JP6877016B2 - 鈴装置 - Google Patents
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Description
また、手で揺らすことで音が鳴る各種鈴が提案されている。
例えば特許文献1には手で揺らす替わりに、センサーが風を感知すると、それを電気信号に変換し、球状体を載せた皿部が動き、この球状体が釣鐘部材に衝突し、音が鳴る電子風鈴を開示する。
しかし、このような電子風鈴は構造が複雑であり、趣に欠けるものである。
ここで受け台は、発音体を揺動可能に載置できる台をいい、受け台の側部に斜面部を設けたのは、受け台の端部を指等にて軽く押し下げると斜面部に沿ってこの受け台が傾き、この指等を離すと受け台が元の状態に戻ることをいう。
これにより、発音体に直接触れなくても受け台の端部を軽く押し下げるだけで、発音体が揺れ、音が鳴ることになる。
例えば、前記発音体はベース部と、当該ベース部の上部に直接又は間接的に支持されたりん部と、当該りん部の内側であって当該ベース部に転動可能に載置した転動体を有する態様が例として挙げられる。
りん部は転動体が当たると、音が鳴りやすいように支持されていれば、ベース部に支持部材で直接支持されている形態のみならず他の部材を介して間接的に支持されていてもよい。
転動体は、ベース部が揺れると転がるものであれば形状及び材質に制限はない。
転がりやすいものとしては、球状体が好ましい。
ベース部は転動体が転がるとともに、外に落下しないようになっている。
例えばベース部の上部に下が開口したお椀形状又は球面体形状のりん部を配置してもよく、転動体の転がり面を凹部形状にしてもよい。
このようにすると、受け台が元の状態に戻った後にも発音体が揺動する。
もちろん、発音体を直接手で触れたり、風等にて揺らすようにしてもよいが、このように受け台を一旦傾けるだけで、その元に戻る動きにて発音体が揺れる。
このような指等で軽く押し下げる動作は自然であり、所作が美しく、上品に音を鳴らすことができる。
指等にて受け台の端部を押し下げると、その逆方向に戻る力が生じるので、押し下げ加減の調整が容易である。
また、このように受け台の端部を指等で軽く押し下げる動作で音が鳴ることから、必ずしも発音体を直接手で触れる必要がないので、発音体が手垢等で汚れることがなく、長く綺麗な状態で使用できる。
本発明に係る鈴装置は、発音体を受け台に載置するだけの簡便な構成であるため、鈴装置の置場所をずらしたり、受け台を置場所に合せて取り替える等、フレキシブルに対応できる。
発音体から出る鈴音以外の例えば、こすれ音等が出ないように受け台側で調整したり、逆にこすれ音等を本装置を載置したテーブル等に響かせるように振動伝達機能を付加することもできる。
図1(a)は全体図、(b)は要部の断面図を示す。
本発明に係る鈴装置は受け台10と、その上に載置した発音体20からなる。
発音体20は、重心が下部になるように相対的に重量があるベース部21の中央部に形成した立ち上げ部21cに支持部材23を螺着し、この支持部材23に下側が開口した略球面体状のりん部22を保持させてある。
りん部22の開口端とベース部との間には隙間を有する。
本実施例は、羽状の作用体26を着脱自在に差し込むことができる取付部材25にてりん部を支持部材23に押圧保持させてある。
ベース部21は、立ち上げ部21cの周囲にドーナツ形状の凹部(転がり面)21aを形成し、略球状体からなる転動体24を載置してある。
転動体24は球形状であり、りん部22の内側に当たり音が鳴る。
転動体24は、ベース部21の上面側の凹部21aに沿って転がるとともに、ベース部21の上部に配置したりん部22にて転動体24が外側に落下しないようになっている。
また、ベース部21の下部の21bの下面は下に向けた球面状の突形状であり、重心部が下部にあることから起き上がりこぼしのようにゆれる。
これにより、発音体20が揺れると転動体24が凹部21aに沿って、転がり、りん部22に当たることで音が鳴る。
これにより、図1(a)に示すように受け台20の端部を指等でfの方向に軽く押し下げると、側部が底部側に縮径した斜面部13になっているので受け台10が傾き、指を離すと底部12が平坦になっているので水平状態の元の状態に戻る。
これにより、図2(a)に示すように発音体が揺れ、音が鳴る。
なお、図2は第2の実施例を示し、図1に示した第1の実施例では、載置面11が平面形状であるのに対して、図2に示した第2の実施例は載置面の外周部に沿ってリング状の突部(リブ)11aを形成した例となっている。
ここで作用体26は羽根形状以外に各種デザインのものを採用することができ、このようにすると発音体20は作用体に当たる風の力で揺れるパターン、手等で作用体に軽く触れるパターンの他に、受け台10の端部を押し下げるパターンにより音が鳴る。
受け台10は平面視で略方形になっている例であり、受け台10は各種形状のものを採用することができる。
図3に示した第3の実施例では、載置部11が凹部形状であり、四方の端部のうち少なくとも一片の端部は裏面側が中央の平坦な底部12に向けて傾斜した斜面部13になっている。
発音体20は、ベース21の転がり面が球面状の凹部21aになっていて、ベース部21の端部とりん部22の端部とを支持部材23で連結してある。
また、ベース部21の凹部21aには転動体24が載置されている。
平面状で方形形状の受け台10の載置部11を平坦面にした例であり、発音体20はベース部21と通気性のあるカバー部27とを連結し、りん部22をベース部21に対して間接的に支持した。
カバー部27には、棒状のつまみ部28を有する。
本実施例はベース部21の下部21bを凸面形状にした例である。
これにより、受け台10の端部を指で押し下げ、その後に離すと発音体20が受け台10の上でそのまま揺れるので、長く音が出る。
本実施例は、転動体を有しない発音体の例である。
上部が開口したりん形状のベース部30の底部30aから、弾性ワイヤーにて立設した複数の作用体26を有し、このワイヤーの途中に小さなりん31を有する。
これにより作用体26が揺れると、小さなりん31同士が当たり音が鳴る。
発音体として、下側が開口したりん部22の内側に打りん体24aを紐等にて吊り下げた例である。
11 載置部
12 底部
13 斜面部
20 発音体
21 ベース部
22 りん部
24 転動体
Claims (2)
- 揺れると音が鳴る発音体と、
前記発音体を載置するための受け台を有し、
前記受け台は側部に斜面部を有し、前記斜面部を有する側部の端部を下に向けて押すと前記受け台が傾き、押すのを止めると前記受け台が元の状態に戻るものであり、
前記発音体は転動体と、前記転動体が転がるための凹部を有するベース部と、前記ベース部の上部に直接又は間接的に支持されたりん部とを有し、
前記転動体が前記ベース部の凹部を転がり前記りん部の内側に当たると音が鳴ることを特徴とする鈴装置。 - 前記ベース部の下部は下側に向けた凸面部となっていることを特徴とする請求項1記載の鈴装置。
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