JP2006351457A - 座席用面状発熱体 - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱線の断線を防止し、耐久性の高い自動車の座席用面状発熱体を提供することを目的とする。
【解決手段】発熱線2を取付けた基材3に粘着材4を設け、しかもこの粘着材4は発熱線2の直上を避けて配設したものである。これにより、発熱線2が粘着材4のしわに追従して折れ曲がらなくなるので、発熱線2に荷重が集中しなくなり、その発熱線2の断線を防止し、耐久性の高い座席用面状発熱体を提供することができることとなる。
【選択図】図1
【解決手段】発熱線2を取付けた基材3に粘着材4を設け、しかもこの粘着材4は発熱線2の直上を避けて配設したものである。これにより、発熱線2が粘着材4のしわに追従して折れ曲がらなくなるので、発熱線2に荷重が集中しなくなり、その発熱線2の断線を防止し、耐久性の高い座席用面状発熱体を提供することができることとなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車やオートバイの座席に用いられる座席用面状発熱体に関するものである。
近年、自動車やオートバイなどの暖房手段として、座席に面状発熱体を装着したものが見受けられるようになりつつある。
そして、この種の座席用面状発熱体は、座席の座り心地および座席への装着性を向上するために、基材で発熱線を被覆して構成された発熱体の下面に粘着材を設け、座席パッドへ簡単に取付けられるようにしてあった(例えば、特許文献1参照)。
図6は従来の座席用面状発熱体を示すもので、発熱線51の上下を挟むように基材52を設けるとともに、この基材52の下面には粘着テープなどの粘着材53を、上面には剥離可能な補強部材54をそれぞれ配置した構成を採っている。
そして、この座席用面状発熱体は、粘着材53によりウレタン発泡体などからなる柔軟性を有する座席パッドと接着され、その上方を座席表皮で被覆するようにしていた。
また、最近は、コスト低廉化を目的として基材52を発熱線51の片側のみに配置し、発熱線51の直下に粘着材53を取付けたものも考えられていた。
特許第2750946号公報
しかしながら、前記従来の構成では、粘着材53が柔軟な基材部と粘着剤とからなるため、着座時の荷重などの負荷によって粘着材53の基材部が折れ曲がってしわが発生し、これが発熱線51に対して局部的な折り曲げストレスを与えるようになり、発熱線断線を生起する課題を有していた。
この現象は、粘着材53にしわが発生すると、発熱線51もこのしわに追従して折れ曲がり、このしわ部で発熱線51に荷重が集中し、加えて、この折り曲げが繰り返されることで断線に至るものである。
また、基材52を発熱線51の片側のみとし、発熱線51の直下に粘着材53を取り付けたものは、発熱線51が粘着材53で固定されているため、発熱線51が動くことでストレスを緩和することができず、さらに断線しやすくなるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、発熱線の断線を防止し、耐久性の高い座席用面状発熱体を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の座席用面状発熱体は、粘着材を発熱線の直下を避けて配設したものである。
これによって、発熱線が粘着材のしわに追従して折れ曲がらなくなって、この発熱線に荷重が集中しなくなる。その結果、発熱線の断線を防止し、耐久性の高い座席用面状発熱
体を提供することができるものである。
体を提供することができるものである。
本発明の座席用面状発熱体は、発熱体に断線が生じ難く、結果として、耐久性の高いものとすることができる。
第1の発明は、粘着材を発熱線の直下を避けて配設することにより、発熱線が粘着材のしわに追従して折れ曲がらなくなり、発熱線に対する荷重の集中をなくすことができることとなる。
第2の発明は、基材の片面に発熱線を配設し、もう一方の面に粘着剤を塗布したもので、発熱線が直接粘着剤で固着されず、発熱線の動きが可能となる。
第3の発明は、前記第1または2の発明において、発熱線を縫製糸で基材に挟持することで、発熱線の動きを可能としたものである。
第4の発明は、前記第1または2のいずれか一つの発明において、発熱線を複数本の導体のより線とすることにより、1本の導体で構成した場合に比べて、繰り返し折り曲げで加わる応力を分散できるようにしたものである。
第5の発明は、前記第1または2いずれか一つの発明において、発熱線を複数本の導体を編組状に構成することにより、1本の導体で構成した場合に比べて、繰り返し折り曲げで加わる応力を分散できるようにし、しかもばらけることを防止したものである。
第6の発明は、前記第1または2いずれか一つの発明において、発熱線を金属繊維強化を利用した合金線で構成することにより、発熱線の折り曲げ強度を向上したものである。
第7の発明は、前記第4または5の発明において、発熱線の導体に被覆を施すことにより、導体の折り曲げ強度を向上したものである。
第8の発明は、前記第1〜7のいずれか一つの発明の座席用面状発熱体を座席に装着した自動車であり、発熱線の耐久性を高くするとともに、快適性を追求したものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1,2において、座席用面状発熱体1は、複数本の導体のより線からなる発熱線2と、ポリエステル不織布やウレタン発泡体などの柔軟性を有する基材3と、粘着テープなどからなる粘着材4とからなる。
図1,2において、座席用面状発熱体1は、複数本の導体のより線からなる発熱線2と、ポリエステル不織布やウレタン発泡体などの柔軟性を有する基材3と、粘着テープなどからなる粘着材4とからなる。
そして、前記粘着材4は、発熱線2の直上を避けて配設されており、また、
発熱線2は、上糸5と下糸6からなる縫製糸7で挟持することによって基材3に固定されている。
発熱線2は、上糸5と下糸6からなる縫製糸7で挟持することによって基材3に固定されている。
図3において、前記座席用面状発熱体1は、発熱線2が下側となるように、ウレタン発泡体等からなる柔軟性を有する座席パッド8上に粘着材4によって固定され、革や合成皮革や繊維織物、ウレタンフォームなどからなる座席表皮9で覆われている。
以上のように構成された座席用面状発熱体下について、以下その作用を説明する。
まず、粘着材4を発熱線2の直下を避けて配設することにより、この発熱線2が粘着材4のしわに追従して折れ曲がらなくなる。したがって、、発熱線2に荷重が集中しなくなり、その断線を防止することができるものである。
また、図2に示すように、発熱線2を、上糸5と下糸6からなる縫製糸7により基材3に固定することにより、発熱線2が上糸5と下糸6の間で挟持されているだけの状態となり、左右方向にある程度の自由度を有している。
これにより着座時の負荷などによって基材3にしわが発生しても、ある程度、発熱線2が自由に動けるため、それに加わる集中荷重を緩和することができるようになり、耐久性を高くすることができる。
また、本実施の形態においては、発熱体2を複数本の導体のより線で構成することにより、1本の導体で構成した場合に比べて、繰り返し折り曲げで加わる応力が分散できるようになり、発熱線2の耐久性をさらに高くすることができる。
なお、発熱体を複数本の導体を編組状に構成することにより、1本の導体で構成した場合に比べて、繰り返し折り曲げで加わる応力が分散できるようになるとともに、導体がばらけることを防止することで、均一に応力を分散できるようになり、発熱線の耐久性を一段と高くすることができる。
また、発熱体の導体の材質を、銅銀合金からなる金属繊維強化作用を利用した合金線で構成することにより、発熱線の折り曲げ強度を向上できるようになり、発熱線の耐久性を一層高くすることができる。
さらに、発熱線の導体にウレタンやフッ素樹脂などの柔軟な合成樹脂の被覆を施すことにより、導体の折り曲げ強度を向上できるようになり、発熱線の耐久性を高くすることができる。
図3において、座席用面状発熱体1は、発熱線2が下側となるように、ウレタン発泡体等からなる柔軟性を有する座席パッド8上に粘着材4によって固定されているが、発熱線2が上側になるように座席表皮9の裏面に粘着材4によって固定してもよい。
(実施の形態2)
図4,5において、座席用面状発熱体11は、基材12の片面に発熱線13を配設し、もう一方の面に粘着剤14を塗布している。
図4,5において、座席用面状発熱体11は、基材12の片面に発熱線13を配設し、もう一方の面に粘着剤14を塗布している。
以上のような構成において、基材12の片面に発熱線13を配設し、もう一方の面に粘着剤14を塗布することにより、発熱線13が直接粘着剤14で固着されないため、発熱線13は動くことができる。したがって、発熱線13に加わる集中荷重を緩和することができるようになり、その断線を防止することができる。
以上のように、本発明にかかる座席用面状発熱体は、耐久性の高い座席用面状発熱体を提供することが可能となるため、航空機、電車、劇場等の座席、マッサージ椅子等の暖房用途にも応用できる。
1、11 座席用面状発熱体
2、13 発熱線
3、12 基材
4、14 粘着材
7 縫製糸
2、13 発熱線
3、12 基材
4、14 粘着材
7 縫製糸
Claims (8)
- 基材と、この基板に取付けられた発熱線と、基板に設けた粘着材とを具備し、前記粘着材は発熱線の直上を避けて配設した座席用面状発熱体。
- 基材と、この基材の片面に配置した発熱線と、基材の反対側の面に塗布した粘着剤とからなる座席用面状発熱体。
- 基板と発熱線とを縫製糸を介して挟持した請求項1または2に記載の座席用面状発熱体。
- 発熱線は、複数本の導体のより線とした請求項1または2記載の座席用面状発熱体。
- 発熱線は、複数本の導体を編組状に構成した請求項1または2記載の座席用面状発熱体。
- 発熱線は、金属繊維強化を利用した合金線で構成してなる請求項1または2記載の座席用面状発熱体。
- 発熱線は、導体に被覆を施した請求項4または5記載の座席用面状発熱体。
- 請求項1〜7いずれか1項記載の座席用面状発熱体を座席に装着した自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005178778A JP2006351457A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 座席用面状発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005178778A JP2006351457A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 座席用面状発熱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006351457A true JP2006351457A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37647074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005178778A Pending JP2006351457A (ja) | 2005-06-20 | 2005-06-20 | 座席用面状発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006351457A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009110786A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Kurabe Ind Co Ltd | ヒータユニット及びその製造方法 |
JP2014128972A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-10 | Wet Automotive Syst Ag | 電気機能素子を有するシート材 |
-
2005
- 2005-06-20 JP JP2005178778A patent/JP2006351457A/ja active Pending
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