JP6885713B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダー陸部に形成された空気入りタイヤに関する。
例えば特許文献1,2に開示されているように、タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダーリブ(ショルダー陸部の一例)に形成された空気入りタイヤが公知である。ショルダーリブは、該細溝によって、トレッドセンター側のメインリブと、トレッド端側の犠牲リブとに区画される。このように構成されたタイヤでは、犠牲リブに摩耗を集中させることができるため、メインリブの摩耗が抑えられて耐偏摩耗性が向上する。かかる細溝は、ディフェンスグルーヴとも呼ばれ、主としてトラックやバスなどに用いられる重荷重用の空気入りタイヤに形成される。
とは言え、細溝を設けていてもメインリブが局所的な偏摩耗を生じることがあるため、耐偏摩耗性を更に改善する余地があった。本発明者が調査したところによれば、メインリブのトレッド端側エッジで接地圧が高くなる傾向にあり、それに起因してメインリブが偏摩耗を生じることが判明した。また、かかるタイヤでは、犠牲リブが引き裂かれるようにして千切れる、いわゆるテアを防止する必要がある。特に、細溝の溝底部に歪みが集中してクラックを生じると、その溝底クラックがトレッド端側に伸展してテアを引き起こすため、溝底クラックの発生を抑えながら耐テア性を高めることが肝要である。
特許文献1,2には、それぞれ、タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダーリブに形成された空気入りタイヤが記載されている。特許文献1では、細溝の溝底部が、トレッドセンター側となる片側の溝壁だけを窪ませて形成されている。このため、細溝のトレッド端側の溝壁と溝底とを繋ぐ箇所で曲率半径が小さくなりがちであり、耐溝底クラック性を高めるうえで改善の余地があると考えられる。
特許文献2の図1,2では、細溝の溝底部が、トレッド端側となる片側の溝壁だけを窪ませて形成されており、上記と同様に、耐溝底クラック性を高めるうえで改善の余地があると考えられる。また、メインリブにおける偏摩耗を抑制しうるものではない。同じく図3では、細溝の溝底部が、トレッドセンター側とトレッド端側との両側の溝壁を窪ませて形成されている。これら両側の窪みを大きく形成した場合は、犠牲リブの剛性が低下して耐テア性が悪化し、両側の窪みを小さく形成した場合は、メインリブにおける局所的な偏摩耗を十分に抑えることができない。
国際公開第2008/111582号 特開2001−260612号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダー陸部に形成されていて、耐溝底クラック性、耐偏摩耗性及び耐テア性に優れる空気入りタイヤを提供することにある。
本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダー陸部に形成された空気入りタイヤにおいて、前記細溝の溝底部に、トレッドセンター側の溝壁を窪ませてなる内側凹曲面と、トレッド端側の溝壁を窪ませてなる外側凹曲面とが形成され、前記細溝の溝底部が前記細溝の開口部よりも幅広で且つ丸みを帯びた形状に設けられ、前記細溝の深さ方向に沿って測定される前記内側凹曲面の高さが前記外側凹曲面の高さよりも大きいものである。
このタイヤでは、上記の如き内側凹曲面と外側凹曲面が形成された細溝の溝底部が、細溝の開口部よりも幅広で且つ丸みを帯びた形状に設けられている。そのため、縁石にタイヤが乗り上げるなどしてショルダー陸部が大きな入力を受けたときでも、細溝の溝底部に歪みが局所的に集中し難く、優れた耐溝底クラック性を発揮できる。しかも、内側凹曲面の高さを相対的に大きくしていることにより、メインリブのトレッド端側エッジの接地圧を十分に低め、該メインリブにおける局所的な偏摩耗を抑制して、優れた耐偏摩耗性を発揮できる。また、外側凹曲面の高さを相対的に小さくしていることにより、犠牲リブの剛性低下を抑え、優れた耐テア性を発揮できる。
前記外側凹曲面の高さが前記内側凹曲面の高さの0.4〜0.8倍であるものが好ましい。かかる構成によれば、外側凹曲面が大きくなり過ぎず、犠牲リブの剛性を確保して耐テア性を良好に高めることができる。
前記内側凹曲面の窪み幅が前記外側凹曲面の窪み幅よりも大きいものが好ましい。かかる構成によれば、メインリブのトレッド端側エッジの接地圧をより十分に低めて、耐偏摩耗性を効果的に向上できる。更に、犠牲リブの剛性低下を適切に抑えて、耐テア性を良好に高めることができる。
前記内側凹曲面において最も窪んだ部分が、前記外側凹曲面おいて最も窪んだ部分よりもタイヤ径方向外側に位置するものが好ましい。かかる構成によれば、メインリブのトレッド端側エッジの接地圧をより十分に低めて、耐偏摩耗性を効果的に向上できる。
上述した高さの関係を有する内側凹曲面と外側凹曲面を細溝の溝底部に形成するうえで、タイヤ子午線断面において前記内側凹曲面の曲率半径が前記外側凹曲面の曲率半径よりも大きいことが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッドの一例を概略的に示すタイヤ子午線断面図 図1の要部を示す拡大図
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の空気入りタイヤTのトレッド10を概略的に示す。図2は、図1の破線枠により囲まれた要部を拡大して示す。
この空気入りタイヤTは、一般的な空気入りタイヤと同様に、図示しない一対のビードと、そのビードからタイヤ径方向外側へ延びた一対のサイドウォールとを有しており、トレッド10は、そのサイドウォールの各々のタイヤ径方向外側端に連なるようにして設けられている。また、一対のビードの間にはトロイド状に延びるカーカスが設けられ、そのカーカスを補強するベルトなどの補強部材がトレッド10に埋設されているが、それらの図示は省略している。
トレッド10にはタイヤ周方向に延びる複数の主溝が形成され、本実施形態では4本の主溝11〜14が形成されている。トレッド10は、その複数の主溝によって、ショルダー陸部20を含む複数の陸部に区画されている。ショルダー陸部20は、タイヤ幅方向最外側に位置するショルダー主溝11,14とトレッド端TEとの間に位置する。本実施形態では、ショルダー陸部20が、タイヤ周方向に連続して延びるショルダーリブとして設けられているが、これに限られない。
このタイヤTでは、タイヤ周方向に延びる細溝3がトレッド10のショルダー陸部20に形成されている。細溝3は、タイヤ周方向に沿って直線状またはジグザグ状に連続して延在している。細溝3の深さDは、例えばショルダー主溝11,14の深さdの0.3〜1.5倍の範囲である。細溝3は、トレッド10の表面においてショルダー主溝11,14よりも細く形成され、その開口部の幅W3aは、例えば0.3〜5.0mmの範囲である。細溝3は、片側のショルダー陸部20のみに設けても構わないが、優れた耐偏摩耗性を発揮するうえで両側のショルダー陸部20に設けることが好ましい。
ショルダー陸部20は、細溝3によって、トレッドセンターTC側のメインリブ21と、トレッド端TE側の犠牲リブ22とに区画されている。細溝3は、ショルダー陸部20のトレッド端TEの近傍部に位置し、メインリブ21は犠牲リブ22よりも幅広に設けられている。細溝3は、タイヤ子午線断面において略丸底フラスコ形状を呈するが、後述するように、その溝底部は左右非対称な形状を有する。
図2に拡大して示すように、細溝3の溝底部には、トレッドセンターTC側の溝壁を窪ませてなる内側凹曲面41と、トレッド端TE側の溝壁を窪ませてなる外側凹曲面42とが形成されている。内側凹曲面41は、タイヤ幅方向内側に窪んだ断面円弧状の湾曲面により形成され、外側凹曲面42は、タイヤ幅方向外側に窪んだ断面円弧状の湾曲面により形成されている。内側凹曲面41及び外側凹曲面42は、いずれもタイヤ周方向に沿って環状に延設されている。
細溝3の溝底部は、その両側に内側凹曲面41と外側凹曲面42を有し、全体として丸みを帯びた形状に設けられている。内側凹曲面41は、後述するような複数の円弧の連なりを介して、段差なく滑らかに外側凹曲面42と接続されている。また、細溝3の溝底部は開口部よりも幅広であり、その溝底部における最大幅W3bは開口部の幅W3aよりも大きい。このように細溝3の溝底部を開口部よりも幅広に形成することにより、細溝3の溝底部の表面の曲率半径を大きくすることができるため、耐溝底クラック性の向上に資する。
このタイヤTでは、細溝3の深さ方向に沿って測定される内側凹曲面41の高さH1が外側凹曲面42の高さH2よりも大きい。細溝3の深さ方向は、タイヤ子午線断面において、細溝3の開口部の幅中央を通る、トレッド10の表面の法線に沿った方向を指す。高さH1は、細溝3の底面から、タイヤ子午線断面においてトレッドセンターTC側の溝壁を形成する直線のタイヤ径方向内側端(曲率半径R1を有する円弧と該直線との境界)までの寸法である。高さH2は、細溝3の底面から、タイヤ子午線断面においてトレッド端TE側の溝壁を形成する直線のタイヤ径方向内側端(曲率半径R5を有する円弧と該直線との境界)までの寸法である。
このタイヤTでは、上記の如き内側凹曲面41と外側凹曲面42が形成された細溝3の溝底部が、細溝3の開口部よりも幅広で且つ丸みを帯びた形状に設けられている。そのため、縁石にタイヤTが乗り上げるなどしてショルダー陸部20が大きな入力を受けたときでも、細溝3の溝底部に歪みが局所的に集中し難く、優れた耐溝底クラック性を発揮できる。しかも、内側凹曲面41の高さH1が大きいことにより、メインリブ21のトレッド端側エッジ21Eの接地圧を十分に低め、該メインリブ21における局所的な偏摩耗を抑制して、優れた耐偏摩耗性を発揮できる。また、外側凹曲面42の高さH2が小さいことにより、犠牲リブ22の剛性低下を抑えて、優れた耐テア性を発揮できる。
内側凹曲面41の高さH1は、細溝3の深さDの0.1〜0.5倍であることが好ましい。高さH1が深さDの0.1倍以上であることにより、内側凹曲面41の大きさを適度に確保できるため、耐偏摩耗性の向上に資する。また、高さH1が深さDの0.5倍以下であることにより、内側凹曲面41が大きくなり過ぎず、メインリブ21の不必要な剛性低下を回避できる。これらの高さH1,H2や深さDは、いずれも無負荷の状態で測定するものとする。
外側凹曲面42の高さH2は、内側凹曲面41の高さH1の0.4〜0.8倍であることが好ましい。高さH2が高さH1の0.4倍以上であることにより、細溝3の溝底部の大きさを適度に確保できるため耐溝底クラック性の向上に資する。また、高さH2が高さH1の0.8倍以下であることにより、外側凹曲面42が大きくなり過ぎず、犠牲リブ22の剛性を確保して耐テア性を良好に高めることができる。
本実施形態では、タイヤ子午線断面において、細溝3の溝底部の輪郭が、トレッドセンターTC側の溝壁と繋がる曲率半径R1を有する円弧、内側凹曲面41を形成する曲率半径R2を有する円弧、細溝3の底面を形成する曲率半径R3を有する円弧、外側凹曲面42を形成する曲率半径R4を有する円弧、及び、トレッド端TE側の溝壁と繋がる曲率半径R5を有する円弧、という複数の円弧を連ねて形成されている。H1>H2という高さの関係を満たすうえで、内側凹曲面41の曲率半径R2は外側凹曲面42の曲率半径R4よりも大きいことが好ましい。
本実施形態では、内側凹曲面41の窪み幅W1が外側凹曲面42の窪み幅W2よりも大きい。これにより、メインリブ21のトレッド端側エッジ21Eの接地圧をより十分に低めて、耐偏摩耗性を効果的に向上できるとともに、犠牲リブ22の剛性低下を適切に抑えて、耐テア性を良好に高めることができる。窪み幅W1は、トレッドセンターTC側の溝壁を基準にしてタイヤ幅方向に沿って測定され、例えば開口部の幅W3aの0.1〜1.0倍に設定される。窪み幅W2は、トレッド端TE側の溝壁を基準にしてタイヤ幅方向に沿って測定され、例えば開口部の幅W3aの0.05〜0.5倍に設定される。
本実施形態では、内側凹曲面41において最も窪んだ部分が、外側凹曲面42おいて最も窪んだ部分よりもタイヤ径方向外側に位置する。即ち、細溝3の底面を基準とした、内側凹曲面41の最もタイヤ幅方向内側に窪んだ部分の高さP1と、外側凹曲面42の最もタイヤ幅方向外側に窪んだ部分の高さP2は、P1>P2の関係を満たす。かかる構成によれば、メインリブ21のトレッド端側エッジ21Eの接地圧を十分に低めて、耐偏摩耗性を効果的に向上できる。高さP2は、例えば高さP1の0.4〜0.8倍に設定される。
本発明の空気入りタイヤは、上記の如き細溝がトレッドのショルダー陸部に形成されていること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造などが何れも本発明に採用できる。
本発明の空気入りタイヤは、前述の如き作用効果により、優れた耐溝底クラック性、耐偏摩耗性及び耐テア性を発揮しうることから、特にトラックやバスなどに用いられる重荷重用の空気入りタイヤとして有用である。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、トレッドパターンは、使用する用途や条件に応じて適宜に変更できる。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)耐偏摩耗性
リムサイズ22.5×8.25のホイールにタイヤを組み付けて空気圧を760kPa(TRA規定内圧)とし、速度80km/h、荷重27.5kN(TRA100%荷重)の条件で走行試験を実施し、トレッドの偏摩耗比を調査した。偏摩耗比は、トレッドセンターを通るセンター陸部の摩耗量Ceに対するショルダー陸部の摩耗量Shの比(Sh/Ce)として算出した。数値が1.00に近いほど偏摩耗が抑制され、耐偏摩耗性に優れることを示す。
(2)耐溝底クラック性
リムサイズ22.5×8.25のホイールにタイヤを組み付けて空気圧を760kPaとし、速度60km/h、荷重21.8kNの条件で、クリート付きドラムを用いて走行試験を実施し、1.5万km走行後に細溝における溝底クラックの幅を測定した。該測定値は、比較例4の結果を100として指数化した。数値が小さいほど溝底クラックの発生が抑制されており、耐溝底クラック性に優れることを示す。尚、溝底クラックはテアの起点になりうるので、耐溝底クラック性に劣る場合は耐テア性にも劣ると評価できる。
比較例及び実施例
4本の主溝により5つの陸部に区画されたトレッドを有するタイヤ(サイズ:295/75R22.5)において、上述した高さH1,H2や窪み幅W1,W2、高さP1,P2を異ならせ、比較例1〜4及び実施例1,2とした。これらの寸法を除く細溝の構成や、細溝以外のタイヤの構成は、各例において共通である。開口部の幅W3aは、各例において2.0mmである。比較例1は、内側凹曲面と外側凹曲面を有しない細溝を採用し、比較例2は、内側凹曲面を有するが外側凹曲面を有しない細溝を採用し、比較例3は、外側凹曲面を有するが内側凹曲面を有しない細溝を採用したものである。評価結果を表1に示す。
Figure 0006885713
表1より、実施例1,2では、比較的に優れた耐偏摩耗性及び耐溝底クラック性を発揮できていることが分かる。比較例1〜3では、実施例1,2に比べて溝底クラックの発生が顕著であり、それを起点としたテアが懸念されることから、実施例1,2は比較例1〜3よりも耐テア性に優れると評価できる。比較例4は犠牲リブの根元の窪みが最も大きいものであり、その犠牲リブの剛性は相対的に低いことから、実施例1,2は比較例4よりも耐テア性に優れると評価できる。
3 細溝
10 トレッド
11 主溝
14 主溝
20 ショルダー陸部
21 メインリブ
21E メインリブのトレッド端側エッジ
22 犠牲リブ
41 内側凹曲面
42 外側凹曲面

Claims (3)

  1. タイヤ周方向に延びる細溝がトレッドのショルダー陸部に形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記細溝の溝底部に、トレッドセンター側の溝壁を窪ませてなる内側凹曲面と、トレッド端側の溝壁を窪ませてなる外側凹曲面とが形成され、前記細溝の溝底部が前記細溝の開口部よりも幅広で且つ丸みを帯びた形状に設けられ、
    前記細溝の深さ方向に沿って測定される前記内側凹曲面の高さが前記外側凹曲面の高さよりも大きく
    前記内側凹曲面の窪み幅が前記外側凹曲面の窪み幅よりも大きく、
    前記内側凹曲面の窪み幅が、前記細溝の開口部の幅の0.1〜1.0倍であり、
    タイヤ子午線断面において、前記細溝の溝底部の前記輪郭が、トレッドセンター側の前記溝壁と繋がる曲率半径R1を有する円弧、前記内側凹曲面を形成する曲率半径R2を有する円弧、前記細溝の底面を形成する曲率半径R3を有する円弧、前記外側凹曲面を形成する曲率半径R4を有する円弧、及び、トレッド端側の前記溝壁と繋がる曲率半径R5を有する円弧を連ねて形成されていて、
    前記内側凹曲面の曲率半径R2が前記外側凹曲面の曲率半径R4よりも大きい、空気入りタイヤ。
  2. 前記外側凹曲面の高さが前記内側凹曲面の高さの0.4〜0.8倍である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記内側凹曲面において最も窪んだ部分が、前記外側凹曲面おいて最も窪んだ部分よりもタイヤ径方向外側に位置する請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
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