JP2511498B2 - エレベ―タのかごの構造 - Google Patents

エレベ―タのかごの構造

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JP2511498B2 JP63148858A JP14885888A JP2511498B2 JP 2511498 B2 JP2511498 B2 JP 2511498B2 JP 63148858 A JP63148858 A JP 63148858A JP 14885888 A JP14885888 A JP 14885888A JP 2511498 B2 JP2511498 B2 JP 2511498B2
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克彦 竹中
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パネル化した部材を組み立てて構成するエ
レベータのかごの構造に関する。
[従来の技術] 従来からエレベータのかごは構成部材をパネル化し、
これを現場に運んで現場で組み立てるようにしている。
ところが、従来のかごの構成部材は金属板により構成し
てあり、これらの金属板よりなるパネル26の端部を外側
に折り曲げて接続片27を形成し、この接続片27同士を第
11図に示すようにしてボルト28、ナット29により固着し
て組み立てていた。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上記のような従来例にあっては接続片27同
士が形成されるかごの外側でボルト28、ナット29の締め
付けで連結されることとなり、この結果ナット29の締め
付け操作が形成されるかごの外側で行わなければなら
ず、建物内のエレベータのかごが昇降する空間を構成す
る建物の壁とかごとの間の狭い空間に作業者が入って作
業をしなければならず、作業が困難であった。更に、こ
のようにかごの外でナット29の締め付け作業が必要であ
るための建物内のエレベータのかごが昇降する空間の水
平断面の面積を広くとらねばならないという問題があっ
た。そして、これら作業の困難さとかごが昇降する空間
の水平断面の面積を広くとらねばならないという制約
は、組み立て作業の簡略化が必要で且つ面積に比較的制
約のある家庭用のエレベータにおいては特に重要な問題
である。
本発明は上記した従来例の問題に鑑みて発明したもの
であって、その目的とするところは、かごの組み立てが
かごの内部側において簡単にでき、またかごの構成部材
同士を連結する部分を隠して見苦しくないようにできる
エレベータのかごの構造を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明のエレベータのかごの構造は、床パネル1と壁
パネル2と天井パネル3とを連結して構成されたパネル
構造のエレベータのかごにおいて、床パネル1から上方
へ突出するボルト4を各壁パネル2の下面に穿孔された
縦孔16に挿入してナット5を締結することで床パネル1
上に各壁パネル2を立設固定し、隣り合う壁パネル2同
士をボルト4とナット5とによって連結し、各壁パネル
2の上に天井パネル3を配置固定したものであって、上
記ボルト4とナット5の締付位置は壁パネル2に設けら
れてかごA内に開口した凹所15であり、該凹所15の開口
はかごAの内部のコーナ部分にそれぞれ取り付けられた
化粧縁材6で隠されていることに特徴を有するものであ
って、このような構成を採用することで、上記した本発
明の目的を達成したものである。
[作用] しかして、本発明にあっては、形成されるかごA内に
おいてボルト4とナット5との締付作業を行うことによ
って、床パネル1上への壁パネル2の立設固定と壁パネ
ル2同士の連結とを行うことができ、そして化粧縁材6
をかごAの内部のコーナ部分に取り付けることでボルト
4とナット5との締付位置を隠すことができるようにな
ったものである。
[実施例] 以下本発明を実施例により詳述する。建物7には第10
図に示すように下階から上階に至るエレベータ用空間8
が設けてあり、このエレベータ用空間8にエレベータの
かごAが昇降自在に配設してある。かごAはかご乗せ台
9の上に載設してあり、かご乗せ台9の後端部に縦支持
部材10を上方に向けて突設してあり、縦支持部材10に油
圧シリンダーのような昇降手段11の一端部を固定し、昇
降手段11によりかご乗せ台9を昇降するようにしてい
る。かご乗せ台9の上面にはゴムのような弾性部材を介
して金属製の底枠13が設けてあり、この底枠13の上にか
ごAが載設されるものである。かごAは床パネル1と壁
パネル2と天井パネル3とを連結したパネル構造のもの
として構成するものである。ここで、底枠13の上面外周
から上方に向けて複数個のボルト4が突設してある。床
パネル1は上記ボルト4の突設位置に対応して孔18が穿
孔してあり、底枠13に床パネル1を載置するとともに底
枠13の上面外周から突設しているボルト4をそれぞれ床
パネル1の各孔18に挿通して上方に突出させてある。一
方、壁パネル2としては後壁パネル2aと、側壁パネル2b
とで構成してあり、各壁パネル2の下部の内面側には内
面側に開口する凹部15が形成してあり、各壁パネル2の
下面から凹部15の底面にかけて縦孔16が穿孔してある。
また後壁パネル2aの両側には上下に複数個のボルト挿入
孔17が穿孔してある。また側壁パネル2bは後端部内面側
の上下に内面側に開口する凹部15aが設けてあり、この
凹部15aの後端面と側壁パネル2bの後端面とにかけて横
孔19が穿孔してあり、この横孔19は前記後壁パネル2aに
設けたボルト挿入孔17とが対応する位置に設けてある。
また側壁パネル2bの前端部には前コーナ柱2cが固着して
あり、この前コーナ柱2cの上端部側面には側方に向けて
ボルト4が突設してある。また図中21は天枠であって両
端部内面部に凹部15bが設けてあり、天枠21の両側端面
から凹部15bの内側面にかけて横向き孔22が穿孔してあ
る。ところで、床パネル1、壁パネル2、天井パネル
3、天枠21は木質系の材料により形成してある。このよ
うにかごAを構成する部材を木質系とする内装仕上げが
自由にでき、特に住宅のエレベータのかごとして木質調
のものが形成できるものである。
しかして、組み立てに当たっては、現場において建物
7のエレベータ用空間8に第1図(a)に示すようなか
ご乗せ台9をセットし、このかご乗せ台9の上部に第1
図(b)のように底枠13を設け、この底枠13の上に第1
図(c)のように床パネル1を載設すると共に底枠13の
上面から突出したボルト4を床パネル1の孔18に挿通す
る。次に、かご乗せ台9の上部に設けた底枠13の上に載
置した床パネル1の上面後部に後壁パネル2aを立て、床
パネル1の上面から突出しているボルト4を後壁パネル
2aの縦孔16に挿入し、凹部15内でボルト4の先端にナッ
ト5を螺合し、床パネル1の上面後部に後壁パネル2aを
立設固着する。この状態で後壁パネル2aのボルト挿入孔
17に後方よりボルト4を挿入して前方に突出させてお
く。そして床パネル1の上面の側部に側壁パネル2bを立
て、床パネル1の上面から突出しているボルト4を側壁
パネル2bの縦孔16に挿入し、凹部15内でボルト4の先端
にナット5を螺合し、床パネル1の上面側部に側壁パネ
ル2bを立設固着する。また後壁パネル2aから前方に突出
するボルト4を側壁パネル2bの横孔19に挿入して凹部15
a内においてボルト4の先端にナット5を締め付け、後
壁パネル2aと側壁パネル2bとを連結する。また側壁パネ
ル2bの前端部に設けた前コーナ柱2cの上端部間に天枠21
を配設し、天枠21の横向き孔22に前コーナ柱2cから突設
したボルト4を挿入して天枠21の端部の内面側に設けた
凹部15b内でボルト4の先端にナット5を螺合するもの
である。このようにして第1図(d)のように壁パネル
2を建て込んだ後、第1図(e)に示すように壁パネル
2の上に天井パネル3を配置して天井パネル3を釘打ち
やねじ止めあるいはボルト、ナットで固定するものであ
る。このようにしてかごAを現場で組み立て、かごAの
内部の各コーナ部分にそってそれぞれ化粧縁材6を配設
してねじ具25や釘等で固着し、床パネル1と各壁パネル
2との連結部分、壁パネル2同士の連結部分、天枠21と
前コーナ柱2cとの連結部分におけるナット5締め部分を
化粧縁材6で隠すものである。この時凹部15、15a、15b
も化粧縁材6で隠されるものである。
ところで、上記組み立て作業において、床パネル1と
壁パネル2の連結、壁パネル2同士の連結、壁パネル2
の前コーナ柱2cと天枠21との連結、化粧縁材6の取り付
けの各作業は形成されるかごAの内部において作業する
ものである。また天井パネル3は形成されるかごAの外
に作業者がいて釘打ち、ねじ止め、ボルト、ナット等で
連結するが、この場合、かごAが配置されるエレベータ
用空間8のかごAの上方の空間は空いているので、作業
者がここに位置して連結作業ができるのである。
[発明の効果] 本発明にあっては、床パネルと壁パネルと天井パネル
とを連結して構成されたパネル構造のエレベータのかご
において、床パネルから上方へ突出するボルトを各壁パ
ネルの下面に穿孔された縦孔に挿入してナットを締結す
ることで床パネル上に各壁パネルを立設固定し、隣り合
う壁パネル同士をボルトとナットとによって連結し、各
壁パネルの上に天井パネルを配置固定したものであっ
て、上記ボルトとナットの締付位置は壁パネルに設けら
れてかご内に開口した凹所としているため、床パネルと
壁パネルとの連結及び壁パネル同志の連結作業を形成さ
れるかご内において行うことができるものであり、この
ために作業を簡略化することができるとともにかごの外
側で組み立て作業をする必要がないのでかごが昇降する
エレベータ用空間の水平断面の面積を広くする必要がな
く、家庭用のエレベータに好適なものであり、加えるに
床パネルから突出するボルトを壁パネルの縦孔に差し込
んで床パネル上に壁パネルを立設固定し、そして壁パネ
ルが立設固定された状態で壁パネル同士の連結を行うこ
とができるために、一人でも連結作業が可能なものであ
り、しかも天井パネルが配置固定されることによって各
壁パネルが一体化されるとともにこの作業も天井パネル
上方の空間を利用して支障なく行うことができて、組立
性がきわめて良好なものであり、また上記凹所の開口は
かごの内部のコーナ部分にそれぞれ取り付けられた化粧
縁材で隠されているため、ボルトとナットの締付位置が
かごの内側に露出せず見苦しくないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)(c)(d)(e)は本発明のかご
の組み立て順序を示す斜視図、第2図は床パネルと壁パ
ネルとの連結部分の断面図、第3図は後壁パネルと側壁
パネルとの連結部分の断面図、第4図は前コーナ柱と天
枠との連結部分の断面図、第5図は化粧縁材で天枠のナ
ットによる取り付け部分を隠している状態の断面図、第
6図はかご内の斜視図、第7図はかご内の他の部分の斜
視図、第8図(a)(b)は側壁パネルの平面図及び正
面図、第9図は後壁パネルの正面図、第10図は本発明の
エレベータのかごを建物のエレベータ用空間に配置した
例の断面図、第11図は従来例の断面図であって、1は床
パネル、2は壁パネル、3は天井パネル、4はボルト、
5はナット、6は化粧縁材である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床パネルと壁パネルと天井パネルとを連結
    して構成されたパネル構造のエレベータのかごにおい
    て、床パネルから上方へ突出するボルトを各壁パネルの
    下面に穿孔された縦孔に挿入してナットを締結すること
    で床パネル上に各壁パネルを立設固定し、隣り合う壁パ
    ネル同士をボルトとナットとによって連結し、各壁パネ
    ルの上に天井パネルを配置固定したものであって、上記
    ボルトとナットの締付位置は壁パネルに設けられてかご
    内に開口した凹所であり、該凹所の開口はかごの内部の
    コーナ部分にそれぞれ取り付けられた化粧縁材で隠され
    ているエレベータのかごの構造。
JP63148858A 1988-06-15 1988-06-15 エレベ―タのかごの構造 Expired - Lifetime JP2511498B2 (ja)

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