JP6707738B2 - りん装置 - Google Patents
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Description
昨今の仏壇や祭壇等の小型化の傾向とともに、りん棒の載置場所にさまざまな工夫がされている。
特開2011−177492のように、りん具の内部にりん棒の収納機構を設けたものや、特開2011−251108のように、りん具の上端部に載置する機構を設けたもの等が知られている。
特開2012−66104のように内部でりん具本体の揺動でちりんちりんと音を奏でるりん具等もでてきて、風情のあるりん具が提案されている。
ここで、前記フック形状の支持部にりん棒を懸下した状態では、前記りん棒が揺動すると前記りん棒の打鈴部が前記りん本体の内側に当たるものであるのが好ましい。
りん本体の底部が凸型形状に形成され、りん本体全体が揺動すると、ちりんちりんと揺動に対応して風情のあるりん装置にすることができる。
例えば、収納支持具の支持部をフック形状のものとし、それに懸下支持されるりん棒にフック形状や空孔,リング形状等の収納用の懸下部を施しておく場合において、りん棒の任意の点で懸下部を決められるように複数の前記懸下部を有するりん棒にしておくと、りん本体の打鈴位置を変えることができたり、懸下揺動されるりん棒の繊細な揺動周期を簡便に変えることができる。
もちろん、りん棒の打鈴部がりん具のりん本体に揺動接触しないようにする懸下部も一部用意しておき、選択的に選べるように工夫しておいてもよい。
このバランサーにより、りん棒の揺動する際の周期を顕著に変化させることができる。
懸下物の周期は懸下部からりん棒の重心までの距離で決まるために、周期を短くしたいときには重心から懸下部までの距離を短くし、長くしたいときは逆に重心から懸下部までの距離を長くすることで調整できる。
握力の弱った高齢者や手の不自由な人でも簡単に打鈴することができる。
りん棒が収納されながらでも簡便に打鈴可能である。
特段に打鈴しないときでも風情のあるりんの音を楽しむことができる。
また、りん棒を揺動可能として懸下することでさまざまなバリエーションのりん棒が使え、多様化している宗教観に対応し、多様な演出も可能となる。
例えば、図6に示すように羽飾りのような受風体をバランサーとして風の力でりん棒が揺動する形態のりん装置の提供も可能となる。
りん本体が揺動している風情は心が安らぐと同時に、音の放射位置が揺動に応じて変わるために音にも影響を与え、より心地のよい音を醸し出す。
ところが、柄のようなバランサーを付けたりん棒を用いることで、収納されながらも僅かな力で打鈴することができる。
この様態は、台座12に下端部の固定部22で接続固定した収納支持具2の上側端部がフック形状の支持部21となっている。
そこにリング状のりん棒3の懸下部31を収納支持具2の支持部21に引っ掛け、懸下支持されている。
もちろん、りん具は必ずしも図1のような台座を伴うりん具でなくてもりん本体だけからなるりん具であってもよい。
また、収納支持具の支持部21の形状は、必ずしもフック形状の形態に限らず、磁力による支持形態でもよいし、りん棒の胴径の細いくびれ部を懸下部とし、収納支持具の端部で挟みこむような支持形態でもよい。
基本的にりん棒が懸下揺動する支持形態に応じた支持部であればよい。
懸下されるりん棒3の位置もりん本体11内部が好ましいが、りん本体11外部を叩く形態であってもよい。
つまり、りん本体の上方からりん棒を懸下し、りん棒打鈴部がりん本体に揺動接触可能な形態で保持する収納支持具2であればよい。
通常は、図1(a)に示すようにリング状の懸下部31を収納支持具2のフック状の支持部21に引っ掛けるようにして、りん棒3を収納してある。
この場合に立設した収納支持具2の支持部21は、りん本体11の上方に位置する。
りん本体11は、上端部11a側が開口したお椀状の形状になっていて、りん本体11の底部11bと台座12とが支柱部13にて連結されている。
りん棒3を収納支持具2の支持部21の懸下した状態で,りん棒3の打鈴部32がりん本体11の内側に位置し揺動すると、この打鈴部32がりん本体の内側に当たるようになっている。
りん本体11を打鈴するときには、図1(b)に示すようにりん棒3を支持部21から取り外して、手で懸下部31を持ってりん本体11を打鈴することができる。
図3のような柄のようなバランサー34付きのりん棒3を用いた形態は、りん棒を収納したまま打鈴することもでき、懸下されたりん棒の揺動周期を早めたり、手で力が弱くても簡便な音を鳴らしたりすることができる。
図3のりん棒3の懸下部31は、図3で提示された収納支持具2の端部のフックに掛けられるべく空孔形状に31a〜31cと複数用意されているが、りん棒の懸下部は空孔に限らず、揺動可能な懸下方式の収納が行えればよい。
懸下部31は複数ある必要もなく、一つであっても構わない。
複数あることでバランサー34とあいまって、さまざまな周期のりん棒3の揺動が楽しめたり、打鈴される箇所が異なることによる音の変化を楽しめるが、特段に数量に限定はない。
また、図4のようにりん具とは直接は結合されていない台座112を有する載置型の収納支持具2であってもよい。
この形態は、自由に懸下位置をりん本体からずらして決められるので便利である。
以上のようにりん棒収納型りん具によって、バリエーションが広がるとともに風情のあるりん装置を提供することができる。
図4に示すような台座112を有するだけのりん具1であっては、りん本体11の外側にりん棒3を引っ掛けておくこともできるが、台座112の表面を平坦な上面部にすると図5に示すように外側底部11cが凸形状のお椀状のりん本体11を載置することもできる。
このようにすると、りん本体11を揺動させることができる。
なお、図1,2に示したりん具1の台座12の底面を凸形状にしてりん具1全体が揺動するようにしてもよい。
また、収納支持具2の材質を可撓性のあるものにし、支持部21の高さを自由に調整可能にしてもよい。
2 収納支持具
3 りん棒
11 りん本体
12 台座
21 支持部
22 固定部
31 懸下部
32 打鈴部
33 連結部
34 バランサー
35 受風体
Claims (1)
- 上端部側が開口したりん本体と前記りん本体の底部に連結した台座とからなるりん具と、りん棒とを備え、
前記りん本体又は前記台座から上方に向けて伸び出し、前記りん本体の開口の上方に位置するフック形状の支持部を有し、
前記りん棒は前記フック形状の支持部に懸下できる懸下部を有することで、
前記フック形状の支持部にりん棒を懸下した状態では、前記りん棒が揺動すると前記りん棒の打鈴部が前記りん本体の内側に当たるものであり、
前記りん棒を前記フック形状の支持部から取り外して手で打鈴することも可能であることを特徴とするりん装置。
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