JPH08128114A - 建築用パネルの接合構造 - Google Patents
建築用パネルの接合構造Info
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- JPH08128114A JPH08128114A JP29220194A JP29220194A JPH08128114A JP H08128114 A JPH08128114 A JP H08128114A JP 29220194 A JP29220194 A JP 29220194A JP 29220194 A JP29220194 A JP 29220194A JP H08128114 A JPH08128114 A JP H08128114A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合強度が大きくなって、たわみにくい建築
用パネルの接合構造を提供すること。 【構成】 建築用パネル10は、四角枠状に組まれた芯
材14にて枠体を構成し、その一面には面材12が固着
されている。建築用パネル10に形成されるだぼ穴16
は、6箇所に形成されているが、全てが芯材14の厚さ
方向に異なる位置に千鳥状に配置されている。
用パネルの接合構造を提供すること。 【構成】 建築用パネル10は、四角枠状に組まれた芯
材14にて枠体を構成し、その一面には面材12が固着
されている。建築用パネル10に形成されるだぼ穴16
は、6箇所に形成されているが、全てが芯材14の厚さ
方向に異なる位置に千鳥状に配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用パネルの接合構
造に関し、特に、接合部分がたわみにくい接合構造に関
する。
造に関し、特に、接合部分がたわみにくい接合構造に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、芯材を矩形に組み、面材を貼り付けて建築用パネル
を製造し、この建築用パネルを接合して家屋を構築する
パネル工法が知られている。このパネル工法によれば、
建築用パネルを予め工場で製造するので大量生産が可能
であり、建築現場での作業を短縮できるので、工期の短
縮及びコストの削減が可能である。
り、芯材を矩形に組み、面材を貼り付けて建築用パネル
を製造し、この建築用パネルを接合して家屋を構築する
パネル工法が知られている。このパネル工法によれば、
建築用パネルを予め工場で製造するので大量生産が可能
であり、建築現場での作業を短縮できるので、工期の短
縮及びコストの削減が可能である。
【0003】そして、さらに一層建築現場での作業を短
縮するために、複数の建築用パネルを予め工場で接合し
ておき、この接合された状態で建築用パネルを建築現場
に搬入することも行われている。
縮するために、複数の建築用パネルを予め工場で接合し
ておき、この接合された状態で建築用パネルを建築現場
に搬入することも行われている。
【0004】図5(A)は、3枚の建築用パネル100
を接合した状態を示す平面図である。また、図5(B)
は、建築用パネル100同士の接合状態を断面で示す図
であり、図5(A)におけるA−A線断面に対応する。
を接合した状態を示す平面図である。また、図5(B)
は、建築用パネル100同士の接合状態を断面で示す図
であり、図5(A)におけるA−A線断面に対応する。
【0005】図5(B)に示すように、建築用パネル1
00は、芯材104に面材102が貼り付けられてな
り、芯材104には、だぼ穴106が形成されて、この
だぼ穴106にだぼ110が嵌入されることで、建築パ
ネル100、100が接合されている。
00は、芯材104に面材102が貼り付けられてな
り、芯材104には、だぼ穴106が形成されて、この
だぼ穴106にだぼ110が嵌入されることで、建築パ
ネル100、100が接合されている。
【0006】ただし、建築用パネル100は、釘やボル
ト等によって強固な結合が図られるので、だぼ110に
よる接合は、一時的な接合にすぎない。
ト等によって強固な結合が図られるので、だぼ110に
よる接合は、一時的な接合にすぎない。
【0007】そうすると、工場において、接合された複
数の建築用パネル100を移動させるときに、接合部分
がたわんでしまう場合がある。このことは、手作業で建
築用パネル100を移動させるときは勿論、搬送用ロー
ラの上を滑らせて搬送するときも、ローラに凸凹があれ
ば起こりうることである。
数の建築用パネル100を移動させるときに、接合部分
がたわんでしまう場合がある。このことは、手作業で建
築用パネル100を移動させるときは勿論、搬送用ロー
ラの上を滑らせて搬送するときも、ローラに凸凹があれ
ば起こりうることである。
【0008】図5(C)は、このたわんだ状態を示す正
面図であり、同図に示すように、中央の建築用パネル1
00と左側の建築用パネル100とは、面材102の側
端を支点として、折れ曲がるようにしてたわんでいる。
面図であり、同図に示すように、中央の建築用パネル1
00と左側の建築用パネル100とは、面材102の側
端を支点として、折れ曲がるようにしてたわんでいる。
【0009】ここで、図6は、建築用パネル100の側
端面を示す図であり、図5(A)のB−B線断面に対応
する。図6に示すように、建築用パネル100に形成さ
れるだぼ穴106は、5箇所に形成されているが、全て
が芯材104の厚さ方向において、ほぼ中央に一直線
(二点鎖線で示す)上に配置されている。このような位
置にだぼ穴106を形成した理由は、次の通りである。
端面を示す図であり、図5(A)のB−B線断面に対応
する。図6に示すように、建築用パネル100に形成さ
れるだぼ穴106は、5箇所に形成されているが、全て
が芯材104の厚さ方向において、ほぼ中央に一直線
(二点鎖線で示す)上に配置されている。このような位
置にだぼ穴106を形成した理由は、次の通りである。
【0010】まず、図5(C)に示すように、面材10
2の側端を支点としてたわもうとするときには、面材1
02の側端(すなわち支点)に近い位置に、だぼ110
が嵌入された方が接合強度は大きい。一方、反対に芯材
104の下端を支点としてたわむ場合もあるが、この場
合には、芯材104の下端(すなわち支点)に近い位置
に、だぼ110が嵌入された方が接合強度は大きい。
2の側端を支点としてたわもうとするときには、面材1
02の側端(すなわち支点)に近い位置に、だぼ110
が嵌入された方が接合強度は大きい。一方、反対に芯材
104の下端を支点としてたわむ場合もあるが、この場
合には、芯材104の下端(すなわち支点)に近い位置
に、だぼ110が嵌入された方が接合強度は大きい。
【0011】要するに、だぼ110は、支点に近い位置
に嵌入されることが好ましい。しかしながら、面材10
2側が支点となるか、その反対側が支点となるかは、決
まっていないので、どちらにでも対応できるようにする
必要がある。
に嵌入されることが好ましい。しかしながら、面材10
2側が支点となるか、その反対側が支点となるかは、決
まっていないので、どちらにでも対応できるようにする
必要がある。
【0012】そこで、どちらにでも対応できるように、
従来は図6に示すように、芯材104の厚さ方向におい
て、ほぼ中央に一直線(二点鎖線で示す)上に、だぼ1
10が嵌入されるようにだぼ穴106を形成したのであ
る。
従来は図6に示すように、芯材104の厚さ方向におい
て、ほぼ中央に一直線(二点鎖線で示す)上に、だぼ1
10が嵌入されるようにだぼ穴106を形成したのであ
る。
【0013】しかしながら、本発明の発明者は、このよ
うな位置よりも一層接合強度が大きくなるだぼ穴の形成
位置を実験的に見出した。
うな位置よりも一層接合強度が大きくなるだぼ穴の形成
位置を実験的に見出した。
【0014】そして、本発明の目的は、接合強度が大き
くなって、たわみにくい建築用パネルの接合構造を提供
することにある。
くなって、たわみにくい建築用パネルの接合構造を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、芯材を矩形に組んでなる枠
体に面材を貼り付けて構成される建築用パネルの接合構
造において、前記枠体の外周面となる前記芯材の側面に
は、長さ方向に所定間隔をあけて厚さ方向に異なる位置
で複数のだぼ穴が形成され、このだぼ穴にだぼを挿入し
て複数の前記建築用パネル同士を接合することを特徴と
する。
に、請求項1記載の発明は、芯材を矩形に組んでなる枠
体に面材を貼り付けて構成される建築用パネルの接合構
造において、前記枠体の外周面となる前記芯材の側面に
は、長さ方向に所定間隔をあけて厚さ方向に異なる位置
で複数のだぼ穴が形成され、このだぼ穴にだぼを挿入し
て複数の前記建築用パネル同士を接合することを特徴と
する。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の建築用パネルの接合構造において、前記だぼ穴は、
長さ方向に千鳥状をなして形成されることを特徴とす
る。
載の建築用パネルの接合構造において、前記だぼ穴は、
長さ方向に千鳥状をなして形成されることを特徴とす
る。
【0017】さらに、請求項3記載の発明は、芯材を矩
形に組んでなる枠体に面材を貼り付けて構成される建築
用パネルの接合構造において、前記枠体の外周面となる
前記芯材の側面には、厚さ方向に複数並列しかつ長さ方
向に所定間隔をあけて複数のだぼ穴が形成され、このだ
ぼ穴にだぼを挿入して複数の前記建築用パネル同士を接
合することを特徴とする。
形に組んでなる枠体に面材を貼り付けて構成される建築
用パネルの接合構造において、前記枠体の外周面となる
前記芯材の側面には、厚さ方向に複数並列しかつ長さ方
向に所定間隔をあけて複数のだぼ穴が形成され、このだ
ぼ穴にだぼを挿入して複数の前記建築用パネル同士を接
合することを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、厚さ方向に異な
る位置にだぼ穴が形成され、このだぼ穴にだぼを挿入し
て建築用パネルが接合される。このだぼ穴は、請求項2
記載の発明のように、千鳥状をなすことがことが好まし
い。
る位置にだぼ穴が形成され、このだぼ穴にだぼを挿入し
て建築用パネルが接合される。このだぼ穴は、請求項2
記載の発明のように、千鳥状をなすことがことが好まし
い。
【0019】このように、厚さ方向に異なる位置にだぼ
穴を形成すると、一方のだぼ穴が枠体における一方の面
側に偏り、他方のだぼ穴は他方の面側に偏ることとな
る。そうすると、建築用パネルの接合部分が一方の方向
にたわもうとすると、一方のだぼ穴に挿入されただぼ
が、大きな強度で接合状態を維持する。逆に、他方の方
向にたわもうとすると、他方のだぼ穴に挿入されただぼ
が、大きな強度で接合状態を維持する。
穴を形成すると、一方のだぼ穴が枠体における一方の面
側に偏り、他方のだぼ穴は他方の面側に偏ることとな
る。そうすると、建築用パネルの接合部分が一方の方向
にたわもうとすると、一方のだぼ穴に挿入されただぼ
が、大きな強度で接合状態を維持する。逆に、他方の方
向にたわもうとすると、他方のだぼ穴に挿入されただぼ
が、大きな強度で接合状態を維持する。
【0020】こうして、いずれの方向にたわもうとする
ときにも、大きな強度で接合状態が維持されるので、実
際のたわみは少なくなる。
ときにも、大きな強度で接合状態が維持されるので、実
際のたわみは少なくなる。
【0021】また、請求項3記載の発明においても、だ
ぼ穴が厚さ方向に複数並列しているということは、すな
わち、厚さ方向に異なる位置にだぼ穴が形成されるとい
うことなので、上述したのと同様の作用効果を奏する。
ぼ穴が厚さ方向に複数並列しているということは、すな
わち、厚さ方向に異なる位置にだぼ穴が形成されるとい
うことなので、上述したのと同様の作用効果を奏する。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0023】第1実施例 工場段階での複数枚の建築用パネルを接合した建築用パ
ネルの組立における接合構造を説明する。図1は、2枚
の建築用パネル10、10の接合構造を示す分解斜視図
である。図2は、前記建築用パネル10を示す側面図で
ある。
ネルの組立における接合構造を説明する。図1は、2枚
の建築用パネル10、10の接合構造を示す分解斜視図
である。図2は、前記建築用パネル10を示す側面図で
ある。
【0024】図1に示すように、各建築用パネル10
は、四角枠状に組まれた芯材14にて枠体を構成し、そ
の一面には面材12が固着されている。
は、四角枠状に組まれた芯材14にて枠体を構成し、そ
の一面には面材12が固着されている。
【0025】前記建築用パネル10を構成する長手側の
芯材14には、だぼ穴16が穿設されて、このだぼ穴1
6にだぼ20が嵌入されることで、建築用パネル10、
10が接合されている。ただし、建築用パネル10は、
建築現場において釘やボルト等によって強固な結合が図
られるので、だぼ20による接合は、工場から建築現場
に至るまでの一時的な接合にすぎず、比較的接合強度の
弱いものである。この接合強度を上げすぎないことで、
接合部分の破損を防止している。
芯材14には、だぼ穴16が穿設されて、このだぼ穴1
6にだぼ20が嵌入されることで、建築用パネル10、
10が接合されている。ただし、建築用パネル10は、
建築現場において釘やボルト等によって強固な結合が図
られるので、だぼ20による接合は、工場から建築現場
に至るまでの一時的な接合にすぎず、比較的接合強度の
弱いものである。この接合強度を上げすぎないことで、
接合部分の破損を防止している。
【0026】また、だぼ20は、棒状の部材で、2枚の
建築用パネル10、10間を連結支持する機能を有し、
建築用パネル10の自重によるせん断圧縮変形等の生じ
ない材質で、例えば、樹脂、木等が挙げられる。
建築用パネル10、10間を連結支持する機能を有し、
建築用パネル10の自重によるせん断圧縮変形等の生じ
ない材質で、例えば、樹脂、木等が挙げられる。
【0027】図1及び図2に示すように、建築用パネル
10に形成されるだぼ穴16は、6箇所に形成されてい
るが、全てが芯材14の厚さ方向に異なる位置に千鳥状
に配置されている。このような配置にだぼ穴16を形成
した理由を以下に示す。
10に形成されるだぼ穴16は、6箇所に形成されてい
るが、全てが芯材14の厚さ方向に異なる位置に千鳥状
に配置されている。このような配置にだぼ穴16を形成
した理由を以下に示す。
【0028】まず、面材12の側端を支点として撓むと
きには、面材12の側端(すなわち支点)に近い位置
に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大きい。一
方、反対に芯材14の下端を支点として撓む場合には、
芯材14の下端(すなわち支点)に近い位置に、だぼ2
0が嵌入された方が接合強度は大きい。
きには、面材12の側端(すなわち支点)に近い位置
に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大きい。一
方、反対に芯材14の下端を支点として撓む場合には、
芯材14の下端(すなわち支点)に近い位置に、だぼ2
0が嵌入された方が接合強度は大きい。
【0029】従って、芯材14の厚さ方向において、ほ
ぼ千鳥状にだぼ20が嵌入されるようだぼ穴16を形成
することにより、面材12側が支点となる場合、及び該
面材12の反対側が支点となる場合のいずれの撓みが生
じた場合においても、だぼ20が支点に近い位置に嵌入
されるので、建築用パネル10a、10b同士の接合強
度を維持することができる。
ぼ千鳥状にだぼ20が嵌入されるようだぼ穴16を形成
することにより、面材12側が支点となる場合、及び該
面材12の反対側が支点となる場合のいずれの撓みが生
じた場合においても、だぼ20が支点に近い位置に嵌入
されるので、建築用パネル10a、10b同士の接合強
度を維持することができる。
【0030】このように、厚さ方向に異なる位置にだぼ
穴16を形成すると、一方のだぼ穴16が枠体における
一方の面側に偏り、他方のだぼ穴は他方の面側に偏るこ
ととなる。そうすると、建築用パネル10の接合部分が
一方向に撓もうとすると、一方のだぼ穴16に挿入され
ただぼ20が、大きな強度で接合状態を維持する。逆
に、他方の方向に撓もうとすると、他方のだぼ穴16に
挿入されただぼ20が、大きな強度で接合状態を維持す
る。こうして、いずれの方向にたわもうとするときに
も、大きな強度で接合状態が維持されるので、実際の撓
みは少なくなる。
穴16を形成すると、一方のだぼ穴16が枠体における
一方の面側に偏り、他方のだぼ穴は他方の面側に偏るこ
ととなる。そうすると、建築用パネル10の接合部分が
一方向に撓もうとすると、一方のだぼ穴16に挿入され
ただぼ20が、大きな強度で接合状態を維持する。逆
に、他方の方向に撓もうとすると、他方のだぼ穴16に
挿入されただぼ20が、大きな強度で接合状態を維持す
る。こうして、いずれの方向にたわもうとするときに
も、大きな強度で接合状態が維持されるので、実際の撓
みは少なくなる。
【0031】次に、本実施例に係る作用説明乃ち建築用
パネルの接合方法を図1及び図2を用いて説明する。
パネルの接合方法を図1及び図2を用いて説明する。
【0032】工場段階において、長手方向端面にだぼ穴
16が穿設された複数の建築用パネル10を用意し、図
1に示すように、一方の建築用パネル10の各だぼ穴1
6にだぼ20を嵌入する。その後、一方の建築用パネル
10と他方の建築用パネル10との対向端面を隣接し、
一方の建築用パネル10に嵌入されただぼ20の端面よ
り突出する部分を、他方の建築用パネル10のだぼ穴1
6に嵌入し、図1に矢印Aで示すように、他方の建築用
パネル10を一方の建築用パネル10に当接させ、建築
用パネル10の連結が完了する。
16が穿設された複数の建築用パネル10を用意し、図
1に示すように、一方の建築用パネル10の各だぼ穴1
6にだぼ20を嵌入する。その後、一方の建築用パネル
10と他方の建築用パネル10との対向端面を隣接し、
一方の建築用パネル10に嵌入されただぼ20の端面よ
り突出する部分を、他方の建築用パネル10のだぼ穴1
6に嵌入し、図1に矢印Aで示すように、他方の建築用
パネル10を一方の建築用パネル10に当接させ、建築
用パネル10の連結が完了する。
【0033】以上のように、本実施例によれば、工場に
おいて、接合された複数の建築用パネルを移動させる
時、手作業で建築用パネル10を移動させるときは勿
論、搬送用ローラの上を滑らせて搬送する時等の場合に
おいても、厚さ方向に異なる位置に千鳥状に複数のだぼ
穴16を形成したので、建築用パネルの接合部分がいず
れの方向に撓もうとするときにも、従来のようなだぼ穴
の位置よりも一層接合強度が大きくなり、撓みを少なく
することができる。
おいて、接合された複数の建築用パネルを移動させる
時、手作業で建築用パネル10を移動させるときは勿
論、搬送用ローラの上を滑らせて搬送する時等の場合に
おいても、厚さ方向に異なる位置に千鳥状に複数のだぼ
穴16を形成したので、建築用パネルの接合部分がいず
れの方向に撓もうとするときにも、従来のようなだぼ穴
の位置よりも一層接合強度が大きくなり、撓みを少なく
することができる。
【0034】第2実施例 次に本発明に係る第2実施例について図面に基づいて説
明する。本実施例においては、前記実施例1に適用した
建築用パネル10とは異なり、建築用パネル30の長手
側端面の芯材34には、だぼ穴36が並列に2個ずつ穿
設ている。
明する。本実施例においては、前記実施例1に適用した
建築用パネル10とは異なり、建築用パネル30の長手
側端面の芯材34には、だぼ穴36が並列に2個ずつ穿
設ている。
【0035】図3に示すように、建築用パネル30に形
成されるだぼ穴36は、8箇所に形成されているが、全
てが芯材34の厚さ方向において、2列並列に一直線
(一点鎖線で示す)に平行に配置されている。このよう
な配置にだぼ穴36を形成した理由は、次の通りであ
る。
成されるだぼ穴36は、8箇所に形成されているが、全
てが芯材34の厚さ方向において、2列並列に一直線
(一点鎖線で示す)に平行に配置されている。このよう
な配置にだぼ穴36を形成した理由は、次の通りであ
る。
【0036】まず、面材32の側端を支点としてたわも
うとするときには、面材32の側端(すなわち支点)に
近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大き
い。一方、反対に芯材34の下端を支点としてたわむ場
合もあるが、この場合には、芯材34の下端(すなわち
支点)に近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強
度は大きい。
うとするときには、面材32の側端(すなわち支点)に
近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大き
い。一方、反対に芯材34の下端を支点としてたわむ場
合もあるが、この場合には、芯材34の下端(すなわち
支点)に近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強
度は大きい。
【0037】この面材32側が支点となる場合、及び該
面材32の反対側が支点となる場合のいずれの場合にお
いても、だぼ20は、支点に近い位置に嵌入されるの
で、芯材34の厚さ方向において、ほぼ千鳥状に、だぼ
20が嵌入されるようにだぼ穴36を形成したのであ
る。
面材32の反対側が支点となる場合のいずれの場合にお
いても、だぼ20は、支点に近い位置に嵌入されるの
で、芯材34の厚さ方向において、ほぼ千鳥状に、だぼ
20が嵌入されるようにだぼ穴36を形成したのであ
る。
【0038】まず、面材32の側端を支点としてたわも
うとするときには、面材32の側端(すなわち支点)に
近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大き
い。一方、反対に芯材34の下端を支点としてたわむ場
合もあるが、この場合には、芯材34の下端(すなわち
支点)に近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強
度は大きい。
うとするときには、面材32の側端(すなわち支点)に
近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強度は大き
い。一方、反対に芯材34の下端を支点としてたわむ場
合もあるが、この場合には、芯材34の下端(すなわち
支点)に近い位置に、だぼ20が嵌入された方が接合強
度は大きい。
【0039】従って、芯材34の厚さ方向において、ほ
ぼ中央に一直線(一点鎖線で示す)に平行にだぼ20が
嵌入されるようだぼ穴36を形成することにより、面材
32側が支点となる場合、及び該面材32の反対側が支
点となる場合のいずれの撓みが生じた場合においても、
だぼ20が支点に近い位置に嵌入されるので、建築用パ
ネル10、10同士の接合強度を維持することができ
る。
ぼ中央に一直線(一点鎖線で示す)に平行にだぼ20が
嵌入されるようだぼ穴36を形成することにより、面材
32側が支点となる場合、及び該面材32の反対側が支
点となる場合のいずれの撓みが生じた場合においても、
だぼ20が支点に近い位置に嵌入されるので、建築用パ
ネル10、10同士の接合強度を維持することができ
る。
【0040】この第2実施例によれば、前記第1実施例
と同様の効果を奏しながらも、長手方向のだぼ穴16間
距離が小さいので、第1実施例に比べてさらに接合強度
が強まる。
と同様の効果を奏しながらも、長手方向のだぼ穴16間
距離が小さいので、第1実施例に比べてさらに接合強度
が強まる。
【0041】尚、本発明は上記実施例に限定するもので
はなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、図4(A)(B)に示すように、小型の建
築用パネル40、50においても、第2実施例のように
だぼ穴46、56を配列することができる。
はなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能であ
る。例えば、図4(A)(B)に示すように、小型の建
築用パネル40、50においても、第2実施例のように
だぼ穴46、56を配列することができる。
【0042】また、上述した構成の建築用パネル同士の
接合に限らず、仕上材を取り付けた建築用パネル、例え
ば、フローリング付床パネル、サイディング付き壁パネ
ル、屋根材付き屋根パネル、等の他の建築用パネルに適
用してもよい。
接合に限らず、仕上材を取り付けた建築用パネル、例え
ば、フローリング付床パネル、サイディング付き壁パネ
ル、屋根材付き屋根パネル、等の他の建築用パネルに適
用してもよい。
【0043】さらに、上記実施例では、パネル工法にお
いて本発明を適用したが、これに限定されるものではな
く、在来工法やその他の工法においても適用することが
できる。
いて本発明を適用したが、これに限定されるものではな
く、在来工法やその他の工法においても適用することが
できる。
【0044】さらにまた、だぼとだぼ穴との接合形態及
びだぼ穴の形は円形である必要はなく、種々の形状に変
形することができる。
びだぼ穴の形は円形である必要はなく、種々の形状に変
形することができる。
【0045】また、前記第1実施例及び第2実施例にお
いて、穴の配列方法は、この例に限らず、2個3個おき
に方向が変化し千鳥形状が形成されるもの、3列以上が
並列に一直線に平行に形成されるもの、千鳥状と並列状
とを組み合わせたもの、等様々な変形が可能である。
いて、穴の配列方法は、この例に限らず、2個3個おき
に方向が変化し千鳥形状が形成されるもの、3列以上が
並列に一直線に平行に形成されるもの、千鳥状と並列状
とを組み合わせたもの、等様々な変形が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
厚さ方向に異なる位置で複数のだぼ穴を形成したので、
建築用パネルの接合部分がいずれの方向にたわもうとす
るときにも、大きな接合強度を有し、たわみを少なくす
ることができる。
厚さ方向に異なる位置で複数のだぼ穴を形成したので、
建築用パネルの接合部分がいずれの方向にたわもうとす
るときにも、大きな接合強度を有し、たわみを少なくす
ることができる。
【0047】
【図1】本発明に係る第1実施例の建築用パネルの接合
状態を示す分解斜視図である。
状態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の建築用パネルを示す側面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の建築用パネルを示す
側面図である。
側面図である。
【図4】本発明に係る変形実施例を示す側面図であり、
(A)は変形例、(B)は他の変形例を示す。
(A)は変形例、(B)は他の変形例を示す。
【図5】従来の建築用パネルの接合状態であり、(A)
は、3枚の建築用パネルを接合した状態を示す平面図で
あり、(B)は、断面図であり、(C)は、たわんだ状
態を示す正面図である。
は、3枚の建築用パネルを接合した状態を示す平面図で
あり、(B)は、断面図であり、(C)は、たわんだ状
態を示す正面図である。
【図6】従来の建築用パネルを示す側面図である。
10、30、40、50、100 建築用パネル 12、32、42、52、102 面材 14、34、44、54、104 芯材 16、36、46、56、106 だぼ穴 20、110 だぼ
Claims (3)
- 【請求項1】 芯材を矩形に組んでなる枠体に面材を貼
り付けて構成される建築用パネルの接合構造において、 前記枠体の外周面となる前記芯材の側面には、長さ方向
に所定間隔をあけて厚さ方向に異なる位置で複数のだぼ
穴が形成され、 このだぼ穴にだぼを挿入して複数の前記建築用パネル同
士を接合することを特徴とする建築用パネルの接合構
造。 - 【請求項2】 請求項1記載の建築用パネルの接合構造
において、 前記だぼ穴は、長さ方向に千鳥状をなして形成されるこ
とを特徴とする建築用パネルの接合構造。 - 【請求項3】 芯材を矩形に組んでなる枠体に面材を貼
り付けて構成される建築用パネルの接合構造において、 前記枠体の外周面となる前記芯材の側面には、厚さ方向
に複数並列しかつ長さ方向に所定間隔をあけて複数のだ
ぼ穴が形成され、 このだぼ穴にだぼを挿入して複数の前記建築用パネル同
士を接合することを特徴とする建築用パネルの接合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29220194A JPH08128114A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用パネルの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29220194A JPH08128114A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用パネルの接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128114A true JPH08128114A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17778845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29220194A Pending JPH08128114A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用パネルの接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128114A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014095224A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Panasonic Corp | 建具用框組状パネル |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP29220194A patent/JPH08128114A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014095224A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Panasonic Corp | 建具用框組状パネル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030708 |