JP7237328B2 - 鈴 - Google Patents
鈴 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7237328B2 JP7237328B2 JP2018156031A JP2018156031A JP7237328B2 JP 7237328 B2 JP7237328 B2 JP 7237328B2 JP 2018156031 A JP2018156031 A JP 2018156031A JP 2018156031 A JP2018156031 A JP 2018156031A JP 7237328 B2 JP7237328 B2 JP 7237328B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bell
- resonator
- shows
- present
- mesh
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Stringed Musical Instruments (AREA)
Description
特許文献1は、りん側部にスリット部を設けたものであり、特許文献2は、りん側部に貫通孔を設けたものである。
これらは、小型でこれまでにない音色が得られる点で優れている。
本発明は、さらに新しい音色や斬新なデザインを検討した結果、得られたものである。
ここで、共鳴体部とは、打鈴部材等で叩くと、音が鳴るものをいう。
共鳴体部は、打鈴することで音が鳴るようになっていれば、その支持構造に制限はない。
例えば、支持台から立設した支持部材に支持される態様、上方から垂下した支持部材に吊り下げる態様、りん座布団等に載置する態様等が例として挙げられる。
ここで略椀形状とは、外形が球面形状のものや釣鐘形状のもの等、内側に空間部を有するものをいう。
本発明において、網目部の構造や形状に制限がない。
網目部が複数のフレーム部を一体的に交差させて複数の目開き部を形成したものであれば、目開き部の形状は菱形,長方形,正方形,三角形,円形状等、各種形状になるように形成してあってよい。
また、網目形状を変えることで、いろいろなデザインを楽しむことができる。
網目を通して内部が見え、光沢のある金属材料で製作すると、神秘的な外観となる。
本発明に係る鈴は、りん棒等の打鈴部材にて音を鳴らすものに適している。
図1に外観図、図2に断面図を示す。
本実施例は、支持台21から立設した支持部材22の上端部22bに共鳴体部10を連結した例になっている。
図2(a)は、支持部材22の上端部22bに共鳴体部10の項部14の裏面部を一体的に連結した例であり、図2(b)は支持部材22の上端部22bとビス部材23の間に、共鳴体部10の項部14を挟み込むように連結した例である。
この連結部は、Oリング等の弾性部材を介したり、スプリング等の弾性部材に連結してもよい。
また、共鳴体部10の項部14の裏面部を支持部材22の上端部22bに、やじろべえのように載置してもよい。
支持部材22の下端部22aは、支持台21にねじ止めした例になっている。
共鳴体部の下端と支持台21の上面との間には、所定の隙間dを有している。
支持台21の底部21aは、図1(a)に示すように平坦部に形成してもよく、図3(b)に示すように緩やかな凸面部21bにすることで、左右に揺動するようにしてもよい。
図1に示した実施例は、下側が開口した開口部からなる逆さお椀形状の共鳴体部10とした例である。
お椀の開口部に沿って、帯状からなるリング形状のベルト部11を形成し、項部14からこのベルト部11に向けて複数のフレーム部12を交互に交差させながら、放射状に連結した例になっている。
これにより、フレーム部12が交互に交差してできた菱形形状の目開き部13と、ベルト部11及びフレーム部12にて形成された三角形状の目開き部13aとを有する。
この目開き部の形状に制限はなく、例えば図4に示すように横フレーム12aと縦フレーム12bとにて格子状に形成する等、いろいろな形状が採用される。
ベルト部11がフレーム部12の揺れを伴って振動するので、従来にない音色が得られる。
また、振動の減衰が遅くなり、余韻が長くなる。
従って、図3に示すようにベルト部11の幅Wの寸法を変えることで、共鳴音の調整が可能になる。
フレーム12の交差部及びベルト部を一体的に形成することで振動の伝達が速く、共鳴性に優れる。
また、図5に示すように上部が開口したお椀形状にし、底部15をりん座布団等に載置してもよい。
共鳴体部の材質としては金属が好ましく、プラチナ,金,銀等の貴金属や、黄銅等の銅合金が例として挙げられる。
貴金属を用いると、デザイン性に優れたフレーム部12の形状及び目開き部13から内部が見えることにより、高級感がある。
よって、装飾置物としても利用できる。
図6に示した本発明に係る鈴Aと比較のために、従来の目開き部の無い鈴Bとを白金(Pt950)を用いて製作し、以下の条件にて試験評価した。
(1)測定器
・マイクロホン:ブリュエル・ケアー社 Type4190
・分析器:ブリュエル・ケアー社 PULSE Type3160-A-042
・分析ソフトウェア:ブリュエル・ケアー社 PULSE LabShop
・測定点:水平方向30cmの距離における高さ30cmの位置
(2)測定方法
<残響時間>
図6に示した鈴A,Bを打鈴し、その後の3秒から15秒までの1/3オクターブバンドレベルの変化から残響時間(RT60)を求めた。
<波形分析>
打鈴後のA特性音圧レベルの変化を計測した。
<スペクトル分析>
3回の打鈴による平均値を計測した。
(3)試験評価結果
<残響時間>
本発明に係る鈴Aの残響時間が23.2秒であったのに対して、比較に用いた鈴Bの残響時間は、15.8秒であった(1/3オクターブバンド中心周波数3150Hz)。
<波形分析>
図7にA特性音圧レベルの打鈴後の時間経過をチャートに示す。
(a)が本発明に係る鈴Aであり、(b)が比較に用いた鈴Bである。
残響時間及び波形分析から、本発明に係る鈴Aは音圧の低下がサンプルBに対して、緩やかであり、残響時間が長いことが明らかになった。
<スペクトル分析>
分析チャートを図8に示す。
(a)は本発明に係る鈴Aのスペクトルを示し、(b)は比較に用いた鈴Bのスペクトルを示す。
本発明に係る鈴Aは、比較に用いた鈴Bよりもより多くの周波数域にて、高い音圧レベルのピークを示すことから、従来の鈴では得られない新規の音色が得られることが明らかになった。
図9に製作したサンプルの写真を示す。
それぞれ同じ大きさのお椀型の鈴を作成し、目開き部の数だけを変えた。
サンプル(S1)は全く目開き部がないもの、(S2)は開口部側に幅広のベルト部を形成したもの、(S3)はベルト部を殆ど無くして、できるだけ多くの目開き部を形成した例である。
図10に打鈴装置の例を示す。
同じ強さで打鈴できるように打鈴球を回動自在に吊り下げ、所定の角度、例えば90°まで持ち上げ、手を離した。
そのときの横軸に音の周波数(Hz)をとり、縦軸に音圧(Pa)を示したスペクトルチャートを図11~図13に示す。
目開き部が全くないサンプル(S1)と、目開き部が少ないサンプル(S2)及び目開き部が多いサンプル(S3)を比較すると、目開き部の多少によりスペクトルのピーク周波数が変化するだけでなく、色々なスペクトルが出現し、音色が変化することが分かる。
11 ベルト部
12 フレーム部
13 目開き部
14 項部
21 支持台
21a 底部
22 支持部材
Claims (2)
- 端部にリング形状のベルト部からなる開口部を形成した、網目構造の共鳴体部を備え、
前記共鳴体部は金属製であり
前記網目構造を形成した網目部は複数のフレーム部を一体的に交差させて目開き部を形成したものであることを特徴とする鈴。 - 前記共鳴体部は略椀形状であることを特徴とする請求項1記載の鈴。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018068028 | 2018-03-30 | ||
JP2018068028 | 2018-03-30 | ||
JP2018106861 | 2018-06-04 | ||
JP2018106861 | 2018-06-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019209102A JP2019209102A (ja) | 2019-12-12 |
JP7237328B2 true JP7237328B2 (ja) | 2023-03-13 |
Family
ID=68844392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018156031A Active JP7237328B2 (ja) | 2018-03-30 | 2018-08-23 | 鈴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7237328B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3124901U (ja) | 2006-06-21 | 2006-08-31 | 京岐株式会社 | 鈴おもちゃ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5339188Y2 (ja) * | 1973-01-20 | 1978-09-21 | ||
JP2580455Y2 (ja) * | 1992-11-16 | 1998-09-10 | 里吉 古市 | 自転車用ベル |
JPH10127322A (ja) * | 1996-10-28 | 1998-05-19 | Sato Cast:Kk | アクセサリー用品構造 |
-
2018
- 2018-08-23 JP JP2018156031A patent/JP7237328B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3124901U (ja) | 2006-06-21 | 2006-08-31 | 京岐株式会社 | 鈴おもちゃ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019209102A (ja) | 2019-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7488887B2 (en) | Percussion-instrument pickup and electric percussion instrument | |
JP5861151B2 (ja) | 小型りん | |
CA2885671C (en) | Musical drumhead with tonal modification | |
JP7237328B2 (ja) | 鈴 | |
US20080173155A1 (en) | Musical shaker | |
GB2334366A (en) | Drum | |
ZA200607334B (en) | Electronic tambourine | |
JP5716150B2 (ja) | リン | |
JP6429057B1 (ja) | 鈴 | |
JP3191831U (ja) | リン | |
JP6359161B1 (ja) | 仏りん及びそれを用いた仏りん装置 | |
US4122750A (en) | Holding device for cymbals | |
JPH0728458A (ja) | 打楽器 | |
JP2003319869A (ja) | 鈴 具 | |
US3198872A (en) | Tone generator | |
HU191937B (en) | Bell | |
JP3235797U (ja) | 鈴 | |
RU2279146C2 (ru) | Ударный музыкальный инструмент | |
US4976214A (en) | Door harps | |
JP2020086080A (ja) | 発音装置 | |
JP2020192070A (ja) | リン具 | |
RU211499U1 (ru) | Звучащий элемент ударного музыкального инструмента | |
JP3214384U (ja) | 金属製打音発生装置 | |
JP6217833B2 (ja) | 転動体ベル | |
JP3237842U (ja) | りん具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210811 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220801 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7237328 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |