を結合する円柱
状の実部材とからなり、上記溝付き部材における溝の断
面の円弧を半円より小さい劣弧とし、且つ溝付き部材の
裏面における幅方向の両側端部を除く中間部分を凹曲面
としたことを特徴とする壁材が提供される。
[作用] 本考案における第1及び第2の壁材は、円弧状断面の
実と円弧状断面の溝との嵌合により接合するようになっ
ていて、実の断面の円弧を半円より大きい優弧とすると
共に溝の断面の円弧を半円より小さい劣弧としているか
ら、それらの接合角度が調節自在であって、壁面が凹面
や凸面等の曲面をなす場合や角によって多面的に折れ曲
がっている場合であっても、その壁面形状に応じて壁材
を曲面的又は折面的に張設することができる。この場合
特に、壁材の裏面における幅方向の両側端部を除く中間
部分を凹曲面としているため、凸面状をした壁面に対し
ても、該壁材の裏面の幅方向両側端部をぴったりと当接
させることができて、それを確実且つ安定的に固定する
ことができる。
また、第3の壁材は、円柱状の実と円弧状断面の溝と
を嵌合させると共に、溝の断面の円弧を半円より小さい
劣弧とし、しかも溝付き部材の裏面における幅方向の両
側端部を除く中間部分を凹曲面としているため、上記第
1及び第2の壁材と同様に接合角度が調節自在であっ
て、種々の形状の壁面に確実且つ安定的に張設すること
ができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳細に説
明する。
第1図は本考案の壁材の第1実施例を示すもので、こ
の壁材1は所定の幅及び長さを有し、その幅方向の一側
面に実接ぎのための断面が円弧状をなす部分円柱状の実
2を形成すると共に、他側面に該実2に対応する断面が
円弧状をなす部分円筒面状の溝3を形成したものであ
る。これらの実2と溝3とは、第2図(A),(B)に
示すように、実2における断面の円弧を半円より大きい
優弧とすると共に、溝3における断面の円弧を半円より
小さい劣弧とすることにより、該溝3の深さdが実2の
高さhより小さくなるように形成されており、これによ
り、2つの壁材1,1における実2と溝3とを嵌合させた
際に両壁材1,1の側面間に角度調整用の隙間が形成さ
れ、この隙間により両壁材1,1の接合角度を、第3図に
実線で示すように側面上端部同士が当接する位置と、鎖
線で示すように側面下端部同士が当接する位置との間で
自由に調整し得るようになっている。この場合、壁材1,
1の接合角度は、該壁材1,1の側面形状や溝3の深さ等を
考慮することにより、90度やそれより小さい角度に設定
することができ、第4図には、壁材1における溝3側の
側面の下半部1aを切除することにより、両壁材1,1を直
角に接合したものを示している。
上記壁材1は、任意の素材によって構成することがで
き、例えば、一枚ものの無垢板や集成材を化粧したも
の、或は、無垢板や集成材又は合板等を芯材としてその
表面に一枚ものの単板又は集成単板を貼着して化粧した
もの等によって構成することができる。また、該壁材1
をあらゆる形状の壁面に対して確実に取り付け得るよう
にするため、該壁材1の裏面は、第3図から分るよう
に、幅方向両端部を壁面に当接するストレートな当接面
4,4とすると共に、該当接面4,4の間の部分を内側に湾曲
する凹曲面5としている。
上記構成を有する壁材1は、先に取り付けた壁材1の
溝3内に次の壁材1の実2を嵌合するという方法で一枚
ずつ順次接合しながら壁面に固定されるが、その固定
は、当接面4,4に塗布した接着剤により壁面に接着する
と共に、溝3の位置に隠し釘6(第5図及び第6図参
照)を打設することにより行われ、隣接する壁材1,1同
士も実2と溝3との接合部分において接着剤により互い
に接着される。なお、場合によっては接着剤又は隠し釘
の何れか一方のみによって壁面に固定することもでき
る。
ここで、上記各壁材1は、断面円弧状の実2と断面円
弧状の溝3との嵌合により接合するためその接合角度を
自由に調節することができ、これにより、壁面形状に応
じて直線的又は曲線的或は折線的に張設することができ
る。即ち、第5図は、壁面7の凸面形状に沿って壁材1
を凸曲面的に張設した場合を、また第6図は、壁面8の
凹面形状に沿って壁材1を凹曲面的に張設した場合をそ
れぞれ示しており、これ以外にも、平らな壁面に沿って
壁材を平面的に張設したり、直角状又は鈍角状に折れ曲
がった壁面のコーナーに沿って壁材1を折面的に張設す
ることもできる。ここで、上記の如く壁材1の裏面中央
部を凹曲面5としておくことにより、壁面が平面や凹面
をなす場合だけでなく、凸面をなす場合であっても、該
壁材1を壁面に確実に取り付けることができる。
第7図は本考案の第2実施例を示すもので、この実施
例の壁材10は、所定の幅及び長さを有し、幅方向の両側
面にそれぞれ実接ぎのための断面円弧状の実12を備えた
実付き部材10aと、幅方向の両側面にそれぞれ上記実12
が嵌合する断面円弧状の溝13を備えた溝付き部材10bと
で構成されている。各部材10a,10bにおける実12及び溝1
3の形状や大きさ等は、第1実施例における実2及び溝
3と同様である。
上記第2実施例の壁材10は、第8図に示すように、実
付き部材10aと溝付き部材10bとをそれらの実12と溝13と
を嵌合させた状態で交互に且つ順次配設し、壁面形状に
応じた接合角度で該壁面17に固定する。この場合、溝付
き部材10bはいずれか一方の接合部において隠し釘16に
より壁面17に固定することができるが、実付き部材10a
は何れの側においても隠し釘で壁面17に固定することが
できないので、座金30を用いて固定するのが望ましい。
なお、接着材を併用する点は上記第1実施例のものと同
様である。
上記座金30としては適宜構成のものを使用することが
でき、上記実施例では、第9図に示すように、壁面17に
固定するための折曲自在の基板31上に立壁32を突設し
て、該立壁32の上端に左右両方向に突出する係止爪33,3
3を設けた構成のものを使用している。この座金30は、
基板31を釘34で壁面17に固定すると共に、左右の係止爪
33,33を実付き部材10a及び溝付き部材10bの側面にそれ
ぞれ打ち込んで係止させており、これによって両部材10
a,10bの端部を固定するものである。
また、第10図に示す第3実施例の壁材20は、所定の幅
及び長さを有し、且つ幅方向の両側面にそれぞれ実接ぎ
のための断面円弧状の溝23,23を備えた溝付き部材21
と、該溝付き部材21とは独立に形成され、隣接する溝付
き部材21,21の溝23,23に同時に嵌合してこれらの溝付き
部材21,21を結合する円柱状の実部材22とで構成されて
いる。この場合に、隣接する溝付き部材21,21の接合角
度を調節可能とするためには、上記溝23における断面の
円弧を半円より小さい劣弧とすることにより、該溝23
を、隣接する溝付き部材21,21間に十分な間隔を保った
状態で実部材22と嵌合し得るような大きさに形成してお
く必要がある。
上記第3実施例の壁材20は、溝付き部材21と実部材22
とを隣接する部材21,21の溝23,23に実部材22を同時に嵌
合させた状態で接合し、各溝付き部材21を壁面に固定す
る。この場合、各接合部においては、第11図に示すよう
に、先に取り付けられる溝付き部材21aを溝23の位置で
隠し釘26により壁面25に固定し、後から取り付けられる
溝付き部材21bは、上述したような座金30を使用して壁
面25に固定することが望ましい。また、接着剤を併用し
て溝付き部材21を壁面25に接着する点、及び溝付き部材
21と実部材22とを接着する点は前記実施例と同じであ
る。
[考案の効果] このように、本考案においては、壁材を円弧状断面の
実と円弧状断面の溝との嵌合により接合するように構成
すると共に、実における断面の円弧を半円より大きい優
弧とし、且つ溝における断面の円弧を半円より小さい劣
弧としたので、壁材を実外周の円弧に沿って回動させる
ことにより、実と溝とを全面的にぴったりと嵌合させた
ままそれらの接合角度を自由に調節することができ、こ
れにより、壁面が凹面や凸面等の曲面をなす場合や角を
有する多面状をなす場合であっても、その壁面形状に応
じて壁材を曲面的又は折面的に張設することができる。
この場合特に、上記壁材の裏面における幅方向の両側端
部を除く中間部分を凹曲面状に形成しているため、凸面
状をした壁面に対しても、該壁材の裏面の幅方向両側端
部を壁面にぴったりと当接させることが可能となり、該
壁材を確実且つ安定的に固定することができる。
また、本考案の別の例では、壁材を円柱状の実と円弧
状断面の溝とを嵌合させることにより接合するように構
成すると共に、溝の断面の円弧を半円より小さい劣弧と
し、しかも、溝付き部材の裏面における幅方向の両側端
部を除く中間部分を凹曲面としているため、上述の壁材
と同様に接合角度が調節自在であって、種々の形状の壁
面に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る壁材の第1実施例を示す部分斜視
図、第2図(A),(B)はその両側端部の拡大断面
図、第3図及び第4図は壁材の接合角度について示す断
面図、第5図及び第6図はそれぞれ壁材の異なる張設状
態を示す部分断面図、第7図は本考案の壁材の第2実施
例を示す断面図、第8図はその張設状態の一例を示す部
分断面図、第9図はその要部拡大図、第10図は本考案の
壁材の第3実施例を示す断面図、第11図はその施行状態
の一例を示す要部断面図、第12図は従来例の断面図であ
る。 1,10,20……壁材、2,12……実、3,13,23……溝、10a…
…実付き部材、10b,21……溝付き部材、22……実部材。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の幅及び長さを有し、幅方向の一側面
    に実接ぎのための断面が円弧状の実を、他側面に該実に
    対応する断面が円弧状の溝をそれぞれ備えてなり、上記
    実における断面の円弧を半円より大きい優弧とすると共
    に、溝における断面の円弧を半円より小さい劣弧とし、
    且つ裏面における幅方向の両側端部を除く中間部分を凹
    曲面としたことを特徴とする壁材。
  2. 【請求項2】所定の幅及び長さを有し、幅方向の両側面
    にそれぞれ実接ぎのための断面が円弧状の実を備えた実
    付き部材と、幅方向の両側面にそれぞれ上記実が嵌合す
    る断面が円弧状の溝を備えた溝付き部材とからなり、上
    記実付き部材における実の断面の円弧を半円より大きい
    優弧とすると共に、溝付き部材における溝の断面の円弧
    を半円より小さい劣弧とし、且つ両部材の裏面における
    幅方向の両側端部を除く中間部分を凹曲面としたことを
    特徴とする壁材。
  3. 【請求項3】所定の幅及び長さを有し、幅方向の両側面
    にそれぞれ実接ぎのための断面が円弧状の溝を備えた溝
    付き部材と、隣接する溝付き部材の溝に同時に嵌合して
    これらの溝付き部材を結合する円柱状の実部材とからな
    り、上記溝付き部材における溝の断面の円弧を半円より
    小さい劣弧とし、且つ溝付き部材の裏面における幅方向
    の両側端部を除く中間部分を凹曲面としたことを特徴と
    する壁材。
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