JP6883272B2 - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
この種の画像形成装置として、特許文献1には、用紙等のシートの搬送方向に直交するシート幅方向が装置の前後方向となる画像形成装置で、排気ダクトを画像形成部の後側に配置し、装置上部から下方に向けて排気を案内する構成が記載されている。
排気ダクトが排気を案内する方向としては、下方に案内するものに限らず、上方や左右方向に案内するものであっても、画像形成部の前後方向の外側に排気ダクトを配置する構成であれば、画像形成装置の前後方向の長さが排気ダクトの幅を加えた長さとなる。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機10という)に適用した一つ目の実施形態(以下、「実施形態1」という)について説明する。
図2は、複写機10を正面側から見た外観図である。図2に示すように、複写機10は、正面側の外装カバーとして、作像部正面カバー21とジャム処理部正面カバー31とを備える。
また、ジャム処理空間30の図3中の右側には後述するジャム処理回動部81があり、ジャム処理の作業を行う作業者がジャム処理部正面カバー31を開放することで、ジャム処理回動部81を操作することが可能となる。
図4に示すように、複写機10は、フレーム及び外装カバーからなる筐体100の内部に画像形成部であるプリンタ部20を備え、プリンタ部20の情報に画像読取装置であるスキャナ部40を備え、スキャナ部40の隣に電装部60を備える。
プリンタ部20は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)、中間転写ベルト7、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラに張架されて図5中の矢印A方向に移動する中間転写体である。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、Y,M,C,Kという添字を省略して説明する。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
各色のトナーボトル90に収容されたトナーは、各色に対応するトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
図4に示すように、複写機10は、プリンタ部20を筐体100内に左寄せで配置し、筐体100内のプリンタ部20の右側にジャム処理空間30を設けている。
図6に示すように、複写機10は、筐体100を形成するフレームとして、正面右フレーム101、正面左フレーム102、背面右フレーム103、背面左フレーム104、底面フレーム106及び上面フレーム105等を備える。
さらに、複写機10の背面側の外装カバーとして、背面右フレーム103と背面左フレーム104との間を覆うように平板状の背面外装カバー34を備える(図1参照)。
正面下部外装カバー35は複写機10本体に対して着脱可能となっており、キャスター41を用いて複写機10を移動させるときには取り外し、設置位置まで移動させた後に複写機10に装着する。
複写機10は上述したフレームや外装カバーによって筐体100を構成する。
上述したように紙搬送装置80は上下方向に転写紙Pを搬送するため、ジャム処理回動部81を左右方向に移動させることで、縦方向に転写紙Pを搬送する給紙搬送路17及び反転搬送路18を露出可能な状態とすることができる。
紙搬送装置80の給紙搬送路17や反転搬送路18に紙詰まりが生じた場合、作業者は図3に示すようにジャム処理部正面カバー31を開放し、ジャム処理空間30内のジャム処理回動部81を露出させる。次に、ジャム処理回動軸81bを中心に図1(b)中の矢印Bで示す方向にジャム処理回動部81を回転させ、図1(b)や図6に示すようにジャム処理回動部81を開放状態とする。これにより、図6に示すように、ジャム処理回動部81の回動部内側面81a及びジャム処理固定部82の固定部内側面82aを露出させる。
また、このジャム処理空間30内におけるジャム処理回動部81が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過空間である移動領域α以外の領域に、上下方向に延在する鉛直排気ダクト50が設けられている。
図8は、ジャム処理回動部81が水平方向に延在する回動軸を中心に回動する複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図9は、ジャム処理回動部81の代わりに左右方向にスライドすることで転写紙Pの搬送路を露出させるジャム処理スライド部81cを備える構成の複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図8や図9に示す構成においても、複写機10を正面から見たときに、移動領域αと鉛直排気ダクト50との少なくとも一部が重なるようにジャム処理回動部81またはジャム処理スライド部81c及び鉛直排気ダクト50を配置する。これにより、ジャム処理空間30を筐体100内に設けた複写機10の大型化を抑制することができる。
図10に示す設置例では、複写機10の左側に給紙トレイ71にセットする転写紙Pの束や書類等を収納できる第一キャビネット301を設置している。さらに、複写機10の右側にプロセスカートリッジ1やトナーボトル90等のサプライ品、文書破棄箱を収納できる第二キャビネット302を設置している。
これに対して、従来の画像形成装置では、転写紙P等のシートを下方から上方に縦搬送するシート搬送路のジャム処理を行う際に装置の左右方向に開放する搬送路カバー部材が、装置の側面外装カバーとなっていることが一般的である。このため、従来の画像形成装置を設置する場合には、搬送路カバー部材としての機能を有する側面外装カバーが開閉時に通過するカバー部材開閉時通過空間を確保してキャビネット等の収納や家具、電子機器を設置する必要があった。側面外装カバーの外側に近接して収納や家具、電子機器を設置することが出来ないため、搬送路カバー部材を閉鎖した状態では、画像形成装置の側方に隙間があり、設置状態の美観が損なわれる。
実施形態の1の複写機10は、吸気口42と排気口53とを複写機10の正面に設けている。このため、複写機10の左右両側面に近接または接触するように第一キャビネット301及び第二キャビネット302を設置することが出来、さらに、複写機10の背面が壁面401に近接または接触するように複写機10を設置することが出来る。
吸気口42及び排気口53は、外装カバーであるジャム処理部正面カバー31及び正面下部外装カバー35にルーバーを設けたものである。
これに対して、実施形態1の複写機10は、冷却に使用されて温度が上昇し、装置内上部に到達した空気を鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内し、床面に近いジャム処理部正面カバー31の排気口53から排気する。これにより、使用者の足元に排気がおこなわれ、使用者の顔に近い位置に向けて排気が行われることを防止でき、使用者の快適性の向上を図ることができる。
これに対して、実施形態1の複写機10では鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内された空気を水平排気ダクト51によって複写機10の正面側(手前側)の端部まで案内し、複写機10の正面に設けられた排気口53から開かれた空間へと排出する。これにより、排気効率の低下を抑制し、気流による冷却性能を維持することができる。
このように電装部品の配置を分ける構成により、制御基盤等を含むほとんどの電装部品をひとまとめにしてプリンタ部20の背面側に配置する構成よりも複写機10の奥行きを短くすることができ、省スペース化を図ることができる。さらに、複写機10の奥行きを従来よりも短くし、キャビネット(301、302)と奥行きの長さを揃えることで、設置状態の美観の向上を図ることができる。
また、複写機10の前後方向の長さを短くできることで、奥行きが一致するキャビネット(301、302)の前後方向の長さも短くでき、画像形成システム200全体の小型化を図ることができる。
実施形態1では奥行き「W」を45[cm]としているが、これに限るものではない。
図12は、スキャナ部40及び電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面左側から見た斜視図であり、図13は図12に示す複写機10を背面左側から見た斜視図である。図14は、外装カバーを取り外した状態の複写機10を斜め右側から見た斜視図であり、図15は、鉛直排気ダクト50の左右方向中央部となる位置を装置右側から見た複写機10の概略断面図である。
図12及び図13では、排気ダクト(50、51、61、63及び65)内に配置された排気ファン(54、55、56、62、64及び66)について、各図中の手前側の外形を示す線を便宜的に実線で示している。
また、図13に示すように、排紙ユニット22の上方に、胴内排紙部14内の空気を鉛直排気ダクト50に案内する排紙部排気ダクト65と、排紙部排気ダクト65を介して胴内排紙部14内の空気を吸引する排紙部排気ファン66を備える。
定着装置12の加熱により温度が上昇した空気の一部が胴内排紙部14に到達したり、定着装置12で加熱された転写紙Pが胴内排紙部14に排出されたりすることで、胴内排紙部14内の空気の温度は上昇する。胴内排紙部14内の温度が上昇すると、胴内排紙部14に出力された転写紙Pを取ろうとする使用者に不快感を与えるおそれがある。
また、図13に示すように、定着装置12を通過した空気を鉛直排気ダクト50に案内する定着部排気ダクト63を備え、定着部排気ダクト63を介して定着装置12内の空気を吸引する定着部排気ファン64を備える。
図15中の矢印は電装部吸気口69から吸引された空気が排気として排気口53から排出されるまでの経路の概略を示している。
図16は、スキャナ部40及び電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面右側の少し下方から見た斜視図である。図17は、図16に示す複写機10の下部を正面左側の少し上方から見た斜視図である。
図16及び図17に示すように、複写機10は、吸気口42から吸引した空気を上方へと案内する鉛直吸気ダクト43を備える。さらに、図17に示すように、鉛直吸気ダクト43の下端部には、底面フレーム106と床面との間の空間の空気を、底面フレーム開口部48を介して吸引する吸引ファン47を備える。
図17及び図18に示すように、底面フレーム106の左側端部における手前側には底面フレーム開口部48を備え、吸引ファン47と左面外装カバー33との間に形成された隙間と、底面フレーム106と床面との間の空間とを連通する。
鉛直吸気ダクト43の上端部には水平吸気ダクト44が接続されており、水平吸気ダクト44に到達した空気は、各色のプロセスカートリッジ1の近傍及び定着装置12内部等へと案内される。
図12中の破線で示すように、水平吸気ダクト44には四つの作像部吸引ファン45(Y,M,C,K)が接続されており、四つのプロセスカートリッジ1のそれぞれに隣接する冷却ダクトに空気を供給する構成となっている。
底面フレーム106の下方の空間の空気を複写機10内に案内する底面フレーム開口部48を底面フレーム106に設けることで、底面フレーム開口部48は外部から視認することが出来ず、複写機10の美観の向上を図ることができる。さらに、複写機10の外部の空気を底面フレーム106の下方の空間に案内する吸気口42を複写機10の下端部に配置された正面下部外装カバー35に設けている。吸気口42が目立ち難い複写機10の下部にあるため、複写機10の美観の向上を図ることができる。
以下、本発明を画像形成装置としての複写機(以下、複写機10という)に適用した二つ目の実施形態(以下、「実施形態2」という)について説明する。
図19は、実施形態2の複写機10の作像部正面カバー21及びジャム処理部正面カバー31を開放した状態を正面側から見た外観図である。図20は、実施形態2の複写機10のスキャナ部40と、外装カバーとを取り外した状態の斜視図である。図21は、実施形態2の複写機10の鉛直排気ダクト50の左右方向中央部となる位置を装置右側から見た概略断面図である。実施形態2の各図において、実施形態1の複写機10と同様な部分については同じ符号を付している。
また、図20に示すように、実施形態2の複写機10は、上面フレーム105の上方にスキャナ保持フレーム107を備える点で実施形態1の複写機10と異なる。
さらに、鉛直排気ダクト50から排気口53までの排気経路を形成する構成が実施形態1の複写機10と異なる。
図21に示すように、鉛直排気ダクト50内には鉛直排気ファン58が配置され、水平排気ダクト51には下方案内排気ファン59が斜めに配置されている。
図19〜図21に示すように、実施形態2の複写機10では、底面フレーム106に排気経路が通過する底面フレーム貫通穴106aを設けている。そして、水平排気ダクト51の排気通過方向下流側となる装置手前側が底面フレーム貫通穴106aを通って底面フレーム106の下方に位置する構成となっており、排気口53が正面下部外装カバー35に設けられている。
図22に示すように、正面下部外装カバー35は上方に開口した排気ダクト結合部37と、排気ダクト結合部37に到達した気体を排気口53まで案内する下部外装カバー排気ダクト38とを備える。
下部外装カバー排気ダクト38は、排気通過方向下流側となる装置正面側ほど左右方向の幅が広い形状となっている。これにより、排気口53の面積が広くなり、排気口53から出てくる排気の流速を遅くすることが可能となる。
排気口53を、複写機10の最下部となる正面下部外装カバー35という目立ち難い位置に配置することで、複写機10の美観の向上を図ることができる。
実施形態2の複写機10では設置位置までは正面下部外装カバー35と背面下部外装カバー36とを取り外した状態でキャスター41を回転させて移動する。そして、設置位置に到着したら正面下部外装カバー35と背面下部外装カバー36とを装着する。
これに対して、実施形態2の複写機10では、底面フレーム106よりも下方の排気経路を形成する部分(37、38及び53)を複写機10の装置本体に対して着脱可能な正面下部外装カバー35に設けている。そして、複写機10を設置位置まで移動した後に正面下部外装カバー35を複写機10の装置本体に装着する。
このように、底面フレーム106よりも下方の排気経路を形成する部分を複写機10に対して着脱可能に構成し、複写機10を移動した後に複写機10に装着することで、複写機10の移動時に排気経路が破損することを防止できる。
次に、複写機10の変形例について説明する。
図23は、変形例の複写機10の筐体100内の空間と、ジャム処理回動部81と、鉛直排気ダクト50との位置関係を模式的に示す平面図である。
上述した実施形態1及び実施形態2では、鉛直排気ダクト50をジャム処理空間の背面側に配置している。鉛直排気ダクト50の配置としては、図23に示すように、ジャム処理回動部81の移動領域αの外側としてもよい。
変形例2の複写機10では、プリンタ部20と鉛直排気ダクト50とを接続する排気ダクトを移動領域αの上方に配置することで、プリンタ部20から排出される排気を、鉛直排気ダクト50を介して装置の下方に設けた排気口53から排出することが可能である。
転写紙P等のシートを搬送する給紙搬送路17及び反転搬送路18等のシート搬送路を有し、シートに画像を形成するプリンタ部20等の画像形成部と、画像形成部から排出される排気等の気体を装置外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51等の排気経路と、を備える複写機10等の画像形成装置において、シート搬送路でのシート搬送方向に直交するシート幅方向を装置本体の前後方向としたときの装置本体の左右方向における前記画像形成部の外側に、排気経路の少なくとも一部を設ける。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、シート搬送路を有する画像形成部の左右方向の外側に排気経路を設けることで、画像形成部の前後方向の外側に排気経路を設ける構成よりも前後方向の省スペース化を図ることができる。
態様Aにおいて、閉鎖状態から左右方向の外側へと移動して開放状態となることで、給紙搬送路17及び反転搬送路18等のシート搬送路を露出させるジャム処理回動部81等の搬送路カバー部材を備え、搬送路カバー部材が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過する移動領域α等のカバー部材開閉時通過領域が内部に位置する筐体100等の筐体を備え、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51等の向排気経路を前記筐体内に配置する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、カバー部材開閉時通過領域が筐体の内部に位置するため、画像形成装置の左右方向の外側に搬送路カバー部材を開閉するための空間を確保しておく必要が無くなる。また、左右方向に移動する搬送路カバー部材が開閉するための空間を確保するために画像形成部の左右方向に広げられた筐体の内部空間の空き領域に排気経路を設けることで、装置全体の大型化を抑制することができる。
態様Bにおいて、装置の正面から見た視点等の前後方向に沿った視点での投影図で、移動領域α等のカバー部材開閉時通過領域の投影図と、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51等の排気経路の投影図との少なくとも一部が重なる構成である。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、装置の左右方向への大型化を抑制することができる。
態様A乃至Cの何れかの態様において、給紙搬送路17及び反転搬送路18等のシート搬送路は転写紙P等のシートを上下方向に搬送する。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、ジャム処理回動部81等の搬送路カバー部材を左右方向に移動させることで、上下方向にシートを搬送するシート搬送路を露出可能な状態とすることができる。
態様A乃至Dの何れかの態様において、装置外部の空気等の気体を内部に吸引する吸気口42等の吸気口と、装置内部の排気等の気体を外部に排出する排気口53等の排気口とを作像部正面カバー21及びジャム処理部正面カバー31等の装置前面に備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、キャビネットや壁面等の複写機10等の画像形成装置の背面や側面に近接または接触して配置することが可能となる。
態様Eにおいて、排気経路は、上下方向に延在する鉛直排気ダクト50等の上下方向排気経路と、上下方向排気経路内の排気等の気体を排気口53等の排気口に向けて前後方向に沿って案内する水平排気ダクト51等の水平方向排気経路と、を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、装置内上部の排気を装置内下部に案内して、装置前面の低い位置から排気を排出することが可能となる。よって、使用者の顔に近い位置に向けて排気が行われることを防止でき、使用者の快適性の向上を図ることができる。
態様Fにおいて、鉛直排気ダクト50等の上下方向排気経路に第一排気ファン54及び第二排気ファン55等の気流発生手段を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、排気効率が向上し、排気することによる複写機10内の冷却性能の向上を図ることができる。
態様FまたはGにおいて、水平排気ダクト51等の水平方向排気経路に第三排気ファン56等の気流発生手段を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、排気効率が向上し、排気することによる複写機10内の冷却性能の向上を図ることができる。
態様F乃至Hの何れかの態様において、水平排気ダクト51等の水平方向排気経路に排気フィルタ52等の濾過手段を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、装置外部に固体粒が飛散することを抑制できる。
態様F乃至Iの何れかの態様において、CPU等の電装部品を有する電装部60等の電装部を、プリンタ部20等の画像形成部よりも上方に備え、電装部に外部の空気等の気体を案内する電装部吸気口69等の電装部吸気口を電装部正面外装カバー68等の装置前面に備え、鉛直排気ダクト50等の上下方向排気経路の上部に電装部内の気体を受け入れるダクト開口部57等の開口部を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、電装部の排気が使用者の顔に近い位置に向けて排出されることを防止し、使用者の快適性の向上を図ることが出来る。
態様F乃至Jの何れかの態様において、水平排気ダクト51等の水平方向排気経路の排気口53等の排気口側の端部は、複写機10等の装置の底面を形成する底面フレーム106等の底板部材に設けられた底面フレーム貫通穴106a等の穴部を介して、底板部材の下方に連通しており、水平方向排気経路と底板部材よりも下方に位置する排気口とを接続する排気ダクト結合部37及び下部外装カバー排気ダクト38等の底板下方排気経路を備える。
これによれば、上記実施形態2について説明したように、排気口を、底板部材よりも下方の目立ち難い位置に配置することで、複写機10等の画像形成装置の美観の向上を図ることができる。
態様Kにおいて、水平排気ダクト51等の水平方向排気経路と排気ダクト結合部37及び下部外装カバー排気ダクト38等の底板下方排気経路との間に下方案内排気ファン59等の気流発生手段を備える。
これによれば、上記実施形態2について説明したように、底面フレーム106等の底板部材よりも下方に排気口を設けて美観の向上を図った構成で、冷却性能の向上を図ることができる。
態様KまたはLにおいて、水平排気ダクト51等の水平方向排気経路と排気ダクト結合部37及び下部外装カバー排気ダクト38等の底板下方排気経路との間に排気フィルタ52等の濾過手段を備える。
これによれば、上記実施形態2について説明したように、底面フレーム106等の底板部材よりも下方に排気口を設けて美観の向上を図った構成で、装置外部に固体粒が飛散することを抑制できる。
態様K乃至Mの何れかの態様において、装置本体に対して着脱可能な正面下部外装カバー35等の外装カバーが、排気口53等の排気口と排気ダクト結合部37及び下部外装カバー排気ダクト38等の底板下方排気経路とを備える。
これによれば、上記実施形態2について説明したように、装置移動時に排気経路が破損することを防止できる。
態様A乃至Nの何れかの態様において、プリンタ部20で画像形成部で画像が形成された転写紙P等のシートが排出される胴内排紙部14等のシート排出部の排気等の気体をシート排出部以外に向けて案内する排紙部排気ダクト65等の排出部排気経路を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、シート排出部の温度が上昇することを抑制することができ、使用者の快適性の向上を図ることが出来る。
態様A乃至Oの何れかの態様において、装置外部の空気等の気体を吸引する吸気機構として、装置下部の正面下部外装カバー35等の外装カバーに設けられ、複写機10等の装置の底面を形成する底面フレーム106等の底板部材と床面との間の空間に装置外部の気体を案内する吸気口42等の外気吸引口と、底板部材に設けられ、底板部材と床面との間の空間の気体を底板部材の上方に案内する底面フレーム開口部48等の下面吸引口と、下面吸引口を通過した気体を装置内の冷却対象に案内する鉛直吸気ダクト43及び水平吸気ダクト44等の吸気経路と、吸気経路内に気流を発生させる吸引ファン47等の吸引気流発生手段を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、下面吸引口を外部から視認出来ない位置に配置し、吸気口を底板部材よりも下方の目立ち難い位置に配置することで、複写機10等の画像形成装置の美観の向上を図ることができる。
転写紙P等のシートに画像を形成する複写機10等の画像形成装置と、画像形成装置の前記左右方向に配置される第一キャビネット301及び第二キャビネット302等の追加ユニットと、を備える画像形成システム200等の画像形成システムにおいて、画像形成装置として、態様A乃至Pの何れかの態様に係る画像形成装置を備える。
これによれば、上記実施形態1について説明したように、画像形成システムの小型化を図ることができる。これは以下の理由による。
すなわち、画像形成装置の側方に配置するキャビネット等の追加ユニットは、前後方向の長さを画像形成装置と同じ長さすることにより、画像形成システムの美観の向上を図ることが出来る。しかし、画像形成装置が前後方向に長いと、画像形成システム全体も前後方向に長くなり、画像形成システムの大型化に繋がる。画像形成装置を前後方向に短くすることで、画像形成システムの小型化を図ることが出来る。
転写紙P等のシートを搬送する給紙搬送路17及び反転搬送路18等のシート搬送路を有し、シートに画像を形成する画像形成装置を収容する筐体等の画像形成手段収容筐体において、画像形成装置のシート搬送方向に直交するシート幅方向を筐体本体の前後方向としたときの筐体本体の左右方向の外側へと移動して開放状態となることで、シート搬送路を露出させるジャム処理回動部81等の搬送路カバー部材が、閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過する移動領域α等のカバー部材開閉時通過領域が内部に位置する構成で、画像形成装置から排出される排気等の気体を筐体外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51等の排気経路の少なくとも一部を、画像形成装置の左右方向の外側に設ける。
これによれば、上記実施形態について説明したように、画像形成装置の左右方向の外側に排気経路を設けることで、画像形成装置の前後方向の外側に排気経路を設ける構成よりも筐体の前後方向の省スペース化を図ることができる。
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
10 複写機
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
13 排紙トレイ
14 胴内排紙部
15 排紙ローラ対
15a 排紙口
16 反転ローラ対
16a 反転開口部
17 給紙搬送路
18 反転搬送路
19 レジストローラ対
20 プリンタ部
21 作像部正面カバー
22 排紙ユニット
30 ジャム処理空間
31 ジャム処理部正面カバー
32 右面外装カバー
33 左面外装カバー
34 背面外装カバー
35 正面下部外装カバー
36 背面下部外装カバー
37 排気ダクト結合部
38 下部外装カバー排気ダクト
40 スキャナ部
41 キャスター
42 吸気口
43 鉛直吸気ダクト
44 水平吸気ダクト
45 作像部吸引ファン
47 吸引ファン
48 底面フレーム開口部
50 鉛直排気ダクト
51 水平排気ダクト
52 排気フィルタ
53 排気口
54 第一排気ファン
55 第二排気ファン
56 第三排気ファン
57 ダクト開口部
58 鉛直排気ファン
59 下方案内排気ファン
60 電装部
61 作像部排気ダクト
62 作像部排気ファン
63 定着部排気ダクト
64 定着部排気ファン
65 排紙部排気ダクト
66 排紙部排気ファン
68 電装部正面外装カバー
69 電装部吸気口
70 給紙装置
71 給紙トレイ
80 紙搬送装置
81 ジャム処理回動部
81a 回動部内側面
81b ジャム処理回動軸
81c ジャム処理スライド部
82 ジャム処理固定部
82a 固定部内側面
90 トナーボトル
100 筐体
101 正面右フレーム
102 正面左フレーム
103 背面右フレーム
104 背面左フレーム
105 上面フレーム
106 底面フレーム
106a 底面フレーム貫通穴
107 スキャナ保持フレーム
200 画像形成システム
301 第一キャビネット
302 第二キャビネット
401 壁面
P 転写紙
α 移動領域
Claims (18)
- シートを搬送するシート搬送路を有し、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部から排出される気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える画像形成装置において、
前記シート搬送路でのシート搬送方向に直交するシート幅方向を装置本体の前後方向としたときの装置本体の左右方向における前記画像形成部の外側に、前記排気経路の少なくとも一部を設け、
閉鎖状態から前記左右方向の外側へと移動して開放状態となることで、前記シート搬送路を露出させる搬送路カバー部材と、
前記搬送路カバー部材が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過領域が内部に位置する筐体とを備え、
前記排気経路を前記筐体内に配置し、
前記前後方向に沿った視点での投影図で、前記カバー部材開閉時通過領域の投影図と、前記排気経路の投影図との少なくとも一部が重なる構成であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記装置本体の左右方向における前記画像形成部の外側に、電装部品を有する電装部の少なくとも一部とを設け、
上下方向に沿った視点での投影図で、前記電装部の投影図と前記排気経路の投影図との少なくとも一部が重なる構成であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
装置外部の気体を内部に吸引する吸気口と、装置内部の気体を外部に排出する排気口とを装置前面に備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3の画像形成装置において、
前記排気経路は、上下方向に延在する上下方向排気経路と、前記上下方向排気経路内の気体を前記排気口に向けて前記前後方向に沿って案内する水平方向排気経路と、を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4に記載の画像形成装置において、
水平方向排気経路の前記排気口側の端部は、装置の底面を形成する底板部材に設けられた穴部を介して、前記底板部材の下方に連通しており、
前記水平方向排気経路と前記底板部材よりも下方に位置する前記排気口とを接続する底板下方排気経路を備えることを特徴とする画像形成装置。 - シートを搬送するシート搬送路を有し、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部から排出される気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える画像形成装置において、
前記シート搬送路でのシート搬送方向に直交するシート幅方向を装置本体の前後方向としたときの装置本体の左右方向における前記画像形成部の外側に、前記排気経路の少なくとも一部と、電装部品を有する電装部の少なくとも一部とを設け、
前記排気経路を、当該画像形成装置の筐体内に配置し、
上下方向に沿った視点での投影図で、前記電装部の投影図と前記排気経路の投影図との少なくとも一部が重なる構成であり、
装置外部の気体を内部に吸引する吸気口と、装置内部の気体を外部に排出する排気口とを装置前面に備え、
前記排気経路は、上下方向に延在する上下方向排気経路と、前記上下方向排気経路内の気体を前記排気口に向けて前記前後方向に沿って案内する水平方向排気経路と、を備え、
水平方向排気経路の前記排気口側の端部は、装置の底面を形成する底板部材に設けられた穴部を介して、前記底板部材の下方に連通しており、
前記水平方向排気経路と前記底板部材よりも下方に位置する前記排気口とを接続する底板下方排気経路を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5または6の画像形成装置において、
前記水平方向排気経路と前記底板下方排気経路との間に気流発生手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記水平方向排気経路と前記底板下方排気経路との間に濾過手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項5乃至8いずれか一項に記載の画像形成装置において、
装置本体に対して着脱可能な外装カバーが、前記排気口と前記底板下方排気経路とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至9いずれか一項に記載の画像形成装置において、
上記上下方向排気経路に気流発生手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至10いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記水平方向排気経路に気流発生手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記水平方向排気経路に濾過手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4乃至12いずれか一項に記載の画像形成装置において、
電装部品を有する電装部を、前記画像形成部よりも上方に備え、
前記電装部に外部の気体を案内する電装部吸気口を装置前面に備え、
前記上下方向排気経路の上部に前記電装部内の気体を受け入れる開口部を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至13いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記シート搬送路はシートを上下方向に搬送することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至14いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記画像形成部で画像が形成されたシートが排出されるシート排出部の気体を前記シート排出部以外に向けて案内する排出部排気経路を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至15いずれか一項に記載の画像形成装置において、
装置外部の気体を吸引する吸気機構として、装置下部の外装カバーに設けられ、装置の底面を形成する底板部材と床面との間の空間に装置外部の気体を案内する外気吸引口と、
前記底板部材に設けられ、底板部材と床面との間の空間の気体を底板部材の上方に案内する下面吸引口と、
下面吸引口を通過した気体を装置内の冷却対象に案内する吸気経路と、
前記吸気経路内に気流を発生させる吸引気流発生手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置の前記左右方向に配置される追加ユニットと、を備える画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置として、請求項1乃至16いずれか一項に記載の画像形成装置を備えることを特徴とする画像形成システム。 - シートを搬送するシート搬送路を有し、シートに画像を形成する画像形成装置を収容する筐体構造を備える画像形成装置において、
前記画像形成装置のシート搬送方向に直交するシート幅方向を筐体本体の前後方向としたときの筐体本体の左右方向の外側へと移動して開放状態となることで、前記シート搬送路を露出させる前記画像形成装置の搬送路カバー部材が、閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過領域が内部に位置する構成で、
前記画像形成装置から排出される気体を筐体外部に向けて案内する前記画像形成装置の排気経路の少なくとも一部を、前記画像形成装置の前記左右方向の外側に設け、
前記前後方向に沿った視点での投影図で、前記カバー部材開閉時通過領域の投影図と、前記排気経路の投影図との少なくとも一部が重なる構成である筐体構造を備えることを特徴とする画像形成装置。
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