JP6913286B2 - ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの取付構造 - Google Patents

ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの取付構造 Download PDF

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Description

本明細書によって開示される技術は、ワイヤハーネスおよびワイヤハーネスの取付構造に関する。
例えば、車両に搭載される車両用シート内に配索されるワイヤハーネスとして、特開2006−327424号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このワイヤハーネスは、座面やシートバック内に配索され、車両用シートに設けられた電気機器と電力供給源との間を接続している。
特開2006−327424号公報
ところで、上記のワイヤハーネスは、例えば、複数の電線を束ねた電線束をコルゲートチューブなどの外装部材で覆って構成されている。したがって、このようなワイヤハーネスをシート内の骨格に配索する場合には、骨格を覆うクッションなどに加え、シート内に骨格の外周にワイヤハーネスを配索する領域を確保する必要があるため、シートが大型化してしまう。だからといって、電線束を外装部材で覆わない場合には、電線束とクッションなどの他の部材とが摺動することで電線が摩耗してしまう。
本明細書では、座席が大型化することを抑制すると共に、電線が摩耗することを抑制する技術を開示する。
本明細書によって開示される技術は、車両に搭載される座席の骨格に取り付けられるワイヤハーネスであって、芯線を絶縁被覆によって覆った電線と、前記電線が複数並んで固定される取付面を有するシート状のベース基材とを備え、前記ベース基材の前記取付面における複数の前記電線が配された部分とは異なる部分の一部には、前記ベース基材の前記取付面を前記骨格側に配した状態で前記骨格に固定される骨格固定部が設けられている構成とした。
また、本明細書によって開示される技術は、骨格に一体化されたワイヤハーネスの取付構造であって、車両に搭載される座席の骨格と、芯線を絶縁被覆によって覆った電線と、前記電線が複数並んで固定される取付面を有するシート状のベース部材とを備え、前記ベース基材の前記取付面における複数の前記電線が配された部分とは異なる部分の一部は、前記ベース基材の前記取付面を前記骨格側に配した状態で前記骨格に固定されている。
このような構成のワイヤハーネスによると、複数の電線がベース基材上に並んで固定されているから、複数の電線を束ねて固定する場合に比べてワイヤハーネスを低背化することができ、座席が大型化することを抑制できる。また、ワイヤハーネスが骨格に取り付けられて固定されると、複数の電線がベース基材によって外側から覆われた状態となり、電線と他の部材とが摺動することを防ぐことができる。これにより、電線が摩耗して損傷することを防ぐことができる。
ところで、ワイヤハーネスを低背化する方法としては、フラットケーブルを使用する方法が考えられる。しかしながら、フラットケーブルを使用する場合は、フラットケーブルと他の部材とが摺動することになり、結局はフラットケーブルが摩耗によって損傷してしまう。
ところが、上記のような構成によると、ベース基材が電線の外側に配されているから、ワイヤハーネスと他の部材とが摺動する箇所には非常に有効である。
本明細書によって開示されるワイヤハーネスは、以下の構成としてもよい。
前記ベース基材は、前記座席において複数の前記電線の配索経路に沿った形状に形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、電線が固定されたベース基材を骨格に固定するだけで、複数の電線を電線の配索経路に配置することができる。したがって、座席に対してワイヤハーネスを配索しながら固定する場合に比べて、ワイヤハーネスを骨格に取り付ける取付作業性を向上させることができる。
また、複数の電線のうちの一部の電線が分岐した配索経路の場合には、ベース基材が分岐して電線が配索されるから、例えば、中継コネクタを取り付けて分岐する部分を設けるフラットケーブルに比べて、ワイヤハーネスを小型化することができる。
前記ベース基材と共に複数の前記電線を挟むように前記ベース基材の前記取付面側の一部に固定されているカバー基材をさらに備えている構成としてもよい。
このような構成によると、カバー基材によって電線のベース基材側とは反対側をカバー基材によって保護することができる。これにより、骨格に取り付ける前の状態のワイヤハーネスを搬送などする場合に、他の部材が電線に接触したり、他のワイヤハーネスが電線に接触したりして電線が摩耗によって損傷することを防ぐことができる。
前記カバー基材は、前記ベース基材に固定された際に、前記ベース基材の外形に適合する形状とされており、前記骨格固定部は、前記カバー基材を介して前記骨格に固定されている構成としてもよい。
例えば、カバー基材がベース基材よりも大きい場合には、カバー基材がベース基材の外形から外方に突出することになり、ワイヤハーネスが大型化してしまう。ところが、上記の構成によると、カバー基材がベース基材の外形に適合する形状とされているから、カバー基材がベース基材の外形から外方に突出することを防ぎ、ワイヤハーネスが大型化することを抑制できる。
また、カバー基材によってベース基材の骨格固定部を補強することができ、ワイヤハーネスの骨格への固定強度を向上させることができる。
前記カバー基材は、前記ベース基材と同種のシート状部材によって形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、ベース基材と同種のシート状部材によって、電線のベース基材側とは反対側を保護することができるから、ベース基材とは異なる種類の部材によってカバー基材を形成する場合に比べて、部材の種類を低減させることができ、ワイヤハーネスの製造コストが増加することを抑制することができる。
前記カバー基材は、剛性を有する樹脂製の板状部材によって形成されている構成としてもよい。
このような構成によると、形状を保持したワイヤハーネスを構成することができる。つまり、形状を保持したワイヤハーネスをシート骨格に沿わせて取り付けることができるから、取付作業性をさらに向上させることができる。
前記座席は、座面部と、前記座面部に設けられた回動軸を支点に回動可能に支持された背面部とを有し、前記ベース基材は、前記座面部の前記骨格と前記背面部の前記骨格とに沿って配される第1ベース部と、前記座面部の前記骨格と前記背面部の前記骨格との間に配される第2ベース部と、を有しており、前記カバー基材は、前記第1ベース部に固定されている構成としてもよい。
このような構成によると、回転軸を支点に背面部が回動する場合でも、第2ベース部には、カバー基材が取り付けられていないから、ワイヤハーネスを背面部の回動に追従させることができる。これにより、ワイヤハーネスの取付作業性を向上させつつ、背面部が回動する座席に当該ワイヤハーネスを適用させることができる。
前記ベース基材は、前記骨格に固定される前の状態では、前記第1ベース部が前記第2ベース部を屈曲させることで折りたたみ可能とされている構成としてもよい。
上記の構成のように、座席の骨格に取り付けられるワイヤハーネスの形状が維持されている場合、座席の骨格に取り付ける前の状態では、ワイヤハーネスが嵩張ることで取り扱いが困難になることが懸念される。
ところが、上記の構成によると、第2ベース部を屈曲させて第1ベースを折りたたむことができるから、折りたたむ前の状態に比べて、ワイヤハーネスが嵩張ることを抑制することができ、ワイヤハーネスの搬送作業をし易くすることができる。
本明細書によって開示される技術によれば、座席が大型化することを抑制すると共に、電線が摩耗することを抑制することができる。
実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を斜め前から見た斜視図 実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を斜め後から見た斜視図 実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を斜め下後方から見た斜視図 図3における背面フレームに複数の電線が配索された状態を示す要部拡大図 図3における座面フレームに複数の電線が配索された状態を示す要部拡大図 実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を示す正面図 実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を示す背面図 図6のVIII−VIII線断面図実施形態1に係るワイヤハーネスが座面フレームおよび背面フレームに固定された状態を示す側面図 図8における座面フレームと背面フレームとの間の拡大図 図8における背面部に配されたワイヤハーネスの拡大図 実施形態1のワイヤハーネスを座面フレームおよび背面フレームに取り付ける前の状態を示す斜視図 折りたたんだ状態のワイヤハーネスを斜め前から見た斜視図 折りたたんだ状態のワイヤハーネスの平面図 折りたたんだ状態のワイヤハーネスの正面図 実施形態1のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す斜視断面図 実施形態1のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す断面図 実施形態2のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す斜視断面図 実施形態2のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す断面図 実施形態3のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す斜視断面図 実施形態3のワイヤハーネスを背面フレームに固定した状態を示す断面図
<実施形態1>
本明細書に開示された技術における実施形態1について図1から図16を参照して説明する。
本実施形態は、車両に搭載される車両用の座席80に配索されるワイヤハーネス10であって、車両の図示しない床部から延びる多芯ケーブルCの先端に設けられており、座席80に設けられた図示しない電気機器に接続されるものを例示している。
座席80は、図1に示すように、乗員が着座可能な座面部81と、座面部81に着座した乗員の背をもたせ掛けるための背面部91とを有している。
座面部81は、略矩形状をなしており、座面部81の後端部に背面部91が設けられている。また、座面部81は、金属製の座面フレーム(「骨格」の一例)82を有しており、この座面フレーム82に対してワイヤハーネス10の一部が取り付け固定されて一体化されると共に、ポリウレタン発泡体からなる図示しない座面クッションが取り付けられ、これらが図示しない座席カバーによって覆われることにより座面部81が構成されるようになっている。
座面フレーム82は、図1から図3に示すように、略矩形平板の枠状に形成された枠状部83の左右方向略中央部において前後方向に延びる平板状の梁部84が架設された形態をなしている。座面フレーム82は、剛性を有する金属によって形成されており、座面フレーム82の全ての縁部には、下面に向かって突出する突出縁部85が設けられている。
座面フレーム82上には、図示しない座面クッションが組み付けられるようになっており、座面フレーム82の下面における突出縁部85の間には、図3および図5に示すように、ワイヤハーネス10の一部が取り付けられるようになっている。また、座面フレーム82における梁部84の前後方向略中央部には、図3に示すように、車両の床部から座席80に向かって延びる多芯ケーブルCが導入されている。
多芯ケーブルCは、複数の電線Wを外被覆C2によって被覆して構成されており、外被覆C2によって被覆された各電線Wは、導電性を有する金属製の芯線W1を合成樹脂製の絶縁被覆W2によって被覆することによって構成されている。
背面部91は、図1に示すように、金属製の背面フレーム(「骨格」の一例)92を有している。背面フレーム92は、剛性を有する金属によって形成されており、背面フレーム92の全ての縁部には、後方に向かって突出する突出縁部93が設けられている。また、背面フレーム92には、座面部81の座面フレーム82に固定されたワイヤハーネス10の一部が取り付け固定されて一体化されると共に、ポリウレタン発泡体からなる図示しない背面クッションが取り付けられ、これらが図示しない背面カバーによって覆われることにより背面部91が構成されるようになっている。
また、背面部91は、図1から図3、図6から図8に示すように、座面部81の後端部に設けられたリクライニング機構の一部である左右方向に延びた回動軸Rを支点に回動可能とされており、背面部91の上部には、乗員の頭部を支持するヘッドレスト部94が設けられている。
したがって、リクライニング機構の回動軸Rは、座面部81と背面部91とに亘って設けられている。
また、背面フレーム92は、上下方向にやや長い略矩形平板の枠状に形成されたフレーム本体95と、フレーム本体95の上部に設けられたヘッドフレーム96と、フレーム本体95の左右方向両側において平板状に設けられた一対の側部フレーム97とを備えて構成されている。
フレーム本体95は、図8に示すように、下方に向かうほど前方に向けて湾曲した形態とされており、フレーム本体95の上下方向略中央部よりもやや上寄りの位置には、図6から図8に示すように、フレーム本体95を左右方向に真っ直ぐ繋ぐサポートフレーム98が設けられている。
ヘッドフレーム96は、ヘッドレスト部94のフレームであって略三角平板状をなし、フレーム本体95の上端部に一体に設けられている。
一対の側部フレーム97は、図1に示すように、フレーム本体95の下半分の側縁から前方に向かって突出した形態をなしている。一対の側部フレーム97の下端部には、座面部81の回動軸Rが板厚方向に挿通されており、この回動軸Rを支点に背面フレーム92が回動するようになっている。
また、フレーム本体95およびヘッドフレーム96の前面には、図示しない背面クッションが組み付けられるようになっており、フレーム本体95の後面における突出縁部93の間には、図2から図4に示すように、ワイヤハーネス10の一部が取り付けられるようになっている。
ワイヤハーネス10は、図5に示すように、多芯ケーブルCの端部に設けられており、図15および図16に示すように、多芯ケーブルCの外被覆C2を皮剥ぎすることで露出された複数の電線Wと、複数の電線Wを並べて固定するベース基材20と、ベース基材20に固定された複数の電線Wを覆うカバー基材40とを備えて構成されている。
ベース基材20は、シート状をなす不織布によって形成されている。不織布は、繊維を絡ませたり接着したりして形成された布であって、例えば、繊維シート、ウェブ(繊維だけで構成された薄い膜状のシート)またはバット(毛布状の繊維)などが挙げられる。本実施形態では、ベース基材20は、繊維シートによって構成されている。また、ベース基材20は、天然繊維もしくは合成繊維を織って作った織布であってもよい。
ベース基材20の一方の面は、図15および図16に示すように、複数の電線Wが固定される取付面20Aとされ、ベース基材20の取付面20Aの裏側である他方の面は、外方に向かって配される外面20Bとされている。ベース基材20の取付面20Aには、ベース基材20の側縁部を除く部分に複数の電線Wが固定されている。
ベース基材20に対する電線Wの固定は、ベース基材20に、超音波溶着や熱溶着によって電線Wを接合したり、粘着剤や接着剤によって電線Wを固定したりするなど、公知の固定方法によって固定されている。ベース基材20に固定された複数の電線Wは、隣り合う電線W間に隙間がないような状態で並んでいる。
また、ベース基材20は、図11に示すように、座面フレーム82の下面に配される座面ベース部21と、背面フレーム92におけるフレーム本体95の後面に配される背面ベース部22と、背面フレーム92と座面フレーム82とに間に設けられた可撓ベース部23とを有している。ここで、座面ベース部21と背面ベース部22とが第1ベース部に相当し、可撓ベース部23が第2ベース部に相当する。
座面ベース部21は、図3に示すように、座面フレーム82の枠状部83の下面に配される座面第1配索部24と、座面フレーム82の梁部84の下面に配される座面第2配索部25とを有しており、座面第1配索部24と座面第2配索部25とを合わせた領域は、座面部81における複数の電線Wの配索経路と一致している。
座面第1配索部24は略矩形の枠状をなしており、枠状部83における突出縁部85間に配置可能な大きさに形成されている。座面第2配索部25は、図3に示すように、座面第1配索部24の前後に配された前側縁24Fと後側縁24Rとを前後方向に繋ぐ形態とされており、梁部84における突出縁部85間に配置可能な大きさに形成されている。
また、座面第2配索部25には、座面フレーム82の梁部84に導入された多芯ケーブルCの複数の電線Wが、図5に示すように、前後方向に2つに分岐した状態で配されている。なお、図5では、複数の電線Wの配索状態を分かりやすくするために、ベース基材20およびカバー基材40を図示省略している。
座面第2配索部25に配された複数の電線Wは、図3に示すように、座面第2配索部25に沿うようにして座面第2配索部25の前端部および後端部まで延びた後、座面第1配索部24に向かって引き出されている。座面第1配索部24には、座面第2配索部25から引き出された複数の電線Wが配されており、複数の電線Wのうちの一部は、座面第1配索部24に沿って配された後、座面部81に搭載された図示しない電気機器に接続されている。また、電気機器に接続されていないその他の電線Wは、座面第1配索部24に沿って配され、座面第1配索部24の左側後端部24LRまで延びている。
背面ベース部22は、図3および図4に示すように、背面フレーム92におけるフレーム本体95の右側縁の後面に配される背面第1配索部26と、フレーム本体95において左右方向に延びる部分の後面に配される複数の背面第2配索部27とを有しており、背面第1配索部26と複数の背面第2配索部27とを合わせた領域は、座面部81から引き込まれた複数の電線Wを背面部91に配索する複数の電線Wの配索経路と一致している。
背面第1配索部26は、上下方向に直線状に延びた帯状をなしており、フレーム本体95の右側縁における突出縁部93間に配置可能な大きさに形成されている。
背面第2配索部27は、背面第1配索部26の右側縁から右方に向かって延びた形態とされており、背面第1配索部26の上端位置および下端位置と、背面第1配索部26の上下方向略中央部よりもやや上側の中央位置との合計3箇所に設けられている。また、各背面第2配索部27は、フレーム本体95やサポートフレーム98における突出縁部93間に配置可能な大きさに形成されており、上端位置の背面第2配索部27Uがフレーム本体95の上縁の後面、下端位置の背面第2配索部27Dがフレーム本体95の下縁の後面、中央位置の背面第2配索部27Cがサポートフレーム98の後面に取り付けられるようになっている。
また、背面第1配索部26には、後述する可撓ベース部23から延びる複数の電線Wが配置されており、配索された複数の電線Wのうちの一部は、図2および図3に示すように、背面第1配索部26の下端部から右方に向けて分岐して下端位置の背面第2配索部27Dに沿って配された後、図示しない電気機器に接続されている。
背面第1配索部26に配された複数の電線Wのうちの残りの電線Wは、図2から図4に示すように、背面第1配索部26の下端部から上方に向けて真っ直ぐ延びるように背面第1配索部26に沿って配されており、残りの電線Wの一部は、上下方向略中央部よりもやや上方において右方に向けて分岐している。なお、図4では、複数の電線Wの配索状態を分かりやすくするために、ベース基材20およびカバー基材40を図示省略している。
背面第1配索部26の上下方向略中央部において右方に分岐した一部の電線Wは、中央位置の背面第2配索部27Cに沿って配され、背面部91の上下方向略中央部に配された図示しない電気機器に接続されている。背面第1配索部26の上端まで延びた電線Wは、右方に屈曲されて上端位置の背面第2配索部27Uに沿って配され、その後、ヘッドレスト部94の周辺に配された図示しない電気機器に接続されている。
また、座面フレーム82と背面フレーム92におけるフレーム本体95との間には、図2、図3および図10に示すように、左右方向に横長なシート状をなす保護シートSが取り付けられている。
保護シートSは、背面フレーム92におけるフレーム本体95の下端縁部と座面フレーム81の後端縁部とを繋ぐように設けられており、保護シートSの前方に可撓ベース部23が配されている。
可撓ベース部23は、図1、図6および図12に示すように、座面第1配索部24の左側後端部24LRから後方に向かうほど上方に向かって円弧状に僅かに延出された後、右斜め上方に向かって緩やかに延出され、その右側端部が上方に向かって延出された形態とされており、背面ベース部22の下端位置の背面第2配索部27Dにおける右側下縁部27RDと、座面ベース部21の座面第1配索部24における左側後端部24LRとを斜め方向に一体に繋ぐように形成されている。
可撓ベース部23には、座面ベース部21の座面第1配索部24の左側後端部24LRから引き込まれた複数の電線Wが配されており、複数の電線Wは、座面第1配索部24の左側後端部24LRから背面ベース部22の下端位置の背面第2配索部27Dにおける右側下縁部27RDにまで可撓ベース部23に沿って配されている。
したがって、可撓ベース部23は、座面ベース部21や背面ベース部22とは異なって容易に屈曲可能とされており、車両の床部から延びる多芯ケーブルCの複数の電線Wは、座面ベース部21と可撓ベース部23と背面ベース部22とに沿って配された後、座席80に設けられた電気機器に接続されている。
また、ベース基材20の座面ベース部21および背面ベース部22の取付面20Aにおける複数の電線Wが固定された領域の両側の位置は、図15および図16に示すように、ベース基材20の取付面20Aを座面フレーム82側もしくは背面フレーム92側に配すると共に、ベース基材20の外面20Bを外側に配した状態でカバー基材40を介して座面フレーム82および背面フレーム92に固定される骨格固定部28とされている。なお、骨格固定部28は、図15および図16に示すように、ベース基材20が電線Wに沿って配されることで、カバー基材40を介して座面フレーム82および背面フレーム92に固定されているが、図9および図10では、ベース基材20が電線Wに沿って配される部分は図示省略している。
骨格固定部28は、座面ベース部21および背面ベース部22において複数の電線Wが固定された領域の両側のほぼ全範囲とされている。骨格固定部28は、座面フレーム82や背面フレーム92に対してカバー基材40を超音波溶着や熱溶着によって接合したり、カバー基材40を粘着剤や接着剤によって固定したりするなど、公知の固定方法によって座面フレーム82や背面フレーム92に固定されている。また、骨格固定部28を座面フレーム82や背面フレーム92に固定する手段としては、ベース基材20およびカバー基材40を貫通させた樹脂クリップなどを座面フレーム82や背面フレーム92に対して係止させて骨格固定部28を固定してもよい。
カバー基材40は、合成樹脂製の剛性を有する板状部材を加工することによって形成されている。カバー基材40は、ベース基材20よりも僅かに小さく形成されているものの、ベース基材20の外形と同様の形をなしており、カバー基材40をベース基材20の骨格固定部28に固定する際には、図15および図16に示すように、ベース基材20を複数の電線Wの側部に沿わして骨格固定部28をカバー基材40に対して固定している。
したがって、カバー基材40は、ベース基材20よりも僅かに小さく形成されているものの、カバー基材40がベース基材20に固定されると、図15および図16に示すように、カバー基材40の側部とベース基材20の側部とが一致することでカバー基材40がベース基材20の外形から外方にはみ出すことを防ぐことができるようになっている。
なお、ベース基材20の骨格固定部28に対するカバー基材40の固定手段は、超音波溶着や熱溶着によってカバー基材40をベース基材20に接合したり、粘着剤や接着剤によってカバー基材40をベース基材20に固定したりするなど、公知の固定方法によって固定されている。
また、座面ベース部21および背面ベース部22は、図11に示すように、カバー基材40が固定されることでカバー基材40の剛性によって形状が維持されるようになっており、座面部81および背面部91において複数の電線Wを配索経路の形状に保持することができるようになっている。
本実施形態は、以上のような構成であって、続いて、ワイヤハーネス10の作用および効果について説明する。
車両に搭載される座席80に配索されるワイヤハーネスが、例えば、複数の電線を束ねてなる電線束をコルゲートチューブなどの外装部材で覆って構成されている場合、ワイヤハーネスを座席内のフレームに配索する際には、フレームを覆うクッションなどに加え、シート内にフレームの外周にワイヤハーネスを配索する領域を確保しなければならいないため、座席が大型化してしまう。だからといって、電線束を外装部材で覆わないようにすると、クッションなどの他の部材と電線束とが摺動することで電線が摩耗してしまう。
ところが、本実施形態のワイヤハーネス10によると、図15および図16に示すように、複数の電線Wが並べて固定されたベース基材20の座面ベース部21および背面ベース部22の取付面20Aを座面フレーム82側もしくは背面フレーム92側に配すると共に、骨格固定部28がベース基材20の外面20Bを外側に配した状態でカバー基材40を介して座面フレーム82および背面フレーム92に固定されているから、ワイヤハーネス10を低背化しつつ、複数の電線Wが他の部材とが摺動することを防ぐことができる。
これにより、座席80内におけるワイヤハーネス10の配置スペースを小型化するとことができ、座席80が大型化することを抑制すると共に、各電線Wが摩耗して損傷することを抑制することができる。
ところで、ワイヤハーネスを低背化する方法としては、例えば、フラットケーブルを使用する方法が考えられるが、フラットケーブルを使用する場合は、フラットケーブルと他の部材とが摺動することになり、結局はフラットケーブルが摩耗によって損傷してしまう。
ところが、上記のような構成によると、ベース基材20が電線Wの外側に配されているから、ワイヤハーネス10と他の部材とが摺動する箇所には非常に有効である。
また、本実施形態によると、ベース基材20の座面ベース部21と背面ベース部22とが座面部81および背面部91における複数の電線Wの配索経路と一致する形態とされており、図11に示すように、ベース基材20に固定されるカバー基材40の剛性によって座面ベース部21および背面ベース部22の形状が維持されているから、ワイヤハーネス10を座面フレーム82や背面フレーム92に取り付け固定するだけで、座面部81および背面部91において複数の電線Wを配索経路に配置することができる。
これにより、従来のようにワイヤハーネスを座席80の座面フレーム82や背面フレーム92に這わせながら固定する場合に比べて、ワイヤハーネス10をフレームに取り付ける取付作業性を飛躍的に向上させることができると共に、ワイヤハーネス10を間違った位置に取り付けるといった作業ミスを低減させることができる。
また、複数の電線Wのうちの一部の電線Wが分岐した配索経路の場合には、図4および図5に示すように、ベース基材20が分岐して電線Wが配索されるから、例えば、中継コネクタを取り付けて分岐する部分を設けるフラットケーブルに比べて、ワイヤハーネス10を小型化することができる。
さらに、複数の電線Wは、ベース基材20側とは反対側の位置がカバー基材40によって保護されているから、例えば、座面フレーム82や背面フレーム92に取り付ける前の状態のワイヤハーネス10を搬送などする場合に、他の部材や他のワイヤハーネスなどが電線Wに接触して電線Wが摩耗することを防ぐことができる。
ところで、本実施形態のワイヤハーネス10は、ベース基材20に対して剛性を有するカバー基材40が固定されているため、座面ベース部21および背面ベース部22の形状を維持することができるものの、ワイヤハーネス10が座席80の形状に維持されたままでは、座席80のリクライニング機構によって背面部91を座面部81に対して回動させる場合のワイヤハーネス10の追従性が懸念される。また、ワイヤハーネス10が嵩高くなることでワイヤハーネス10の搬送における不具合が懸念される。
ところが、本実施形態のワイヤハーネス10は、座面部81の座面フレーム82に固定される座面ベース部21と背面部91の背面フレーム92に固定される背面ベース部22とにはカバー基材40が固定されているものの、座面ベース部21と背面ベース部22とを繋ぐ可撓ベース部23には、図9に示すように、カバー基材40が固定されないから、座席80のリクライニング機構によって背面部91を座面部81に対して回動させる場合においても、可撓ベース部23を屈曲させることでワイヤハーネス10を背面部91の回動に追従させることができる。
また、図12から図14に示すように、可撓ベース部23を屈曲させて座面ベース部21に対して背面ベース部22を近づけるようにしてワイヤハーネス10を折りたたむことができる。これにより、折りたたむ前のワイヤハーネス10に比べて、ワイヤハーネス10が嵩張ることを抑制することができ、ワイヤハーネス10の搬送作業などを容易にすることができる。
以上のように、本実施形態のワイヤハーネス10は、車両に搭載される座席80の座面フレーム82および背面フレーム92に取り付けられるワイヤハーネス10であって、芯線W1を絶縁被覆W2によって覆った電線Wと、電線Wが複数並んで固定される取付面20Aを有するシート状のベース基材20とを備え、ベース基材20の取付面20Aにおいて複数の電線Wが配された部分の両側部には、ベース基材20の取付面20Aを座面フレーム82および背面フレーム92側に配した状態で座面フレーム82および背面フレーム92に固定される骨格固定部28が設けられている。
すなわち、本実施形態のワイヤハーネス10によると、複数の電線Wがベース基材20によって外側から覆われた状態となり、各電線Wとクッションなどの他の部材とが摺動することを防ぐことができる。これにより、例えば、複数の電線を束ねて固定する場合に比べて、ワイヤハーネス10を低背化することができると共に、電線Wが摩耗して損傷することを防ぐことができる。
また、ベース基材20は、座席80において複数の電線Wの配索経路に沿った形状に形成されているから、電線Wが固定されたベース基材20を座面フレーム82および背面フレーム92に固定するだけで、複数の電線Wを配索経路に配置することができる。これにより、ワイヤハーネス10を座面フレーム82および背面フレーム92に取り付ける取付作業性を向上させることができる。
また、本実施形態によると、ベース基材20と共に複数の電線Wを挟むようにベース基材20の取付面20A側の一部に固定されているカバー基材40をさらに備えているから、カバー基材40によって複数の電線Wのベース基材20側とは反対側をカバー基材40によって保護することができる。
また、カバー基材40は、ベース基材20に固定された際に、ベース基材20の外形に適合する形状とされており、骨格固定部28は、カバー基材40を介して座面フレーム82および背面フレーム92に固定されている。すなわち、例えば、カバー基材がベース基材よりも大きい場合には、カバー基材がベース基材の外形から外方に突出することになる。
しかしながら、本実形態によると、カバー基材40がベース基材20の骨格固定部28に固定された状態では、カバー基材40がベース基材20の外形に適合する形状となっているから、カバー基材40がベース基材20の外周縁から外方に突出することを防ぎ、ワイヤハーネス10が大型化することを抑制できる。さらに、カバー基材40によってベース基材20の骨格固定部28を補強することができるから、ワイヤハーネス10の座面フレーム82および背面フレーム92に対する固定強度を向上させることができる。
さらに、カバー基材40は、剛性を有する合成樹脂製の板状部材によって形成されているから、形状を保持したワイヤハーネス10を構成することができ、取付作業性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態によると、座席80は、座面部81と、座面部81に設けられた回動軸Rを支点に回動可能に支持された背面部91とを有し、ベース基材20は、座面部81の座面フレーム82に沿って配される座面ベース部21と背面部91の背面フレーム92に沿って配される背面ベース部22と、座面部81の座面フレーム82と背面部91の背面フレーム92との間に配される可撓ベース部23と、を有しており、カバー基材40は、座面ベース部21と背面ベース部22とに固定されている。
つまり、回動軸Rを支点に背面部91が座面部81に対して回動する場合でも、可撓ベース部23には、カバー基材40が取り付けられていないから、ワイヤハーネス10を背面部91の回動に追従させることができる。
さらに、ベース基材20は、座面フレーム82および背面フレーム92に固定される前の状態では、座面ベース部21および背面ベース部22とが可撓ベース部23を屈曲させることで折りたたみ可能とされている。すなわち、本実施形態のワイヤハーネス10は、可撓ベース部23を屈曲させてワイヤハーネス10を折りたたむことができるから、折りたたむ前の状態に比べて、ワイヤハーネス10が嵩張ることを抑制することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図17および図18を参照して説明する。
実施形態2のワイヤハーネス110は、実施形態1のカバー基材40を省略したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態2のワイヤハーネス110は、図17および図18に示すように、ベース基材20の骨格固定部28が、座面フレーム82および背面フレーム92に直接固定されている。骨格固定部28を座面フレーム82および背面フレーム92に直接固定する固定手段としては、座面フレーム82や背面フレーム92に対して骨格固定部28を超音波溶着や熱溶着によって接合したり、骨格固定部28を粘着剤や接着剤によって固定したりするなど、公知の固定方法によって座面フレーム82や背面フレーム92に固定されている。また、ベース基材20の骨格固定部28を貫通させた樹脂クリップなどを座面フレーム82や背面フレーム92に対して係止させて骨格固定部28を固定してもよい。
<実施形態3>
次に、実施形態3について図19および図20を参照して説明する。
実施形態3のワイヤハーネス210は、実施形態1におけるカバー基材40を変更したものであって、実施形態1と共通する構成、作用、および効果については重複するため、その説明を省略する。また、実施形態1と同じ構成については同一の符号を用いるものとする。
実施形態のカバー基材240は、図19および図20に示すように、ベース基材20と同種のシート状をなす不織布によって形成されており、カバー基材240は、超音波溶着や熱溶着によってベース基材20の骨格固定部28に接合されたり、粘着剤や接着剤によってベース基材20の骨格固定部28に接着されたりして固定されている。
そして、ベース基材20の骨格固定部28は、カバー基材240を介して座面フレーム82や背面フレーム92に超音波溶着や熱溶着によって接合されたり、粘着剤や接着剤によって固定されたり、骨格固定部28とカバー基材240を貫通させた樹脂クリップなどによって固定されている。
すなわち、本実施形態3のワイヤハーネス210は、形状を保持することはできないものの、ベース基材20とカバー基材240とが、座席80において複数の電線Wの配索経路に沿った形状に形成されているから、ベース基材20およびカバー基材240を座面フレーム82および背面フレーム92に固定するだけで、複数の電線Wを配索経路に配置することができる。これにより、ワイヤハーネス10を座面フレーム82および背面フレーム92に取り付ける取付作業性を向上させることができる。
つまり、本実施形態のカバー基材240は、ベース基材20と同種のシート状部材によって形成されているから、例えば、ベース基材とは異なる種類の部材によってカバー基材を形成する場合に比べて、部材の種類を低減させることができ、ワイヤハーネス210の製造コストが増加することを抑制することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、ベース基材20に複数の電線Wを溶着、接着などによって固定する構成にした。しかしながら、これに限らず、ベース基材に対して電線を糸状部材などによって縫い付けて固定してもよい。
(2)上記実施形態では、ベース基材20は、座面ベース部21と背面ベース部22と可撓ベース部23を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、電線を座面のみに配索する場合など、ベース基材を座面ベース部のみで構成してもよい。
(3)上記実施形態では、座席80のフレームを金属によって構成した。しかしながら、これに限らず、座席のフレームは、合成樹脂や繊維強化プラスチックなどによって構成してもよい。
10,110,210:ワイヤハーネス
20:ベース基材
20A:取付面
21:座面ベース部(「第1ベース部」の一例)
22:背面ベース部(「第1ベース部」の一例)
23:可撓ベース部(「第2ベース部」の一例)
28,228:骨格固定部
40,240:カバー基材
80:座席
81:座面部
82:座面フレーム(「骨格」の一例)
91:背面部
92:背面フレーム(「骨格」の一例)
R:回動軸
W:電線
W1:芯線
W2:絶縁被覆

Claims (9)

  1. 車両に搭載される座席の骨格に取り付けられるワイヤハーネスであって、
    芯線を絶縁被覆によって覆った電線と、
    前記電線が複数並んで固定される取付面を有するシート状のベース基材とを備え、
    前記ベース基材の前記取付面において複数の前記電線が配された部分とは異なる部分の一部には、前記ベース基材の前記取付面を前記骨格側に配した状態で前記骨格に固定される骨格固定部が設けられているワイヤハーネス。
  2. 前記ベース基材は、前記座席における複数の前記電線の配索経路に沿った形状に形成されている請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記ベース基材と共に複数の前記電線を挟むように前記ベース基材の前記取付面側の一部に固定されているカバー基材をさらに備えている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記カバー基材は、前記ベース基材に固定された際に、前記ベース基材の外形に適合する形状とされており、
    前記骨格固定部は、前記カバー基材を介して前記骨格に固定されている請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記カバー基材は、前記ベース基材と同種のシート状部材によって形成されている請求項3または請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記カバー基材は、剛性を有する樹脂製の板状部材によって形成されている請求項3または請求項4に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記座席は、座面部と、前記座面部に設けられた回動軸を支点に回動可能に支持された背面部とを有し、
    前記ベース基材は、前記座面部の前記骨格と前記背面部の前記骨格とに沿って配される第1ベース部と、前記座面部の前記骨格と前記背面部の前記骨格との間に配される第2ベース部と、を有しており、
    前記カバー基材は、前記第1ベース部に固定されている請求項6に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記ベース基材は、前記骨格に固定される前の状態では、前記第1ベース部が前記第2ベース部を屈曲させることで折りたたみ可能とされている請求項7に記載のワイヤハーネス。
  9. 車両に搭載される座席の骨格と、
    芯線を絶縁被覆によって覆った電線と、
    前記電線が複数並んで固定される取付面を有するシート状のベース基材とを備え、
    前記ベース基材の前記取付面における複数の前記電線が配された部分とは異なる部分の一部は、前記ベース基材の前記取付面を前記骨格側に配した状態で前記骨格に固定されている骨格に一体化されたワイヤハーネスの取付構造。
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