JP2006140933A - 伝送線路層間接続器 - Google Patents

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裕一 島山
Yasushi Shimada
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Abstract

【課題】 製造工程が単純であり、安価、かつ薄型の伝送線路層間接続器を提供する。
【解決手段】 伝送線路層間接続器100は、導体層3B、誘電体層1C、地導体層2B、誘電体層1B、地導体層2A、誘電体層1A、導体層3Aがこの順に下から積層されて構成されている。導体層3A,3Bには、それぞれ給電線路4A,4Bが形成されている。給電線路4A,4Bの接続終端部には、それぞれパッチパターン5A,5Bが形成されている。地導体層2A,2Bには、パッチパターン5A,5Bに対応して、それぞれスロット6A,6Bが形成されている。地導体層2A,2Bのスロット6A,6B内に、それぞれ、パッチパターン5A,5Bへ電力を伝送する際の中継アンテナとして作用する無給電パッチパターン7A,7Bを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ミリ波帯の送受信に用いられる伝送線路層間接続器に関し、特に、製造工程が単純であり、安価、かつ薄型の伝送線路層間接続器に関する。
多層配線基板内の誘電体導波線路をミリ波用の伝送線路として用いるためには、層間を電気的に接続する必要がある。かかる電気的な接続を実現する代表的な方法としては、電磁界結合を利用した、いわゆるスロット結合と呼ばれる方法(例えば、特許文献1参照)や、上下のトリプレート線路間を線路終端に形成したパッチ同士で接続させる方法(例えば、特許文献1参照)がある。
特許文献1においては、その図1を参照するに、第1のマイクロストリップ線路Aと、スロット孔4を有するグランド層3と、第2のマイクロストリップ線路Bと、誘電体1A,1Bとを具備し、線路Aの端部5Aと、線路Bの端部5Bとをスロット孔4を介して対峙させることにより、線路Aと線路Bとを電磁結合させている。
また、特許文献2においては、その図1を参照するに、第1の地導体1/第1の誘電体4a/第1の給電基板6/第2の誘電体4b/第2の地導体2からなる第1のトリプレート線路と、第2の地導体2/第3の誘電体7a/第2の給電基板9/第4の誘電体7b/第3の地導体3からなる第2のトリプレート線路とを電気的に接続する接続器が示されており、特に、それぞれの給電線路の接続終端部にパッチパターンを形成し、それらのパッチパターンを、使用する周波数で相互に電磁結合させるというものである。
特開平10−163713号公報 特開平11−261308号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法においては、ミリ波帯伝送の場合にあっては、スロット孔のサイズが小さく、かつ、位置精度も厳しいため、特性のばらつきが大きくなるという課題がある。また、精度の高い加工方法や製造方法を用いると、コストが高くなるという課題がある。
また、特許文献2に記載された方法においては、上下のパッチ間を中空構造にする必要があり、製造工程が複雑でコストが高く、また、板厚も厚くなるという課題がある。
本発明は上記課題を鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、製造工程が単純であり、安価、かつ薄型の伝送線路層間接続器を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の伝送線路層間接続器は、第1の給電線路とその第1の給電線路の接続終端部に形成された第1のパッチパターンとが形成された第1の導体層と、前記第1のパッチパターンの位置と対応する位置に、前記第1のパッチパターンよりも大きい第1のスロットが形成された第1の地導体層と、第1の誘電体層と、を積層することにより構成された第1の伝送線路と、第2の給電線路とその第2の給電線路の接続終端部に形成された第2のパッチパターンとが形成された第2の導体層と、前記第2のパッチパターンの位置と対応する位置に、前記第2のパッチパターンよりも大きい第2のスロットが形成された第2の地導体層と、第2の誘電体層と、を積層することにより構成された第2の伝送線路と、を備え、前記第1のパッチパターン、前記第1のスロット、前記第2のスロット、及び前記第2のパッチパターンの順になるように各層を積層一体化した伝送線路層に対して、前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路を電気的に接続する伝送線路層間接続器であって、前記第1のスロット及び前記第2のスロットの少なくとも一方内に無給電パッチパターンを形成したことを要旨とする。
請求項2に記載の伝送線路層間接続器は、請求項1に記載の伝送線路層間接続器において、前記第1の地導体層及び前記第2の地導体層は、機能的な層であって、物理的に共通の層であることを要旨とする。
請求項3に記載の伝送線路層間接続器は、請求項1又は2に記載の伝送線路層間接続器において、前記第1のパッチパターン及び前記第2のパッチパターンの給電線路方向の長さを、使用する周波数の線路実効波長の略0.3〜0.6倍とし、前記第1のスロット及び前記第2のスロットの給電線路方向の長さを、前記使用する周波数の線路実効波長の略0.3〜0.8倍としたことを要旨とする。
請求項4に記載の伝送線路層間接続器は、請求項1乃至3のいずれかに記載の伝送線路層間接続器において、前記第1のパッチパターン及び前記第2のパッチパターンの少なくとも一方を同層で取り囲む、パラレルプレート成分抑制のためのシールドパターンを更に備えることを要旨とする。
請求項5に記載の伝送線路層間接続器は、請求項1乃至4のいずれかに記載の伝送線路層間接続器において、前記第1の伝送線路及び前記第2の伝送線路は、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、及びコプレーナ線路のうちの任意の組み合わせであることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1のパッチパターン、無給電パッチパターン、及び第2のパッチパターンが、そららのパッチパターンよりも大きいものであって、電力が第1のパッチパターンから第2のパッチパターンに伝送されるための窓として働くスロットを介して、電磁的に結合するため、スロット共振を利用するものとは異なり、寸法精度の尤度が高く、低コスト化が図れ、また、第1のパッチパターン及び第2のパッチパターンを中空構造にするものとは異なり、簡便な製造方法で提供できるため低コスト化が図れる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、3層構造といった奇数層の構造が可能となり、更に薄型、かつ低コスト化が図れる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、所望の周波数帯域での層間接続が可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3のいすれかに記載の発明の効果に加えて、より低損失の層間接続が可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4のいすれかに記載の発明の効果に加えて、各種線路に対応した層間接続が可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明における伝送線路層間接続器の実施の形態を詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明における伝送線路層間接続器の第1実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。本発明の第1実施形態に係る伝送線路層間接続器100は、図1に示すように、導体層3B、誘電体層1C、地導体層2B、誘電体層1B、地導体層2A、誘電体層1A、導体層3Aがこの順に下から積層されて構成されている。
ここで、導体層3A及び導体層3Bには、それぞれ給電線路4A及び給電線路4Bが形成されている。また、それらの給電線路4A及び給電線路4Bの接続終端部には、それぞれパッチパターン5A及びパッチパターン5Bが形成されている。
また、地導体層2A及び地導体層2Bには、導体層3A及び導体層3Bに形成されたパッチパターン5A及びパッチパターン5Bに対応して、それぞれスロット6A及びスロット6Bが形成されている。更に、特に本発明においては、地導体層2A及び地導体層2Bのスロット6A及びスロット6B内に、それぞれ、パッチパターン5A及びパッチパターン5Bへ電力を伝送する際の中継アンテナとして作用する無給電パッチパターン7A及び無給電パッチパターン7Bを備えている。尚、この無給電パッチパターンは、スロット6A及びスロット6Bのいずれか一方に備えるだけでもよい。
図2は、導体層3A(3B)の平面図である。詳細には、導体層3A(3B)にはガイドパターン8が形成されており、その領域内において、パッチパターン5A(5B)が形成されている。パッチパターン5A(5B)の形状は、図2に示すように正方形であるのが一般的であるが、幅方向の寸法は共振周波数に対する影響が少ないため、必要に応じて長方形であってもよい。但し、パッチパターン5A(5B)の給電線路方向の長さL1は、使用する周波数の線路実効波長(自由空間波長/誘電体の比誘電率の平方根)の0.3〜0.6倍とするのが好ましく、0.4〜0.5倍がより好ましい。長さL1が使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.6倍の範囲外の場合、使用する周波数でパッチパターンからの電力放射が小さくなり、その結果、伝送損失が大きくなるからである。
尚、図2に示すように、パッチパターン5A(5B)に対して、パッチパターン5A(5B)と同じ層でパッチパターン5A(5B)を取り囲むようにシールドパターン12を形成してもよい。シールドパターン12の窪み部分の長さL2は、パッチパターン5A(5B)の長さL1よりも大きく、かつ、使用する周波数の線路実効波長の0.6倍程度とするのが好ましい。このシールドパターン12を形成することにより、給電線路方向への電力の放射を低減でき、より低損失な層間接続が可能となる。尚、シールドパターン12を設けるのは、パッチパターン5A及びパッチパターン5Bのいずれか一方でもよい。
図3は、地導体層2A(2B)の平面図である。地導体層2A(2B)に形成するスロット6A(6B)の線路方向の長さL3は、使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.8倍とするのが好ましく、約0.6倍がより好ましい。スロット6A(6B)は、パッチパターン5A及びパッチパターン5B相互の電力伝送の窓として機能させるため、長さL3が周波数の線路実効波長の0.3倍以下の場合は、スロット6A(6B)がパッチパターン5A(5B)よりも小さくなり、パッチパターン5A(5B)より放射される電力を遮り伝送損失が大きくなる。また、長さL3が線路実効波長の0.8倍以上の場合は、給電線路4A(4B)の特性インピーダンスが不安定となり、結果的に伝送損失が大きくなる。
また、図3において、無給電パッチパターン7A(7B)の給電線路方向の長さL4は、使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.6倍とするのが好ましく、0.4〜0.5倍がより好ましい。長さL4が使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.6倍の範囲外の場合、使用する周波数で無給電パッチパターン7A(7B)からの電力放射が小さくなり、その結果、伝送損失が大きくなるからである。また、無給電パッチパターン7A(7B)の形状を、パッチパターン5A(5B)の形状と同一とするようにしてもよい。
尚、上述した第1実施形態のように2枚の地導体層2A及び2Bを用いるのが一般的であるが、誘電体層1Bを省くと共に、2枚の地導体層2A及び2Bを1枚の共通の地導体層とすることも可能である。かかる構成によれば、3層構造といった奇数層の構造が可能となり、更に薄型、かつ低コスト化が図れる。
<第1実施形態の変形例>
図4は、第1実施形態の変形例を説明するための図である。
上記第1実施例においては、図4(a)に示すように、給電線路4A(4B)とパッチパターン5A(5B)は、使用する周波数の線路実効波長の略4分の1の線路長のトランス線路9を介して接続した。一方、図4(b)に示すように、パッチ内部の整合点10で直接整合させる給電方式や、図4(c)に示すように、僅かなギャップ11を介して容量結合させる方式も可能である。
<第2実施形態>
図5は、本発明における伝送線路層間接続器の第2実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。
第1実施形態においては、マイクロストリップ線路同士を接続するための伝送線路層間接続器を説明したが、第2実施形態においては、本発明の伝送線路層間接続器を、マイクロストリップ線路とストリップ線路との接続に応用した。尚、第1実施形態と同一構成物には同符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態における伝送線路層間接続器200は、マイクロストリップ線路13とストリップ線路14を接続している。ストリップ線路14は、地導体層2B、誘電体層1C、導体層3B、誘電体層1D、及び地導体層2Cで構成されている。
<第3実施形態>
図6は、本発明における伝送線路層間接続器の第3実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。
第2実施形態においては、マイクロストリップ線路とストリップ線路を接続するための伝送線路層間接続器を説明したが、第3実施形態においては、本発明の伝送線路層間接続器を、マイクロストリップ線路とコプレーナ線路との接続に応用した。尚、第1実施形態と同一構成物には同符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、第3実施形態における伝送線路層間接続器300は、マイクロストリップ線路13とコプレーナ線路15を接続している。コプレーナ線路15は、地導体層2B、誘電体層1C、及び導体層3Cで構成されている。
尚、上述の第2実施形態では、マイクロストリップ線路とストリップ線路との組み合わせを説明し、この第3実施形態では、マイクロストリップ線路とコプレーナ線路との組み合わせを説明したが、本発明はかかる組み合わせに限られず、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、及びコプレーナ線路のうちの任意の2つの線路の組み合わせが可能である。
<第4実施形態>
上述の第1乃至第3実施形態においては、パッチパターンやスロットの形状を方形としたが、本実施形態はそれらの形状を円形としたものである。尚、他の構成は第1乃至第3実施形態のそれと同一であるので、以下の説明においてその説明を省略する。
図7は、第4実施形態における導体層3A’(3B’)の平面図である。第4実施形態においては、第1実施形態(図2)と同様、導体層3A’(3B’)にはガイドパターン8’が形成されている。しかしながら、第1実施形態と異なるのは、ガイドパターン8’の領域内において、円形のパッチパターン5A’(5B’)が形成されているということである。但し、パッチパターン5A’(5B’)の給電線路方向の長さL5は、第1実施形態と同様、使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.6倍とするのが好ましく、0.4〜0.5倍がより好ましい。その理由も第1実施形態の場合と同様である。
尚、図2に示すの第1実施形態と同様にシールドパターンを設ける場合には、円形のパッチパターン5A’(5B’)を取り囲むように円形のシールドパターン12’を形成する。シールドパターン12’の窪み部分の長さL6は、パッチパターン5A’(5B’)の長さL5よりも大きく、かつ、使用する周波数の線路実効波長の0.6倍程度とするのが好ましい。
図8は、第4実施形態における地導体層2A’(2B’)の平面図である。図7に示す円形のパッチパターン5A’(5B’)を採用した場合には、図8に示すように、それに合わせて円形のスロット6A’(6B’)を採用する。但し、スロット6A’(6B’)の線路方向の長さL7は、第1実施形態と同様、使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.8倍とするのが好ましく、約0.6倍がより好ましい。その理由も第1実施形態の場合と同様である。
また、円形のスロット6A’(6B’)を採用した場合には、それに合わせて、円形の無給電パッチパターン7A’(7B’)を採用する。但し、無給電パッチパターン7A’(7B’)の給電線路方向の長さL8は、使用する周波数の線路実効波長の0.3〜0.6倍とするのが好ましく、0.4〜0.5倍がより好ましい。その理由も第1実施形態の場合と同様である。更に、第1実施形態と同様、無給電パッチパターン7A’(7B’)の形状を、パッチパターン5A’(5B’)の形状と同一とするようにしてもよい。
ここで、本発明の伝送線路層間接続器の実施例について説明する。以下、ある実施例の製造手順について説明する。図9は、実施例の製造手順を示すフローチャートである。
そこで、先ず、銅箔張ガラスエポキシ積層板(日立化成工業(株)製、MCL−LX−67Y、板厚0.3mm、銅箔厚12μm)の両面に、5mm角のスロット6A及びスロット6B、3.3mm角の無給電パッチパターン7A及び無給電パッチパターン7Bをエッチングによりパターニングして内層回路板(2A、1B、2B)を作製する(ステップS1)。
次に、上から、12μm銅箔(古河サーキットフォイル株式会社製、F3−WS−12)、プリプレグ(日立化成工業(株)製、GEA−LX−67Y)、ステップS1で得られた内層回路板、プリプレグ(日立化成工業(株)製、GEA−LX−67Y)、12μm銅箔(古河サーキットフォイル株式会社製、F3−WS−12)の順に、それらを重ね、温度230℃、圧力3MPa、時間60分の条件で積層一体化して多層回路板(3A、1A、2A、1B、2B、1C、3B)を作製する(ステップS2)。
最後に、ステップS2で得られた多層回路板の両面に、幅0.6mmの給電線路4A及び給電線路4B、3.3mm角のパッチパターン5A及びパッチパターン5B、並びに5mm角の窪みを有するシールドパターン12A及びシールドパターン12Bをエッチングによりパターニングして伝送線路層間接続器100とする(ステップS3)。
以上のように作製した伝送線路層間接続器100に対して、給電線路4A及び給電線路4Bに計測器を接続して電力を供給すると共に、給電線路4Aにおける反射損失と、給電線路4Aから給電線路4Bの端面に電力が通過する際の通過損失を測定した結果、図11に示すように、25.5GHzを中心に±2GHzの範囲で反射損失−20dB以下、通過損失が−3.7dB以上という特性が実現できた。
一方、実施例に対する比較例としての従来の伝送線路層間接続器1000の概略構成を図10に示した。当該比較例においては、無給電パッチパターン7A及び無給電パッチパターン7Bを有する地導体層2A及び地導体層2Bの代わりに、それらを有しない地導体層2000A及び地導体層2000Bが用いた。比較例と実施例の相違点は地導体層のみでその他は同様である。
当該比較例としての伝送線路層間接続器1000に対して、給電線路4A及び給電線路4Bに計測器を接続して電力を供給すると共に、給電線路4Aにおける反射損失と、給電線路4Aから給電線路4Bの端面に電力が通過する際の通過損失を測定した結果、図12に示すように、22〜28GHzの範囲で反射損失−12dB以上となり、パッチパターンからの放射が少ない結果となった。また、通過損失も最大で−4dBとなり実施例と比較して特性が劣る結果となった。
本発明における伝送線路層間接続器の第1実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。 導体層の平面図である。 地導体層の平面図である。 第1実施形態の変形例を説明するための図である。 本発明における伝送線路層間接続器の第2実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明における伝送線路層間接続器の第3実施形態の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明における伝送線路層間接続器の第4実施形態を説明するための図である。 本発明における伝送線路層間接続器の第4実施形態を説明するための図である。 実施例の製造手順を示すフローチャートである。 比較例としての従来の伝送線路層間接続器の概略構成を示す分解斜視図である。 実施例の反射損失と通過損失の周波数特性を示すグラフである。 比較例の反射損失と通過損失の周波数特性を示すグラフである。
符号の説明
100,200,300,1000 伝送線路層間接続器
1A,1B,1C,1D 誘電体層
2A,2B,2C,2000A,2000C 地導体層
3A,3B,3C 導体層
4A,4B 給電線路
5A,5B パッチパターン
6A,6B スロット
7A,7B 無給電パッチパターン
8 ガイドパターン
9 トランス線路
10 整合点
11 ギャップ
12 シールドパターン
13 マイクロストリップ線路
14 ストリップ線路
15 コプレーナ線路

Claims (5)

  1. 第1の給電線路とその第1の給電線路の接続終端部に形成された第1のパッチパターンとが形成された第1の導体層と、前記第1のパッチパターンの位置と対応する位置に、前記第1のパッチパターンよりも大きい第1のスロットが形成された第1の地導体層と、第1の誘電体層と、を積層することにより構成された第1の伝送線路と、
    第2の給電線路とその第2の給電線路の接続終端部に形成された第2のパッチパターンとが形成された第2の導体層と、前記第2のパッチパターンの位置と対応する位置に、前記第2のパッチパターンよりも大きい第2のスロットが形成された第2の地導体層と、第2の誘電体層と、を積層することにより構成された第2の伝送線路と、
    を備え、前記第1のパッチパターン、前記第1のスロット、前記第2のスロット、及び前記第2のパッチパターンの順になるように各層を積層一体化した伝送線路層に対して、前記第1の伝送線路と前記第2の伝送線路を電気的に接続する伝送線路層間接続器であって、
    前記第1のスロット及び前記第2のスロットの少なくとも一方内に無給電パッチパターンを形成したことを特徴とする伝送線路層間接続器。
  2. 前記第1の地導体層及び前記第2の地導体層は、機能的な層であって、物理的に共通の層であることを特徴とする請求項1に記載の伝送線路層間接続器。
  3. 前記第1のパッチパターン及び前記第2のパッチパターンの給電線路方向の長さを、使用する周波数の線路実効波長の略0.3〜0.6倍とし、前記第1のスロット及び前記第2のスロットの給電線路方向の長さを、前記使用する周波数の線路実効波長の略0.3〜0.8倍としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送線路層間接続器。
  4. 前記第1のパッチパターン及び前記第2のパッチパターンの少なくとも一方を同層で取り囲む、パラレルプレート成分抑制のためのシールドパターンを更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の伝送線路層間接続器。
  5. 前記第1の伝送線路及び前記第2の伝送線路は、マイクロストリップ線路、ストリップ線路、及びコプレーナ線路のうちの任意の組み合わせであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の伝送線路層間接続器。
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