JP3100923U - 健康器 - Google Patents

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Abstract

【課題】敏捷性を鍛錬し、目の動きと手の動きが調和するようにできるとともに、手の部分に対するマッサージ効果を具える健康器を提供する。
【解決手段】所定の厚さを有する板材から形成し、かつ中心の位置に貫通孔31を形成してなる複数の第2環状体30と、断面が円形を呈する棒材が該第2環状体の貫通孔を挿通してリング状を呈するように形成してなる第1環状体20とによって構成する。該第2環状体は貫通孔の直径を該第1環状体となる棒材の直径の0.4倍以上とし、該第2環状体を回動自在で、かつ該第1環状体に沿って自在に移動するように設ける。
【選択図】図2

Description

本考案は健康器に関し、特に目の動きと手の動作の調和が取れるように身体の敏捷性と運動機能を鍛錬する健康器に関する。
器具を手で動かすことによって、身体の運動機能、もしくは反応など鍛える健康器には、従来より数多くの種類がある。図1に開示する台湾実用新案公告第481040号は、かかる健康器の一種に属し、身体の運動機能の制御と、その協調性を鍛錬するための玩具である。図面によれば、該実用新案による玩具は棒状の本体(10)と、紐(11)を介して本体(10)に連結する球体(12)と、本体(10)の軸方向に直交する方向から設けられる玉受け部(13)とによってなり、かつ本体(10)の一端を尖端部(14)とする。使用する場合は、本体(10)を動かして球体(12)を玉受け部(13)に入れるか、もしくは本体(10)の尖端部(14)が球体(12)に穿設される孔部(120)に刺さるようにする。かかる動作を行うことによって、玩具としての面白みが得られるとともに、身体機能の敏捷性と、身体機能の協調性を鍛錬することができる。
但し、上述の玩具を使って行う動作は、時間をかけて熟練してはじめて高い成功率が得られる。即ち、動作の成功率が低く、初心者にとってある程度の難度を有するため、玩具としての面白みを感じなくなる場合がある。また、球体(12)は紐(11)を介して本体(10)に連結するため、紐(11)が切れた場合、使用することができない。さらに、玩具としての単純な動作を繰り返すことしかできないため、手の部分の運動の効果は得られない。
台湾実用新案公告481040号公報
この考案は、敏捷性を鍛錬し、目の動きと手の動きが調和するようにできるとともに、手の部分に対するマッサージ効果を具える健康器を提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の技術に見られる欠点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、所定の厚さを有する板材から形成し、かつ中心の位置に貫通孔を形成してなる複数の第2環状体と、断面が円形を呈する棒材が該第2環状体の貫通孔を挿通してリング状を呈するように形成してなる第1環状体とによってなり、該第2環状体を回動自在で、かつ該第1環状体に沿って自在に移動するように設けてなる健康器の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本考案を完成させた。
以下、この考案について具体的に説明する。
請求項1に記載する健康器は、所定の厚さを有する板材から形成し、かつ中心の位置に貫通孔を形成してなる複数の第2環状体と、
断面が円形を呈する棒材が該第2環状体の貫通孔を挿通してリング状を呈するように形成してなる第1環状体とによってなり、
該第2環状体の貫通孔の直径を該第1環状体となる棒材の直径の0.4倍以上とし、該第2環状体を回動自在に、かつ該第1環状体に沿って自在に移動するように設ける。
請求項2に記載する健康器は、請求項1における第2環状体の貫通孔が、中心から偏って形成される。
請求項3に記載する健康器は、請求項1、もしくは請求項2における第2環状体の外周が、多角形を呈するように形成される。
請求項4に記載する健康器は、請求項1、もしくは請求項2における第2環状体内に発光体を設ける。
請求項5に記載する健康器は、請求項1、もしくは請求項2における第2環状体内部に音声発生体を設ける。
この考案による健康器は、簡易な構造で製造が容易であるとともに、簡易な操作で目の動きと手の動作が調和するように身体の敏捷性、運動機能を鍛錬することができ、且つ使用上の面白味を具え、運動の効果を持続させることができ、更に手の部分に対するマッサージ効果を有する。
本考案は、目の動きと手の動作の調和が取れるように身体の敏捷性と運動機能を鍛錬する健康器を提供するものであって、所定の厚さを有する板材から形成し、かつ中心の位置に貫通孔を形成してなる複数の第2環状体と、断面が円形を呈する棒材が該第2環状体の貫通孔を挿通してリング状を呈するように形成してなる第1環状体とによってなり、該第2環状体を回動自在で、かつ該第1環状体に沿って自在に移動するように設けて構成する。
かかる健康器の構造と特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照にして以下に説明する。
この考案による健康器は、図2から図5に開示するように第1環状体(20)と、複数の第2環状体(30)とによってなる。該第1環状体(20)は断面が円形の金属製の棒材を第2環状体(30)に挿通させてリング状に形成してなり、かつ外周面に研磨処理を施す。
該複数の第2環状体(30)は、金属板を円形に形成してなり、第2環状体(30)の中央には円形の貫通孔(31)を穿設する。該貫通孔(31)の口径は第1環状体(20)の断面の直径の0.4倍以上とし、第1環状体(20)を形成する棒材を該第2環状体(30)の貫通孔(31)に挿通させてリング状に形成する。よって、第2環状体(30)は第1環状体(20)に対して回動自在に設けられるとともに、第1環状体(20)に沿って移動できるように設けられる。また、複数の第2環状体(30)が第1環状体(20)の外周面で回転する場合、貫通孔(31)の側面が第1環状体(20)の外周面に接触し、図3に開示するように、第2環状体(30)は偏心状に第1環状体(20)の外周面を回転する。
また、図4に開示するように、それぞれの第2環状体(30)は貫通孔(31)の位置を偏らせて形成した偏心環状体(300)であってもよい。この場合、それぞれの偏心環状体(300)が回転すると、重力が下方に掛かる現象と偏心の原理によって偏心環状体(300)の回転速度が速くなる。
また、図5に開示するように、それぞれの第2環状体(30)は四角形、五角形などの多角形に形成してもよい。
上述の組み合わせによって形成されるこの考案の健康器を使用する場合は、図6に開示するように、第1環状体(20)を一方の手で握り、他方の手でそれぞれの第2環状体(30)を回転させ、且つそれぞれの第2環状体(30)を第1環状体(20)に沿って上下に移動させる。また、第1環状体(20)は他方の手で継続して回転させ、第1環状体(20)と第2環状体(30)の動作によってこの考案の健康器の目的を達成する。
それぞれの第2環状体(30)が回転する場合、貫通孔(31)の内壁が第1環状体(20)の外周面に接触し、第2環状体(30)の位置が偏った状態になり、且つ第1環状体(20)上を回転する(図3参照)。この場合、それぞれの第2環状体(30)の貫通孔(31)は第1環状体(20)の内側面に接触する(図7参照)。
図8に開示するように、第2環状体(30)が回転する場合、第2環状体(30)自体の重力(B)によって水平方向に分かれる重力(X)と垂直方向に分かれる重力(Y)とが発生する。仮に第2環状体(30)の遠心力(D)が第2環状体(30)の垂直方向に分かれる重力(Y)よりも小さい場合(図8において第1環状体(20)の上方の位置に開示される第2環状体(30)参照)、第2環状体(30)自体の重量によって偏心状の回転を継続して行うことなく、第1環状体(20)に沿って下方に移動する。
仮に第2環状体(30)の遠心力(D)が第2環状体(30)の垂直方向に分かれる重力(Y)と平衡状態にある場合、(図8において第1環状体(20)の中間の位置に開示される第2環状体(30)参照)、永久運動の原理によって第2環状体(30)は第1環状体(20)上を偏心して、且つ継続して回転する。
仮に第2環状体(30)の遠心力(D)が第2環状体(30)の垂直方向に分かれる重力(Y)とが同一方向である場合(図8において第1環状体(20)の下方の位置に開示される第2環状体(30)参照)、第2環状体(30)自体の重量によって偏心状の回転を継続して行うことなく、第1環状体(20)に沿って下方に移動する。
すなわち、第2環状体(30)が第1環状体(20)上を継続して回転するために、使用者は手で第1環状体(20)の回転速度を制御し、それぞれの第2環状体(30)が第1環状体(20)上において適宜な位置を維持するようにしなければならない。係る動作によってそれぞれの第2環状体(30)は回転機能を失うことなく回転を続けることができる。
図8に開示するように、第2環状体(30)の回転力(C)が第2環状体(30)の水平方向に分かれる重力(X)よりも大きい場合、第2環状体(30)は第1環状体(20)に沿って移動し、使用者はそれぞれの第2環状体(30)を第1環状体(20)上の適宜な位置に至るように制御することができる。
第2環状体(30)の回転力(C)が第2環状体(30)の水平方向に分かれる重力(X)と平衡状態にある場合、第2環状体(30)の第1環状体(20)上における位置を維持することができ、上下いずれの方向にも移動しない。
また、第2環状体(30)の回転力(C)が第2環状体(30)の水平方向に分かれる重力(X)よりも小さい場合、それぞれの第2環状体(30)は第1環状体(20)に沿って下方に移動する。
よって、それぞれの第2環状体(30)を第1環状体(20)に沿って継続して回転させるためには、使用者はそれぞれの第2環状体(30)を第1環状体(20)に沿って移動させ、手で第1環状体(20)の回転速度を巧妙に制御しなければならない。係る動作によってそれぞれの第2環状体(30)は、図8に開示するように、第1環状体(20)上の適宜な領域において継続して回転することができる。また、係る制御と協調の動作によって、使用者の目の動きと手の動きが調和するように鍛錬することができる。
また、それぞれの第2環状体(30)が回転する場合、図6に開示するように、第1環状体(20)と衝突し、振動が発生する。このため、使用者の手に対して振動によるマッサージ効果が得られる。
当然のことながら、この考案における第2環状体(30)は発光体を設けるか、もしくは音声発生体を設けてもよい(図示しない)。すなわち、第2環状体(30)が第1環状体(20)に沿って回転する場合に、光線、もしくは音声が発生することによって玩具としての面白味が発生し、使用者の興味を惹く効果が得られる。
以上はこの考案の好ましい実施例であって、この考案の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この考案の精神の下においてなされ、この考案に対して均等の効果を有するものは、いずれも本考案の実用新案登録請求の範囲に属するものとする。
従来の玩具の斜視図である。 この考案による健康器を表わした斜視図である。 図2に開示する健康器における第2環状体の動作を表した説明図である。 図2に開示する健康器における他の形態の第2環状体の動作を表した説明図である。 多角形の第2環状体を用いた形態を表わした斜視図である。 図2に開示する健康器の使用状態を表わした説明図である。 図2に開示する健康器における第1環状体と第2環状体の動作を表わした説明図である。 図2に開示する健康器における第2環状体の動作を表わした説明図である。
符号の説明
10 本体
11 紐
12 球体
120 孔部
13 玉受け部
14 尖端部
20 第1環状体
30 第2環状体
31 貫通孔
300 偏心環状体
B 重力
C 回転力
D 遠心力
X 水平方向に分かれる重力
Y 垂直方向に分かれる重力

Claims (5)

  1. 所定の厚さを有する板材から形成し、かつ中心の位置に貫通孔を形成してなる複数の第2環状体と、
    断面が円形を呈する棒材が該第2環状体の貫通孔を挿通してリング状を呈するように形成してなる第1環状体とによってなり、
    該第2環状体の貫通孔の直径を該第1環状体となる棒材の直径の0.4倍以上とし、該第2環状体を回動自在に、かつ該第1環状体に沿って自在に移動するように設けることを特徴とする健康器。
  2. 前記第2環状体の貫通孔が、中心から偏って形成されることを特徴とする請求項1に記載の健康器。
  3. 前記第2環状体の外周が、多角形を呈するように形成されることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の健康器。
  4. 前記第2環状体内に発光体を設けることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の健康器。
  5. 前記第2環状体内部に音声発生体を設けることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の健康器。
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