JP7108967B2 - 電子機器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器及び画像形成装置に関するものである。
従来、熱源と、熱源が発した熱によって加熱された気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える電子機器が知られている。
特許文献1には、この種の電子機器として、画像形成部や定着部等の熱源が発した熱によって加熱された空気を排気ダクト内の排気経路によって装置外部に案内する画像形成装置が記載されている。
特許文献1に記載の画像形成装置のように、加熱された気体を排気経路で外部に排出することによって排熱する構成の電子機器では、熱源が発する熱量が増加したときに排熱が不十分となり、装置の内部の温度が高くなり過ぎるおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、熱源と、装置内部の気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える電子機器において、壁に囲まれて鉛直方向に延在し、前記鉛直方向の位置が異なる上部開口部と下部開口部とによって装置外部の空間に開放される壁内空間と、前記排気経路の内部に吸熱部が位置し、且つ、前記壁内空間の内部に放熱部が位置する熱伝導手段と、前記排気経路に気流を発生させる送風装置と、を備え、前記排気経路を通過した気体を外部に排出する排気口を機器本体の下部に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、排気経路によって排熱する構成で、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できる、という優れた効果がある。
装置右側から見た複写機の概略断面図。 実施形態の複写機を正面側から見た外観図。 ジャム処理部正面カバーを開放した状態の複写機を正面側から見た外観図。 複写機の断面図。 複写機が備えるプリンタ部の概略説明図。 外装カバー等を取り外した状態の複写機の斜視図。 複写機の筐体内の空間と、ジャム処理回動部との位置関係を模式的に示す平面図、(a)は閉鎖状態、(b)は開放状態、(c)は筐体内における移動領域を示す説明図。 図3に示す外観図に移動領域を追記した説明図。 ジャム処理回動部が水平方向に延在する回動部内側面を中心に回動する複写機を正面側から見た外観図に移動領域を追記した説明図。 ジャム処理スライド部を備える構成の複写機を正面側から見た外観図に移動領域を追記した説明図。 複写機の設置例を正面側から見た外観図。 複写機の設置例を斜め方向から見た外観図。 複写機の設置例の上面図。 外装カバー等を取り外した状態の複写機を正面左側から見た斜視図。 図14に示す複写機を背面左側から見た斜視図。 外装カバーを取り外した状態の複写機を斜め右側から見た斜視図。 外装カバー等を取り外した状態の複写機を正面右側の少し下方から見た斜視図。 図17に示す複写機の下部を正面左側の少し上方から見た斜視図。 吸引ファンの近傍を複写機の正面側から見た拡大断面図。 複写機を左背面側から見た斜視図。 図20と同じ方向から見た複写機の斜視透過図。 複写機が備える排気ダクトの斜視説明図。 鉛直排気ダクトに対するヒートシンクの組み付けの説明図。 複写機における鉛直排気ダクト近傍を上方から見た断面図。 複写機の背面外装カバーの説明図。 複写機におけるプリンタ部の背面側端部近傍を上方から見た断面図。 作像部放熱ヒートシンクの斜視図。 変形例の複写機を右背面側から見た斜視図。 図28と同じ方向から見た変形例の複写機の斜視透過図。 変形例の複写機10の右面外装カバーの説明図。 変形例の複写機が備えるヒートシンクの説明図。 変形例の複写機が備える作像部放熱ヒートシンクとヒートパイプとの斜視説明図。 従来の画像形成装置の一例である従来例装置の設置例を正面側から見た外観図。
以下、本発明を電子機器である画像形成装置としての複写機(以下、複写機10という)に適用した実施形態について説明する。
図2は、複写機10を正面側から見た外観図である。図2に示すように、複写機10は、正面側の外装カバーとして、作像部正面カバー21とジャム処理部正面カバー31とを備える。
図3は、図2に示す複写機10のジャム処理部正面カバー31を開放した状態を正面側から見た外観図である。図3に示すように、ジャム処理部正面カバー31を開放すると、ジャム処理空間30が露出する。ジャム処理空間30内には、上下方向に延在し、装置内で昇温した空気を排気として下方に向けて案内する鉛直排気ダクト50と、装置の前後方向に延在して鉛直排気ダクト50を通過した排気を装置手前側に案内する水平排気ダクト51とが配置されている。水平排気ダクト51を通過した排気を複写機10の外部に排出する排気口53がジャム処理部正面カバー31に設けらており、水平排気ダクト51の装置手前側端部には排気中の固体粒を捕集する排気フィルタ52が設けられている。
また、ジャム処理空間30の図3中の左側には後述するジャム処理回動部81があり、ジャム処理の作業を行う作業者がジャム処理部正面カバー31を開放することで、ジャム処理回動部81を操作することが可能となる。
図4は、図2に示す複写機10の装置前後方向(図2中の手前-奥方向)の中央部における複写機10の断面図である。
図4に示すように、複写機10は、フレーム及び外装カバーからなる筐体100の内部に画像形成部であるプリンタ部20を備え、プリンタ部20の上方に画像読取装置であるスキャナ部40を備え、スキャナ部40の隣に上部電装部60を備える。
図5は、複写機10が備えるプリンタ部20の概略説明図である。
プリンタ部20は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)、中間転写ベルト7、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数のベルト張架ローラに張架されて図5中の矢印「A」方向に移動する中間転写体である。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、Y,M,C,Kという添字を省略して説明する。
プロセスカートリッジ1は、潜像担持体である感光体2、帯電手段である帯電部材3、現像手段である現像装置4、及び、クリーニング手段である感光体クリーニング装置5を一体的に支持してユニット状とした構成となっている。個々のプロセスカートリッジ1は、それぞれのストッパーを解除することにより、複写機10の装置本体に対して着脱可能となっている。
感光体2は、図5中の矢印で示すように、図5中の時計回り方向に回転する。帯電部材3は、ローラ状の帯電ローラであり、感光体2の表面に圧接されて感光体2の回転により従動回転する。作像時には、帯電部材3には高圧電源により所定のバイアスが印加され、感光体2の表面を帯電する。実施形態のプロセスカートリッジ1は、帯電手段として、感光体2の表面に接触するローラ状の帯電部材3を用いているが、帯電手段としてはこれに限るものではなく、コロナ帯電などの非接触帯電方式を用いてもよい。
露光装置6は、スキャナ部40で読み込んだ原稿画像の画像情報、または、パーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像情報に基づいて、感光体2の表面に対して露光し、感光体2の表面に静電潜像を形成する。実施形態においては露光装置6として、LEDアレイを用いており、感光体2上の長手方向(図5中の紙面に直交する方向)の画像領域全域に配置されている。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
四つのプロセスカートリッジ1は、図5に示すように、中間転写ベルト7の表面移動方向に並列に配設され、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色ごとのトナー像を感光体2上に形成する。四つのプロセスカートリッジ1は、それぞれの感光体2上に形成されたトナー像を中間転写ベルト7に順に重ね合わせるように転写し、中間転写ベルト7上に可視像を形成する。
図5に示すように、四つの感光体2に対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には一次転写手段としての一次転写ローラ8がそれぞれの配置されている。一次転写ローラ8には高圧電源により一次転写バイアスが印加され、感光体2との間で一次転写電界を形成する。感光体2と一次転写ローラ8との間で一次転写電界が形成されることにより、感光体2の表面上に形成されたトナー像が中間転写ベルト7の表面に転写される。中間転写ベルト7を張架する複数のベルト張架ローラのうちの一つが駆動モータにより回転することによって、中間転写ベルト7が図5中の矢印「A」方向に表面移動する。表面移動する中間転写ベルト7の表面上に各色のトナー像が順次重ねて転写されることによって、中間転写ベルト7の表面上にフルカラー画像が形成される。
四つのプロセスカートリッジ1が中間転写ベルト7と対向する位置に対して、中間転写ベルト7の表面移動方向下流側には、二次転写ローラ9が配置されている。二次転写ローラ9は、ベルト張架ローラの一つである二次転写対向ローラ9aに対して中間転写ベルト7を挟んで対向する位置に配置され、中間転写ベルト7との間で二次転写ニップを形成する。二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に所定の電圧を印加して二次転写電界を形成する。
プリンタ部20は四つのプロセスカートリッジ1の下方に複数の給紙トレイ71を有する給紙装置70を備える。また、中間転写ベルト7の図5中の右側には給紙搬送路17及び反転搬送路18を有する紙搬送装置80を備える。給紙搬送路17では転写紙Pを下方から上方に向けて搬送し、反転搬送路18では転写紙Pを上方から下方に向けて搬送する構成であり、紙搬送装置80は上下方向に転写紙Pを搬送する縦搬送のシート搬送装置である。
給紙装置70の複数の給紙トレイ71の何れか一つから給紙された転写紙Pは、紙搬送装置80の給紙搬送路17に案内され、レジストローラ対19で突き当たって停止する。中間転写ベルト7上のトナー像が二次転写ニップに到達するタイミングに合わせて転写紙Pが二次転写ニップに到達するようにレジストローラ対19が駆動を開始することで、転写紙Pが二次転写ニップに向かって搬送される。この転写紙Pが二次転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト7の表面上に形成されたフルカラー画像が、二次転写ローラ9と二次転写対向ローラ9aとの間に形成された二次転写電界によって転写紙Pに転写される。
プリンタ部20は、二次転写ニップに対して転写紙Pの搬送方向下流側に、定着装置12が配置されている。二次転写ニップを通過した転写紙Pは定着装置12に到達する。そして、定着装置12における加熱及び加圧によって転写紙P上に転写されたフルカラー画像が定着される。片面印刷の場合、または、両面印刷の第二面に画像が形成された場合は、画像が定着された転写紙Pは、排紙ローラ対15によって排紙口15aから複写機10の胴内排紙部14の排紙トレイ13に出力される。
一方、両面印刷の場合の第一面に画像が形成された場合は、画像が定着された転写紙Pは反転ローラ対16に向けて搬送される。そして、転写紙Pの先端側が反転ローラ対16を通過して反転開口部16aから胴内排紙部14内に出てきて、転写紙Pの後端が反転ローラ対16を通過する前に反転ローラ対16が逆回転し、転写紙Pを反転搬送路18に案内する。反転搬送路18を通過した転写紙Pは再び給紙搬送路17に案内されレジストローラ対19に突き当たる。その後、第二面に画像が形成されて排紙トレイ13に出力される。
二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
図5に示すように、中間転写ベルト7の上方には、各色トナーを収容するトナーボトル90(Y,M,C,K)が複写機10の装置本体に対して着脱可能に配置されている。
各色のトナーボトル90に収容されたトナーは、各色に対応するトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
図4に示すように、複写機10は、プリンタ部20を筐体100内に左寄せで配置し、筐体100内のプリンタ部20の右側にジャム処理空間30を設けている。
図6は、スキャナ部40及び上部電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10の斜視図である。
図6に示すように、複写機10は、筐体100を形成するフレームとして、正面右フレーム101、正面左フレーム102、背面右フレーム103、背面左フレーム104、底面フレーム106及び上面フレーム105等を備える。
図4に示すように、複写機10の右側面の外装カバーとして、正面右フレーム101と背面右フレーム103との間を覆うように平板状の右面外装カバー32を備える。また、図4に示すように、複写機10の左側面の外装カバーとして、正面左フレーム102と背面左フレーム104との間を覆うように平板状の左面外装カバー33を備える。
さらに、複写機10の背面側の外装カバーとして、背面右フレーム103と背面左フレーム104との間を覆うように平板状の背面外装カバー34を備える(後述する図7参照)。
図6に示すように、底面フレーム106を支持するキャスター41を備え、さらに図2に示すように、装置正面から見たときにキャスター41を隠す正面下部外装カバー35を備える。正面下部外装カバー35の図2中の左端近傍には前側吸気口42が設けられている。
正面下部外装カバー35は複写機10本体に対して着脱可能となっており、キャスター41を用いて複写機10を移動させるときには取り外し、設置位置まで移動させた後に複写機10に装着する。
複写機10は上述したフレームや外装カバーによって筐体100を構成する。
図7は、複写機10の筐体100内の空間と、ジャム処理回動部81との位置関係を模式的に示す平面図である。図7(a)はジャム処理回動部81を閉鎖した状態を示し、図7(b)はジャム処理回動部81を開放した状態を示し、図7(c)は筐体100内におけるジャム処理回動部81の移動領域αを示す説明図である。
図6及び図7に示すように、紙搬送装置80は、複写機10の背面側(奥側)で上下方向に延在するジャム処理回動軸81bを中心に回動可能なジャム処理回動部81とプリンタ部20に固定されたジャム処理固定部82とを備える。
複写機10は画像形成を行うときには、図7(a)で示すように、ジャム処理回動部81を閉鎖状態とし、図7(a)及び図2で示すように、作像部正面カバー21及びジャム処理部正面カバー31を閉鎖状態として画像形成が行われる。画像形成時には、紙搬送装置80で転写紙Pを搬送し、転写紙P上に画像を形成する。
紙搬送装置80の給紙搬送路17や反転搬送路18で紙詰まりが発生したときには、作業者がジャム処理部正面カバー31を図7(b)及び図3に示すように開放し、ジャム処理空間30内のジャム処理回動部81を露出させる。次に、ジャム処理回動軸81bを中心にジャム処理回動部81を図7(b)中の矢印「B」で示す方向に回転させ、図7(b)や図6に示すようにジャム処理回動部81を開放状態とする。これにより、図6に示すように、ジャム処理回動部81の回動部内側面81a及びジャム処理固定部82の固定部内側面82aが露出する。
給紙搬送路17に紙詰まりが生じた場合は固定部内側面82aに設けられ、鉛直方向に延在する回動軸を中心に回動可能な固定部内側開閉カバーを開放し、給紙搬送路17を露出させ、給紙搬送路17に詰まった転写紙Pを除去する。
反転搬送路18に紙詰まりが生じた場合は回動部内側面81aに設けられ、鉛直方向に延在する回動軸を中心に回動可能な回動部内側開閉カバーを開放し、反転搬送路18を露出させ、反転搬送路18に詰まった転写紙Pを除去する。
このように、給紙搬送路17や反転搬送路18で紙詰まりが発生したときには、ジャム処理回動部81を開放状態として、紙詰まりの原因となった転写紙Pを取り除くジャム処理を行う。
複写機10の紙搬送装置80は上下方向に転写紙Pを搬送するため、ジャム処理回動部81を左右方向に移動させることで、縦方向に転写紙Pを搬送する給紙搬送路17及び反転搬送路18を露出可能な状態とすることができる。
図7等に示すように、複写機10は、ジャム処理回動部81を開放し、ジャム処理を行うためのジャム処理空間30を筐体100の内部に有する。
また、このジャム処理空間30内におけるジャム処理回動部81が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過空間である移動領域α以外の領域に、上下方向に延在する鉛直排気ダクト50を設けている。
図2に示すように、複写機10は、前側吸気口42と排気口53とが複写機10の正面に設けられている。複写機10では、装置の背面側に配置された鉛直排気ダクト50から装置の正面側端部に配置された排気口53まで水平排気ダクト51によって排気を案内する。
図8は、図3に示す外観図にジャム処理回動部81の移動領域αを追記した説明図である。図7(c)や図8に示すように、複写機10を正面から見たときに、移動領域αの投影図と鉛直排気ダクト50の投影図との少なくとも一部が重なるようにジャム処理回動部81及び鉛直排気ダクト50を配置する。すなわち、図7(b)及び図6に示すように、ジャム処理回動部81を開放状態としたときに、ジャム処理回動部81の背面側に鉛直排気ダクト50が位置するように配置する。これにより、複写機10の左右方向への大型化を抑制することができる。
複写機10では、背面側に設けられた鉛直方向に延在するジャム処理回動軸81bを中心に回動するジャム処理回動部81の移動領域αが筐体100内となるようにジャム処理空間30を設けている。しかし、ジャム処理回動部81の回動する角度が90[°]未満であるため、ジャム処理空間30の右背面側にジャム処理回動部81の移動領域αの確保に寄与しないデッドスペースが存在する。この移動領域αの確保という観点からはデッドスペースとなる領域に鉛直排気ダクト50を配置することで、ジャム処理空間30の空き領域を活用することができる。これにより、ジャム処理空間30を筐体100内に設けた複写機10の大型化を抑制することができる。
図7(c)に示すように、ジャム処理空間30の右正面側にもジャム処理回動部81の移動領域αの確保に寄与しない領域が存在する。しかし、この領域に鉛直排気ダクト50等の装置本体に固定された部材を配置すると、ジャム処理回動部81を開放状態としたときにジャム処理回動部81の正面側が装置本体に固定された部材によって塞がれ、ジャム処理の妨げとなるおそれがある。よって、ジャム処理空間30の右正面側に装置本体に固定された部材を配置する場合は、ジャム処理の妨げとならないように配置することが望ましい。
複写機10では、ジャム処理回動部81が鉛直方向に延在するジャム処理回動軸81bを中心に回動する構成であるが、筐体100内に移動領域αを確保する構成としてはこれに限るものではない。
図9は、ジャム処理回動部81が水平方向に延在する回動軸を中心に回動する構成の複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図10は、ジャム処理回動部81の代わりに左右方向にスライドすることで転写紙Pの搬送路を露出させるジャム処理スライド部81cを備える構成の複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図9や図10に示す構成においても、複写機10を正面から見たときに、移動領域αと鉛直排気ダクト50との少なくとも一部が重なるようにジャム処理回動部81またはジャム処理スライド部81cと鉛直排気ダクト50とを配置する。これにより、ジャム処理空間30を筐体100内に設けた複写機10の大型化を抑制することができる。
図11は、実施形態の複写機10の設置例を正面側から見た外観図であり、図12は図11に示す複写機10の設置例を斜め方向から見た外観図である。
図11及び図12に示す設置例では、複写機10の左側に給紙トレイ71にセットする転写紙Pの束や書類等を収納できる第一キャビネット301を設置している。さらに、複写機10の右側にプロセスカートリッジ1やトナーボトル90等のサプライ品、文書破棄箱を収納できる第二キャビネット302を設置している。
図33は、従来の画像形成装置の一例である従来例装置110の設置例を正面側から見た外観図である。従来の画像形成装置では、転写紙P等のシートを下方から上方に縦搬送するシート搬送路のジャム処理を行う際に装置の左右方向に開放する搬送路カバー部材が、装置の側面外装カバー111となっていることが一般的である。
このような従来例装置110を設置する場合には、搬送路カバー部材としての機能を有する側面外装カバー111が開閉時に通過するカバー部材開閉時通過空間(図33中の領域「β」)を確保してキャビネット300等の収納や家具、電子機器を設置する必要がある。側面外装カバー111の外側に近接して収納や家具、電子機器を設置することができないため、搬送路カバー部材である側面外装カバー111を閉鎖した状態では、従来例装置110の側方に隙間があり、設置状態の美観が損なわれる。
これに対して、複写機10は、ジャム処理空間30を筐体100の内部に設けており、図7及び図4に示すようにジャム処理空間30の外側に平板状の右面外装カバー32を備えている。
複写機10は、カバー部材開閉時通過空間である移動領域αを含むジャム処理空間30を筐体100の内部に設けているため、筐体100の外側にカバー部材開閉時通過空間を確保する必要がない。このため、図11及び図12に示すように、第一キャビネット301及び第二キャビネット302の側面と複写機10の側面とを近接または接触して配置することができ、設置状態の美観の向上を図ることができる。
複写機10では、図18及び図19等を用いて後述する吸引ファン47の吸引によって前側吸気口42から吸引された空気は、正面下部外装カバー35の内側で底面フレーム106の下方の領域に進入する。その後、図18及び図19等を用いて後述する底面フレーム開口部48及び吸引ファン47を通過し、図6等に示す鉛直吸気ダクト43及び水平吸気ダクト44を介して、四つのプロセスカートリッジ1が配置された作像部や定着装置12等の冷却対象である熱源に供給される。これらの熱源を通過して温度が上昇した空気は、それぞれの熱源から排出され、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を通過して排気口53から複写機10の外部に排出される。
吸気口や排気口が画像形成装置の横方向の最も外側となる側面に配置されていると、吸気効率や排気効率の低下を防止するためには、側面外装カバーの外側に近接して収納や家具、電子機器を設置することができない。また、吸気口や排気口が画像形成装置の前後方向の最も外側となる背面に配置されていると、画像形成装置の背面が壁に近接するように画像形成装置を設置したり、画像形成装置の背面に近接して収納や家具、電子機器を設置したりすることができない。
複写機10は、前側吸気口42と排気口53とを複写機10の正面に設けている。このため、図11及び図12に示すように、複写機10の左右両側面に近接または接触するように第一キャビネット301及び第二キャビネット302を設置することができる。さらに、複写機10の背面が壁401に近接または接触するように複写機10を設置することができる。
前側吸気口42及び排気口53は、外装カバーであるジャム処理部正面カバー31及び正面下部外装カバー35にルーバーを設けたものである。
複写機10の高さは、1100[mm]であり、その上面に排気口を設けて排気すると、使用者の顔に近い位置に向けて排気が行われ、使用者に不快感を与えるおそれがある。
これに対して、実施形態の複写機10は、冷却に使用されて温度が上昇し、装置内上部に到達した空気を鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内し、床面に近いジャム処理部正面カバー31の排気口53から排気する。これにより、使用者の足元に排気がおこなわれ、使用者の顔に近い位置に向けて排気が行われることを防止でき、使用者の快適性の向上を図ることができる。
複写機10の低い位置から排気を行う構成としては、底面フレーム106に排気口を設け、鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内された空気を底面フレーム106に設けた排気口から床面に向かって排出する構成が考えられる。しかし、底面フレーム106と床面との間の空間は狭く、この空間に向けて排気を行うと排気効率が低下し、気流による冷却性能が低下するおそれがある。また、実施形態の複写機10のように、底面フレーム106と床面との間の空間の空気を底面フレーム開口部48から吸引して冷却に用いる構成では、排気が底面フレーム開口部48から複写機10内に戻り、冷却性能が低下するおそれがある。
これに対して、本実施形態の複写機10では鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内された空気を水平排気ダクト51によって複写機10の正面側(手前側)の端部まで案内し、複写機10の正面に設けられた排気口53から開かれた空間へと排出する。これにより、排気効率の低下を抑制し、気流による冷却性能を維持することができる。
また、ジャム処理部正面カバー31の下端部近傍に排気口53を配置し、正面下部外装カバー35に前側吸気口42を配置することで、排気口53及び前側吸気口42が目立ち難くなり、複写機10の美観の向上を図ることができる。
また、従来の画像形成装置で、上下方向に延在する排気ダクトを備える画像形成装置では、特許文献1に記載の画像形成装置のように、縦搬送のシート搬送路よりも左右方向の内側に排気ダクトを配置することが一般的である。このような排気ダクトを備える構成では、画像形成装置の背面側等、最大幅のシートに画像を形成するために必要な各種部材を配置した前後方向の加えて排気ダクト分の長さが装置の前後方向に加わり、画像形成装置の前後方向の長さ(奥行き)が長くなる。このような画像形成装置を書類等が収納されるオフィス用のキャビネットとともに壁に沿って並べて配置すると、キャビネットに比べて画像形成装置の奥行きが十分長くなる。このため、図33に示す従来例装置110の設置例のように、画像形成装置が正面側に突き出した設置状態となる。このような設置状態では、画像形成装置とキャビネットとの外観にまとまりが無く、設置状態の美観が損なわれる。
複写機10では、プリンタ部20から排出される排気を装置外部に向けて案内する排気経路である鉛直排気ダクト50を備える。また、給紙搬送路17及び反転搬送路18での転写紙Pの搬送方向に直交するシート幅方向である紙幅方向が複写機10の装置本体の前後方向となっている。そして、紙幅方向が前後方向となる複写機10の左右方向におけるプリンタ部20の外側に、鉛直排気ダクト50を設けている。これにより、画像形成部の前後方向の外側に排気経路を配置する構成に比べて、複写機10の奥行きを短くすることができる。
複写機10の奥行きを短くすることで、図11及び図12に示すように壁401に沿って第一キャビネット301及び第二キャビネット302と複写機10とを配置したときに手前側の端部を揃えることが可能となる。手前側の端部が揃うことで、複写機10と第一キャビネット301及び第二キャビネット302との外観がまとまり、設置状態の美観の向上を図ることができる。
また、複写機10は、電子基盤等の電装部品を収納する上部電装部60をプリンタ部20の上方に配置している。電装部品としては、作像部を駆動するモータと、モータの駆動制御のためにモータの近くに配置する電装部品があるが、これらは作像部が備える各種ローラ等の駆動部品に駆動を伝達させるために、プリンタ部20の背面側の電装部に配置されている。一方、これら以外のプリンタ部20の背面側に配置しなくても機能を果たすことができる中央演算処理装置(CPU)を含む制御基盤等の電装部品は、プリンタ部20の上方に配置された上部電装部60に配置する。
このように電装部品の配置を分ける構成により、制御基盤等を含むほとんどの電装部品を一纏めにしてプリンタ部20の背面側に配置する構成よりも複写機10の奥行きを短くすることができ、省スペース化を図ることができる。さらに、複写機10の奥行きを従来よりも短くし、キャビネット(301、302)と奥行きの長さを揃えることで、設置状態の美観の向上を図ることができる。
複写機10は、従来の画像形成装置に比べて奥行きが短く、背面を壁401に近接または接触させて配置することができる。このため、背面を壁401に近接または接触して配置することで、壁401から複写機10の手前側端部までの複写機10の占有スペースの長さを短くすることができ、複写機10の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
図11及び図12に示す設置例では、複写機10は背面が壁401に接触し、左側面は第一キャビネット301に接触し、右側面は第二キャビネット302に接触している。一方、複写機10の正面側の作像部正面カバー21及びジャム処理部正面カバー31の開閉に必要な領域には何も設置されておらず、胴内排紙部14の開口部は複写機10の正面に設けられている。このため、背面や両側面に壁やキャビネットが近接または接触して配置されていていも、使用者は胴内排紙部14に出力された転写紙Pを取り出すことができる。
図11及び図12に示すように、本実施形態では、奥行き(図12中の「W」)が一致する複写機10とキャビネット(301、302)とによって画像形成システム200を構成する。これにより、複写機10とその側方に配置するキャビネットと外観がまとまり、設置状態の美観の向上を図ることができる。
また、複写機10の前後方向の長さを短くできることで、奥行きが一致するキャビネット(301、302)の前後方向の長さも短くでき、画像形成システム200全体の小型化を図ることができる。
複写機10の側方に配置され画像形成システム200を構成するものとしては、キャビネットに限らない。机等のキャビネット以外家具やシュレッダー等の電子機器を画像形成システム200に組み込んでもよい。
本実施形態では奥行き「W」を45[cm]としているが、これに限るものではない。
図13は、複写機10の設置例の上面図である。図13(a)は図11及び図12に示した設定例の上面図であり、図13(b)は、事務作業を行う部屋(オフィス)における机320及び椅子310の近傍に複写機10を配置した設置例の上面図である。
図11、図12及び図13(a)に示すように、本実施形態の複写機10は、建物内のキャビネット300を配置するキャビネットスペースにビルトインすることが可能である。
上述した前側吸気口42及び排気口53の配置、及び、ジャム処理空間30を筐体100内に設けた構成によって、複写機10を壁に接触または近接して配置することが可能となる。キャビネットスペースへのビルトインによって、複写機10等の画像形成装置を配置するOA機器専用の設置スペースの確保が不要となる。
また、後述する排気機構及び排気ダクトを冷却する構成によって、複写機10内で発生した騒音や臭気及び固体粒を排出することを抑制でき、オフィスにおけるデスク(机320)の近傍に複写機10を設置してもデスクの使用者に不快感を与えることを抑制できる。このため、図13(b)に示すように、オフィスにおけるデスク(机320)の近傍にキャビネット300と隣り合わせで複写機10を設置することが可能となる。
次に、排気ダクトについて説明する。
図14は、スキャナ部40及び上部電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面左側から見た斜視図であり、図15は図14に示す複写機10を背面左側から見た斜視図である。図16は、外装カバーを取り外した状態の複写機10を斜め右側から見た斜視図であり、図1は、鉛直排気ダクト50の左右方向中央部となる位置を装置右側から見た複写機10の概略断面図である。
図14及び図15では、排気ダクト(50、51、61、63及び65)内に配置された排気ファン(54、55、56、及び64)について、各図中の手前側の外形を示す線を便宜的に実線で示している。
図14、図15及び図1に示すように、複写機10の上部から下部まで上下方向に延在するように配置された鉛直排気ダクト50に第一排気ファン54及び第二排気ファン55を備える。鉛直排気ダクト50内に排気ファンを一個以上任意の位置に配置することで、排気効率が向上し、排気することによる複写機10内の冷却性能の向上を図ることができる。
図4、図14、図15及び図1等に示すように、複写機10の背面側から正面側まで水平方向に延在するように配置された水平排気ダクト51に第三排気ファン56を備える。水平排気ダクト51内に排気ファンを一個以上任意の位置に配置することで、排気効率が向上し、排気することによる複写機10内の冷却性能の向上を図ることができる。
図3、図14、図15及び図1等に示すように、水平排気ダクト51の装置正面側の端部には、排気フィルタ52が設けられており、排気フィルタ52は交換可能な構成となっている。水平排気ダクト51に排気フィルタ52が一個以上任意の位置に配置されることで、排気中に固体粒が含まれた場合に、排気フィルタ52で固体粒を捕集し、複写機10の外部に固体粒が飛散することを抑制できる。さらに、排気フィルタ52を交換可能とすることで、経時使用後に排気フィルタ52を交換して排気フィルタ52の通気性や固体粒を捕集する能力を経時に渡って維持することが可能となる。
図5、図14及び図15に示すように、定着装置12の上方には排紙ユニット22が配置されている。排紙ユニット22は、排紙ローラ対15と反転ローラ対16とを備え、さらに、給紙搬送路17と反転搬送路18との一部が設けられている。
また、図15に示すように、排紙ユニット22の上方に、胴内排紙部14内の空気を鉛直排気ダクト50に案内する排紙部排気ダクト65を備える。
複写機10では、排紙部排気ダクト65によって胴内排紙部14内の空気を鉛直排気ダクト50に案内し、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を介して排気口53から外部に排出する。
定着装置12の加熱により温度が上昇した空気の一部が胴内排紙部14に到達したり、定着装置12で加熱された転写紙Pが胴内排紙部14に排出されたりすることで、胴内排紙部14内の空気の温度は上昇する。胴内排紙部14内の温度が上昇すると、胴内排紙部14に出力された転写紙Pを取ろうとする使用者に不快感を与えるおそれがある。
複写機10のように、胴内排紙部14内の空気を鉛直排気ダクト50に案内する排紙部排気ダクト65を設け、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を介して排気口53から排出する構成とすることで、胴内排紙部14内の温度が上昇することを抑制することができる。これにより、使用者の快適性の向上を図ることができる。
複写機10は、図15に示すように、各色のプロセスカートリッジ1の近傍を通過した空気を鉛直排気ダクト50に案内する作像部排気ダクト61を備える。
また、図15に示すように、定着装置12を通過した空気を鉛直排気ダクト50に案内する定着部排気ダクト63を備え、定着部排気ダクト63を介して定着装置12内の空気を吸引する定着部排気ファン64を備える。
図16及び図1に示すように、上部電装部60は複写機10の上部に設置され、上部電装部60を冷却する空気を吸引する上部電装部吸気口69を複写機10の上部の正面の外装カバーである上部電装部正面外装カバー68に有する。また、図14及び図1に示すように、鉛直排気ダクト50の上端部は上方に開口したダクト開口部57となっている。
図1中の矢印は上部電装部吸気口69から吸引された空気が排気として排気口53から排出されるまでの経路の概略を示している。
第一排気ファン54及び第二排気ファン55が駆動することにより、ダクト開口部57は負圧となり、ダクト開口部57の上方に配置された上部電装部60内の空気を吸引する。この空気の吸引によって上部電装部吸気口69から上部電装部60を通過して鉛直排気ダクト50まで空気が流れる気流が発生し、上部電装部吸気口69から吸引された空気によって上部電装部60を冷却することが可能となる。複写機10の上部に配置された上部電装部60で温度上昇した排気を上部電装部60の近傍から外部に排気すると、使用者の顔に近い位置に向けて排気する場合があり、使用者に不快感を与えるおそれがある。
複写機10では、上部電装部60で温度上昇した排気を、鉛直排気ダクト50によって下方に案内し、水平排気ダクト51を介して装置の低い位置に配置された排気口53から排出する構成となっている。これにより、上部電装部60で温度上昇した排気が使用者の顔に近い位置に向けて排出されることを防止し、使用者の快適性の向上を図ることができる。
次に、前側吸気口42から外部の空気を吸引する構成について説明する。
図17は、スキャナ部40及び上部電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面右側の少し下方から見た斜視図である。図18は、図17に示す複写機10の下部を正面左側の少し上方から見た斜視図である。
図17及び図18に示すように、複写機10は、前側吸気口42から吸引した空気を上方へと案内する鉛直吸気ダクト43を備える。さらに、図18に示すように、鉛直吸気ダクト43の下端部には、底面フレーム106と床面との間の空間の空気を、底面フレーム開口部48を介して吸引する吸引ファン47を備える。
図19は、吸引ファン47の近傍を複写機10の正面側から見た拡大断面図である。図19では、吸引ファン47よりも手前側に位置する正面下部外装カバー35を便宜的に実線で示しており、正面下部外装カバー35に設けられた前側吸気口42を二点鎖線で示している。図19中の破線矢印は前側吸気口42から吸引された空気の流れを示している。
図18及び図19に示すように、底面フレーム106の左側端部における手前側には底面フレーム開口部48を備え、吸引ファン47と左面外装カバー33との間に形成された隙間と、底面フレーム106と床面との間の空間とを連通する。
吸引ファン47を駆動すると、複写機10の外部の空気が、前側吸気口42を通過して、底面フレーム106と床面との間の空間に案内される。さらに、この空間内の空気は吸引ファン47の吸引力によって、底面フレーム開口部48を通過して吸引ファン47と左面外装カバー33との間に形成された隙間に案内され、吸引ファン47を通過して鉛直吸気ダクト43に案内される。
鉛直吸気ダクト43の上端部には水平吸気ダクト44が接続されており、水平吸気ダクト44に到達した空気は、各色のプロセスカートリッジ1の近傍及び定着装置12内部等へと案内される。
図14中の破線で示すように、水平吸気ダクト44には四つの作像部吸引ファン45(Y,M,C,K)が接続されており、四つのプロセスカートリッジ1のそれぞれに隣接する冷却ダクトに空気を供給する構成となっている。
外部の空気を吸引する吸気口としては、複写機10の正面の外装カバーのプロセスカートリッジ1等の作像部と同じ高さに設けることが考えられる。しかし、作像部と同じ高さに吸引口を配置すると、吸気口が目立ち易くなり、複写機10の美観が悪くなる。また、作像部から発生した音が、吸気経路を介して正面の外装カバーに設けた吸気口から装置外部に漏れ易くなる。
複写機10は、底面フレーム106の下方の空間の空気を複写機10内に吸引する鉛直吸気ダクト43と、吸引ファン47とを備える。底面フレーム106の下方の空間の空気を吸引する下面吸引口である底面フレーム開口部48を底面フレーム106に設け、複写機10の外部の空気を底面フレーム106の下方の空間に案内する外気吸引口である前側吸気口42を正面下部外装カバー35に設けている。
底面フレーム106の下方の空間の空気を複写機10内に案内する底面フレーム開口部48を底面フレーム106に設けることで、底面フレーム開口部48は外部から視認することができず、複写機10の美観の向上を図ることができる。さらに、複写機10の外部の空気を底面フレーム106の下方の空間に案内する前側吸気口42を複写機10の下端部に配置された正面下部外装カバー35に設けている。前側吸気口42が目立ち難い複写機10の下部にあるため、複写機10の美観の向上を図ることができる。
実施形態では、正面下部外装カバー35の前側吸気口42から吸引した空気は、底面フレーム106の底面フレーム開口部48、吸引ファン47と左面外装カバー33との隙間、鉛直吸気ダクト43及び水平吸気ダクト44等の複雑な吸引経路を通過する。作像部から吸気経路を介して伝達する音は、複雑な吸引経路を介して前側吸気口42に伝達するまでに十分に減衰するため、作像部から発生した音が、前側吸気口42から装置外部に漏れ出ることを抑制することができる。
次に、複写機10における鉛直排気ダクト50を冷却する構成について説明する。
図1に示すように、複写機10は、上部電装部60と、上部電装部60が発した熱によって加熱された空気を装置外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50と、を備える電子機器である。そして、図1及び図7に示すように、背面外装カバー34は、背面内壁341、背面外壁342、背面右壁343及び背面左壁344に囲まれて鉛直方向に延在するカバー内部空間350を備える。カバー内部空間350は、鉛直方向の位置が異なる上部開口部351と下部開口部352とで装置外部の空間に開放される。
そして、複写機10は、図1及び図7に示すように、鉛直排気ダクト50の内部に吸熱フィン231が位置し、カバー内部空間350内に放熱フィン232が位置する熱伝導手段であるヒートシンク23を備える。
図20は、複写機10を左背面側から見た斜視図である。図20に示すように、背面外装カバー34は、カバー内部空間350を装置外部の空間に開放するする開口部として、上部開口部351及び下部開口部352の他に胴内排紙部14の背面側に排紙側上部開口部353を備える。
図20中の矢印は、外気が下部開口部352からカバー内部空間350に流入し、カバー内部空間350内の空気が上部開口部351及び排紙側上部開口部353から装置外部に流出する空気の流れを示している。
図21は、図20と同じ方向から見た複写機10の斜視透過図である。図21では、外装カバーの外形を実線で示し、外装カバーの内側に位置するプリンタ部20、各種電装部、給気ダクト、排気ダクト、ヒートシンク23等を示す。なお、図15等に示すように複写機10は、外装カバーの内側にフレームを備えるが、図21では便宜的にフレームを描いていない。
図22は、複写機10が備える排気ダクトの斜視説明図である。
図21及び図22に示すように、複写機10は、鉛直排気ダクト50に排気を案内するダクトとして、作像部排気ダクト61、定着部排気ダクト63、排紙部排気ダクト65及び背面下部電装部排気ダクト161を備える。
図21に示すように、背面下部電装部排気ダクト161は背面下部電装部160に接続されており、背面下部電装部排気ダクト161内には背面下部電装部排気ファン162が配置されている。背面下部電装部排気ファン162を駆動することにより、背面下部電装部160で加熱された空気が背面下部電装部排気ダクト161を通って鉛直排気ダクト50に案内される。
図22に示すように、鉛直排気ダクト50の背面側にヒートシンク23が取り付けられている。
図23は、鉛直排気ダクト50に対するヒートシンク23の組み付けの説明図である。図23に示すように、ヒートシンク23は、吸熱フィン231、放熱フィン232及びフィン保持板233からなる。鉛直排気ダクト50の背面には、ヒートシンク23を取り付けるためのダクト背面開口部501が設けられており、このダクト背面開口部501をフィン保持板233で塞ぐように組み付ける。
図24は、複写機10における鉛直排気ダクト50近傍を上方から見た断面図である。図21と同様に図24も便宜的にフレーム(背面右フレーム103)を描いていない。図24中の矢印は複写機10の機内から鉛直排気ダクト50への熱の伝達、または、機内で加熱されて鉛直排気ダクト50に流入する空気の流れを示している。本実施形態の複写機10では、背面内壁341と背面外壁342とによって挟まれたカバー内部空間350の幅Dが20[mm]であるが、これに限るものではない。
図1、図7、図21~図24に示すように、複写機10は、内カバーと外カバーから構成される二重構造の外装カバーとして、背面内壁341と背面外壁342とから構成される背面外装カバー34を備える。また、複写機10の外装カバー(21、31、32、33及び34)で囲まれ、プリンタ部20が配置された装置本体内部の熱を装置本体内部の外に移動させるためのヒートシンク23を備える。図1及び図7に示すように、内カバーである背面内壁341にはヒートシンク23を装置本体内部から突出させるための開口部が開いている。そして、ヒートシンク23は、装置本体内部から背面外装カバー34の内部であるカバー内部空間350まで突出している。
複写機10では、鉛直排気ダクト50内の熱をヒートシンク23の吸熱フィン231で吸熱し、放熱フィン232からカバー内部空間350内に放熱する。この放熱によってカバー内部空間350内の空気が加熱されて温度が上昇し、加熱された空気は密度が下がるため上昇する。
カバー内部空間350は、壁に囲まれて延長方向に延在し、上部開口部351及び排紙側上部開口部353と下部開口部352とで装置外部の空間に開放される。
複写機10では、所謂煙突効果によって装置外部の空気が下部開口部352からカバー内部空間350に進入し、カバー内部空間350を通過して上部開口部351から装置外部に排出される気流が生じる。
詳しくは、カバー内部空間350内の空気は放熱フィン232からの放熱によって外気より高温となる。高温の空気は低温の空気よりも密度が低いため、加熱されたカバー内部空間350内の空気が上方に移動し、カバー内部空間350内の下部の圧力が外気よりも低くなる。この圧力差によってカバー内部空間350の下端の下部開口部352から低温の外気が吸い込まれ、これと同時に、加熱されて高温となった空気は、カバー内部空間350内を上昇して上部開口部351または排紙側上部開口部353から吐き出される。
このように、カバー内部空間350では、下部開口部352から装置外部の低温の空気を引き入れながら、ヒートシンク23の放熱によって高温となった空気を上部開口部351から排出する気流が生じる。
この気流によって放熱フィン232から効率的に放熱させることができ、ヒートシンク23による鉛直排気ダクト50内の空気の冷却性能の向上を図ることができる。
本実施形態の複写機10のように、装置内の熱源によって加熱された空気を鉛直排気ダクト50等によって形成される排気経路で外部に排出することによって排熱する構成の排熱能力は、排気経路における気体の温度や流量に依存する。また、熱源が発する熱量が増加したときに排熱が不十分となり、装置本体の温度上昇を十分に抑制することができない場合がある。
排熱が不十分となることを防止するために、排気経路での流量を大きくして排熱能力を上げることが考えられるが、流量を増加させるには、排気ファン等の送風手段の出力を増加する必要があり、消費電力の増加や騒音の増加に繋がる。
これに対して、複写機10は、鉛直排気ダクト50内の排気経路の内部がカバー内部空間350の内部よりも高温となると、ヒートシンク23の吸熱フィン231が排気経路の内部で吸熱し、放熱フィン232がカバー内部空間350の内部で放熱する。カバー内部空間350の内部で放熱されることにより、カバー内部空間350内の空気が加熱され、温度が高くなった空気は密度が小さくなって軽くなり、上昇する。壁に囲まれて鉛直方向に延在するカバー内部空間350内の空気が上昇すると、煙突効果によって、装置外部の空気が下部開口部352からカバー内部空間350に進入し、カバー内部空間350を通過して上部開口部351から装置外部に排出される気流が生じる。
この気流によって継続的にカバー内部空間350の気体が入れ替わり、放熱フィン232からの放熱によって加熱された空気が放熱フィン232の周囲に滞留することを防止でき、放熱フィン232から継続的に放熱することができる。このため、ヒートシンク23の吸熱フィン231によって排気経路の内部の熱を継続的に吸収することができ、排気経路における空気の温度を下げることができる。これにより、加熱された空気を排気経路で外部に排出することによって排熱する複写機10での排熱能力の向上でき、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できる。
図25は、複写機10の背面外装カバー34の説明図である。図25に示すように、背面外装カバー34はカバー内部空間350を通過した気流の吐き出し口として上部開口部351と上部開口部351とを備える。さらに、背面外装カバー34はカバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口として下部開口部352を備える。
図21及び図22等に示すように、複写機10は、電装部排熱、排紙部排熱、定着排熱、現像排熱などの画像形成装置内部の排熱を空気とともに機外へ排出する排気口53が複写機10の装置本体の下部に設けられている。さらに、排気口53に排気を案内する鉛直排気ダクト50に隣接する二重外装カバーである背面外装カバー34と、鉛直排気ダクト50の内部の熱を背面外装カバー34によって形成されるカバー内部空間350に移動させるヒートシンク23と、を備える。
背面外装カバー34は、図25に示すように、下端に気流の吸い込み口である下部開口部352を備え、上端及び胴内排紙部14を形成する部分のそれぞれに気流の吐き出し口である上部開口部351及び排紙側上部開口部353を備える。
背面外装カバー34の内部であるカバー内部空間350での放熱によって高温となった空気が上昇し、背面外装カバー34の下端から上端に向けてカバー内部空間350を空気が移動する。
複写機10は、装置の左右の側面に給気口及び排気口がないため、図13に示すように、複写機10本体の側面を壁401やキャビネット300等の他の物体と近接または接触して配置することが可能となる。
また、前側吸気口42と排気口53とを複写機10の正面に設けている。一方、図15、図20及び図21に示す後側吸気口142は、複写機10の背面側の背面下部外装カバー36にルーバーを設けたものである。複写機10の背面側ではあるが、背面外装カバー34の背面を形成する背面外壁342よりも前後方向内側となる背面下部外装カバー36に後側吸気口142を配置している。このため、背面カバーを壁に近接するように複写機10を配置しても後側吸気口142からの給気を行うことができる。このような前側吸気口42、排気口53及び後側吸気口142の配置によって、図13に示すように、複写機10本体の背面を壁401やキャビネット300等の他の物体と近接または接触させて配置することが可能となる。
さらに、排気口53は複写機10の正面側の下部に配置している。このため、使用者が操作のために複写機10の正面に立っても、使用者に排熱によって加熱された空気(排気)やそれに混じったトナーなどがかかることは無い。また、排気口53からは排気ファンを回転させるファンモータの駆動音が漏れ出ることがあるが、排気口53が複写機10の下部に位置することで、ファンモータの駆動音が直接、使用者の耳に届くことを抑制できる。
気流の吐き出し口である上部開口部351は複写機10の上面に設けられており、使用者の顔に近い位置に向けて気流の吐き出しが行われるおそれがある。しかし、この気流は、排気ファン等の機械的な外部からの働きかけによって生じる気流ではなく、空気の温度差によって生じる空気の流れなので、ファンモータなどの不快な音や勢いのある排熱の流れが使用者にかかることはなく、使用者の快適性を維持できる。また、排気ダクトを通過して排出される排気に比べて低温であり、吐き出される空気は装置本体内部を通過しておらず臭気や固体粒が含まれないため、使用者にかかっても排気がかかる場合ほどの不快感を与えることはない。
図20及び図25等の示すように、背面外装カバー34には胴内排紙部14に対応する部分に開口部を設けている。この開口部によって複写機10の背面側から使用者が胴内排紙部14にアクセスすることが可能となり、画像を出力した転写紙Pを複写機10の正面側からだけでなく、背面側からも回収することが可能となり、使い勝手の向上を図ることができる。
図1等に示すように、排気ダクトを通過した空気(排気)を排出する排気口53は複写機10の正面側に位置し、背面外装カバー34のカバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口である下部開口部352は複写機10の背面側に位置する。熱源によって加熱された排気を排出する位置と、カバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口との位置とが離れた構成であり、外気よりも温度が上昇した排気がカバー内部空間350に流れ込んで冷却効果が低下する不具合を防止する構成となっている。また、排気がカバー内部空間350を介して使用者にかかることも防止できる。
図24に示すように、放熱フィン232の背面側端部は背面外壁342の内側の壁面に接触することが望ましい。これにより、放熱フィン232まで伝達した熱をカバー内部空間350の空気に放熱させるだけでなく、放熱フィン232から空気を介することなく背面外壁342に伝達し、背面外壁342の外側の壁面から外気に放熱させる構成を実現できる。このような構成により、ヒートシンク23による冷却性能の向上を図ることができる。
背面内壁341及び背面外壁342の材料は金属であることが望ましい。これにより、ヒートシンク23から直接、または、カバー内部空間350内の空気を介して背面内壁341または背面外壁342へ熱を伝達する効率、及び、伝達した熱を外気に放熱する効率の向上を図ることができる。背面内壁341または背面外壁342の放熱効率を向上することで、ヒートシンク23を介して伝達される熱量が増加し、ヒートシンク23による冷却性能の向上を図ることができる。
複写機10では、空気の温度差によって気流が発生するカバー内部空間350と、鉛直排気ダクト50等の排気ダクトの内部空間とで空気の流れを分離して、排気ダクトを通過する排気がカバー内部空間350に流入しない構成となっている。
このため、排気に含まれるトナー等の固体粒や臭気が、カバー内部空間350を通過して上部開口部351や排紙側上部開口部353から排出される空気に含まれることを防止することができる。よって、鉛直排気ダクト50内の空気を冷却せずにそのまま排気する構成に比べて冷却性能を向上しつつ、固体粒や臭気の排出量が増加することを防止できる。
図1、図7及び図24に示すように、ヒートシンク23のフィン保持板233と背面内壁341とは、装置前後方向に隙間があり、背面内壁341の開口部はフィン保持板233では塞がれていない。このため、背面内壁341の開口部の縁とヒートシンク23との間に隙間があり、この隙間から装置本体内部の空気がカバー内部空間350内に進入する可能性がある。よって、背面内壁341の開口部もフィン保持板233で塞ぐように配置することが望ましい。背面内壁341の開口部を塞ぐことで、装置本体内部とカバー内部空間350とを分離し、空気の行き来を遮断することができるので、装置本体内部で生じた臭気や固体粒がカバー内部空間350を介して装置外部に排出することを防止できる。
画像形成装置では、電装部、排紙部、定着部及び現像部などの熱源で発生する熱が機内に滞留すると機内温度が上昇し、電装部品の動作不良や、トナー固着による画像不良が発生する恐れがある。
このような問題を解決する構成として、複写機10では複数の熱源近傍に滞留する熱を空気とともに排気ダクトと排気ファンとを用いて鉛直排気ダクト50に集約させる。そして、集約した熱を、二重構造の背面外装カバー34の背面内壁341と背面外壁342との間のカバー内部空間350にヒートシンク23を介して移動させる。
ヒートシンクが鉛直排気ダクト50内で吸熱し、カバー内部空間350内で放熱することで、カバー内部空間350における煙突効果を利用した効率の良い排熱を実現できる。また、カバー内部空間350による排熱は、画像形成が行われるプリンタ部20の近傍を通過して、プリンタ部20内の熱源によって加熱された空気の外部への排気を伴わない。このため、カバー内部空間350内の空気を外部に吐き出す吐き出し口から機外へと、騒音や臭気、固体粒を排出することなく、熱だけを排出することができる。
図26は、複写機10におけるプリンタ部20の背面側端部近傍を上方から見た断面図である。図21と同様に図26も便宜的にフレーム(背面左フレーム104)を描いていない。
四つのプロセスカートリッジ1は、背面側端部にユニット駆動部27を備え、感光体2、ユニット駆動部27及び現像装置4の背面側端部の外側を覆うように伝熱板26を備える。
また、伝熱板26の背面側の対向する位置に作像部放熱ヒートシンク24を備え、伝熱板26と作像部放熱ヒートシンク24と連結するヒートパイプ25を備える。
図27は、作像部放熱ヒートシンク24の斜視図であり、作像部放熱ヒートシンク24は、作像部吸熱板241と作像部放熱フィン242とからなる。そして、図26に示すように、作像部吸熱板241が背面内壁341を挟んで装置本体内部の側に位置し、作像部放熱フィン242が背面内壁341を挟んでカバー内部空間350の側に位置するように作像部放熱ヒートシンク24は配置されている。
感光体2、ユニット駆動部27及び現像装置4等から生じた熱は、伝熱板26及びヒートパイプ25を介して作像部吸熱板241に伝達し、さらに、作像部放熱フィン242に伝達して、カバー内部空間350内で放熱される。作像部放熱フィン242がカバー内部空間350に位置するため、作像部放熱ヒートシンク24は煙突効果によって効率的に放熱でき、効率の良い排熱を実現できる。
図26に示すように、作像部放熱フィン242の背面側端部は背面外壁342の内側の壁面に接触することが望ましい。これにより、作像部放熱フィン242まで伝達した熱をカバー内部空間350の空気に放熱させるだけでなく、作像部放熱フィン242から空気を介することなく背面外壁342に伝達し、背面外壁342の外側の壁面から外気に放熱させる構成を実現できる。このような構成により、作像部放熱ヒートシンク24による冷却性能の向上を図ることができる。
複写機10は、シートである転写紙Pを搬送するシート搬送路として給紙搬送路17及び反転搬送路18を有する。また、転写紙Pに画像を形成する画像形成部であるプリンタ部20と、プリンタ部20から排出される排気を装置外部に向けて案内する排気経路である鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51とを備える。給紙搬送路17や反転搬送路18での転写紙Pの搬送方向に直交するシート幅方向を装置本体の前後方向としたときの装置本体の左右方向におけるプリンタ部20の外側に、排気経路を構成する鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を設けている。このような複写機10では、給紙搬送路17や反転搬送路18を有するプリンタ部20の左右方向の外側に排気経路を設けることでプリンタ部20の前後方向の外側に排気経路を設ける構成よりも前後方向の省スペース化を図ることができる。
また、複写機10は、閉鎖状態から左右方向の外側へと移動して開放状態となることで、給紙搬送路17及び反転搬送路18を露出させる搬送路カバー部材としてのジャム処理回動部81を備える。ジャム処理回動部81が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過領域である移動領域αが内部に位置する筐体100を備える。さらに、鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を筐体100内に配置する。このような複写機10では、移動領域αが筐体100の内部に位置するため、複写機10の左右方向の外側にジャム処理回動部81を開閉するための空間を確保しておく必要が無くなる。よって、図13等に示すように、複写機10の横方向の側面をキャビネット300等の他の物体に近接または接触させるように複写機10を配置することが可能となる。
また、左右方向に移動するジャム処理回動部81が開閉するための空間(移動領域α)を確保するためにプリンタ部20の左右方向に広げられた筐体100の内部空間(ジャム処理空間30)の空き領域に鉛直排気ダクト50及び水平排気ダクト51を設けている。これにより、複写機10の装置全体の大型化を抑制することができる。
ヒートシンク23等の熱伝導手段による熱の移動は、吸熱部を配置した箇所の温度と放熱部を配置した箇所の温度との温度差が大きいほど効率的に熱を移動させることができる。複写機10では、それぞれの熱源で加熱された排気が集約され、内部の空気の温度が高温となる傾向のある鉛直排気ダクト50にヒートシンク23の吸熱フィン231を配置している。排熱が集約される箇所に吸熱部を配置することで排気経路の他の箇所に吸熱部を配置する構成よりも効率的に熱を移動させることができ、ヒートシンク23を用いた鉛直排気ダクト50の冷却効率を向上することができる。
複写機10では、ヒートシンク23によって接続される鉛直排気ダクト50と背面外装カバー34とが近接して配置されているが離れていても良い。しかし、ヒートシンク23等の熱伝導手段による熱の移動は、吸熱部から放熱部までの距離が短いほど効率的に熱を移動させることができる。
また、複写機10では、上部電装部60、定着装置12及びプロセスカートリッジ1等の熱源と、鉛直排気ダクト50等の排気経路とを収納する外装カバーの一部である背面外装カバー34を二重構造とし、カバー内部空間350を形成している。外装カバーの内部に壁内空間であるカバー内部空間350を形成することで壁内空間を形成する部材を追加することなく、空気の温度差によって生じる気流を用いて排気経路内の空気を冷却する構成を実現できる。
カバー内部空間350の下部開口部352がヒートシンク23の放熱フィン232よりも上方に位置する構成であっても、カバー内部空間350内の下部開口部352と上部開口部351との間の空気が放熱フィン232によって加熱される構成であれば煙突効果による冷却ができる。しかし、下部開口部352が放熱フィン232よりも上方に位置すると放熱フィン232で加熱されて上方に向かおうとする空気が下部開口部352からも流出し、煙突効果による冷却効率が低下する。これに対して、下部開口部352が放熱フィン232よりも下方に位置することにより、放熱フィン232で加熱されて上方に向かおうとする空気が下部開口部352から流出することを防止し、煙突効果による冷却効率の向上を図ることができる。
〔変形例〕
上述した実施形態の複写機10では、カバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーが背面外装カバー34である。カバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーは、背面外装カバー34に限るものではない。
以下、変形例として、右面外装カバー32と左面外装カバー33とがカバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーである複写機10について説明する。
図28は、変形例の複写機10を右背面側から見た斜視図である。図28中の矢印は、外気が下部開口部352からカバー内部空間350に流入し、カバー内部空間350内の空気が上部開口部351及び排紙側上部開口部353から装置外部に流出する空気の流れを示している。
図29は、図28と同じ方向から見た変形例の複写機10の斜視透過図であり、背面外装カバー34を透過した説明図である。図21と同様に図29も便宜的にフレームを描いていない。
変形例の複写機10は、カバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーが右面外装カバー32及び左面外装カバー33である点と、それぞれに熱を伝達するヒートシンク23及び作像部放熱ヒートシンク24の構成とが実施形態の複写機10と異なる。他の点については実施形態の複写機10と同様であるため、相違点についてのみ説明する。
図30は、変形例の複写機10の右面外装カバー32(または、左面外装カバー33)の説明図である。図30に示すように、右面外装カバー32(または、左面外装カバー33)はカバー内部空間350を通過した気流の吐き出し口として上部開口部351を備える。また、背面外装カバー34はカバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口として下部開口部352を備える。
変形例の複写機10では、鉛直排気ダクト50の熱は、右面外装カバー32から放熱し、プロセスカートリッジ1から空気を介さずにヒートパイプ25を介して伝達される熱は左面外装カバー33から放熱する構成である。
図29中の破線で示すように変形例の複写機10は、鉛直排気ダクト50の上下方向にヒートシンク23を三つ配置している。
図31は、変形例の複写機10が備えるヒートシンク23の説明図である。図31(a)はヒートシンク23の斜視図であり、図31(b)は上面図である。
変形例の複写機10では、吸熱フィン231が鉛直排気ダクト50の内部に位置し、放熱フィン232が右面外装カバー32によって形成されるカバー内部空間350内に位置するようにヒートシンク23を配置する。これにより、鉛直排気ダクト50の熱を、右面外装カバー32によって形成されるカバー内部空間350内に放熱し、右面外装カバー32における煙突効果を利用した効率の良い排熱を実現できる。
図32は、変形例の複写機10が備える作像部放熱ヒートシンク24とヒートパイプ25との斜視説明図である。変形例の作像部放熱ヒートシンク24は、作像部吸熱板241と作像部放熱フィン242との間に作像部フィン保持板243を備え、作像部吸熱板241の背面側に作像部放熱フィン242を配置した実施形態の作像部放熱ヒートシンク24と形状が異なる。
変形例の複写機10では、作像部吸熱板241がヒートパイプ25と接触し、作像部放熱フィン242が左面外装カバー33によって形成されるカバー内部空間350内に位置するように作像部放熱ヒートシンク24を配置する。これにより、プロセスカートリッジ1の背面側端部で伝熱板26で吸熱した熱を、左面外装カバー33によって形成されるカバー内部空間350内に放熱し、左面外装カバー33における煙突効果を利用した効率の良い排熱を実現できる。
変形例の複写機10は、実施形態と同様に、排気ダクトを通過した空気(排気)を排出する排気口53を複写機10の正面側に備える。また、右面外装カバー32及び左面外装カバー33のカバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口である下部開口部352は複写機10の左右両側面に位置する。熱源によって加熱された排気を排出する位置と、カバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口との位置とが離れた構成であり、外気よりも温度が上昇した排気がカバー内部空間350に流れ込んで冷却効果が低下する不具合を防止する構成となっている。また、排気がカバー内部空間350を介して使用者にかかることも防止できる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
上部電装部60、定着装置12及びプロセスカートリッジ1等の熱源と、装置本体内部等の装置内部の空気等の気体を装置外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50等の排気経路と、を備える複写機10等の電子機器において、背面内壁341、背面外壁342、背面右壁343及び背面左壁344等の壁に囲まれて鉛直方向に延在し、鉛直方向の位置が異なる上部開口部351と下部開口部352とで装置外部の空間に開放されるカバー内部空間350等の壁内空間と、排気経路の内部に吸熱フィン231等の吸熱部が位置し、且つ、壁内空間の内部に放熱部が位置する熱伝導手段と、を備えることを特徴とする。
加熱された気体を排気経路で外部に排出することによって排熱する構成の排熱能力は、排気経路における気体の温度や流量に依存する。また、熱源が発する熱量が増加したときに排熱が不十分となり、装置本体の温度上昇を十分に抑制することができない場合がある。
態様1では、排気経路の内部が壁内空間の内部よりも高温となると、熱伝導手段の吸熱部が排気経路の内部で吸熱し、放熱部が壁内空間の内部で放熱する。壁内空間の内部で放熱されることにより、壁内空間内の気体が加熱され、温度が高くなった気体は密度が小さくなって軽くなり、上昇する。壁に囲まれて鉛直方向に延在する壁内空間内の気体が上昇すると、所謂煙突効果によって、装置外部の気体が下部開口部から壁内空間に進入し、壁内空間を通過して上部開口部から装置外部に排出される気流が生じる。この気流によって継続的に壁内空間の気体が入れ替わり、放熱部からの放熱によって加熱された気体が放熱部の周囲に滞留することを防止でき、放熱部から継続的に放熱することができる。このため、熱伝導手段の吸熱部によって排気経路の内部の熱を継続的に吸収することができ、排気経路における気体の温度を下げることができる。これにより、加熱された気体を排気経路で外部に排出することによって排熱する構成での排熱能力の向上でき、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できる。
(態様2)
態様1において、少なくとも熱源と排気経路とを収納する背面外装カバー34等の外装カバーが、背面内壁341等の内カバーと背面外壁342等の外カバーとからなる二重構造であり、内カバーと外カバーとの間に壁内空間を形成することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、壁内空間を形成する部材を追加することなく、煙突効果を用いて排気経路内の気体を冷却する構成を実現できる。
(態様3)
態様2において、熱伝導手段は、外カバーに接触していることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、煙突効果による冷却のみではなく、熱伝導手段から外カバーに熱を伝達し、外カバーの外壁面から装置外部に放熱することによる冷却も可能となり、さらなる放熱効果を得ることができる。
(態様4)
態様2または3において、内カバー及び外カバーの材質が金属であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、内カバーまたは外カバーに熱を伝達する効率、及び、これらから装置外部へ放熱する効率の向上を図ることができ、熱伝導手段による冷却性能の向上を図ることができる。
(態様5)
態様1乃至4の何れかの態様において、熱伝導手段の放熱部は、壁内空間の内部の鉛直方向における上部開口部と下部開口部との間に位置することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、煙突効果による冷却効率の向上を図ることができる。
(態様6)
態様1乃至5の何れかの態様において、排気経路は、作像部排気ダクト61、定着部排気ダクト63及び排紙部排気ダクト65等の複数の経路が合流して装置外部に向かう形状であり、熱伝導手段の吸熱部は、排気経路における複数の経路が合流する位置、または、この位置よりも気体の移動方向下流側の内部(鉛直排気ダクト50の内部)に位置することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、排熱を集約される箇所に吸熱部を配置でき、熱伝導手段を用いた排気経路の冷却効率を向上することができる。
(態様7)
態様1乃至6の何れかの態様において、排気経路に気流を発生させる第一排気ファン54及び第二排気ファン55等の送風装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、排気経路に気流を発生させて排熱する構成で、排気経路内の気体を、熱伝導手段を介して煙突効果の気流によって冷却することができる。よって、送風装置の出力を上げることなく、排気経路に気流を発生させて冷却する構成の冷却性能を向上することができる。
(態様8)
態様1乃至7の何れかの態様において、壁内空間の内部に作像部放熱フィン242等の放熱部を有する作像部放熱ヒートシンク24等のヒートシンクと、プロセスカートリッジ1等の熱源とヒートシンクとを連結するヒートパイプ25等のヒートパイプと、を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、ヒートパイプとヒートシンクとを用いた熱移動の放熱に、煙突効果の気流を用いることができ、効率の良い排熱を実現できる。
(態様9)
態様1乃至8の何れかの態様において、装置外部の気体を内部に吸引する前側吸気口42等の吸気口と、排気経路を通過した気体を外部に排出する排気口53等の排気口とを正面下部外装カバー35及びジャム処理部正面カバー31等の装置前面に備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電子機器の背面や側面をキャビネットや壁等の他の物体に近接または接触して配置することが可能となる。
(態様10)
転写紙P等の記録媒体に画像を形成する複写機10等の画像形成装置において、態様1乃至9の何れかの態様に係る電子機器の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できことで、機内温度が上昇することに起因する電装部品の動作不良や、トナー固着による画像不良が発生することを防止できる。
1 プロセスカートリッジ
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
10 複写機
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
13 排紙トレイ
14 胴内排紙部
15 排紙ローラ対
15a 排紙口
16 反転ローラ対
16a 反転開口部
17 給紙搬送路
18 反転搬送路
19 レジストローラ対
20 プリンタ部
21 作像部正面カバー
22 排紙ユニット
23 ヒートシンク
24 作像部放熱ヒートシンク
25 ヒートパイプ
26 伝熱板
27 ユニット駆動部
30 ジャム処理空間
31 ジャム処理部正面カバー
32 右面外装カバー
33 左面外装カバー
34 背面外装カバー
35 正面下部外装カバー
36 背面下部外装カバー
40 スキャナ部
41 キャスター
42 前側吸気口
43 鉛直吸気ダクト
44 水平吸気ダクト
45 作像部吸引ファン
47 吸引ファン
48 底面フレーム開口部
50 鉛直排気ダクト
51 水平排気ダクト
52 排気フィルタ
53 排気口
54 第一排気ファン
55 第二排気ファン
56 第三排気ファン
57 ダクト開口部
60 上部電装部
61 作像部排気ダクト
63 定着部排気ダクト
64 定着部排気ファン
65 排紙部排気ダクト
68 上部電装部正面外装カバー
69 上部電装部吸気口
70 給紙装置
71 給紙トレイ
80 紙搬送装置
81 ジャム処理回動部
81a 回動部内側面
81b ジャム処理回動軸
81c ジャム処理スライド部
82 ジャム処理固定部
82a 固定部内側面
90 トナーボトル
100 筐体
101 正面右フレーム
102 正面左フレーム
103 背面右フレーム
104 背面左フレーム
105 上面フレーム
106 底面フレーム
110 従来例装置
111 側面外装カバー
142 後側吸気口
160 背面下部電装部
161 背面下部電装部排気ダクト
162 背面下部電装部排気ファン
200 画像形成システム
231 吸熱フィン
232 放熱フィン
233 フィン保持板
241 作像部吸熱板
242 作像部放熱フィン
243 作像部フィン保持板
300 キャビネット
301 第一キャビネット
302 第二キャビネット
310 椅子
320 机
341 背面内壁
342 背面外壁
343 背面右壁
344 背面左壁
350 カバー内部空間
351 上部開口部
352 下部開口部
353 排紙側上部開口部
401 壁
501 ダクト背面開口部
D 幅
P 転写紙
α 移動領域
特開2005-17881号公報

Claims (9)

  1. 熱源と、
    装置内部の気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える電子機器において、
    壁に囲まれて鉛直方向に延在し、前記鉛直方向の位置が異なる上部開口部と下部開口部とによって装置外部の空間に開放される壁内空間と、
    前記排気経路の内部に吸熱部が位置し、且つ、前記壁内空間の内部に放熱部が位置する熱伝導手段と、
    前記排気経路に気流を発生させる送風装置と、を備え
    前記排気経路を通過した気体を外部に排出する排気口を機器本体の下部に設けたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1の電子機器において、
    少なくとも前記熱源と前記排気経路とを収納する外装カバーが、内カバーと外カバーとからなる二重構造であり、
    前記内カバーと前記外カバーとの間に前記壁内空間を形成することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2の電子機器において、
    前記熱伝導手段は、前記外カバーに接触していることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項2または3の電子機器において、
    前記内カバー及び前記外カバーの材質が金属であることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記熱伝導手段の放熱部は、前記壁内空間の内部の鉛直方向における前記上部開口部と前記下部開口部との間に位置することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記排気経路は、複数の経路が合流して装置外部に向かう形状であり、
    前記熱伝導手段の吸熱部は、前記排気経路における複数の経路が合流する位置、または、この位置よりも前記気体の移動方向下流側の内部に位置することを特徴とする電子機器
  7. 求項1乃至の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記壁内空間の内部に放熱部を有するヒートシンクと、
    前記熱源と前記ヒートシンクとを連結するヒートパイプと、を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電子機器において、
    装置外部の気体を内部に吸引する吸気口と、前記排気口とを装置前面に備えることを特徴とする電子機器。
  9. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    請求項1乃至の何れか一項に記載の電子機器の構成を備えることを特徴とする画像形成装置。
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