JP7108967B2 - 電子機器及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、この種の電子機器として、画像形成部や定着部等の熱源が発した熱によって加熱された空気を排気ダクト内の排気経路によって装置外部に案内する画像形成装置が記載されている。
図2は、複写機10を正面側から見た外観図である。図2に示すように、複写機10は、正面側の外装カバーとして、作像部正面カバー21とジャム処理部正面カバー31とを備える。
また、ジャム処理空間30の図3中の左側には後述するジャム処理回動部81があり、ジャム処理の作業を行う作業者がジャム処理部正面カバー31を開放することで、ジャム処理回動部81を操作することが可能となる。
図4に示すように、複写機10は、フレーム及び外装カバーからなる筐体100の内部に画像形成部であるプリンタ部20を備え、プリンタ部20の上方に画像読取装置であるスキャナ部40を備え、スキャナ部40の隣に上部電装部60を備える。
プリンタ部20は、四つのプロセスユニットとしてのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)、中間転写ベルト7、定着手段としての定着装置12等を備えている。中間転写ベルト7は、複数のベルト張架ローラに張架されて図5中の矢印「A」方向に移動する中間転写体である。
四つのプロセスカートリッジ1の、符号の後に付されたY,M,C,Kという添字は、イエロー,マゼンタ,シアン,黒用の仕様であることを示している。四つのプロセスカートリッジ1(Y,M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる他は、ほぼ同様の構成になっているので、以下、Y,M,C,Kという添字を省略して説明する。
感光体クリーニング装置5は、中間転写ベルト7と対向する位置を通過した感光体2の表面上に残留する転写残トナーのクリーニングを行う。
二次転写ニップで転写紙Pに転写されず中間転写ベルト7の表面上に残留したトナーは、転写ベルトクリーニング装置11によって回収される。
各色のトナーボトル90に収容されたトナーは、各色に対応するトナー補給装置によって、各色の現像装置4に供給される。
図4に示すように、複写機10は、プリンタ部20を筐体100内に左寄せで配置し、筐体100内のプリンタ部20の右側にジャム処理空間30を設けている。
図6に示すように、複写機10は、筐体100を形成するフレームとして、正面右フレーム101、正面左フレーム102、背面右フレーム103、背面左フレーム104、底面フレーム106及び上面フレーム105等を備える。
さらに、複写機10の背面側の外装カバーとして、背面右フレーム103と背面左フレーム104との間を覆うように平板状の背面外装カバー34を備える(後述する図7参照)。
正面下部外装カバー35は複写機10本体に対して着脱可能となっており、キャスター41を用いて複写機10を移動させるときには取り外し、設置位置まで移動させた後に複写機10に装着する。
複写機10は上述したフレームや外装カバーによって筐体100を構成する。
反転搬送路18に紙詰まりが生じた場合は回動部内側面81aに設けられ、鉛直方向に延在する回動軸を中心に回動可能な回動部内側開閉カバーを開放し、反転搬送路18を露出させ、反転搬送路18に詰まった転写紙Pを除去する。
このように、給紙搬送路17や反転搬送路18で紙詰まりが発生したときには、ジャム処理回動部81を開放状態として、紙詰まりの原因となった転写紙Pを取り除くジャム処理を行う。
また、このジャム処理空間30内におけるジャム処理回動部81が閉鎖状態と開放状態との間を移動するときに通過するカバー部材開閉時通過空間である移動領域α以外の領域に、上下方向に延在する鉛直排気ダクト50を設けている。
図9は、ジャム処理回動部81が水平方向に延在する回動軸を中心に回動する構成の複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図10は、ジャム処理回動部81の代わりに左右方向にスライドすることで転写紙Pの搬送路を露出させるジャム処理スライド部81cを備える構成の複写機10を正面側から見た外観図に移動領域αを追記した説明図である。
図9や図10に示す構成においても、複写機10を正面から見たときに、移動領域αと鉛直排気ダクト50との少なくとも一部が重なるようにジャム処理回動部81またはジャム処理スライド部81cと鉛直排気ダクト50とを配置する。これにより、ジャム処理空間30を筐体100内に設けた複写機10の大型化を抑制することができる。
図11及び図12に示す設置例では、複写機10の左側に給紙トレイ71にセットする転写紙Pの束や書類等を収納できる第一キャビネット301を設置している。さらに、複写機10の右側にプロセスカートリッジ1やトナーボトル90等のサプライ品、文書破棄箱を収納できる第二キャビネット302を設置している。
このような従来例装置110を設置する場合には、搬送路カバー部材としての機能を有する側面外装カバー111が開閉時に通過するカバー部材開閉時通過空間(図33中の領域「β」)を確保してキャビネット300等の収納や家具、電子機器を設置する必要がある。側面外装カバー111の外側に近接して収納や家具、電子機器を設置することができないため、搬送路カバー部材である側面外装カバー111を閉鎖した状態では、従来例装置110の側方に隙間があり、設置状態の美観が損なわれる。
。
複写機10は、前側吸気口42と排気口53とを複写機10の正面に設けている。このため、図11及び図12に示すように、複写機10の左右両側面に近接または接触するように第一キャビネット301及び第二キャビネット302を設置することができる。さらに、複写機10の背面が壁401に近接または接触するように複写機10を設置することができる。
前側吸気口42及び排気口53は、外装カバーであるジャム処理部正面カバー31及び正面下部外装カバー35にルーバーを設けたものである。
これに対して、実施形態の複写機10は、冷却に使用されて温度が上昇し、装置内上部に到達した空気を鉛直排気ダクト50によって装置内下部に案内し、床面に近いジャム処理部正面カバー31の排気口53から排気する。これにより、使用者の足元に排気がおこなわれ、使用者の顔に近い位置に向けて排気が行われることを防止でき、使用者の快適性の向上を図ることができる。
このように電装部品の配置を分ける構成により、制御基盤等を含むほとんどの電装部品を一纏めにしてプリンタ部20の背面側に配置する構成よりも複写機10の奥行きを短くすることができ、省スペース化を図ることができる。さらに、複写機10の奥行きを従来よりも短くし、キャビネット(301、302)と奥行きの長さを揃えることで、設置状態の美観の向上を図ることができる。
また、複写機10の前後方向の長さを短くできることで、奥行きが一致するキャビネット(301、302)の前後方向の長さも短くでき、画像形成システム200全体の小型化を図ることができる。
本実施形態では奥行き「W」を45[cm]としているが、これに限るものではない。
図11、図12及び図13(a)に示すように、本実施形態の複写機10は、建物内のキャビネット300を配置するキャビネットスペースにビルトインすることが可能である。
図14は、スキャナ部40及び上部電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面左側から見た斜視図であり、図15は図14に示す複写機10を背面左側から見た斜視図である。図16は、外装カバーを取り外した状態の複写機10を斜め右側から見た斜視図であり、図1は、鉛直排気ダクト50の左右方向中央部となる位置を装置右側から見た複写機10の概略断面図である。
図14及び図15では、排気ダクト(50、51、61、63及び65)内に配置された排気ファン(54、55、56、及び64)について、各図中の手前側の外形を示す線を便宜的に実線で示している。
また、図15に示すように、排紙ユニット22の上方に、胴内排紙部14内の空気を鉛直排気ダクト50に案内する排紙部排気ダクト65を備える。
定着装置12の加熱により温度が上昇した空気の一部が胴内排紙部14に到達したり、定着装置12で加熱された転写紙Pが胴内排紙部14に排出されたりすることで、胴内排紙部14内の空気の温度は上昇する。胴内排紙部14内の温度が上昇すると、胴内排紙部14に出力された転写紙Pを取ろうとする使用者に不快感を与えるおそれがある。
また、図15に示すように、定着装置12を通過した空気を鉛直排気ダクト50に案内する定着部排気ダクト63を備え、定着部排気ダクト63を介して定着装置12内の空気を吸引する定着部排気ファン64を備える。
図1中の矢印は上部電装部吸気口69から吸引された空気が排気として排気口53から排出されるまでの経路の概略を示している。
図17は、スキャナ部40及び上部電装部60と、外装カバーとを取り外した状態の複写機10を正面右側の少し下方から見た斜視図である。図18は、図17に示す複写機10の下部を正面左側の少し上方から見た斜視図である。
図17及び図18に示すように、複写機10は、前側吸気口42から吸引した空気を上方へと案内する鉛直吸気ダクト43を備える。さらに、図18に示すように、鉛直吸気ダクト43の下端部には、底面フレーム106と床面との間の空間の空気を、底面フレーム開口部48を介して吸引する吸引ファン47を備える。
図18及び図19に示すように、底面フレーム106の左側端部における手前側には底面フレーム開口部48を備え、吸引ファン47と左面外装カバー33との間に形成された隙間と、底面フレーム106と床面との間の空間とを連通する。
鉛直吸気ダクト43の上端部には水平吸気ダクト44が接続されており、水平吸気ダクト44に到達した空気は、各色のプロセスカートリッジ1の近傍及び定着装置12内部等へと案内される。
図14中の破線で示すように、水平吸気ダクト44には四つの作像部吸引ファン45(Y,M,C,K)が接続されており、四つのプロセスカートリッジ1のそれぞれに隣接する冷却ダクトに空気を供給する構成となっている。
底面フレーム106の下方の空間の空気を複写機10内に案内する底面フレーム開口部48を底面フレーム106に設けることで、底面フレーム開口部48は外部から視認することができず、複写機10の美観の向上を図ることができる。さらに、複写機10の外部の空気を底面フレーム106の下方の空間に案内する前側吸気口42を複写機10の下端部に配置された正面下部外装カバー35に設けている。前側吸気口42が目立ち難い複写機10の下部にあるため、複写機10の美観の向上を図ることができる。
図1に示すように、複写機10は、上部電装部60と、上部電装部60が発した熱によって加熱された空気を装置外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50と、を備える電子機器である。そして、図1及び図7に示すように、背面外装カバー34は、背面内壁341、背面外壁342、背面右壁343及び背面左壁344に囲まれて鉛直方向に延在するカバー内部空間350を備える。カバー内部空間350は、鉛直方向の位置が異なる上部開口部351と下部開口部352とで装置外部の空間に開放される。
図20中の矢印は、外気が下部開口部352からカバー内部空間350に流入し、カバー内部空間350内の空気が上部開口部351及び排紙側上部開口部353から装置外部に流出する空気の流れを示している。
図21及び図22に示すように、複写機10は、鉛直排気ダクト50に排気を案内するダクトとして、作像部排気ダクト61、定着部排気ダクト63、排紙部排気ダクト65及び背面下部電装部排気ダクト161を備える。
図23は、鉛直排気ダクト50に対するヒートシンク23の組み付けの説明図である。図23に示すように、ヒートシンク23は、吸熱フィン231、放熱フィン232及びフィン保持板233からなる。鉛直排気ダクト50の背面には、ヒートシンク23を取り付けるためのダクト背面開口部501が設けられており、このダクト背面開口部501をフィン保持板233で塞ぐように組み付ける。
カバー内部空間350は、壁に囲まれて延長方向に延在し、上部開口部351及び排紙側上部開口部353と下部開口部352とで装置外部の空間に開放される。
複写機10では、所謂煙突効果によって装置外部の空気が下部開口部352からカバー内部空間350に進入し、カバー内部空間350を通過して上部開口部351から装置外部に排出される気流が生じる。
このように、カバー内部空間350では、下部開口部352から装置外部の低温の空気を引き入れながら、ヒートシンク23の放熱によって高温となった空気を上部開口部351から排出する気流が生じる。
この気流によって放熱フィン232から効率的に放熱させることができ、ヒートシンク23による鉛直排気ダクト50内の空気の冷却性能の向上を図ることができる。
排熱が不十分となることを防止するために、排気経路での流量を大きくして排熱能力を上げることが考えられるが、流量を増加させるには、排気ファン等の送風手段の出力を増加する必要があり、消費電力の増加や騒音の増加に繋がる。
背面外装カバー34の内部であるカバー内部空間350での放熱によって高温となった空気が上昇し、背面外装カバー34の下端から上端に向けてカバー内部空間350を空気が移動する。
図1等に示すように、排気ダクトを通過した空気(排気)を排出する排気口53は複写機10の正面側に位置し、背面外装カバー34のカバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口である下部開口部352は複写機10の背面側に位置する。熱源によって加熱された排気を排出する位置と、カバー内部空間350を通過する気流の吸い込み口との位置とが離れた構成であり、外気よりも温度が上昇した排気がカバー内部空間350に流れ込んで冷却効果が低下する不具合を防止する構成となっている。また、排気がカバー内部空間350を介して使用者にかかることも防止できる。
このため、排気に含まれるトナー等の固体粒や臭気が、カバー内部空間350を通過して上部開口部351や排紙側上部開口部353から排出される空気に含まれることを防止することができる。よって、鉛直排気ダクト50内の空気を冷却せずにそのまま排気する構成に比べて冷却性能を向上しつつ、固体粒や臭気の排出量が増加することを防止できる。
このような問題を解決する構成として、複写機10では複数の熱源近傍に滞留する熱を空気とともに排気ダクトと排気ファンとを用いて鉛直排気ダクト50に集約させる。そして、集約した熱を、二重構造の背面外装カバー34の背面内壁341と背面外壁342との間のカバー内部空間350にヒートシンク23を介して移動させる。
四つのプロセスカートリッジ1は、背面側端部にユニット駆動部27を備え、感光体2、ユニット駆動部27及び現像装置4の背面側端部の外側を覆うように伝熱板26を備える。
また、伝熱板26の背面側の対向する位置に作像部放熱ヒートシンク24を備え、伝熱板26と作像部放熱ヒートシンク24と連結するヒートパイプ25を備える。
上述した実施形態の複写機10では、カバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーが背面外装カバー34である。カバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーは、背面外装カバー34に限るものではない。
以下、変形例として、右面外装カバー32と左面外装カバー33とがカバー内部空間350を形成する二重構造の外装カバーである複写機10について説明する。
図29は、図28と同じ方向から見た変形例の複写機10の斜視透過図であり、背面外装カバー34を透過した説明図である。図21と同様に図29も便宜的にフレームを描いていない。
図29中の破線で示すように変形例の複写機10は、鉛直排気ダクト50の上下方向にヒートシンク23を三つ配置している。
変形例の複写機10では、吸熱フィン231が鉛直排気ダクト50の内部に位置し、放熱フィン232が右面外装カバー32によって形成されるカバー内部空間350内に位置するようにヒートシンク23を配置する。これにより、鉛直排気ダクト50の熱を、右面外装カバー32によって形成されるカバー内部空間350内に放熱し、右面外装カバー32における煙突効果を利用した効率の良い排熱を実現できる。
変形例の複写機10では、作像部吸熱板241がヒートパイプ25と接触し、作像部放熱フィン242が左面外装カバー33によって形成されるカバー内部空間350内に位置するように作像部放熱ヒートシンク24を配置する。これにより、プロセスカートリッジ1の背面側端部で伝熱板26で吸熱した熱を、左面外装カバー33によって形成されるカバー内部空間350内に放熱し、左面外装カバー33における煙突効果を利用した効率の良い排熱を実現できる。
上部電装部60、定着装置12及びプロセスカートリッジ1等の熱源と、装置本体内部等の装置内部の空気等の気体を装置外部に向けて案内する鉛直排気ダクト50等の排気経路と、を備える複写機10等の電子機器において、背面内壁341、背面外壁342、背面右壁343及び背面左壁344等の壁に囲まれて鉛直方向に延在し、鉛直方向の位置が異なる上部開口部351と下部開口部352とで装置外部の空間に開放されるカバー内部空間350等の壁内空間と、排気経路の内部に吸熱フィン231等の吸熱部が位置し、且つ、壁内空間の内部に放熱部が位置する熱伝導手段と、を備えることを特徴とする。
加熱された気体を排気経路で外部に排出することによって排熱する構成の排熱能力は、排気経路における気体の温度や流量に依存する。また、熱源が発する熱量が増加したときに排熱が不十分となり、装置本体の温度上昇を十分に抑制することができない場合がある。
態様1では、排気経路の内部が壁内空間の内部よりも高温となると、熱伝導手段の吸熱部が排気経路の内部で吸熱し、放熱部が壁内空間の内部で放熱する。壁内空間の内部で放熱されることにより、壁内空間内の気体が加熱され、温度が高くなった気体は密度が小さくなって軽くなり、上昇する。壁に囲まれて鉛直方向に延在する壁内空間内の気体が上昇すると、所謂煙突効果によって、装置外部の気体が下部開口部から壁内空間に進入し、壁内空間を通過して上部開口部から装置外部に排出される気流が生じる。この気流によって継続的に壁内空間の気体が入れ替わり、放熱部からの放熱によって加熱された気体が放熱部の周囲に滞留することを防止でき、放熱部から継続的に放熱することができる。このため、熱伝導手段の吸熱部によって排気経路の内部の熱を継続的に吸収することができ、排気経路における気体の温度を下げることができる。これにより、加熱された気体を排気経路で外部に排出することによって排熱する構成での排熱能力の向上でき、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できる。
態様1において、少なくとも熱源と排気経路とを収納する背面外装カバー34等の外装カバーが、背面内壁341等の内カバーと背面外壁342等の外カバーとからなる二重構造であり、内カバーと外カバーとの間に壁内空間を形成することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、壁内空間を形成する部材を追加することなく、煙突効果を用いて排気経路内の気体を冷却する構成を実現できる。
態様2において、熱伝導手段は、外カバーに接触していることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、煙突効果による冷却のみではなく、熱伝導手段から外カバーに熱を伝達し、外カバーの外壁面から装置外部に放熱することによる冷却も可能となり、さらなる放熱効果を得ることができる。
態様2または3において、内カバー及び外カバーの材質が金属であることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、内カバーまたは外カバーに熱を伝達する効率、及び、これらから装置外部へ放熱する効率の向上を図ることができ、熱伝導手段による冷却性能の向上を図ることができる。
態様1乃至4の何れかの態様において、熱伝導手段の放熱部は、壁内空間の内部の鉛直方向における上部開口部と下部開口部との間に位置することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、煙突効果による冷却効率の向上を図ることができる。
態様1乃至5の何れかの態様において、排気経路は、作像部排気ダクト61、定着部排気ダクト63及び排紙部排気ダクト65等の複数の経路が合流して装置外部に向かう形状であり、熱伝導手段の吸熱部は、排気経路における複数の経路が合流する位置、または、この位置よりも気体の移動方向下流側の内部(鉛直排気ダクト50の内部)に位置することを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、排熱を集約される箇所に吸熱部を配置でき、熱伝導手段を用いた排気経路の冷却効率を向上することができる。
態様1乃至6の何れかの態様において、排気経路に気流を発生させる第一排気ファン54及び第二排気ファン55等の送風装置を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、排気経路に気流を発生させて排熱する構成で、排気経路内の気体を、熱伝導手段を介して煙突効果の気流によって冷却することができる。よって、送風装置の出力を上げることなく、排気経路に気流を発生させて冷却する構成の冷却性能を向上することができる。
態様1乃至7の何れかの態様において、壁内空間の内部に作像部放熱フィン242等の放熱部を有する作像部放熱ヒートシンク24等のヒートシンクと、プロセスカートリッジ1等の熱源とヒートシンクとを連結するヒートパイプ25等のヒートパイプと、を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態で説明したように、ヒートパイプとヒートシンクとを用いた熱移動の放熱に、煙突効果の気流を用いることができ、効率の良い排熱を実現できる。
態様1乃至8の何れかの態様において、装置外部の気体を内部に吸引する前側吸気口42等の吸気口と、排気経路を通過した気体を外部に排出する排気口53等の排気口とを正面下部外装カバー35及びジャム処理部正面カバー31等の装置前面に備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、電子機器の背面や側面をキャビネットや壁等の他の物体に近接または接触して配置することが可能となる。
転写紙P等の記録媒体に画像を形成する複写機10等の画像形成装置において、態様1乃至9の何れかの態様に係る電子機器の構成を備えることを特徴とする。
これによれば、上記実施形態について説明したように、装置内部の温度が高くなる過ぎることを抑制できことで、機内温度が上昇することに起因する電装部品の動作不良や、トナー固着による画像不良が発生することを防止できる。
2 感光体
3 帯電部材
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 露光装置
7 中間転写ベルト
8 一次転写ローラ
9 二次転写ローラ
9a 二次転写対向ローラ
10 複写機
11 転写ベルトクリーニング装置
12 定着装置
13 排紙トレイ
14 胴内排紙部
15 排紙ローラ対
15a 排紙口
16 反転ローラ対
16a 反転開口部
17 給紙搬送路
18 反転搬送路
19 レジストローラ対
20 プリンタ部
21 作像部正面カバー
22 排紙ユニット
23 ヒートシンク
24 作像部放熱ヒートシンク
25 ヒートパイプ
26 伝熱板
27 ユニット駆動部
30 ジャム処理空間
31 ジャム処理部正面カバー
32 右面外装カバー
33 左面外装カバー
34 背面外装カバー
35 正面下部外装カバー
36 背面下部外装カバー
40 スキャナ部
41 キャスター
42 前側吸気口
43 鉛直吸気ダクト
44 水平吸気ダクト
45 作像部吸引ファン
47 吸引ファン
48 底面フレーム開口部
50 鉛直排気ダクト
51 水平排気ダクト
52 排気フィルタ
53 排気口
54 第一排気ファン
55 第二排気ファン
56 第三排気ファン
57 ダクト開口部
60 上部電装部
61 作像部排気ダクト
63 定着部排気ダクト
64 定着部排気ファン
65 排紙部排気ダクト
68 上部電装部正面外装カバー
69 上部電装部吸気口
70 給紙装置
71 給紙トレイ
80 紙搬送装置
81 ジャム処理回動部
81a 回動部内側面
81b ジャム処理回動軸
81c ジャム処理スライド部
82 ジャム処理固定部
82a 固定部内側面
90 トナーボトル
100 筐体
101 正面右フレーム
102 正面左フレーム
103 背面右フレーム
104 背面左フレーム
105 上面フレーム
106 底面フレーム
110 従来例装置
111 側面外装カバー
142 後側吸気口
160 背面下部電装部
161 背面下部電装部排気ダクト
162 背面下部電装部排気ファン
200 画像形成システム
231 吸熱フィン
232 放熱フィン
233 フィン保持板
241 作像部吸熱板
242 作像部放熱フィン
243 作像部フィン保持板
300 キャビネット
301 第一キャビネット
302 第二キャビネット
310 椅子
320 机
341 背面内壁
342 背面外壁
343 背面右壁
344 背面左壁
350 カバー内部空間
351 上部開口部
352 下部開口部
353 排紙側上部開口部
401 壁
501 ダクト背面開口部
D 幅
P 転写紙
α 移動領域
Claims (9)
- 熱源と、
装置内部の気体を装置外部に向けて案内する排気経路と、を備える電子機器において、
壁に囲まれて鉛直方向に延在し、前記鉛直方向の位置が異なる上部開口部と下部開口部とによって装置外部の空間に開放される壁内空間と、
前記排気経路の内部に吸熱部が位置し、且つ、前記壁内空間の内部に放熱部が位置する熱伝導手段と、
前記排気経路に気流を発生させる送風装置と、を備え、
前記排気経路を通過した気体を外部に排出する排気口を機器本体の下部に設けたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1の電子機器において、
少なくとも前記熱源と前記排気経路とを収納する外装カバーが、内カバーと外カバーとからなる二重構造であり、
前記内カバーと前記外カバーとの間に前記壁内空間を形成することを特徴とする電子機器。 - 請求項2の電子機器において、
前記熱伝導手段は、前記外カバーに接触していることを特徴とする電子機器。 - 請求項2または3の電子機器において、
前記内カバー及び前記外カバーの材質が金属であることを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子機器において、
前記熱伝導手段の放熱部は、前記壁内空間の内部の鉛直方向における前記上部開口部と前記下部開口部との間に位置することを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至5の何れか一項に記載の電子機器において、
前記排気経路は、複数の経路が合流して装置外部に向かう形状であり、
前記熱伝導手段の吸熱部は、前記排気経路における複数の経路が合流する位置、または、この位置よりも前記気体の移動方向下流側の内部に位置することを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至6の何れか一項に記載の電子機器において、
前記壁内空間の内部に放熱部を有するヒートシンクと、
前記熱源と前記ヒートシンクとを連結するヒートパイプと、を備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載の電子機器において、
装置外部の気体を内部に吸引する吸気口と、前記排気口とを装置前面に備えることを特徴とする電子機器。 - 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
請求項1乃至8の何れか一項に記載の電子機器の構成を備えることを特徴とする画像形成装置。
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