JP3217527U - 鈴構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】良好なデザインで、安定し、かつ響きの良い状態に固定支持した鈴構造を提供する。【解決手段】鉢状の鈴本体1と、該鈴本体1を支持する鈴台2とからなる鈴であって、鈴台2を所定の金属製のブロック体により形成するとともに、該ブロック体の中に鈴本体1を支持する所定の鈴本体収容空間21を設けて、構成している。この鈴本体収容空間21の底部中央には、円錐台形状の鈴本体1支持用の凸部21aが設けられており、同凸部21aの中央には上記鈴本体1の底部下面中央の螺状部(ネジ軸部)11bが螺合される螺状溝(ネジ孔)21bが設けられている。鉢状の鈴本体1は、その螺状部11bを同螺状溝21bに螺合する。【選択図】図4
Description
本願考案は、一般家庭で使用される家庭用仏壇の仏具としての鈴(りん)の構造に関し、特に鈴本体を支持する鈴台部分を金属製のブロック体により形成し、その中に鈴本体を支持する鈴本体支持空間を設けて鈴本体を支持した鈴構造に関するものである。
仏具としての鈴は、勤行の際に、経典などの読誦の開始、区切り、終了の合図として打ち鳴らされる。そして、従来は一般の家庭でも比較的大型の仏壇が使用されていたために、そのような鈴も大きく、鈴(鈴本体)、鈴布団、鈴台、鈴棒台の組み合わせにより構成され、さらに鈴棒台に棒状の鈴棒が置かれる構成のものが多かった(たとえば特許文献1の構成を参照)。
しかし、昨今は、モダン仏壇に代表されるように、住環境に対応して、小型でシンプル、スタイリッシュな仏壇が多くなっており、供養の形態も大きく変化してきている。そして、それに対応して、リップル構造の鈴や高台鈴等の鈴布団、鈴棒台のない鈴本体と小さな鈴台のみで形成された小型でシンプルな形態の鈴が提供されるようになっている(たとえば特許文献2、特許文献3の構成を参照)。
そして、そのような構成の鈴において、さらに鈴棒を鈴本体内に立設させるようにしたものもある(たとえば特許文献4の構成を参照)。
そのようなリップル鈴や高台鈴の場合、鉢状の鈴本体の底部中央に下方に突出するネジ軸、小さな円錐台形状の鈴台(台座)の上部に上面側から下方に延びるネジ穴を設け、鈴本体のネジ軸を鈴台のネジ穴に螺合することによって鈴本体を鈴台(台座)上に固定するようにしている。
しかし、このような構成の鈴の場合、鈴全体がお椀のような形態になると共に、鈴本体と鈴台(台座)の連結部分が局部的にくびれて細くなり、結合部がそのまま見えるので、デザイン的な見栄えが良くない。また、デザイン設計上のバリエーションンも制約され、斬新なデザインを採用することができない。また、鈴台(台座)部分を小さくすればするほど、鈴本体の支持状態が不安定になり、転倒しやすくなる。さらに、鈴本体の底部がネジ軸を介して、小さな鈴台(台座)の上部に結合されているだけであるから、打たれた時の鈴本体の響きが鈴本体の全周から容易に空間中に拡散されてしまい、残響効果(余韻)が出なくなってしまう。
この出願の考案は、このような問題を解決するためになされたもので、鈴本体を支持する鈴台部分(台座部分)を金属製のブロック体により形成し、その中に鈴本体を支持する鈴本体支持空間を設けて鈴本体を確実に支持させると共に、同鈴本体支持空間を例えば共鳴空間に形成することによって上述の問題を解決した鈴構造を提供することを目的とするものである。
この出願は、上述のような課題を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1)請求項1の考案の課題解決手段
請求項1の考案の課題解決手段は、鉢状の鈴本体と、該鈴本体を支持する鈴台とからなり、上記鈴台を金属製のブロック体により形成するとともに、該ブロック体の中に上記鈴本体を支持する鈴本体支持空間を設けて、上記鈴本体を固定支持したことを特徴としている。
請求項1の考案の課題解決手段は、鉢状の鈴本体と、該鈴本体を支持する鈴台とからなり、上記鈴台を金属製のブロック体により形成するとともに、該ブロック体の中に上記鈴本体を支持する鈴本体支持空間を設けて、上記鈴本体を固定支持したことを特徴としている。
このような構成によると、鉢状の鈴本体の主要部分が金属製のブロック体中の鈴本体保持空間内に収納された状態で支持されるので、仮に鈴本体の底部にネジ軸等を設けて金属製のブロック体中の鈴本体保持空間底部のネジ穴部に螺合させて固定する構成を採用したとしても、それらの部分は外部から見えなくなるので、非常に見栄えが良くなる。また、金属ブロックは質量が大きく、鈴本体の振動に対して共振しにくいので、機械的に鈴本体の安定した支持が可能となるだけでなく、音響工学的にも、鈴本体の安定した振動を妨げない良好な支持状態を実現することができる。
また、金属製のブロック体中の鈴本体支持空間を鈴本体振動時(鳴動時)の共鳴空間(残響空間)として機能させることができるので、打鈴時の残響効果を向上させることができる。このため余韻のある高級な鈴を提供することができる。
また、同構成の場合、たとえば鈴本体の底部にネジ軸等を設けて金属製のブロック体中の鈴本体保持空間底部のネジ穴部に螺合させて固定する構成を採用した場合に、鈴本体の底部と鈴本体保持空間底部との間にフェルトなどの弾性材を介装することによって、鈴本体の底部側から鈴本体保持空間底部側への鈴本体の振動が伝わるのを遮断し、鈴本体の振動の減衰を可能な限り防止する。これにより、より鈴本体の振動性能が向上し、音響性能が良くなる。
金属製のブロック体中に鈴本体を支持すると言う鈴構造は、鈴自体の構造として非常に斬新で、鈴本体と金属製のブロック体との色を変え、コントラストを与えることにより、デザイン的にも非常にユニークなものとなる。
(2)請求項2の考案の課題解決手段
請求項2の考案の課題解決手段は、上記請求項1の考案の課題解決手段において、一端側に鈴本体を打つ球状の打鈴部および他端側に打鈴用の摘み部を有する金属製の鈴棒と該金属製の鈴棒の上記摘み部を磁力により吸着した状態で吊り下げ支持する鈴棒支持具が組み合わされて、鈴セットを構成するようになっていることを特徴としている。
請求項2の考案の課題解決手段は、上記請求項1の考案の課題解決手段において、一端側に鈴本体を打つ球状の打鈴部および他端側に打鈴用の摘み部を有する金属製の鈴棒と該金属製の鈴棒の上記摘み部を磁力により吸着した状態で吊り下げ支持する鈴棒支持具が組み合わされて、鈴セットを構成するようになっていることを特徴としている。
この場合、好ましくは、打鈴用の摘み部も球状に形成されるとともに、鈴棒支持具が上方に延びて湾曲したアーム状に形成され、該アーム部の先端も球状に形成される。そして、打鈴用の摘み部の球状部とアーム部先端の球状部には、それぞれ磁石が設けられる。
このようにすると、鈴棒支持具の上方に延びて湾曲したアーム部先端の球状部に打鈴用の摘み部の球状部が確実に吸着されて、適切に吊り下げられる。そして、打鈴時には、自由に吊り下げ状態の鈴棒を取って、摘み部を握り、球状の打鈴部で鈴本体の内側を打って効果的に鈴音を響かせることができる。
その後は、球状の摘み部の磁石部をアーム部先端の球状部の磁石に吸着させることによって、簡単に吊り下げることができる。
この場合にも、打鈴部および摘み部を有する鈴棒、鈴棒支持具のアーム部や先端の球状部の色を相互にコントラストのあるものにすることによって、その構成による使いやすさに加えて、非常に立体感があって、斬新なデザインのものにすることができる。
このように、上記の斬新な鈴部分の構成に対して、同構成の鈴棒および鈴棒支持具が組み合わされて鈴セットが構成されると、さらにユニークな鈴棒の支持が可能となり、トータルの製品としてのユニークさが一段と向上する。
以上の結果、この出願の考案によると、従来にない斬新な構造、デザインで、音質の良い鈴及び鈴セットを提供することが可能となる。
以下、この出願の考案に係る鈴(りん)および鈴セットを実施するための形態について、詳細に説明する。この実施の形態において、鈴(りん)とは、鈴本体と鈴本体を支持する鈴台を組み合わせた状態のものを指称し、鈴セットとは、それに鈴棒及び鈴棒支持具を組み合わせたものを指称している。
(鈴部分の構成)
まず図1〜図6は、この出願の考案の実施の形態に係る鈴部分の構造の詳細な構成を示している。
まず図1〜図6は、この出願の考案の実施の形態に係る鈴部分の構造の詳細な構成を示している。
これらの図中、符号1は鉢状の鈴本体、符号2は同鉢状の鈴本体1を収容支持している方形の鈴台(台座)であり、この出願の考案の実施の形態に係る鈴は、これら鈴本体1および鈴台2とから構成されている。
鉢状(椀状)の鈴本体1は、一例として銅と亜鉛の合金である黄銅(真鍮)を用いて鉢状に成形されており、その底部下面中央には、所定の長さ下方に向けて突出した支持軸(ネジ軸)11が設けられている。この支持軸11は、鈴本体1の底部下面部分の寸法の小さい大径部11aと同大径部11aの中央から長く下方に伸びた小径の螺状部11bとから構成されている。
方形の鈴台2は、同じく黄銅製(真鍮製)で断面正方形の四角柱を幅方向の寸法より小さい所定の高さ寸法で切断したブロック構造の質量のある略立方体(方形のブロック構造体)よりなり、同立方体の中央部に所定の直径、所定の深さの円筒型の鈴本体収容空間(鈴本体収容溝)21を設けて構成されている。この鈴本体収容空間21の底部中央には、円錐台形状の鈴本体1支持用の凸部21aが設けられており、同凸部21aの中央には上記鈴本体1の底部下面中央の螺状部(ネジ軸部)11bが螺合される螺状溝(ネジ孔)21bが設けられている。
そして、上記鉢状の鈴本体1は、その螺状部11bを同螺状溝21bに螺合することにより、たとえば図1および図4に示すように、上記鈴本体収容空間21の底部中央の上記円錐台形状の鈴本体1支持用の凸部21a上に機械的に安定した状態で支持され、その開口側上縁部を鈴台2の上面部よりも所定の高さ上方に突出させた状態で保持されている。この上方への突出高さは、全体のデザインおよび鈴本体1の開口部からの音の響きの広がりなどを考慮して、最適な寸法に形成されている。
上記鈴本体収容空間21の直径及び深さ、上記鈴本体1の直径及び上下高さ、上記鈴本体1支持用の凸部21aの高さは、上記鈴本体1が上記鈴台2の上記鈴本体収容空間21部分に図1および図4のような位置関係で収容支持されるように正確に設定されている。
すなわち、このような収容支持状態では、鈴本体1の外周面11cと鈴本体収容空間21の開口縁部21cとの間に所定の隙間3が形成され(図1および図4参照)、鈴本体1を鳴らした時の音の共鳴空間でもある鈴本体収容空間21の周囲が同隙間3を介して外部に開放され、かつ鈴本体収容空間21内に鈴本体1の外周面11cとの間に有効な大きさと形状の共鳴空間(残響空間)が形成される。したがって、鈴本体1が後述する金属製の鈴棒で打ち鳴らされた時の鈴本体1の振動による音が、鈴本体収容空間21内で効果的に共鳴し、永続的な振動を伴って徐々に外部に放出(伝達)されるようになる。
また、この場合、上記のように、鈴本体1支持用の凸部21aが円錐台形状に形成されていることから、その外周の傾斜面が鈴本体1からの音の反射面となり、周囲の壁面との間で反射を繰り返しながら、最終的に隙間3の方向に時間をかけて音を放出するようになるので、より残響効果が高くなる。
さらに、同鈴本体1支持用の凸部21aの上面と上記鈴本体1の支持軸11の大径部11aの下面との間には、例えば鈴本体1の振動が大径部11aから直接鈴本体1支持用の凸部21a側に伝わらないように、振動の伝達を遮断する所定の厚さのフェルト部材(弾性部材)4が介装されている。このようにすると、同フェルト部材(弾性部材)4が従来の鈴布団の役目を果たし、鈴本体1の振動が減衰しにくく、より効果的に振動するようになる。
なお、この実施の形態の場合、上記鈴台2の底部側中央には、上記鈴本体収容空間21の直径と同様の所定の深さの円筒状の溝5aが形成され、それによって鈴台2が所望の重量のものに設定されると共に、その下端側開口部は、上記鈴台2の下面よりも所定の寸法下方に突出した所定の幅の環状の凸部(リブ)5に形成されている。そして、同環状の凸部5の下面には、同じく環状のフェルト部材6が貼設されている。
このようにすると、仏壇内に置いた時に角張った鈴台2の底部が棚面に直に置かれる場合と異なって、仏壇面が傷つきにくくなり、また仏壇面に置かれた時に、少し隙間を伴って浮いた状態に見えるようになるので、外観的な見栄えも良くなる。
この実施の形態の場合、一例として、上記鈴本体1は黄銅(真鍮)の素材の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、他方、鈴台2の方は、例えば黒色に塗装されるなど、コントラストのある印象の良いデザインに仕上げられる。
(鈴棒及び鈴棒支持具の構成)
次に、図7〜図13は、上記図1〜図6の構成の鈴(鈴本体1及び鈴台2の結合よりなる鈴)に対して組み合わされて鈴セットを構成する鈴棒7及び鈴棒支持具8の構成を示している。
次に、図7〜図13は、上記図1〜図6の構成の鈴(鈴本体1及び鈴台2の結合よりなる鈴)に対して組み合わされて鈴セットを構成する鈴棒7及び鈴棒支持具8の構成を示している。
鈴棒7は、黄銅製(真鍮製)の軸材71と、該軸材71の一端側に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の大径の楕円形球体72と、同軸材71の他端側に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の小径の円形球体73とからなり、小径の円形球体73部分を摘み部、大径の楕円形球体72部分を打鈴部として使用するように構成されている。
鈴棒支持具8は、所定の直径の円形基盤(支持台)81と、該円形基盤81の中央に立設された鈴棒支持アーム82と、該支持アーム82の上端に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の楕円形球体83とからなり、支持アーム82は、下部側端部82aを円形基盤81に挿入固定し、同挿入部上端から全体を前後方向に大きく湾曲させた上で楕円形球体83を取り付けた上端82a側を円形基盤81の前端部上方に位置させた構成としている。そして、その楕円形球体83部分に、図示のように、鈴棒71の摘み部側小径の円形球体73を吊り下げる形で鈴棒7を支持している。
すなわち、この実施の形態の場合、たとえば図10、図11及び図12に示されるように、支持アーム82側楕円形球体83の下部中央には、鈴棒7の円形球体73の頂部に対応する所定の大きさのマグネット(永久磁石)83aが埋設されていると共に、鈴棒7の円形球体73の頂部にも、同様のマグネット(永久磁石)73aが埋設されている。そして、これら2組のマグネット83a、73aは、相互に逆極性のものに構成されている。
したがって、支持アーム82側楕円形球体83に対して、鈴棒7の円形球体73は、それらマグネット83a、73a相互の吸引力で確実に吸着保持され、図示のように、振り子状態で吊り下げられることになる。これらマグネット83a、73a間の吸着力は、比較的容易に鈴棒7を取り外すことができるが、他方、容易に鈴棒7が落下するようなことがない強度に調整されている。このため、好ましくはマグネット83a、73a相互の当接面は円弧面に形成される。
このように構成すると、当接面の見た目がきれいで、マグネット83a、73aの存在が分からないし、凸面同士を合わせればよいので、装着時の取り付けも容易になる。
なお、この実施の形態において、上記鈴棒7の軸材71の各端部71a,71bと大径の楕円形球体72、小径の円形球体73との取り付けは、大径の楕円形球体72及び小径の円形球体73のそれぞれに端部71a,71b挿入用の孔をあけ、そこに各端部71a,71bを挿入して溶接固定するか、又は相互に螺合する構成にして取り付けられる。上記支持アーム82側楕円形球体83及び円形基盤81との取り付けも同様の構成によって実現される。
この場合において、たとえば鈴棒7の軸材71、楕円形球体72、円形球体73は、何れも黄銅(真鍮)の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、他方、鈴棒支持具8の方は、取り付け部である楕円型球体83のみが黄銅(真鍮)の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられ、また支持アーム82及び円形基盤81の方は黒色に塗装されるなどして、取り付け部である楕円型球体83のみが目立つような構成に仕上げられる(一例として)。
以上のような構成の鈴棒7及び鈴棒支持具8の組み合わせによると、鈴棒7自体が空間的に浮いた状態(円形球体83と楕円形球体73の球面同士の点接触状態)で空中に吊り下げられ、しかも、同鈴棒7の取り付け部である小さな楕円形球体73自体が、厚さの薄い円形基盤81の上方で空間的に大きく湾曲した視覚的に見えにくい細い支持アームを介して立体的に支持されることになるので、従来の構成では想定できない、きわめて斬新な構成の鈴棒支持具を提供することが可能となる。
この効果は、上記のように、鈴棒7の軸材71、楕円形球体72、円形球体73は、何れも黄銅の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられているが、他方、鈴棒支持具8の方は、取り付け部である楕円型球体83のみが黄銅の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、支持アーム82及び円形基盤81の方は黒色に塗装されて、取り付け部である楕円型球体83のみが目立つような構成に仕上げられていることにより、より効果的に実現される。
(鈴セットとしての構成)
以上の構成による鈴及び鈴棒、鈴棒支持具は、たとえば図14のように組み合わせて、鈴セットとして販売され、使用される。
以上の構成による鈴及び鈴棒、鈴棒支持具は、たとえば図14のように組み合わせて、鈴セットとして販売され、使用される。
このような構成の場合、鈴本体1及び鈴台2よりなる鈴自体の斬新さと鈴棒7及び鈴棒支持具8の斬新さが加わって、特にモダン仏壇などに適した、従来にはない非常に新規な鈴セットを実現することができる。
1は鈴本体、2は鈴台、3は隙間、4はフェルト材、5は凸部、6はフェルト材、7は鈴棒、8は鈴棒支持具、11は支持軸、11aは支持軸大径部、11bは支持軸小径部、11cは鈴本体の外周面、21は鈴本体収容空間、21aは鈴本体支持用の凸部、21bは螺状溝、21cは鈴本体収容空間の開口縁部、71は軸材、72は楕円形球体、73は円形球体、73aはマグネット、81は円形基盤、83aはマグネットである。
本願考案は、一般家庭で使用される家庭用仏壇の仏具としての鈴(りん)の構造に関し、特に鈴本体を支持する鈴台部分を金属製のブロック構造体に形成し、同ブロック構造体に鈴本体を支持する鈴本体収容空間を設けて鈴本体を支持した鈴構造に関するものである。
仏具としての鈴は、勤行の際に、経典などの読誦の開始、区切り、終了の合図として打ち鳴らされる。そして、従来は一般の家庭でも比較的大型の仏壇が使用されていたために、そのような鈴も大きく、鈴(鈴本体)、鈴布団、鈴台、鈴棒台の組み合わせにより構成され、さらに鈴棒台に棒状の鈴棒が置かれる構成のものが多かった(たとえば特許文献1の構成を参照)。
しかし、昨今は、モダン仏壇に代表されるように、住環境に対応して、小型でシンプル、スタイリッシュな仏壇が多くなっており、供養の形態も大きく変化してきている。そして、それに対応して、リップル構造の鈴や高台鈴等の鈴布団、鈴棒台のない鈴本体と小さな鈴台のみで形成された小型でシンプルな形態の鈴が提供されるようになっている(たとえば特許文献2、特許文献3の構成を参照)。
そして、そのような構成の鈴において、さらに鈴棒を鈴本体内に立設させるようにしたものもある(たとえば特許文献4の構成を参照)。
そのようなリップル鈴や高台鈴の場合、鉢状の鈴本体の底部中央に下方に突出するネジ軸、小さな円錐台形状の鈴台(台座)の上部に上面側から下方に延びるネジ穴を設け、鈴本体のネジ軸を鈴台のネジ穴に螺合することによって鈴本体を鈴台(台座)上に固定するようにしている。
しかし、このような構成の鈴の場合、鈴全体がお椀のような形態になると共に、鈴本体と鈴台(台座)の連結部分が局部的にくびれて細くなり、結合部がそのまま見えるので、デザイン的な見栄えが良くない。また、デザイン設計上のバリエーションンも制約され、斬新なデザインを採用することができない。また、鈴台(台座)部分を小さくすればするほど、鈴本体の支持状態が不安定になり、転倒しやすくなる。さらに、鈴本体の底部がネジ軸を介して、小さな鈴台(台座)の上部に結合されているだけであるから、打たれた時の鈴本体の響きが鈴本体の全周から容易に空間中に拡散されてしまい、残響効果(余韻)が出なくなってしまう。
この出願の考案は、このような問題を解決するためになされたもので、鈴本体を支持する鈴台部分(台座部分)を金属製のブロック構造体に形成し、同ブロック構造体に鈴本体を支持する鈴本体収容空間を設けて、鈴本体を確実に支持させると共に、同鈴本体収容空間を例えば共鳴空間に形成することによって、上述の問題を解決した鈴構造を提供することを目的とするものである。
この出願は、上述のような課題を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1)請求項1の考案の課題解決手段
請求項1の考案の課題解決手段は、鉢状の鈴本体と、該鈴本体を支持する鈴台とからなる鈴であって、上記鈴台を金属製のブロック構造体に形成し、該ブロック構造体に上記鈴本体を収容する上方側に開口した鈴本体収容空間を設けるとともに、該鈴本体収容空間の底部中央に上記鈴本体の底部中央に設けられた凸部と係合し、上記鈴本体の外周面が上記鈴本体収容空間の開口縁部と接触しない状態に固定支持する鈴本体支持部を設け、該鈴本体支持部を介して上記鈴本体を固定支持したことを特徴としている。
請求項1の考案の課題解決手段は、鉢状の鈴本体と、該鈴本体を支持する鈴台とからなる鈴であって、上記鈴台を金属製のブロック構造体に形成し、該ブロック構造体に上記鈴本体を収容する上方側に開口した鈴本体収容空間を設けるとともに、該鈴本体収容空間の底部中央に上記鈴本体の底部中央に設けられた凸部と係合し、上記鈴本体の外周面が上記鈴本体収容空間の開口縁部と接触しない状態に固定支持する鈴本体支持部を設け、該鈴本体支持部を介して上記鈴本体を固定支持したことを特徴としている。
このような構成によると、鉢状の鈴本体を支持する鈴台が金属製のブロック構造体よりなり、該ブロック構造体の鈴台に鉢状の鈴本体を収容する上方側に開口した鈴本体収容空間が設けられている。そして、鉢状の鈴本体の主要部分が同金属製のブロック構造体に設けられた鈴本体収容空間内に収容され、鈴本体の底部中央に設けられた凸部が鈴本体収容空間の底部中央に設けられた支持部に係合することによって、上記鈴本体の外周面が上記鈴本体収容空間の開口縁部と接触しないように固定支持される。
すなわち、同構成では、鉢状の鈴本体の主要部分が金属製のブロック構造体に設けられた鈴本体収容空間内に収容された状態で支持されるので、仮に鈴本体底部中央の凸部をネジ軸に構成し、金属製のブロック構造体中の鈴本体収容空間底部中央の鈴本体支持部にネジ穴を形成して、相互に螺合固定する固定構造を採用したとしても、それらの部分は外部から見えなくなるので、非常に見栄えが良くなる。
また、鈴台を構成する金属ブロック構造体は質量が大きく、鈴本体の振動に対して共振しにくいので、機械的に鈴本体の安定した支持が可能となるだけでなく、音響工学的にも、鈴本体の安定した振動を妨げない良好な支持状態を実現することができる。
また、鈴台を構成する金属ブロック構造体は質量が大きく、鈴本体の振動に対して共振しにくいので、機械的に鈴本体の安定した支持が可能となるだけでなく、音響工学的にも、鈴本体の安定した振動を妨げない良好な支持状態を実現することができる。
また、同支持状態では、鈴本体の外周面が鈴本体収容空間の開口縁部と接触しない状態で支持される。したがって、その点でも良好な振動状態が確保される。
また、その結果、鈴本体収容空間を鈴本体振動時(鳴動時)の共鳴空間(残響空間)として有効に機能させることができるようになるので、打鈴時の残響効果を向上させることができる。このため余韻のある高級な鳴音の鈴を提供することができる。
また、同構成の場合、たとえば鈴本体の底部にネジ軸等を設けて金属製のブロック体中の鈴本体保持空間底部のネジ穴部に螺合させて固定する構成を採用した場合に、鈴本体の底部と鈴本体保持空間底部との間にフェルトなどの弾性材を介装することによって、鈴本体の底部側から鈴本体保持空間底部側への鈴本体の振動が伝わるのを遮断し、鈴本体の振動の減衰を可能な限り防止する。これにより、より鈴本体の振動性能が向上し、音響性能が良くなる。
金属製のブロック構造体中に鈴本体を支持すると言う鈴構造は、鈴自体の構造として非常に斬新で、鈴本体と金属製のブロック構造体との色を変え、コントラストを与えることにより、デザイン的にも非常にユニークなものとなる。
(2)請求項2の考案の課題解決手段
請求項2の考案の課題解決手段は、上記請求項1の考案の課題解決手段において、一端側に鈴本体を打つ球状の打鈴部および他端側に打鈴用の摘み部を有する金属製の鈴棒と該金属製の鈴棒の上記摘み部を磁力により吸着した状態で吊り下げ支持する鈴棒支持具が組み合わされて、鈴セットを構成するようになっていることを特徴としている。
請求項2の考案の課題解決手段は、上記請求項1の考案の課題解決手段において、一端側に鈴本体を打つ球状の打鈴部および他端側に打鈴用の摘み部を有する金属製の鈴棒と該金属製の鈴棒の上記摘み部を磁力により吸着した状態で吊り下げ支持する鈴棒支持具が組み合わされて、鈴セットを構成するようになっていることを特徴としている。
この場合、好ましくは、打鈴用の摘み部も球状に形成されるとともに、鈴棒支持具が上方に延びて湾曲したアーム状に形成され、該アーム部の先端も球状に形成される。そして、打鈴用の摘み部の球状部とアーム部先端の球状部には、それぞれ磁石が設けられる。
このようにすると、鈴棒支持具の上方に延びて湾曲したアーム部先端の球状部に打鈴用の摘み部の球状部が確実に吸着されて、適切に吊り下げられる。そして、打鈴時には、自由に吊り下げ状態の鈴棒を取って、摘み部を握り、球状の打鈴部で鈴本体の内側を打って効果的に鈴音を響かせることができる。
その後は、球状の摘み部の磁石部をアーム部先端の球状部の磁石に吸着させることによって、簡単に吊り下げることができる。
この場合にも、打鈴部および摘み部を有する鈴棒、鈴棒支持具のアーム部や先端の球状部の色を相互にコントラストのあるものにすることによって、その構成による使いやすさに加えて、非常に立体感があって、斬新なデザインのものにすることができる。
このように、上記の斬新な鈴部分の構成に対して、同構成の鈴棒および鈴棒支持具が組み合わされて鈴セットが構成されると、さらにユニークな鈴棒の支持が可能となり、トータルの製品としてのユニークさが一段と向上する。
以上の結果、この出願の考案によると、従来にない斬新な構造、デザインで、音質の良い鈴及び鈴セットを提供することが可能となる。
以下、この出願の考案に係る鈴(りん)および鈴セットを実施するための形態について、詳細に説明する。この実施の形態において、鈴(りん)とは、鈴本体と鈴本体を支持する鈴台を組み合わせた状態のものを指称し、鈴セットとは、それに鈴棒及び鈴棒支持具を組み合わせたものを指称している。
(鈴部分の構成)
まず図1〜図6は、この出願の考案の実施の形態に係る鈴部分の構造の詳細な構成を示している。
まず図1〜図6は、この出願の考案の実施の形態に係る鈴部分の構造の詳細な構成を示している。
これらの図中、符号1は鉢状の鈴本体、符号2は同鉢状の鈴本体1を収容支持している方形の鈴台(台座)であり、この出願の考案の実施の形態に係る鈴は、これら鈴本体1および鈴台2とから構成されている。
鉢状(椀状)の鈴本体1は、一例として銅と亜鉛の合金である黄銅(真鍮)を用いて鉢状に成形されており、その底部下面中央には、所定の長さ下方に向けて突出した支持軸(ネジ軸)11が設けられている。この支持軸11は、鈴本体1の底部下面部分の寸法の小さい大径部11aと同大径部11aの中央から長く下方に伸びた小径の螺状部11bとから構成されている。
方形の鈴台2は、同じく黄銅製(真鍮製)で断面正方形の四角柱を幅方向の寸法より小さい所定の高さ寸法で切断したブロック構造の質量のある略立方体(方形のブロック構造体)よりなり、同立方体の中央部に所定の直径、所定の深さの円筒型の鈴本体収容空間(鈴本体収容溝)21を設けて構成されている。この鈴本体収容空間21の底部中央には、円錐台形状の鈴本体1支持用の凸部21aが設けられており、同凸部21aの中央には上記鈴本体1の底部下面中央の螺状部(ネジ軸部)11bが螺合される螺状溝(ネジ孔)21bが設けられている。
そして、上記鉢状の鈴本体1は、その螺状部11bを同螺状溝21bに螺合することにより、たとえば図1および図4に示すように、上記鈴本体収容空間21の底部中央の上記円錐台形状の鈴本体1支持用の凸部21a上に機械的に安定した状態で支持され、その開口側上縁部を鈴台2の上面部よりも所定の高さ上方に突出させた状態で保持されている。この上方への突出高さは、全体のデザインおよび鈴本体1の開口部からの音の響きの広がりなどを考慮して、最適な寸法に形成されている。
上記鈴本体収容空間21の直径及び深さ、上記鈴本体1の直径及び上下高さ、上記鈴本体1支持用の凸部21aの高さは、上記鈴本体1が上記鈴台2の上記鈴本体収容空間21部分に図1および図4のような位置関係で収容支持されるように正確に設定されている。
すなわち、このような収容支持状態では、鈴本体1の外周面11cと鈴本体収容空間21の開口縁部21cとの間に所定の隙間3が形成され(図1および図4参照)、鈴本体1を鳴らした時の音の共鳴空間でもある鈴本体収容空間21の周囲が同隙間3を介して外部に開放され、かつ鈴本体収容空間21内に鈴本体1の外周面11cとの間に有効な大きさと形状の共鳴空間(残響空間)が形成される。したがって、鈴本体1が後述する金属製の鈴棒で打ち鳴らされた時の鈴本体1の振動による音が、鈴本体収容空間21内で効果的に共鳴し、永続的な振動を伴って徐々に外部に放出(伝達)されるようになる。
また、この場合、上記のように、鈴本体1支持用の凸部21aが円錐台形状に形成されていることから、その外周の傾斜面が鈴本体1からの音の反射面となり、周囲の壁面との間で反射を繰り返しながら、最終的に隙間3の方向に時間をかけて音を放出するようになるので、より残響効果が高くなる。
さらに、同鈴本体1支持用の凸部21aの上面と上記鈴本体1の支持軸11の大径部11aの下面との間には、例えば鈴本体1の振動が大径部11aから直接鈴本体1支持用の凸部21a側に伝わらないように、振動の伝達を遮断する所定の厚さのフェルト部材(弾性部材)4が介装されている。このようにすると、同フェルト部材(弾性部材)4が従来の鈴布団の役目を果たし、鈴本体1の振動が減衰しにくく、より効果的に振動するようになる。
なお、この実施の形態の場合、上記鈴台2の底部側中央には、上記鈴本体収容空間21の直径と同様の所定の深さの円筒状の溝5aが形成され、それによって鈴台2が所望の重量のものに設定されると共に、その下端側開口部は、上記鈴台2の下面よりも所定の寸法下方に突出した所定の幅の環状の凸部(リブ)5に形成されている。そして、同環状の凸部5の下面には、同じく環状のフェルト部材6が貼設されている。
このようにすると、仏壇内に置いた時に角張った鈴台2の底部が棚面に直に置かれる場合と異なって、仏壇面が傷つきにくくなり、また仏壇面に置かれた時に、少し隙間を伴って浮いた状態に見えるようになるので、外観的な見栄えも良くなる。
この実施の形態の場合、一例として、上記鈴本体1は黄銅(真鍮)の素材の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、他方、鈴台2の方は、例えば黒色に塗装されるなど、コントラストのある印象の良いデザインに仕上げられる。
(鈴棒及び鈴棒支持具の構成)
次に、図7〜図13は、上記図1〜図6の構成の鈴(鈴本体1及び鈴台2の結合よりなる鈴)に対して組み合わされて鈴セットを構成する鈴棒7及び鈴棒支持具8の構成を示している。
次に、図7〜図13は、上記図1〜図6の構成の鈴(鈴本体1及び鈴台2の結合よりなる鈴)に対して組み合わされて鈴セットを構成する鈴棒7及び鈴棒支持具8の構成を示している。
鈴棒7は、黄銅製(真鍮製)の軸材71と、該軸材71の一端側に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の大径の楕円形球体72と、同軸材71の他端側に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の小径の円形球体73とからなり、小径の円形球体73部分を摘み部、大径の楕円形球体72部分を打鈴部として使用するように構成されている。
鈴棒支持具8は、所定の直径の円形基盤(支持台)81と、該円形基盤81の中央に立設された鈴棒支持アーム82と、該支持アーム82の上端に取り付けられた同じく黄銅製(真鍮製)の楕円形球体83とからなり、支持アーム82は、下部側端部82aを円形基盤81に挿入固定し、同挿入部上端から全体を前後方向に大きく湾曲させた上で楕円形球体83を取り付けた上端82a側を円形基盤81の前端部上方に位置させた構成としている。そして、その楕円形球体83部分に、図示のように、鈴棒71の摘み部側小径の円形球体73を吊り下げる形で鈴棒7を支持している。
すなわち、この実施の形態の場合、たとえば図10、図11及び図12に示されるように、支持アーム82側楕円形球体83の下部中央には、鈴棒7の円形球体73の頂部に対応する所定の大きさのマグネット(永久磁石)83aが埋設されていると共に、鈴棒7の円形球体73の頂部にも、同様のマグネット(永久磁石)73aが埋設されている。そして、これら2組のマグネット83a、73aは、相互に逆極性のものに構成されている。
したがって、支持アーム82側楕円形球体83に対して、鈴棒7の円形球体73は、それらマグネット83a、73a相互の吸引力で確実に吸着保持され、図示のように、振り子状態で吊り下げられることになる。これらマグネット83a、73a間の吸着力は、比較的容易に鈴棒7を取り外すことができるが、他方、容易に鈴棒7が落下するようなことがない強度に調整されている。このため、好ましくはマグネット83a、73a相互の当接面は円弧面に形成される。
このように構成すると、当接面の見た目がきれいで、マグネット83a、73aの存在が分からないし、凸面同士を合わせればよいので、装着時の取り付けも容易になる。
なお、この実施の形態において、上記鈴棒7の軸材71の各端部71a,71bと大径の楕円形球体72、小径の円形球体73との取り付けは、大径の楕円形球体72及び小径の円形球体73のそれぞれに端部71a,71b挿入用の孔をあけ、そこに各端部71a,71bを挿入して溶接固定するか、又は相互に螺合する構成にして取り付けられる。上記支持アーム82側楕円形球体83及び円形基盤81との取り付けも同様の構成によって実現される。
この場合において、たとえば鈴棒7の軸材71、楕円形球体72、円形球体73は、何れも黄銅(真鍮)の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、他方、鈴棒支持具8の方は、取り付け部である楕円型球体83のみが黄銅(真鍮)の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられ、また支持アーム82及び円形基盤81の方は黒色に塗装されるなどして、取り付け部である楕円型球体83のみが目立つような構成に仕上げられる(一例として)。
以上のような構成の鈴棒7及び鈴棒支持具8の組み合わせによると、鈴棒7自体が空間的に浮いた状態(円形球体83と楕円形球体73の球面同士の点接触状態)で空中に吊り下げられ、しかも、同鈴棒7の取り付け部である小さな楕円形球体73自体が、厚さの薄い円形基盤81の上方で空間的に大きく湾曲した視覚的に見えにくい細い支持アームを介して立体的に支持されることになるので、従来の構成では想定できない、きわめて斬新な構成の鈴棒支持具を提供することが可能となる。
この効果は、上記のように、鈴棒7の軸材71、楕円形球体72、円形球体73は、何れも黄銅の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられているが、他方、鈴棒支持具8の方は、取り付け部である楕円型球体83のみが黄銅の特徴を生かした金色(真鍮色)に仕上げられるが、支持アーム82及び円形基盤81の方は黒色に塗装されて、取り付け部である楕円型球体83のみが目立つような構成に仕上げられていることにより、より効果的に実現される。
(鈴セットとしての構成)
以上の構成による鈴及び鈴棒、鈴棒支持具は、たとえば図14のように組み合わせて、鈴セットとして販売され、使用される。
以上の構成による鈴及び鈴棒、鈴棒支持具は、たとえば図14のように組み合わせて、鈴セットとして販売され、使用される。
このような構成の場合、鈴本体1及び鈴台2よりなる鈴自体の斬新さと鈴棒7及び鈴棒支持具8の斬新さが加わって、特にモダン仏壇などに適した、従来にはない非常に新規な鈴セットを実現することができる。
1は鈴本体、2は鈴台、3は隙間、4はフェルト材、5は凸部、6はフェルト材、7は鈴棒、8は鈴棒支持具、11は支持軸、11aは支持軸大径部、11bは支持軸小径部、11cは鈴本体の外周面、21は鈴本体収容空間、21aは鈴本体支持用の凸部、21bは螺状溝、21cは鈴本体収容空間の開口縁部、71は軸材、72は楕円形球体、73は円形球体、73aはマグネット、81は円形基盤、83aはマグネットである。
Claims (2)
- 鉢状の鈴本体と、該鈴本体を支持する鈴台とからなり、上記鈴台を金属製のブロック体により形成するとともに、該ブロック体の中に上記鈴本体を保持する鈴本体保持空間を設けて、上記鈴本体を固定支持していることを特徴とする鈴構造。
- 一端側に鈴本体を打つ球状の打鈴部および他端側に打鈴用の摘み部を有する金属製の鈴棒と該金属製の鈴棒の上記摘み部を磁力により吸着した状態で吊り下げ支持する鈴棒支持具が組み合わされて鈴セットを構成していることを特徴とする請求項1記載の鈴構造。
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JP2020192070A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | 株式会社山口久乗 | リン具 |
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