JP6451033B2 - 独楽 - Google Patents

Description

本発明は、音が鳴る独楽に関する。

独楽（コマ）は、回転させて遊ぶ玩具の一種である。
これまでにも独楽を単に回して遊ぶだけでなく、音が出るものも提案されている。
例えば、特許文献１には、発音孔を有する空洞筒状の発音体を重ね合せたうなり独楽を開示する。
しかし、同公報に開示するうなり独楽は、回転時の風切り音のみによるものであり、味わいのある音色と言えるものではなかった。

特開２００５−３４２１０３号公報

本発明は、余韻のある各種振動音が鳴る独楽の提供を目的とする。

本発明に係る独楽は、回し軸と、当該回し軸の周囲に振動音が発生する振動部を形成してなることを特徴とする。
例えば、振動部は、前記回し軸から延在させた複数の振動部材を有する形態や、振動部は、外形が椀状あるいは、当該椀状部にスリット又は／及び孔を有する形態が例として挙げられる。

本発明において振動部は、独楽が回転し何か物にぶつかったり、独楽同士がぶつかったりすると、この振動部が振動し余韻（残響音）が１秒以上、好ましくは２秒以上鳴り続けるものをいう。
また、棒状体等を軽く当てることでも音がでる。
よって、本発明において振動部の形状や構造に特に制限がない。
複数の振動部材は、回し軸から上方に向けて延在させても下方に向けて延在させてもよく、形状も片状や棒状等、制限がない。
外形が椀状の場合も上方が開口した椀状のみならず、下方が開口した椀状でもよく、スリット形状や孔の形状にも制限がない。
これにより、デザイン性に優れた音が鳴る独楽が得られる。

本発明に係る独楽は、回転時に他の物で触れたり、独楽同士がぶつかった際に、例えばおりん等に現れるように振動音が発生し振動部の形状や肉厚等により、いろいろな音色でなる。
これにより、独楽を回すだけでなく、音も楽しめる新規の独楽が得られる。

本発明に係る独楽の形状例（実施例１）を示す。 本発明に係る独楽の実施例２を示す。 本発明に係る独楽の実施例３を示す。 本発明に係る独楽の実施例４を示す。 本発明に係る独楽の実施例５を示す。

本発明に係る独楽は、残響音（余韻）が１秒以上、有する限りにおいて、構造や形状に制限はない。
以下、図面に基づいて各実施例を説明する。

図１に示す独楽１０は、実施例１として複数の短冊状の振動部（振動部材）１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，・・・を回し軸１１の周囲に形成した例である。
回し軸１１を摘み、手で回すと芯部１１ａを回転心にして複数の振動部が回転する。
回し軸１１の材質は、独楽の芯棒として機能するものであれば制限はないが、振動部１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，・・・（以下総称として１２と表現する）は、独楽同士がぶつかったり、独楽が物に当たると振動し音がでるものがよい。
例えば、銅，アルミ，鉄やその合金材等、金属製が好ましい。
また、回し軸１１と振動部との連結は、別体でも一体的に成形してもよい。
実施例１の振動部は、短冊状の振動片になっている例であり、複数の振動片が相互に共鳴するようにすると余韻の長い音になることから、複数の振動片を回し軸を中心に回転対称形になるように振動部１２と隙間部１３を配置してよい。

図２は、振動部１４を複数の扇形状の振動片１４ａ，１４ｂ，１４ｃ，・・・とした例である。
このように振動部の形状に制限がなく、棒状であってもよい。

図３に示す実施例３は、振動部１５を仏具に用いられているりんのように、お椀状にした例である。
このりん部には、スリット１６を設けた例になっている。
図４に示した実施例４は、スリットの形状を直線状のみならず、Ｌ字状にした例であり、図５はスリットの替わりに各種形状の孔１７を形成した実施例５の例である。

１０ 独楽
１１ 回し軸
１１ａ 芯部
１２ａ 振動部
１３ 隙間部
１４ａ 振動部

Claims (1)

1. 回し軸と、当該回し軸の周囲に振動音が発生する振動部を形成してあり、
   前記振動部は、前記回し軸から延在させた複数の短冊状の振動片であることを特徴とする独楽。

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