JP6881678B2 - ミリ波モジュール、および、ミリ波モジュールの製造方法 - Google Patents

ミリ波モジュール、および、ミリ波モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ミリ波帯の高周波信号を用いた電子部品であるミリ波モジュールに関する。
従来、各種のミリ波モジュールが提案されている。例えば、非特許文献1には、部品内蔵基板の技術を用いたミリ波モジュールが記載されている。
非特許文献1に記載のミリ波モジュールは、FOWLP(Fan Out Wafer Level Package)の技術を用いている。
C-H Tsaiet.al., "Array Antenna Integrated Fan-out Wafer Level Packaging (InFO-WLP) forMillimeter Wave System Applications, IEDM 2013, p. IEDM13-605 (2013)
従来のミリ波モジュールにおいて、厚み方向に異なる複数の層に、伝送線路またはアンテナ等を形成する場合、これら複数の層に形成した導体パターンを、厚み方向に延びる導体パターン等によって接続しなければならないことがある。
しかしながら、厚み方向に延びる導体パターンは、インダクタンス成分を有する。そして、ミリ波の周波数帯域では、当該インダクタンス成分によってミスマッチングが生じてしまい、複数の層の導体パターン間での伝送損失が生じてしまう。
したがって、本発明の目的は、複数の層の導体パターン間での伝送損失を抑制するミリ波モジュールを提供することにある。
本発明のミリ波モジュールは、絶縁性基板、第1導体パターン、第2導体パターン、グランド用導体パターン、第1導電部材、第2導電部材、および、キャパシタンス生成用の誘電体部材、を備える。絶縁性基板は、厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する。第1導体パターンは、第1主面に形成され、ミリ波信号を伝搬する。第2導体パターンは、第2主面に形成され、ミリ波信号を伝搬する。グランド用導体パターンは、第1主面または第2主面に形成されている。第1導電部材は、絶縁性基板における第1導体パターンと第2導体パターンとの間に形成され、第1導体パターンと第2導体パターンとを厚み方向に導通させる。第2導電部材は、絶縁性基板におけるグランド用導体パターンに重なる位置に形成され、グランド用導体パターンに接続する。キャパシタンス生成用の誘電体部材は、第1導電部材と第2導電部材との間に配置され、第1導電部材と第2導電部材とに当接し、絶縁性基板の誘電率とは異なる誘電率を有する。
この構成では、第1導電部材と第2導電部材とが誘電体部材によって挟まれる形状によって、第1導体パターンを第2導体パターンとを接続する接続ラインとグランド電位(接地電位)との間に接続されるキャパシタが形成される。これにより、接続ラインがインダクタンスを持っていても、接続ラインの特性インピーダンスが所望値になり、インピーダンスマッチングが実現される。また、この構成では、簡易な構造であり、製造が容易である。また、簡易な構造であり、高精度な寸法で形状が実現される。
また、この発明のミリ波モジュールでは、誘電体部材の誘電率は、絶縁性基板の誘電率よりも高いことが好ましい。
この構成では、所望のキャパシタンスを得るためのキャパシタを形成する部分が小さくなる。
また、この発明のミリ波モジュールでは、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材は、厚み方向に延びる柱状であることが好ましい。
この構成では、さらに簡易な構造となり、製造がさらに容易で、且つ、高精度な寸法の形状が、より確実に実現される。
また、この発明のミリ波モジュールでは、第1導電部材および第2導電部材は、角部が面取りされた形状であることが好ましい。
この構成では、第1導電部材および第2導電部材の角部での電界集中が抑制され、特性が更に向上する。
また、この発明のミリ波モジュールの製造方法では、次の各工程を有する。この製造方法は、厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する絶縁性基板に対して、第1主面から第2主面に亘る第1の孔を形成し、該第1の孔に絶縁性基板の誘電率と異なる誘電率の誘電体材料を充填して、誘電体部材を形成する工程と、絶縁性基板の誘電体部材に当接する箇所に、第1主面から第2主面に亘る第2の孔を形成し、該第2の孔に導電性材料を充填して、第2導電部材を形成する工程と、を有する。また、この製造方法は、絶縁性基板の誘電体部材に当接し、第2導電部材に接触しない箇所に、第1主面から第2主面に亘る第3の孔を形成し、該第3の孔に導電性材料を充填して、第1導電部材を形成する工程を有する。また、この製造方法は、絶縁性基板の第1主面において、第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第1導体パターンを形成し、第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、絶縁性基板の第2主面において、第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第2導体パターンを形成し、第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、を有する。
この製造方法では、上述の所望の特性インピーダンスが得られるミリ波モジュールが、容易、且つ、精度良く製造される。
また、この発明のミリ波モジュールの製造方法では、次の各工程を有する。この製造方法は、厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する絶縁性基板に対して、第1主面から第2主面に亘る第4の孔を形成する工程と、絶縁性基板における前記第4の孔に近接する位置に、第1主面から第2主面に亘る第5の孔を形成する工程と、を有する。この製造方法は、絶縁性基板の第4の孔に導電性材料を充填して、第1導電部材を形成する工程と、絶縁性基板の第5の孔に導電性材料を充填して、第2導電部材を形成する工程と、を有する。この製造方法は、絶縁性基板における第1導電部材と第2導電部材とに挟まれる領域に、第1導電部材および第2導電部材の側面を露出する第6の孔を形成する工程と、誘電体基板と異なる誘電率の誘電体材料を第6の孔に充填して、誘電体部材を形成する工程と、を有する。また、この製造方法は、絶縁性基板の第1主面において、第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第1導体パターンを形成し、第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、絶縁性基板の第2主面において、第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第2導体パターンを形成し、第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、を有する。
この製造方法では、上述の所望の特性インピーダンスが得られるミリ波モジュールが、容易、且つ、精度良く製造される。
この発明によれば、ミリ波モジュールにおいて、複数の層の導体パターン間での伝送損失を抑制できる。
図1(A)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10の側面図であり、図1(B)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図1(C)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10の一方の信号用導体パターン21の層を視た平面図である。 図2は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10の反射特性を示すスミスチャートである。 図3はミリ波モジュール10の製造方法の第1例のフローチャートである。 図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)は、ミリ波モジュール10の製造方法の第1例における主要工程での形状を示す断面図である。 図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)は、ミリ波モジュール10の製造方法の第1例における主要工程での形状を示す断面図である。 図6はミリ波モジュール10の製造方法の第2例のフローチャートである。 図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)、図7(E)は、ミリ波モジュール10の製造方法の第2例における主要工程での形状を示す断面図である。 図8(A)は、第2の実施形態に係るミリ波モジュール10Aの第1主面を示す図であり、図8(B)は、第2の実施形態に係るミリ波モジュール10Aの断面図である。 図9は第3の実施形態に係るミリ波モジュール10Bの構成を示す断面図である。 図10(A)は第1派生例のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図10(B)は第1派生例の一方の信号用導体パターン21の層を視た平面図である。 図11(A)は第2派生例のミリ波モジュール10における一方のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図11(B)は第2派生例のミリ波モジュール10における信号用導体パターン21の層を視た平面図である。 図12(A)は、第3の派生例のミリ波モジュール10におけるキャパシタの形成部分を拡大した平面図であり、図12(B)は、キャパシタの形成部分の等価回路図である。 図13(A)は、第3の派生例のミリ波モジュール10におけるキャパシタの形成部分を拡大した側面断面図であり、図13(B)は、キャパシタの形成部分における局所的なキャパシタの構成を示す図である。 図14(A)は、第4の派生例のミリ波モジュール10における一方のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図14(B)は、第4の派生例のミリ波モジュール10における信号用導体パターン21の層を視た平面図である。
本発明の第1の実施形態に係るミリ波モジュールについて、図を参照して説明する。図1(A)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10の側面図であり、図1(B)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図1(C)は第1の実施形態に係るミリ波モジュール10の一方の信号用導体パターン21の層を視た平面図である。なお、各図は、構成を分かり易くするため、寸法の関係を誇張しており、実際の寸法の関係とは異なる。
図1(A)、図1(B)、図1(C)に示すように、ミリ波モジュール10は、絶縁性基板100、再配線層110、再配線層120、第1伝送線路20、第2伝送線路30、第1導電部材41、第2導電部材42、誘電体部材43を備える。
ミリ波モジュール10は、例えば、FOWLP(Fan Out Wafer Level Package)技術を用いて実現される。
絶縁性基板100は、互いに平行な第1主面101および第2主面102を有する。第1主面101および第2主面102は、X方向とY方向(X方向に直交する方向)とに並行な面である。第1主面101および第2主面102は、Z方向(X方向およびY方向に直交する方向)において、離間している。このZ方向が、絶縁性基板100の厚み方向に相当する。
第1伝送線路20は、絶縁性基板100の第1主面101側の再配線層110に形成されている。
第1伝送線路20は、信号用導体パターン21、グランド用導体パターン221、および、グランド用導体パターン222を備える。信号用導体パターン21が、本発明の「第1導体パターン」に対応する。
グランド用導体パターン222は、絶縁性基板100の第1主面101に形成されている。グランド用導体パターン222は、所定の面積を有する平膜状の導体パターンである。グランド用導体パターン222は、例えば、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第1主面101の略全面に形成されている。
グランド用導体パターン222は、所定の面積からなる導体非形成部71を有する。
グランド用導体パターン222を基準として絶縁性基板100側と反対側には、信号用導体パターン21が形成されている。信号用導体パターン21とグランド用導体パターン222との間には、再配線層110を形成する絶縁体層が形成されている。この絶縁層も、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第1主面101側の略全面に形成されている。
信号用導体パターン21は、図1(C)に示すように、所定の幅(Y方向の長さ)を有し、X方向に延びる形状である。信号用導体パターン21の延びる方向の一端は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン222の導体非形成部71に重なっている。
信号用導体パターン21を基準としてグランド用導体パターン222側と反対側には、グランド用導体パターン221が形成されている。グランド用導体パターン221は、所定の面積を有する平膜状の導体パターンである。
グランド用導体パターン221は、例えば、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第1主面101側の略全面に形成されている。信号用導体パターン21とグランド用導体パターン221との間には、再配線層110を形成する絶縁体層が形成されている。この絶縁層も、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第1主面101側の略全面に形成されている。
グランド用導体パターン221とグランド用導体パターン222とは、複数のビア導体810によって接続されている。
この構成によって、第1伝送線路20は、ストリップラインを形成している。
第2伝送線路30は、絶縁性基板100の第2主面102側の再配線層120に形成されている。
第2伝送線路30は、信号用導体パターン31、グランド用導体パターン321、および、グランド用導体パターン322を備える。信号用導体パターン31が、本発明の「第2導体パターン」に対応する。
グランド用導体パターン322は、絶縁性基板100の第2主面102に形成されている。グランド用導体パターン322は、所定の面積を有する平膜状の導体パターンである。グランド用導体パターン322は、例えば、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第2主面102の略全面に形成されている。
グランド用導体パターン322は、所定の面積からなる導体非形成部72を有する。グランド用導体パターン322の導体非形成部72は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン222の導体非形成部71に重なっている。
グランド用導体パターン322を基準として絶縁性基板100側と反対側には、信号用導体パターン31が形成されている。信号用導体パターン31とグランド用導体パターン322との間には、再配線層120を形成する絶縁体層が形成されている。この絶縁層も、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第2主面102側の略全面に形成されている。
信号用導体パターン31は、信号用導体パターン21と同様に、所定の幅(Y方向の長さ)を有し、X方向に延びる形状である。信号用導体パターン31の延びる方向の一端は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン322の導体非形成部72に重なっている。
信号用導体パターン31を基準としてグランド用導体パターン322側と反対側には、グランド用導体パターン321が形成されている。グランド用導体パターン321は、所定の面積を有する平膜状の導体パターンである。
グランド用導体パターン321は、例えば、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第2主面102側の略全面に形成されている。信号用導体パターン31とグランド用導体パターン321との間には、再配線層110を形成する絶縁体層が形成されている。この絶縁層も、絶縁性基板100におけるミリ波モジュール10として用いる領域にて、第2主面102側の略全面に形成されている。
グランド用導体パターン321とグランド用導体パターン322とは、複数のビア導体820によって接続されている。
この構成によって、第2伝送線路30は、ストリップラインを形成している。
第1導電部材41は、絶縁性基板100の厚み方向に沿って延びる柱状である。より具体的には、本実施形態では、第1導電部材41は、直方体形状である。
第1導電部材41は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン222における導体非形成部71に重なり、信号用導体パターン21の一端に重なる位置に配置されている。また、第1導電部材41は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン322における導体非形成部72に重なり、信号用導体パターン31の一端に重なる位置に配置されている。
第1導電部材41は、絶縁性基板100を第1主面101から第2主面102まで貫通するとともに、再配線層110および再配線層120内に達する形状である。第1導電部材41の再配線層110側の端部は、信号用導体パターン21に接続し、第2導電部材42の再配線層120側の端部は、信号用導体パターン31に接続している。これにより、第1導電部材41は、信号用導体パターン21と信号用導体パターン31とを電気的に接続している。
第2導電部材42は、絶縁性基板100の厚み方向に沿って延びる柱状である。より具体的には、本実施形態では、第2導電部材42は、直方体形状である。
第2導電部材42は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン222における導体非形成部71の外縁部に配置されており、グランド用導体パターン222に重なっている。また、第2導電部材42は、ミリ波モジュール10の平面視において、グランド用導体パターン322における導体非形成部72の外縁部に配置されており、グランド用導体パターン322に重なっている。
第2導電部材42は、絶縁性基板100を第1主面101から第2主面102まで貫通する形状である。したがって、第2導電部材42は、グランド用導体パターン222に接続するとともに、グランド用導体パターン322に接続している。これにより、第2導電部材42は、グランド用導体パターン222とグランド用導体パターン322とを電気的に接続している。
誘電体部材43は、絶縁性基板100の厚み方向に沿って延びる柱状である。より具体的には、本実施形態では、誘電体部材43は、直方体形状である。
誘電体部材43は、絶縁性基板100の厚み方向に平行で、互いに対向する第1側面と第2側面とを有する。第1側面は、第1導電部材41に当接しており、第2側面は、第2導電部材42に当接している。
この構成によって、誘電体部材43が第1導電部材41と第2導電部材42との挟まれる構造となり、所定のキャパシタンスを有するキャパシタが形成される。したがって、信号用導体パターン21と信号用導体パターン31とを接続する接続ラインと、グランド電位(接地電位)との間に、キャパシタが接続された構成となる。
これにより、それぞれ異なる層に形成された第1伝送線路20と第2伝送線路30とを接続する接続ラインがインダクタンスを有していても、このキャパシタンスによって、接続ラインの特性インピーダンスを、第1伝送線路20および第2伝送線路30の特性インピーダンスに合わせることができる。言い換えれば、第1伝送線路20および第2伝送線路30に対する適切なインピーダンスマッチングが実現される。この結果、第1伝送線路20と第2伝送線路30との間で、ミリ波信号の低損失な伝搬が実現される。
図2は、第1の実施形態に係るミリ波モジュールの反射特性を示すスミスチャートである。図2は、50GHzから70GHzまでのS11特性およびS22特性を示す。図2に示すように、ミリ波モジュール10の構成を用いることによって、50GHzから70GHzまで、S11およびS12がスミスチャートの中央付近になる。したがって、ミリ波帯において、適切なインピーダンスマッチングが行われていることが分かる。
ここで、誘電体部材43の誘電率は、絶縁性基板100の誘電率とは異なる。これにより、所望のキャパシタンスを実現し易く、適切なインピーダンスマッチングをさらに実現し易くなる。
より好ましくは、誘電体部材43の誘電率は、絶縁性基板100の誘電率よりも高い。例えば、絶縁性基板100の材料に、FOWLP技術で用いるモールド部材として一般的に利用する材料を用いた場合、誘電体部材43の材料は、誘電率が約10のアルミナ、誘電率が8よりも大きな窒化アルミニウム、窒化ケイ素、ジルコニア、イットリア、ハフニア等にすればよい。これにより、キャパシタンスを形成する構造を小さくでき、ミリ波モジュール10を小型化できる。
さらに、この構成では、接続ラインを構成する第1導電部材41、第2導電部材42、および、誘電体部材43が、それぞれ柱状、すなわち、簡易な形状である。したがって、FOWLP技術等を用いて、第1導電部材41、第2導電部材42、および、誘電体部材43の形状を、高精度に実現でき、所望のキャパシタンスを高精度に実現できる。
このような構成からなるミリ波モジュール10は、例えば、次に示す方法で製造することができる。
図3は、ミリ波モジュールの製造方法の第1例のフローチャートである。図4(A)、図4(B)、図4(C)、図4(D)、図4(E)、図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)は、ミリ波モジュールの製造方法の第1例における主要工程での形状を示す断面図である。
まず、絶縁性基板100に、第1主面101から第2主面102に亘る孔を形成する。絶縁性基板100と異なる誘電率の誘電体材料をこの孔に充填することによって、図4(A)に示すように、誘電体部材43を形成する(S11)。この工程で形成される孔が、本発明の「第1の孔」に対応する。
次に、絶縁性基板100における誘電体部材43に当接する位置に、第1主面101から第2主面102に亘る孔を形成する。この際、誘電体部材43の形成領域を部分的に含むように孔を形成することによって、孔と誘電体部材43とを当接させることができる。導電性材料をこの孔に充填することによって、図4(B)に示すように、第2導電部材42を形成する(S12)。この工程で形成される孔が、本発明の「第2の孔」に対応する。
次に、絶縁性基板100における誘電体部材43に当接する位置に、第1主面101から第2主面102に亘る孔を形成する。この際、誘電体部材43の形成領域を部分的に含むように孔を形成することによって、孔と誘電体部材43とを当接させることができる。導電性材料をこの孔に充填することによって、図4(C)に示すように、第1導電部材41を形成する(S13)。この工程で形成される孔が、本発明の「第3の孔」に対応する。
これらの工程は、絶縁性基板100に対して第1主面101から第2主面102に亘る凹部を、それぞれ順次形成して、当該凹部に、誘電体部材43、第2導電部材42、および、第1導電部材41をそれぞれ形成した後に、絶縁性基板100の第2主面102側を削り、誘電体部材43、第2導電部材42、および、第1導電部材41を露出させることによって実現できる。
次に、図4(D)に示すように、絶縁性基板100の第1主面101側に、グランド用導体パターン222を形成する(S14)。この際、パターニング等によって、グランド用導体パターン222に導体非形成部71を形成する。導体非形成部71は、少なくとも第1導電部材41に重なる形状に形成されている。さらに、図4(E)に示すように、絶縁性基板100の第1主面101側に、絶縁層1101を形成する(S15)。この際、絶縁層1101は、グランド用導体パターン222を含む、第1主面101の全面を覆う。
次に、図4(E)に示すように、絶縁層1101における導体非形成部71に重なる位置に、孔を形成し、この孔に導電性材料を充填することによって、第1導電部材41を延伸する(S16)。
次に、図5(A)に示すように、絶縁層1101の表層に、信号用導体パターン21を形成する(S17)。この際、信号用導体パターン21の一端が第1導電部材41に重なるように、信号用導体パターン21を形成する。
次に、図5(B)に示すように、絶縁性基板100の第2主面102側に、グランド用導体パターン322を形成する(S18)。この際、パターニング等によって、グランド用導体パターン322に導体非形成部72を形成する。導体非形成部72は、少なくとも第1導電部材41に重なる形状に形成されている。さらに、図5(C)に示すように、絶縁性基板100の第2主面102側に、絶縁層1201を形成する(S19)。この際、絶縁層1201は、グランド用導体パターン322を含む、第2主面102の全面を覆う。
次に、図5(C)に示すように、絶縁層1201における導体非形成部72に重なる位置に、孔を形成し、この孔に導電性材料を充填することによって、第1導電部材41を延伸する(S20)。
次に、図5(D)に示すように、絶縁層1201の表層に、信号用導体パターン31を形成する(S21)。この際、信号用導体パターン31の一端が第1導電部材41に重なるように、信号用導体パターン31を形成する。
この後、図示を省略するが、図5(D)に示す構造体の表面に、絶縁層とグランド用導体パターン221を形成し、この構造体の裏面に、絶縁層とグランド用導体パターン322を形成する(S22)。これにより、第1伝送線路20および第2伝送線路30が形成される。
このような製造方法を用いることによって、上述のミリ波モジュール10の構成を確実且つ高精度に実現できる。
図6は、ミリ波モジュールの製造方法の第2例のフローチャートである。図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)、図7(E)は、ミリ波モジュールの製造方法の第2例における主要工程での形状を示す断面図である。なお、第2例の製造方法は、第1導電部材41、第2導電部材42、および、誘電体部材43の形成の工程までが、第1例と異なる。第2例のこれ以降の工程は、第1例と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
まず、図7(A)に示すように、絶縁性基板100に、第1主面101から第2主面102に亘る孔402を形成する(S31)。この工程で形成される孔が、本発明の「第5の孔」に対応する。
次に、図7(B)に示すように、絶縁性基板100における孔402に近接する位置に、孔403を形成する(S32)。この工程で形成される孔が、本発明の「第4の孔」に対応する。なお、孔402と孔403の形成順はこれに限らない。
次に、孔402に導電性材料を充填することによって、第2導電部材42を形成する(S33)。また、孔403に導電性材料を充填することによって、第1導電部材41を形成する(S34)。
次に、第1導電部材41と第2導電部材42との間に、孔401を形成する(S35)。この際、孔401は、第1導電部材41の側面と第2導電部材42の側面とを所定面積で露出させるように形成される。この工程で形成される孔が、本発明の「第6の孔」に対応する。
そして、絶縁性基板100と異なる誘電率の誘電体材料を孔401に充填することによって、誘電体部材43を形成する(S36)。
このような製造方法を用いることによって、上述のミリ波モジュール10の構成を確実且つ高精度に実現できる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るミリ波モジュールについて、図を参照して説明する。図8(A)は、第2の実施形態に係るミリ波モジュール10Aの第1主面101を示す図であり、図8(B)は、第2の実施形態に係るミリ波モジュール10Aの断面図である。なお、各図は、構成を分かり易くするため、寸法の関係を誇張しており、実際の寸法の関係とは異なる。
第2の実施形態に係るミリ波モジュール10Aは、第1の実施形態に係るミリ波モジュール10に対して、ストリップラインがCPW(コプレ−ナ導波路)に置き換わった点で異なる。ミリ波モジュール10Aの他の構成は、ミリ波モジュール10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
ミリ波モジュール10Aは、絶縁性基板100、信号用導体パターン21、グランド用導体パターン22、信号用導体パターン31、グランド用導体パターン32、第1導電部材41A、第2導電部材42A、および、誘電体部材43Aを備える。
信号用導体パターン21およびグランド用導体パターン22は、絶縁性基板100の第1主面101に形成されている。信号用導体パターン21とグランド用導体パターン22とは、空隙(導体非形成部)23によって分離されている。これにより、第1伝送線路20Aが形成されている。
信号用導体パターン31およびグランド用導体パターン32は、絶縁性基板100の第2主面102に形成されている。信号用導体パターン31とグランド用導体パターン32とは、空隙(導体非形成部)33によって分離されている。これにより、第2伝送線路30Aが形成されている。
第1導電部材41A、第2導電部材42A、および、誘電体部材43Aは、それぞれに柱状である。第1導電部材41A、第2導電部材42A、および、誘電体部材43Aの基本的な材料、製造方法は、それぞれに、第1導電部材41、第2導電部材42、および、誘電体部材43と同様である。
第1導電部材41A、第2導電部材42A、および、誘電体部材43Aは、絶縁性基板100に埋め込まれる形状であって、第1主面101と第2主面102とに露出している。誘電体部材43Aは、第1導電部材41Aと第2導電部材42Aとに挟まれている。
信号用導体パターン21は、第1導電部材41Aにおける第1主面101側の端部に接続されている。信号用導体パターン31は、第1導電部材41Aにおける第2主面102側の端部に接続されている。
グランド用導体パターン22は、第2導電部材42Aにおける第1主面101側の端部に接続されている。グランド用導体パターン32は、第2導電部材42Aにおける第2主面102側の端部に接続されている。
このような構造によって、ミリ波モジュール10Aは、ミリ波モジュール10と同様の作用効果を奏する。
次に、第3の実施形態に係るミリ波モジュールについて、図を参照して説明する。図9は、第3の実施形態に係るミリ波モジュール10Bの構成を示す断面図である。なお、図は、構成を分かり易くするため、寸法の関係を誇張しており、実際の寸法の関係とは異なる。
第3の実施形態に係るミリ波モジュール10Bは、第1の実施形態に係るミリ波モジュール10に対して、第1伝送線路20をアンテナ90に変更した構成を有する。ミリ波モジュール10Bの他の構成は、ミリ波モジュール10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
アンテナ90は、絶縁性基板100の第1主面101側の再配線層110に形成されている。アンテナ90は、放射用導体パターン91、グランド用導体パターン92を備える。
放射用導体パターン91は、再配線層110の表面に形成されている。放射用導体パターン91は、所謂パッチアンテナを構成する矩形等の導体パターンである。
グランド用導体パターン92は、絶縁性基板100の第1主面101(再配線層110の裏面)に形成されている。グランド用導体パターン92は、平面視において、放射用導体パターン91に重なる領域を含んで、放射用導体パターン91よりも広い面積で形成されている。
グランド用導体パターン92は、放射用導体パターン91に重なる部分に、導体非形成部71を備える。
第1導電部材41Bは、導体非形成部71に重なる位置に形成されており、放射用導体パターン91と、信号用導体パターン31とを接続している。放射用導体パターン91への第1導電部材41Bの接続点が、アンテナ90の給電点となる。
第2導電部材42Bは、グランド用導体パターン92と、第2主面102に形成された第2伝送線路30のグランド用導体パターン322とを接続している。
この構成によって、ミリ波モジュール10Bは、第2伝送線路30からアンテナ90に給電する構成を実現している。そして、この構成によって、ミリ波モジュール10Bは、給電用の伝送線路とアンテナとのインピーダンスマッチングを高精度に実現する。したがって、損失の小さなミリ波のアンテナモジュールを実現できる。
上述の説明では、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材を、直方体で形成する態様を示したが、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材は、次の構成であってもよい。
図10(A)は第1の派生例のミリ波モジュール10におけるグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図10(B)は第1の派生例のミリ波モジュール10における一方の信号用導体パターン21の層を視た平面図である。
図10(A)、図10(B)に示すように、第1導電部材41C、第2導電部材42C、および、誘電体部材43Cは、平面視の形状が楕円の円柱である。
このような構成でも、上述のミリ波モジュールと同様の作用効果が得られる。さらに、第1導電部材41C、および、第2導電部材42Cが楕円の円柱であることによって、角部での電界集中がなくなり、伝送損失を更に低減できる。
また、図10(A)、図10(B)に示すように、平面視において、誘電体部材43Cは、第1導電部材41C、および、第2導電部材42Cよりも大きい。言い換えれば、第1導電部材41C、第2導電部材42C、および、誘電体部材43Cが並ぶ方向、および、第1導電部材41C、第2導電部材42C、および、誘電体部材43Cの延びる方向に対して直交する方向(図10(A)、図10(B)のY方向)において、誘電体部材43Cの寸法は、第1導電部材41C、および、第2導電部材42Cの寸法よりも大きい。したがって、第1導電部材41Cと第2導電部材42Cとの間に発生する電界が、誘電体部材43Cの内部に集中し易い。これにより、所望のキャパシタンスを実現し易く、ひいては伝送損失を低減できる。
図11(A)は、第2の派生例のミリ波モジュール10における一方のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図11(B)は、第2の派生例のミリ波モジュール10における信号用導体パターン21の層を視た平面図である。
図11(A)、図11(B)に示すように、第1導電部材41D、および、第2導電部材42Dは、平面視の形状が半円の円柱である。
誘電体部材43Dは、直方体であり、第1導電部材41Dの平坦面および第2導電部材42Dの平坦面にそれぞれ当接している。
このような構成でも、上述のミリ波モジュールと同様の作用効果が得られる。さらに、第1導電部材41D、および、第2導電部材42Dの角部が面取りされていることによって、角部での電界集中がなくなり、伝送損失を更に低減できる。
また、上述の説明では、第1導電部材と第2導電部材とが、一層の誘電体部材を挟む態様を示した。しかしながら、第1導電部材と第2導電部材とが複数層の誘電体部材を挟む態様であってもよい。
図12(A)は、第3の派生例のミリ波モジュール10におけるキャパシタの形成部分を拡大した平面図であり、図12(B)は、キャパシタの形成部分の等価回路図である。
図12(A)に示すように、第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間には、誘電体部材430Eが配置されている。誘電体部材430Eは、第1導電部材41Eおよび第2導電部材42Eには当接していない。言い換えれば、誘電体部材430Eと第1導電部材41Eとは離間しており、誘電体部材430Eと第2導電部材42Eとは離間している。誘電体部材430Eの誘電率は、絶縁性基板100の誘電率と異なる。例えば、誘電体部材430Eの誘電率は、絶縁性基板100の誘電率よりも低い。
誘電体部材430Eと第1導電部材41Eとの間には、絶縁性基板100の一部である誘電体部材431Eが配置されている。誘電体部材431Eは、誘電体部材430Eおよび第1導電部材41Eに当接している。
誘電体部材430Eと第2導電部材42Eとの間には、絶縁性基板100の一部である誘電体部材432Eが配置されている。誘電体部材432Eは、誘電体部材430Eおよび第2導電部材42Eに当接している。
言い換えれば、この構成は、第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間に、誘電体部材431E、誘電体部材430E、および、誘電体部材432Eによって形成される誘電体部材43Eが配置されている。
このような構成によって、図12(B)に示すように、誘電体部材430Eによるキャパシタ(キャパシタンスC0)、誘電体部材431Eによるキャパシタ(キャパシタンスC1)、および、誘電体部材432Eによるキャパシタ(キャパシタンスC2)が、第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間に直列接続された回路構成となる。すなわち、等価的には、これらキャパシタンスC0、キャパシタンスC1、および、キャパシタンスC2の合成キャパシタンスを有する誘電体部材43Eが第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間に接続された構成となる。
このような構成でも、上述のミリ波モジュールと同様の作用効果が得られる。さらに、この構成では、誘電体部材430Eの誘電率が絶縁性基板100の誘電率よりも小さい場合に、誘電体部材43Eの製造バラツキによるキャパシタンスへの影響を抑制できる。すなわち、第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間のキャパシタンスの製造誤差によるバラツキを抑制できる。この構成は、第1導電部材41Eと第2導電部材42Eとの間の誘電率が、絶縁性基板100の誘電率よりも低い場合に有効である。
また、図12(A)に示す構成は、次に示す図13(A)の構成に対して適用すると、よりよい。図13(A)は、第3の派生例のミリ波モジュール10におけるキャパシタの形成部分を拡大した側面断面図であり、図13(B)は、キャパシタの形成部分における局所的なキャパシタの構成を示す図である。
図13(A)に示すように、第1導電部材41E、第2導電部材42E、および、誘電体部材430Eは、第1主面101側の面積が第2主面102側の面積よりも大きい形状である。これに伴い、誘電体部材431Eおよび誘電体部材432Eは、第1主面101側の面積が第2主面102側の面積よりも小さい形状である。すなわち、第1導電部材41E、第2導電部材42E、誘電体部材430E、誘電体部材431E、および、誘電体部材432Eは、側面視においてテーパ形状である。
このような構成では、第1主面101の付近では、第1導電部材41Eおよび第2導電部材42Eと誘電体部材430Eとの距離は相対的に短くなり、第2主面102の付近では、第1導電部材41Eおよび第2導電部材42Eと誘電体部材430Eとの距離は相対的に長くなる。
これにより、第1主面101の付近では、誘電体部材431EによるキャパシタンスC1uおよび誘電体部材432EによるキャパシタンスC2uは、相対的に大きくなり、誘電体部材430EによるキャパシタンスC0uは、相対的に小さくなる。一方、第2主面102の付近では、誘電体部材431EによるキャパシタンスC1dおよび誘電体部材432EによるキャパシタンスC2dは、相対的に小さくなり、誘電体部材430EによるキャパシタンスC0dは、相対的に大きくなる。
この構成では、第1主面101の付近に生じるキャパシタンスと第2主面102の付近に生じるキャパシタンスとが、位置のズレに対して互いに打ち消し合うように作用する。したがって、キャパシタンスの位置に対する依存性が小さくなり、電界集中が緩和されて、特性が向上する。
また、上述の説明では、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材の幅が、信号用導体パターンの幅と略同じ態様を示した。しかしながら、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材の幅が、信号用導体パターンの幅と大きく異なっていてもよい。具体的には、第1導電部材、第2導電部材、および、誘電体部材の幅は、信号用導体パターンの幅よりも大きくてもよい。
図14(A)は、第4の派生例のミリ波モジュール10における一方のグランド用導体パターン222の層を視た平面図であり、図14(B)は、第4の派生例のミリ波モジュール10における信号用導体パターン21の層を視た平面図である。
図14(A)および図14(B)に示すように、第4の派生例のミリ波モジュール10は、図11(A)および図11(B)に示した第2の派生例のミリ波モジュール10に対して、第1導電部材41F、第2導電部材42F、誘電体部材43F、および、導体非形成部71Fの形状において、異なる。第4の派生例のミリ波モジュール10の他の構成は、第2の派生例のミリ波モジュール10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
第1導電部材41Fおよび第2導電部材42Fは、平面視した形状(厚み方向に直交する断面の形状)が長円である。この長円の長軸の長さが、本発明における第1導電部材41Fおよび第2導電部材42Fの幅である。
第1導電部材41Fおよび第2導電部材42Fの幅は、信号用導体パターン21の幅よりも大幅に大きい。なお、信号用導体パターン21幅は、信号用導体パターン21における延びる方向(高周波信号の伝搬方向)に対して直交する方向の長さである。
誘電体部材43Fは、平面視した形状(厚み方向に直交する断面の形状)が長円または角部をR面取りした長方形である。この長円または角部をR面取りした長方形の長軸の長さが、本発明における誘電体部材43Fの幅である。
誘電体部材43Fの幅は、信号用導体パターン21の幅よりも大幅に大きい。
導体非形成部71Fは、平面視において、第1導電部材41Fが内側に含まれる形状である。これにより、第1導電部材41Fは、グランド用導体パターン222に接続しない。
この構成のように、第1導電部材41F、第2導電部材42Fの幅、および、誘電体部材43Fの幅を大きくすることによって、ミリ波モジュールにおけるキャパシタの形成部分におけるキャパシタンスを大きくできる。これにより、キャパシタの形成部分において、大きなキャパシタンスを実現し易い。
また、この第4の派生例に示した第1導電部材41F、第2導電部材42Fの幅、および、誘電体部材43Fの構成は、第3の派生例にも適用できる。第3の派生例では、第1導電部材と第2導電部材との距離が長くなってしまう。しかしながら、第1導電部材、および、第2導電部材の幅が大きくなる分、第1導電部材と第2導電部材との距離が長くなることによるキャパシタンスの低下を抑制できる。これにより、ミリ波モジュールにおけるキャパシタの形成部分における必要なキャパシタンスを確保できる。
なお、上述の各実施形態の構成は、適宜組合せが可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を奏することができる。
10、10A、10B:ミリ波モジュール
20、20A:第1伝送線路
21:信号用導体パターン
22:グランド用導体パターン
30、30A:第2伝送線路
31:信号用導体パターン
32:グランド用導体パターン
41、41A、41B、41C、41D、41E、41F:第1導電部材
42、42A、42B、42C、42D、42E、42F:第2導電部材
43、43A、43C、43D、43E、430E、431E、432E、43F:誘電体部材
71、72、71F:導体非形成部
90:アンテナ
91:放射用導体パターン
92:グランド用導体パターン
100:絶縁性基板
101:第1主面
102:第2主面
110、120、1101、1201:再配線層
221、222、321、322:グランド用導体パターン
401、402、403:孔
810、820:ビア導体

Claims (6)

  1. 厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する絶縁性基板と、
    前記第1主面に形成され、ミリ波信号を伝搬する第1導体パターンと、
    前記第2主面に形成され、前記ミリ波信号を伝搬する第2導体パターンと、
    前記第1主面または第2主面に形成されたグランド用導体パターンと、
    前記絶縁性基板における前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとの間に形成され、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとを前記厚み方向に導通させる第1導電部材と、
    前記絶縁性基板における前記グランド用導体パターンに重なる位置に形成され、前記グランド用導体パターンに接続する第2導電部材と、
    前記第1導電部材と前記第2導電部材との間に配置され、前記第1導電部材と前記第2導電部材とに当接し、前記絶縁性基板の誘電率とは異なる誘電率を有するキャパシタンス生成用の誘電体部材と、
    を備えた、ミリ波モジュール。
  2. 前記誘電体部材の誘電率は、前記絶縁性基板の誘電率よりも高い、
    請求項1に記載のミリ波モジュール。
  3. 前記第1導電部材、前記第2導電部材、および、前記誘電体部材は、前記厚み方向に延びる柱状である、
    請求項1または請求項2に記載のミリ波モジュール。
  4. 前記第1導電部材および前記第2導電部材は、角部が面取りされた形状である、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のミリ波モジュール。
  5. 厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する絶縁性基板に対して、前記第1主面から前記第2主面に亘る第1の孔を形成し、該第1の孔に前記絶縁性基板の誘電率と異なる誘電率の誘電体材料を充填して、誘電体部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の前記誘電体部材に当接する箇所に、前記第1主面から前記第2主面に亘る第2の孔を形成し、該第2の孔に導電性材料を充填して、第2導電部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の前記誘電体部材に当接し、前記第2導電部材に接触しない箇所に、前記第1主面から前記第2主面に亘る第3の孔を形成し、該第3の孔に導電性材料を充填して、第1導電部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の第1主面において、前記第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第1導体パターンを形成し、前記第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、
    前記絶縁性基板の第2主面において、前記第1導電部材に重なる位置に、前記ミリ波信号を伝搬する第2導体パターンを形成し、前記第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、
    を有する、ミリ波モジュールの製造方法。
  6. 厚み方向の異なる位置に配置された互いに平行な第1主面と第2主面とを有する絶縁性基板に対して、前記第1主面から前記第2主面に亘る第4の孔を形成する工程と、
    前記絶縁性基板における前記第4の孔に近接する位置に、前記第1主面から前記第2主面に亘る第5の孔を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の前記第4の孔に導電性材料を充填して、第1導電部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の前記第5の孔に導電性材料を充填して、第2導電部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板における前記第1導電部材と前記第2導電部材とに挟まれる領域に、前記第1導電部材および前記第2導電部材の側面を露出する第6の孔を形成する工程と、
    前記誘電体基板と異なる誘電率の誘電体材料を前記第6の孔に充填して、誘電体部材を形成する工程と、
    前記絶縁性基板の第1主面において、前記第1導電部材に重なる位置に、ミリ波信号を伝搬する第1導体パターンを形成し、前記第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、
    前記絶縁性基板の第2主面において、前記第1導電部材に重なる位置に、前記ミリ波信号を伝搬する第2導体パターンを形成し、前記第2導電部材に重なる位置に、グランド用導体パターンを形成する工程と、
    を有する、ミリ波モジュールの製造方法。
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