JP2020128116A - シートヒータ - Google Patents

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伸二 高谷
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Abstract

【課題】ヒータ線が長くなることを抑えて、かつ、断線し難いシートヒータを提供する。【解決手段】このシートヒータは、基材110と、基材110の一面に縫い付けられるヒータ線120とを備え、基材110は、座席500の内部に引き込まれる筒状に形成された吊り込み部110cを有し、筒状に形成された吊り込み部110cの内面は、ヒータ線の一部が縫い付けられている縫い付け面111aと、縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される摺動面112aとを有する。【選択図】図3

Description

本開示は、例えば車両などに装備されている座席を温めるシートヒータに関する。
従来、車両などに装備されている座席の暖房用器具として、その座席を温めるシートヒータが提案されている(特許文献1参照)。このシートヒータは、基材と、基材に配設されるコード状ヒータ(すなわちヒータ線)とを備え、その基材には、橋渡し部によって仕切られている開口部が設けられている。
座席は、クッション材と、そのクッション材を覆う表皮カバーとを備える。シートヒータは、そのクッション材と表皮カバーとの間に配置される。クッション材に表皮カバーを被せるときには、表皮カバーの裏面側に取り付けられている冶具(すなわち吊り込み具)が、クッション材の溝に押し込まれて固定される。このとき、シートヒータの基材に形成されている開口部を仕切る橋渡し部は、その吊り込み具によって、クッション材の溝に引き込まれる。つまり、この橋渡し部は、座席の内部に引き込まれる吊り込み部に相当する。このような橋渡し部、すなわち吊り込み部によって、基材のよれを防止することができる。
特開2010−3543号公報
しかしながら、上記特許文献1のシートヒータでは、ヒータ線のうち、座席を温めるために効果的に用いられない部分が長くなってしまうという課題がある。つまり、橋渡し部に相当する吊り込み部がクッション材の溝に引き込まれることによって、その吊り込み部には力がかかる。したがって、ヒータ線は、その吊り込み部には配置されず、基材における開口部の両端側にある他の橋渡し部にまで引き回されている。また、この開口部の両端側にある他の橋渡し部にヒータ線の一部が配置されていても、そのヒータ線の一部は、座席の左右方向の端にあるため、座席のうちの、着座する人と接触する部位を有効に温めることが難しい。その結果、ヒータ線のうち、座席を温めるために効果的に用いられない部分が長くなってしまう。
また、基材のうち、吊り込み具によって引き込まれる部分である吊り込み部にヒータ線の一部を配置すると、シートヒータを座席に取り付けるときに、そのヒータ線の一部に力がかかって、断線し易いという課題が生じる。
そこで、本開示では、ヒータ線が長くなることを抑えて、かつ、断線し難いシートヒータを提供する。
本開示の一態様に係るシートヒータは、座席を温めるシートヒータであって、基材と、前記基材の一面に縫い付けられるヒータ線とを備え、前記基材は、前記座席の内部に引き込まれる筒状に形成された吊り込み部を有し、筒状に形成された前記吊り込み部の内面は、前記ヒータ線の一部が縫い付けられている縫い付け面と、前記縫い付け面に対向し、前記ヒータ線の一部に対して摺動自在に配置される摺動面とを有する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、方法などによって実現されてもよい。
本開示のシートヒータは、ヒータ線が長くなることを抑えて、かつ、断線し難くすることができる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
図1は、実施の形態におけるシートヒータが備えられた座席の外観を示す図である。 図2は、実施の形態におけるシートヒータの上面図である。 図3は、実施の形態における吊り込み部の構成を示す図である。 図4は、実施の形態における吊り込み部がシートクッションの内部に引き込まれる状態を示す図である。 図5は、実施の形態における吊り込み部がシートクッションの内部に引き込まれている状態を示す断面図である。 図6は、実施の形態における吊り込み部の主部材に縫い付けられているヒータ線の一部を示す図である。 図7は、実施の形態の変形例1における吊り込み部の構成を示す図である。 図8は、実施の形態の変形例2における吊り込み部のYZ平面における断面図である。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した特許文献1のシートヒータに関し、以下の課題が生じることを見出した。
上述のように、特許文献1のシートヒータでは、開口部を仕切る吊り込み部(すなわち橋渡し部)にはヒータ線は配置されておらず、その開口部の両端側にまでヒータ線が引き回されている。したがって、ヒータ線を開口部の両端側にまで引き回さずに吊り込み部に配置すれば、ヒータ線を無駄に長くすることを抑えることができる。
しかし、ヒータ線を吊り込み部に配置すれば、シートヒータを座席に取り付けるときに、吊り込み具によってそのヒータ線の一部に力が直接的にかかって、そのヒータ線の一部が断線し易くなってしまう。
そこで、その断線を抑えるために、例えば、その吊り込み部に配置されるヒータ線の一部を覆う保護部材を、その吊り込み部に貼り付けておくことが考えられる。つまり、吊り込み部におけるヒータ線の一部が縫い付けられている面に、布状の保護部材が両面テープなどで接着される。
しかし、吊り込み部におけるヒータ線の一部が縫い付けられている面に、保護部材が両面テープなどによって接着されると、保護部材によって覆われているヒータ線の一部は、吊り込み部および保護部材にしっかりと固定され、外力を受けても動き難くなる。一方、保護部材によって覆われていないヒータ線の部分は、基材には縫い付けられているが、その保護部材に接着されていないため、外力を受けると動き易い。その結果、吊り込み具によって、吊り込み部がクッション材の溝に引き込まれるときには、ヒータ線のうち、その保護部材によって覆われている部分と、覆われていない部分との境界において、外力によって引張応力がかかり易くなる。その結果、その境界において断線が生じる可能性がある。また、ヒータ線のうちの保護部材によって覆われている部分の中でも、引張応力によって断線する可能性がある。
このような課題を解決するために、本開示の一態様に係るシートヒータは、座席を温めるシートヒータであって、基材と、前記基材の一面に縫い付けられるヒータ線とを備え、前記基材は、前記座席の内部に引き込まれる筒状に形成された吊り込み部を有し、筒状に形成された前記吊り込み部の内面は、前記ヒータ線の一部が縫い付けられている縫い付け面と、前記縫い付け面に対向し、前記ヒータ線の一部に対して摺動自在に配置される摺動面とを有する。
これにより、吊り込み部が筒状に形成され、その吊り込み部の内面にヒータ線の一部が縫い付けられているため、シートヒータを座席に取り付けるときに、吊り込み具によってそのヒータ線の一部に外力が直接的にかかることを抑えることができる。つまり、ヒータ線を保護することができる。さらに、吊り込み部の内面は、ヒータ線の一部が縫い付けられている縫い付け面と、摺動面とを有するため、吊り込み部に縫い付けられているヒータ線の一部を、外力に対して動き易くすることができる。つまり、摺動面は、縫い付け面に縫い付けられているヒータ線の一部に対して摺動自在に配置されているため、保護部材などが両面テープなどによってその縫い付け面に接着される場合と比べて、ヒータ線の一部を動き易くすることができる。その結果、吊り込み具によって、その吊り込み部が座席の内部に引き込まれるときに、ヒータ線のうち、その吊り込み部に配置されている部分と、吊り込み部に配置されていない部分との境界において、外力に対する引張応力がかかり難くすることができる。その結果、その境界における断線の発生を抑えることができる。また、ヒータ線のうちの吊り込み部に配置されている部分の中でも、断線の発生を抑えることができる。さらに、ヒータ線は、基材の端に引き回されずに、そのヒータ線の一部は吊り込み部に配置されるため、ヒータ線を短くすることができる。これにより、ヒータ線が長くなることを抑えて、かつ、断線し難くすることができる。
また、前記吊り込み部は、前記基材の折れ曲がりによって筒状に、かつ、一体に形成されていてもよい。
これにより、吊り込み部における引張強度を高めることができ、その結果、その吊り込み部に縫い付けられているヒータ線をより適切に保護することができる。また、吊り込み部の生成に、基材以外の別部材が不要のため、吊り込み部の生成にかかる手間を省くことができ、さらに、コスト低減を図ることができる。
また、前記吊り込み部は、前記縫い付け面を有する主部材と、前記摺動面を有し、第1の境界線を介して前記主部材に隣接する第1の保護部材と、前記主部材に対して前記第1の保護部材と反対側に、第2の境界線を介して隣接する第2の保護部材とを備え、前記第1の保護部材は、前記基材における前記第1の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材の前記縫い付け面と前記第1の保護部材の前記摺動面とが対向するように配置され、前記第2の保護部材は、前記基材における前記第2の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材との間に前記第1の保護部材を挟み込むように配置され、かつ、前記第1の保護部材に接着されていてもよい。
これにより、主部材に縫い付けられているヒータ線の一部を、第1の保護部材および第2の保護部材によってより適切に保護することができる。
また、前記吊り込み部は、前記縫い付け面を有する主部材と、前記摺動面を有し、第1の境界線を介して前記主部材に隣接する第1の保護部材と、前記第1の保護部材に対して前記主部材と反対側に、第2の境界線を介して隣接する第2の保護部材とを備え、前記第1の保護部材は、前記基材における前記第1の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材の前記縫い付け面と前記第1の保護部材の前記摺動面とが対向するように配置され、前記第2の保護部材は、前記基材における前記第2の境界線での折れ曲がりによって、前記第1の保護部材との間に前記主部材を挟み込むように配置され、かつ、前記主部材に接着されていてもよい。
これにより、主部材に縫い付けられているヒータ線の一部を、第1の保護部材および第2の保護部材によってより適切に保護することができる。
また、前記吊り込み部における前記第2の保護部材は、前記シートヒータが前記座席に取り付けられるときは、前記吊り込み部を前記座席の内部に引き込むための吊り込み具に当接してもよい。
これにより、吊り込み具と、吊り込み部に縫い付けられているヒータ線の一部との間には、第1の保護部材または主部材と、第2の保護部材とが配置される。したがって、そのヒータ線の一部を、基材の一部によって二重に保護することができ、さらに適切に保護することができる。
また、前記ヒータ線の一部は、前記吊り込み部にジグザグ状に縫い付けられ、前記ヒータ線の一部における折れ曲がりの角度は鈍角であってもよい。
これにより、吊り込み部に縫い付けられているヒータ線の一部によるジグザグ形状の幅を短くすることができる。その結果、吊り込み部に縫い付けられるヒータ線の一部の長さを短くすることができる。つまり、ヒータ線の配線長を短くすることができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるシートヒータが備えられた座席の外観を示す図である。
例えば車両などに装備される座席500は、シートバック510と、シートクッション520と、ヘッドレスト530と、シートヒータ100とを備える。
シートバック510は、座席500に着座する人の背部を支える。ヘッドレスト530は、座席500に着座する人の頭部を支える。
シートクッション520は、座席500に着座する人の臀部および大腿部を支える。このようなシートクッション520は、上述のクッション材に相当するシートパッドと、そのシートパッドを覆うシートカバー521および522とを有する。シートカバー521は、例えば人工革などからなり、人の臀部に対応する位置に配置される。シートカバー522は、例えば人工革などからなり、人の大腿部に対応する位置に配置される。
シートヒータ100は、座席500を温めるヒータであって、シートパッドとシートカバー521および522との間に配置される。このようなシートヒータ100は、第1の採暖部101と、第2の採暖部102と、接続部103とを有する。
第1の採暖部101は、シートカバー521に覆われ、座席500に着座する人の臀部をそのシートカバー521を介して温める。第2の採暖部102は、シートカバー522に覆われ、座席500に着座する人の大腿部をそのシートカバー522を介して温める。接続部103は、第1の採暖部101および第2の採暖部102のそれぞれに接続し、第1の採暖部101および第2の採暖部102よりもシートクッション520の内部に引き込まれている。
なお、本実施の形態では、座席500の前後方向をX軸方向と称し、座席500の上下方向をZ軸方向と称す。さらに、座席500の左右方向、すなわちX軸方向およびZ軸方向のそれぞれに垂直な方向をY軸方向と称す。また、X軸方向における、座席500の前側を正側と称し、座席500の後側を負側と称す。また、Y軸方向における、座席500の左側(図1の右手前側)を正側と称し、その反対側を負側と称す。また、Z軸方向における、座席500の上側を正側と称し、座席500の下側を負側と称す。
図2は、シートヒータ100の上面図である。
シートヒータ100は、基材110と、その基材110の一面に縫い付けられるヒータ線120と、ヒータ線120に電力を供給するハーネス130とを備える。
基材110は、不織布または布状のウレタンなどからなり、第1の採暖部101に対応する第1の基材部分110aと、第2の採暖部102に対応する第2の基材部分110bと、接続部103に対応する2つの吊り込み部110cとを有する。第1の基材部分110aおよび第2の基材部分110bはそれぞれ、矩形状に形成されている。また、第1の基材部分110aおよび第2の基材部分110bは、X軸方向に沿って配列し、2つの吊り込み部110cと共に一体に構成されている。
ハーネス130は、第1の基材部分110aにおけるX軸方向負側の端に配置される。
ヒータ線120は、ハーネス130から基材110の各部分を通ってそのハーネス130に戻るように基材110に縫い付けられている。具体的には、ヒータ線120は、ハーネス130から、第1の基材部分110a、2つの吊り込み部110cのうちの一方、第2の基材部分110bの順に、基材110のそれらの部分を通るように基材110に配置される。さらに、ヒータ線120は、第2の基材部分110b、2つの吊り込み部110cのうちの他方、第1の基材部分110aの順に、基材110のそれらの部分を通ってハーネス130に戻るように、基材110に配置される。
このようなヒータ線120は、銅などの金属線であって、ポリエステル繊維の糸を縫製糸として用いて基材110に縫い付けられている。また、ヒータ線120は、第1の基材部分110a、第2の基材部分110b、および吊り込み部110cのそれぞれにおいて、ジグザグ状に縫い付けられている。
ここで、2つの吊り込み部110cのそれぞれは、筒状に形成されている。つまり、ヒータ線120の一部は、この筒状に形成されている吊り込み部110cの内面に縫い付けられている。
図3は、吊り込み部110cの構成を示す図である。なお、図3の(a)および(b)は、吊り込み部110cが生成される工程を、(a)、(b)の順で示し、図3の(c)は、吊り込み部110cのYZ平面における断面を示す。
本実施の形態における吊り込み部110cは、図3の(a)〜(c)に示すように、基材110の折れ曲がりによって筒状に、かつ、一体に形成されている。
具体的には、不織布または布状のウレタンである一枚の母材から、基材110として用いられる部分が裁断され、その部分にヒータ線120が縫い付けられる。そして、その部分の中のさらに一部分が吊り込み部110cに形成される。吊り込み部110cは、図3の(a)に示すように、主部材111と、第1の保護部材112と、第2の保護部材113とを有する。
主部材111は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aを有する。
第1の保護部材112は、摺動面112aを有し、第1の境界線b1を介して主部材111に隣接する。摺動面112aは、図3の(c)に示すように、吊り込み部110cが筒状に形成されている状態において縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される面である。
第2の保護部材113は、主部材111に対して第1の保護部材112と反対側に、第2の境界線b2を介して隣接する。なお、第1の保護部材112、および、第2の保護部材113は、図3の(a)に示すように、主部材111と一体形成される。
吊り込み部110cの生成工程では、まず、主部材111のY軸方向両端に隣接する第1の保護部材112と第2の保護部材113とが、図3の(a)に示すように、主部材111と共にXY平面に沿って配置されている状態から、Z軸方向正側に持ち上げられる。つまり、基材110が第1の境界線b1で折り曲げられ、第1の保護部材112のY軸方向正側の端がZ軸方向正側に持ち上げられる。同様に、基材110が第2の境界線b2で折り曲げられ、第2の保護部材113のY軸方向負側の端がZ軸方向正側に持ち上げられる。
そして、図3の(b)に示すように、第1の保護部材112は、主部材111のZ軸方向正側に重ねられ、第2の保護部材113は、主部材111に重ねられた第1の保護部材112のZ軸方向正側にさらに重ねられる。そして、第2の保護部材113は、図3の(c)に示すように、第1の保護部材112と、例えば両面テープなどの接着層119を介して接着される。
その結果、図3の(c)に示すように、第1の保護部材112は、基材110における第1の境界線b1での折れ曲がりによって、主部材111の縫い付け面111aと第1の保護部材112の摺動面112aとが対向するように配置される。第2の保護部材113は、基材110における第2の境界線b2での折れ曲がりによって、主部材111との間に第1の保護部材112を挟み込むように配置され、かつ、第1の保護部材112に接着される。
このように生成される本実施の形態における吊り込み部110cは、筒状に形成されている。また、第1の保護部材112の摺動面112aは、主部材111の縫い付け面111aと、その縫い付け面111aに縫い付けられているヒータ線120の一部とに対して接着されていない。したがって、摺動面112aは、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される。
つまり、本実施の形態における、筒状に形成された吊り込み部110cの内面は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aと、その縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される摺動面112aとを有する。
このような本実施の形態における吊り込み部110cは、シートカバー521および522の取り付けの際に、シートクッション520の内部に引き込まれる。
図4は、吊り込み部110cがシートクッション520の内部に引き込まれる状態を示す図である。
シートカバー521および522をシートパッド524に取り付ける際には、まず、シートヒータ100は、シートクッション520のシートパッド524の上面に配置される。なお、シートパッド524は、上述のクッション材に相当し、例えばウレタンフォームなどからなる。シートヒータ100の第1の基材部分110aは、シートパッド524のX軸方向負側に配置され、第2の基材部分110bは、シートパッド524のX軸方向正側に配置される。また、吊り込み部110cは、シートパッド524の上側にY軸方向に沿って形成されている溝524aの開口部に配置される。
そして、吊り込み部110cは、カバー側吊りワイヤー523によって、シートクッション520の内部に引き込まれる。カバー側吊りワイヤー523は、シートカバー521および522の裏面側に取り付けられている吊り込み具である。なお、カバー側吊りワイヤー523は、金具であってもよく、樹脂成型品であってもよい。
つまり、シートカバー521および522がシートパッド524に取り付けられるときには、そのシートカバー521および522の裏面側に取り付けられているカバー側吊りワイヤー523が、シートパッド524の溝524aに押し込まれる。このとき、カバー側吊りワイヤー523とシートパッド524との間に配置されている吊り込み部110cは、その溝524aの底側に引き込まれる。
図5は、吊り込み部110cがシートクッション520の内部に引き込まれている状態を示す断面図である。なお、この図5は、シートヒータ100が取り付けられた座席500における吊り込み部110c周辺の断面を示し、その周辺の断面は、図2のA−A線での吊り込み部110cの断面を含む。また、図5では、ヒータ線120は省略されている。
シートカバー521のY軸方向に沿う周縁部と、シートカバー522のY軸方向に沿う周縁部とは縫い合わされている。それらの周縁部の縫い合わせ部分の裏面側には、吊り込み袋525が取り付けられている。カバー側吊りワイヤー523は、この吊り込み袋525に収納されている。つまり、カバー側吊りワイヤー523は、吊り込み袋525によってシートカバー521および522の裏面側に取り付けられている。
このようなカバー側吊りワイヤー523は、吊り込み袋525を介して、または直接的に、吊り込み部110cの上面に当接しながら溝524aに押し込まれる。このとき、吊り込み部110cは、溝524aに底側に引き込まれる。そして、カバー側吊りワイヤー523は、溝524aの底側に固定されているパッド側吊りワイヤー524bに留めリング524cを介して固定される。なお、パッド側吊りワイヤー524bおよび留めリング524cは、カバー側吊りワイヤー523と同様、金具であってもよく、樹脂成型品であってもよい。
このように、本実施の形態では、吊り込み部110cは、筒状に形成され、その吊り込み部110cの内面にヒータ線120の一部が縫い付けられている。具体的には、ヒータ線120の一部は、主部材111と第1の保護部材112との間に配置されている。したがって、吊り込み具であるカバー側吊りワイヤー523によってそのヒータ線120の一部に外力が直接的にかかることを抑えることができる。つまり、ヒータ線120を保護することができる。
さらに、吊り込み部110cの内面は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aと、摺動面112aとを有するため、吊り込み部110cに縫い付けられているヒータ線120の一部を、外力に対して動き易くすることができる。つまり、図5に示すように、吊り込み部110cの主部材111と第1の保護部材112との間にヒータ線120が挟まれていても、摺動面112aを有する第1の保護部材112はそのヒータ線120に対して摺動することができる。したがって、ヒータ線120は、他の保護部材が両面テープなどによってその縫い付け面111aに接着される場合と比べて、その一部を動き易くすることができる。その結果、カバー側吊りワイヤー523によって、その吊り込み部110cが座席500の内部に引き込まれるときに、断線の発生を抑えることができる。具体的には、ヒータ線120のうち、その吊り込み部110cに配置されている部分と、吊り込み部110cに配置されていない部分との境界における、外力による引張応力を抑えて、断線の発生の可能性を低減することができる。また、ヒータ線120のうちの吊り込み部110cに配置されている部分の中でも、断線の発生を抑えることができる。さらに、ヒータ線120は、基材110の端に引き回されずに、そのヒータ線120の一部は吊り込み部110cに配置されるため、ヒータ線120を短くすることができる。これにより、ヒータ線120が長くなることを抑えて、かつ、断線し難くすることができる。
また、本実施の形態では、吊り込み部110cは、基材110の折れ曲がりによって筒状に、かつ、一体に形成されている。したがって、吊り込み部110cにおける引張強度を高めることができ、その結果、その吊り込み部110cに縫い付けられているヒータ線120をより適切に保護することができる。また、吊り込み部110cの生成に、基材110以外の別部材が不要のため、吊り込み部110cの生成にかかる手間を省くことができ、さらに、コスト低減を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、ヒータ線120の一部は、吊り込み部110cの主部材111と、第1の保護部材112および第2の保護部材113との間に配置される。したがって、その主部材111に縫い付けられているヒータ線120の一部を、第1の保護部材112および第2の保護部材113によってより適切に保護することができる。
つまり、本実施の形態では、シートヒータ100が座席500に取り付けられるときには、吊り込み部110cにおける第2の保護部材113が、吊り込み具であるカバー側吊りワイヤー523に当接する。したがって、吊り込み具と、吊り込み部110cに縫い付けられているヒータ線120の一部との間には、第1の保護部材112と第2の保護部材113とが配置される。その結果、そのヒータ線120の一部を、基材110の一部によって二重に保護することができ、適切に保護することができる。
また、上述のように、吊り込み部110cに縫い付けられるヒータ線120の一部には引張応力がかかり難いため、そのヒータ線120の一部の長さを短くすることができる。
図6は、吊り込み部110cの主部材111に縫い付けられているヒータ線の一部を示す図である。なお、図6では、第1の保護部材112および第2の保護部材113は省略されている。
ヒータ線120の一部は、図6に示すように、吊り込み部110cにおける主部材111に縫い付けられている。具体的には、ヒータ線120の一部は、ジグザグ形状のパターンが形成されるように、主部材111の縫い付け面111aに縫い付けられている。
ここで、そのヒータ線120の一部によるジグザグの角度θは大きい。つまり、本実施の形態におけるヒータ線120の一部は、吊り込み部110cにジグザグ状に縫い付けられ、そのヒータ線120の一部における折れ曲がりの角度θは鈍角である。
本実施の形態では、吊り込み部110cに縫い付けられるヒータ線120の一部には引張応力がかかり難いため、上述のように、折れ曲がりの角度θを鈍角にして、吊り込み部110cに縫い付けられるヒータ線120の一部の長さを短くすることができる。
例えば、図6に示すように、ヒータ線120の一部が正弦波のように折り曲げられている場合、そのヒータ線120の互いに隣り合う変曲点のそれぞれに接する接線が交わる角度θは鈍角である。
これにより、吊り込み部110cに縫い付けられているヒータ線120の一部によるジグザグ形状の幅を短くすることができる。その結果、吊り込み部110cに縫い付けられるヒータ線120の一部の長さを短くすることができる。つまり、ヒータ線120の配線長を短くすることができる。
(変形例1)
上記実施の形態における吊り込み部110cでは、第2の保護部材113は、主部材111の縫い付け面111a側に配置される。一方、本変形例における吊り込み部110cでは、第2の保護部材113は、主部材111の縫い付け面111aとは反対側に配置される。
図7は、本変形例における吊り込み部110cの構成を示す図である。なお、図7の(a)および(b)は、吊り込み部110cが生成される工程を、(a)、(b)の順で示し、図7の(c)は、吊り込み部110cのYZ平面における断面を示す。
本変形例における吊り込み部110cも、上記実施の形態と同様、図7の(a)〜(c)に示すように、基材110の折れ曲がりによって筒状に、かつ、一体に形成されている。
ここで、本変形例では、シートヒータ100は、ヒータ線120が基材110よりもZ軸方向負側(すなわち下側)に向けられた状態で座席500に取り付けられる。つまり、吊り込み部110cにおける、ヒータ線120が縫い付けられている縫い付け面111aは、Z軸方向負側(すなわち下側)に向けられる。
具体的には、不織布または布状のウレタンである一枚の母材から、基材110として用いられる部分が裁断され、その部分にヒータ線120が縫い付けられる。そして、その部分の中のさらに一部分が吊り込み部110cに形成される。吊り込み部110cは、図7の(a)に示すように、主部材111と、第1の保護部材112と、第2の保護部材113とを有する。
主部材111は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aを有する。
第1の保護部材112は、摺動面112aを有し、第1の境界線b1を介して主部材111に隣接する。摺動面112aは、図7の(c)に示すように、吊り込み部110cが筒状に形成されている状態において縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される面である。
第2の保護部材113は、第1の保護部材112に対して主部材111と反対側に、第2の境界線b2を介して隣接する。なお、第1の保護部材112、および、第2の保護部材113は、図7の(a)に示すように、主部材111と一体形成される。
吊り込み部110cの生成工程では、まず、主部材111のY軸方向負側にある第1の保護部材112と第2の保護部材113とが、図7の(a)に示すように、主部材111と共にXY平面に沿って配置されている状態から、Z軸方向負側に持ち上げられる。つまり、基材110が第1の境界線b1および第2の境界線b2のそれぞれで折り曲げられ、第1の保護部材112および第2の保護部材113のそれぞれのY軸方向負側の端がZ軸方向負側に持ち上げられる。
そして、図7の(b)に示すように、第1の保護部材112は、主部材111のZ軸方向負側に重ねられ、第2の保護部材113は、主部材111のZ軸方向正側に重ねられる。そして、第2の保護部材113は、図7の(c)に示すように、主部材111と、例えば両面テープなどの接着層119を介して接着される。
その結果、図7の(c)に示すように、第1の保護部材112は、基材110における第1の境界線b1での折れ曲がりによって、主部材111の縫い付け面111aと第1の保護部材112の摺動面112aとが対向するように配置される。第2の保護部材113は、基材110における第2の境界線b2での折れ曲がりによって、第1の保護部材112との間に主部材111を挟み込むように配置され、かつ、主部材111に接着される。
このように生成される本変形例における吊り込み部110cは、上記実施の形態と同様、筒状に形成されている。また、第1の保護部材112の摺動面112aは、主部材111の縫い付け面111aと、その縫い付け面111aに縫い付けられているヒータ線120の一部とに対して接着されていない。したがって、摺動面112aは、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される。
つまり、本変形例でも、筒状に形成された吊り込み部110cの内面は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aと、その縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される摺動面112aとを有する。
したがって、本変形例でも、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本変形例でも、実施の形態1と同様、シートヒータ100が座席500に取り付けられるときには、吊り込み部110cにおける第2の保護部材113が、吊り込み具であるカバー側吊りワイヤー523に当接する。したがって、本変形例では、吊り込み具と、吊り込み部110cに縫い付けられているヒータ線120の一部との間には、主部材111と第2の保護部材113とが配置される。その結果、本変形例でも、上記実施の形態と同様、そのヒータ線120の一部を、基材110の一部によって二重に保護することができ、適切に保護することができる。
(変形例2)
上記実施の形態および変形例1では、吊り込み部110cは一体に形成されているが、複数の部材から構成されていてもよい。
図8は、吊り込み部110cのYZ平面における断面図である。
吊り込み部110cは、図8に示すように、主部材111と、主部材111とは別体の保護部材114とを備える。
主部材111は、ヒータ線120の一部が縫い付けられている縫い付け面111aを有する。
保護部材114は、例えば基材110と同じ材質からなり、摺動面114aを有する。摺動面114aは、吊り込み部110cが筒状に形成されている状態において縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される面である。
このような保護部材114は、図8に示すように、主部材111の縫い付け面111aに対向するように配置される。そして、保護部材114を折り曲げることによって、その保護部材114におけるY軸方向両端の縁部は、主部材111の縫い付け面111aとは反対側に配置される。さらに、保護部材114のその縁部は、その主部材111の縫い付け面111aと反対側の面と、例えば両面テープなどの接着層119を介して接着される。
このように保護部材114が主部材111に取り付けられることによって、吊り込み部110cが筒状に形成される。このような吊り込み部110cであっても、上記実施の形態および変形例1と同様、吊り込み部110cの内面は、縫い付け面111aと、縫い付け面111aに対向し、ヒータ線120の一部に対して摺動自在に配置される摺動面114aとを有する。したがって、本変形例でも、上記実施の形態および変形例1と同様の効果を奏することができる。
なお、本変形例では、主部材111の縫い付け面111aと反対側の面に接着層119を介して保護部材114を接着しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、縫い付け面111aと摺動面114aとの間であって、ヒータ線120が配されず、ヒータ線120の摺動を妨げない部分に接着層119を設け、主部材111と保護部材114を接着する構成としてもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係るシートヒータ100について、実施の形態およびその変形例に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態または変形例に施したものや、異なる実施の形態または変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態およびその変形例では、シートヒータ100は、2つの採暖部、すなわち第1の採暖部101および第2の採暖部102を備えるが、シートヒータ100に備えられる採暖部の数は2つに限定されず、3つ以上であってもよい。なお、採暖部は、シートヒータ100のうちの一部であって、座席500に着座する人に、シートカバー(例えばシートカバー521または522)を介して熱を伝えることが可能な部分である。このような採暖部は、基材110の一部と、その基材110の一部に縫い付けられているヒータ線120の一部とからなる。
また、上記実施の形態およびその変形例では、基材110は、2つの吊り込み部110cを有しているが、基材110に形成される吊り込み部110cの数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。また、基材110に形成されている全ての吊り込み部110cは、図3、図7および図8に示される何れの形態であってもよく、何れかの形態に統一されていてもよく、互いに異なる形態に形成されていてもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例では、シートヒータ100は、車両に装備されている座席500に配置されるが、車両以外の移動体に装備される座席、または固定された施設に置かれる座席などに配置されてもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例では、吊り込み具であるカバー側吊りワイヤー523は、図5に示すように、パッド側吊りワイヤー524bに留めリング524cを介して固定される。しかし、吊り込み具は、留めリング524cを用いずに固定されてもよい。例えば、シートパッド524の溝524aの底側には、パッド側吊りワイヤー524bの代わりに、例えば、パッド側吊りワイヤー524bに係止する複数の係止具が、溝524aの長手方向に沿うように並んで設けられていてもよい。この係止具は、互いに対向する一対の係止片を備える。吊り込み具(すなわちカバー側吊りワイヤー523)は、溝524aの底側に押し込まれると、複数の係止具のそれぞれの一対の係止片の間に圧入され、それらの係止具によって係止される。これにより、吊り込み具は、溝524aの底側で固定される。
また、上記実施の形態およびその変形例では、シートヒータ100は、シートクッション520に配置されるが、シートバック510に配置されてもよく、シートバック510およびシートクッション520の両方に配置されてもよい。
本開示は、例えば車両などに装備されている座席を温めるシートヒータに利用可能である。
100 シートヒータ
101 第1の採暖部
102 第2の採暖部
103 接続部
110 基材
110a 第1の基材部分
110b 第2の基材部分
110c 吊り込み部
111 主部材
111a 縫い付け面
112 第1の被覆部材
112a、114a 摺動面
113 第2の被覆部材
114 被覆部材
120 ヒータ線
130 ハーネス
500 座席
510 シートバック
520 シートクッション
521、522 シートカバー
523 カバー側吊りワイヤー(吊り込み具)
524 シートパッド
525 吊り込み袋
530 ヘッドレスト

Claims (6)

  1. 座席を温めるシートヒータであって、
    基材と、
    前記基材の一面に縫い付けられるヒータ線とを備え、
    前記基材は、
    前記座席の内部に引き込まれる筒状に形成された吊り込み部を有し、
    筒状に形成された前記吊り込み部の内面は、
    前記ヒータ線の一部が縫い付けられている縫い付け面と、
    前記縫い付け面に対向し、前記ヒータ線の一部に対して摺動自在に配置される摺動面とを有する、
    シートヒータ。
  2. 前記吊り込み部は、
    前記基材の折れ曲がりによって筒状に、かつ、一体に形成されている、
    請求項1に記載のシートヒータ。
  3. 前記吊り込み部は、
    前記縫い付け面を有する主部材と、
    前記摺動面を有し、第1の境界線を介して前記主部材に隣接する第1の保護部材と、
    前記主部材に対して前記第1の保護部材と反対側に、第2の境界線を介して隣接する第2の保護部材とを備え、
    前記第1の保護部材は、
    前記基材における前記第1の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材の前記縫い付け面と前記第1の保護部材の前記摺動面とが対向するように配置され、
    前記第2の保護部材は、
    前記基材における前記第2の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材との間に前記第1の保護部材を挟み込むように配置され、かつ、前記第1の保護部材に接着されている、
    請求項2に記載のシートヒータ。
  4. 前記吊り込み部は、
    前記縫い付け面を有する主部材と、
    前記摺動面を有し、第1の境界線を介して前記主部材に隣接する第1の保護部材と、
    前記第1の保護部材に対して前記主部材と反対側に、第2の境界線を介して隣接する第2の保護部材とを備え、
    前記第1の保護部材は、
    前記基材における前記第1の境界線での折れ曲がりによって、前記主部材の前記縫い付け面と前記第1の保護部材の前記摺動面とが対向するように配置され、
    前記第2の保護部材は、
    前記基材における前記第2の境界線での折れ曲がりによって、前記第1の保護部材との間に前記主部材を挟み込むように配置され、かつ、前記主部材に接着されている、
    請求項2に記載のシートヒータ。
  5. 前記吊り込み部における前記第2の保護部材は、
    前記シートヒータが前記座席に取り付けられるときは、前記吊り込み部を前記座席の内部に引き込むための吊り込み具に当接する、
    請求項3または4に記載のシートヒータ。
  6. 前記ヒータ線の一部は、前記吊り込み部にジグザグ状に縫い付けられ、
    前記ヒータ線の一部における折れ曲がりの角度は鈍角である、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のシートヒータ。
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