JP2023046442A - 階段室の施工方法及び階段室構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐火被覆材を後から施工する場合であっても、階段を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段によって防火被覆が途切れないようにする。【解決手段】躯体の表面に耐火被覆材3を張り付けて造作工事が行われる建物のうち、階段室SRとして区画されるスペースに、階段1を設置する階段室SRの施工方法において、予め階段1の側面に、耐火被覆材3よりも若干厚みのあるピース部材Pを取り付けておく工程と、ピース部材Pが取り付けられた階段1を、スペースに対し、階段室SRを構成する躯体の側面にピース部材Pを接触させた状態で配置する工程と、階段1を、躯体に対し、階段1側からピース部材Pを介して躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定する工程と、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んで躯体に固定する工程と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、階段室の施工方法及び階段室構造に関する。
住宅の建築においては、棟木を組み上げた時点で上棟式が行われる場合がある。上棟式には施主が参加して住宅の基本構造(躯体)の見学が行われるが、住宅が2階建て以上の構造であると、上階への昇降手段が必要となる。その昇降手段として例えば梯子を用いると安全性を確保しにくいため、住宅の竣工後もそのまま利用可能な階段を設置することが考えられる。ところが、上棟式が行われる段階、すなわち、躯体が耐火被覆材(石膏ボード)によって被覆されない段階で階段を躯体に固定してしまうと、階段を避けて耐火被覆材を張り付けなければならず、防火被覆が階段によって途切れてしまう問題があった。そこで、耐火被覆材としての石膏ボードを、予め躯体に張り付けた上で階段を設置することが考えられる。しかし、上棟式では施主による躯体の見学が行われるため、石膏ボード張り付け作業のような躯体を被覆する造作工事は、基本的に、躯体を見学する上棟式の後に行われるものであり、施主が上階に上がるための階段の設置が上棟式に間に合わないという矛盾が生じる。
このような問題を解決し得る技術として、特許文献1には、石膏ボードの張り付け作業前において、階段室のスペースに対し、躯体との間に石膏ボード分の隙間を形成した状態で階段ユニットを仮組みする技術が開示されている。躯体との間に石膏ボード分の隙間が形成されていれば、石膏ボードを後から差し込むことができるので、上棟式に階段を用意できるとともに、造作工事のときに石膏ボードの張り付け作業も行うことができる。
特開2014-25334号公報
ところが、階段ユニットはあくまでも仮組みであるし、上棟から竣工までの長い施工期間中や、住宅の竣工後もそのまま利用することを考慮すると、やはり階段ユニットを躯体に固定し、階段の利用者の安全確保を図ることが求められる。また同時に、防火被覆が途切れないようにすることも求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、耐火被覆材を後から施工する場合であっても、階段を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段によって防火被覆が途切れないようにすることである。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図11に示すように、躯体(例えば柱2)の表面に耐火被覆材3を張り付けて造作工事が行われる建物のうち、階段室SRとして区画されるスペースに、上下階を接続する階段1を設置する階段室SRの施工方法において、
予め前記階段1の側面に、前記耐火被覆材3よりも若干厚みのあるピース部材Pを取り付けておく工程と、
前記ピース部材Pが取り付けられた前記階段1を、前記スペースに対し、前記階段室SRを構成する前記躯体の側面に前記ピース部材Pを接触させた状態で配置する工程と、
前記階段1を、前記躯体に対し、前記階段1側から前記ピース部材Pを介して前記躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定する工程と、
前記階段1と前記躯体との間に形成された前記ピース部材P分の間隔の隙間に、前記耐火被覆材3を差し込んで前記躯体に固定する工程と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ピース部材Pが取り付けられた階段1を、階段室SRとして区画されるスペースに対し、階段室SRを構成する躯体の側面にピース部材Pを接触させた状態で配置するので、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する階段1の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。
そして、階段1を、躯体に対し、階段1側からピース部材Pを介して躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定するので、階段1と躯体との間に、ピース部材P分の間隔の隙間を形成した状態で、階段1を安定的かつ確実に設置することができる。
さらに、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んで躯体に固定するので、耐火被覆材3の張り付け作業を、階段1の設置後に行うことができる。
これにより、耐火被覆材3を後から施工する場合であっても、階段1を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段1によって防火被覆が途切れないようにすることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図11に示すように、請求項1に記載の階段室SRの施工方法において、
前記ピース部材Pは、前記階段1の両側面に取り付けられており、
前記階段1を、前記スペースに対して配置する時に、前記階段1の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、階段1を、スペースに対して配置する時に、階段1の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、躯体の側面に接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する階段1の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,図8~図10に示すように、請求項1又は2に記載の階段室SRの施工方法において、
前記耐火被覆材3には、前記ピース部材Pが嵌合する切欠部3aが形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、耐火被覆材3には、ピース部材Pが嵌合する切欠部3aが形成されているので、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んだときに、切欠部3aにピース部材Pがぴったりと嵌まり合い、耐火被覆材3を正確に配置できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図2,図4,図7~図10に示すように、請求項1から3のいずれか一項に記載の階段室SRの施工方法において、
前記階段1は、互いに組み合わせ自在な複数の階段ユニット10,20,30を備えており、
前記複数の階段ユニット10,20,30のうち、前記階段1の直階段部分を構成する直階段ユニット10,30(第一直階段ユニット10、第二直階段ユニット30)は、左右の階段用桁材11,31を有し、
前記直階段ユニット10,30は、少なくとも、前記左右の階段用桁材11,31の下端部における最も下階側に位置する部位の外側面のそれぞれに前記ピース部材Pが取り付けられており、
前記直階段ユニット10,30を前記躯体に対して固定する時に、前記固定材を、前記階段用桁材11,31の内側面から前記ピース部材Pを介して前記躯体に向かって打ち込むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、直階段ユニット10,30は、少なくとも、左右の階段用桁材11,31の下端部における最も下階側に位置する部位の外側面のそれぞれにピース部材Pが取り付けられており、直階段ユニット10,30を躯体に対して固定する時に、固定材を、階段用桁材11,31の内側面からピース部材Pを介して躯体に向かって打ち込むので、直階段ユニット10,30の下端部を躯体に対して確実に固定することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1,図3,図7~図10に示すように、請求項4に記載の階段室SRの施工方法において、
前記複数の階段ユニット10,20,30のうち、平面視略L字型に形成されて前記階段1の廻り部分を構成する廻り階段ユニット20は、一角を中心に扇状に広がるように形成されて段階的に設けられる複数の段板22と、複数の蹴込板23と、前記複数の段板22及び前記複数の蹴込板23を支持する支持台21と、を有し、
前記廻り階段ユニット20は、少なくとも、前記支持台21の下端部における最も下階側に位置する部位の外周側面に前記ピース部材Pが取り付けられており、
予め前記廻り階段ユニット20の内周側面に、前記ピース部材Pと同一の厚みに設定された固定板材21aを取り付けておく工程と、
前記ピース部材P及び前記固定板材21aが取り付けられた前記廻り階段ユニット20を、前記スペースに対して配置する工程と、
前記廻り階段ユニット20を、前記躯体に対し、前記廻り階段ユニット20側から前記固定板材21aを介して前記躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定する工程と、を更に有しており、
前記廻り階段ユニット20を、前記スペースに対して配置する時に、前記ピース部材P及び前記固定板材21aのうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、ピース部材P及び固定板材21aが取り付けられた廻り階段ユニット20を、階段室SRとして区画されるスペースに対して配置する時に、階段室SRを構成する躯体の側面に、ピース部材P及び固定板材21aのうち少なくとも一方を接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向(廻り方向)と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する廻り階段ユニット20の位置決めを行うことができ、廻り階段ユニット20を正確に配置できる。
さらに、廻り階段ユニット20を、躯体に対し、廻り階段ユニット20側から固定板材21aを介して躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定するので、廻り階段ユニット20と躯体との間に、ピース部材P分及び固定板材21a分の間隔の隙間を形成した状態で、廻り階段ユニット20を安定的かつ確実に設置することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の階段室SRの施工方法において、
前記耐火被覆材3には、前記固定板材21aが嵌合する切欠部3aが形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、耐火被覆材3には、固定板材21aが嵌合する切欠部3aが形成されているので、階段1と躯体との間に形成された固定板材21a分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んだときに、切欠部3aに固定板材21aがぴったりと嵌まり合い、耐火被覆材3を正確に配置できる。
請求項7に記載の発明は、例えば図1,図5~図11に示すように、請求項1から6のいずれか一項に記載の階段室SRの施工方法において、
前記階段1を前記スペースに配置する際に、前記階段1を支持する複数の支持ユニット40,50(第一格子パネル40、第二格子パネル50)を前記スペースに配置する工程と、
前記階段1を前記躯体に対して固定した後に、前記複数の支持ユニット40,50のうち前記躯体に固定されない支持ユニット40,50を撤去する工程と、を更に有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、階段1を階段室SRとして区画されるスペースに配置する際に、階段1を支持する複数の支持ユニット40,50を、階段室SRとして区画されるスペースに配置するので、複数の支持ユニット40,50によって階段1を支持しながら安定的に、階段1の設置作業を行うことができる。
さらに、階段1を躯体に対して固定した後に、複数の支持ユニット40,50のうち躯体に固定されない支持ユニット40,50を撤去するので、最小限の構成で、階段1を躯体に固定して維持することができ、撤去した支持ユニット40,50は、他の現場で使い回すことも可能となる。一方、複数の支持ユニット40,50のうち躯体に固定される支持ユニット40,50は撤去されないので、撤去されない支持ユニット40,50によって、階段1を格段に安定的な状態で設置することができる。
請求項8に記載の発明は、例えば図1,図5~図11に示すように、請求項7に記載の階段室SRの施工方法において、
前記複数の支持ユニット40,50には、前記ピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40が含まれており、
前記複数の支持ユニット40,50を前記スペースに配置する際に、前記ピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40を、前記躯体の側面に接触させた状態で前記スペースに配置する工程を更に有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、複数の支持ユニット40,50をスペースに配置する際に、ピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40を、躯体の側面に接触させた状態で、階段室SRとして区画されるスペースに配置するので、階段室SRとして区画されるスペースに対する支持ユニット40の位置決めを行うことができ、支持ユニット40を正確に配置できる。
請求項9に記載の発明は、例えば図1,図5~図11に示すように、請求項8に記載の階段室SRの施工方法において、
前記ピース部材Pは、前記支持ユニット40の両側面に取り付けられており、
両側面に前記ピース部材Pが取り付けられた前記支持ユニット40を、前記スペースに対して配置する時に、前記支持ユニット40の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、両側面にピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40を、スペースに対して配置する時に、支持ユニット40の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、躯体の側面に接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する支持ユニット40の位置決めを行うことができ、支持ユニット40を正確に配置できる。
請求項10に記載の発明は、例えば図1~図11に示すように、躯体の表面に耐火被覆材3を張り付けて造作工事が行われる建物のうち、階段室SRとして区画されるスペースに、上下階を接続する階段1が設置された階段室構造であって、
前記階段1の側面に、前記耐火被覆材3よりも若干厚みのあるピース部材Pが取り付けられ、
前記ピース部材Pは、前記階段室SRを構成する前記躯体の側面に接し、
前記階段1は、前記躯体に対し、前記階段1側から前記ピース部材Pを介して前記躯体に向かって打ち込まれた固定材によって固定されており、
前記階段1と前記躯体との間に前記ピース部材P分の間隔の隙間が形成され、
前記隙間には前記耐火被覆材3が差し込まれ、当該耐火被覆材3は前記躯体に固定されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、階段1の側面に、耐火被覆材3よりも若干厚みのあるピース部材Pが取り付けられ、ピース部材Pは、階段室SRを構成する躯体の側面に接しているので、階段1を、階段室SRとして区画されるスペースに配置する場合に、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する階段1の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。
そして、階段1は、躯体に対し、階段1側からピース部材Pを介して躯体に向かって打ち込まれた固定材によって固定されているので、階段1と躯体との間に、ピース部材P分の間隔の隙間を形成した状態で、階段1を安定的かつ確実に設置することができる。
さらに、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間には耐火被覆材3が差し込まれ、当該耐火被覆材3は躯体に固定されているので、耐火被覆材3の張り付け作業を、階段1の設置後に行うことができる。
これにより、耐火被覆材3を後から施工する場合であっても、階段1を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段1によって防火被覆が途切れないようにすることができる。
本発明によれば、耐火被覆材を後から施工する場合であっても、階段を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段によって防火被覆が途切れないようにすることができる。
階段室に設けられる階段及び耐火被覆材を示す斜視図である。 第一直階段ユニットを示す斜視図である。 廻り階段ユニットを示す斜視図である。 第二直階段ユニットを示す斜視図である。 第一格子パネルを示す斜視図である。 第二格子パネルを示す斜視図である。 階段室の軸組及び階段を示す平面図である。 耐火被覆材の取り付け例を示す側面図である。 耐火被覆材の取り付け例を示す正面図である。 図9における固定ピース部と耐火被覆材との取り合い部分を示す拡大図である。 ピース部材の変形例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1等において符号1は、上下階を接続する階段を示す。階段1は、図7~図10に示すように、廻り階段であり、住宅等の建物において階段室SRとして区画されるスペースに配置され、建物の躯体に固定されて設置される。
建物の躯体は、本実施形態においては在来工法(木造軸組構法)によって構築されており、階段1は、階段室SRを構成する軸組に対して固定される。軸組としては、柱2及び梁(図示省略)を備えており、本実施形態における階段1は、階段室SRを構成する柱2に固定されるが、梁にも固定されてよい。
また、躯体を構成する軸組(柱2及び梁)は、耐火被覆材3によって被覆されて階段室SRの壁を構成する。耐火被覆材3としては、例えば石膏ボードが用いられているが、その他の種類の耐火被覆材3であってもよい。
また、建物の躯体は、図8,図9に示すように、例えば、基準寸法であるモジュールMに基づいて組み立てられている。ここで、モジュールとは、建物のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えようとするときの基準となる寸法のことをいい、例えば1モジュールを基準寸法とすると、1M(モジュール)の長さとして、800mm,900mm,910mm,1000mmなどが使用される。
本実施形態においては、1M=910mmに設定されている。そして、建物の躯体においては、当該躯体を構成する柱2の中心線(柱芯)間の距離が1M(モジュール)となっている。
柱2は、図7に示すように、複数の箇所に配置されている。より詳細に説明すると、柱2は、平面視(又は平断面視)において、階段室SRの四隅と、四隅の柱2同士の中間地点と、階段室SRの中心と、の9か所に配置されている。9か所の柱2は、通し柱でもよいし、管柱でもよい。
四隅の柱2同士は、2モジュールずつ間隔(中心線間の距離)を空けて配置されている。したがって、四隅の柱2と中間地点の柱2との間隔は1Mとなっている。
中心の柱2と、四隅の柱2同士の中間地点に位置する柱2のうち、いずれか1本の柱2と、によって階段室SRの内周側の手摺壁が形成されるようになっている。
また、階段室SRにおける外周側の周囲の壁を構成する各柱2同士の間と、上記の手摺壁を構成する中心の柱2及び上記1本の柱2同士の間には、それぞれ間柱2aが配置されている。つまり、柱2と間柱2aの中心線間の距離は、0.5M(本実施形態においては455mm)となっている。
階段1は、複数の階段ユニットを備えるユニット階段である。本実施形態においては、組立工事から竣工までの工程で共通する構成として、第一直階段ユニット10と、廻り階段ユニット20と、第二直階段ユニット30と、を備えており、これら各ユニット10,20,30が組み合わされて構成されている。
また、階段1を構成する各ユニット10,20,30は、造作工事の前段階では、複数の格子パネル40,50によって支持されている。格子パネルには、高さ寸法の異なる複数の格子パネル40,50が含まれる。具体的には、高さの低い第一格子パネル40と、高さの高い第二格子パネル50と、を指す。
すなわち、本実施形態の階段1は、造作工事の前段階においては、第一直階段ユニット10と、廻り階段ユニット20と、第二直階段ユニット30と、第一格子パネル40と、第二格子パネル50と、を備える。
なお、階段1を構成する各ユニット10,20,30及び各格子パネル40,50は、全体が、又は一部(一部を除く略全体)が予め工場で製造されている。
なお、階段1は、本実施形態においては廻り階段とされているが、これに限られるものではない。すなわち、例えば、図示しない第三直階段ユニットを備えて直階段とされてもよいし、図示しない踊り場ユニットを備えて折り返し階段、かね折れ階段、踊り場付きの直階段、踊り場付き両返し階段、上下踊り場付き折り返し階段とされてもよい。また、かね折れ階段は、踊り場ユニットではなく、廻り階段ユニット20によるものでもよい。廻り階段ユニット20によって上下3段回り付き階段を構成してもよい。すなわち、階段1の種類は、特に限定されるものではない。
さらに、階段1は、規格化された以上の各ユニットを自由に組み合わせて形成することが可能となっており、階段1構成するのに必要なユニットを階段セットとしてセット化してもよい。
また、階段室SRを構成する軸組の配置や数量は、階段1の種類に応じて適宜変更されるものとする。
階段1は、複数の箇所に取り付けられたピース部材Pを介して躯体と隣接して配置されている。また、本実施形態における階段1は、廻り階段の内周側面に取り付けられた固定板材21aを介して躯体と隣接して配置されている。
ピース部材Pは、少なくとも耐火被覆材3の厚みよりも若干(2~3mm程度)厚みのある小片部材であり、直方体状に形成されている。全体的には、建物の耐火性能に影響を与えない程度のサイズに設定されている。材質は、木片でもよいし、耐火性能を有するものでもよい。また、階段1に接する面と、躯体に接する面と、を有している。さらに、ピース部材Pは、本実施形態においては、階段1を構成する各ユニット10~50のうち、いずれか複数のユニットにおける側面に対し、予め工場や現場等で固定されている。したがって、ピース部材Pは、躯体に対する階段1の位置(間隔)を決定できる位置決め手段として機能する。
固定板材21aは、ピース部材Pと同一の厚みに設定された板材であり、上下方向に長尺となる矩形状に形成されている。全体的には、建物の耐火性能に影響を与えない程度のサイズに設定されている。材質は、例えば合板とされるが、耐火性能を有するものでもよい。また、階段1に接する面と、躯体に接する面と、を有している。さらに、固定板材21aは、予め工場や現場等で固定されている。したがって、固定板材21aは、躯体に対する階段1の位置(間隔)を決定できる位置決め手段として機能する。
また、複数のピース部材Pのうち、少なくとも格子パネル40,50以外の各ユニット10,20,30の側面に固定されるピース部材P及び固定板材21aは、躯体に接するだけでなく、躯体に固定される。格子パネル40,50の側面に固定されるピース部材Pは、基本的には、躯体に接するのみであるが、躯体に固定されてもよいし、隣接するピース部材Pに固定されてもよい。
ピース部材P及び固定板材21aの躯体への固定方法は、ビス等の固定材による固定や、接着剤による接合固定が適宜採用される。
したがって、ピース部材P及び固定板材21aは、躯体に対する階段1の位置決め手段だけでなく、固定材や接着剤と共に、躯体に対する階段1の固定手段としても機能する。
なお、ビス等の固定材による固定は、固定対象の側面に対して垂直に打ち込まれることによって行われるが、周囲に構造に応じて斜め打ちされるものとしてもよい。
なお、耐火被覆材3は、図1,図8に示すように、このようなピース部材P及び固定板材21aを避けて配置され、躯体を構成する軸組(柱2及び梁)を被覆する必要がある。そのため、複数の耐火被覆材3のうち、ピース部材P及び固定板材21aと重なる位置に配置される耐火被覆材3には、当該耐火被覆材3を躯体に張り付けたときに、ピース部材P及び固定板材21aがぴったりと嵌まり合う切欠部3aが形成されている。
第一直階段ユニット10は、図2に示すように、当該ユニット10の側板となる左右のささら桁11と、これらささら桁11間に段階的に設けられて踏み面を構成する複数の段板12と、これら複数の段板12の間及び最下段の段板12の下方に設けられた複数の蹴込板13と、を備えている。
第一直階段ユニット10における複数の段板12は、その奥行方向(正背方向)の寸法が全て同じに設定されている。また、最上段の段板12は、ささら桁11における昇降方向の上端部から上階側に、はみ出た状態となっている。
複数の蹴込板13は、左右両側のささら桁11における垂直面に固定される。最下段の蹴込板13は更に、左右のささら桁11の下端部における最も手前(上り口側)に位置する部位の内側面間に架け渡されて一体的に設けられた下地桟材13aにも固定される。より詳細に説明すると、複数の蹴込板13は、最下段の蹴込板13を除き、下端部が下側の段板12にも固定されて、人の足が当たったときの撓みが抑制されている。一方、最下段の蹴込板13の場合は、下側に段板12がないため下地桟材13aに固定されて、人の足が当たったときの撓みが抑制されている。
また、左右のささら桁11の下端部における最も下階側(上り口側)に位置する部位の外側面に、ピース部材Pがそれぞれ取り付けられている。
なお、左右のささら桁11に一体的に設けられた下地桟材13aは、躯体である床に対して本固定される。
第一直階段ユニット10は、図8に示すように、昇降方向に沿う平面寸法が、モジュールMを基準に設定されている。すなわち、略1Mに設定されている。
一方、第一直階段ユニット10の幅方向(左右方向)の長さは、図9に示すように、階段1の幅方向(左右方向)に隣り合う柱2における内側の幅寸法(モジュールMから、1本分の柱2の幅寸法だけ差し引いた長さ)から、第一直階段ユニット10の両側に設けられる2つのピース部材Pの厚み分だけ小さくした値に設定されている。これにより、階段室SR内に第一直階段ユニット10を設置した後には、第一直階段ユニット10と両側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
廻り階段ユニット20は、図3に示すように、一角(中心の柱2側)を中心に扇状に広がるように形成されて段階的に設けられる踏み面を構成する複数の段板22と、これら複数の段板21の間及び最下段の段板22の下方に設けられた複数の蹴込板23と、段板22及び蹴込板23を支持する支持台21とを備えている。
支持台21は、複数の桟材が組み立てられて複数の段を有するフレーム状に形成された台であり、上向き面に段板22が固定され、垂直面に蹴込板23が固定される。また、支持台21の上端部には、直上に配置されるユニット(廻り階段ユニット20、第二直階段ユニット30、踊り場ユニット)を支持するための載置部24が形成されている。
また、廻り階段ユニット20は、躯体における中心の柱2を避けるようにして配置されるため、支持台21が平面視において略L字型に形成されている。複数の段板22における中心の柱2側の端部と、複数の蹴込板13における中心の柱2側の端部は、躯体における中心の柱2の側面に合わせて適宜切り欠かれたような状態に形成されている。
支持台21の下端部における最も下階側に位置する部位の外周側面には、ピース部材Pが取り付けられている。
また、平面視略L字型に形成された支持台21の内周側面には、ピース部材Pよりも面積が広く、かつ、ピース部材Pと同一の厚みに設定された複数の固定板材21aが、平面視略直角の位置関係となるように配置されて取り付けられている。これら複数の固定板材21aは、階段室SRにおける中心の柱2の側面のうち、廻り階段ユニット20に向けられた側面に固定される。また、固定板材21aは、例えば合板からなるが、その他の材質でもよいし、また、耐火性能を有するものでもよい。
なお、本実施形態においては、このように、支持台21の内周側面に固定板材21aが取り付けられるものとしたが、ピース部材Pが取り付けられるものとしてもよい。
廻り階段ユニット20における階段室SRの正背方向及び左右方向に沿う平面寸法は、図8,図9に示すように、階段室SRの正背方向及び左右方向に隣り合う柱2における内側の幅寸法(モジュールMから、1本分の柱2の幅寸法だけ差し引いた長さ)から、ピース部材P及び固定板材21aの厚み分だけ小さくした値に設定されている。これにより、階段室SR内に廻り階段ユニット20を設置した後には、廻り階段ユニット20とその四隅に隣接する柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
なお、本実施形態における廻り階段ユニット20は、下階側用と上階側用に、計2つ使用されるようになっている。すなわち、上階側の廻り階段ユニット20は、下階側の端部が、下階側の廻り階段ユニット20における載置部24に載置されて支持される。これにより、廻り階段1における180度回転の昇降移動が可能となる。
第二直階段ユニット30は、図4に示すように、当該ユニットの側板となる左右のささら桁31と、これらささら桁31間に段階的に設けられて踏み面を構成する段板32と、これら段板32の間及び最下段の段板32の下方に設けられた蹴込み板33と、を備えている。
ここで、第二直階段ユニット30の最上段の段板32以外の段板32は第一直階段ユニット10の各段板12の奥行寸法と同じ奥行寸法となっている。一方、最上段の段板32は第一直階段ユニット10の各段板12の奥行寸法よりも短い奥行寸法となっている。第二直階段ユニット30は、最上段の段板32が上階の床に連続するように連結されるものであるため、この最上段の段板32の奥行きが小さくとも、床と連続することにより、他の段板32の奥行寸法よりも広い踏み面を確保することができる。
また、左右のささら桁31の上端部における最も上階側に位置する部位の外側面と、左右のささら桁31の下端部における最も下階側に位置する部位の外側面に、ピース部材Pがそれぞれ取り付けられている。
第二直階段ユニット30も、第一直階段ユニット10と同様に、昇降方向に沿う平面寸法が、モジュールMを基準に設定されている。すなわち、1Mに設定されている。
一方、第二直階段ユニット40の幅方向(左右方向)の長さは、第一直階段ユニット10と同様に、階段室SRの左右方向に隣り合う柱2における内側の幅寸法(モジュールMから、1本分の柱2の幅寸法だけ差し引いた長さ)から、第二直階段ユニット30の両側に設けられる計4つのピース部材Pの厚み分だけ小さくした値に設定されている。これにより、階段室SR内に第二直階段ユニット30を設置した後には、第二直階段ユニット30と両側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
踊り場ユニットは、図示はしないが、平面視四角形状に形成されて踏み面を構成する段板と、段板の一端部下方に設けられた蹴込板と、段板における蹴込板に隣接する一辺に設けられ、直上に配置されるユニット(例えば第二直階段ユニット30)を支持するための載置部と、を少なくとも備える。また、踊り場ユニットは、複数の桟材が組み立てられてフレーム状に形成された支持台を備えてもよく、その場合、支持台の上面に段板が取り付けられ、支持台の側面に蹴込板が取り付けられ、支持台の一部の上面が載置部とされる。
踊り場ユニットには、廻り階段ユニット20と同様に、ピース部材Pや固定板材21aが取り付けられてよい。
踊り場ユニットが、平面視において正方形の場合、一辺の長さは、階段室SRの左右方向に隣り合う柱2における内側の幅寸法(モジュールMから、1本分の柱2の幅寸法だけ差し引いた長さ)から、ピース部材P及び固定板材21aの厚み分だけ小さくした値に設定されている。これにより、階段室SR内に踊り場ユニットを設置した後には、踊り場ユニットと両側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
なお、以上のような階段1を構成する各ユニット10,20,30は、ささら桁階段とされているが、これに限られるものではなく、側桁階段とされてもよい。また、蹴込板を備えない形態の階段であってもよい。
さらに、第一直階段ユニット10は、上記のように、左右のささら桁11の下端部における最も手前に位置する部位の内側面間に、最下段の蹴込板13を固定するための下地桟材13aが架け渡されて設けられた形態となっている。
廻り階段ユニット20の場合は、支持台21を構成するフレームのうち、第一直階段ユニット10に接するフレームが下地桟材13aに相当する。
第二直階段ユニット30の場合、最下段の蹴込板33は、その下側に位置する廻り階段ユニット20に固定されるので、第一直階段ユニット10とは異なり、最下段の蹴込板33を固定するための下地桟材を備えない構成となっている。
第一格子パネル40は、上端面に、下階側の廻り階段ユニット20が載せられて、当該廻り階段ユニット20を下方から支持する支持ユニットである。
このような第一格子パネル40は、図5に示すように、左右の縦框材41と、これら左右の縦框材41の上端部間と下端部間を連結する上下の横桟材42と、左右の縦框材41間の中間に位置するとともに上下の横框材42間に架け渡されて設けられた補助桟材43と、からなる。
第一格子パネル40の高さ寸法は、第一直階段ユニット10におけるささら桁11の上下寸法と等しく設定されている。
また、本実施形態においては、平行に配置された2つの第一格子パネル40の上に、下階側の廻り階段ユニット20が架け渡されて設けられた状態となっている。
これら2つの第一格子パネル40のうち、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40は、第一直階段ユニット10の上端部も載せられた状態となっている。すなわち、上記のように、第一直階段ユニット10における最上段の段板12は、ささら桁11における昇降方向の上端部から、階段室SRの背面側に向かって、はみ出た状態となっているので、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40の上端面には、この最上段の段板12が載せられている。より詳細に説明すると、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40の上端面には、第一直階段ユニット10における最上段の段板12と、下階側の廻り階段ユニット20と、が載せられた状態となっている。
さらに、2つの第一格子パネル40のうち、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40の上側の横框材42における長さ方向両端面には、ピース部材Pがそれぞれ取り付けられている。
当該第一格子パネル40の上側の横框材42に取り付けられたピース部材Pは、下階側の廻り階段ユニット20の支持台21の下端部に取り付けられた上記のピース部材Pと、上下に重なり合う位置関係となっている。そして、第一格子パネル40の上側の横框材42に取り付けられたピース部材Pは、下階側の廻り階段ユニット20の支持台21の下端部に取り付けられたピース部材Pに固定されてもよい。
また、第一格子パネル40の上側の横框材42に取り付けられたピース部材Pは、下階側の廻り階段ユニット20の支持台21の内周側面に取り付けられた上記の固定板材21aと、上下に重なり合う位置関係となっている。そして、第一格子パネル40の上側の横框材42に取り付けられたピース部材Pは、下階側の廻り階段ユニット20の支持台21の内周側面に取り付けられた固定板材21aに固定されてもよい。
2つの第一格子パネル40のうち、第一直階段ユニット10側とは反対側に位置する第一格子パネル40には、ピース部材Pが取り付けられていない。
なお、第一格子パネル40の幅方向(左右方向)の長さは、第一直階段ユニット10と同様に、階段室SRの左右方向に隣り合う柱2における内側の幅寸法(モジュールMから、1本分の柱2の幅寸法だけ差し引いた長さ)から、第一格子パネル40の両側に設けられるピース部材Pの厚み分だけ小さくした値に設定されている。
これにより、階段室SR内に、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40を設置した後には、第一格子パネル40と両側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
また、第一直階段ユニット10側とは反対側に位置する第一格子パネル40は、ピース部材Pが取り付けられていないため、第一直階段ユニット10側に位置する第一格子パネル40と正対するように、かつ、下階側の廻り階段ユニット20における端部(階段室SRの背面側の端部)の下方に位置するように配置される。
これにより、階段室SR内に、第一直階段ユニット10側とは反対側に位置する第一格子パネル40を設置した後には、第一格子パネル40と両側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
第二格子パネル50は、上端面に、上階側の廻り階段ユニット20が載せられて、当該廻り階段ユニット20を下方から支持する支持ユニットである。
このような第二格子パネル50は、図6に示すように、左右の縦框材51と、これら左右の縦框材51の上端部間と下端部間を連結する上下の横框材52と、左右の縦框材51間の中間に位置するとともに上下の横框材52間に架け渡されて設けられた補助桟材53と、からなる。
第二格子パネル50の高さ寸法は、床から、下階側の廻り階段ユニット20における載置部24上面までの寸法と等しく設定されている。
また、本実施形態においては、第二格子パネル50と下階側の廻り階段ユニット20平行に配置されている。そして、第二格子パネル50の上端面と、下階側の廻り階段ユニット20における載置部24と、に対し、上階側の廻り階段ユニット20が架け渡されて設けられた状態となっている。
なお、第二格子パネル50は、ピース部材Pが取り付けられていない。そのため、第二格子パネル50は、2つの第一格子パネル40と直交するように、かつ、上階側の廻り階段ユニット20における端部(階段室SRの左側の端部)の下方に位置するように配置される。
これにより、階段室SR内に、第二格子パネル50を設置した後には、第二格子パネル50とその左側方の柱2との間に、耐火被覆材3の厚み寸法よりも若干長い間隔寸法とされた隙間が形成される。
第一格子パネル40及び第二格子パネル50は、下側の横框材42が床に対し、ビス等の固定材により仮固定されてもよい。なお、2つの第一格子パネル40及び第二格子パネル50は残置される場合があるが、その場合、2つの第一格子パネル40は、下側の横框材42が床に対して本固定されるとともに、上側の横框材42が、上方に位置する下階側の廻り階段ユニット20の支持台21に本固定される。また、第二格子パネル50は、下側の横框材52が床に対して本固定されるとともに、上階側の廻り階段ユニット20の支持台21に本固定される。
本実施形態においては、2つの第一格子パネル40及び第二格子パネル50は、残置される場合に、建物の躯体である床に対して固定されるものとしたが、造作工事後に、柱2(階段室SRの壁)に対して本固定されるものとしてもよい。すなわち、2つの第一格子パネル40及び第二格子パネル50は、残置される場合に、床か柱2のうち少なくとも一方に本固定されるものとする。換言すれば、階段1を躯体に対して固定した後に、2つの第一格子パネル40及び第二格子パネル50のうち躯体に固定されないものは撤去され、躯体に固定されるものは残置される。
以上のように構成された階段1は、組立工事から竣工までの工程で共通する構成として、第一直階段ユニット10、上階側と下階側の廻り階段ユニット20、第二直階段ユニット30を備える。そして、これら各ユニット10,20,30には、ピース部材Pが取り付けられており、当該ピース部材Pは、ビス等の固定材や接着剤により、階段室SRを構成する躯体に固定されている。
造作工事よりも前の段階において、階段1は、2つの第一格子パネル40と、第二格子パネル50と、を更に備える。これにより、上記の各ユニット10,20,30は安定的に支持され、階段1の設置状態が良好なものとなる。組立工事が完了して造作工事が行われる際には、耐火被覆材3が躯体に張り付けられて固定される。そのとき、耐火被覆材3の切欠部3aには、各ユニット10,20,30及び第一格子パネル40に取り付けられたピース部材P、固定板材21aに嵌め合わせられた状態となっている。
そして、階段1の各ユニット10,20,30は、ピース部材P及び固定板材21aの位置とは異なる箇所が、耐火被覆材3を介して躯体に固定されてもよい。
また、階段1の各ユニット10,20,30が躯体に固定されると、2つの第一格子パネル40と第二格子パネル50は撤去される。
すなわち、階段室SRは、組立工事から竣工までの工程において、その構造が異なるものとなっている。
なお、本実施形態においては、2つの第一格子パネル40と第二格子パネル50は撤去されるものとしたが、全て残置されてもよいし、いずれかが撤去さていずれかが残置されるものとしてもよい。
つまり、竣工後の階段1は、第一直階段ユニット10、上階側と下階側の廻り階段ユニット20、第二直階段ユニット30の他に、2つの第一格子パネル40及び第二格子パネル50を備える場合と、これらの格子パネル40,50のうちいずれかを備えない場合がある。したがって、階段室SRは、組立工事から竣工までの工程において、その構造が異なるものとなる場合がある。
なお、本実施形態における建物の躯体は、在来工法によるものとしたが、これに限られるものではない。例えば枠組壁工法でもよいし、その他にも、壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらの建築用パネルを組み立てることにより建物を構築するといったパネル工法で建築されてもよい。
本実施形態においては、ピース部材P(廻り階段ユニット20の場合は固定板材21aも)が、階段1を構成する各ユニット10,20,30及び第一格子パネル40の両側面に取り付けられるものとしたが、少なくとも一側面(例えば、手摺壁を構成する柱2側、若しくは外周の壁を構成する柱2側)に取り付けられるものとしてもよい。階段1を構成する各ユニット10,20,30及び第一格子パネル40を階段室SRに設置する場合、各ユニット10,20,30及び第一格子パネル40の一側面を、躯体に接触させて配置するものとする。
また、このようにピース部材P(固定板材21a)が、各ユニット10,20,30及び第一格子パネル40の一側面にのみ取り付けられる場合は、階段1の設置状態を安定的なものにするため、第一格子パネル40や第二格子パネル50の他にも支持ユニットを採用してもよい。
さらに、ピース部材Pは、階段1を構成する各ユニット10,20,30が、柱2の側面に固定されるときに、柱2の中心線(柱芯)になるべく近くなるように配置される。換言すれば、柱2の中心線(柱芯)から遠い位置に固定材によって固定されてしまうと、柱2に亀裂が入る場合があるが、柱2の中心線(柱芯)になるべく近い位置に固定材によって固定されれば、そのような亀裂の発生を防ぎやすい。しかも、仮にピース部材Pが耐火性能を有しない場合は、柱2が、ファイヤーストップとして機能する。
階段1の下方空間は、図9に示すように、本実施形態においては間仕切壁4によって閉塞されている。ただし、これに限られるものではなく、収納庫等の、人の出入り又は物品の出し入れが可能なユーティリティースペースとして利用してもよい。その場合は、階段1の下面側の化粧が必要となる場合がある。
次に、図1~図10を参照し、階段室SRの施工方法について説明する。
なお、階段1を構成する第一直階段ユニット10、廻り階段ユニット20、第二直階段ユニット30と、階段1を支持する支持ユニットである第一格子パネル40、第二格子パネル50は、予め工場等で組み立てられた上で施工現場に輸送されるものとする。
また、各ピース部材P及び固定板材21aも、予め工場等で取り付けられているものとする。
現場では、基礎工事が終わった後に、躯体の組立工事が行われる。組立工事において、階段室SRを構成する柱2や間柱2a、梁等の組み立てが行われ、棟木(大棟)の組み付けまで完了すると上棟となる。なお、屋根の野地板が張り付けられた時点で上棟としてもよい。
上棟を迎えると、上棟式が行われる場合がある。階段室SRへの階段1の設置は、上棟式の前までに行われる。また、上棟式が行われるか否かにかかわらず、階段室SRへの階段1の設置は行われ、作業員の上下階間の昇降移動に用いられる。つまり、階段室SRへの階段1の設置作業は、組立工事中に行われることになる。
階段1を階段室SRに設置する場合、まずは、階段1の設置箇所に第一直階段ユニット10を配置する。また、第一直階段ユニット10の上端部を支持する必要があるため、第一直階段ユニット10を支持する第一格子パネル40の配置も同時に行われる。第一格子パネル40は、自身の位置が決まったら、床に対して仮固定してもよい。
第一直階段ユニット10及び第一格子パネル40の両側面には、ピース部材Pが取り付けられているため、これら第一直階段ユニット10及び第一格子パネル40を、左右方向に隣り合う柱2間に配置するだけで、幅方向(階段室SRの左右方向)の位置決めを行うことができる。より詳細に説明すると、第一直階段ユニット10及び第一格子パネル40の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方の側面のピース部材Pを、左右方向に隣り合う柱2のうち少なくとも一方の柱2の側面に接触させた状態にすれば、幅方向(左右方向)において、階段室SRとして区画されるスペースに対する第一直階段ユニット10及び第一格子パネル40の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。このとき、他方の側面のピース部材Pと、他方の柱2の側面との間に隙間が形成されてしまっても、その隙間は、階段巾木によって閉塞できるので問題は生じない。
また、第一直階段ユニット10は、昇降方向(正背方向)に沿う平面寸法が1Mに設定されているため、昇降方向下端部及び上端部を、柱2の中心線に合うように配置すれば、昇降方向(階段室SRの正背方向)の位置決めを行うことができる。
左右のささら桁11の下端部における最も手前(上り口側)に位置する部位の内側面間には、予め工場等で下地桟材13aが取り付けられた状態で、第一直階段ユニット10の設置作業が行われる。最下段の蹴込板13については、左右のささら桁11に取り付けられていない状態としてもよいし、予め取り付けられた状態としてもよい。
したがって、第一直階段ユニット10は、当該第一直階段ユニット10の両側に設けられたピース部材Pを、左右方向に隣り合う柱2に接触させた状態で、ささら桁11の内側面からピース部材Pを介してビス等の固定材を打ち込むことで、左右方向に隣り合う柱2に固定することができる。ビス等の固定材は、下地桟材13aを避けた位置から、ピース部材Pを介し、柱2に向かって斜め打ちされる。なお、固定方法は、ビス等の固定材に代えて接着剤による接合固定でもよいし、固定材と接着剤の併用でもよいものとする。
これにより、第一直階段ユニット10は、昇降方向上端部が第一格子パネル40の上端面に載せられ、昇降方向下端部が躯体に固定された状態となる。
第一直階段ユニット10の昇降方向下端部が、ピース部材Pを介して躯体に固定された後は、下地桟材13aを、床に固定するが、この工程は、第一直階段ユニット10の昇降方向下端部が、ピース部材Pを介して躯体に固定される前でもよい。
その後、最下段の蹴込板13を、左右両側のささら桁11の下端部における垂直面と下地桟材13aに固定するが、最下段の蹴込板13が、予め取り付けられている場合は、この工程は省略される。
続いて、もう1つの第一格子パネル40を、第一直階段ユニット10を支持する第一格子パネル40と正対する位置に離間して配置して、これら2つの第一格子パネル40の上に、下階側の廻り階段ユニット20を架け渡して載せる。第一格子パネル40は、自身の位置が決まったら、床に対して仮固定してもよい。
このとき、載置部24を、上階側の廻り階段ユニット20が設けられる方向に向けるようにする。また、支持台21における第一直階段ユニット10側の下端部を、第一格子パネル40の上端面に載せるとともに、最下段の蹴込板23の下端部を、第一直階段ユニット10における最上段の段板12に密着させる。
下階側の廻り階段ユニット20は、上記のように、支持台21の下端部における最も下階側に位置する部位の外周側面にピース部材Pが取り付けられ、内周側面に複数の固定板材21aが取り付けられている。そのため、下階側の廻り階段ユニット20を、当該廻り階段ユニット20の四隅に隣接する4本の柱2に囲まれる箇所に配置するだけで、階段室SRの正背方向及び左右方向における位置決めを行うことができる。より詳細に説明すると、下階側の廻り階段ユニット20の両側面に取り付けられたピース部材P及び固定板材21aのうち少なくとも一方を、当該廻り階段ユニット20を挟んで隣り合う柱2のうち少なくとも一方の柱2に接触させた状態にすれば、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する下階側の廻り階段ユニット20の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。このとき、他方の側面のピース部材P又は固定板材21aと、他方の柱2の側面との間に隙間が形成されてしまっても、その隙間は、階段巾木、又は造作工事の際に取り付けられる階段1の化粧部材(化粧段板、化粧蹴込板)によって閉塞できるので問題は生じない。なお、基本的には、この隙間は、造作工事において階段1を化粧する際に、化粧部材(化粧段板、化粧蹴込板)によって閉塞されるものとするが、当該化粧部材が、予め工場等で各ユニット10,20,30に取り付けられている場合には、この隙間は、階段巾木によって閉塞される。
下階側の廻り階段ユニット20の支持台21は、フレーム状に形成されて、複数の段板22及び複数の蹴込板23が取り付けられた箇所以外は開放された状態となっている。
したがって、支持台21の下端部における外周側面に取り付けられたピース部材Pを、階段室SRの右側に位置する柱2に接触させた状態で、支持台21の内側からビス等の固定材を打ち込んで固定することができる。
また、支持台21の内周側面に取り付けられた複数の固定板材21aを、中心の柱2における2つの側面に接触させた状態で、支持台21の内側からビス等の固定材を打ち込んで固定することができる。これにより、下階側の廻り階段ユニット20は、正背方向の両端部が2つの第一格子パネル40間に架け渡されて設けられ、第一直階段ユニット10側の下端部と、中心の柱2に接する部位が躯体に固定された状態となる。
なお、2つの第一格子パネル40は、上に載せられた下階側の廻り階段ユニット20の支持台21に対して仮固定されてもよい。この場合、上側に位置する横框材42の下面から支持台21に向かってビス留めを行う。
続いて、第二格子パネル50を、下階側に位置する2つの第一格子パネル40と直交するように、かつ、上階側の廻り階段ユニット20における端部(階段室SRの左側端部)の下方に位置するように配置する。そして、この第二格子パネル50の上面と下階側の廻り階段ユニット20における載置部24との間に、上階側の廻り階段ユニット20を架け渡して載せる。第二格子パネル50は、自身の位置が決まったら、床に対して仮固定してもよい。
このとき、載置部24を、第二直階段ユニット30が設けられる方向に向けるようにする。また、支持台21における下階側の廻り階段ユニット20側の下端部を、下階側の廻り階段ユニット20における載置部24に載せるとともに、最下段の蹴込板23の下端部を、下階側の廻り階段ユニット20における最上段の段板12に密着させる。
上階側の廻り階段ユニット20は、下階側の廻り階段ユニット20と同様に、支持台21の下端部における最も下階側に位置する部位の外周側面にピース部材Pが取り付けられ、内周側面に複数の固定板材21aが取り付けられている。そのため、上階側の廻り階段ユニット20を、当該廻り階段ユニット20の四隅に隣接する4本の柱2に囲まれる箇所に配置するだけで、階段室SRの正背方向及び左右方向における位置決めを行うことができる。
上階側の廻り階段ユニット20の支持台21は、フレーム状に形成されて、複数の段板22及び複数の蹴込板23が取り付けられた箇所以外は開放された状態となっている。
したがって、支持台21の下端部における外周側面に取り付けられたピース部材Pを、階段室SRの背面側に位置する柱2に接触又は近接させた状態で、支持台21の内側からビス等の固定材を打ち込んで固定することができる。
また、支持台21の内周側面に取り付けられた複数の固定板材21aを、中心の柱2における2つの側面に接触又は近接させた状態で、支持台21の内側からビス等の固定材を打ち込んで固定することができる。これにより、上階側の廻り階段ユニット20は、左右方向の両端部が、下階側の廻り階段ユニット20と第二格子パネル50との間に架け渡されて設けられ、下階側の廻り階段ユニット20側の下端部と、中心の柱2に接する部位が躯体に固定された状態となる。
なお、第二格子パネル50は、上に載せられた上階側の廻り階段ユニット20の支持台21に対して仮固定されてもよい。この場合、上側に位置する横框材52の下面から支持台21に向かってビス留めを行う。
続いて、第二直階段ユニット30を、上階側の廻り階段ユニット20における載置部24と上階の床との間に架け渡して設ける。
なお、上階の床は、図示はしないが、第二直階段ユニット30側に突出する受梁を備えており、第二直階段ユニット30の昇降方向上端部(左右のささら桁11における上端部の下面、もしくは最上段の段板32)は、当該受梁に固定されて支持されるものとする。ただし、これに限られるものではなく、第二直階段ユニット30の昇降方向上端部を、連結金物によって上階の床に連結してもよい。
第二直階段ユニット30は、左右のささら桁31の上端部における外側面と下端部における外側面にピース部材Pがそれぞれ取り付けられているため、第二直階段ユニット30を、左右方向に隣り合う柱2(柱2ではなく、梁であってもよい)間に配置するだけで、幅方向(階段室SRの左右方向)の位置決めを行うことができる。
すなわち、第二直階段ユニット30は、当該第二直階段ユニット30の昇降方向上端部における外側面と昇降方向下端部における外側面に設けられたピース部材Pを、左右方向に隣り合う柱2に接触させた状態で、ささら桁11の内側面からビス等の固定材を打ち込むことで、左右方向に隣り合う柱2に固定することができる。これにより、第二直階段ユニット30は、昇降方向の上下端部が躯体に固定された状態となる。より詳細に説明すると、第二直階段ユニット30の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方の側面のピース部材Pを、左右方向に隣り合う柱2のうち少なくとも一方の柱2の側面に接触させた状態にすれば、幅方向(左右方向)において、階段室SRとして区画されるスペースに対する第二直階段ユニット30の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。このとき、他方の側面のピース部材Pと、他方の柱2の側面との間に隙間が形成されてしまっても、その隙間は、階段巾木によって閉塞できるので問題は生じない。
以上のようにして設置された階段1によれば、造作工事が行われる前に、躯体に固定されて上下階間の昇降移動が可能となる。この段階で、階段1と躯体との間には、ピース部材Pの厚み分の隙間と、固定板材21aの厚み分の隙間が形成されている。また、建物の躯体は、そもそも、組み立て精度のバラつきを考慮して、クリアランス(隙間)を任意で設けるようにしているため、ピース部材Pの厚み分の隙間、固定板材21aの厚み分の隙間よりも間隔の広い隙間が形成される場合もある。
上棟式が行われて造作工事が開始されると、階段室SRにおいては、耐火被覆材3の張り付け作業が行われる。
耐火被覆材3の張り付け作業を行う際は、まず、耐火被覆材3を、階段1と躯体との間に形成された隙間に差し込む。隙間の間隔寸法は、ピース部材P及び固定板材21aの厚みに基づくため、少なくとも、耐火被覆材3の厚みよりも若干長く設定されている。そのため、耐火被覆材3を差し込みやすい。
また、差込方向の先に、ピース部材Pや固定板材21aが存在する場合、その耐火被覆材3には切欠部13aが形成されており、耐火被覆材3を、階段1と躯体との間の隙間に差し込むと、切欠部3aに、ピース部材Pや固定板材21aが嵌まり合うこととなる。
耐火被覆材3の差込方向は、上から下に向かう方向でもよいし、下から上に向かう方向でもよいし、横から差し込んでもよい。
耐火被覆材3を躯体に固定する際は、ビス等の固定材によって固定するが、接着剤を併用してもよい。
また、図1,図8に示すように、耐火被覆材3は、上下に分割されて設けられる場合がある。このような場合は、ビス等の固定材が打ち込める高さでジョイントされる。
耐火被覆材3が躯体に張り付けられて固定されると、階段室SRを囲む外周側の周囲の壁と、階段室SRの内周側の手摺壁と、が形成される。
耐火被覆材3を躯体に張り付けて固定した後は、階段1の各ユニット10,20,30のうちピース部材P及び固定板材21aの位置とは異なる箇所を、耐火被覆材3を介して躯体に固定してもよい。その場合、各ユニット10,20,30の固定は、ビス等の固定材によって行われる。
階段1の各ユニット10,20,30を固定した後は、第一格子パネル40及び第二格子パネル50を撤去する。また、2つの第一格子パネル40のうち、第一直階段ユニット10側の第一格子パネル40を残置する場合は、当該第一格子パネル40を、躯体や上方に位置する廻り階段ユニット20の支持台21に本固定する。さらに、当該第一格子パネル40に取り付けられたピース部材Pと、上方に位置する下階側の廻り階段ユニット20におけるピース部材Pは上下に重なるので、耐火被覆材3に形成される切欠部3aは、ピース部材Pが上下に2つ並んだ分の上下寸法に設定される。
なお、ピース部材Pは、上記のように、耐火被覆材3の厚みよりも若干厚みのある小片部材であるため、耐火被覆材3と階段1との間には、若干の隙間が形成される。また、上記のように、躯体の組み立て精度のバラつきを考慮したクリアランス(隙間)が形成される場合もある。このような隙間は、階段室SRの壁を化粧した後に、図示しない階段巾木によって閉塞する。
階段室SRの施工は、以上のような工程(手順)で行われる。
階段室SRを施工する工程は、順番が変更可能なものであれば、必要に応じて適宜前後させてもよい。
また、階段1を構成する各階段ユニット10,20,30及び各格子パネル40,50は、造作工事後に、柱2(階段室SRの壁)に対し、固定材によって固定されるものとしてもよい。
本実施形態によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、ピース部材Pが取り付けられた階段1を、階段室SRとして区画されるスペースに対し、階段室SRを構成する躯体の側面にピース部材Pを接触させた状態で配置するので、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する階段1の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。
そして、階段1を、躯体に対し、階段1側からピース部材Pを介して躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定するので、階段1と躯体との間に、ピース部材P分の間隔の隙間を形成した状態で、階段1を安定的かつ確実に設置することができる。
さらに、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んで躯体に固定するので、耐火被覆材3の張り付け作業を、階段1の設置後に行うことができる。
これにより、耐火被覆材3を後から施工する場合であっても、階段1を躯体に固定して安全確保を図ることができるとともに、階段1によって防火被覆が途切れないようにすることができる。
また、階段1を、スペースに対して配置する時に、階段1の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、躯体の側面に接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する階段1の位置決めを行うことができ、階段1を正確に配置できる。
また、耐火被覆材3には、ピース部材Pが嵌合する切欠部3aが形成されているので、階段1と躯体との間に形成されたピース部材P分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んだときに、切欠部3aにピース部材Pがぴったりと嵌まり合い、耐火被覆材3を正確に配置できる。
また、直階段ユニット10,30(第一直階段ユニット10、第二直階段ユニット30)は、少なくとも、左右の階段用桁材11,31の下端部における最も下階側に位置する部位の外側面のそれぞれにピース部材Pが取り付けられており、直階段ユニット10,30を躯体に対して固定する時に、固定材を、階段用桁材11,31の内側面からピース部材Pを介して躯体に向かって打ち込むので、直階段ユニット10,30の下端部を躯体に対して確実に固定することができる。
また、ピース部材P及び固定板材21aが取り付けられた廻り階段ユニット20を、階段室SRとして区画されるスペースに対して配置する時に、階段室SRを構成する躯体の側面に、ピース部材P及び固定板材21aのうち少なくとも一方を接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向(廻り方向)と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する廻り階段ユニット20の位置決めを行うことができ、廻り階段ユニット20を正確に配置できる。
さらに、廻り階段ユニット20を、躯体に対し、廻り階段ユニット20側から固定板材21aを介して躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定するので、廻り階段ユニット20と躯体との間に、ピース部材P分及び固定板材21a分の間隔の隙間を形成した状態で、廻り階段ユニット20を安定的かつ確実に設置することができる。
また、耐火被覆材3には、固定板材21aが嵌合する切欠部3aが形成されているので、階段1と躯体との間に形成された固定板材21a分の間隔の隙間に、耐火被覆材3を差し込んだときに、切欠部3aに固定板材21aがぴったりと嵌まり合い、耐火被覆材3を正確に配置できる。
また、階段1をスペースに配置する際に、階段1を支持する複数の支持ユニット40,50(第一格子パネル40、第二格子パネル50)を、階段室SRとして区画されるスペースに配置するので、複数の支持ユニット40,50によって階段1を支持しながら安定的に、階段1の設置作業を行うことができる。
さらに、階段1を躯体に対して固定した後に、複数の支持ユニット40,50のうち躯体に固定されない支持ユニット40,50を撤去するので、最小限の構成で、階段1を躯体に固定して維持することができ、撤去した支持ユニット40,50は、他の現場で使い回すことも可能となる。一方、複数の支持ユニット40,50のうち躯体に固定される支持ユニット40,50は撤去されないので、撤去されない支持ユニット40,50によって、階段1を格段に安定的な状態で設置することができる。
また、複数の支持ユニット40,50(第一格子パネル40、第二格子パネル50)を階段室SRとして区画されるスペースに配置する際に、ピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40を、躯体の側面に接触させた状態で、階段室SRとして区画されるスペースに配置するので、階段室SRとして区画されるスペースに対する支持ユニット40の位置決めを行うことができ、支持ユニット40を正確に配置できる。
また、両側面にピース部材Pが取り付けられた支持ユニット40を、スペースに対して配置する時に、支持ユニット40の両側面に取り付けられたピース部材Pのうち少なくとも一方を、躯体の側面に接触させた状態で配置するので、躯体の組み立て精度におけるバラつきを考慮しつつ、昇降方向と直交する幅方向において、階段室SRとして区画されるスペースに対する支持ユニット40の位置決めを行うことができ、支持ユニット40を正確に配置できる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。また、以下の各変形例において、上述の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
上記の実施形態においては、ピース部材Pが、第一格子パネル40における上側の横框材42における長さ方向両端面の範囲内に収まるサイズに形成されて、当該長さ方向両端面内に取り付けられていた。
これに対し、本変形例におけるピース部材PLは、図11に示すように、第一格子パネル40における上側の横框材42における長さ方向両端面の範囲から下方に突出するように上下方向に長尺に形成されている。そして、ピース部材PLは、第一格子パネル40における上側の横框材42における長さ方向両端面から、下方に位置する左右の縦框材41の外側面にかけて取り付けられている。
このようなピース部材PLの上方には、上記の実施形態におけるピース部材Pの場合と同様に、下階側の廻り階段ユニット20におけるピース部材P及び固定板材21aが上下に重なって配置される。
また、上記の実施形態においては、ピース部材Pが、上に重なるピース部材P及び固定板材21aに固定されてもよいとしたが、本変形例におけるピース部材PLは、上に重なるピース部材P及び固定板材21aに固定されなくてもよい。
本変形例の第一格子パネル40は、下方に突出する本変形例のピース部材PLを、左右方向に隣り合う柱2に接触させた状態で、第一格子パネル40における左右の縦框材41の内側面からビス等の固定材を打ち込むことで、左右方向に隣り合う柱2に固定することができる。これにより、本変形例の第一格子パネル40は、上端部が躯体に固定された状態となる。
図示はしないが、このようにピース部材PLが上下に長尺に形成されると、耐火被覆材3における切欠部3aも、その分、上下方向に長尺に形成されることとなる。
なお、本変形例においては第一格子パネル40に設けられたピース部材PLについて説明したが、階段1を構成する各ユニット10,20,30に設けられるピース部材Pを、本変形例のピース部材PLに代えてもよい。その場合、本変形例のピース部材PLは、上記の説明では、下方に突出するように上下方向に長尺に形成されるものとしたが、上方に突出するように上下方向に長尺に形成されるものとしてもよい。
SR 階段室
P ピース部材
M モジュール
1 階段
2 柱
3 耐火被覆材
3a 切欠部
10 第一直階段ユニット
11 ささら桁
12 段板
13 蹴込板
13a 下地桟材
20 廻り階段ユニット
21 支持台
21a 固定板材
22 段板
23 蹴込板
24 載置部
30 第二直階段ユニット
31 ささら桁
32 段板
33 蹴込板
40 第一格子パネル
41 縦框材
42 横框材
43 補助桟材
50 第二格子パネル
51 縦框材
52 横框材
53 補助桟材

Claims (10)

  1. 躯体の表面に耐火被覆材を張り付けて造作工事が行われる建物のうち、階段室として区画されるスペースに、上下階を接続する階段を設置する階段室の施工方法において、
    予め前記階段の側面に、前記耐火被覆材よりも若干厚みのあるピース部材を取り付けておく工程と、
    前記ピース部材が取り付けられた前記階段を、前記スペースに対し、前記階段室を構成する前記躯体の側面に前記ピース部材を接触させた状態で配置する工程と、
    前記階段を、前記躯体に対し、前記階段側から前記ピース部材を介して前記躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定する工程と、
    前記階段と前記躯体との間に形成された前記ピース部材分の間隔の隙間に、前記耐火被覆材を差し込んで前記躯体に固定する工程と、を有することを特徴とする階段室の施工方法。
  2. 請求項1に記載の階段室の施工方法において、
    前記ピース部材は、前記階段の両側面に取り付けられており、
    前記階段を、前記スペースに対して配置する時に、前記階段の両側面に取り付けられたピース部材のうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする階段室の施工方法。
  3. 請求項1又は2に記載の階段室の施工方法において、
    前記耐火被覆材には、前記ピース部材が嵌合する切欠部が形成されていることを特徴とする階段室の施工方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の階段室の施工方法において、
    前記階段は、互いに組み合わせ自在な複数の階段ユニットを備えており、
    前記複数の階段ユニットのうち、前記階段の直階段部分を構成する直階段ユニットは、左右の階段用桁材を有し、
    前記直階段ユニットは、少なくとも、前記左右の階段用桁材の下端部における最も下階側に位置する部位の外側面のそれぞれに前記ピース部材が取り付けられており、
    前記直階段ユニットを前記躯体に対して固定する時に、前記固定材を、前記階段用桁材の内側面から前記ピース部材を介して前記躯体に向かって打ち込むことを特徴とする階段室の施工方法。
  5. 請求項4に記載の階段室の施工方法において、
    前記複数の階段ユニットのうち、平面視略L字型に形成されて前記階段の廻り部分を構成する廻り階段ユニットは、一角を中心に扇状に広がるように形成されて段階的に設けられる複数の段板と、複数の蹴込板と、前記複数の段板及び前記複数の蹴込板を支持する支持台と、を有し、
    前記廻り階段ユニットは、少なくとも、前記支持台の下端部における最も下階側に位置する部位の外周側面に前記ピース部材が取り付けられており、
    予め前記廻り階段ユニットの内周側面に、前記ピース部材と同一の厚みに設定された固定板材を取り付けておく工程と、
    前記ピース部材及び前記固定板材が取り付けられた前記廻り階段ユニットを、前記スペースに対して配置する工程と、
    前記廻り階段ユニットを、前記躯体に対し、前記廻り階段ユニット側から前記固定板材を介して前記躯体に向かって固定材を打ち込むことで固定する工程と、を更に有しており、
    前記廻り階段ユニットを、前記スペースに対して配置する時に、前記ピース部材及び前記固定板材のうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする階段室の施工方法。
  6. 請求項5に記載の階段室の施工方法において、
    前記耐火被覆材には、前記固定板材が嵌合する切欠部が形成されていることを特徴とする階段室の施工方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の階段室の施工方法において、
    前記階段を前記スペースに配置する際に、前記階段を支持する複数の支持ユニットを前記スペースに配置する工程と、
    前記階段を前記躯体に対して固定した後に、前記複数の支持ユニットのうち前記躯体に固定されない支持ユニットを撤去する工程と、を更に有することを特徴とする階段室の施工方法。
  8. 請求項7に記載の階段室の施工方法において、
    前記複数の支持ユニットには、前記ピース部材が取り付けられた支持ユニットが含まれており、
    前記複数の支持ユニットを前記スペースに配置する際に、前記ピース部材が取り付けられた支持ユニットを、前記躯体の側面に接触させた状態で前記スペースに配置する工程を更に有することを特徴とする階段室の施工方法。
  9. 請求項8に記載の階段室の施工方法において、
    前記ピース部材は、前記支持ユニットの両側面に取り付けられており、
    両側面に前記ピース部材が取り付けられた前記支持ユニットを、前記スペースに対して配置する時に、前記支持ユニットの両側面に取り付けられたピース部材のうち少なくとも一方を、前記躯体の側面に接触させた状態で配置することを特徴とする階段室の施工方法。
  10. 躯体の表面に耐火被覆材を張り付けて造作工事が行われる建物のうち、階段室として区画されるスペースに、上下階を接続する階段が設置された階段室構造であって、
    前記階段の側面に、前記耐火被覆材よりも若干厚みのあるピース部材が取り付けられ、
    前記ピース部材は、前記階段室を構成する前記躯体の側面に接し、
    前記階段は、前記躯体に対し、前記階段側から前記ピース部材を介して前記躯体に向かって打ち込まれた固定材によって固定されており、
    前記階段と前記躯体との間に前記ピース部材分の間隔の隙間が形成され、
    前記隙間には前記耐火被覆材が差し込まれ、当該耐火被覆材は前記躯体に固定されていることを特徴とする階段室構造。
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JPH102080A (ja) * 1996-06-18 1998-01-06 Misawa Homes Co Ltd 階段構造及びその施工方法
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