JP6119087B2 - 台座付りん - Google Patents

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本発明は通常、棒状のりん棒などで打鈴して音を出すりんであって、小型化のために、通常はりん布団を用いることなく、祭壇や机上に設置する台座と、それに支持される対の1の概略逆さ椀状のりん本体からなる、いわゆる台座付りんに係る。
仏りんとして利用される台座付りんである。
りんは、仏壇、祭壇、お墓、あるいは卓上などに設置され、概略椀状のりん本体をりん棒と呼ばれるもので打鈴し、音をだすものある。
特に台座付りんと呼ばれるものは、デザイン的に小型化を図るために、場合によっては、持ち運びやすくするために最近では、りん座布団を排しているものが多い。
当初は特許文献1,2にみられるように、座布団を間に挟んだものであった。
つぎに特許文献3のように座布団を無くした台座付りんも見られるようになった。
最近では、概略椀状のりん本体の凹面を下にした台座付りん(特許文献4〜6)が提示されてきた。
りん本体を台座に支持する、支持形態も様々で、バネなどの可撓体を利用したものや、マグネットと支持棒により支持するように工夫されたものなどが提案され実際の仏壇市場にも台座付りんとして商品化されている。
同時に台座付きりんを叩くためのりん棒に係るものも工夫された。
最初はりん棒を台座と別に、側部にりん棒載置する台を付帯させたりしたものであった(特許文献1,2)が、スタンド型りん棒など台座に係らないものも出てきたりした。
また、台座の一部をりん棒載置する場所としたり(特許文献6)、概略椀状のりん本体内部に収納部を設けてりん棒載置できるもの(特許文献7)、りん本体内部にりん棒を載置させるタイプの台座付りんが提案されている(特許文献8)。
実願平6−3190号(実用新案登録第3001859号公報) 実願平6−17157号(実用新案登録第3013292号公報) 実願平10−3827号(実用新案登録第3054607号公報) 特開2006−130305号公報 特開2006−326115号公報 実用新案登録第3153631号公報 意匠登録第1393561号公報 特開2010−5134号公報
しかしながら、昨今の仏壇仏具の小型化の需要の高まりに合せて、更なる有効なコンパクトさや利便性が台座付りんに求められていた。
特にスムーズに概略椀状のりん本体を打鈴できる台座付りんが求められていた。
りん棒で打鈴することで、音をだす構成上、りん棒を必要とするため、りん棒の置き場に困っていた。
りん棒は概略棒状で、通常、断面が概略丸い形状のため、卓上では、転がりやすく、不安定である。
以上のことから本発明は、場所をさほど必要とせず、感じよく、安定して、りん棒で打鈴できると同時に今までの様々な形態の有利さを損なわずに済む台座付きりんの提供を目的とする。
本発明に係る台座付りんは、逆さにした略椀状のりん本体と、底面側に揺動しない平面部を有する台座とを支持部で連結してあり、前記りん本体は上面凸形状の頂部に位置する中央部に平坦部又は凹部を有することを特徴とする。
このように逆さにした略椀状のりん本体を1つの台座で支持しつつ、このりん本体の頂部に平坦部又は凹部を有するので、りん棒を置くことができる。
例えば、りん棒が起立(立設)状態になるように載置できれば、すぐに、りん棒を摘んで打鈴することができて、便利である。
ここで定義する起立状態とは、りん棒の長軸方向を縦軸として前記縦軸が垂直のみならず、45°以上の斜めになるように載置される状態を示す。
従って、りん棒載置部は、略棒状のりん棒の端部に自立可能な平坦部を有する自立型の場合には当該りん棒が略起立した状態に載置できるような平坦部を有するようにしてもよく、あるいは、りん棒の端部が自立型でない場合は略起立した状態に当該りん棒の端部を収容又は嵌合する凹部を有するようにしてもよい。
スタンド型りん棒など、りん棒の端部に平面部を有し、この平面部にて自立可能なりん棒を対称とする場合は、りん本体の頂部に平面部を含んだ単純なりん棒載置部を設けるだけで、りん棒を起立状態で載置できるので、便利である。
りん棒載置部はりん棒の端部の一部と嵌合する嵌合形状部となっていてもよい。
ここで、嵌合形状部の嵌め合わせ形状は特に問わないが、単純な形状としては、どちらか一方が凹部であって、他の一方が凸部からなるかみ合わせが例として挙げられる。
りん棒載置部が凹部からなる収納形式であることは、様々なタイプのりん棒を受け入れやすく、また、起立したりん棒載置が可能である。
また、りん棒の端部は略球面形状部を有し、前記りん棒載置部はりん棒端部の球面部に、当該りん棒の起立角度自在に当接する載置凹部となっていてもよい。
このように、りん棒端部が概略球形状の場合には垂直状態も含め、様々な斜め方向にりん棒を置くことができて便利である。
また、りん棒載置部は棒状のりん棒を略水平に載置可能な凹部又は転がり防止突部を有するようにしてもよい。
例えば、凹部からなるりん棒載置部の概略ドーナツ形状の端部の一部に窪みを持たせるとりん棒の長軸方向を概略水平に載置できる構成にすることが可能である。
りん棒載置部がりん棒の長軸方向を概略水平に載置されるように、構成されていると便利である。
ここで、りん棒を略起立状態と略水平状態のいずれの載置状態も可能であるとさらに便利である。
本発明の台座付りんによると、りん棒が安定に載置できて、なおかつ上品に体裁よく載置できるので便利である。
1つの台座に支持部を用いて逆さにした略椀状の1つのりん本体を支持し、このりん本体の頂部にりん棒載置部を設けたので、りん棒でりん本体を打鈴した後にこのりん本体の頂部に設けたりん棒載置部にりん棒を置いても頂部は振動が小さいので、音の減衰を少なくすることができる。
よって、余韻をさほど邪魔されずにりん棒を載置できる。
りん本体のりん棒載置部として、りん棒が起立(立設)状態になるように載置できれば、すぐに、りん棒を摘んで打鈴することができて、便利である。
スタンド型りん棒(自立型りん棒)など、りん棒自身で平面部に立設可能なりん棒によっては、りん本体の頂部に平面部を含んだ単純なりん棒載置部を設けるだけで、りん棒を起立状態で載置できるので、便利である。
りん棒が起立可能なりん棒載置部として、りん棒端部の一部と嵌合形状を形成している、嵌め合わせの形状であると、ぴったりと嵌め合わせることができて、りん棒のバランスが保ちやすい。
りん棒載置部が凹部からなる収納形式であることは、様々なタイプのりん棒を受け入れやすく、また、起立したりん棒載置が可能である。
りん棒端部が概略球形状の場合には、垂直状態も含め、様々な方向の斜めにりん棒を置くことができて便利である。
りん棒載置部がりん棒の長軸方向を概略水平に載置されるように構成されていることは、バリエーションが増えて便利である。
小型の台座付りんにおいては、通常は振り子のようにりん棒を操作して前面から打鈴する場合が多いが、少し大きめの場合であるとか、風習的に前面から見て横のほうを叩きたいなどの要望にも応えることができる。
場合によっては、りん棒載置部が、りん棒の長軸方向を概略水平になるように構成された形状だけでも有益である。
本発明に係る台座付りんの断面図を示す。 りん棒載置部の構造例を示す。 りん棒載置部の他の構造例を示す。 自立型りん棒用のりん棒載置部を示す。 りん棒を略水平に置く例を示す。 台座の変形例を示す。
図1は本発明に係る台座付りんの例で断面図を示し、実物は縦軸方向を中心とした回転体で現される。
台座付りん10は、概略逆さにした椀状のりん本体1の凹部開放部を下方にして、揺動しない安定した台座4から支持部5により、支持された前記りん本体1からなる台座付りん10の凸部をなす頂部の概略中央部に、載置部(りん棒載置部)3を設けてある。
りん本体1の材質は特に問われないが、金属であることがこのましい。
もちろん、塗装やメッキなど、音色を損ねない程度に加色してもよい。
前記台座4も底部側に平面部4aを有し、揺動せずにしっかりと安定していれば形態や材質は問わない。
ここで、台座の底部側に設けた平面部とは、台座が左右前後に揺動しないように安定して祭壇等に置けることをいう。
従って、この台座の底部側が糸底状の平面部であっても良い。
例えば、図1に示した円盤状の台座4でも、図6に示すように側面が球面状であっても底部に平面部4aを有すればよく、方形の台座でもよい。
本実施例は支持部5とりん本体1と同様の材質で直接支持する形態で、表されているが、他の様式として、この支持部5はピアノ線などのバネやゴムなど様々な可撓体であってもよく、打鈴時に揺れる材質のものでもよい。
台座4と支持部5の結合部5aは直接の結合でも、溶接、嵌着、螺子による様々な結合でもかまわない。
支持部5とりん本体1との支持形態も直接的な結合や点接触による支持形態などであってもよい。
図1はりん本体1の頂部の裏面側(椀底部の中央部)から一体的に支持部5を形成し、この支持部5の上部側に凹部形状からなるりん棒載置部3とした例である。
りん棒載置部3の形態も図2(a)〜(d)のようにりん棒20にあわせて様々な形態にしてもよい。
図2(a),(b)はりん棒載置部3の構造として、りん本体1の頂部2であって中央部3a付近に円錐状の側面部3b,3cを有する凹部を形成した例である。
このようなりん棒載置部3にすると、りん棒20の端部21が略球面を有する球形状などの場合にりん棒20が倒れない範囲、例えば斜め45°以上の範囲にて傾いても載置可能である。
従って、本発明においてもりん棒の起立状態とは垂直状態のみならず、斜めに起立する場合も含まれる。
図2(c)はりん棒20の端部21を円錐状にし、りん本体1のりん棒載置部3の底部に嵌合凹部3dを形成することで、りん棒20を嵌合状態に起立させた例である。
図2(d)はりん棒載置部の形状をりん棒20の端部21の径よりも大きい載置部3と、このりん棒20の端部21の径(球径)よりも開口寸法の小さい凹部3eとの二段形状にした例である。
このようにするとりん棒20が倒れてしまう恐れがなくなる。
図3(a)〜(e)もりん棒載置部3の様々な形態を表したものである。
図3(a)はりん本体1の頂部中央部にりん棒20の端部21の球径より開口寸法の小さい凹部3eを形成した例で、図3(b)はりん棒20の端部21の径よりも大きい開口寸法の凹部を形成するとともにりん棒20を斜めに支持する切欠部3fを設けた例である。
図3(c)〜(e)はりん棒20の端部21の大小に対応できるように、また、りん棒20が倒れないように二段形状の凹部にした例で、底部が半球面状3g、円錐状3hの例である。
これらは全て凹部で形成されているが、逆にりん棒20端部の一部と嵌合形状を形成している、嵌め合わせの形状であってもよく、凹部、凸部が逆に形成されていてもよい。
りん棒20がスタンド型りん棒(自立型りん棒)のように一端の平面部にて自立するタイプのりん棒であれば、図4のような周囲に突部3iを設けた平面部を含む簡単なりん棒載置部3であってもよい。
りん棒載置部3がりん棒20の長軸方向を概略水平に載置されるように、構成されていてもよい。
例えば、図5のように凹部からなるりん棒載置部3の概略ドーナツ形状の端部の一部に窪み3jを持たせるとりん棒の長軸方向を概略水平に載置できる構成にすることが可能である。
本発明は仏りんに係るものであるが、呼び鈴などとして利用してもよい。
1 りん本体
2 頂部
3 載置部
4 台座
5 支持部
10 台座付りん
20 りん棒
21 端部

Claims (1)

  1. 逆さにした略椀状のりん本体と、底面側に揺動しない平面部を有する台座とを支持部で連結してあり、
    前記りん本体は上面凸形状の頂部に位置する中央部に平坦部又は凹部を有することを特徴とする台座付りん。
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