JP3854430B2 - 建築用パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅などの建築物に使用される、建築用パネルに関する。
【0002】
【背景の技術】
住宅の構築においては、その工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場においてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、住宅を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。
【0003】
上記パネル工法に用いられるパネルは、おもに木質パネルであり、縦横の框材を矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補助棧材を縦横に組み付けて、この框材と補助棧材との両面もしくは片面に、面材を貼設したものである。パネルには複数種類の規格が設けられており、各規格のパネルにおいては、各部材(框材、補助棧材および面材)の縦幅、横幅および厚さが設定されている。そして、床、壁および屋根に対応するサイズの複数のパネルを用いて、床面、壁面および屋根面が構成され、建築物が構築されている。
【0004】
特開平08−120824号公報に記載の建築用木質パネルは、例えば、壁パネルであって、縦芯材および横芯材を枠組みして枠体が形成され、この枠体内には、縦中棧材および横中棧材が格子状に組み合わされているものである。この枠体の両面に、面材がそれぞれ取り付けられている。また、横中棧材は、短芯材を長手方向に突き合わせて接合したバットジョイント部を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、長手方向の長さが長い木質パネルを製造する際には、長さの長い面材、縦框材および縦補助棧材を用意する必要があった。そのため、原材料となる合板や木材から上述の面材や框材や棧材を切り出す際に、多くの端材ができてしまい、原材料が無駄になるため、コストが高くつく、という問題があった。また、近年、木材の安定供給が困難になりつつあるため、長手方向の長さが長い木質パネルを製造する際にも、原材料(木材)を、無駄なく有効利用できるような建築用パネルが強く望まれている。
【0006】
また、長手方向の長さが異なるパネルを多品種少量生産するものとした場合には、様々な長さの面材、縦框材および縦補助棧材を少量ずつ作る必要がある。そのうえ、これらの部材を組み立て、複数種類の規格のパネルを少量ずつ生産しなければならないため、少品種を大量生産した場合に比較して、製造するのに手間とコストがかかってしまう。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、木材を有効に利用することができるとともに、長手方向の長さが異なるパネルを、手間なく低コストで製造することができる建築用パネルを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の建築用パネルは、例えば図1から図3に示されるように、縦横の框材(分割縦框材11、21、31、横框材12)を矩形枠状に組んで設けられた枠体と、該枠体内部に縦及び横のうちの少なくとも一方の方向に沿って配置された補助棧材(分割縦補助棧材13、23、33、横補助棧材)とを備えた枠組の少なくとも一面に上記枠体内を覆うように面材(端部分割面材15、25、中間分割面材35)を設けた建築用パネルであって、
上記枠組が、その長手方向において複数の分割枠組(10、20、30)に分割された構成とされるとともに、これら分割枠組(10、20、30)を任意の数だけ上記枠組の長手方向に沿って連結することにより形成され、各分割枠組(10、20、30)に、それぞれ、少なくともその一面に分割面材(15、25、35)が設けられて分割パネル(1、2、3)とされ、各分割枠組(10、20、30)が連結されて一つの枠組とされるとともに、上記分割面材(15、25、35)同士が連結されて一つの面材とされることにより上記分割パネル(1、2、3)同士が連結されて形成されてなり、
互いに接合される上記分割枠組(10、20、30)のうちの一方の分割枠組の縦框材(分割縦框材11、21、31)と、他方の分割枠組の縦框材(分割縦框材11、21、31)とが、フィンガージョイントにより接合されており、上記分割面材(15、25、35)同士が、スカーフジョイントにより接合されていることを特徴とする。
【0009】
請求項1の建築用パネルにおいては、建築用パネルの枠組が、複数の分割枠組(10、20、30)に分割された構成とされるとともに、これら分割枠組(10、20、30)を任意の数だけ上記枠組の長手方向に沿って連結することにより形成され、各分割枠組(10、20、30)に、それぞれ、少なくともその一面に分割面材(15、25、35)が設けられて分割パネル(1、2、3)とされているので、連結する分割枠組(10、20、30)及び分割面材(15、25、35)、すなわち、分割パネル(1、2、3)の数を少なくすれば、長手方向の長さが短い建築用パネルとすることができ、連結する分割パネル(1、2、3)の数を多くすれば、長手方向の長さが長い建築用パネルとすることができる。すなわち、連結する分割パネル(1、2、3)の数を変えるだけで、建築用パネルの長手方向の長さを別の長さに設定することができる。したがって、長手方向の長さが異なる建築用パネルを多品種生産する場合において、従来では、様々な長さの各部材をそれぞれ製造し、それら各部材を組み立てて複数種類の規格のパネルをそれぞれ生産していたのに対し、本発明の請求項1の建築用パネルでは、一律のサイズの分割パネル(1、2、3)を数多く製造し、連結する分割パネル(1、2、3)の数を変えることだけで複数種類の規格のパネルを生産することができる。よって、パネル製造の際にかかる手間を大幅に減少させることができ、コストを低く抑えることができる。また、長い面材、縦框材および縦棧材を製造しなくとも、長手方向の長さが長い建築用パネルを作ることができる。したがって、長さの短い部材を有効に利用することができ、よって、原材料の無駄を減少させることができる。
また、一方の分割枠組の縦框材(分割縦框材11、21、31)と、他方の分割枠組の縦框材(分割縦框材11、21、31)とが、フィンガージョイントにより接合されているので、縦框材(分割縦框材11、21、31)同士の接合面における面積を広く取ることができる。そのため、例えば、縦框材(分割縦框材11、21、31)同士をバットジョイントにより接合する場合に比べて、縦框材(分割縦框材11、21、31)同士の接合を、より強固なものとすることができる。したがって、複数の分割枠組(10、20、30)を接合して一つの枠組を形成するものとしても、建築用パネルの強度を十分に維持することができる。
さらに、分割面材(15、25、35)同士がスカーフジョイントにより接合されているので、分割面材(15、25、35)同士の接合面における面積を広く取ることができる。そのため、例えば、分割面材(15、25、35)同士をバットジョイントにより接合する場合に比べて、分割面材(15、25、35)同士の接合を、より強固なものとすることができる。したがって、複数の分割面材(15、25、35)を接合して一つの面材を形成するものとしても、建築用パネルの強度を十分に維持することができる。
【0010】
なお、建築用パネルの材料は、例えば木材が挙げられるが、木材に限らず、鋼材や、樹脂材等であってもよいし、木質パネルの一部に木材以外の材料を用いるものとしてもよい。
【0011】
請求項2記載の建築用パネルは、請求項1記載の建築用パネルにおいて、上記分割枠組には、上記枠組の両方の端部となる二つの端部分割枠組10、20と、これら二つの端部分割枠組10、20同士の間に配置される中間分割枠組30との少なくとも二つの種類が有り、二つの端部分割枠組10、20の間に中間分割枠組30を配置して、これら分割枠組(10、20、30)が連結されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2の建築用パネルにおいては、分割枠組のうちの枠組の端部に配置されるもの(端部分割枠組10、20)については、左右両側面となる部分に框材(分割縦框材11、21)が配置されている必要があるとともに、枠組の端面となる部分に框材(横框材12)が配置されている必要がある。それに対して、枠組の端部同士の間に配置されるもの(中間分割枠組30)については、左右両側面となる部分に框材(分割縦框材31)が配置されている必要があるが、それら以外は、框材(横框材)が配置されている必要がない。
【0013】
従って、分割枠組を端面部分に框材(横框材12)がある端部分割枠組10、20と、端面部分を持たない中間分割枠組30とにわけることにより、枠組内の框材や補助棧材の配置を効率化することができる。また、一枚の建築用パネルを製造するに際して、長い建築用パネルを製造する際には、端部分割枠組10、20の間に中間分割枠組30を挟んだ状態とするとともに、該中間分割枠組30の数を増やすことで対応することができる。
【0018】
請求項3記載の建築用パネルは、請求項1または2に記載の建築用パネルにおいて、図4に示されるように、各分割枠組(40、50、60)同士が接合される前に、予め、各分割枠組(40、50、60)の少なくとも一面に分割面材(45、55、65)が取り付けられるとともに、各分割枠組(40、50、60)同士の接合部の位置と、各分割面材(45、55、65)同士の接合部の位置とがずれていることを特徴とする。
【0019】
請求項3の建築用パネルにおいては、各分割枠組(40、50、60)同士の接合部の位置と、各分割面材(45、55、65)同士の接合部の位置とがずれているため、各分割枠組(40、50、60)同士の接合部の位置において、分割面材(45、55、65)により接合強度を高めることができ、また、各分割面材(45、55、65)同士の接合部の位置において、分割枠組(40、50、60)により接合強度を高めることができる。したがって、建築用パネルの強度をより向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施例においては、住宅などの建築物の壁面を構成するのに用いられる建築用パネル(壁パネル)について説明する。
【0021】
(第1実施形態例)
図1と図2は、本発明に係る建築用パネルの第1例を示すもので、その斜視図である。図1と図2とに示されるように、複数の分割パネルを長手方向に連結することで、一枚の建築用パネルが形成されている。分割パネルには、建築用パネルの両方の端部となる端部分割パネル1、2と、端部分割パネル1、2同士の間に配置される中間分割パネル3との二種類がある。図1には、二枚の端部分割パネル1、2を連結した建築用パネルが示されている。図2には、二枚の端部分割パネル1、2の間に二枚の中間分割パネル3、3を配置して、隣り合う分割パネル同士を連結した建築用パネルが示されている。
【0022】
端部分割パネル1(2)は、框材と補助棧材とを組んで構成された端部分割枠組10(20)と、その端部分割枠組10(20)の両面に設けられた端部分割面材15、15(25、25)とから構成されている。
【0023】
上記端部分割枠組10(20)において、図3に示されるように、建築用パネルの左右両側面となる部分には、建築用パネルの長手方向に沿って、分割縦框材11、11(21、21)が配置されている。また、建築用パネルの端面となる部分には、分割縦框材11、11(21、21)と直交するように、横框材12、12が、分割縦框材11、11(21、21)の端部と接合されて配置されている。また、分割縦框材11、11(21、21)の間には、横框材12、12と直交するように、分割縦補助棧材13(23)が配置されている。なお、端部分割枠組10(20)において、分割縦補助棧材13(23)と直交するように、一方の分割縦框材11(21)から、他方の分割縦框材11(21)に渡って、横補助棧材を配置するものとしてもよい。
【0024】
分割縦框材11、11(21、21)及び分割縦補助棧材13(23)において、他の分割パネルの分割縦框材及び分割縦補助棧材と連結される側の端部は、断面のこぎり刃状、すなわち、突状と溝とを繰り返した形状、となっている。ここで、例えば、図2に示された一枚の建築用パネルにおいて、仮に建築用パネルから端部分割パネル1、2を取り外して、二枚の端部分割パネル1、2を互いに向き合わせて連結させた場合に、一方の端部分割パネル1における分割縦框材11、11及び分割縦補助棧材13の端部ののこぎり刃状部分が、他方の端部分割パネル2における分割縦框材21、21及び分割縦補助棧材23の端部ののこぎり刃状部分と嵌合して、フィンガージョイントで接合されるように、それぞれの端部ののこぎり刃状部分の形状が設定されている。
【0025】
上記端部分割面材15、15(25、25)は、上述の端部分割枠組10(20)の両面に貼設されている。端部分割面材15、15(25、25)において、その縦横のサイズは、端部分割枠組10(20)の縦横のサイズに合わせて設定されている。言い換えれば、端部分割面材15、15(25、25)の縦方向の長さと、分割縦框材11、11(21、21)及び分割縦補助棧材13(23)の長さとが等しくなるようにそれぞれ設定され、かつ、端部分割面材15、15(25、25)の横方向の長さと、一方の分割縦框材11(21)の外面から他方の分割縦框材11(21)の外面までの距離とが等しくなるようにそれぞれ設定されている。
【0026】
端部分割面材15、15(25、25)において、他の分割パネルの分割面材と連結される側の端部は、端面が側面に対して直角ではなく斜めになるようにカットされた形状とされている。ここで、例えば、図2に示された一枚の建築用パネルにおいて、仮に建築用パネルから端部分割パネル1、2を取り外して、二枚の端部分割パネル1、2を互いに向き合わせて連結させた場合に、一方の端部分割パネル1における分割面材15、15の端部の斜面が、他方の端部分割パネル2における分割面材25、25の端部の斜面と対向して、スカーフジョイントで接合されるように、それぞれの端部の斜面の角度が設定されている。
【0027】
以上のような構成の端部分割パネル1(2)には、縦及び横の長さがそれぞれ段階的に設定された、複数種類の規格が設けられている。また、一枚の建築用パネルにおける二枚の端部分割パネル1、2には、少なくとも横方向の長さが等しい規格のものが用いられている。
【0028】
中間分割パネル3は、框材と補助棧材とを組んで構成された中間分割枠組30と、その中間分割枠組30の両面に設けられた中間分割面材35、35とから構成されている。
【0029】
上記中間分割枠組30において、図3に示されるように、建築用パネルの左右両側面となる部分には、建築用パネルの長手方向に沿って、分割縦框材31、31が配置されている。また、分割縦框材31、31の間には、建築用パネルの長手方向に沿って、分割縦補助棧材33が配置されている。また、分割縦補助棧材33と直交するように、一方の分割縦框材31から、他方の分割縦框材31に渡って、図示しない横補助棧材が配置されている。
【0030】
分割縦框材31、31及び分割縦補助棧材33の両端部は、断面のこぎり刃状、すなわち、突状と溝とを繰り返した形状、となっている。図2に示されるように、中間分割パネル3における分割縦框材31、31及び分割縦補助棧材33の両端部のうちの、一方の端部ののこぎり刃状部分は、一枚の建築用パネルに用いられる二枚の端部分割パネル1、2のうちの、一方の端部分割パネル1における分割縦框材11、11及び分割縦補助棧材13の端部ののこぎり刃状部分と、同じ形状に設定されている。また、上記両端部のうちの、他方の端部ののこぎり刃状部分は、他方の端部分割パネル2における分割縦框材21、21及び分割縦補助棧材23の端部ののこぎり刃状部分と、同じ形状に設定されている。
【0031】
上記中間分割面材35、35は、上述の中間分割枠組30の両面に貼設されている。中間分割面材35、35において、その縦横のサイズは、中間分割枠組30の縦横のサイズに合わせて設定されている。言い換えれば、中間分割面材35、35の縦方向の長さと、分割縦框材31、31及び分割縦補助棧材33の長さとが等しくなるようにそれぞれ設定され、かつ、中間分割面材35、35の横方向の長さと、一方の分割縦框材31の外面から他方の分割縦框材31の外面までの距離とが等しくなるようにそれぞれ設定されている。
【0032】
中間分割面材35、35の両端部は、左側または右側から見て斜め状になるように、カットされている。図2に示されるように、中間分割面材35、35の両端部のうちの、一方の端部の斜面の角度は、一枚の建築用パネルに用いられる二枚の端部分割パネル1、2のうちの、一方の端部分割パネル1における端部分割面材15、15の端部の斜面の角度と、同じ角度に設定されている。また、上記両端部のうちの、他方の端部の斜面の角度は、他方の端部分割パネル2における端部分割面材25、25の端部の斜面の角度と、同じ角度に設定されている。
【0033】
以上のような構成の中間分割パネル3には、縦及び横の長さがそれぞれ段階的に設定された、複数種類の規格が設けられている。また、一枚の建築用パネルに用いられる中間分割パネル3には、その建築用パネルに用いられる端部分割パネル1、2と、横方向の長さが等しい規格のものが用いられている。
【0034】
したがって、以上の構成からなる分割パネルのうち、横方向の長さが同じ規格のものを複数連結することにより、例えば、図1、図2に示される、建築用パネルが形成されることとなる。これらの建築用パネルにおいて、各分割パネルの分割縦框材(11、21、31)は長手方向に連結されて、一本の縦框材となっている。また、各分割パネルの分割縦補助棧材(13、23、33)は長手方向に連結されて、一本の縦補助棧材となっている。また、各分割パネルの分割面材(15、25、35)は長手方向に連結されて、一枚の面材となっている。すなわち、第1例の建築用パネルは、縦框材と横框材とを矩形枠状に組み立てた枠体と、枠体内部に配置した縦補助棧材と横補助棧材とからなる枠組が備えられ、かつ、この枠組の両面に枠体を覆うように面材が設けられているものである。
【0035】
次に、第1例の建築用パネルの製造方法について説明する。
まず、分割枠組の構成部材を作成する。はじめに、木材(角材)を、短く切断することにより、複数の横框材12を製造する。また、上記角材を短く切断するとともに、切断された短い角材の一端を、のこぎり刃状に加工し、分割縦框材11、21、分割縦補助棧材13、23を作成する。ここで、例えば、分割縦框材11と分割縦補助棧材13は同じ形状であり、分割縦框材21と分割縦補助棧材23は同じ形状である。また、上述の短い角材の両端を、のこぎり刃状に加工し、分割縦框材31、分割縦補助棧材33を作成する。これらの分割縦框材31と分割縦補助棧材33は同じ形状である。
【0036】
また、各分割面材を製造する。これは、面積の大きい合板を、縦横に切り分けて、小さい合板を複数製造する。そして、この小さい合板の一辺(端面)を、斜め状に加工して、端部分割面材15、25を作成する。また、上述の小さい合板の向かい合う対辺(左右の端面)を、それぞれ斜め状に加工して、中間分割面材35を作成する。
【0037】
続いて、製造した分割枠組の構成部材を用いて、分割枠組をそれぞれ複数作成する。すなわち、分割縦框材11、11、分割縦補助棧材13および横框材12、12(さらに、場合によっては横補助棧材)を用いて、端部分割枠組10を作成する。また、分割縦框材21、21、分割縦補助棧材23および横框材(さらに、場合によっては横補助棧材)を用いて、端部分割枠組20を作成する。また、分割縦框材31、31、分割縦補助棧材33および横補助棧材を用いて、中間分割枠組30を作成する。なお、各分割枠組は、それぞれの部材を突き合わせて、釘やビスなどで固定させ、互いを接合させることにより組み立てられる。
【0038】
作成した各分割枠組の両面に、それぞれに対応する分割面材を貼着して、各分割パネルをそれぞれ複数作成する。すなわち、端部分割枠組10の両面に、端部分割面材15、15を貼着し、端部分割パネル1を作成する。また、端部分割枠組20の両面に、端部分割面材25、25を貼着し、端部分割パネル2を作成する。また、中間分割枠組30の両面に、中間分割面材35、35を貼着し、中間分割パネル3を作成する。なお、分割面材は、基本的に分割枠組の両面に接着剤により取り付けられるが、釘やビスなどを打ち込むことやねじ込むことにより部材を接合する接合部材を併用しても良い。
【0039】
以上のようにして作成された各分割パネルのうち、横方向の長さが同じ規格の分割パネルを用い、分割パネル同士を接着剤により接合して、一枚の建築用パネルを作成する。
【0040】
例えば、端部分割パネル1と、端部分割パネル2を向き合わせて、分割縦框材11、21及び分割縦補助棧材13、23をフィンガージョイントにより接合し、また、それぞれの端部分割面材15、25をスカーフジョイントにより接合する。これによって、図1に示される建築用パネルを作成することができる。
【0041】
また、図3に示されるように、端部分割パネル1と、端部分割パネル2との間に、中間分割パネル3を二枚配置する。隣り合う分割縦框材(11と31、31と31、31と21)及び隣り合う分割縦補助棧材(13と33、33と33、33と23)をフィンガージョイントにより接合し、また、隣り合う分割面材(15と35、35と35、35と25)をスカーフジョイントにより接合する。これによって、図2に示される建築用パネルを作成することができる。
【0042】
図1に示される建築用パネルは、第1例において、長手方向の長さが最も短い建築用パネルである。また、図2に示される建築用パネルは、中間分割パネル3、3を挟んで端部分割パネル1、2を連結することで、建築用パネルの長手方向の長さが長くされているものである。そして、例えば、図2において、中間分割パネル3の連結数を増やせば、長手方向の長さがより長い建築用パネルを形成することができる。
【0043】
以上のように、第1例では、分割枠組と分割面材とからなる分割パネルを、長手方向に沿って複数個連結することにより、建築用パネルを形成することができる。したがって、連結する分割パネルの数を少なくすれば(最小で二個)、長手方向の長さが短い建築用パネルとすることができ、連結する分割パネルの数を多くすれば、長手方向の長さが長い建築用パネルとすることができる。すなわち、連結する分割パネルの数を変えるだけで、建築用パネルの長手方向の長さを別の長さに設定することができる。
【0044】
したがって、長手方向の長さが異なる建築用パネルを生産する場合において、従来では、様々な長さの各部材をそれぞれ製造し、それら各部材を組み立てて複数種類の長さのパネルをそれぞれ生産していたのに対し、第1例の建築用パネルでは、連結する分割パネルの数を変えることだけで複数種類の長さのパネルを生産することができる。よって、パネル製造の際にかかる手間を大幅に減少させることができ、コストを低く抑えることができる。
【0045】
また、第1例では、長い面材、縦框材および縦補助棧材を製造しなくとも、長手方向の長さが長い建築用パネルを作ることができる。言い換えれば、短い部材だけを用いることで、長さの長い建築用パネルを形成することができる。したがって、製造工程において、原材料を無駄なく、有効に利用することができる。
【0046】
また、第1例では、建築用パネルの端面となる部分に横框材12を配置した端部分割パネル1、2と、上記端面となる部分を持たない中間分割パネル3とを用いて、建築用パネルを形成しているので、枠組内の框材や補助棧材の配置を効率化することができる。
もし仮に、全ての分割パネルを同じ形状とする場合には、建築用パネルの端部に配置される分割パネルにおいて、上記建築用パネルの端面となる部分に横框材が必要となるので、全ての分割パネルの端面部分に、横框材となる部材(建築用パネルの端部以外に配置される分割パネルにおいては、横補助棧材となる部材)を配置する必要がある。
さらに、建築用パネル内で一箇所だけ間隔が広くなるようなことがないように横框材及び横補助棧材を配置するような場合には、分割パネルの左右両端部に横框材もしくは横補助棧材となる部材を配置する必要がある。
以上のような場合には、分割パネルのサイズによっては、製造された建築用パネルに必要十分な量以上の横補助棧材が配置されてしまうことになり、枠組における各部材の配置が効率的ではない。しかし、第1例では、中間分割パネル3(中間分割枠組30)の一方の端部もしくは両端部に横框材となる部材を配置する必要がないので、効率的である。
【0047】
さらに、第1例では、分割縦框材同士、分割縦補助棧材同士は、フィンガージョイントにより接合されおり、また、分割面材同士は、スカーフジョイントにより接合されているので、それぞれの接合を十分に強固なものとすることができる。したがって、複数の分割パネルを連結して一つの建築用パネルを形成するものとしても、建築用パネルの強度を十分に維持することができる。
【0048】
(第2実施形態例)
図4は本発明に係る建築用パネルの第2例を示すもので、その斜視図である。図4には、二枚の端部分割パネル4、5の間に二枚の中間分割パネル6、6を配置して、隣り合う分割パネル同士を連結した建築用パネルが示されている。それぞれの分割パネルにおける構成部材は、第1例の建築用パネルの各分割パネルにおける構成部材と同様であるので、その説明を省略する。
【0049】
端部分割パネル4において、端部分割面材45、45の縦方向の長さ、すなわち、建築用パネルの長手方向に沿った長さは、端部分割枠組40の縦方向の長さよりも長くされている。また、端部分割パネル5において、端部分割面材55、55の縦方向の長さは、端部分割面材45、45の縦方向の長さと端部分割枠組40の縦方向の長さとの差分Tと、同じ長さの分だけ、端部分割枠組50の縦方向の長さよりも短くされている。そして、これら端部分割面材45、45、55、55は、端部分割面材45、45、55、55が斜め状にされた側の一辺とは反対側の一辺を、端部分割枠組40、50の横框材42、42の外側面の位置に合わせて、端部分割枠組40、50の両面に貼着されている。
【0050】
また、中間分割パネル6において、中間分割面材65、65は、上述の差分Tと同じ長さ分だけ、建築用パネルの長手方向にずらして、中間分割枠組60の両面に貼着されている。このとき、端部分割面材45、45の端部の斜面と同じ斜面となっている側の、中間分割面材65、65の端部が、中間分割枠組60の分割縦框材61及び分割縦補助棧材の端部ののこぎり刃状部分に対して、外側に向かって突出されているように、中間分割面材65、65の貼着位置がずらされている。
【0051】
すなわち、各分割枠組同士の接合部の位置(フィンガージョイントの位置)と、各分割面材同士の接合部の位置(スカーフジョイントの位置)とがずれるように、それぞれの分割面材の縦方向の長さと、分割枠組に対する分割面材の貼着位置とが設定されている。
【0052】
以上のように、第2例では、第1例で得られる効果と同様の効果が得られるのに加えて、各分割枠組同士の接合部の位置と、各分割面材同士の接合部の位置とがずれているため、各分割枠組同士の接合部の位置において、分割面材により接合強度を高めることができ、また、各分割面材同士の接合部の位置において、分割枠組により接合強度を高めることができる。したがって、建築用パネルの強度をより向上させることができる。
【0053】
なお、本実施例においては、枠組の両面に面材が設けられているものとなっているが、これに限らず、枠組の片面に面材が設けられているものとしてもよい。この場合には、建築物の床面や屋根面を構成するのに用いられる建築用パネル(床パネル、屋根パネル)として利用することができる。
【0054】
また、枠組には縦補助棧材が設けられているものとしたが、これに限らず、縦補助棧材が設けられていないものとしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の建築用パネルによれば、連結する分割パネルの数を変えるだけで、建築用パネルの長手方向の長さを別の長さに設定することができる。したがって、長手方向の長さが異なる建築用パネルを生産する場合において、一律のサイズの分割パネルを数多く製造し、連結する分割パネルの数を変えることだけで複数種類の規格のパネルを生産することができる。よって、従来の場合に比して、パネル製造の際にかかる手間を大幅に減少させることができ、コストを低く抑えることができる。しかも、長い面材、縦框材および縦棧材を製造しなくとも、長手方向の長さが長い建築用パネルを作ることができるので、長さの短い部材を有効に利用することができ、原材料の無駄を減少させることができる。
また、一方の分割枠組の縦框材と他方の分割枠組の縦框材との接合を、強固なものとすることができる。したがって、複数の分割枠組を接合して一つの枠組を形成するものとしても、建築用パネルの強度を十分に維持することができる。
さらに、分割面材同士の接合をより強固なものとすることができる。したがって、複数の分割面材を接合して一つの面材を形成するものとしても、建築用パネルの強度を十分に維持することができる。
【0056】
請求項2の建築用パネルによれば、建築用パネルの枠組内の框材や補助棧材の配置を効率化することができるので、手間なく低コストでパネルを製造することができる。
【0059】
請求項3の建築用パネルによれば、各分割枠組同士の接合部の位置において、分割面材により接合強度を高めることができ、また、各分割面材同士の接合部の位置において、分割枠組により接合強度を高めることができる。したがって、建築用パネルの強度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用パネルの第1例を示すもので、その斜視図である。
【図2】同、その斜視図である。
【図3】同、建築用パネルの各分割パネルを示す斜視図である。
【図4】本発明の建築用パネルの第2例を示すもので、その斜視図である。
【符号の説明】
1 端部分割パネル(分割パネル)
2 端部分割パネル(分割パネル)
3 中間分割パネル(分割パネル)
4 端部分割パネル(分割パネル)
5 端部分割パネル(分割パネル)
6 中間分割パネル(分割パネル)
10 端部分割枠組(分割枠組)
11 分割縦框材(框材、縦框材)
12 横框材(框材)
13 分割縦補助棧材(補助棧材)
15 端部分割面材(分割面材)
20 端部分割枠組(分割枠組)
21 分割縦框材(框材、縦框材)
23 分割縦補助棧材(補助棧材)
25 端部分割面材(分割面材)
30 中間分割枠組(分割枠組)
31 分割縦框材(框材、縦框材)
33 分割縦補助棧材(補助棧材)
35 中間分割面材(分割面材)
40 端部分割枠組(分割枠組)
45 端部分割面材(分割面材)
50 端部分割枠組(分割枠組)
55 端部分割面材(分割面材)
60 中間分割枠組(分割枠組)
65 中間分割面材(分割面材)
Claims (3)
- 縦横の框材を矩形枠状に組んで設けられた枠体と、該枠体内部に縦及び横のうちの少なくとも一方の方向に沿って配置された補助棧材とを備えた枠組の少なくとも一面に上記枠体内を覆うように面材を設けた建築用パネルであって、
上記枠組が、その長手方向において複数の分割枠組に分割された構成とされるとともに、これら分割枠組を任意の数だけ上記枠組の長手方向に沿って連結することにより形成され、各分割枠組に、それぞれ、少なくともその一面に分割面材が設けられて分割パネルとされ、各分割枠組が連結されて一つの枠組とされるとともに、上記分割面材同士が連結されて一つの面材とされることにより上記分割パネル同士が連結されて形成されてなり、
互いに接合される上記分割枠組のうちの一方の分割枠組の縦框材と、他方の分割枠組の縦框材とが、フィンガージョイントにより接合されており、上記分割面材同士が、スカーフジョイントにより接合されていることを特徴とする建築用パネル。 - 請求項1記載の建築用パネルにおいて、上記分割枠組には、上記枠組の両方の端部となる二つの端部分割枠組と、これら二つの端部分割枠組同士の間に配置される中間分割枠組との少なくとも二つの種類が有り、二つの端部分割枠組の間に中間分割枠組を配置して、これら分割枠組が連結されていることを特徴とする建築用パネル。
- 請求項1または2に記載の建築用パネルにおいて、各分割枠組同士が接合される前に、予め、各分割枠組の少なくとも一面に分割面材が取り付けられるとともに、各分割枠組同士の接合部の位置と、各分割面材同士の接合部の位置とがずれていることを特徴とする建築用パネル。
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