JP6896775B2 - エスカレータまたは動く歩道を最新化する方法 - Google Patents

エスカレータまたは動く歩道を最新化する方法 Download PDF

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Description

本発明は、既存のエスカレータまたは既存の動く歩道を最新化する方法に関する。
エスカレータおよび動く歩道は、一般に普及しており、商業的に使用される建物を含めて多くのタイプの建物、公共交通駅、および空港に設置されている。エスカレータおよび動く歩道は、乗客を1つの階から別の階に迅速かつ効率的に移動させるために使用される。エスカレータおよび動く歩道は、良く整備されている場合には、ほとんどの場合何年も、それどころか何十年も使用され続けることが多い。多くの場合、エスカレータまたは動く歩道は、建物と同時に製作され、前記建物にその建設段階中に設置される。この場合、大部分のエスカレータおよび動く歩道は、単純に所定の大量生産品として供給されるのではなく、むしろ建物の設計に関する開発業者および建物利用者の要求に合わせられる。しかし、全ての機械装置と同様に、特にエスカレータまたは動く歩道の可動部が経時的に摩耗し、交換されなければならない。さらに、ユーロノルム EN 115などの公式規格も変わる。
必要ならば、個々の部品を交換することによって修理が行われることができる。
個々の部品を交換すること、または前記部品を修理することは、エスカレータもしくは動く歩道全体を最新の技術および安全基準に達するようにすることはできない。修理されたエスカレータの全体的な有効性もほとんど変化しない。最新の従来技術に合致したエスカレータまたは動く歩道を既存の建物内に有するために、前記エスカレータおよび動く歩道は、典型的には完全に解体撤去され、新しいエスカレータまたは新しい動く歩道に交換される。完全交換は、新しいエスカレータまたは新しい動く歩道が建物に導入されることができるように、既存の建物に大きな開口を作成することを必要とすることが多いので、これは非常に費用と時間がかかる。別の問題は、新しいエスカレータに適用する、たとえば耐震に関する電流規格である。これにより、新しいエスカレータが古いエスカレータの利用可能な窪みに収まらなくなり、前記窪みが多額の費用をかけて拡大される必要があるということになり得る。
既存のエスカレータを骨組みまで取り除き、その既存の骨組みを、新たに挿入されるエスカレータ部品に適合させることが、極めて有利であることが分かった。既存のエスカレータを最新化するこの種の方法は、国際公開第2004/035452号パンフレットおよび欧州特許出願公開第2527283号明細書に開示されている。この方法によれば、既存のエスカレータは、既存の骨組みのみが残る程度まで中身が取り除かれる。この方法では、新しいエスカレータ構成要素が既存の骨組みに設置されることができるように、モジュールが既存の横材に位置合わせされ、固定される。個々の製造業者の既存の骨組みが非常に異なる設計を有するので、挿入されるモジュールおよび構成要素は、特定注文ベースで既存の骨組みに適合されなければならない。これは高度な技術努力につながり、高い労務費のため、この最新化方法の魅力を低下させる。
国際公開第2004/035452号 欧州特許出願公開第2527283号明細書
本発明の目的は、既存のエスカレータまたは既存の動く歩道を最新化する簡略化された方法を特定することにある。
この目的は、既存のエスカレータまたは既存の動く歩道を最新化する方法によって達成される。前記方法は、
既存のエスカレータまたは既存の動く歩道の既存の骨組みから、全ての電気および機械部品を取り除く工程であって、既存の骨組みが、2つの骨組み側部、および前記骨組み側部を接続するベース構造を有し、骨組み側部が、ベース構造から距離を隔てて配置された横材によって互いに接続されている工程と、
既存の骨組みの全ての既存の横材を取り除き、取り除かれた既存の横材の少なくとも一部を、エスカレータまたは動く歩道の設置される新しい構成要素が一致する、新しい横材に交換する工程であって、横材の交換中に、既存の骨組みの2つの骨組み側部が、骨組みのベース構造から距離を隔てた少なくとも一箇所で、相互に安定化するように互いに接続されている工程と
を含む。
上述の方法は、新たに挿入される構成要素に関する必要な大規模な適合作業の主要因をなくす。この作業は特に、典型的には循環コンベヤベルト(エスカレータのステップベルト、動く歩道のパレットベルト)の前進運動と後退運動との間に配置された、既存の横材に起因する。既存の横材は、製造業者に応じて非常に異なる寸法を有することがあり、したがって、前進運動および後退運動のレール間の距離に影響を及ぼす。しかし、挿入される新しい横材は、理想的には新たに挿入される構成要素に一致しており、それにより、レール、レール支持体またはフレーム、転向モジュール、クランプスライドなど、新しい構成要素が、既存の骨組みにおける既存の横材の寸法および位置に適合される必要がなくなる。
大部分の既存の骨組みの骨組み側部は、横材、および支持ブラケットによる端面を除いて、ベース構造のみによって互いに接続されており、したがって、エスカレータまたは動く歩道の追加の構成要素用の、U字形断面を有し上向きに開く収容構造を形成している。
既存の横材を取り除く上での特定の障害は、既存の横材が既存の骨組みから容易に切断されることができないことである。というのは、前記横材が、建物に取り付けられた既存の骨組みの2つの骨組み側部を支持し、したがって、既存の骨組みに高い剛性および安定性を与えているからである。既存の骨組みは、橋と同様に、その2つの端面のみで建物に取り付けられているので、最新化方法が実施されているときでも、危険な状況が防がれなければならない。2つの端面は、建物への骨組みの接触面としての支持ブラケットが配置されている領域である。利用者がエスカレータまたは動く歩道に出入りすることができるアクセス領域もそこに配置されている。特に長いエスカレータおよび動く歩道の場合、骨組みはまた、中間軸受によって2つの端面の間でも支持されることができる。しかし、これは、足りない横材がある場合、骨組みを剛性かつ安定に保つには十分ではない。
骨組みの構造は、その垂直な骨組み側部の剛性および持続可能性を求めて設計されている。骨組みの正味重量、および点荷重、揺れ、振動など骨組みに働く力のため、骨組み側部が横材の欠如によって横に傾き、次いで骨組みが崩壊する、または少なくとも塑性変形する危険がある。崩壊または変形された骨組みは、完全に使用不能であり、修理またはまっすぐにされることさえできない。
寸法の安定性および剛性のある骨組みもまた、最新化方法が実施されるときに過小評価されるべきではない利点である。空にされた骨組みは、組立人員の安全性が確保されるときのみ組立足場として使用され得る。その寸法の安定性が確保されるとき、既存の骨組みの資材が、その設置場所に安全に輸送されることができる。
本方法の一変形形態では、横材は、2つの骨組み側部を安定化させるために順次交換される。作業が進行するにつれて、骨組み側部は、順次交換のため、漸減的に既存の横材によって、また漸増的に新しい横材によって、相互に安定化するように互いに接続され、新しい横材は、ベース構造から距離を隔てており、2つの骨組み側部を接続するように骨組みに配置されている。
好ましくは、順次交換の場合、各場合に1つの横材が他の横材の後に交換される。骨組み側部の固有安定性に応じて、2つ以上の横材が同時に交換されてもよい。別の可能性としては、まず各第2の既存の横材が取り除かれ、それが取り除かれた後、空いた箇所にそれぞれ新しい横材が設けられる。続いて、残りの既存の横材が取り除かれ、次いで、空いた箇所に新しい横材が設けられる。
本方法の別の変形形態では、2つの骨組み側部を安定化させるための少なくとも1つの安定化装置が、既存の横材が取り除かれる前に既存の骨組みに固定される。既存の骨組みのベース構造から距離を隔てた一箇所で相互に安定化するように、この装置は骨組み側部を接続する。少なくとも1つの安定化装置が固定された後、既存の横材が取り除かれることができ、次いで、新しい横材が挿入されることができる。新しい横材が挿入された後、少なくとも1つの安定化装置が取り外される。
たとえば単純な安定化部材が、安定化装置として骨組み側部に固定されてもよい。この安定化部材は、好ましくはクランプジョー、ねじ、ソケットピン、コッタボルトなど取外し可能な連結要素によって、骨組み側部に固定されることができる。この場合、前記部材が、骨組み側部を互いに対して支持すれば十分であり、安定化部材は大きな力を伝達できなくてもよい。しかし、安定化部材は、引張応力と圧力の両方に強くなければならず、すなわち、引裂または座屈なしに、その固定箇所で発生する最大引張力および圧縮力に耐えることができる。
好ましくは、既存の骨組みにおける新しい横材の位置は、新たに挿入される最新化構成要素に必要な設置空間から、また骨組み側部の高さに関係して決定される。これは、挿入される新しい構成要素のために、特にステップベルトまたはパレットベルトの後退運動のために、新しい横材とベース構造との間に十分な通路空間があることを確実にすることができる。しかし、骨組みにおけるステップベルトまたはパレットベルトの位置にやはりその位置が依存する新しい欄干ベースにあまりに多くの適合を行う必要がないように、ベース構造からあまりに大きな距離を隔てて骨組み側部の間に、新しい横材は配置されるべきではない。
最新化担当の組立人員の作業をより容易にするために、新しい横材の位置は、位置決め指示として、既存の骨組み側部の上弦材から既存の骨組み側部の下弦材に向かう距離として確定されることが好ましい。横材が挿入されるときに、単純に距離を測定して、たとえば既存の骨組み側部の骨組みウェブに印をつければ十分である。これらの骨組みウェブは、その上弦材をその下弦材に接続している。続いて、新しい横材が、ねじクランプによって骨組みウェブにしっかりと固定されることができ、次いで、前記ウェブに溶接、リベット締め、またはねじ締めされることができる。横材は、可能な限り水平に位置合わせされなければならない。しかしながら、フレームが挿入されたときにのみ精密な位置合わせが行われるので、たとえばアルコール水準器による横材の非常に精密な位置合わせは、必ずしも必要とされない。
典型的には、既存の横材は、骨組み側部の骨組みウェブの第1の側面に溶接されている。既存の横材は、単純に両側を、また骨組みウェブ付近で切断されることにより、迅速かつ容易に取り除かれることができる。その結果、既存の横材の小さな断片が、各骨組み側部または骨組みウェブに残る。この断片が面倒な方法で取り除かれなくてもよいために、新しい横材は、骨組みウェブの第2の側面に固定されることができる。
さらなる工程では、レール接触面を有する第1の転向モジュールが、新しい横材が設けられた骨組みに、骨組みの第1の端部で設置されることができ、レール接触面を有する第2の転向モジュールが、骨組みに、骨組みの第2の端部で設置されることができる。「骨組みの端部」という用語は、骨組みの2つの端面を指し、これらは、典型的にはそれぞれが、骨組みを建物内で支持する支持ブラケットを有する。2つの転向モジュールの正しい位置は、骨組みに隣接する水平面、たとえば建物の階の床に応じて、また既存の骨組みにおける新しい横材の位置で確定される。
しばしばレールブロックと呼ばれる転向モジュールは、ステップベルトまたはパレットベルトをその前進運動からその後退運動に転向させるための全ての関連構成要素を含む。これらは、たとえば、レール接触面を有する転向ガイドレールである。第1の転向モジュールは、転向スプロケットが設けられた転向シャフトを有するクランプスライドをさらに備える。第2の転向モジュールは、レール接触面だけでなく、駆動スプロケットを有する駆動シャフト、および任意に、駆動シャフトを駆動するための歯車機構を有する駆動モータをさらに備える。
フレームは、転向モジュールの間で骨組みに固定され、レールまたはトラック用の固定箇所を有する。ステップベルトまたはパレットベルトの滑らかな直線運動を確保するために、レールはレール接触面と正確に位置合わせされなければならない。これは、位置合わせ装置が第1の転向モジュールのレール接触面に配置され、ターゲット装置が第2の転向モジュールのレール接触面に配置されるときに、特に精密に行われる。位置合わせ装置は、位置合わせ手段、好ましくはレーザビームを備える。当然、別の位置合わせ手段、たとえば、張設されたケーブル、張設されたコード、または張設されたワイヤが使用されてもよく、前記手段が使用されるときは、その正味重量のため、たるみを考慮することが必要である。位置合わせ手段は、ターゲット装置に合わせて調整される。挿入されるフレームなどの、転向モジュールの間で骨組みに挿入される追加の構成要素は、この位置合わせ手段に位置合わせされることができる。
フレームを組み立てる場合、フレーム組立装置またはフレーム組立治具が利用可能であることが好ましい。このフレーム組立装置にはまず、設けられたレセプタクルに、右側フレームおよび左側フレームが設けられる。次いで、フレーム組立装置が新しい横材上に配置され、次いで、フレーム組立装置が、別個の調整装置によって、位置合わせ装置の位置合わせ手段に位置合わせされる。次いで、フレーム組立装置によって整列保持されたフレームが、新しい横材に固定される。最後に、フレーム組立装置が、フレームが設けられた新しい横材から取り外される。
新しい横材は、それらに特に安定効果があるように設計され得る。この場合、フレームは、たとえば骨組みウェブとフレームとの間に溶接された連結リンクによって、骨組み側部に付加的にまたは単独で固定されることができる。この種の横材、特に安定横材は、それらの断面に関して非常に小さな寸法を有し、いかなる既存の骨組みにも収まる非常に細い構造を可能にすることができる。
次いで、新しい横材、フレーム、および転向モジュールが設けられた骨組みが、新しいレール、駆動構成要素、制御構成要素で、新しいステップベルトまたはパレットベルトで、外装部品、欄干、および手すりで完成されて、最新化されたエスカレータまたは最新化された動く歩道を形成することができる。
上述の既存のエスカレータまたは既存の動く歩道の最新化方法を実施する装置セットが設けられることが好ましい。このセットは、
転向モジュールのレール接触面と位置合わせされることができる支持点を備える、少なくとも1つの位置合わせ装置と、
転向モジュールのレール接触面と位置合わせされることができる支持点を備える、少なくとも1つのターゲット装置であって、設置時に位置合わせ装置がターゲット装置に合わせて調整可能である少なくとも1つのターゲット装置と、
新しい横材に一致し、調整装置、および少なくとも1つのフレーム用の少なくとも1つのレセプタクルを備える、少なくとも1つのフレーム組立装置と
を含む。
フレーム組立装置の調整装置は、組立装置を調整する目的で新しい横材に支持された、2つの相互に末端に配置された設定装置を備えてもよい。調整装置は、穴を有する位置合わせ開口部、または溝を有するノッチをさらに含む。穴または溝の断面の直径は、位置合わせ手段に一致している。たとえば、位置合わせ装置のレーザビームが位置合わせ手段として使用される場合、レーザビームのビーム断面を有する穴を有する位置合わせ開口部が使用されることが好ましい。ワイヤが位置合わせ手段として使用される場合、その断面がワイヤ断面に一致している溝を有するノッチが代わりに設けられる。
まず新しい横材が、次いでフレームが組み立てられることが上述で説明された。当然、横材およびフレームは、本発明による方法を用いて共に挿入されてもよい。この場合、既存の横材の交換品として既存の骨組みに設置される新しい横材には、既にフレームが設けられている。好ましくは、フレーム状の構造が、新しい横材に形成されている。特に好ましくは、新しい横材は金属シートから1枚に切断され、新しい横材は、折り曲げ縁部によって形成されたC字形中央部、および中央部に一体的に形成された少なくとも2つのフレーム部を備える。これらのフレーム部には、エスカレータまたは動く歩道のレール用の少なくとも固定箇所が形成されている。
しかし、この場合、この新しい横材を簡単かつ大まかな位置合わせで骨組みウェブに溶接することは十分ではない。というのは、フレームが既に新しい横材に一体的に形成されており、したがって、フレームをレール接触面と位置合わせする可能性がなくなるからである。この種の新しい横材が利用されるときは、したがって、まず転向モジュールが骨組みに設置される。既に説明されたように、位置合わせ装置およびターゲット装置がレール接触面上に配置される。次いで、上述のタイプの新しい横材が、位置合わせ手段に位置合わせされる。この目的のために、新しい横材には、位置合わせ開口部、または溝を有するノッチが、一時的に固定され得る。
上述の新しい横材に、少なくとも1つの、穴を有する位置合わせ開口部、または溝を有するノッチが形成されている場合、特に有利である。これは、前記横材が、好ましくはレーザ切断法またはCNCパンチング法によって金属シートから製作され、位置合わせ開口部またはノッチが、同時に切り取られることができるので、何の問題もなく可能である。穴または溝の断面の直径は、位置合わせ装置の位置合わせ手段に一致している。
既存のエスカレータまたは既存の動く歩道を最新化する方法は、例および図面を参照して以下に説明され、全ての図面において同じ構成要素には同じ参照符号が使用される。
欄干を備え、骨組みおよび2つの転向領域を備え、レールが骨組みに配置され、循環ステップベルトが転向領域の間に配置された、最新化前の既存のエスカレータの概略側面図である。 既存の横材が新しい横材に順次交換される第1の実施形態における方法工程中の、空にされた図1の既存の骨組みの3次元図である。 フレームの設置中の、新しい横材および転向モジュールが設けられた図2の既存の骨組みの部分断面側面図である。 図3でのフレームの設置中に使用されるフレーム組立装置の一例を示す。 図4に示される設置されたフレームに支持された欄干ベース組立装置の一例を示す。 既存の横材が、安定化装置によって、一体的に形成されたフレーム部を有する新しい横材に交換される、第2の実施形態における方法工程中の、空にされた図1の既存の骨組みの3次元図である。
図1は、第1の階E1を第2の階E2に接続する既存のエスカレータ1の概略側面図である。その最も重要な構成要素が示されることができるために、エスカレータ1は側面外装なしに図1に示されている。エスカレータ1は、2つの転向領域7,8を有する骨組み6を備え、転向領域7,8の間では、ステップベルト5(部分的にのみ図示)が循環するように案内される。ステップベルト5は、ステップ4が配置された牽引手段9を備える。さらに、骨組み6には、概略的に示されるレール11が配置されており、このレールは、2つの転向領域7,8の間に延在し、前進運動および後退運動しているステップベルト5を案内する。第1の階E1の転向領域7内には、転向スプロケット13(そのうちの一方のみが見えている)を有する転向シャフト12が、回転可能に取り付けられている。第2の階E2の転向領域8内には、駆動スプロケット15(そのうちの一方のみが見えている)を有する転向スピンドル14が配置されており、これらのスプロケットは、駆動装置19によって駆動される。ステップベルト5は、2つの転向領域7,8内でスプロケット13,15の周りに案内される。駆動装置19は、制御手段20によって制御される。
さらに、欄干2に手すり3が配置されている。欄干2の下端は、欄干ベース10によって骨組み6に接続されている。エスカレータ1またはそのステップベルト5へは、エスカレータ1の各端部にあるアクセス領域16,17を通って入ることができる。アクセス領域16,17のアクセス可能表面は、床カバー21であり、そのそれぞれが、階E1,E2の周辺のアクセス可能な床18に対して同一平面または平坦状に、エスカレータ1の床下の転向領域7,8への開口を閉じる。
当然、既存のエスカレータ1の代わりに既存の動く歩道1が存在して、ステップベルト5の代わりにパレットベルトが循環するように配置されてもよい。さらに、転向領域の間に配置された動く歩道の中央部は、傾斜を有しないか、または12%までの低い傾斜のみを有する。
エスカレータ1および動く歩道は、典型的には長年使用され続けるので、それらが技術的に旧式になり、必要な交換部品が少量しか再製作されることができないので交換部品を製作するのにより費用がかかるようになるときが来る。その上、建物は、数十年おきに、変更された使用要件に従って適合され、改築される。典型的には、この改修作業の過程で、所有者が、エスカレータ1または動く歩道が新しい最新の外観をも有することを望むことがある。何十年にもわたっていかなる重大な技術開発も受けていないエスカレータ1または動く歩道の唯一の構成要素は、骨組み6である。
骨組み6もまた、エスカレータ1または動く歩道1の構成要素であり、これは、その寸法およびその高重量のため、最も多くの支出を必要とする。したがって、前記骨組みを輸送するには費用がかかり、新しいエスカレータ1を既存の建物に導入するために、既存の建物の壁を少なくとも部分的に取り壊し、建物外殻に大きな開口を作成することが必要であり得る。したがって、既存の骨組み6を引き続き使用することがあり得る。
したがって、まず、既存のエスカレータ1または既存の動く歩道1が、既存の骨組み6を除いて解体されなければならない。エスカレータ1または既存の動く歩道1の既存の構成要素が解体されるとき、理想的には、既存の骨組み6が、2つの階E1およびE2の間の足場として使用される。
図2は、空にされた図1の既存の骨組み6の3次元図である。既存の骨組み6は、2つの平行な骨組み側部31,32を備え、これらは実質的に、上弦材33、下弦材34、ならびに骨組みウェブ35および斜材36で構成されている。骨組み側部31,32は、ベース構造37によって、その下弦材34で互いに接続されている。ベース構造37は、溶接された金属シート38によって被覆されている。ベース構造37を見えるようにするために、被覆金属シート38のない領域が示されている。オイルシートとしても知られているこれらの金属シート38は、潤滑剤およびちりを回収するために使用される。
本方法が実施される前に、骨組み側部31,32は、ベース構造37から距離を隔てた箇所で、既存の横材39によって互いに接続されている。既存の横材39は、階E1,E2の床18内に取り付けられた既存の骨組み6の2つの骨組み側部31,32を相互に支持し、それによって既存の骨組み6に高い剛性および安定性を与えている。骨組み6における既存の横材39の寸法および位置は、既存のエスカレータ1の既に取り除かれた構成要素に一致している。既存の骨組み6が依然として、橋と同様に、その2つの端面41,42で建物に取り付けられているので、既存の横材39が単純に取り除かれる場合、既存の骨組み6は極めて不安定になることになる。
空にされた後、既存の骨組み6は清浄にされることが好ましい。次いで、既存の横材39が、最新化されるエスカレータ1の新たに設置される部品に適合された新しい横材40に交換される。これは、たとえば、既存の横材39が新しい横材40に順次交換される、ここで提案される既存のエスカレータ1または既存の動く歩道を最新化する方法の第1の実施形態において実施されることができる。この時点で、必ずしも全ての既存の横材39が新しい横材40に交換されるわけではないことに留意されたい。というのは、転向領域7,8内の既存の横材39が、そこに挿入される転向モジュール51,52(図3参照)用の十分な空間を作るために撤去される必要があることがあり得るからであり、これらのモジュールは、2つの骨組み側部31,32を、これらの領域内で相互に安定化するように接続するものである。
本発明による方法が実施されるとき、たとえば、既存の骨組み6における新しい横材40の位置がまず決定され得る。この位置は、新たに挿入される最新化構成要素に必要な設置空間に依存し、また骨組み側部31,32の高さHに関係する。これは、挿入される新しい構成要素のために、特にステップベルト5またはパレットベルトの後退運動のために、新しい横材40とベース構造37との間に十分な通路高さXがあることを確実にすることができる。しかし、骨組み6におけるステップベルト5またはパレットベルトの位置にやはりその位置が依存する新しい欄干ベース(図5参照)にあまりに多くの適合を行う必要がないように、ベース構造37からあまりに大きな距離を隔てて骨組み側部31,32の間に、新しい横材40は配置されるべきではない。
新しい横材40の位置Y=H−Xが決定されるとすぐに、横材の交換が開始することができる。順次交換の場合、既存の横材39は、図示のように分離されることができる。典型的には、既存の横材39は、骨組みウェブ35の第1の側面43に溶接されている。既存の横材39は、単純に両側を、また骨組みウェブ35付近で切断されることにより、迅速かつ容易に取り除かれることができる。その結果、今や分離された既存の横材39’の小さな断片39’’が、各骨組み側部31,32または骨組みウェブ35に残る。この断片39’’が面倒な方法で取り除かれなくてもよいために、新しい横材40は、先に決定された位置で、骨組みウェブ35の第2の側面44に固定されることができる。
当然、既存の横材は、完全に取り除かれることもでき、新しい横材40は、骨組みウェブ35のこの側面43に固定されることができる。新しい横材40は、リベット締め、ねじ締め、クリンチングによって形状嵌合的に、または接合、はんだ付け、もしくは溶接によって一体的に固定される。次いで、次の既存の横材39が、同じように新しい横材40に交換される。この順次プロセスの場合、既存の骨組み6は、たとえば、第1の階E1から第2の階E2まで処理されることができる。
当然、別の順序の横材交換が可能である。既存の骨組み5の固有安定性がそれを許せば、たとえば各場合に2つの横材など、複数の既存の横材39が、同時に新しい横材40に交換されることができる。
順次交換の別の可能性としては、まず各第2の既存の横材39が取り除かれ、それが取り除かれた後、空いた箇所にそれぞれ新しい横材40が設けられる。続いて、第2の既存の横材39群が分離され、これらの箇所に新しい横材40が設置される。あるいは、特に頑丈な既存の骨組みの場合、さらに多くの既存の横材を同時に分離し、新しい横材に交換してもよい。順次交換の唯一の条件は、交換中に、既存の骨組み6の2つの骨組み側部31,32が、既存の横材39または新しい横材40によって、少なくとも一箇所で、相互に安定化するように互いに接続されていることである。
図3は、フレーム53の設置中の、新しい横材40および転向モジュール51,52が設けられた図2の既存の骨組み6の部分断面側面図である。
転向モジュール51,52は、それらの機能に応じて構成された予め組み立てられたユニットである。たとえば、第1の階E1に配置された第1の転向モジュール51は、ステップベルト用の張設装置(見えていない)を有する転向スプロケットを備える。さらに、第1の転向モジュール51内には、レール接触面56を有するレール部55が配置されている。第2の階E2に配置された第2の転向モジュール52は、駆動スプロケット、および駆動モータや歯車機構などの様々な駆動構成要素(見えていない)を備えてもよい。第2の転向モジュール52内には、レール接触面58を有するレール部57も配置されている。
フレーム53は、既存の骨組み6に強固に接続される構成要素であり、この構成要素上には、レール11用の固定領域61,62,63(図4参照)が形成されている。レール11が可能な限り容易に設置されることができるために、フレーム53、またはそのレール11用の固定領域61,62,63は、転向モジュール51,52のレール接触面56,58と正確に位置合わせされるべきである。
したがって、装置セットが、フレーム53を設置するのに利用可能であることが好ましい。このセットは、
転向モジュール51,52のレール接触面56,58と位置合わせされることができる支持点を有する、少なくとも1つの位置合わせ装置70(図3参照)と、
転向モジュール51,52のレール接触面56,58と位置合わせされることができる支持点を有する、少なくとも1つのターゲット装置71であって、設置時に位置合わせ装置70がターゲット装置71に合わせて調整可能である少なくとも1つのターゲット装置71(図3参照)と、
新しい横材40に一致し、調整装置74、および少なくとも1つのフレーム53用の少なくとも1つのレセプタクル75を有する、少なくとも1つのフレーム組立装置77(図4参照)と
を備える。
図3に示されるように、ターゲット装置71は、第1の転向モジュール51のレール接触面56上に配置されている。位置合わせ装置70は、第2の転向モジュール52のレール接触面58上に配置されている。ターゲット装置71と位置合わせ装置70との間には、位置合わせ手段73を表す一点鎖線が示されている。図3に示される位置合わせ手段73のコースに従って、位置合わせ装置70は、既にターゲット装置71に合わせて調整されている。この位置合わせ手段73は、張設されたワイヤまたは鉛直線でもよいが、レーザビームが位置合わせ手段73として使用されることが好ましい。
図3は、既に組み立てられたいくつかのフレーム53を示す。1組のフレーム53が、新しい横材40に支持されたフレーム組立装置77によって、正しい設置位置に保持されている。
図4には、正しい設置位置の調整が見られることができる。この図は、一例として、図3でのフレーム53の設置中に使用されるフレーム組立装置77を示す。フレーム組立装置77は、収容マンドレル75の形をとる4つの凹部75を備える。フレーム53は、各場合に、これらの4つのレセプタクル75のうちの2つに挿入されることができる。2つのフレーム53は、フレーム組立装置77の中央垂直平面Sに対して鏡面対称に配置されるべきである。
さらに、フレーム組立装置は、調整装置74を備える。この調整装置は、左側調整装置78、右側調整装置79、および位置合わせ開口部76を含む。設定装置78,79、および位置合わせ開口部76は、フレーム組立装置77上でのその配置のため、三角形を形成し、この三角形の底辺は、2つの設定装置78,79が支持されている新しい横材40によって与えられている。調整ねじ78,79が、たとえば単純な調整装置78,79として使用されることができる。
フレーム53を既存の骨組み6内で位置合わせするために、設定装置78,79が作動され、フレーム組立装置77が、位置合わせ手段73、たとえばレーザビーム73が位置合わせ開口部76の穴80を通過するまで、新しい横材40上を移動される。この場合、フレーム組立装置77の水平部81が、精密に水平に位置合わせされるべきである。当然、位置合わせ装置70はまた、2つの相互に平行な位置合わせ手段73をも備えてもよく、フレーム組立装置77は、2つの位置合わせ開口部76を備えてもよい。これにより、フレーム組立装置77を水平に位置合わせすることが実質的により容易になる。
示されたレール11のレールプロファイルは、既存の骨組み6におけるフレーム53の配置が極めて精密でなければならないことを示す。前記プロファイルは、フレーム53の固定領域61上に直接載置されている。図4の本実施形態では、フレーム53は新しい横材40に固定されている。当然、フレーム53はまた、図5でリンク82によって実施されているように、骨組みウェブ35にも固定され得る。フレーム53が新しい横材40と骨組みウェブ35の両方に強固に接続されているときに、特に確実で安定した固定がもたらされる。フレーム53は、ねじ、リベット、ピン、ボルトによって、または溶接、はんだ付け、接合などによって固定されることができる。
さらに、図4および図5には、骨組み6の断面図、特にウェブ35、上弦材33、下弦材34、ベース構造37、新しい横材40、およびオイルシート38の配置が見られることができる。
図5では、レール11は既にフレーム53上に組み立てられており、図4に示されるフレーム組立装置77は取り除かれている。したがって、フレーム53をフレーム組立装置77の収容マンドレル75に配置したフレーム53の穴83もまた、空いている。したがって、これらの穴83は、図5に示されるように、欄干ベース組立装置85用の収容箇所として利用されることができる。その溶接ストラップ87が既存の骨組み6に位置合わせされ、その上に溶接されることができるように、レール11と精密に位置合わせされた正しい位置に、欄干ベース組立装置85は、ベースフレーム86を、保持する。
図6は、空にされた図1の既存の骨組み6の3次元図である。図2で既に説明されたように、既存の骨組み6は、2つの相互に平行な骨組み側部31,32を備え、これらは実質的に、上弦材33、下弦材34、ならびにこれらの弦材を接続する骨組みウェブ35および斜材36で構成されている。骨組み側部31,32は、ベース構造37によって、その下弦材34で互いに接続されている。ベース構造37は、溶接された金属シート38によって被覆されている。
空にされた後、既存の骨組み6は清浄にされることが好ましい。続いて、既存の横材39が、最新化されるエスカレータの新たに設置される部品に適合された新しい横材90に交換される。
この交換はまた、たとえば、ここで提案される既存のエスカレータ1または既存の動く歩道を最新化する方法の第2の実施形態において実施されることができる。ここで、既存のエスカレータ1または既存の動く歩道において、既存の横材39が安定化装置99によって新しい横材90に交換される。基本的に、この方法は、図2から図5に示される横材40を使用しても実施されることができる。図6に示される横材90はまた、一体的に形成されたフレーム部91をも備える。
図6の実施形態では、安定化装置99は、2つの骨組み側部31,32を安定化させるために、取外し可能な連結要素(図示せず)によって、既存の骨組み6の中央に固定されている。安定化装置99は、既存の横材39が取り除かれる前に固定される。安定化装置99は、骨組み側部31,32を、既存の骨組み6のベース構造37から距離を隔てた一箇所で、相互に安定化するように接続する。安定化装置99が固定された後、全ての既存の横材39が取り除かれることができ、次いで、新しい横材90が骨組み6に挿入されることができる。次いで、安定化装置99が取り外される。当然、1つの安定化装置99では十分ではない場合、複数の安定化装置99が、たとえば上弦材33の間に、互いに所定の距離を隔てて使用および固定されることができる。
たとえば、単純な安定化部材99が、安定化部材99として骨組み側部31,32の間に挿入されることができる。好ましくはクランプジョー、ねじ、ソケットピン、コッタボルトなど取外し可能な連結要素によって、この安定化部材は骨組み側部31,32に固定されることができる。この場合、これらの連結要素が、骨組み側部31,32を互いに対して支持すれば十分であり、安定化装置99は大きな力を伝達できなくてもよい。
図6に一例として示されるように、既存の横材39の交換品として骨組み6に設置される新しい横材90には、既にフレームまたはフレーム部91が設けられている。フレーム状の構造は、新しい横材90に一体的に形成されている。この新しい横材90は、たとえば、レーザ切断法またはウォータジェット切断法によって金属シートから切断されることができる。続いて、新しい横材90には、折り曲げ縁部によって、C字形中央部92が生成されることができる。この生成が、中央部92によって互いに一体的に接続されたフレーム部91を備える、新しい横材を作り出す。フレーム部91には、エスカレータ1または動く歩道のレール11用の少なくとも固定箇所61,62,63が形成されている。
しかしながら、上述のフレーム部91を有する新しい横材90、またはフレーム53が設けられた新しい横材40が設置されるとき、それを簡単かつ大まかな位置合わせで骨組みウェブ35に溶接することは十分ではない。というのは、フレームが既に新しい横材90に一体的に形成または固定されており、したがって、固定箇所61,62,63をレール接触面56,58(図3も参照)と位置合わせする可能性がなくなるからである。この種の新しい横材90が利用されるときは、したがって、まず転向モジュール51が既存の骨組み6に設置されることが好ましい。既に説明されたように、位置合わせ装置70およびターゲット装置71がレール接触面56,58上に配置される。次いで、上述のタイプの新しい横材90が、位置合わせ手段73に位置合わせされることができる。この目的のために、新しい横材90には、位置合わせ開口部76、または溝を有するノッチが、一時的に固定され得る。
上述の一体的な新しい横材90に、少なくとも1つの、穴80を有する位置合わせ開口部76、または溝を有するノッチが形成されている場合、特に有利である。これは、前記横材が、好ましくはレーザ切断法によって金属シートから製作され、位置合わせ開口部76またはノッチが、同時に切り取られることができるので、何の問題もなく可能である。穴80または溝の断面の直径は、図3に関連して説明された、位置合わせ装置70の位置合わせ手段73に一致している。
図3から図5に関連して、まず新しい横材40が、次いでフレーム53が設置されることが説明された。当然、横材40およびフレーム53は、本発明による方法を用いて共に挿入されてもよい。この目的のために、フレーム53は、新しい横材40が既存の骨組み6に設置される前に、新しい横材40上に組み立てられなければならない。先の実施形態によれば、この場合にも、フレーム53が設けられた新しい横材40上に、位置合わせ開口部76、または溝を有するノッチが、一時的に固定されなければならない。
本発明は、特定の実施形態を示すことによって説明されたが、たとえば順次交換にも使用される安定化装置99によって、多数の他の実施形態が本発明に関して生じることができることは明らかである。さらに、まず既存の横材39が新しい横材40,90に交換され、次いで転向モジュール51,52が設置される順序、またはその逆の順序は、重要ではない。当然、フレーム組立装置77の調整装置74はまた、たとえばくさびを有するなど完全に異なって設計された設定装置78,79をも備えてもよい。その上、取外し可能に一体的な新しい横材90に取り付けられることができる調整装置74が、前記部材に設けられてもよく、この装置は、たとえば既存の骨組み6の上弦材33に支持される。

Claims (13)

  1. 既存のエスカレータ(1)または既存の動く歩道(1)を最新化する方法であって、既存のエスカレータ(1)または既存の動く歩道(1)の既存の骨組み(6)から、全ての電気および機械部品を取り除く工程にして、既存の骨組み(6)が、2つの骨組み側部(31,32)、および前記骨組み側部を接続するベース構造(37)を有し、骨組み側部(31,32)が、ベース構造(37)から距離を隔てて配置された横材によって互いに接続されている、工程を含む方法であって、既存の骨組み(6)の全ての既存の横材(39)を取り除き、取り除かれた既存の横材(39)の少なくとも一部を新しい横材(40,90)に交換するさらなる工程であって、横材の交換中に、既存の骨組み(6)の2つの骨組み側部(31,32)が、骨組み(6)のベース構造(37)から距離を隔てた少なくとも一箇所で、相互に安定化するように互いに接続されている、工程を特徴とする、方法。
  2. 横材が、2つの骨組み側部(31,32)を安定化させるために順次交換され、それにより、作業が進行するにつれて、骨組み側部(31,32)が、順次交換のため、漸減的に既存の横材(39)によって、また漸増的に新しい横材(40,90)によって、ベース構造(37)から距離を隔てて、相互に安定化するように互いに接続されている、請求項1に記載の方法。
  3. 2つの骨組み側部(31,32)を安定化させるための既存の横材(39)が取り除かれる前に、少なくとも1つの安定化装置(99)が既存の骨組み(6)に固定され、この装置が、骨組み側部(31,32)を、既存の骨組み(6)のベース構造(37)から距離を隔てた一箇所で、相互に安定化するように接続し、少なくとも1つの安定化装置(99)が固定された後、既存の横材(39)が取り除かれ、新しい横材(40,90)が挿入され、新しい横材(40,90)が挿入された後、少なくとも1つの安定化装置(99)が取り外される、請求項1に記載の方法。
  4. 取外し可能に骨組み側部(31,32)に配置されることができる安定化部材が、安定化装置(99)として固定されている、請求項3に記載の方法。
  5. 既存の骨組み(6)における新しい横材(40,90)の位置が、新たに挿入される最新化構成要素に必要な設置空間から、また骨組み側部(31,32)の高さ(H)に関係して決定される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 位置が、新しい横材(40,90)を位置決めするための指示として、骨組み側部(31,32)の上弦材(33)から骨組み側部(31,32)の下方下弦材(34)に向かう距離(Y)として確定される、請求項5に記載の方法。
  7. 既存の横材(39)が、骨組み側部(31,32)の骨組みウェブ(35)の第1の側面(43)に溶接されており、各場合に、まず骨組みウェブ(35)の既存の横材(39)が取り除かれ、次いで新しい横材(40,90)が、骨組みウェブ(35)の第2の側面(44)に固定される、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. レール接触面(56)を有する第1の転向モジュール(51)が、新しい横材(40,90)が設けられた骨組み(6)に、骨組み(6)の第1の端部で設置されており、レール接触面(58)を有する第2の転向モジュール(52)が、骨組みに、骨組み(6)の第2の端部で設置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. ターゲット装置(71)が、第1の転向モジュール(51)のレール接触面(56)に配置されており、位置合わせ装置(70)が、第2の転向モジュール(52)のレール接触面(58)に配置されており、位置合わせ装置(70)の位置合わせ手段(73)が、ターゲット装置(71)に合わせて調整され、転向モジュール(51,52)の間で骨組み(6)に挿入されるさらなる構成要素(53)が、位置合わせ手段(73)に位置合わせされることができる、請求項8に記載の方法。
  10. フレーム組立装置(77)が利用可能であり、このフレーム組立装置(77)にはまず、設けられたレセプタクル(75)に、右側フレーム(53)および左側フレーム(53)が設けられ、次いで、フレーム組立装置(77)が新しい横材(40)上に配置され、続いて、フレーム組立装置(77)が、別個の調整装置(74)によって、位置合わせ装置(70)の位置合わせ手段(73)に位置合わせされ、次いで、フレーム組立装置(77)によって整列保持されたフレーム(53)が、新しい横材(40)に固定され、最後に、フレーム組立装置(77)が、フレームが設けられた新しい横材(40)から取り外される、請求項9に記載の方法。
  11. 新しい横材(40,90)、フレーム(53)、および転向モジュール(51,52)が設けられた骨組み(6)が、新しいレール(11)、駆動構成要素(19)、制御構成要素(20)で、新しいステップベルト(5)またはパレットベルトで、外装部品、欄干(2)、および手すり(3)で完成されて、最新化されたエスカレータ(1)または最新化された動く歩道(1)を形成する、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の既存のエスカレータ(1)または既存の動く歩道(1)の最新化方法を実施する装置セットであって、装置セットが、
    転向モジュール(51,52)のレール接触面(56,58)と位置合わせされることができる支持点を有する、少なくとも1つの位置合わせ手段(70)を備え、
    転向モジュール(51,52)のレール接触面(56,58)と位置合わせされることができる支持点を有する、少なくとも1つのターゲット装置(71)であって、設置時に位置合わせ装置(70)がターゲット装置(71)に合わせて調整可能である少なくとも1つのターゲット装置(71)を備え、
    新しい横材(40)に一致し、調整装置(74)、および少なくとも1つのフレーム(53)用の少なくとも1つのレセプタクル(75)を有する、少なくとも1つのフレーム組立装置(77)を備える
    ことを特徴とする、装置セット。
  13. 調整装置(74)が、調整の目的で新しい横材(40)に支持された2つの相互に末端に配置された設定装置(78,79)を備え、調整装置(74)が、穴(80)を有する位置合わせ開口部(76)、または溝を有するノッチをさらに含み、穴(80)または溝の断面の直径が、位置合わせ装置(70)の位置合わせ手段(73)に一致している、請求項12に記載の装置セット。
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