JP6347428B2 - りん具 - Google Patents

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Description

本発明は、こまと組み合せた新規りん具に関する。
こま(独楽)は、バランスをとるための重りの先に回転軸芯が付いたものであり、回転させて遊ぶ玩具の一種である。
りんは、りん棒で打ち鳴らすもので仏具としても利用され、音色に特徴がある。
こまの遊び方としては回る時間を競うものの他に、ぶつけ合せて遊ぶことも行われている。
特許文献1には、発音孔を有する空洞円筒状の発音体を重ね合せたうなりこまを開示する。
しかし、この種のうなりこまは回転時の風切り音であり、味わいのある音色と言えるものではない。
本発明者は、こまが回転しながら物にぶつかるとはね返る動きに着目し、この動きを加味した新規りん具を検討した結果、本発明に至った。
特開2005−342103号公報
本発明は、デザイン性に優れ、こまの動きとりんを組み合せたりん具の提供を目的とする。
本発明に係るりん具は、りんこまと、当該りんこまを回すための回し面部を有する台部とを備えたことを特徴とする。
ここで、りんこまは物にぶつかると振動し共鳴音が出るものである。
従来から仏具として用いられているおりんは、りん棒で打つと打音の後に数秒以上の残響音が続くものである。
よって、本発明におけるりんこまは少なくとも1秒以上、好ましくは2秒以上残響音が出るものをいう。
本発明においてりんこまは、上部又は/及び下部が開口したりん本体部と、前記りん本体部の中央部に立設した回し軸とを有するのが好ましい。
また、りん本体部の形状は、従来のお椀状のりん形状のみならず、逆さにしたお椀状、異形状、りん本体部の開口部が花模様等にデザイン化されたもの、2つのりん本体部が開口部を向き合せて、あるいは背を向けるように対にしたもの等も含まれる。
例えば、上部が開口したりん本体部の底部に回転する軸芯を設け、りん本体部の内側底部に、りん本体部の振動の妨げにならないように回し軸を立設したものでもよく、りん本体部と回し軸との連結構造に制限はないが、りん本体部は中央部にめねじ部を有し、前記回し軸はおねじ部と先端に回転する軸芯とを有し、前記回し軸のおねじ部をりん本体部のめねじ部に螺着すると、構造が簡単で組立て易い。
本発明は、長く回るように慣性モーメントが大きくなる重量部を回し軸に設けてもよい。
また本発明は、こまの動きをりん具に組み合せた点に特徴があり、こまを回すための回し面部を有する台部とこまとを備え、前記回し面部は球面状の凹部形状であるとともに略中央部にりんを有する形態も含まれる。
本発明に係るりん具は、回し面部にてりんこまを回し、りん棒で触れたり、あるいは回し面部にぶつかり合うものを設けるだけで、りん音がなる。
本発明に係るりん具の例を示す。 りん具の第2の実施例を示す。 りん具の第3の実施例を示す。 りん具の第4の実施例を示す。 (a)は、りんこまの外観図(b)はりんこまの断面図を示す。 回し軸に大きい慣性モーメントを発生させるための重量部を形成した例を示す。(a)は上部が開口したりん本体部の場合を示し、(b)は下部が開口したりん本体部の場合を示す。 (a)はりん本体部の形状が有底円筒状の例を示し、(b)は2つのりん本体部の開口部を向き合せて一対にした例を示す。
本発明に係る独楽型りんは、りんとしての機能を付加した独楽として捉えることもできる。
図1〜図4に本発明に係るりん具の実施例を示す。
本発明に係るりん具は、上面に回し面部2を形成した台部1とりんこま10からなる。
りんこま10の構造については後述するが、りん棒で打りんしたり物にぶつかると、りん音が出るこまである。
図1に示した実施例1は、回し面部2の中央部が少し凹んだ球面部になっていて、りんこま10を回すと中央部によるように回転する。
この状態でりん棒3を把持し、軽く、りんこま10に触れるとチリンとりん音が鳴る。
回し面部2は限らずしも球面形状でなくともよいが、中央部が凹んでいるとりん棒3にて軽くはじかれたりんこまは回りながら中央部に戻るような動作が繰り返される。
図2に示した第2の実施例は、回し面部2の中央部に棒状体4を立設したものである。
このようにすると、りんこま10は回転しながら棒状体4に触れ、りん音が鳴る。
図3に示した第3の実施例は2つ以上のりんこまを回し、そのぶつかり音がチリリンとりん音になる例である。
図4に示した第4の実施例は、回し面部2の中央部にりん5を支持部5aを介して立設した例である。
りん5は振動が妨げられないように支持部5aに支持した例である。
この場合にりんこま10を回してもよいが、通常のこまを回すことでも、りん5が鳴る。
次に、りんこま10について説明する。
図5に示したりんこま10は、お椀形状の上部が開口したりん本体部11の内側底部から回し軸12を立設させた例である。
りん本体部11は、銅合金,鉄,アルミ等の金属製が好ましく、図示を省略したが、りん棒等で打りんすると澄み切った共鳴音が出る外径10〜40mmの小型のりん本体部が好ましい。
回し軸12は、りんこまを回すためのものであり、紐等で廻すこともできるが、本実施例は手で回すことができる回し軸12となっている。
りんこまの回転中心となる軸芯は、りん本体部の底部に形成される。
この場合にりん本体部の底部に直接形成してもよいが、本実施例ではりん本体部11の底部11aが曲面形状のお椀型で上部が開口部11bになっているとともに、底部にめねじ部11cを形成することで、回し軸12の先端部におねじ部12cを形成し、その先に軸芯12dを形成した回し軸12を図5に示すようにりん本体部11の内側から螺着できる。
これにより、図5のように組立てると回し軸12の先端部がりん本体部11の底部から突設され、回す軸芯12dとなる。
本実施例では、回し軸12の軸部12bの上部が拡径したつまみ部12aになっていて、指先でつまみ部12aをつまみ、りんこま10を回すことができる。
本実施例では、りん本体部11の底部と回し軸12との連結部間にOリング13を設けた例になっているが、このOリング13は必ずしも必要ではない。
軸芯は先端角が約30°〜約80°の範囲が好ましい。
軸芯の、先端部にボールペンの芯先に採用されているボール12eを取り付けてもよい。
図6は、回し軸12に軸径よりも拡径させた重量部112を設けることで、回転時の慣性モーメントが大きくなるようにした例である。
(a)は、お椀型のりん本体部11の開口部を上向きにした例で、(b)はりん本体部11の開口部を下向きにした例である。
(b)のように、りん本体部11の開口部を下向きにした場合は、回し軸12の先端部におねじ部12cを形成し、このおねじ部12cにりん本体部11のめねじ部11cを螺着するとともに、おねじ部12cの先に重量部112を螺着することで組み立てることができる。
この場合に軸芯12dは、重量部112の底部に設けるとよい。
本発明においてりん本体部の形状に限定がなく、図7(a)に示した例は、有底筒状のりん111であり、りんこまの外径は円状に限らず五角形等の多角形であってもよく、開口部の上端を花びら状に凹凸形状にする等、デザイン化された異形状であってもよい。
図7(b)は、りん本体部11,11の開口部を上下に向き合せ、隙間dを形成した一対のりん本体部からなる例であり、この場合にりん本体部11の底部側を背合せにした上下に開口部を有する一対のりんにすることもできる。
10 りんこま
11 りん本体部
12 回し軸
12d 軸芯
112 重量部

Claims (5)

  1. りんこまと、当該りんこまを回すための回し面部を有する台部とを備えたことを特徴とするりん具。
  2. 前記りんこまは、上部又は/及び下部が開口したりん本体部と、前記りん本体部の中央部に立設した回し軸とを有することを特徴とする請求項1記載のりん具。
  3. 前記回し軸は回した際に慣性モーメントを発生させる重量部を有することを特徴とする請求項1又は2記載のりん具。
  4. 前記回し面部は球面状の凹部形状となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のりん具。
  5. こまを回すための回し面部を有する台部とこまとを備え、
    前記回し面部は球面状の凹部形状であるとともに略中央部にりんを有することを特徴とするりん具。
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