JP3235959U - リン具 - Google Patents

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Figure 0003235959000001
【課題】叩打がし易く、余韻を持った音を発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができ、余韻のある音をより長く響かせることができるリン具を提供する。
【解決手段】叩打部材で打ち鳴らされる椀状のリン部材11と、このリン部材を支持する基台15と、リン部材の開口部12に対向する底部13でリン部材を基台に固定する固定手段とを備えたリン具10において、固定手段はリン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が傾斜された状態でリン部材の底部を基台に固定するものであり、基台がリン部材の底部への取付部16と、取付部を支持する支持部17とを備え、支持部のリン部材側の壁面が対向するリン部材の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面17aであるもの。
【選択図】図1

Description

本考案は、リン棒とも呼ばれる叩打部材で打ち鳴らされる椀状のリン部材を備えたリン具に関するものである。
仏具としての「おりん」は、広く一般に仏壇に具えられている。「おりん」とは、仏壇、祭壇等に載置され、勤行(ごんぎょう)の際に椀状の金属製のリン部材を叩打部材である「リン棒」と呼ばれるバチで打って音を出すものである。本考案者は、金属製のリン部材と、これを支えるリン台とを一体に連結する連結手段を備える高台りんを既に提案している(特許文献1参照)。
また、リン棒で叩く力によりおりんが動くことを防止するだけでなく、おりんの振動音の鳴り時間を長くしたおりんが提案されている(特許文献2参照)。より具体的には、おりんは、支柱の一端を台座に取り付け、他端に仏事用鈴を取り付けて、仏事用鈴と台座とを離して、仏事用鈴を台座に連結させたものである。
このおりんについては、おりんの頂点(おわんの底の中央部)を支柱に取付けることにより、叩く力によりリンが動くことを防止し、おりんを座布団上に置くことがないため、音が長続きするものである。尚、「支柱への取り付け角度は任意である」との開示はあるが、叩打のし易さで角度を規定することの開示も示唆も無い。
一方、近年では、ライフスタイルの変化により、畳を敷いた部屋のないフローリングのみの家屋やマンション等の住居が現れるに従い、従来の仏間に置かれた仏壇とは相違する現代的な仏壇が現れてもいる。この現代的な仏壇としては、リビングにおいても何ら違和感のないようなデザインが好まれている。このため、本考案者は、簡素でモダンな仏壇でもリン部材とこのリン部材を叩く叩打部材とを一体とした現代風の新型のリン具も提案している(特許文献3参照)。
実用新案登録第3054607号公報 実用新案登録第3159238号公報 実用新案登録第3194139号公報
特許文献3のリン部材とこのリン部材を叩く叩打部材としての叩打塊とについては、リン部材に対する叩打塊の吊下げ位置や叩打塊を支持するバネ材の高さ位置の微妙な調節が重要となっている。リン棒や叩打塊等の叩打部材でのリン部材の叩打位置で打撃音に相違があるためである。よい音を余韻を持って発生させるには、椀状のリン部材の開口部の端部の若干下方の側壁部を叩打し、叩打部材を素早くリン部材から離すことを行う。これにより、リン部材の開口部を良好に振動させることとなる。
このようなリン部材への叩打位置によって打撃音に相違があることは意外と知られていない。特に、日頃からおりんを叩くことが少ない生活環境の人の多くは、おりんの開口部の端部をリン棒で単純に上から下に叩き下ろせば良いと考えている傾向がある。即ち、リン棒として代表的なものとしては、先端部を金襴等の布で覆われた円柱状の叩打部とし、後端部を幾つかの括れを備えた持ち手部としたものである。このため、多くの人は持ち手部をしっかりと握って上から下に振り下ろすことを行い、結果的に開口部の端部に略垂直に叩打部を叩き下ろすこととなり、余韻のない音となる。
本考案は、日頃からおりんを叩くことが少ない生活環境の人でも叩打がし易く、余韻を持った音を発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができ、余韻のある音をより長く響かせることができるリン具を得ることを目的とする。
請求項1に記載された考案に係るリン具は、叩打部材で打ち鳴らされる椀状のリン部材と、このリン部材を支持する基台と、前記リン部材の開口部に対向する底部でリン部材を基台に固定する固定手段とを備えたリン具において、
前記固定手段は、前記リン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が傾斜された状態で前記リン部材の底部を前記基台に固定するものであり、
前記基台が、前記リン部材の底部への取付部と、前記取付部を支持する支持部とを備え、
前記支持部の前記リン部材側の壁面が、対向する前記リン部材の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面であることを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案に係るリン具は、請求項1に記載のリン部材の基台固定時の底面中央から開口部中央に至る軸心の傾斜角度が、前記基台の接地面に対して、垂直から60度±5度であることを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案に係るリン具は、請求項1又は2に記載の基台は、リン部材の下方で前記リン部材の音に共鳴する共鳴箱が更に備えられていることを特徴とするものである。
本考案は、日頃からおりんを叩くことが少ない生活環境の人でも叩打がし易く、余韻を持って発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができる。更に、余韻のある音をより長く響かせることができるリン具を得ることができるという効果がある。
本考案のリン具の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図 は正面図、c図は側面図、d図は断面図である。 本考案のリン具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b 図は正面図、c図は側面図、d図は断面図である。
本考案においては、叩打部材で打ち鳴らされる椀状のリン部材と、このリン部材を支持する基台と、リン部材の開口部に対向する底部でリン部材を基台に固定する固定手段とを備えたリン具において、固定手段はリン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が傾斜された状態でリン部材の底部を基台に固定するものであり、基台が、リン部材の底部への取付部と、取付部を支持する支持部とを備え、支持部のリン部材側の壁面が、対向するリン部材の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面である。これにより、日頃からおりんを叩くことが少ない生活環境の人でも叩打がし易く、余韻を持って発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができる。
即ち、リン部材を傾けて基台上に設置させることにより、リン棒等の叩打部材の持ち手部を握って上から下に振り下ろした場合に、椀状のリン部材の開口部の端部の若干下方の側壁部を叩打することになり、リン部材の開口部が良好に振動させ、よい音を余韻を持って発生させることができる。
また、基台がリン部材の底部への取付部と取付部を支持する支持部とを備え、支持部のリン部材側の壁面が対向するリン部材の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面である。このため、リン部材を確実に傾斜状態を維持すると共に、リン部材の叩打による振動を阻害せず、叩打音を反射壁面でリン部材の開口部方向に反射することができ、叩打音をより良く響かせることができる。
本考案のリン部材としては、叩打により音が出る金属製の器状のものであればよく、例えば、真鍮製、鉄製、青銅製、銅製、金製等のものが選択される。また、リン部材は、その大きさ、厚さ、素材の相違によって音程や音色が相違する。更に、メッキの有無、メッキ金属の相違によって色も相違する。そのため、好ましくは、持ち主に応じて選択可能な種々の音程、音色、色を選択可能に種々のリン部材を取り揃えておく。
本考案の基台としては、椀状のリン部材を傾けた状態で支持するものであればよく、具体的には、リン部材の底部への取付部と取付部を支持する支持部とを備える。椀状のリン部材の開口部を垂直方向から叩打部材で叩打する者に対して傾斜させた状態で支持するように保持させるものであれば、リン棒等の叩打部材の持ち手部を握って上から下に振り下ろした場合でも、椀状のリン部材の開口部の端部の若干底面側の側壁部を叩打することとなり、余韻のある音を発生させることができる。
尚、基台に対する好ましいリン部材の傾斜角度としては、リン棒等の叩打部材の持ち手部を握って上から下に振り下ろした場合に、椀状のリン部材の開口部の端部の若干下方の側壁部を叩打する角度に傾斜させればよい。好ましい態様としては、基台の接地面に対して、リン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が垂直から60度±5度傾斜して固定されている。
即ち、仏壇等の前に配置されるリン具は、多くの場合、叩打する人の肘の位置よりも低い位置に載置される。当然ながら、叩打する人の視線位置は、肘の位置よりも上であり、リン具を上から見下ろす位置にある。よって、叩打する人がリン棒の持ち手部を握って上から下に振り下ろしてリン部材を叩打する場合には、肘から手首までの前腕部をほぼ水平になるように肘部を曲げてリン棒の位置をリン具の上に移動させる。
その後、若干肘部を曲げて前腕部を持ち上げ、上から下にリン棒を振り下ろすが、その際、手首のスナップをきかせて水平よりも下げてリン棒を振り下ろすこととなる。このため、基台の接地面に対して、リン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が垂直から60度傾斜して固定されている場合には、リン棒の円柱状の叩打部の先端部又は側壁部がリン部材の開口部の端部の若干底面側の側壁部を叩打し、スナップをきかせることにより直ぐにリン部材から離れる。これにより、リン部材の開口部が良好に振動させることとなる。
尚、リン部材の側壁部の形状が、開口部の下方に最大径となるように湾曲していたり、円柱状の側面と同じように上下方向で直線状となっていたり、杯のように開口部が最大径となるように側壁部が下方に向かって縮径状となっていたりするため、垂直から60度±5度傾斜して固定されることが好ましい。
基台としては、椀状のリン部材の開口部に対向する底部を傾斜させた状態で固定手段で保持するものであればよい。この固定手段としては、リン部材の底部と基台の取付部とを固定するものであればよい。即ち、椀状のリン部材では、叩打により開口部の側壁部が振動するが、開口部に対向する底部の中心部分は殆ど振動しない。そのため、振動しない底部と基台とが固定されるものであればよい。尚、固定手段で固定される基台の部分を可動として固定されたリン部材の傾斜角度を任意に変更させるようにしてもよい。
より具体的には、底部と基台とを磁力や接着剤で固定するものも含まれるが、確実に固定するために、底部の中央に貫通孔を形成させ、椀状のリン部材の内部から外方の基台の取付部に固定手段で固定するものが好ましい。この場合、固定手段は、リン部材の内部側には貫通孔よりも径の大きな拡径部と貫通孔から基台へ突出して基台に係止する掛止部とを備えるものであればよい。
尚、この場合、固定手段は、リン部材の貫通孔に対して、軸方向に沿って上方から下方へリン部材の貫通孔よりも小径から大径へ拡径するテーパ領域と、このテーパ領域の小径側から上方または大径側から下方に設けられた前記基体に対する連結部とを備え、テーパ領域の円周上に前記貫通孔の下方開口端辺と少なくとも3点の点接触あるいは線接触で掛止した状態でリン部材を固定するものであるものが好ましい。
本考案の固定手段のテーパ領域は、好ましくは、角錐の先端を欠いた角錐台形のもの、又は、その各角部を丸めたものを含む略角錐台形状部、あるいは円錐の先端を欠いた円錐台形状部によって実現される。即ち、前記テーパ領域が例えば略三角錐台形状であれば、リン部材の貫通孔の下方開口端辺と3点接触となり、略四角錐台形状であれば4点接触となる。そして、テーパ領域が円錐台形状であれば、リン部材の貫通孔の口径と一致する外周上で線接触となる。
前述の通り、椀状のリン部材では、叩打により開口部の側壁部が振動するため、この振動はリン部材の開口部の側壁部を中心として同心円状に広がる。一方、本考案のリン具は、リン部材が傾斜して基台に支持されているため、リン部材の振動の一部は基台方向に向かう。このため、本考案のリン部材の下方にリン部材の音に共鳴する共鳴箱を更に配置させてもよい。
一般的にリン部材は音叉のように底部が振動するように考えられているが、椀状のリン部材であるため、開口部の振動は底部に伝わり難いのが現状である。このため、底部の中心位置に貫通孔を形成させ、椀状のリン部材の内部から外方の基台に固定手段で固定しても叩打後の音の余韻には殆ど影響は無い。そのため、音叉のように底部から伸ばした部材から音叉の振動を共鳴箱に伝えることは難しい。
そこで、好ましい本考案のリン具では、リン部材の下方でリン部材の音に共鳴する共鳴箱が更に配置されている。これにより、傾斜されて保持されたリン部材の開口部の振動が、共鳴箱の天板に伝達されるように配置されることとなるため、余韻のある音をより長く響かせることができる。
本考案における共鳴箱としては、オルゴール等の共鳴箱と同様の構成が採用される。即ち、共鳴箱としては、木材等を使用して箱状に制作され、一側壁面に開口を設けた構造で、天板側に基台の取付部でリン部材を配する構造とすればよい。リン部材の叩打による開口部の端縁部の振動により、共鳴箱の天板が共鳴して振動し、天板下部の共鳴箱の空洞で増幅され、前面の共鳴箱の開口から音が出る。
共鳴箱は使用する木材の材質、或いは共鳴させる空洞の形状によってその響きを変えることができるため、叩打された際に発せられるリン部材の音響に調和した増幅音が発せられるものが好ましい。例えば、リン部材の叩打音としては、比較的には高音が響くものが多いため、大きさとしては小さめで木材は固めの材質のものを使用することでより効果的な音になる。共鳴箱を利用することでリン部材の音をより豊かに、且つ繊細に聞くことができる利点を奏する。
図1は本考案のリン具の一実施例の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は正面図、c図は側面図、d図は断面図である。図1に示す通り、本実施例のリン具10は、椀状のリン部材11と、このリン部材11を支持する基台15と、リン部材11の開口部12に対向する底部13で基台15に固定する固定手段としてのネジ部材18とを備える。具体的な固定手段としては、リン部材11の底面中央に穿設された貫通孔12aに挿入されるネジ部材18の先端部の雄ネジ部18aを、基台15の支持部17を介して基台15に対して傾斜された取付部16のネジ穴16aに螺合されて固定される。
基台15の取付部16が基台15の底面である接地面に対して傾斜されているため、リン部材11の底部13の中央から開口部12の中央に至る軸心の角度は、傾斜された状態でネジ部材18によって基台15に固定される。本実施例の傾斜角度としては、リン部材11の底部13の中央から開口部12の中央に至る軸心の角度αが、基台15の接地面に対して垂直から60度傾斜して固定されている。
基台15の支持部17のリン部材11側の壁面は、対向するリン部材11の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面17aを基台15の前面に至るまで有している。これにより、支持部17自体が湾曲して基台15に突設されているため、傾斜して固定されたリン部材11の重心部分を取り巻いて支えることとなり、リン部材11を確実に傾斜状態を維持することができ、リン部材11の叩打による振動を阻害しない。また、湾曲されているため叩打音を反射壁面17aでリン部材の開口部方向に反射することができ、叩打音をより良く響かせることができる利点を備える。
このため、図1のa図やd図の上方からの矢印に示された通り、図示していないリン棒等の叩打部材の持ち手部を握って上から下に振り下ろした場合に、椀状のリン部材11の開口部12の端部から底面部方向に若干離れた側壁部を叩打することになり、リン部材11の開口部12が良好に振動させ、余韻を持って発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができる。また、図1のa図やd図の他の矢印に示された通り、図示していないリン棒等の叩打部材をリン部材11に対して、斜めへ打ち下ろす場合や横方向へ打つ場合、更に、リン部材11の開口部の内側へ降り降ろす場合も側壁部を叩打し易くなり、叩打音をより良く響かせることができる。
尚、本実施例では、ネジ部材18の他端部は拡径された部分球体状となっており、道具を使わず手や治具等によって螺合されるが、この構成に限定されることはなく、他の構成として、ドライバー先端が嵌合する窪みを備えたねじ頭を備えたネジ部材と、このねじ頭に被せる化粧部材とを備える構成でもよい。また、ネジ部材18で固定される基台15の取付部16を可動として固定されたリン部材の傾斜角度を任意又は予め定められた角度範囲内で変更させるようにしてもよい。
図2は本考案のリン具の別の実施例の構成を示す説明図であり、a図は平面図、b図は正面図、c図は側面図、d図は断面図である。図2に示す通り、本実施例のリン具20は、椀状のリン部材21と、このリン部材21を支持する基台25と、リン部材21の開口部22に対向する底部23で基台25に固定する固定手段としてのネジ部材28とを備える。本実施例では基台25の支持部27と基台25の接地部との間に共鳴箱30が配置されている。具体的な固定手段としては、リン部材21の底面中央に穿設された貫通孔22aに挿入されるネジ部材28の先端部の雄ネジ部28aを、基台25の支持部27を介して基台25に対して傾斜された取付部26のネジ穴26aに螺合されて固定される。
基台25の取付部26が基台25の底面である接地面に対して傾斜されているため、リン部材21の底部23の中央から開口部22の中央に至る軸心の角度は、傾斜された状態でネジ部材28によって基台25に固定される。本実施例の傾斜角度としては、図1の実施例と同様に、リン部材21の底部23の中央から開口部22の中央に至る軸心の角度αが、基台25の接地面に対して垂直から60度傾斜して固定されている。
基台25の共鳴箱30の上部の支持部27のリン部材21側の壁面は、対向するリン部材21の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面27aを有している。これにより、支持部27自体が湾曲して基台25に突設されているため、傾斜して固定されたリン部材21の重心部分を取り巻いて支えることとなり、リン部材21を確実に傾斜状態を維持することができ、リン部材21の叩打による振動を阻害しない。また、湾曲されているため叩打音を反射壁面27aでリン部材の開口部方向や共鳴箱30の上面等に反射させることができ、叩打音をより良く響かせることができる利点を備える。
このため、図2のa図やd図の上方からの矢印に示された通り、図示していないリン棒等の叩打部材の持ち手部を握って上から下に振り下ろした場合に、椀状のリン部材21の開口部22の端部から底面部方向に離れた側壁部を叩打することになり、リン部材21の開口部22が良好に振動させ、余韻を持って発生させることができ、叩打音をより良く響かせることができる。また、図2のa図やd図の他の矢印に示された通り、図示していないリン棒等の叩打部材をリン部材21に対して、斜めへ打ち下ろす場合や横方向へ打つ場合、更に、リン部材11の開口部の内側へ降り降ろす場合も側壁部を叩打し易くなり、叩打音をより良く響かせることができる。
本実施例の共鳴箱30は木材等を使用して箱状に制作され、一側壁面に開口32を設けた構造で開口32の反対側の壁面は角部が丸く面取りされている。天板31側の後部には、基台25の支持部27が突設され、先端部の取付部26でリン部材21が傾斜させて配される。リン部材21の叩打による振動で共鳴箱30の天板31が共鳴して振動し、天板31の下部の共鳴箱30の空洞で増幅され、前面の共鳴箱30の開口32から音が出る。
共鳴箱30は使用する木材の材質、或いは共鳴させる空洞の形状によってその響きを変えることができるため、叩打された際に発せられるリン部材21の音響に調和した増幅音が発せられるものが好ましい。例えば、リン部材21の叩打音としては、比較的には高音が響くものが多いため、大きさとしては小さめで木材は固めの材質のものを使用することでより効果的な音になる。共鳴箱30を利用することでリン部材21の音をより豊かに、且つ繊細に聞くことができる利点を奏する。
尚、本実施例では、ネジ部材28の他端部は拡径された部分球体状となっており、道具を使わず手や治具等によって螺合されるが、この構成に限定されることはなく、他の構成として、ドライバー先端が嵌合する窪みを備えたねじ頭を備えたネジ部材と、このねじ頭に被せる化粧部材とを備える構成でもよい。また、図1のリン具と同様に、ネジ部材28で固定される基台25の取付部26を可動として固定されたリン部材の傾斜角度を任意又は予め定められた角度範囲内で変更させるようにしてもよい。
10、 20 …リン具、
11、 21 …リン部材、
12、 22 …開口部、
12a、22a…貫通孔、
13、 23 …底部、
14、 24 …側壁部、
15、 25 …基台、
16、 26 …取付部、
16a、26a…ネジ穴、
17、 27 …支持部、
17a、27a…反射壁面、
18、 28 …ネジ部材、
18a、28a…雄ネジ部、
30 …共鳴箱、
31 …天板、
32 …開口、

Claims (3)

  1. 叩打部材で打ち鳴らされる椀状のリン部材と、このリン部材を支持する基台と、前記リン部材の開口部に対向する底部でリン部材を基台に固定する固定手段とを備えたリン具において、
    前記固定手段は、前記リン部材の底面中央から開口部中央に至る軸心の角度が傾斜された状態で前記リン部材の底部を前記基台に固定するものであり、
    前記基台が、前記リン部材の底部への取付部と、前記取付部を支持する支持部とを備え、
    前記支持部の前記リン部材側の壁面が、対向する前記リン部材の外壁の椀状の曲面に沿って湾曲された反射壁面であることを特徴とするリン具。
  2. 前記リン部材の基台固定時の底面中央から開口部中央に至る軸心の傾斜角度が、前記基台の接地面に対して、垂直から60度±5度であることを特徴とする請求項1に記載のリン具。
  3. 前記基台は、前記リン部材の下方で前記リン部材の音に共鳴する共鳴箱が更に備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリン具。
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